JPH0724151B2 - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JPH0724151B2
JPH0724151B2 JP15508491A JP15508491A JPH0724151B2 JP H0724151 B2 JPH0724151 B2 JP H0724151B2 JP 15508491 A JP15508491 A JP 15508491A JP 15508491 A JP15508491 A JP 15508491A JP H0724151 B2 JPH0724151 B2 JP H0724151B2
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孝志 隅田
成雄 佐々木
嵩夫 毛取
和弘 藤田
憲治 荻路
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Hitachi Ltd
Hitachi Maxell Energy Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Maxell Energy Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不使用時にハブの回り
止めを図るハブ回り止め手段に改良を加えたテープカー
トリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にビデオ用のテープカートリッジに
おいては、本体ケースの前面にテープ保護用の前蓋を有
し、本体ケースの内部左右にテープが巻かれるハブを有
し、本体ケース内に不使用時の各ハブの回り止めを図る
ブレーキ部材を備えている。そして、前蓋の上開き動作
に連動してブレーキ部材によるハブの回り止めを解除す
る基本形態も、いわゆるベータ型において公知である。
但し、そこでのブレーキ部材は、縦軸まわりに水平揺動
自在として、ハブに係合するブレーキ状態と、ハブから
外れるブレーキ解除状態とに切り換えるものとなってい
る。
【0003】かかる代表的な公知のハブ回り止め手段と
は別に、ある種のテープカートリッジ、具体的にはDA
Tにおいて特殊なハブ回り止め手段が本出願人によって
検討されている。これの内容を添付図面を参照しながら
説明すると、図3および図4に示すごとく本体ケース1
内に前記ハブ3・3の回り止めを図るプラスチック製の
ブレーキ部材63を前後方向に摺動自在に装着する。そ
のブレーキ部材63は、水平の板部63aと、該板部6
3aの左右端から垂設されて本体ケース1の底壁4の内
面に受け止められる脚部63b・63bと、前記板部6
3aから突設されて各ハブ3・3の上端係合部62・6
2にこれの前方側から係脱自在に係合する係合片65・
65と、前記脚部63b・63bからこれの前方に延出
されたガイド66・66とを含む形状とする。各ガイド
66・66の前方の延出先端部66a・66aは本体ケ
ース1の左右外側方にL字形状に曲げて露出させてお
き、該延出先端部66a・66aをそれぞれ前記前蓋1
0の左右の連結片12・12の下方に位置させておく。
【0004】かくして、テープカートリッジをデッキに
装填して前蓋10を上開き操作すると、図1に示すごと
く前蓋10の左右の連結片12・12が上方から回動し
て来て各ガイド66・66の延出先端部66a・66a
にそれぞれ接当係合し、これでブレーキ部材63の全体
を前方に摺動させ、前記係合片65・65が各ハブ3・
3の係合部62・62から外れて各ハブ3・3の回り止
めを解除するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前後摺動型
の前記ブレーキ部材63を含む新規構成の前記ハブ回り
止め手段においては、前蓋10の各連結片12が各ガイ
ド66の延出先端部66aに引っ掛かり係合したとき、
前方に長く延びている該ガイド66の延出端側を上方に
持ち上げるような力が作用する。そのため、前記ガイド
66の延出端側が持ち上がると、ブレーキ部材63の全
体がシーソー状に傾き、各係合片65の突出端が下向き
に移動し、該係合片65がテープ2の上端エッジに接当
干渉して該テープ2に損傷を与える。摺動性を確保する
ために、本体ケース1に対してブレーキ部材63は当然
に上下方向に融通ガタを持っているからである。更には
ブレーキ部材63これ全体の摺動性能を阻害し、これの
摺接抵抗が大きくなって前蓋10の上開き時にこれの各
係合片65が前記延出先端部66aから外れるなどのト
ラブルを招くおそれのあることに気付いた。
【0006】そこで本発明の目的は、ブレーキ部材63
の前方に延びるガイド66が、前蓋10の連結片12と
の係合時に持ち上げられないようにして、前述のテープ
エッジの損傷防止を図り、ブレーキ部材63の摺動性能
を良好に確保するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、図示に示すご
とく上下ケース1a・1bを蓋合わせ状に結合してなる
本体ケース1の内部左右にテープ2が巻かれるハブ3・
3を有し、本体ケース1の前面に前蓋10を備えてい
る。この前蓋10は、本体ケース1の前面を左右間にわ
たって閉合する前面板11と、該前面板11の左右両端
から後方に連出した連結片12・12とを有し、該連結
片12・12を介して本体ケース1にこれの前面を閉じ
る姿勢と上向きの開き姿勢とにわたって枢軸13まわり
に回動自在に枢支されている。
【0008】本体ケース1内には前記ハブ3・3の回り
止めを図るブレーキ部材63が前後方向に摺動自在に装
着されている。このブレーキ部材63は、水平状の板部
63aと、該板部63aの左右端から垂設されて本体ケ
ース1の底壁4の内面に受け止められる脚部63b・6
3bと、該板部63aから突設されて各ハブ3・3の上
端の係合部62・62にこれの前方側から係脱自在に係
合する係合片65・65と、該脚部63b・63bから
これの前方に延出されたガイド66・66とを含んでい
る。そして、各係合片65・65が各ハブ3・3の係合
部62・62に係合するよう、ブレーキ部材63を後方
側に摺動付勢するばね部材64を備えている。
【0009】各ガイド66・66の前方の延出先端部6
6a・66aは、本体ケース1の左右外側方に露出して
いて、前記前蓋10の左右の連結片12・12の下方に
該連結片12・12が上方から回動して来て接当係合す
るよう位置しており、上ケース1aの左右の側壁部分7
a・7aの下端が、前記ガイド66・66の前方延出部
分の上端に対して近接対向しているものである。
【0010】
【作用】テープカートリッジの不使用時には、ばね部材
64でブレーキ部材63が後方側に摺動付勢されてお
り、これでブレーキ部材63の各係合片65・65が各
ハブ3・3の上端係合部62・62に前方側から係合し
て、各ハブ3・3の回り止めを図っている。デッキにテ
ープカートリッジを装填して前蓋10が枢軸13まわり
に上開き回動して行くと、前蓋10の左右の連結片12
・12がこれの下方に位置するブレーキ部材63の左右
のガイド66・66の延出先端部66a・66aに回り
込み係合し、ブレーキ部材63を前記ばね部材64に抗
して前方に揺動させる。これで各係合片65・65が各
ハブ3・3の係合部62・62から外れて、各ハブ3・
3が自由回転状態になる。
【0011】これを要するに、前蓋10の上開き動作に
連動して、前蓋10の各連結片12がブレーキ部材63
の各ガイド66の延出先端部66aに接当係合し、これ
でブレーキ部材63が前方に摺動操作されることによ
り、各ハブ3の回り止めが自動的に解除される。つま
り、前蓋10の各連結片12の回転運動が、これと係合
する延出先端部66aを持つ各ガイド66を介してブレ
ーキ部材63を前方に直線運動するよう切り替わる。そ
の際に各ガイド66にはこれを上向きに持ち上げるよう
な力が作用するが、該ガイド66の前方延出部分の上端
には上ケース1aの左右の各側壁部分7aの下端が近接
対向しているので、該側壁部分7aで該ガイド66が持
ち上がるのを接当規制する。
【0012】
【発明の効果】従って本発明によれば、上ケース1aの
左右の各側壁部分7a・7aは、ブレーキ部材63の各
ガイド66・66の前方延出部分が上向きに変形するの
を規制しながら前方に直線状に摺動案内することにな
り、ブレーキ部材63の全体をこれの後端側が下向きに
なるよう傾斜させることがない。その結果、板部63a
から突設した係合片65・65が各ハブ3・3の上端係
合部62・62から外れてテープエッジに接当干渉し、
テープ2に損傷を加えることをよく防止できる。ブレー
キ部材63これ全体の摺動性能も良好に確保でき、各ハ
ブ3の回り止めおよび回り止め解除も確実なものに保証
する利点を有する。
【0013】
【実施例】図1ないし図12は本発明に係るテープカー
トリッジの第1実施例を示す。具体的にはディジタル記
録方式のオーディオ用テープカートリッジ(DAT)が
例示されている。図2および図3において、1は本体ケ
ースである。本体ケース1はプラスチック製の上下ケー
ス1a・1bを蓋合わせ状にねじ接合してなり、内部左
右にテープ2が巻かれるハブ3・3を有する。これらの
ハブ3・3は本体ケース1の底壁4に透設した左右の各
駆動軸挿入孔5・5上にあって回転自在であり、デッキ
に装填するとデッキ側の駆動軸が各挿入孔5を介して各
ハブ3に嵌係合する。本体ケース1の前方左右にテープ
ガイド部材6・6を有し、これらガイド部材6・6を介
してテープ2は一方のハブ3からケース前面に導出され
て他方のハブ3に巻き取られる。
【0014】図2および図5において、本体ケース1の
前面にはテープ保護用の前蓋10を有する。この前蓋1
0は本体ケース1の前面を左右間にわたって閉合する前
面板11と、前面板11の左右両端から後方に連出した
連結片12・12と、連結片12・12の内面に対向状
に突設した枢軸13・13とを有するプラスチック成形
品である。本体ケース1の左右側壁7・7の前端部に左
右の連結片12・12が外嵌した状態で枢軸13・13
がケース側(より詳しくは上ケース1a)に透設の枢支
孔14・14にそれぞれ嵌合枢支されている(図9)。
これで前蓋10は枢軸13まわりに本体ケース1の前面
を閉じる姿勢と、上向きの開き姿勢とにわたって回動
し、図外のばね部材で常に閉じ姿勢に回動付勢されてい
る。
【0015】テープカートリッジの不使時に前蓋10は
閉じられていて、テープ2の前面外側をカバーして保護
する。テープカートリッジをデッキに装填すると、前蓋
10が開いてテープ2がケース前方に引き出し可能なス
タンバイ状態になる。図2、図3および図5において、
本体ケース1の前方中央部位にはテープローディング用
ポケット20が大きく入り込み状に凹設形成されてい
る。このポケット20の上面は上ケース1a側の上壁8
で閉じられているが、前面および下面は開放状態にあ
る。テープカートリッジをデッキに装填すると、前蓋1
0が上開き回動したのち、デッキ側のテープローディン
グ部材が該ポケット20にこれの下方から突入して来て
テープ2をケース前方に引き出す。
【0016】本体ケース1には不使用時に前記ポケット
20の開口下面を閉じるためのシャッター30がケース
底壁4の外面側に装着されている。図2において、シャ
ッター30はケース底壁4に添う平板状で中央部の左右
に前述の駆動軸挿入孔5・5に対応する透孔31・31
を有し、左右端から側壁板32・32が略垂直に立ち上
げ連出されたプラスチック成形品である。一般には自己
潤滑性にすぐれたポリアセタール樹脂などで成形され
る。
【0017】シャッター30はケース底壁4の外側下面
に配置され、その左右側壁板32・32がケース左右側
壁7・7の横外側面に沿うよう装着され、左右側壁板3
2・32を介してケース左右側壁7・7に抜け止め状に
連結されて前後方向に進退摺動する。すなわち、シャッ
ター30はその前端部30aがポケット20の開口下面
を完全に閉じる前方への進出姿勢と、ポケット20の下
面を完全に開放状態にする後方への退入姿勢とにわたっ
て前後摺動自在である。シャッター30が完全に後退し
たとき、前記透孔31・31が駆動軸挿入孔5・5と同
心状に合致し、ケース下方からプレイヤー側の駆動軸が
ハブ3・3に係合するのを許す状態になる。
【0018】図2および図4において、シャッター30
の左右側壁板32・32には上端の前後に抜け止め片3
3・33をそれぞれ内向きに突出形成する。本体ケース
1の左右側壁7・7には上下ケース1a・1bの合わせ
目間にスリット34・34をそれぞれ形成する。そし
て、各スリット34を介して各抜け止め片33をケース
内方に位置させることにより、ケース側壁7の内面に対
する各抜け止め片33の接当でシャッター30は本体ケ
ース1から抜け外れるのが規制されて前後摺動する。左
右の各ケース側壁7において、上ケース1aの側壁部分
7aは少なくともシャッター30の摺動領域にわたって
下ケース1bの側壁部分7bよりも外方に突出してお
り、上ケース側壁部分7aの外側面がシャッター側壁板
32の外側面とほぼ面一状に設定されている。
【0019】シャッター30が前後方向に自由に摺動す
るのを防止し、とくに不使用時にポケット20の開口下
面をシャッター30で常に閉じておくために、シャッタ
ー30を前方へ摺動付勢する手段を備えている。具体的
には、図3に示すごとくケース底壁4の前方部位におけ
る内面側の部材36とシャッター30の前端部内面に設
けたばね受け37との間にわたってばね部材38を装着
し、このばね部材38の弾発力でシャッター30を前方
に摺動付勢した。図のばね部材38は線状ばねとした
が、これの種類、掛け方は任意に設定できる。
【0020】更にシャッター30はポケット20の開口
下面を閉じる前方進出姿勢と、ポケット20の下面を開
放状態にする後退摺動姿勢の2位置において摺動不能に
ロックしておくことが望まれる。そのための摺動ロック
手段40を備えている。この摺動ロック手段40として
は、図2および図5に示すごとくケース底壁4の右方寄
りの前後中央部位に孔41を明けて、この孔41内に前
後に長い左右小幅のロック片42をこれの後端がケース
底壁4につながる片持ち状態で切り起こし状に一体成形
する。このロック片42は連設基端部を支点にして前端
側が上下方向(内外方向)に弾性変形でき、前端部に下
向きの係合子43を有し、該係合子43が自由状態にお
いて図6に示すごとくケース底壁4の外側下面より下方
に突出する程度にくせ付け形成されている。
【0021】このロック片42に対応させてシャッター
30には、図2および図5に示すごとく前端寄り部から
前端縁にわたって案内溝44を下面に形成し、該案内溝
44上において後方部位に第1係合孔45を透設すると
ともに、前端に第2係合孔46を切欠き形成してある。
この案内溝44の後端面44aは第1係合孔45より後
方に位置する。いま、シャッター30がポケット20の
開口下面を閉じる前方進出姿勢にあるとき、つまり不使
用状態において係合子43はシャッター30の第1係合
孔45に図5に示すごとく嵌係合しており、シャッター
30の前後摺動を完全にロックする。この状態におい
て、シャッター30は前記ばね部材38で前方に摺動付
勢されているので、常態では係合子43の後ろ側の上方
に形成した垂直係合面48と第1係合孔45の後端縁と
が接当係合して、シャッター30の前方への摺動がガタ
つきなくロックしている。
【0022】不使用時に、図7に示すごとく指先や他物
50が係合子43をケース内方側に強く突き上げると、
ロック片42が塑性変形してしまうので、該係合子43
の直上にこれの突き上げ限界を規制する部材51を有す
る。図の規制部材51はケース上壁8から垂設した第2
係合孔46はポケット20に臨む配置関係にあり、この
第2係合孔46を介して塵埃が下方からケース内部に侵
入するおそれなしとしない。この第2係合孔46は小孔
であるから、該当部分のみが開口していても、実際には
殆ど支障はないが、必要に応じて図5の想像線で示すご
とく前蓋10の前面板11から一体連出したカバー片5
2で第2係合孔46の上面を塞ぐことができる。
【0023】いま、デッキのホルダー部にテープカート
リッジをケース前方側から水平に差し込み装填すると、
差し込み途中の状態においてデッキ側に固定のロック解
除部材53が、前蓋10の前面板11の右寄り下端に形
成した切欠き部55(図2および図5参照)を介して案
内溝44に導入されてき、該ロック解除部材53が図7
に示すごとく係合子43に接当してこれを蹴り上げる。
即ち、ロック解除部材53の後ろ側の上端角部53a
(傾斜面に形成されている)が、係合子43の前側の下
方に形成した傾斜逃がし面56に接当して係合子43を
蹴り上げる。
【0024】引き続いて、ロック解除部材53は案内溝
44の後端面44aに突き当たり、これでシャッター3
0の前方への移動が阻止された状態になるが、この状態
から本体ケース1はなお前方に差し込まれて行く。これ
に伴って係合子43の前記逃がし面56が第1係合孔4
5の前端縁に乗り掛かってシャッター30の内側上面に
乗り上がり、本体ケース1がホルダー部に完全にセッテ
ィングされた状態において、係合子43が図8の仮想線
で示すごとく第2係合孔46に嵌係合し、係合子43の
前記垂直係合面48と第2係合孔46の後端縁との接当
でシャッター30が前方に復帰摺動するのを規制する。
【0025】テープカートリッジをデッキから抜き外す
ときは、本体ケース1に対してシャッター30は摺動不
能に一体化されているので、本体ケース1の後方への移
動により、固定のロック解除部材53が図8の仮想線で
示すごとく相対的に矢印方向(前方)に動くことにな
り、ロック解除部材53の前側上端部53b(傾斜逃が
し面に形成されている)に係合子43の後ろ側の下方に
形成した傾斜逃がし面57が乗り掛かってシャッター3
0の内側上面に乗り上がり、係合子43が第1係合孔4
6から外れる。テープカートリッジをホルダー部から完
全に抜き外すと、ロック片42の弾性で係合子43が第
1係合孔45に再び嵌係合した元の状態に自動復帰す
る。
【0026】本体ケース1に対してシャッター30はガ
タつきなく円滑に摺動案内させる必要がある。そのため
に図示例では、図9に示すごとく、シャッター30の平
板状主体部の内面の左右、および左右側壁板32・32
の内面の上下中間部にそれぞれ前後方向に走る線条突部
60を一体に突設し、これらの各突部60が本体ケース
1の底壁4の外側下面および左右側壁7・7の外側面に
それぞれ接触するものとした。なお、図示例ではシャッ
ター30の主体部に形成された右側の突部60を利用し
て前述の案内溝44が形成されている。
【0027】しかるときは、リブ状の突部60はシャッ
ター30の主体部および左右側壁板32・32を薄肉化
したときでも、これらをよく補強する。そのうえで、ケ
ース底壁4の下面に接触する突部60・60は本体ケー
ス1に対する上下方向ガタを吸収し、ケース左右側壁7
・7に接触する突部60・60は左右方向ガタを吸収す
る。これら突部60の介在で本体ケース1の外面とシャ
ッター30の内面との間には、図4に示すごとく小さな
隙間gが形成され、本体ケース1対しシャッター30は
突部60を介して部分的に摺接しながら前後移動するこ
とになる。
【0028】テープカートリッジの不使用時に左右の各
ハブ3・3が自由に回転すると、テープ弛みが生じ、テ
ープローディング不良その他のトラブルの原因になる。
これを防止するためのハブ回り止め手段を備えている。
図3および図5において、まず各ハブ3は外周にテープ
2が巻かれる主体部3aを有し、該主体部3aの上端に
これよりも小径の係合部62を有し、該係合部62の円
形外周面に縦方向の係合溝が全周にわたって形成されて
いる。
【0029】本体ケース1内にはプラスチック製のブレ
ーキ部材63を組み込む。このブレーキ部材63として
は、図3および図4に示すごとく水平の板部63aと該
板部63aの左右端から一体に垂設した脚部63b・6
3bとを有する門型形状とし、前記板部63aが両ハブ
3・3よりもケース内の前方に位置して内装部品とくに
テープ2に接当干渉しないようにケース上壁8の直下を
左右間にわたって走るよう配置し、左右の脚部63b・
63bの下端がケース底壁4の内面で前後摺動自在に受
け止め支持されるとともに、ケース左右側壁7・7の内
面に接当して前後方向にガタつきなく摺動案内されるも
のとした。
【0030】このブレーキ部材63と本体ケース1との
間にばね部材64を装着してあり、このばね部材64で
ブレーキ部材63これ全体がケース後方側に摺動付勢さ
れている。図ではケース上壁8と水平板部63aとの間
にばね部材64を掛け渡したが、このばね部材64の種
類や装着方は必要に応じて変更できる。ブレーキ部材6
3の板部63aの後端左右からは、図3および図8に示
すごとく左右の各ハブ3・3の係合部62・62に接当
作用する係合片65・65がそれぞれ後ろ向きに片持ち
連出されている。この各係合片65は、図10に示すご
とく左右方向に弾性変形でき、連出基端部65aも前後
方向に弾性変形する。各ハブ3は各駆動軸挿入孔5上で
径方向に一定範囲内を限って遊動自在であるが、各ハブ
3が最大限に遊動してもこれに対応する各係合片65の
先端が常にハブ中心より左右方向の外側に位置する状態
で係合部62の外周に前方から接当係合するよう位置設
定してある。
【0031】ブレーキ部材63の左右の脚部63b・6
3bの下端にガイド66・66を前後方向に長く一体形
成してある。具体的には該ガイド66・66がケース底
壁4に摺接するとともに、ケース左右側壁7・7の内面
に摺接する。そして、前方に延出したガイド66・66
の先端部66a・66aを外向きのL字形状に折り曲
げ、この延出先端部66a・66aが本体ケース1の左
右外側方に露出して前記前蓋10の左右の連結片12・
12の下方に位置する。
【0032】更に詳しくは図1に示すごとく、前蓋10
の連結片12が枢結される本体ケース1の左右側壁7・
7の前端部は外側面が内側に入り込んでいるが、下ケー
ス1aの側壁部分7bの外面は上ケース1aの側壁部分
7aのそれよりも更に内側に位置する。各ガイド66は
この下ケース1bの側壁部分7bの外面に添う状態にあ
り、下ケース1bから外向きに連出した受け壁67で受
け止め支持され、この状態で上ケース1aの各側壁部分
7aの外面よりも各ガイド66の外面が内側にあって、
該ガイド66の延出先端部66aのみが外側にそれぞれ
位置する。そして、上ケース1aの左右の側壁部分7a
・7aの下端が、それぞれ各ガイド66・66の前方延
出部分の上端に近接対向している。
【0033】図4および図5において、ケース上壁8の
内側には剛性のあるシート68が小隙間を設けて張設さ
れている。このシート68はケース上壁8の内面から突
設のリブ68aを利用して溶着固定してあり、ケース上
壁8と該シート68との間にブレーキ部材63の水平板
部63aを摺動自在に挟み込み、該シート68の下面に
図5にのみ示すごとくスリップシートSが介装されてい
る。かくして上ケース1a側にブレーキ部材63を先組
みして該シート68で固定する形態を可能にし、両シー
ト68・Sがテープ2およびハブ3の存在領域に在って
特にテープ2が前記板部63aに接触して疵つくのを防
止している。
【0034】テープカートリッジの不使用時にはブレー
キ部材63がばね部材64で後方に摺動付勢されており
(図3)、左右の各係合片65・65の先端部が、図1
2に示すごとく左右の各ハブ3・3の係合部62・62
の横外側寄り部位にそれぞれ前方から接当係合し、これ
で各ハブ3の回転にブレーキをかけている。ブレーキ部
材63がガイド66・66を介して前後に摺動すると
き、左右で多少のガタつきを生じる可能性があるが、そ
のときはハブ中心に対して各係合片65を横外側方にズ
ラしてあること、各係合片65これ自体が基本的に左右
方向へ弾性変形すること、各係合片65の基端部65a
も基本的に前後方向へ弾性変形できること、これらが相
埃って左右の一方のハブ3にのみ片利き状態でブレーキ
が掛かるといった不具合を招かない。
【0035】なお、図12で示すごとく各係合片65の
先端部には係合部62との摩擦係合をより確実にするた
めにギザギザ面65bが形成されている。テープカート
リッジをデッキに装填すると、前蓋10が上開き回動す
るが、これに伴って前蓋10の連結片12・12が図1
に示すごとく左右の各ガイド66・66の延出先端部6
6a・66aの後側面に上方から回動してきて接当し、
ブレーキ部材63の全体をばね部材64に抗してケース
前方側に移動させる。このブレーキ部材63の前方への
移動量はごく僅かであるが、左右の係合片65・65は
図8および図10に示すごとく左右のハブ3・3の係合
部62・62からそれぞれ確実に外れ、各ハブ3を自由
回転にする。
【0036】ここで注目すべきは、図1に示すごとく上
ケース1aの左右の各側壁部分7aの下端が各ガイド6
6の前方延出部分の上端に近接対向している点である。
これにより、前蓋10の各連結片12が各ガイド66の
延出先端部66aに回り込み係合してブレーキ部材63
を前方に摺動変位させる際に、各ガイド66の延出先端
部66aが上向きに持ち上げられようとしても、前記側
壁部分7aの下端が各ガイド66の前方延出部分の上端
に接当して、該前方延出部分が持ち上がるのを規制す
る。従って、各ガイド66の前端側が持ち上げられるこ
とによって、ブレーキ部材63の後端側が下向きに傾く
ということはなく、ブレーキ部材63は円滑に前方に向
けて摺動する。その結果、とくに各係合片65の突出端
が下方に傾いてテープ2の上端エッジに接触することも
確実に防止できる。
【0037】なお、前蓋10の各連結片12は前記ガイ
ド66の前方延出部分に接当干渉しない筈ではあるが、
寸法的には僅かな余裕しかないので該ガイド66が何等
かの事情で上ケース1aの側壁部分7aの外面より外側
に出る可能性なしとしない。その場合には連結片12が
ガイド66の上端角部に当たって重大なトラブルを招
く。そこで、この各ガイド66の前方延出部分における
外側の上端角部69は図1に示すごとく角落としされて
いる。図の上端角部69は面取りしたが、アール面にし
てもよい。
【0038】以上みたように、デッキのホルダー部にテ
ープカートリッジを差し込み装填すると、まずシャッタ
ー30が前述の要領で開き操作される。次にホルダー部
が下方のロード位置に押し下げられて行く。この押し下
げ時にデッキ側の部材が前蓋10の前面板11の下端に
接当作用して前蓋10を上方に開き操作し、次に遅れて
各ハブ3のブレーキが外れる。ロード位置に完全にセッ
ティングした状態において、デッキ側のテープローディ
ング部材がポケット20に、駆動軸が駆動軸挿入孔5に
それぞれ係入する。ハブ3のブレーキ解除のタイミング
を遅らせてあるので、駆動軸が各ハブ3に係合したのち
ハブ3のブレーキが外れる。したがって、最後までテー
プ弛みの防止が図られている。
【0039】(別実施例)図13は本発明に係るハブ回
り止め手段の別実施例を示しており、これでは本体ケー
ス1の上壁8からガイドピン91を垂設し、左右方向に
弾性変形可能な各係合片65が該ピン91の外周面にブ
レーキ部材63の前後摺動範囲内で常に接当しており、
ブレーキ部材63の前後摺動ストロークを僅かに設定し
たときでも、各係合片65の先端が各ハブ3の係合部6
2にそれぞれ確実に係脱するようにした。すなわち、ブ
レーキ部材63が後退摺動した不使用時には、ガイドピ
ン91に案内されて係合片65の先端部が中心側(図上
左側方)に寄った状態で係合部62に接当係合してお
り、ブレーキ部材63が前進摺動した時には、係合片6
5の先端が前方に逃げるとともにハブ中心から外れる方
向(図上右側方)にも逃げるので、ブレーキ部材63の
僅かな変位量でも係合片65の先端が確実に係合部62
から離脱できるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)はハブ回り止め手段を示す要部の斜
視図、図1(B)は図1(A)におけるD−D線断面図
である。
【図2】下方から見た全体の分解斜視図である。
【図3】内部構造を示す全体平面図である。
【図4】図3におけるA−A線断面図である。
【図5】図3におけるB−B線断面図である。
【図6】不使用状態でのシャッターの摺動ロック手段の
部分拡大縦断側面図である。
【図7】使用状態でのシャッターの摺動ロック手段の部
分拡大縦断側面図である。
【図8】使用状態での部分拡大縦断側面図である。
【図9】シャッターの装着状態を説明する概略縦断正面
図である。
【図10】使用状態におけるハブ回り止め手段の要部の
平面図である。
【図11】図8におけるC−C線断面図である。
【図12】ハブにブレーキを掛けた状態での要部の拡大
平面図である。
【図13】ハブ回り止め手段の別実施例を示す要部の拡
大平面図である。
【符号の説明】
1 本体ケース 1a 上ケース 1b 下ケース 2 テープ 3 ハブ 4 本体ケースの底壁 7a 上ケースの側壁部分 10 前蓋 11 前面板 12 連結片 13 枢軸 62 バブの係合部 63 ブレーキ部材 63a 板部 63b 脚部 64 ばね部材 65 係合片 66 ガイド 66a 延出先端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 毛取 嵩夫 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 藤田 和弘 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (72)発明者 荻路 憲治 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下ケース1a・1bを蓋合わせ状に結
    合してなる本体ケース1の内部左右にテープ2が巻かれ
    るハブ3・3を有し、本体ケース1の前面に前蓋10を
    備えており、前蓋10は、本体ケース1の前面を左右間
    にわたって閉合する前面板11と、該前面板11の左右
    両端から後方に連出した連結片12・12とを有し、該
    連結片12・12を介して本体ケース1にこれの前面を
    閉じる姿勢と上向きの開き姿勢とにわたって枢軸13ま
    わりに回動自在に枢支されており、本体ケース1内に前
    記ハブ3・3の回り止めを図るブレーキ部材63が前後
    方向に摺動自在に装着されており、ブレーキ部材63
    は、水平状の板部63aと、該板部63aの左右端から
    垂設されて本体ケース1の底壁4の内面に受け止められ
    る脚部63b・63bと、該板部63aから突設されて
    各ハブ3・3の上端の係合部62・62にこれの前方側
    から係脱自在に係合する係合片65・65と、該脚部6
    3b・63bからこれの前方に延出されたガイド66・
    66とを含み、各係合片65・65が各ハブ3・3の係
    合部62・62に係合するよう、ブレーキ部材63を後
    方側に摺動付勢するばね部材64を備えており、各ガイ
    ド66・66の前方の延出先端部66a・66aが、本
    体ケース1の左右外側方に露出していて、前記前蓋10
    の左右の連結片12・12の下方に該連結片12・12
    が上方から回動して来て接当係合するよう位置してお
    り、上ケース1aの左右の側壁部分7a・7aの下端
    が、前記ガイド66・66の前方延出部分の上端に対し
    て近接対向していることを特徴とするテープカートリッ
    ジ。
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