JPH078309Y2 - アッシュトレイ - Google Patents

アッシュトレイ

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JPH078309Y2
JPH078309Y2 JP10273989U JP10273989U JPH078309Y2 JP H078309 Y2 JPH078309 Y2 JP H078309Y2 JP 10273989 U JP10273989 U JP 10273989U JP 10273989 U JP10273989 U JP 10273989U JP H078309 Y2 JPH078309 Y2 JP H078309Y2
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inner case
guide groove
protrusions
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main guide
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一博 山手
裕二 松野
謙二 片岡
政二 高杉
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Mazda Motor Corp
Delta Kogyo Co Ltd
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Mazda Motor Corp
Delta Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車等に装備されるアッシュトレイに関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来のアッシュトレイは、灰等の受け部を有するインナ
ケースと、車体に取り付けられるアウタケースと、イン
ナケースをアウタケースに出入可能に支持させる支持手
段とを備え、不使用時にはインナケースをアウタケース
に格納でき、使用したい時にはインナケースをアウタケ
ースから突出させてインナケースの受け部を外部に開放
できるようになっている。
このようなアッシュトレイとしては、インナケースをア
ウタケースに引き出し引き込み可能に支持したスライド
タイプのものや、例えば実開昭62−102733号公報に示さ
れるようにインナケースをアウタケースに回動可能に支
持した回転タイプのものがある。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記スライドタイプのものは、使用時にインナケースの
受け部の開口面積を充分に確保するため、インナケース
をアウタケースから大きく引き出す必要がある。このた
め、インナケースの前方に充分なスペースを確保しなけ
ればならないという欠点があった。
一方、上記回転タイプのものは、インナケースをアウタ
ケースから大きく突出させなくても、インナケースの受
け部の開口面積を充分に確保することができる。しかし
ながら、このタイプのものは、インナケースを僅かな力
で操作してもインナケースが自重で下方に回動してイン
ナケースの受け部が開放されるようになる。このため、
普通に操作しても、操作力が大きすぎて、インナケース
が急回動してしまい、この結果、インナケースの動きが
止められたときに大きなショックが生じ、そのショック
で受け部内に溜められた灰等が飛散してしまうというこ
とが起きる。このため、従来、回転タイプのものは、上
記灰等の飛散防止用にスプリング等で構成された減速手
段を別途設けなければならず、部品点数が増え、製作コ
ストがかかるという問題があった。
以上の事情に鑑みて、本考案は、インナケースの突出長
さを小さくできるとともに、安価な構成で灰等の飛散防
止ができるアッシュトレイを提供しようとするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案にかかるアッシュトレイは、灰等の受け部を有す
るインナケースと、このインナケースを格納するアウタ
ケースと、このアウタケースの自由端部に前記インナケ
ースを支持させる支持手段とを備え、前記インナケース
および支持手段のうちの一方に複数個の突起が形成され
ているとともに、他方に前記複数個の突起を嵌め込んで
前記インナケースを回動可能にして格納状態と受け部開
放状態とに変化可能にする主ガイド溝が形成され、前記
主ガイド溝の底面は、前記各突起がそれぞれ前記格納状
態と受け部開放状態とで臨む位置が水平で、かつ、前記
各突起が受け部開放状態で臨む位置が格納状態で臨む位
置より高くなるように前記各位置間が傾斜して階段状に
形成され、前記複数個の突起は、前記主ガイド溝の底面
の傾斜部の傾斜に対応してその底面が高くなる方向に順
に低くなるように形成されたものである。
〔作用〕
以上の構成によれば、インナケースがアウタケースに格
納された状態と受け部を開放した状態とに変化して回動
する。そして、インナケースを格納状態から受け部開放
状態に変化させると、各突起が主ガイド溝の底面の低い
側から高い側に徐々に移行し、これに伴って支持手段が
徐々に外側に押され、支持手段を取り付けたアウタケー
スの自由端部が徐々に外側に撓むようになり、この結
果、アウタケースの自由端部に徐々に大きな復元力が作
用して各突起が主ガイド溝の底面に強く押し付けられ、
インナケースに制動力が作用するようになる。
〔実施例〕
第1図ないし第7図は、本考案にかかるアッシュトレイ
の一実施例を示している。このアッシュトレイは、イン
ナケース1とアウタケース2とガイドプレート(ガイド
部材)3とを備えている。
インナケース1は、灰等の受け部111を有するインナケ
ース本体11と、このインナケース本体11の前面に取り付
けられたインナケースリッド12とで基本構成されてい
る。インナケース本体11の両側面には、主ガイド溝112
と脱着用ガイド溝113と係止突起115とが形成されてい
る。主ガイド溝112は、両端112f,112gが開放され、下部
後方を中心として円弧状に延びている。この主ガイド溝
112は、第8図に示すように、底面が後方に向かうほど
2段階に高くなるように階段状に形成されていて、水平
な底面を有する下段部112a、中段部112bおよび上段部11
2cと、下段部112aと中段部112bとの間および中段部112b
と上段部112cとの間をそれぞれ結ぶように傾斜した底面
を有する傾斜部112d,112eとで構成されている。脱着用
ガイド溝113は、一端が主ガイド溝112の中段部112bに接
続されてその接続部分112hから斜め下方に直線的に延
び、他端が開放されている。この脱着用ガイド溝113の
底面の高さは中段部112bの高さに合わされている。係止
突起115は、アウタケース2に取り付けられた係止ばね2
5の前端湾曲部が係合される段部114を上面に有してい
る。
インナケース本体11の上部後端には支持軸116が配設さ
れ、この支持軸116には受け部111の開口部を開閉する上
蓋13が回動可能に支持されている。この上蓋13は、支持
軸116に巻き付けられたねじりばね117によって常に開き
方向に付勢されている。この上蓋13の上面の中央部に
は、鍵状の引掛部131が形成されている。インナケース
リッド12の前面には、操作部121が突出形成されてい
る。
ガイドプレート3はプレート本体3aを備え、このプレー
ト本体3aの内面31には、インナケース1の主ガイド溝11
2に嵌め込まれる突起32,33が前後2か所に形成されてい
る。前側の突起32は後側の突起33より高くなっていて、
後側の突起33の後方には主ガイド溝112の円弧形状と一
致するように湾曲する凸条部34が突出形成されている。
前側の突起32と後側の突起33との間の距離は主ガイド溝
112の後端開口部分112gと脱着用ガイド溝113接続部分11
2hとの間の距離と合わされている。
プレート本体3aの外面35には、係合部36が2か所に突出
形成されている。この係合部36の前端部には、V字形を
なし開口側を前方に向けた一対の弾性片361が形成され
ている。プレート本体3aの弾性片361支持部分も弾性片3
61と同形状になるように周囲が繰り抜かれ、これによ
り、プレート本体3aの弾性片361支持部分および一対の
弾性片361はV字形の開口側を拡縮できるようになって
いる。係合部36の後端部には角形のガイド部362が形成
され、このガイド部362と上記弾性片361との間にはガイ
ド部362より幅が広くなった拡張部363が形成されてい
る。この拡張部363のガイド部362より幅が広くなった部
分とプレート本体3aの外面35とは相対峙していて、これ
により、両部材間には弾性片361側からガイド部362側に
貫通する切込み364が形成されている。
アウタケース2は、天板21とこの天板21の両側部に一体
的に形成された側板22とからなっている。天板21の前端
の中央部211は下方に張り出し、この張出部211の後部は
上方に張り出している。天板21の下面の周縁部にはクッ
ション23が配設され、天板21の下面の一側部には係止ば
ね25が取り付けられている。この係止ばね25は、後部で
片持ち支持され、自由端となった前端部が湾曲されてい
る。
側板22の前端の上部には外側に突出する切り起こし部22
1が形成され、側板22の後端の下部には内側に突出する
突片222が一体的に形成されている。これら切り起こし
部221および突片222にはそれぞれボルト挿通穴223,224
が形成され、これらボルト挿通穴223,224に通されるボ
ルト5によってアウタケース2は車体4に固定されるよ
うになっている。このようにアウタケース2は側板22の
前端の上部および側板22の後端の下部で車体4に固定さ
れる。このため、側板22の前端下部は自由端部となり外
側に撓ませることができるようになっている。
側板22の前端の下部には、ガイドプレート3の係合部36
を貫通可能にし、かつ、貫通後に後方にスライド可能に
する貫通穴24が形成されている。この貫通穴24は、前側
から順に、係合部36の弾性片361が貫通可能になった第
1拡大部241と、係合部36の拡張部363が貫通可能で係合
部36の弾性片361が収納可能になった第2拡大部242と、
係合部36のガイド部362と比べて幅が同じで長さが長く
なった案内部243とで構成されている。貫通穴24の周縁
には、第1拡大部241と第2拡大部242との間に位置し、
第1拡大部241側が弾性片361の傾きに対応して傾斜し、
第2拡大部242側が前後方向に対して直交する方向に延
びるくびれ部244が形成されている。また、第2拡大部2
42の後方で案内部243の上下位置には、係合部36を貫通
穴24に貫通させたときに切込み364の後方に位置し、係
合部36を後方にスライドさせることによって切込み364
に挿入される被挟持部245が形成されている。
上記アウタケース2の側板22の前端下部には、ガイドプ
レート3がそのプレート本体3aの外面35を側板22の内面
に当てた状態で係合部36を貫通穴24の周縁に係合させる
ことによって取り付けられている。すなわち、切込み36
4に被挟持部245を挿入し被挟持部245を拡張部363とプレ
ート本体3aとで挟持してガイドプレート3がアウタケー
ス2の側板22から離れないようにし、ガイド部362を案
内部243に嵌め込んでガイドプレート3が上下に動かな
いようにしている。そして、ガイド部362の後端を案内
部243の後端縁に当接させ一対の弾性片361の開口端をく
びれ部244の第2拡大部242側の縁に当接させて拡張部36
3とプレート本体3aとの間から被挟持部245が外れないよ
うにするとともにガイドプレート3が前後に動かないよ
うにして、ガイドプレート3をアウタケース2の側板22
の前端下部に固定している。
ガイドプレート3をアウタケース2に固定するには、次
のようにする。すなわち、まず、第9図に実線で示すよ
うに、アウタケース2の側板22の内面にガイドプレート
3のプレート本体3aの外面35が当接するまでガイドプレ
ート3の係合部36をアウタケース2の貫通穴24に貫通さ
せる。つまり、係合部36の弾性片361を貫通穴24の第1
拡大部241に貫通させ、拡張部363を第2拡大部242に貫
通させ、ガイド部362を案内部243に貫通させるようにす
る。この状態では、くびれ部244が弾性片361の後方に位
置し、被挟持部245が切込み364の後方に位置する。次
に、この状態からガイドプレート3を後方に押す。この
ようにすると、ガイド部362が案内部243の上下の周縁に
案内されて、ガイドプレート3が後方にスライドし、一
対の弾性片361がくびれ部244の第1拡大部241側の縁に
当接するとともに、切込み364に被挟持部245の一部が挿
入される。そして、上記くびれ部244の第1拡大部241側
の縁が弾性片361の傾きに対応して傾斜し、かつ、一対
の弾性片361が拡縮可能になっていることから、ガイド
プレート3がスライドすることに伴って、第9図に二点
鎖線で示すように、一対の弾性片361がくびれ部244に押
えられてV字形の開きが徐々に縮まる。さらに、この状
態からガイドプレート3を後方にスライドさせると、ガ
イド部362の後端が案内部243の後端縁に当接してガイド
プレート3をそれ以上後方に動かせなくなるとともに、
一対の弾性片361がくびれ部244を越えて第2拡大部242
に臨むようになる。この状態になると、一対の弾性片36
1からくびれ部244が除かれるため、一対の弾性片361は
自らの弾性力によって拡がり、開口端がくびれ部244の
第2拡大部242側の縁に当接し、第1図および第3図に
示すようにガイドプレート3がアウタケース2の側板22
に固定される。
アウタケース2には、ガイドプレート3を介してインナ
ケース1が出入可能に支持されている。すなわち、イン
ナケース1は、その主ガイド溝112にガイドプレート3
の突起32,33を嵌め込むことにより主ガイド溝112の円弧
形状に沿って回動できるようにアウタケース2に支持さ
れ、第3図のようにアウタケース2に格納することも第
6図のように受け部111を所定量開放させることもでき
るようになっている。
第3図に示すように、インナケース1をアウタケース2
に格納した状態では、係止突起115の段部114が係止ばね
25の前端部に係合されている。このため、インナケース
1はアウタケース2に格納された状態で保持されてい
る。また、この状態では、第8図に実線で示すように、
ガイドプレート3の前側の突起32および後側の突起33が
それぞれ主ガイド溝112の下段部112aおよび中段部112b
の各水平な底面に当接している。
上記状態から、インナケースリッド12の操作部121を第
3図中、矢印A方向に押すと、その操作力によって係止
突起115の段部114が係止ばね25の前端部から外れて、イ
ンナケース1が主ガイド溝112の円弧形状に沿って斜め
下方に回動し、受け部111が所定量開放されるようにな
る。これに伴って、インナケース1に支持された上蓋13
は、上面がねじりばね117のばね力によってアウタケー
ス2の天板21の下面に押し付けられながらアウタケース
2から突出されるように動き、最終的には第6図に示す
ように、上面に形成された鍵状の引掛部131がアウタケ
ース2の天板21の下面から張り出した張出部211に衝合
するようになる。このため、第6図に示す受け部開放状
態になれば、インナケース1をそれ以上斜め下方に回動
させる、すなわちインナケース1の受け部111をそれ以
上開放させることができなくなる。つまり、上蓋13、上
蓋13の支持軸116、ねじりばね117、上蓋13の引掛部131
とアウタケース2の張出部211とは、インナケース1の
受け部111が所定量開放された状態でインナケース1の
回動を規制するインナケース回動規制手段となってい
る。
また、上記のようにインナケース1を斜め下方に回動さ
せるに従って、すなわちインナケース1を格納状態から
受け部開放状態に変化させるに従って、ガイドプレート
3の前側の突起32および後側の突起33は、格納状態のと
きには第8図に実線で示すように水平な底面を有する主
ガイド溝112の下段部112aおよび中段部112b位置に臨
み、その位置から傾斜部112d,112eを通り、受け部開放
状態になったときには第8図に二点鎖線で示すように水
平で、かつ、下段部112aおよび中段部112bの各底面より
それぞれ高くなった底面を有する中段部112bおよび上段
部112c位置に臨むようになる。このため、インナケース
1を斜め下方に回動させるに伴って、ガイドプレート3
の各突起32,33が主ガイド溝112の底面によって徐々に外
側に押され、ガイドプレート3を取り付けた側板22の前
端下部が徐々に外側に撓むようになり、この結果、側板
22に徐々に大きな復元力が作用してガイドプレート3の
各突起32,33が主ガイド溝112の底面に強く押し付けられ
るようになる。したがって、ガイドプレート3の各突起
32,33と主ガイド溝112の底面との間の摩擦力が徐々に高
まり、インナケース1には制動力が作用するようにな
る。このようにインナケース1を斜め下方に回動させた
場合にはそれに伴ってインナケース1に制動力が作用す
るようになるため、充分に減速されてから上蓋13の鍵状
の引掛部131がアウタケース2の張出部211に衝合してイ
ンナケース1の動きが止められることとなる。このた
め、インナケース1が止められたときに大きなショック
が発生してインナケース1の受け部111内に溜った灰等
が飛散するということを防止することができる。
しかも、主ガイド溝112の底面を、突起32,33がそれぞれ
格納状態と受け部開放状態とで臨む位置112a,112b,112c
が水平で、かつ、後方ほど高くなるように(各突起32,3
3が受け部開放状態で臨む位置112b,112cが格納状態で臨
む位置112a,112bより高くなるように)上記各位置間112
d,112eを傾斜させて階段状に形成するとともに、ガイド
プレート3の前側の突起32を後側の突起33より高く(主
ガイド溝112の底面の傾斜部112d,112eの傾斜に対応して
その底面が高くなる方向に順に低く)すれば、次のよう
な効果がある。すなわち、主ガイド溝112の底面にはイ
ンナケース1に制動力を作用させるために後方ほど高く
なった傾斜面を設ける必要があるが、仮にガイドプレー
ト3の前側の突起32と後側の突起33とを同じ高さにする
と、後側の突起33が傾斜面上に乗ったときに前側の突起
32が浮き上がってしまう。また、主ガイド溝112の底面
を直線的に傾斜させると、第3図あるいは第6図に示す
状態になったときにガイドプレート3の各突起32,33が
主ガイド溝112の底面に対して斜めに当接し、不安定な
状態で止められることとなる。これに対して、主ガイド
溝112の底面を、突起32,33がそれぞれ格納状態と受け部
開放状態とで臨む位置112a,112b,112cが水平で、かつ、
後方ほど高くなるように上記各位置間112d,112eを傾斜
させて階段状に形成するとともに、ガイドプレート3の
前側の突起32を後側の突起33より高くすれば、ガイドプ
レート3の各突起32,33を主ガイド溝112の底面に常に接
触させることができるとともに、第3図あるいは第6図
に示す状態になったときにガイドプレート3の各突起3
2,33を底面が水平になった主ガイド溝112の下段部112a
と中段部112bあるいは中段部112bと上段部112cに位置さ
せて、ガイドプレート3の各突起32,33を主ガイド溝112
の底面に対して垂直に当接させることができ、インナケ
ース1を上記各状態で安定させることができる。
なお、この実施例の構成では、アウタケース2の側板22
の後端の下部を固定しているため、側板22が撓んだとき
には側板22の後端側より前端側が大きく撓むようにな
る。そこで、ガイドプレート3の各突起32,33間の段差
Hより主ガイド溝112の中段部112bと上段部112cとの間
の段差hを小さくして、側板22が撓んだときに前側の突
起32が主ガイド溝112の底面から浮き上がらないように
している。また、第3図の状態から第6図の状態になる
途中には後側の突起33が主ガイド溝112の脱着用ガイド
溝113接続部分112hを通るが、後側の突起33の後方に凸
条部34を形成し、この凸条部34を主ガイド溝112に嵌め
込んでいるため、後側の突起33が主ガイド溝112の脱着
用ガイド溝113接続部分112hを通ったときにその後側の
突起33が主ガイド溝112から脱着用ガイド溝113に移行す
ることが防止されるようになる。
第6図の状態から、上蓋13を押し下げると、上蓋13の引
掛部131がアウタケース2の張出部211から外れ、インナ
ケース1をさらに斜め下方に回動させることができる、
すなわちインナケース1の受け部111をさらに開放させ
ることができるようになる。このようにしておいてイン
ナケース1をさらに開放させると、第7図に示すよう
に、ガイドプレート3の前側の突起32および後側の突起
33がそれぞれ主ガイド溝112の脱着用ガイド溝113接続部
分112hおよび後端開口部112gに臨むようになる。そし
て、この状態から、インナケース1を前方に引き出す
と、ガイドプレート3の前側の突起32が主ガイド溝112
内から脱着用ガイド溝113内に移行し、後側の突起33が
主ガイド溝112内から抜け出るようになり、最終的には
前側の突起32も脱着用ガイド溝113内から抜け出て、イ
ンナケース1がガイドプレート3から外れるようにな
る。
なお、インナケース1をガイドプレート3から外した
後、再びガイドプレート3に取り付けるには、ガイドプ
レート3の前側の突起32を脱着用ガイド溝113の後端に
合せてからインナケース1を後方にスライドさせ、ガイ
ドプレート3の前側の突起32および後側の突起33がそれ
ぞれ主ガイド溝112の脱着用ガイド溝113接続部分112hお
よび後端開口部112gに位置するようになれば、インナケ
ース1を押し上げて各突起32,33を主ガイド溝112内に嵌
め込むようにする。また、第3図の状態から第6図の状
態にするには、インナケース1を押し上げて上方に回動
させるようにする。
このようにこのアッシュトレイは、インナケース1を回
動させてインナケース1の受け部111を外部に開放させ
ることができる。このため、インナケース1を引き出し
て受け部111を外部に開放させるタイプと比べて、イン
ナケース1のアッパケース2からの突出長さlを小さく
することができる。しかも、インナケース1をアッパケ
ース2から取り外せるようになっているため、インナケ
ース1の受け部111内に脱着可能になった受皿に別途設
けなくとも、受け部111内に溜って灰等を簡単に捨てる
ことができる。
なお、インナケース1に突起を設けて、支持手段となる
ガイドプレート3に主ガイド溝を設けるようにしてもよ
い。
〔考案の効果〕
本考案にかかるアッシュトレイは、インナケースを回動
させてインナケースをアウタケースに格納された状態と
受け部が開放された状態とに変化させることができる。
このため、インナケースの突出長さを小さくすることが
できる。しかも、主ガイド溝の底面が、各突起がそれぞ
れ格納状態と受け部開放状態とで臨む位置が水平で、か
つ、各突起が受け部開放状態で臨む位置が格納状態で臨
む位置より高くなるように前記各位置間が傾斜して階段
状に形成されているとともに、各突起が、主ガイド溝の
底面の傾斜部の傾斜に対応してその底面が高くなる方向
に順に低くなるように形成されているため、インナケー
スを格納状態から受け部開放状態に変化させたときに、
突起が主ガイド溝の底面に徐々に強く押し付けられ、イ
ンナケースに制動力が作用するようになる。このため、
充分に減速されてからインナケースの動きが止められる
こととなり、インナケースが止められたときに受け部内
に溜った灰等が飛散するということが防止される。この
ように突起と主ガイド溝の底面との形状を変えるだけで
灰等の飛散防止ができるので、灰等の飛散防止用に減速
手段等を別途設ける必要がなくなり、安価に構成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるアッシュトレイの一実施例を示
す斜視図、第2図はその分解斜視図、第3図はインナケ
ースを格納したときの状態を示す側面図、第4図はその
一部切欠き平面図、第5図は第3図のV−V線断面図、
第6図はインナケースを突出させたときの状態を示す側
面図、第7図はインナケースを外す操作を示す側面図、
第8図はインナケースの主ガイド溝の底面とガイド部材
の突起との関係を示す断面図、第9図はガイド部材をア
ウタケースに組み付けるときの操作を示す側面図であ
る。 1…インナケース、2…アウタケース、3…ガイドプレ
ート(支持手段)、32,33…突起、111…受け部、112…
主ガイド溝、112a,12b…主ガイド溝の突起が格納状態で
臨む位置、112b,112c…主ガイド溝の突起が受け部開放
状態で臨む位置、112d,112e…主ガイド溝の傾斜部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 片岡 謙二 広島県安芸郡府中町新地1番14号 デルタ 工業株式会社内 (72)考案者 高杉 政二 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】灰等の受け部を有するインナケースと、こ
    のインナケースを格納するアウタケースと、このアウタ
    ケースの自由端部に前記インナケースを支持させる支持
    手段とを備え、前記インナケースおよび支持手段のうち
    の一方に複数個の突起が形成されているとともに、他方
    に前記複数個の突起を嵌め込んで前記インナケースを回
    動可能にして格納状態と受け部開放状態とに変化可能に
    する主ガイド溝が形成され、前記主ガイド溝の底面は、
    前記各突起がそれぞれ前記格納状態と受け部開放状態と
    で臨む位置が水平で、かつ、前記各突起が受け部開放状
    態で臨む位置が格納状態で臨む位置より高くなるように
    前記各位置間が傾斜して階段状に形成され、前記複数個
    の突起は、前記主ガイド溝の底面の傾斜部の傾斜に対応
    してその底面が高くなる方向に順に低くなるように形成
    されていることを特徴とするアッシュトレイ。
JP10273989U 1989-08-31 1989-08-31 アッシュトレイ Expired - Lifetime JPH078309Y2 (ja)

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