JPH0634333B2 - 情報記録媒体を内蔵するカ−トリツジ - Google Patents

情報記録媒体を内蔵するカ−トリツジ

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JPH0634333B2
JPH0634333B2 JP60083317A JP8331785A JPH0634333B2 JP H0634333 B2 JPH0634333 B2 JP H0634333B2 JP 60083317 A JP60083317 A JP 60083317A JP 8331785 A JP8331785 A JP 8331785A JP H0634333 B2 JPH0634333 B2 JP H0634333B2
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case
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claw
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孝志 隅田
和弘 藤田
成雄 佐々木
嵩夫 毛取
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Hitachi Maxell Ltd
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は,テープカートリッジやディスクカートリッ
ジなどの,情報記録媒体を内蔵するカートリッジにおい
て,本体ケース側に情報記録媒体(磁気テープや磁気デ
ィスクの類)の一部が臨む開口部を有し,この開口部を
シャッターで開閉操作する形態のものを対照とし,該シ
ャッターを一定の閉じ姿勢及び/又は開き姿勢に保持す
るためのロック手段に改良を加えたものである。
〔従来の技術〕
従来技術として,例えばテープカートリッジのなかに第
2図および第3図に示すごとく本体ケース1の前面に形
成したテープローディング用の開口部20を有し,この
開口部20の前面を前蓋10で,下面をシャッター30
で開閉するものが既にいくつか提案されている。例えば
本出願人の提案する特願昭59−110274号などに
みられる。そこでは前蓋10が本体ケース1に上下揺動
自在に支持されており,該前蓋10で開口部20の前面
を横切る磁気テープ2Aの外面をカバーして保護する。
また,シャッター30はケース底壁4の外面に前後摺動
自在に支持されており,閉じ姿勢において開口部20の
下面を完全に塞ぐ。
シャッター30はこれが開き姿勢と閉じ姿勢のいずれに
あるときでも摺動をロックすることが望まれる。とく
に,不使用時にシャッター30をこれが開口部20の下
面を閉じるように摺動ロックする必要がある。そこで,
この種のテープカートリッジではケース底壁4とシャッ
ター30との間にロック手段40を有する。
そのロック手段40としては,従来一般に第15図に示
すごとくケース底壁4から片持ち状に連出されるロック
爪42と,シャッター30側に設けた前後の係合孔45
・46とからなり,ロック爪42の先端係合子43が係
合孔45・46に選択的に嵌係合して,前記開口部20
の下面を閉じる姿勢と開いた姿勢とでシャッター30を
摺動ロックしている。そして,シャッター30は自由状
態において第7図(a)に示すごとく先端の係合子43が
ケース底壁4の下面から外方(下方)に突出する姿勢と
なるよう成形されていた。
〔発明が解決しようとる問題点〕
しかし,従来のロック手段40ではシャッター30を本
体ケース1に組込んだ状態でロック爪42の爪腕42a
が第15図に示すごとく弓なりに湾曲変形される。ま
た,シャッター30の開閉操作時にはロック爪42の係
合子43がシャッター30の摺接面(上面)47で上方
に押し上げられてさらに大きく湾曲変形する。そして,
これらの変形力によって爪腕42aは永久歪を受け,常
に湾曲した姿勢のままで係合子43を下向きに押圧する
よう働くものとなる。
しかるに,テープカートリッジをデッキに装填した状態
では,メッキ側の部材が本体ケース1の上下面を挾持状
に保持してテープカートリッジを固定する。このとき,
シャッター30とケース底壁4とは隙間のない密接した
状態となり,摺接面47が湾曲した爪腕42aの中途部
に接当してこれを押し上げる。中途部が摺動面47で支
持された爪腕42aは有効長が短くなり,その分だけ上
下方向の僅かな変位でも係合子43が大きく移動するも
のとなる。
こうした理由から先に提案したシャッター30のロック
手段40においては,テープカートリッジの使用時やそ
の取扱時などにシャッター30を下面外方から押圧する
と,ロック爪42の係合子43が係合孔45から不測に
外れてロック状態が解除されがちであった。とくに,開
閉いずれの姿勢においてもシャッター30の摺動をロッ
クする形態をとる場合に,係合子43の下端の前後隅部
にロック解除を確実にするための案内面43cが傾斜状
に形成される関係上,これがロック状態を更に解除しや
すいものにしていた。
〔発明の目的〕
本発明は上記のようなロック爪42の抜け外れを防止し
て,確実にロック状態を維持できるものとし,ロック手
段40の信頼性の向上を図ることを目的とする。
本発明の他の目的は,例えば図示するようなディジタル
記録再生方式のテープカートリッジのように,全体が小
さくロック爪42の上下方向の揺動ストロークを大きく
設定してロック爪42の抜け外れを防止する対策を施す
ことが困難な形態のものにおいて,とくにシャッター3
0の不測の移動を確実にロックできるようにすることに
ある。
本発明の更に他の目的は,より簡単な構造によって部材
点数の増加やコスト増を招くことなくロック爪42の抜
け外れを防止できるようにすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
ロック爪42の抜け外れは,湾曲変形した爪腕42aの
中途部がシャッター30の摺接面47と接当することに
起因している。
そこで本発明では,ロック爪42の爪腕42aとシャッ
ター30の摺接面47とが接当するのを阻止してロック
爪42の抜け外れを防止しようとするものである。
具体的には,第1図に示すごとくロック状態において爪
腕42aとこれに対向する摺接面47との少なくともい
ずれか一方に,両部材42a・47の接当を避けるため
の逃げ部48を形成する。例えば,爪腕42aをケース
底壁4の下面よりケース内方側に所定間隔を隔てて連出
形成し,シャッター30を組付けた状態において,爪腕
42aの下面と摺接面47とが逃げ部48を介して上下
に隔てられるようにする。
尤も,逃げ部48はシャッター30側に溝状の凹みとし
て形成してもよく,爪腕42aと摺接面47の双方にわ
たって形成されていてもよい。また,シャッター30の
摺接面47に溝状の逃げ部48を形成するについては,
ロック状態時に爪腕42aと対向する個所にのみ逃げ部
48を形成する以外に,シャッター30の移動方向に沿
う一個の溝として逃げ部48が形成さていてもよいであ
ろう。
このように爪腕42aあるいはこれに対向する摺接面4
7に逃げ部48を形成すると,湾曲変形した爪腕42a
の中途部がシャッター30の摺接面47と接当すること
がなく,たとえ摺動面47がケース底壁4に密接するよ
うな場合にでも,爪腕42aが押し上げられるのを解消
できるというものである。
〔実施例〕
第1図ないし第10図は本発明をディジタル記録再生方
式のオーディオ用テープカートリッジに適用した実施例
を示す。
第2図および第3図において,1は本体ケースである。
本体ケース1はプラスチック製の上下ケース1a・1b
を蓋合わせ状にねじ結合してなり,内部左右に情報記録
媒体2である磁気テープ2Aが巻かれるハブ3・3を有
する。これらのハブ3・3は本体ケース1の底壁4に透
設した左右の各駆動軸挿入孔5・5上にあって回転し,
デッキに装填するとデッキ側の駆動軸が各挿入孔5を介
して各ハブ3に嵌係合する。本体ケース1の前方左右に
テープガイド部材6・6を有し,これらガイド部材6・
6を介してテープ2Aは一方のハブ3からケース前面に
導出されて他方のハブ3に巻き取られる。
前蓋 第1図ないし第3図において,本体ケース1の前面には
テープ保護用の前蓋10を有する。この前蓋10は本体
ケース1の前面を左右間にわたって閉合する前面板11
と,前面板11の左右両端から後方に連出した連結片1
2・12と,連結片12・12の内面に対向状に突設し
た枢軸13・13とを有するプラスチック成形品であ
る。本体ケース1の左右側壁7・7の前端部に左右の連
結片12・12が外嵌した状態で枢軸13・13がケー
ス側に設けられた枢支孔14・14にそれぞれ嵌合枢支
される。これで前蓋10は枢軸13まわりに本体ケース
1の前面を閉じる姿勢と上向きの開き姿勢とにわたって
回動し,図外のばね部材で常に閉じ姿勢に回動付勢され
ている。
テープカートリッジの不使用時に前蓋10は閉じられて
いて,テープ2Aの前面外側をカバーして保護する。テ
ープカートリッジをデッキに装填すると,前蓋10が開
いてテープ2Aがケース前方に引き出し可能な状態にな
る。
テープローディグ用ポケット 第2図,第4図および第8図において,本体ケース1の
前方中央部位にはテープローディング用の開口部20が
大きく入り込み状に凹設されている。この開口部20の
上面は上ケース1a側の上壁8で閉じられているが,前
面および下面は開放状態にある。テープカートリッジを
デッキに装填すると,前蓋10が上開き回動したのち,
デッキ側のテープローディング部材が該ポケット20に
これの下方から突入して来てテープ2Aをケース前方に
引き出す。
シャッター 本体ケース1には不使用時に前記開口部20の開口下面
を閉じるためのシャッター30がケース底壁4の外面側
に装着されている。
(1) シャッターの基本形状 第2図において,シャッター30はケース底壁4に添う
平板状で中央部の左右に前述の駆動軸挿入孔5・5に対
応する透孔31・31を有し,左右端から側壁板32・
32が略垂直に立ち上げ連出されたプラスチック成形品
である。一般には自己潤滑性にすぐれたポリアセタール
樹脂などで成形される。
(2) シャッターの動き シャッター30はケース底壁4の外側下面に配置され,
その左右側壁板32・32がケース左右側壁7・7の横
外側面に沿うよう装着され,左右側壁板32・32を介
してケース左右側壁7・7に抜け止め状に連結されて前
後方向に進退摺動する。すなわち,シャッター30はそ
の前端部30aが開口部20の開口下面を完全に閉じる
前方への進出姿勢と,該開口部20の下面を完全に開放
状態にする後方への退入姿勢とにわたって前後摺動自在
である。シャッター30が完全に後退したとき,前記透
孔31・31が駆動軸挿入孔5・5と同心状に合致し,
ケース下方からデッキ側の駆動軸がハブ3・3に係合す
るのを許す。
(3) シャッターの抜け止め手段 第2図および第5図において,シャッター30の左右側
壁板32・32には上端の前後に抜け止め片33・33
をそれぞれ内向きに突出形成する。本体ケース1の左右
側壁7・7には上下ケース1a・1bの合わせ目間にス
リット34・34をそれぞれ形成する。そして,各スリ
ット34を介して各抜け止め片33をケース内方に位置
させることにより,ケース側壁7の内面に対する各抜け
止め片33の接当でシャッター30は本体ケース1から
抜け外れるのが規制されて前後摺動する。左右の各ケー
ス側壁7において,上ケース1aの側壁部分7aは少な
くともシャッター30の摺動領域にわたって下ケース1
bの側壁部分7bよりも外方に突出しており,上ケース
側壁部分7aの外側面がシャッター側壁板32の外側面
とほぼ面一状に設定されている。
(4) シャッターの摺動付勢手段 シャッター30が前後方向に自由に摺動変位するのを防
止し,不使用時に開口部20の下面をシャッター30で
常に閉じておくために,シャッター30を前方へ摺動付
勢する手段を備えている。この摺動付勢手段はとくに限
定するものではないが,図示例では次のようになってい
る。
第3図,第4図および第10図において,シャッター3
0は中央にコイル部36aを有する平面視でほぼV字形
の捻りコイルバネ36を固定するために,開口部20に
臨む下ケース1bの中央前端に下向き軸を突設する。そ
して,この軸の下端断面形状を第4図のように鉤形に
し,コイル部36aの上方移動を規制する段壁37a
と,コイル部36aの下方への抜け外れを防ぐ突壁37
bとを上下に配置してバネ装着部37を形成する。
また,バネ36の両遊端を受け止めるためにシャッター
30の前縁寄り左右2個所にバネ受部38をシャッター
30と一体に形成する。このバネ受部38は第4図のよ
うにクランク形の断面形状になっており,バネ遊端の浮
き上がりを阻止する上壁38aと,これから更に上向き
に連出されるテープ保護壁38bとが一連に形成されて
いる。
上壁38aは開口部20に臨む下ケース1bの前端に沿
う円弧形状に形成されていて,左右方向のより長い範囲
で前記バネ36の遊端を受け止め支持することにより,
バネ遊端を浮き上がり勝手にするも抜け外れないように
し,以てケース底壁4の下面に対してシャッター30を
ガタつきなく接当付勢するようにした。また,シャッタ
ー30が開き姿勢にある状態において上壁38aに対向
する下ケース1bの前端壁には,第8図(b)に示すごと
くバネ36の遊端を逃がすための凹部39を形成してあ
り,バネ36が開口部20に臨む状態になるのを可及的
に防止している。
(5) シャッターのロック手段 シャッター30は開口部20の下面を閉じる前方進出姿
勢と,開口部20の下面を開放状態にする後退摺動姿勢
の2位置において摺動不能にロックしておくことが望ま
れる。そのためのロック手段40を備えており,本発明
はこのロック手段40に特徴を有する。
このロック手段40としては,ケース底壁4の適所,図
では左方寄りの前後中央部位に孔41を明け,この孔4
1内に前後に長い左右小幅のロック爪42をこれの後端
がケース底壁4につながる片持ち状態にして切り起こし
状に一体成形する。このロック爪42は連設基端部を支
点にして上下方向(内外方向)に弾性変形でき,爪腕4
2aの有端部(前端部)に下向きの係合子43を有し,
該係合子43は自由状態において第7図(a)に示すごと
くケース底壁4の外側下面より下方に突出する程度にく
せ付け形成した。
ロック爪42に対応させてシャッター30には,第2図
および第6図に示すごとく前端寄り部から前端縁にわた
って案内溝44を下面に形成し,該案内溝44上におい
て後方部位に第1係合孔45を透設するとともに,前端
に第2係合孔46をこれは切欠き状に形成した。この案
内溝44の後端面44aは第1係合孔45より後方に位
置する。
ロック爪42の係合子43がシャッター30の各係合孔
45・46にそれぞれ嵌係合するロック状態において,
シャッター30に前後方向の外力が加わる場合に,係合
子43の前後面の形状によっては前記外力の分力で係合
子43が押し上げられて,ロック状態が解除されるおそ
れがある。これを防ぐために,第7図(a)に示すごとく
係合子43の前面は後ろ上がり状の,また後面は前上が
り状の傾斜面43a・43bにそれぞれ形成した。この
ように係合子43を上すぼまり形状にしてやると,シャ
ター30に前後方向の外力が加わった場合に,係合子4
3を下向きに引き下げる分力が生じるので,不測にロッ
ク状態が解除されることをよく防止できる。ロック状態
において,ケース底壁4より下方に突出する係合子43
の前後両面には,前記傾斜面43a・43bとは逆向き
に傾斜する案内面43c・43cがそれぞれ形成されて
いる。この案内面43cはロック解除を更に確実化する
に役立つ。
上記のようなシャッター30のロック手段40におい
て,爪腕42aとこれに対向するシャッター30の摺接
面47との,少なくともいずれか一方に両部材42a・
47の接当を避けるための逃げ部48を形成する。
この点に関して本実施例では第1図,第6図および第7
図に示すように前記孔41の後端壁の上下厚み方向の中
途部よりも上方から爪腕42aを連出することにより,
該爪腕42aの下面と摺接面47との両者間に逃げ部4
8を形成した。
このように逃げ部48を形成ると,第7図(c)のように
シャッター30が上向きに押されてその摺接面47がケ
ース底壁4に密接する場合でも,湾曲変形した爪腕42
aの下面中途部が逃げ部48に収まって,摺接面47と
干渉接当することがない。従って,爪腕42aが摺接面
47に押し上げられて摺動ロック状態が解除されるのを
確実に防止できる。
しかるときは,シャッター30がポケット20の開口下
面を閉じる前方進出姿勢にあるとき,つまり不使用状態
において係合子43はシャッター30の第1係合孔45
に第6図に示すごとく嵌係合しており,シャッター30
の前後摺動を完全にロックする。この状態において,シ
ャッター30は前記バネ36で前方に摺動付勢されてい
るので,常態では係合子43の後ろ側の上方に形成した
傾斜面43bと第1係合孔45の後端縁とが接当係合し
て,シャッター30の前方への摺動をガタつきなくロッ
クする。尤も,シャッター30はこれの一部を本体ケー
ス1側の部材に付き当てて前方進出限界を接当規制して
もよい。なお,ロック爪42はシャッター30の上面で
受け止め支持するとともに,係合子43の上下厚みを一
定に設定して組付け状態で係合子43の下端がシャッタ
ー30の下面より下方に突出して他物と接当干渉するこ
とがないものとする。
いま,デッキのホルダ部にテープカートリッジをケース
前方側から水平に差し込み装填すると,差し込み途中の
状態においてデッキ側に固定のロック解除部材53(第
8図参照)が,前蓋10の前面板11の右寄り下端に形
成した切欠き部55(第2図および第6図参照)を介し
て案内溝44に導入されてき,該ロック解除部材53が
係合子43に接当してこれを蹴り上げる。すなわち,ロ
ック解除部材53の後ろ側の上端角部53a(傾斜面に
形成されている)が,係合子43の前側の下方に形成し
た案内面43cに接当して係合子43を蹴り上げる。引
き続いて,ロック解除部材53は案内溝44の後端面4
4aに突き当たり,これでシャッター30の前方への移
動が阻止された状態になるが,この状態から本体ケース
1はなお前方に差し込まれ行く。これに伴って係合子4
3の案内面43cが第1係合孔45の前端縁に乗り掛か
ってシャッター30の内側上面に乗り上がり,本体ケー
ス1がデッキのホルダ部に完全にセッティングされた状
態において,係合子43が第8図の仮想線で示すごとく
第2係合孔46に嵌係合し,係合子43の後方の傾斜面
43bと第2係合孔46の後端縁との接当でシャッター
30が前方に復帰摺動するのを規制する。
テープカートリッジをホルダ部から抜き外すときは,本
体ケース1に対してシャッター30は摺動不能に一体化
されているので,本体ケース1の後方への移動により,
固定のロック解除部材53が第8図の矢印方向(前方)
へ相対的に動くことになり,ロック解除部材53の前側
上端部53b(傾斜逃がし面に形成されている)に係合
子43の後ろ側の下方に形成した案内面43cが乗り掛
かってシャッター30の内側上面に乗り上がり,係合子
43が第1係合孔46から外れる。テープカートリッジ
をホルダ部から完全に抜き外すと,ロック爪42の弾性
で係合子43が第1係合孔45に再び嵌係合した元の状
態に自動復帰する。
ハブ回り止め手段 テープカートリッジの不使用時に左右の各ハブ3・3が
自由に回転すると,テープ弛みが生じ,テープローディ
ング不良その他のトラブルの原因になる。これを防止す
るためのハブ回り止め手段を備えている。
第3図および第4図において,まず各ハブ3は外周にテ
ープ2Aが巻かれる主体部3aの上方にこれよりも小径
の係合部62を有し,該係合部62の円形外周面に縦方
向の係合溝が全周にわたって形成されている。
本体ケース1内にはプラスチック製のブレーキ部材63
を組み込む,このブレーキ部材63としては,第3図お
よび第5図に示すごとく水平の板部63aと該板部63
aの左右端から一体に垂設した脚部63b・63bとを
有する門型形状とし,水平板部63aが両ハブ3・3よ
りもケース内の前方に位置して内装部品とくにテープ2
Aに接当干渉しないようにケース上壁8の直下を左右間
にわたって走るよう配置し,左右の脚部63a・63b
の下端がケース底壁4の内面で前後摺動自在に受け止め
支持されるとともに,ケース左右側壁7・7の内面に接
当して前後方向にガタつきなく摺動案内されるものとし
た。
このブレーキ部材63と本体ケース1との間にばね部材
64を装着してあり,このばね部材64でブレーキ部材
63これ全体がケース後方側に摺動付勢されている。
ブレーキ部材63の水平板部63aの後端左右からは,
左右の各ハブ3・3の係合部62・62に接当作用する
係合片65・65が後ろ向きに片持ち連出されている。
この各係合片65は左右方向に弾性変形できる。各ハブ
3は各駆動軸挿入孔5上で径方向に一定範囲内を限って
遊動自在であるが,各ハブ3が最大限に遊動してもこれ
に対応する各係合片65の先端が常にハブ中心より左右
方向の外側に位置する状態で係合部62の外周に前方か
ら接当係合するよう位置設定してある。
ブレーキ部材63の左右の脚部63b・63bの下端に
ガイド66・66の前後方向に長く一体形成してあり,
具体的には該ガイド66・66がケース底壁4に摺接す
るとともに,ケース左右側壁7・7の内面に摺接する。
そして,第9図に示すごとく前方に延出したガイド66
・66の先端部66a・66aを下向きのL字形状に折
り曲げ,この先端部66a・66aが本体ケース1の左
右外側方に霧出して前記前蓋10の左右の連結片12・
12の内面下方に位置する。
第3図および第5図において,ケース上壁8の内側には
剛性のあるシート68が小間隙を設けて張設されてい
る。このシート68はケース上壁8の内面に溶着固定し
てあり,ケース上壁8と該シート68との間にブレーキ
部材63の水平板部63aを摺動自在に挟み込み,該シ
ート68の下面にスリップシートが介装されている。か
くして上ケース1a側にブレーキ部材63を先組みして
該シート68で固定する形態を可能にし,両部材63・
68がテープ2Aおよびハブ3の存在領域に在って特に
テープ2Aが水平板部63aに接触して疵つくのを防止
している。
テープカートリッジの不使用時には,第3図に示すごと
くブレーキ部材63がばね部材64で後方に摺動付勢さ
れており,左右の各係合片65・65の先端部が左右の
各ハブ3・3の係合部62・62の横外側方寄り部位に
それぞれ前方から接当係合し,これで各ハブ3の回転に
ブレーキをかけている。テープカートリッジをデッキに
装填すると,前蓋10が上開き回動するが,これに伴っ
て前蓋10の連結辺12・12の内面に設けた操作突起
12aが第8図と第9図に示すごとく左右の各ガイド先
端部66a・66aの後側面に上方から回動してきて接
当し,ブレーキ部材63の全体をばね部材64に抗して
ケース前方側に移動させる。このブレーキ部材63の前
方への移動量はごく僅かである。これで左右の係合片6
5・65が左右のハブ3・3の係合部62・62からそ
れぞれ外れ,各ハブ3が自由回転になる。
因に,デッキのホルダ部にテープカートリッジを差し込
み装填すると,まずシャッター30が前述の要領で開き
操作される。次にホルダ部が下方のロード位置に押し下
げられて行く。この押し下げ時にデッキ側の部材が前蓋
10の前面板11の下端に接当作用して前蓋10を上方
に開き操作し,次に遅れて各ハブ3のブレーキが外れ
る。ロード位置に完全にセッティングした状態におい
て,デッキ側のテープローディング部材が前記開口部2
0に,駆動軸が駆動軸挿入孔5にそれぞれ係入する。
〔別実施例〕
第11図(a)・(b)はそれぞれ前記逃げ部48に関する本
発明の別実施例を示している。
第11図(a)においては,シャッター30の摺接面47
側に溝状の凹みを形成してこれを逃げ部48としたもの
である。このように逃げ部48はシャッター30側に設
けられていてもよく,また第1・第2の係合孔45・4
6に対応する逃げ部48・48を一連の溝として形成す
るものであってもよい。
第11図(b)に示すものは爪腕42aと摺接面47の双
方にわたって逃げ部48を形成したものである。この形
態は爪腕42aと摺接面47の極端な薄肉化を避けるこ
とができる点で有利である。
第12図および第13図はシャッター30の前方への摺
動付勢手段を板バネ36に変更した例を示す。これでは
下ケース1bから下向きに突設した軸37cとこれをコ
字状に取り囲むポケット37dとでバネ装着部37を形
成する。そして,このバネ装着部37に平面視でほぼV
字形の板バネ36の基部を単に上向きに差し込むだけで
組付けられるようにした。この板バネ36は自由状態に
おいて破線で示すように大きく拡がった形状になる。該
バネ36の中央部をバネ装着部37に組み付け,バネ3
6の両遊端をシャッター30のバネ受部38に受け止め
支持させた状態で初期バネ圧が付与される。この初期バ
ネ圧はポケット37dの開口縁と軸37cおよびバネ受
部38の位置精度によって変動するが,いずれも高い精
度に下に成形された部材であるので,板バネ36を常に
一定の精度を維持した状態で曲げ変形させることがで
き,従って常に安定したバネ圧でシャッター30を閉じ
姿勢に摺動付勢できる。
同14図は本発明をディスクカートリッジに適用した実
施例を示す。このディスクカートリッジはプラスチック
製の上下ケース1a・1bを蓋合わせ状に結合して本体
ケース1を構成してなり,その内部に情報記録媒体2と
して円形の磁気ディスク2Bを可回転に収容したもので
ある。本体ケース1の中央には駆動軸挿入孔5・5が,
またケース前方の中央に磁気ヘッドが挿入される長孔状
の開口部20が開口してあって,ここから磁気ディスク
2Bがケース外方に臨んでいる。
不使用時に開口部20を閉じておき,必要時にのみ該開
口部20を開口状態にするために,本体ケース1の前縁
に沿って開閉移動するシャッター30がケース外面に装
着されている。このシャッター30は引っ張りバネ36
を含む付勢手段で閉じ方向に常に摺動付勢されている。
本体ケース1の前壁とシャッター30との間にロック手
段40を有する。
このロック手段40はケース前壁から連出されるロック
爪42と,その先端の係合子43が嵌り込む,シャッタ
ー30の前壁に開口された第1・第2の係合孔45・4
6とからなる。
このようなロック手段40においても,先にテープカー
トリッジの例で述べたと同様に,爪腕42aの永久歪に
よって,その中途部がシャッター30の摺接面47に押
されてロック状態が不測に解除されることがある。これ
を防ぐために,図示例では爪腕42a側に逃げ部48が
形成されている。これはロック解除部材を案内する溝4
4を本体ケース1の前面一側からシャッター30の前面
にわたって形成する。なお,第1実施例と同等の部材に
は同じ符号を付した。
このように,本発明の適用対象はテープカートリッジに
限られるものではなく,磁気ディスクや光ディスク等の
情報記録媒体を内蔵する各種のカートリッジに広く適用
することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係るシャッター30のロッ
ク構造によれば,爪腕42aの湾曲部がシャッター30
の摺接面47と接当してロック爪42が係合45・46
から抜け外れるのを,爪腕42aと摺接面47との少な
くともいずれか一方に設けた逃げ部48の存在によって
解消できるので,たとえ摺接面47が底壁4に密接する
場合でも確実にロック状態を維持して,ロック手段40
を常に正しく機能させ,その信頼性を向上することがで
きる。
また,ロック爪42の抜け外れを防ぐについて,爪腕4
2aと摺接面47の少なくともいずれか一方に逃げ部4
8を形成する構造としたので,例えば下ケース1bやシ
ャッター30の成形時に逃げ部48を同時形成すること
が可能であり,他の手段による場合に比べて,より簡単
な構造で部材点数やコスト増を招くことなくロック爪4
2の抜け外れを行うことができる点で有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第10図は本発明の第1実施例に係るテー
プカートリッジを示す。第1図はシャッターのロック手
段を示す要部の縦断側面図,第2図は本体ケースとシャ
ッターを分離して示す分解斜視図である。第3図は内部
構造を示す全体平面図,第4図は第3図におけるA−A
線断面図,第5図は第3図におけるB−B線断面図,第
6図は第3図におけるC−C線断面図である。第7図
(a)・(b)・(c)はそれぞれシャッターのロック手段を示
す要部の縦断側面図であり,第7図(a)は自由状態での
ロック爪の形状を,第7図(b)はシャッター組付時の状
態を,第7図(c)はシャッターがケース底壁に密接した
状態をそれぞれ示している。第8図(a)・(b)はシャッタ
ーが開いた状態を示しており,第8図(a)は前記ロック
手段の縦断側面図,第8図(b)はシャッターを前方に摺
動付勢するバネの動きを主として示す縦断側面図であ
る。第9図は前蓋とブレーキ部材との連動関係を説明す
る斜視図,第10図は前蓋が開いた状態での正面図であ
る。 第11図(a)・(b)はそれぞれ本発明の異なる別実施例を
示す要部の縦断側面図である。 第12図および第13図はシャッターの付勢手段に関す
る別実施例を示しており,第12図は要部の平面図,第
13図は第12図におけるD−D線断面図である。 第14図は本発明をディスクカートリッジに適用した別
実施例を示す一部切欠き平面図である。 第15図は従来のシャッターのロック手段を示す要部の
縦断側面図である。 1……本体ケース, 2……情報記録媒体, 2A……テープ, 2B……磁気ディスク, 20……開口部, 30……シャッター, 40……シャッターのロック手段, 42……ロック爪, 42a……爪腕, 43……係合子, 45・46……係合孔, 47……摺接面, 48……逃げ部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 毛取 嵩夫 大阪府茨木市丑寅1丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−175271(JP,A) 特開 昭60−224173(JP,A) 特開 昭60−253076(JP,A) 発明協会公開技報 Vol.11−27 公 技番号86−7818

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体ケース1内に情報記録媒体2を収容し
    てあり,本体ケース1に情報記録媒体2をケース外に露
    出させるための開口部20を有し,本体ケース1に該開
    口部20の少なくとも一部を開閉するシャッター30を
    開閉移動可能に支持し,シャッター30を開姿勢と閉姿
    勢の少なくとも一方の姿勢において変位不能に維持する
    ためのロック手段40が,シャッター30と本体ケース
    1との間に設けられているカートッジにおいて,前記ロ
    ック手段40が本体ケース1から片持ち状に連出される
    ロック爪42と,シャッター30に形成さる係合孔45
    ・46とからなり,ロック爪42が係合孔45・46に
    嵌まり込むロック姿勢において,ロック爪42の爪腕4
    2aとこれに対向するシャッター30の摺接面47との
    間に,両者42a・47の接当を防ぐ逃げ部48が形成
    してあることを特徴とする,情報記録媒体を内蔵するカ
    ートリッジ。
  2. 【請求項2】情報記録媒体2が,磁気テープ2Aである
    特許請求の範囲第1項記載のカートリッジ
  3. 【請求項3】開口部20が,本体ケース1の前面に凹設
    されたテープローディング用の開口部である特許請求の
    範囲第2項記載のカートリッジ。
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JPS60175271A (ja) * 1984-02-21 1985-09-09 Hitachi Maxell Ltd テ−プカ−トリッジ
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