JPS5927015B2 - テ−ププレヤのヘツドシフト機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はテーププレヤのヘッドシフト機構の創案に係り
、テーププレヤにおけるヘッドシフト操作を昇降作動す
るパック受入枠に連動せしめて簡易且つ的確に行わしめ
、ヘッドシフト操作のための特別な検出機構その他を必
要としないでしかもテープパックの装脱、エジエクトレ
バー操作などを有効に関連させて誤動作のない適切な作
用を行わしめ得るようにしたものである。

テーププレヤにおいて、特にカセットテープパックを使
用するような形式の場合に、該テープパックを受入位置
から再生位置に移動せしめ、この再生位置においてヘッ
ドやピンチローラ等をシフト操作して再生せしめること
が行われている。

然してこのような形式のテーププレヤにおいてはパック
が再生位置に到達するまでは上記ヘッド等を再生状態か
ら退避させておき、パックが再生位置に到達した時点で
前進させて再生状態とする上記シフト操作を再生位置に
おけるデッキ上に特殊な弾片を用いた検出機構において
検出し且つシフト操作するようにしている。然しこのよ
うな従来のものにおいてはその検出機構がデッキ上に設
定されるものであるから比較的小型な一ものとならざる
を得ず、そのような小型な機構による作動によつて比較
的大きいシフト機構を円滑に作動させることが容易でな
い不利があり、又そのような検出機構において衝撃や振
動に耐えて好ましい耐用性を得ることも困難である。更
にエジエクト操作時の如きにおいて往々にして誤動作し
、或いはパック装脱等に当つて破損せしめられ易い等の
欠点がある。本発明は上記したような従来のものの不利
、欠点を解消するように研究して創案されたものであつ
て、その実施態様を添附図面に示すものについて説明す
ると、第１図に示すようにプレヤのデッキ１０上にはテ
ープパックを受入れるパック受入枠６が位置せしめられ
、この受入枠６はその奥部に設けられたガイド部体５の
前端部に対して屈曲可能な関係を以て連結され、前記ガ
イド部体５はその基端部がデツキ１０上に設けられた取
付座に対して回動可能に設けられている。然して斯様な
ガイド部体５の前端側における側面に突子４が取付けら
れ、該突子４は別に上記デツキ１０の上部においてスラ
イド操作し得るように設けられたエジエクトレバ一１の
一側折立部に形成されたカム部１４に係合され、従つて
このエジエクトレバ一１を押進してエジエクト操作する
ことによつてカム溝１４の上段部１４ａに係接せしめら
れ、又この第１図に示すような状態において前記パツク
受入枠６にパツクを装入し、この装入パツク前端で該受
入枠６の上面に摺動可能に添設された摺動部体２をその
受動部２５と接合して前方に押進することによつて、エ
ジエクトレバ一１における上記カム部１４で上記突子４
を下方に圧下せしめ、エジエクトレバ一１とデツキとの
間に配設された発条２１の作用とも相俟つて前記突子４
をカム部１４の下段部１４ｂに係接せしめると共にエジ
エクトレバ一１を手前側に引出さしめるようになつてい
る。又上記したようなデツキ１０上に適当な案内部２４
を形成して摺動可能に設けられているのがヘツドプレー
ト７であつて、該ヘツドプレート７上には別に第２図に
示されているようにヘツド１８及びピンチローラ１９，
１９の如きが公知のように配設され、又開口部１７を形
成してデツキ１０上の各配設部材を突出させるようにな
つており、しかも前記デツキ１０との間に弾性材１３が
張設されていて常に第２図に示した矢印の方向に附勢さ
れている。然してこのようなヘツドプレート７にはその
一側に係子３が突設され、該係子３は前記エジエクトレ
バ一１に形成されたもう１つのカム部１１と摺動部体２
に形成されたカム部１２に夫々係合しているものであり
、２２は摺動部体２に設けられた発条であつて、摺動部
体２の側壁部２ａから延出させ且つ折立てて形成した止
着部２ｂとデツキ１０より延出して形成された止座１０
ａとの間に張設されているものである。上記したような
本発明によるものの作用関係は第３図以下に示されてい
る通りであつて、上記したようなエジエクトレバ一１を
操作したエジエクト時においては第３図に示すように前
記係子３がカム部１１の抑止部１１ａに係接し摺動部体
２の延長部２６に形成されたカム部１２の係止部１２ａ
よりは適度に離隔せしめられた状態となつているもので
あり、このようなエジエクト状態においてはエジエクト
レバ一１を更に押進しようとしても前記係子３がカム部
１１の手前側における溝状奥部とカム部１２の奥部側に
おける溝状奥部との間に介在し、即ち上記係子３は該エ
ジエクトレバ一１の作動に関して１種のロツク状態を形
成している。然してこの第３図の状態よりテープパツク
を受入枠６内に装入して摺動部体２を押進すると前記カ
ム部１２も前進して第４図に示すような状態を形成する
こととなるが、斯様なパツク装入過程においては係子３
は第３図の場合と同じ位置にあつてパツク装入を円滑に
図る。然しパツク装入の完了時においては第１図に示し
た突子４が摺動部体２の押進完了直前でカム溝１４の傾
斜にそつて下方に押下げられることは前記の通りで、既
に摺動部体２の前進で第４図に示したようにカム部１２
の前方に形成されている溝状奥部１２ｂも前方に退避し
ていることよりしてエジエクトレバ一１が発条２１の作
用で復動することとなり、斯うしてエジエクトレバ一１
が第５図に示すように復動を完了することによつて係子
３がカム部１１の傾斜面１１ｃにそつて既述したような
発条１３の引張力により引き寄せられることとなり、即
ちヘツドプレート７を既に再生位置に降下せしめられて
いるパツク方向に移動せしめて、該ヘツドプレート７上
のヘツド１８やピンチローラ１９等をパツク内に押入し
再生可能関係を完成することができる。なおエジエクト
操作に当つては上記したところと逆の作動関係をなすこ
とは明かであつて、エジエクトレバ一１の押進により、
そのカム部傾斜面１１ｃによつて先ずヘツドプレート７
を後退させ、パツク内に上記のように進入しているヘツ
ド１８等をパンクさせてからガイド部体５を引起して水
平状となし、受入枠６を上昇させて第１図に示したよう
な状態に復元させることとなるものである。以上説明し
たような本発明によるときはヘツドシフトのために従来
のような検知機構の如きを用いることなく、装入された
テープパツクを再生位置に移動するためのカード部体５
の如きの作動そのものを利用して円滑且つ適切なシフト
操作を実現することができるものであり、小型な検知機
構による小さい作動を採用するものでないだけにその作
動は的確に得られるが、エジエクトレバ一１にはテープ
パツクの再生位置に対する装脱操作のためのカム部１４
とヘツドプレートのシフト操作のためのカム部１１とが
形成されているのでそれらのテープパツク装脱とヘツド
シフト操作とが適切なタイミングを採つて円滑に実施さ
れ、又ヘツドプレート７（即ち係子３）は上記エジエク
トレバ一１と摺動部体２によりその作動が制御され、第
５図に示すように摺動部体２が前進され且つエジエクト
レバ一１が復元した条件下においてのみ前進せしめられ
るのでこの点でも誤動作がなく、更にはエジエクトレバ
一１がエジエクト完了時において第４図に示し前述した
ようにロツク状態を形成して誤操作をなからしめ、それ
らの何れからしても的確且つ円滑な作動を得しめ、破損
等を発生する可能性も殆んど皆無であつて耐用性の高い
機構を提供することができる等の優れた作用効果を有し
、工業的にその効果の大きい発明である。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を示すものであつて、第１図は
本発明機構を具備したテーププレャデッキ部分の斜面図
であつて摺動部体のエジエクトレバ一下方延長部は省略
されており、第２図はそのヘツドプレートに関する平面
図、第３図から第５図は本発明機構における作動関係を
段階的に示した説明図である。 然してこれらの図面において、１はエジエクトレバ一、
２は摺動部体、３は係子、４は突子、５はガイド部体、
６はパツク受人枠、７はヘツドプレート、１０はデツキ
、１１はエジエクトレバ一１に設けられたカム部、１２
は摺動部体２に設けられたカム音Ｖ）．１４はエジエク
トレバ一１のカム部、１８はヘツド、１９はピンチロー
ラを夫々示すものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ テープパックを受入れるパック受入枠を挿入位置よ
   り下方に降下した再生位置に移し、この再生位置におい
   て受入れられたパック内のテープを駆動し再生を図るた
   めのキヤプスタンやヘッド等の駆動再生機構を配設した
   ヘッドプレートを操作せしめ該位置でテープ再生を図る
   ようにしたものにおいて、前記パック受入枠６を昇降操
   作するためのガイド部体５にエジエクトレバー１に形成
   されたカム部１４と係合する突子４を設け、しかも該ガ
   イド部体５に添設されていて装入されたテープパックに
   よつて移動操作される摺動部体２に上記ヘッドプレート
   ７に突設された係子３を係合するカム部１２を形成し、
   しかも前記エジエクトレバー１には上記係子３と係合す
   る別のカム部１１を係合させたテーププレヤのヘッドシ
   フト機構。