JP2565805B2 - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JP2565805B2
JP2565805B2 JP3155085A JP15508591A JP2565805B2 JP 2565805 B2 JP2565805 B2 JP 2565805B2 JP 3155085 A JP3155085 A JP 3155085A JP 15508591 A JP15508591 A JP 15508591A JP 2565805 B2 JP2565805 B2 JP 2565805B2
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shutter
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case
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孝志 隅田
成雄 佐々木
嵩夫 毛取
和弘 藤田
憲治 荻路
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Hitachi Ltd
Maxell Holdings Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、本体ケースの前面にテ
ープローディング用ポケットを有し、本体ケースの底壁
の下面に該ポケットを開閉する摺動式のシャッターを備
えたテープカートリッジにおいて、該シャッターの摺動
ロック手段に特徴を有する。
【0002】
【従来の技術】この種のテープカートリッジにおいて
は、本体ケースの前面に凹設したテープローディング用
ポケットの下面がプレイヤー側のテープローディング部
材の突入を許すために開口状態にある。そのため、本体
ケースにテープの前面外側をカバーする前蓋を付設した
だけでは、不使用時に該ポケットの開口下面を介してテ
ープに塵埃が付着するし、指先その他がテープに触れて
これを疵つけるおそれがある。そこで、従来技術として
は未だ公開されていないが、本出願人によって本体ケー
スの底壁にシャッターを前後方向に進退摺動自在に装着
し、不使用時にはシャッターでポケットの開口下面を閉
じておき、プレイヤーに装填するとシャッターが後退摺
動してポケットの下面を開放状態にするものが提案され
ている(例えば、特願昭58−238426号(特開昭
60−129985号)、同58−243272号(特開
昭60−136078号)、同58−243273号(特
開昭60−136079号))。とくに、本体ケースの
底壁の外側下面に摺動式のシャッターを装着した形態も
提案されている(例えば、特願昭59−32104号
(特開昭60−175271号))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、本体ケース
の底壁にシャッターを前後摺動自在に装着する形態で
は、不使用時にシャッターをこれが如何にしてポケット
の開口下面を閉じた状態に維持させておくか、が問題に
なる。
【0004】この点に関し、本体ケースに対してシャッ
ターをばね部材で前方に向けて摺動付勢し、不使用時に
はシャッターで常にポケットの開口下面を閉じて置く形
式が検討された。 しかしシャッターは、本体ケースの底
壁の下面外側にあって他物と直に接触するので、取り扱
い時にばね部材に抗してシャッターが不測に後退摺動し
てポケットの開口下面が開放状態になりがちである。
【0005】そこで本発明の目的は、少なくともシャッ
ターがポケットの開口下面を閉じた不使用時において、
シャッターが不測に後退摺動するのを確実にロックでき
る摺動ロック手段を備えたテープカートリッジを得るに
ある。
【0006】本発明の他の目的は、そのためのシャッタ
ーの摺動ロック手段が繰り返し使用するも変形や損傷を
受け難く、長期にわたってロック性能を有効に発揮する
テープカートリッジを得るにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、図示するごと
く本体ケース1の前面にテープローディング用のポケッ
ト20が凹設されており、本体ケース1の底壁4の外面
に該ポケット20の開口下面が閉じるシャッター30が
前後方向に進退摺動自在に装着されており、本体ケース
1の底壁4とシャッター30との間に、少なくともシャ
ッター30をこれがポケット20の開口下面を閉じる前
方進出姿勢において摺動不能にロックする摺動ロック手
段40を備えているテープカートリッジにおいて、前記
摺動ロック手段40として、本体ケース1の底壁4側に
ロック片42を設け、シャッター30側に係合孔45を
設けてあり、本体ケース1の底壁4に左右横方向に沿う
孔41を内外貫通状に設け、左右横長で前後小幅とした
ロック片42を該孔41に臨ませて該ロック片42の左
右の一方の基端側を前記底壁4に片持ち状に支持してあ
り、シャッター30には、これの前端寄り部から前端縁
にわたって前後向きの案内溝44を下面に形成し、この
案内溝44上に前記係合孔45を内外貫通状に設けてあ
り、前記ロック片42の左右の他方の遊端側に、前記係
合孔45に係脱自在に係合して前記案内溝44内に臨む
係合子43を下向きに設けてあることを特徴とする。な
お、プレイヤー側のホルダー部に対するテープカートリ
ッジの差込み装填に基づいてシャッター30は摺動する
が、この摺動は相対的なものである。シャッター30の
前端がプレイヤー側の固定部材に突き当たって固定され
た状態で、本体ケース1側が前方に移動する摺動形態の
場合もあるし、本体ケース1側が固定状態にあってプレ
イヤー側の可動部材でシャッター30をケース後方側に
摺動させることも予想している。
【0008】
【作用】本体ケース1の底壁4側に設けたロック片42
は、左右横長で前後小幅に形成されており、左右の一方
の基端側が該底壁4に片持ち状に支持されている。従っ
てロック片42は基端側を支点としてこれ自体の弾性で
遊端側が上下動し、シャッター30の下面の案内溝44
上に設けた係合孔45に、ロック片42の遊端側の係合
子43が上方から係脱自在に係合する。 すなわち、テー
プカートリッジの不使用時には、シャッター30が前方
進出姿勢にあってポケット20の開口下面を閉じてお
り、この状態において係合子43が係合孔45に嵌入係
合して、シャッター30の摺動をロックしている。 テー
プカートリッジをプレイヤーに装填すると、プレイヤー
側のロック解除部材53がシャッター30の案内溝44
にこれの前端側から相対的に導入されて来る。係合子4
3の下端は案内溝44内に臨んでいるので、ロック解除
部材53が係合子43に接当して蹴り上げ、該係合子4
3と係合孔45との係合を解き、これでシャッター30
の摺動ロックが解除され、シャッター30は後方に摺動
操作されてポケット20の開口下面が開放状態になる。
【0009】
【発明の効果】かかる本発明によれば、シャッター30
がポケット20の開口下面を閉じた不用時には、本体ケ
ース1の底壁4側に設けたロック片42の係合子43が
シャッター30側の係合孔45に嵌入係合してシャッタ
ー30の前後摺動を確実にロックする。従って、シャッ
ター30が本体ケース1の底壁4の下面外側に装着され
ていても、他物との接触でシャッター30が不測に後端
摺動してポケット20の開口下面が開放状態になること
がなく、テープの防塵性能や損傷防止を有効確実に図れ
る。 しかも、シャッター30の下面には、これの前端寄
り部から前端縁にわたって前後向きに案内溝44を設
け、この案内溝44上に前記係合孔45を設けてある。
従って、テープカートリッジをプレイヤーに装填したと
き、プレイヤー側のロック解除部材53を該案内溝44
にこれの前端から容易確実に導入できる。ロッ ク片42
の係合子43は下向きに設けられて、前記案内溝44内
に臨んでいるので、該案内溝44にこれの前方側から直
線状に導入されて来るロック解除部材53が係合子43
に接当作用することにより、該係合子43を蹴り上げて
係合孔45との係合を確実に解除し、シャッター30の
摺動ロックの解除も確実なものにできる。 そのうえで、
ロック片42は左右横長で前後小幅として、その基端側
を本体ケース1の底壁4に片持ち状に支持してある。前
記案内溝44を前後向きにし、ロック片42は該案内溝
44と実質的に直交する左右横向きに配してある。従っ
て、ロック片42の係合子43が係合孔45に嵌入係合
した不使用時のロック状態において、シャッター30に
これを後退摺動させるような外力が加わり、係合子43
の前側面に係合孔45の前端縁が強く接当しても、ロッ
ク片42の全体には捩れ力が作用するだけで、遊端側か
ら基端側にわたって突っ掛かるような力が作用しない。
その結果、係合子43を上下動させて係合孔45に係脱
自在とするために、ロック片42を薄肉で左右横長にし
て弾性を付与しても、シャッター30に加わる外力でロ
ック片42の左右中央部が上向きに撓み変形して係合子
43が係合孔45から不測に抜け外れることはない。本
体ケース1の底壁4に片持ち状に支持したロック片42
の基端部に無理な力が加わり難く、繰り返し使用するも
ロック片42に変形・損傷を生ぜしめたり、ロック片4
2の弾性を阻害することがなく、長期にわたってロック
性能を良好に維持できる。
【0010】
【実施例】図1ないし図は本発明に係るテープカート
リッジの第1実施例を示す。具体的にはディジタル記録
方式のオーディオ用テープカートリッジが例示されてい
る。図2および図3において、1は本体ケースである。
本体ケース1はプラスチック製の上下ケース1a・1b
を蓋合わせ状にねじ接合してなり、内部左右にテープ2
が巻かれるハブ3・3を有する。これらのハブ3・3は
本体ケース1の底壁4に透設した左右の各駆動軸挿入孔
5・5上にあって回転し、デッキに装填するとデッキ側
の駆動軸が各挿入孔5を介して各ハブ3に嵌係合する。
本体ケース1の前方左右にテープガイド部材6・6を有
し、これらガイド部材6・6を介してテープ2は一方の
ハブ3からケース前面に導出されて他方のハブ3に巻き
取られる。
【0011】図2および図3において、本体ケース1の
前面にはテープ保護用の前蓋10を有する。この前蓋1
0は本体ケース1の前面を左右間にわたって閉合する前
面板11と、前面板11の左右両端から後方に連出した
連結片12・12と、連結片12・12の内面に対向状
に突設した枢軸13・13とを有するプラスチック成形
品である。本体ケース1の左右側壁7・7の前端部に左
右の連結片12・12が外嵌した状態で枢軸を介して枢
支されている。これで前蓋10は該枢軸まわりに本体ケ
ース1の前面を閉じる姿勢と上向きの開き姿勢とにわた
って回動し、図外のばね部材で常に閉じ姿勢に回動付勢
されている。テープカートリッジの不使用時に前蓋10
は閉じられていて、テープ2の前面外側をカバーして保
護する。テープカートリッジをプレイヤーに装填する
と、前蓋10が開いてテープ2がケース前方に引き出し
可能なスタンバイ状態になる。
【0012】図2、図3および図5において、本体ケー
ス1の前方中央部位にはテープローディング用ポケット
20が大きく入り込み状に凹設形成されている。このポ
ケット20の上面は上ケース1a側の上壁8で閉じられ
ているが、前面および下面は開放状態にある。テープカ
ートリッジをプレイヤーに装填すると、前蓋10が上開
き回動したのち、プレイヤー側のテープローディング部
材が該ポケット20にこれの下方から突入して来てテー
プ2をケース前方に引き出す。
【0013】本体ケース1には不使用時に前記ポケット
20の開口下面を閉じるためのシャッター30がケース
底壁4の外面側に装着されている。2において、シャ
ッター30はケース底壁4に添う平板状で中央部の左右
に前述の駆動軸挿入孔5・5に対応する透孔31・31
を有し、左右端から側壁板32・32が略垂直に立ち上
げ連出されたプラスチック成形品である。一般には自己
潤滑性にすぐれたポリアセタール樹脂などで成形され
る。
【0014】シャッター30はケース底壁4の外側下面
に配置され、その左右側壁板32・32がケース左右側
壁7・7の横外側面に沿うよう装着され、左右側壁板3
2・32を介してケース左右側壁7・7に抜け止め状に
連結されて前後方向に進退摺動する。すなわち、シャッ
ター30はその前端部がポケット20の開口下面を完全
に閉じる前方への進出姿勢と、ポケット20の下面を完
全に開放状態にする後方への退入姿勢とにわたって前後
摺動自在である。シャッター30が完全に後退したと
き、前記透孔31・31が駆動軸挿入孔5・5と同心状
に合致し、ケース下方からプレイヤー側の駆動軸がハブ
3・3に係合するのを許す状態になる。
【0015】図2および図4において、シャッター30
の左右側壁板32・32には上端の前後に抜け止め片3
3・33をそれぞれ内向きに突出形成する。本体ケース
1の左右側壁7・7には上下ケース1a・1bの合わせ
目間にスリットをそれぞれ形成する。そして、各スリッ
トを介して各抜け止め片33をケース内方に位置させる
ことにより、ケース側壁7の内面に対する各抜け止め片
33の接当でシャッター30は本体ケース1から抜け外
れるのが規制されて前後摺動する
【0016】使用時にポケット20の開口下面をシャ
ッター30で常に閉じておくために、シャッター30を
前方へ摺動付勢する手段を備えている。具体的には図3
に示すごとくケース底壁4の前方部位における内面側の
部材36とシャッター30の前端部内面に設けたばね受
け37との間にわたってばね部材38を装着し、このば
ね部材38の弾発力シャッター30を前方に摺動付勢
した。図のばね部材38は線状ばねとしたが、これの種
類、掛け方は任意に設定できる。
【0017】更にシャッター30はポケット20の開口
下面を閉じる前方進出姿勢と、ポケット20の下面を開
放状態にする後退摺動姿勢の2位置において摺動不能に
ロックしておく必要があり、そのための摺動ロック手段
40を備えている。この摺動ロック手段40としては、
ケース底壁4の適所、図では方寄りの前端部位に左右
横向きの孔41を内外貫通状に設け、左右横長で前後小
幅のロック片42を該孔41に臨ませて、該ロック片4
2の左右の一方の基端側(図では右端側)をケース底壁
4につながる片持ち状態で切り起こし状に一体成形す
る。このロック片42は連設基端部を支点にして上下方
向(内外方向)に弾性変形でき、左右の他方の遊端
(左端側)に下向きの係合子43を一体に成形してあ
、該係合子43が自由状態において図6に示すごとく
ケース底壁4の外側下面より下方に突出する程度にくせ
付け形成されている
【0018】このロック片42に対応させてシャッター
30の下面には、図2および図5に示すごとく前端寄り
部から前端縁にわたって案内溝44を形成し、該案内溝
44上において後方部位に第1係合孔45を透設すると
ともに、前端に第2係合孔46を切欠き形成してある。
この案内溝44の後端面44aは第1係合孔45より後
方に位置する。
【0019】しかるときは、シャッター30がポケット
20の開口下面を閉じる前方進出姿勢にあるとき、つま
り不使用状態において係合子43はシャッター30の第
1係合孔45に図5に示すごとく嵌係合しており、シャ
ッター30の前後摺動を完全にロックする。この状態に
おいて、シャッター30は前記ばね部材38で前方に摺
動付勢されているので、常態では係合子43の後ろ側の
上方に形成した垂直係合面48と第1係合孔45の後端
縁とが接当係合して、シャッター30の前方への摺動を
ガタつきなくロックしている。尤も、シャッター30は
これの一部を本体ケース1側の部材に突き当てて前方進
出限界を接当規制してもよい。
【0020】 なお、ロック片42はシャッター30の上
面で受け止め支持するとともに、係合子43の上下厚み
を一定に設定してあるので、組付け状態で係合子43の
下端がシャッター30の下面より下方に突出して他物と
接当干渉することはない。 不使用時に、指先や他物50
が例えば図7に示すごとく係合子43をケース内方側に
強く突き上げると、ロック片42が塑性変形してしまう
ので、該係合子43の直上にこれを突き上げ限界を規制
する部材51をケース上壁8から垂設して あってもよ
い。
【0021】 いま、プレイヤーのホルダー部にテープカ
ートリッジをケース前方側から水平に差し込み装填する
と、差し込み途中の状態においてプレイヤー側に固定の
ロック解除部材53が、前蓋10の前面板11の右寄り
下端に形成した切欠き部55(図2および図5参照)を
介して案内溝44に導入されてき、該ロック解除部材5
3が図7に示すごとく係合子43に接当作用してこれを
蹴り上げる。すなわち、ロック解除部材53の後ろ側の
上端角部53aが係合子43の前側の下方に形成した傾
斜逃がし面56に接当して係合子43を蹴り上げる。
【0022】 引き続いて、ロック解除部材53は案内溝
44の後端面44aに突き当たり、これでシャッター3
0の前方への移動が阻止された状態になるが、この状態
から本体ケース1はなお前方に差し込まれて行く。これ
に伴って係合子43の前記逃がし面56が第1係合孔4
5の前端縁に乗り掛かってシャッター30の内側上面に
乗り上がり、本体ケース1がホルダー部に完全にセッテ
ィングされた状態において、係合子43が図8の仮想線
で示すごとく第2係合孔46に嵌入係合し、係合子43
の前記垂直係合面48と第2係合孔46の後端縁との接
当でシャッター30が前方に復帰摺動するのを規制す
る。
【0023】テープカートリッジをホルダ部材から抜き
外すときは、本体ケース1に対してシャッター30は摺
動不能に一体化されていので、本体ケース1の後方への
移動により、固定のロック解除部材53が図8の仮想線
で示すごとく相対的に矢印方向(前方)に動くことにな
り、ロック解除部材53の前側上端部53b(傾斜逃が
し面に形成されている)に係合子43の後ろ側の下方に
形成した傾斜逃がし面57が乗り掛かってシャッター3
0の内側上面に乗り上がり、係合子43が図8の実線で
示すように第2係合孔46から外れる。テープカートリ
ッジをホルダ部から完全に抜き外すと、ロック片42の
弾性で係合子43が第1係合孔45に再び嵌係合した元
の状態に自動復帰する。
【0024】 本体ケース1に対してシャッター30はガ
タつきなく円滑に摺動案内させる必要がある。この点に
関して、シャッター30の平板状主体部の内面の左右、
および左右側壁板32・32の内面の上下中間部には、
それぞれ前後方向に走る線条突部60を一体に突設し、
これらの各突部60が本体ケース1の底壁4の外側下面
および左右側壁7・7の外側面にそれぞれ接触するもの
とした。なお、図示例ではシャッター30の主体部に形
成された左側の突部60を利用してこれの下面側に前述
の案内溝44が形成されている。
【0025】 しかるときは、リブ状の突部60はシャッ
ター30の主体部および左右側壁板32・32を薄肉化
したときでも、これらをよく補強する。そのうえで、ケ
ース底壁4の下面に接触する突部60・60は本体ケー
ス1に対する上下方向ガタを吸収し、ケース左右側壁7
・7に接触する突部60・60は左右方向ガタを吸収す
る。これら突部60の介在で本体ケース1の外面とシャ
ッター30の内面との間には、図4に示すごとく小さな
隙間gが形成され、本体ケース1に対してシャッター3
0は突部60を介して部分的に摺接しながら前後移動す
ることになる。
【0026】 テープカートリッジの不使用時に左右の各
ハブ3・3が自由に回転すると、テープ弛みが生じ、テ
ープローディング不良その他のトラブルの原因になる。
これを防止するためのハブ回り止め手段を備えている。
図3および図5において、まず各ハブ3は外周にテープ
2が巻かれる主体部3aの上方にこれよりも小径の係合
部62を有し、該係合部62の円形外周面に縦方向の係
合溝が全周にわたって形成されている。
【0027】 本体ケース1内にはプラスチック製のブレ
ーキ部材63を組み込む。このブレーキ部材63として
は、図3および図4に示すごとく水平の板部63aと該
板部63aの左右端から一体に垂設した脚部63b・6
3bとを有する門型形状とし、水平板部63aが両ハブ
3・3よりもケース内の前方に位置して内装部品とくに
テープ2に接当干渉しないようにケース上壁8の直下を
左右間にわたって走るよう配置し、左右の脚部63b・
63bの下端がケース底壁4の内面で前後摺動 自在に受
け止め支持されるとともに、ケース左右側壁7・7の内
面に接当して前後方向にガタつきなく摺動案内されるも
のとした。
【0028】 このブレーキ部材63と本体ケース1との
間にばね部材64を装着してあり、このばね部材64で
ブレーキ部材63これ全体がケース後方側に摺動付勢さ
れている。図ではケース上壁8と水平板部63aとの間
にばね部材64を掛け渡したが、このばね部材64の種
類や装着方は必要に応じて変更できる。
【0029】 ブレーキ部材63の水平板部63aの後端
左右からは、図3および図5に示すごとく左右の各ハブ
3・3の係合部62・62に接当作用する係合片65・
65が後ろ向きに片持ち連出されている。この各係合片
65は左右方向に弾性変形でき、連出基端部65aも前
後方向に弾性変形する。各ハブ3は各駆動軸挿入孔5上
で径方向に一定範囲内を限って遊動自在であるが、各ハ
ブ3が最大限に遊動してもこれに対応する各係合片65
の先端が常にハブ中心より左右方向の外側に位置する状
態で係合部62の外周に前方から接当係合するよう位置
設定してある。
【0030】 ブレーキ部材63の左右の脚部63b・6
3bの下端にガイド66・66を前後方向に長く一体形
成してあり、具体的には該ガイド66・66がケース底
壁4に摺接するとともに、ケース左右側壁7・7の内面
に摺接する。そして、前方に延出したガイド66・66
の先端部66a・66aを外向きのL字形状に折り曲げ
てあり、この先端部66a・66aが本体ケース1の左
右外側方に露出して前記前蓋10の左右の連結片12・
12の下方に位置する。
0031】 図4および図5において、ケース上壁8の
内側には剛性のあるシート68が小隙間を設けて張設さ
れている。このシート68はケース上壁8の内面から突
設のリブ68aを利用して溶着固定してあり、ケース上
壁8と該シート68との間にブレーキ部材63の水平板
部63aを摺動自在に挟み込み、該シート68の下面に
図5にのみ示すごとくスリップシートSが介装されてい
る。かくして上ケース1a側にブレーキ部材63を先組
みして該シート68で固定する形態を可能にし 、両シー
ト68・Sがテープ2およびハブ3の存在領域に在って
特にテープ2が水平板部63aに接触して疵つくのを防
止している。
【0032】 テープカートリッジの不使用時には、図3
に示すごとくプレーキ部材63がばね部材64で後方に
摺動付勢されており、左右の各係合片65・65の先端
部が、左右の各ハブ3・3の係合部62・62の横外側
寄り部位にそれぞれ前方から接当係合し、これで各ハブ
3の回転にブレーキをかけている。ブレーキ部材63が
ガイド66・66を介して前後に摺動するとき、左右で
多少のガタつきを生じる可能性があるが、そのときはハ
ブ中心に対して各係合片65を横外側方にズラしてある
こと、各係合片65これ自体が基本的に左右方向へ弾性
変形すること、各係合片65の基端部65aも基本的に
前後方向へ弾性変形できること、が相埃って左右の一方
のハブ3にのみ片利き状態でブレーキが掛かるといった
不具合を招かない。
【0033】 テープカートリッジをプレイヤーに装填す
ると、前蓋10が上開き回動するが、これに伴って前蓋
10の連結片12・12が左右の各ガイド先端部66a
・66aの後側面に上方から回動してきて接当し、ブレ
ーキ部材63の全体をばね部材64に抗してケース前方
側に移動させる。このブレーキ部材63の前方への移動
量はごく僅かである。これで左右の係合片65・65が
左右のハブ3・3の係合部62・62からそれぞれ外
れ、各ハブ3が自由回転になる。
【0034】(別実施例) 図9はシャッター30をプラスチック製に代えて金属板
製にした例である。これによるときはシャッター30を
薄肉化しも強度的に心配はない。この場合もケース底壁
4の外面に摺接する前記突部60をシャッター30に設
けてあり、この突部60が補強機能を十分に果たす。
の他、ロック片42を本体ケース1とは別体に成形して
おき、本体ケース1の底壁4の内面側に該ロック片42
の左右の一方の基端部を片持ち状に支持してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内容を概略的に説明する内部の平面図
である。
【図2】下方から見た全体の分解斜視図である。
【図3】内部構造を示す全体の平面図である。
【図4】図3におけるA−A線断面図である。
【図5】図3におけるB−B線断面図である。
【図6】不使用状態のシャッターの摺動ロック手段の部
分拡大縦断側面図である。
【図7】使用状態のシャッターの摺動ロック手段の部分
拡大縦断側面図である。
【図8】使用状態での要部の縦断側面図である。
【図9】シャッターの別実施例を示す縦断正面図であ
る。
【符号の説明】
1 本体ケース 2 テープ 4 本体ケースの底壁 10 前蓋 20 ポケット 30 シャッター 38 ばね部材 41 孔 42 ロック片 44 案内溝 45 係合孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 毛取 嵩夫 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号 日立 マクセル株式会社内 (72)発明者 藤田 和弘 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号 日立 マクセル株式会社内 (72)発明者 荻路 憲治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株式会社日立製作所家電研究所内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース1の前面にテープローディン
    グ用のポケット20が凹設されており、 本体ケース1の底壁4の外面に該ポケット20の開口下
    面が閉じるシャッター30が前後方向に進退摺動自在に
    装着されており、 本体ケース1の底壁4とシャッター30との間に、少な
    くともシャッター30をこれがポケット20の開口下面
    を閉じる前方進出姿勢において摺動不能にロックする摺
    動ロック手段40を備えているテープカートリッジにお
    いて、 前記摺動ロック手段40として、本体ケース1の底壁4
    側にロック片42を設け、シャッター30側に係合孔4
    5を設けてあり、 本体ケース1の底壁4に左右横方向に沿う孔41を内外
    貫通状に設け、左右横長で前後小幅としたロック片42
    を該孔41に臨ませて該ロック片42の左右の一方の基
    端側を前記底壁4に片持ち状に支持してあり、 シャッター30には、これの前端寄り部から前端縁にわ
    たって前後向きの案内溝44を下面に形成し、この案内
    溝44上に前記係合孔45を内外貫通状に設けてあり、 前記ロック片42の左右の他方の遊端側に、前記係合孔
    45に係脱自在に係合して前記案内溝44内に臨む係合
    子43を下向きに設けてあることを特徴とするテープカ
    ートリッジ。
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