JPS5845106B2 - 磁気テ−ププレヤ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気テーププレヤの創案に係り、パック枠体内
に受入れられたテープパンクをその受入位置から昇降操
作して再生位置に移し、この再生位置においてテープ再
生を図るようにしたものにおいて、テープパンクの水平
状態での受入れを平滑ならしめると共にその再生位置に
おける保持を安定にして的確なテープパックの装脱及び
再生を得しめようとするものである。

磁気テーププレヤにおいてパック枠体内に受入れられた
テープパックをその受入位置から昇降操作して再生位置
に移動し、この再生位置においてテープ再生を図ること
は従来から実施されている。

即ちこのような装置としては前記パック枠体を基端の枢
支されたガイド部体の先端に枢着せしめ、このパック枠
体にテープパックを完全に装入した状態で該装入パック
によって操作される摺動体の作用で前記ガイド部体の基
端枢支部を中心とした先端部の回動を図り、テープパッ
クを収容したパック枠体を水平状のままで再生位置に移
動するものであり、この場合のパック枠体とガイド部体
先端との枢着に関しては弾片を採用して該枢着部におけ
る平滑な可曲性と再生位置移動時における弾性的な弾性
作用を図るような方法も提案されている。

ところがこのような従来法によるものにおいてその枢着
部における弾片の作用により成程その可曲的な作動に平
滑性が得られるとしても、その枢着部が弾片であること
よりしてガイド部体の先端に敢付けられたパック枠体が
可動的であり、このためテープパックの装脱が必ずしも
水平的に行われ難（、又再生位置にセットした状態にお
いてもパック枠体に対するガイド部体の押圧が上記弾片
の先端方向に集中し偏った押圧力となる傾向が犬である
と共に該押圧状態自体も可動的であって、このためその
再生位置における保持が安定したものとならず、車載用
その他に利用した場合における再生が必ずしも適切に得
られない不利があり、更にはその反覆使用によって弾性
にへたりを生じ好ましい耐用性を有し得ない等の欠点が
ある。

本発明は前記したような従来のものの不利、欠点を解消
するように研究して創案されたものであって、その実施
態様を添附図面に示すものについて説明すると、プレイ
デツキ１０上の奥部に設けられた取付座１１，１１間に
ガイド部体１０基部が枢軸１１ａを以て取付けられてお
り、該ガイド部体１の奥部中央に形成された開口部１２
には摺動部体７の端部７ａが垂下してパック装入域に臨
ませるように成っていて、装入されたパック先端部によ
りガイド部体１の機枠に対する装入位置保持状態を解除
して先端部を回動し、該ガイド部体１の先端に設げられ
たパック枠体３を上記した如く再生位置に降下するよう
に戒っている。

本発明においてはこのような構成のものにおいて、その
ガイド部体１とパック枠体３との連結に関して別に第２
図に示すような特殊な構成関係を採るものであって、即
ちガイド部体１０基端側に係合孔９を配設し、これらの
係合孔９，９にパック枠体３の中間部に配設した係止突
片８，８を係合させ、しかもこのパック枠体３における
係止突片８，８に隣接してガイ１１６体１の厚みに相当
した取付座１３を突設し、該取付座１３上に押え板２を
止子７により固定し、紋押え板２の取付座１３より突出
した端部２ａによってガイド部体１の先端１ａを抑止し
上記したような係合孔９と係止突片８の係合関係を確保
するようにしたものである。

図面において６はパック枠体３の前端側に形成されたパ
ック装脱口であって、両側に受片５，５を対設し、第２
図に示すようにテープパック４を適宜に装入し、又取出
し得るように成っている。

前記したような本発明によるものの作用関係は第２図に
おいて併せて示されている通りであり、即ちパック枠体
３が上昇位置にあり、摺動部体７の検子１７がガイド溝
１６のカム面１６ａに乗ってこの上昇位置に保持された
パック受入れ状態においてはガイド部体１の先剤則が第
２図の実線で示すようにパック枠体３の上面に接着し且
つ押え板２の端部２ａがガイド部体１の端部１ａ上を抑
止して両部体１，３は水平状に組付けられ、この状態に
おいてテープパック４を自在に装脱し得るものであるこ
とは明かである。

次にこの状態からパック４が完全に押込まれ、その前端
によって摺動体７を前進させ検子１７をカム溝１６から
押出してカム面１６ｂの下方に係接させることによりガ
イド部体１がその枢軸１１ａを中心として第２図に仮想
線で示すように傾斜せしめられ、それによってパック枠
体３を降下して再生位置に移動させることになるが、こ
の場合においては前記係止突片８，８が係合孔９内にお
いてその両側か係合孔９の下面側角部９ａと上面側角部
９ａによって抑止係合されることとなると共にガイド部
体１の端部１ａにおける下側角部もパック枠体３の上面
を押圧することになり、このようにして複数の押圧ポイ
ントによりパック枠体３を再生位置に抑圧保持すること
となるので再生位置にセットされたパック枠体３は頗る
安定したものとなり、振動等によっても移動変位するこ
との殆んどない安定した再生関係を形成することができ
る。

以上説明したような本発明によるときは弾性材の如きを
全く用いないで剛体部材相互間においてガイド部体・と
パック枠体との係着を確保し且つその装入位置と再生位
置間の移動による変動状態を自在に形成することができ
るものであり、しかも上記のように剛体部材相互間での
ものであり且つ複数位置での係接条件下で夫々の状態が
形成維持されるものであるだけにその装入位置及び再生
位置における両部体１，３間の関係は頗る安定したもの
となり、的確なテープパックの装脱と車載用の如きにお
いても安定した再生関係の確保することが可能であり、
勿論弾性材のへたり等による性能低下も全く存せず、し
かも押え板２を用いたので製作加工が容易で確実な組付
は状態を確保し得る等の作用効果を有しており、工業的
にその効果の大きい発明である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を示すものであって、第１図は
本発明によるものの１例を示したテーフプレヤ機構部の
斜面図、第２図はそのガイ１１５体とパック枠体との係
合、作用関係を示した部分的な断面図である。 然してこれらの図面において、１はガイド部体、２は押
え板、３はパック枠体、４はテープパック、８は係止突
部、９は係合孔を示すものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ テープパックを受入れるパック枠体を基端部が機枠
   に枢支されたガイド部体に保持せしめ、前記パック枠体
   をその受入位置から昇降操作して再生位置に移し該再生
   位置でテープ再生を行わしめるようにしたものにおいて
   、前記パック枠体に係止突部を形成し、との係止突部を
   前記ガイド部体の端部に形成した係合孔に挿入し、しか
   もこのガイド部体の端縁部を上記パック枠体に固定した
   押え板で前記挿入係合状態を確保するように抑止させて
   成るテープパック。