JPH0876225A - カメラの情報入力表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型な表示装置や設定操作部材を、カメラ全
体を大型化せずに組込み配置でき、また操作が簡単で分
かり易いカメラの情報入力表示装置を得る。 【構成】 各種撮影情報を設定可能なカメラ１は、撮影
情報設定用の回転式設定操作部材６と、設定された撮影
情報の表示装置４を備える。設定操作部材の回転中心と
略同心円周上に、表示装置の円弧状の表示Ｌ１〜Ｌ２０
を配置する。また、設定操作部材の回転を検出する検出
装置を備える。この検出装置は、設定操作部材の回転と
回転方向とを検出し、かつ検出された回転方向と同一方
向に、表示装置の表示を表示させるように構成される。
これらの回転式設定操作部材と表示装置は、一体で形成
された表示装置保持部材に保持され、カメラ本体上部の
上カバー２に組付け配置される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一眼レフカメラ等にお
いて撮影時等の各種情報の設定入力およびその情報の設
定状態の表示を行なうために用いられるカメラの情報入
力表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来この種の情報入力表示装置を備えた
カメラとして、たとえば図１１に示すような構成のもの
が知られている。これを図１１に例示した一眼レフカメ
ラの上面図を用いて簡単に説明すると、図中１は全体の
図示を省略した一眼レフカメラ、２はそのカメラ本体
（図示せず）の上部を覆うように設けられる上カバーで
ある。

【０００３】そして、この上カバー２の上端面には、半
押し操作で露出制御のための測光およびオートフォーカ
ス制御のための測距が開始され、かつ全押し操作でレリ
ーズが開始される周知のレリーズ釦３が設けられてい
る。また、この上カバー２の上端面には、各種機能を示
す記号や露出値等の情報表示を行なうための液晶表示装
置４が設けられている。なお、５はこの液晶表示装置４
の観察用窓である。

【０００４】６はたとえばシャッタ速度等の値を変更入
力するための各種情報の情報入力、撮影情報等の変更入
力用としての回転設定ダイヤルで、この回転設定ダイヤ
ル６は、上カバー２の上端面上に外部操作により回動可
能に露出した状態で、液晶表示装置４の近傍に設けられ
ていた。

【０００５】ここで、図中７はカメラの電源レバーであ
り、スライドされてオンすることによりカメラ内の電気
回路を起動し、図示しないＣＰＵによる制御を開始させ
るものである。

【０００６】なお、ここでは、上述した以外の構成等に
ついての説明は省略するが、一眼レフカメラ１として必
要な機構部品等が適宜付設されることは言うまでもな
い。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、最近のカメ
ラにあっては、多機能化によって選択することができる
機能が増え、それに伴ない表示するべき情報も増やさな
ければならず、表示装置も大きな表示面積が必要にな
り、カメラ自体が大型化することを避けられないもので
あった。特に、このような表示装置の大型化によって、
操作部材である回転ダイヤルの配置スペースが問題とな
るものであり、この回転ダイヤルを単純に上カバーの上
端面上に設けるとカメラの横幅が大きくなって、カメラ
のホールド性を著しく損なうという不具合を生じる。

【０００８】また、種々の機能選択に必要な操作部材も
増えるため、デザイン的にもまとめることが難しく、煩
雑なデザインとなり、さらに使用者にとっては、操作も
複雑で難しくなるものであり、これらの問題点を一掃し
得る何らかの対策を講じることが望まれている。

【０００９】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、カメラを多機能にして液晶表示装置等の表
示装置を大きくしても、カメラ全体を大きくすることな
く、表示装置や設定操作部材を配置できるとともに、使
用者にとっても操作が簡単で分かり易い操作部材と表示
装置を有するカメラの情報入力表示装置を得ることを目
的としている。

【００１０】

【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るカメラの情報入力表示装置は、各種
撮影情報を設定するための回転式の設定操作部材と、こ
の設定操作部材によって設定される撮影情報を表示する
ための表示装置を備え、この表示装置での複数の機能を
示す記号等による表示を略円弧状に配置し、設定操作部
材の回転中心を、この円弧の中心に略一致するように略
同心円周上に位置させて、表示装置の下方に配設したも
のである。

【００１１】また、本発明に係るカメラの情報入力表示
装置は、検出装置によって設定操作部材の回転と回転方
向とを検出し、この検出装置で検出された回転方向と同
一方向に、表示装置の表示を表示させるように構成した
り、表示装置において円周上の表示の外側に、それ以外
の情報内容の表示を略直線的に配置させ、かつ検出装置
で検出した回転方向と逆方向に、表示装置の円周上の表
示を表示させるように構成したものである。

【００１２】また、本発明に係るカメラの情報入力表示
装置は、表示装置と設定操作部材とを、一体に形成され
た表示装置保持部材に配置保持させ、これをカメラ本体
上部の上カバーに組込み保持させたり、表示装置に接続
される回路部材と設定操作部材の回転を検出する検出装
置とを、表示装置保持部材に配置させるようにしたもの
である。

【００１３】

【作用】本発明によれば、表示装置の円弧状の表示を、
その下方に配設される回転式の設定操作部材の回転中心
と略同心円上に配置し、設定操作部材の回転を検出して
表示を切り換えることにより、機能を増やして表示が多
くなっても撮影情報設定時の操作性が良くなる。

【００１４】また、本発明によれば、表示装置と回転式
の設定操作部材とを表示装置保持部材で上下に積層した
状態で一体に構成し、上カバーに組込み配置することに
より、カメラを大きくせずに、表示装置の表示面積を確
保することができる。

【００１５】さらに、本発明によれば、たとえば選択操
作部材と確定操作部材を設け、その選択操作部材と回転
式の設定操作部材の操作により複数の機能項目のうちの
一つの機能項目を選択可能としたり、また回転式の設定
操作部材の操作により選択された機能項目に含まれる複
数の機能のうちの一つの機能を選択し、確定操作部材の
操作により選択された機能に変更可能としたりすること
により、表示装置による複数の表示の設定操作の操作性
向上を図れる。

【００１６】

【実施例】図１ないし図１０は本発明に係るカメラの情
報入力表示装置の一実施例を示すものであり、これらの
図において、前述した図１１と同一または相当する部分
には同一符号を付して詳細な説明は省略する。

【００１７】ここで、本発明を適用した一眼レフカメラ
１の上面図を図１に示しており、この図１中符号８は選
択操作部材である選択釦であり、押圧操作によりオン
し、各種機能項目の選択が可能となる。また、符号９は
確定操作部材である確定釦であり、押圧操作によりオン
し選択された機能項目内の機能を選択変更可能になって
いる。なお、これらの釦８，９で選択される各種機能項
目は、液晶表示装置４に表示されるようになっている。

【００１８】さて、本発明によれば、上述したようなカ
メラ１において、各種撮影情報等を設定するための回転
式の設定操作部材である回転設定ダイヤル６と、この設
定ダイヤル６によって設定される撮影情報を表示するた
めの液晶表示装置４とを、以下の通り構成している。

【００１９】すなわち、この液晶表示装置４での複数の
機能を示す記号等による表示を略円弧状に配置し（図２
等参照）、設定ダイヤル６の回転中心を、この円弧の中
心に略一致するように略同心円周上に位置させて、液晶
表示装置４の下方に回転可能に軸支して配設するように
構成している。

【００２０】なお、この回転ダイヤル６は、その外周の
一部が、カメラ本体の背面側に露出し、撮影者は指を掛
けて回転操作可能となっている。また、この実施例で
は、カメラの多機能化に伴なって大型化されている液晶
表示装置４を用い、これをカメラの上カバー２において
ペンタプリズム部の一側寄り部分に、従来の回転ダイヤ
ル付設個所を含めて付設するようにしている。

【００２１】そして、このような構成によれば、液晶表
示装置４の円弧状の表示を、その下方に配設される回転
設定ダイヤル６の回転中心と略同心円上に配置し、設定
ダイヤル６の回転を検出して表示を切り換えるように構
成することにより、機能を増やして表示が多くなっても
撮影情報設定時の操作性を良くすることができる。

【００２２】また、本発明によれば、液晶表示装置４と
回転設定ダイヤル６とを表示装置保持部材としての後述
する表示装置保持台で上下に積層した状態で一体に構成
し、かつカメラ本体の上カバー２に組込み配置すること
により、カメラ１を大きくせずに、液晶表示装置４の表
示面積を確保することが可能となる。

【００２３】まず、図２の（ａ），（ｂ）、図３の
（ａ），（ｂ）を用いて本発明でのカメラ１に使用され
る液晶表示装置４における表示部について、以下に説明
する。ここで、図２の（ａ）は全ての記号を表示した状
態を、図２の（ｂ）は初期状態の表示を示し、また図３
の（ａ）は選択釦８が押された状態の表示を、図３の
（ｂ）は確定釦９が押された状態の表示を示す。

【００２４】これらの図において、Ｌ１〜Ｌ５は各機能
項目を指示するための表示内容である記号、Ｌ６〜Ｌ２
０は各機能を示す表示内容である記号であり、各機能項
目毎にまとめられ、装置表示部に印刷された境界線Ｌ２
１によって機能項目毎に区切られている。なお、これら
の表示は、透明板等による観察用窓部材５によって外部
から観察できるようになっている。

【００２５】ここで、図２の（ａ）においてＬ６、Ｌ
７、Ｌ８、Ｌ９はストロボ機能を示す記号であって、以
下の機能項目である。Ｌ６は通常ストロボ撮影機能を示
す記号、Ｌ７はストロボ発光がシャッタの後幕に同調す
る後幕シンクロ撮影機能を示す記号、Ｌ８はストロボ使
用でシャッタ速度を通常より遅くするスローシンクロ撮
影機能を示す記号、Ｌ９はストロボ発光による赤目現象
を緩和するためにストロボの発光に先立ってランプを発
光させる赤目緩和撮影機能を示す記号である。

【００２６】また、Ｌ１０、Ｌ１１、Ｌ１２は測光機能
を示す記号である。Ｌ１０のみの表示は被写体の中央部
の狭い範囲を測光する部分測光機能を、Ｌ１０とＬ１２
の組合わせ表示は被写体の中央のやや広い範囲を測光す
る中央重点測光機能を、Ｌ１０とＬ１１とＬ１２の組合
わせ表示は被写体を分割して測光演算する分割測光機能
を示している。

【００２７】さらに、Ｌ１３、Ｌ１４、Ｌ１５，Ｌ１６
は露出機能を示す記号であって、Ｌ１３はプログラム露
出機能を、Ｌ１４はシャッタ速度優先露出機能を、Ｌ１
５は絞り優先露出機能を、Ｌ１６はマニュアル露出機能
を示している。

【００２８】また、Ｌ１７、Ｌ１８は測距機能を示す記
号で、Ｌ１７は自動測距機能を、Ｌ１８はマニュアル測
距機能を示している。

【００２９】さらに、Ｌ１９、Ｌ２０はフィルム給送機
能を示す記号で、Ｌ１９は単巻上げ機能を、Ｌ２０は連
続巻上げ機能を示している。

【００３０】図４ないし図６は本発明に係る情報入力表
示装置を適用した一眼レフカメラ１における回転設定ダ
イヤル６付近の構造を示すものであり、図４は図１のIV
−IV線断面図、図５は図１のＶ−Ｖ線断面図で、図６は
図４の矢印VI（カメラ底面側）から見た矢視図である。

【００３１】これらの図において、カメラ本体２０（一
部のみを示す）の上部を覆うように設けられる上カバー
２と、各種情報入力を行なう回転設定ダイヤル６を備え
たカメラ１において、上カバー２の背面側側壁部に穴部
２ａを設け、この穴部２ａから回転設定ダイヤル６の一
部を突出して露出するように、この回転設定ダイヤル６
を、上カバー２に回動可能に支持させ、かつこの上カバ
ー２を、穴部２ａの下側においてカメラ本体２０に対し
取付け固定している。

【００３２】特に、本実施例では、上カバー２を、回転
設定ダイヤル６を露出させるための穴部２ａの下側にお
いてカメラ本体２０側から後述する締結手段としてのね
じ２１によって取付け固定するように構成している。

【００３３】このような構成によれば、回転設定ダイヤ
ル６等を液晶表示装置４等と共に、上カバー２側に組付
け保持させ、かつ上カバー２の背面側側壁部に設けた穴
部２ａから回転設定ダイヤル６の一部を外部に突出させ
て回転操作可能に露出させていることにより、回転設定
ダイヤル６の回転操作が適切に行なえる。すなわち、上
カバー２の背面側側壁部から突出している回転設定ダイ
ヤル６によれば、その操作が背面側から簡単に行なえ、
また斜め上側からも、また斜め下側からも所要の回転操
作を行なえる。

【００３４】特に、このような利点は、液晶表示装置４
が、多機能化によって大型化し、カメラ上部での組込み
位置が制約を受け、しかもカメラの高さ方向において小
型化を図ることが望まれている場合に採用して効果的で
ある。

【００３５】さらに、この回転設定ダイヤル６の下側に
おいて上カバー２をカメラ本体２０と締結固定している
ことから、回転設定ダイヤル６に対し回転操作時に斜め
下側からの力が掛かったとしても、上カバー２が変形し
たり、操作感が悪くなったりすることもない。

【００３６】なお、このような回転設定ダイヤル６の回
転操作性をよくするために、図４や図５から明らかなよ
うに、回転設定ダイヤル６の外部への突出状態やカメラ
１の上カバー２の表面、さらに裏蓋２２（後述する）の
表面に、適宜の傾斜角度やへこみ等を設けるようにする
とよい。

【００３７】ここで、図４や図５において、２ｂは上カ
バー２に開口され液晶表示装置４での表示を外部から観
察できるように開けられた穴部で、この穴部２ｂを覆う
ようにして透明板等による観察用窓部材５が、上カバー
２に接着固定されている。

【００３８】また、図中１１は前記液晶表示装置４を組
付け保持するための表示装置保持部材である液晶保持
台、１２は図示しない液晶ドライバ（液晶駆動回路）が
搭載されるとともにこの液晶保持台１１上に一部が付設
されるプリント回路基板、１３はこのプリント回路基板
１２上で前記液晶表示装置４を上側から押圧した状態で
保持する液晶保持枠で、さらに１４は液晶表示装置４と
プリント回路基板１２との間に介在され両者を電気的に
接続する異方導電性コネクタである。

【００３９】さらに、前記液晶保持枠１３は、図５から
明らかなように、液晶保持台１１の突起１１ａで係合
し、液晶表示装置４と異方導電性コネクタ１４とを液晶
保持台１１との間で挾持することにより、組付けられる
ようになっている。

【００４０】一方、前記回転設定ダイヤル６は、図５か
ら明らかなように、液晶保持台１１に設けられた軸１１
ｂに回転可能に軸支され、上カバー２の背面側側壁部に
設けられた穴部２ａより一部が外側に突出している。こ
こで、１５はダイヤル保持台で、締結手段であるねじ１
６によって液晶保持台１１の下側に締結して固定され、
これにより回転設定ダイヤル６を、液晶保持台１１との
間で回転可能に挾持して保持するようになっている。

【００４１】なお、１７はクリック板、１８はプリント
基板で、ねじ１９により回転設定ダイヤル６の下方軸端
部に締結固定されている。そして、前記クリック板１７
の周方向に設けられた多数の穴に、図４に示されるよう
に、前記ダイヤル保持台１５に設けられた穴部に圧縮ば
ね２４と共に挿入されたクリックボール２５が落ち込む
ことにより、回転設定ダイヤル６の回転操作時のクリッ
ク感を得られるようになっている。

【００４２】図４中２６はスイッチブラシで、ねじ２７
により液晶保持台１１に締結固定されている。また、前
記プリント基板１８上には、図６からも明らかなよう
に、導電性パターン１８ａが形成されており、回転設定
ダイヤル６を回転操作することにより、このパターン１
８ａとスイッチブラシ２６（２６ａ，２６ｂ，２６ｃ）
が適宜接触して、所定の回転角度毎にパルスを発生さ
せ、このパルスによってシャッタ速度等の条件を変更す
るようになっている。

【００４３】このような構成において、プリント基板１
８が時計方向に回転したとき（図６では反時計方向）、
スイッチブラシ２６ｃがスイッチブラシ２６ｂよりも先
にパターン１８ａと接し、この時スイッチブラシ２６ｃ
はスイッチブラシ２６ａとパターン１８ａを介して短絡
される。これとは反対に、プリント基板１８が反時計方
向に回転したときは（図６では時計方向）、スイッチブ
ラシ２６ｂがスイッチブラシ２６ｃよりも先にパターン
１８ａと接し、このときスイッチブラシ２６ｂはスイッ
チブラシ２６ａとパターン１８ａを介して短絡される。

【００４４】したがって、スイッチブラシ２６ａに対し
てスイッチブラシ２６ｂ，２６ｃのいずれかが先に短絡
されるかによって、回転設定ダイヤル６の回転方向を検
出することができる。

【００４５】また、クリック板１７には放射方向の穴が
放射状に設けられており、ボール２５がこの穴に落ち込
み、クリック板１７、すなわち回転設定ダイヤル６がク
リック感をもって固定される。一方、圧縮ばね２４の付
勢力に打ち勝つ力で回転設定ダイヤル６を回転すると、
ボール２５はクリック板１７の穴から脱し、回転設定ダ
イヤル６が回転可能となるものである。

【００４６】ここで、以上のような構成による液晶表示
装置４や回転設定ダイヤル６等が組込まれた液晶保持台
１１は、上カバー２に図示を省略したねじで締結固定さ
れている。一方、カメラ本体２０において、カメラ裏蓋
２２が組付けられる上縁部分２０ａには、図５から明ら
かなように、この部分を貫通して上カバー２の下端部分
２ｃに螺合されるねじ２１が設けられ、これにより上カ
バー２がカメラ本体２０に締結固定されるようになって
いる。

【００４７】このように上カバー２とカメラ本体２０と
を締結する締結手段であるねじ２１を、カメラ本体２０
の下側から取付けることにより、両者の締結強度を向上
させ、さらにねじ２１が外側から見えることも防止し得
るものである。

【００４８】また、上述した液晶表示装置４を保持する
液晶保持台１１に、回転設定ダイヤル６をも保持させる
とともに、この回転設定ダイヤル６および液晶表示装置
４を保持した液晶保持台１１を、上カバー２に締結固定
し、かつこの上カバー２を、回転設定ダイヤル６の一部
を露出させるための穴部２ａよりも下側においてカメラ
本体２０側と締結固定することにより、この種の一眼レ
フカメラ１における各部での組立性を向上させることも
可能となる。

【００４９】すなわち、このような液晶表示装置４や回
転設定ダイヤル６を、他のカメラ機構部品とは別に、上
カバー２側に組付け固定し、カメラ本体２０側での組立
後に、両者を一体的に組立てると、カメラ全体での組立
作業が簡単となる。また、回転設定ダイヤル６を、液晶
表示装置４の液晶保持台１１に一体的に組み付けてお
り、保持用部材の兼用化が可能で、部品点数の削減化が
図れ、しかもカメラの高さ方向での高さも必要最小限で
よく、これによりこの回転設定ダイヤル組込み部の小型
化も可能である。

【００５０】図７は本発明に係る情報入力表示装置の一
実施例を示すカメラ内のブロック図であり、同図におい
て、符号３０はカメラ１内に搭載され各種の撮影動作等
を制御するＣＰＵである。また、ＣＰＵ３０にはカメラ
を制御するプログラムや制御値を記憶する記憶装置が含
まれる。３１はこのＣＰＵ３０および各種の回路に電源
を供給する電源回路、３２は液晶表示装置４を駆動する
駆動回路である。

【００５１】また、この図７において、ＳＷ１は電源レ
バー７と連動してオンするスイッチ、ＳＷ２およびＳＷ
３はレリーズ釦３と連動するスイッチで、このレリーズ
釦３の半押し状態でＳＷ２がオンし、全押し状態でＳＷ
３がオンする。

【００５２】さらに、ＳＷ４はスイッチブラシ２６ａ，
２６ｃと導電性パターン１８ａとにより構成されるスイ
ッチを示し、スイッチブラシ２６ａ，２６ｃがパターン
１８ａを介して短絡されると、このスイッチＳＷ４がオ
ンする。また、ＳＷ５はスイッチブラシ２６ａ，２６ｂ
と導電性パターン１８ａとにより構成されるスイッチを
示し、スイッチブラシ２６ａ，２６ｂがパターン１８ａ
を介して短絡されると、スイッチＳＷ５がオンする。

【００５３】ＳＷ６は前記選択釦８に連動してオンする
スイッチ、ＳＷ７は確定釦９に連動してオンするスイッ
チである。

【００５４】図８および図９は本発明に係るカメラ１に
おける表示制御プログラムを示すフローチャートで、図
８でのフローのに図９が連続するようになっている。
まず、スタートし、ステップＳ１（以下単に「Ｓ」を付
して省略する）では、選択釦８に連動するスイッチＳＷ
６がオンか否かを判定する。ここで、肯定されればＳ２
へ、否定されればＳ１５へ進む。

【００５５】Ｓ２では、フラグＦＬＡＧに「１」を設定
する。そして、Ｓ３において、変数ｉに対応したＬｉ
（ｉが「１」ならばＬ１）を表示する。

【００５６】また、Ｓ４では、スイッチＳＷ４がオンか
否かを判定し、肯定されればＳ５へ、否定されればＳ１
０へ進む。さらに、Ｓ５においては、スイッチＳＷ５が
オンか否かを判定し、肯定されればＳ６へ進み、否定さ
れればＳ５へ戻る。

【００５７】さらに、Ｓ６において、変数ｉが「５」に
等しく無いか否かを判定し、肯定されればＳ７へ、否定
されればＳ９へ進む。そして、Ｓ７においては、変数ｉ
に「１」を加算し、Ｓ８で前記Ｓ３と同様に、変数ｉに
対応したＬｉ（ｉが「１」ならばＬ１）を表示する。

【００５８】一方、Ｓ９においては、変数ｉに「１」を
代入し、Ｓ８に進む。また、Ｓ１０においては、スイッ
チＳＷ５がオンか否かを判定し、肯定されればＳ１１へ
進み、否定されればＳ１へ戻る。そして、Ｓ１１では、
スイッチＳＷ４がオンか否かを判定し、肯定されればＳ
１２へ進み、否定されればＳ１１へ戻る。

【００５９】さらに、Ｓ１２においては変数ｉが「１」
に等しく無いか否かを判定し、肯定されればＳ１３へ、
否定されればＳ１４へ進む。そして、Ｓ１３では、変数
ｉから「１」を減算し、またＳ１４においては、変数ｉ
に「５」を代入し、いずれもＳ８に進む。

【００６０】一方、前記Ｓ１での否定側であるＳ１５に
おいては、フラグＦＬＡＧが「１」か否かを判定し、肯
定されればＳ１６（図９参照）へ進み、否定されればＳ
１へ戻る。

【００６１】たとえば撮影時において、前回の露出機能
が設定変更されていれば、変数ｉが「３」となっている
ので、Ｓ３でＬ３を表示し、回転設定ダイヤル６が時計
方向へ回転されたとき、Ｓ４、Ｓ５、Ｓ６、Ｓ７、Ｓ８
で変数ｉが「４」となり、Ｌ４が表示される。また、前
回のフィルム給送機能が設定変更されていれば、変数ｉ
が「５」となっているので、Ｓ３でＬ５が表示され、回
転設定ダイヤル６が時計方向へ回転されたとき、Ｓ４、
Ｓ５、Ｓ６、Ｓ９、Ｓ８で変数ｉが「１」となり、Ｌ１
が表示されることになる。

【００６２】逆に、回転設定ダイヤル６を反時計方向に
回転したときは、前回の露出機能が設定変更されていれ
ば、変数ｉが「３」となっているので、Ｓ３でＬ３を表
示し、Ｓ４、Ｓ１０、Ｓ１１、Ｓ１２、Ｓ１３、Ｓ８で
変数ｉが「２」となり、Ｌ２が表示される。また、前回
のストロボ機能が設定変更されていれば、変数ｉが
「１」となっているので、Ｓ３でＬ１が表示され、Ｓ
４、Ｓ１０、Ｓ１１、Ｓ１２、Ｓ１４、Ｓ８で変数ｉが
「５」となり、Ｌ５が表示されることになる。また、回
転設定ダイヤル６の時計方向の回転および反時計方向の
回転による変数ｉの制限はなく、それぞれ「５」の次は
「１」が、「１」の次は「５」となるように循環式に変
更され、そのように表示される。ここで、Ｓ９およびＳ
１４をなくせば、回転設定ダイヤル６の時計方向回転に
より変数ｉは「５」まで、逆に反時計方向回転により変
数ｉは「１」までに制限される。

【００６３】また、一度でも選択釦８が押されてスイッ
チＳＷ６がオンすれば、Ｓ１、Ｓ２でＦＬＡＧが「１」
となるので、Ｓ１５で肯定判定されてステップ１６へ進
むことになる。そして、このＳ１６では、フラグＦＬＡ
Ｇに「０」を設定する（Ｓ１６を実行する前は必ず
「１」になっている）。

【００６４】次に、Ｓ１７においては、変数ｉの値に対
応する変数ｊ、ｊ0 、ｊmax を設定する。ｊ0 は変数ｉ
の値「１」から「５」に対して、それぞれ「６」、「１
０」、「１３」、「１７」、「１９」が設定されてい
る。ｊmax は変数ｉの値「１」から「５」に対して、そ
れぞれ「９」、「１２」、「１６」、「１８」、「２
０」が設定されている。

【００６５】たとえば、ストロボ撮影機能項目が選択さ
れ、赤目緩和撮影機能が設定されていればｉが「１」、
ｊが「９」、ｊ0 が「６」、ｊmax が「９」となる。

【００６６】また、Ｓ１８においては、スイッチＳＷ７
（確定釦９に対応する）がオンか否かを判定し、肯定さ
れればＳ１９へ、否定されればＳ３６へ進む。そして、
Ｓ１９では、変数ｉが「２」に等しく無いか否かを判定
し、肯定されればＳ２０へ、否定されればＳ２１へ進
む。ここで、変数ｉが「２」の時、すなわち測光機能項
目が選択されているときには表示方法が通常と異なる。

【００６７】Ｓ２０では、変数ｊの値に対応したＬｊだ
けを表示し（ｊが「６」ならＬ６となる）、Ｓ２２に進
む。

【００６８】一方、Ｓ２１においては、Ｌｊ0 からＬｊ
までを表示する。したがって、ここでは変数ｉが「２」
となっているのでＬ１０からＬｊまでが表示される。そ
して、Ｓ２２において、フラグＦＬＡＧに「１」を設定
し、Ｓ２３でスイッチＳＷ４がオンか否かの判定が行わ
れ、肯定されればＳ２４へ、否定されればＳ３１へ進
む。

【００６９】Ｓ２４では、スイッチＳＷ５がオンか否か
を判定し、肯定されればＳ２５へ進み、否定されればＳ
２４へ戻る。さらに、Ｓ２５においては、変数ｊがｊma
x に等しく無いか否かを判定し、肯定されればＳ２６
へ、否定されればＳ２７へ進むことになる。

【００７０】Ｓ２６では、変数ｊに「１」を加算し、一
方Ｓ２７で変数ｊにｊ0 を代入し、いずれもＳ２８に進
む。そして、Ｓ２８において、変数ｉが「２」に等しく
無いか否かを判定し、肯定されればＳ２９へ、否定され
ればＳ３０へ進む。ここで、変数ｉが「２」の時、すな
わち測光機能項目が選択されているときには表示方法が
通常と異なる。

【００７１】Ｓ２９では、Ｓ２０と同様に変数ｊの値に
対応したＬｊだけを表示する。また、Ｓ３０では、Ｌｊ
0 からＬｊまでを表示する。したがって、ここでは変数
ｉが「２」となっているので、Ｌ１０からＬｊまでが表
示される。そして、Ｓ１８に戻る。

【００７２】また、前記Ｓ２３での否定によるＳ３１で
は、スイッチＳＷ５がオンか否かを判定し、肯定されれ
ばＳ３２へ進み、否定されればＳ１８へ戻る。そして、
Ｓ３２では、スイッチＳＷ４がオンか否かを判定し、肯
定されればＳ３３へ進み、否定されればＳ３２へ戻る。

【００７３】Ｓ３３においては、変数ｊがｊ0 に等しく
無いか否かを判定し、肯定されればステップ３４へ、否
定されればＳ３５へ進む。そして、Ｓ３４では、変数ｊ
から「１」を減算し、Ｓ３５では、変数ｊにｊmax を代
入して、それぞれＳ２８に進む。

【００７４】一方、Ｓ３６においては、フラグＦＬＡＧ
が「１」か否かを判定し、肯定されればＳ３７へ、否定
されればＳ３８へ進む。Ｓ３７では、フラグＦＬＡＧに
「０」を設定し、またＳ３８では、予め設定されたタイ
マ時間以内か否かを判定し、否定されればＳ３９へ進
み、肯定されればＳ１８へ戻る。なお、タイマ時間はＳ
１６から計測される。

【００７５】そして、Ｓ３９において、全ての機能項目
内の選択されている機能だけを表示し、図８におけるス
タートからＳ１に戻る。

【００７６】たとえば露出機能項目が選択され、前回の
プログラム露出機能が設定されていると、変数ｉが
「３」、変数ｊ、ｊ0 、ｊmax がそれぞれ「１３」、
「１３」、「１６」となっているので、確定釦９が押さ
れていれば、Ｓ１８、Ｓ１９、Ｓ２０でＬ１３を表示
し、回転設定ダイヤル６が時計方向へ回転されたとき、
Ｓ２２、Ｓ２３、Ｓ２４、Ｓ２５、Ｓ２６で変数ｊが
「１４」となり、Ｓ２９でＬ１４が表示される。

【００７７】また、フィルム給送機能項目が選択され、
前回の連続巻上機能が設定されていれば、変数ｉが
「５」、変数ｊ、ｊ0 、ｊmax がそれぞれ「２０」、
「１９」、「２０」となっているので、Ｓ２０でＬ２０
が表示され、回転設定ダイヤル６が時計方向へ回転され
たとき、Ｓ２３、Ｓ２４、Ｓ２５、Ｓ２７で変数ｊが
「１９」となり、Ｓ２９でＬ１９が表示される。

【００７８】逆に、回転設定ダイヤル６を反時計方向に
回転したときは、露出機能が選択され、前回の絞り優先
露出機能が設定されていれば、変数ｉが「３」、変数
ｊ、ｊ0 、ｊmax がそれぞれ「１５」、「１３」、「１
６」となっているので、Ｓ２０でＬ１５を表示し、Ｓ２
３、Ｓ３１、Ｓ３２、Ｓ３３、Ｓ３４で変数ｊが「１
４」となり、Ｓ２９でＬ１４が表示される。

【００７９】また、測光機能項目が選択され、前回の部
分測光機能が設定されていれば、変数ｉが「２」、変数
ｊ、ｊ0 、ｊmax がそれぞれ「１０」、「１０」、「１
２」となっているので、Ｓ１９、Ｓ２１でＬ１０が表示
され、Ｓ２３、Ｓ３１、Ｓ３２、Ｓ３３、Ｓ３５、Ｓ２
８、Ｓ３０で変数ｊが「１２」となり、Ｌ１０、Ｌ１
１、Ｌ１２が表示される。

【００８０】また、回転設定ダイヤル６の時計方向の回
転および反時計方向の回転による変数ｊの制限はなく、
それぞれ「ｊmax 」の次は「ｊ0 」が、「ｊ0 」の次は
「ｊmax 」となるように循環式に変更され、そのように
表示される。ここで、Ｓ２７およびＳ３５をなくせば、
回転設定ダイヤル６の時計方向回転により変数ｊは「ｊ
max 」まで、逆に反時計方向回転により変数ｊは「ｊ0
」まで制限される。

【００８１】また、確定釦９が押されず、スイッチＳＷ
７がオンしなければ、予め設定されたタイマ時間が過ぎ
ると、Ｓ１６、Ｓ１７、Ｓ１８、Ｓ３６、Ｓ３８、Ｓ３
９で全ての選択されている表示がなされてＳ１へ戻る。
さらに、確定釦９を押しながら回転設定ダイヤル６を回
転操作して機能を選択後、確定釦９を解除すると、Ｓ２
２でＦＬＡＧが「１」となり、Ｓ３６、Ｓ３７、Ｓ３９
で全ての選択されている表示がなされ、図８のスタート
からＳ１へ戻る。

【００８２】そして、以上の構成による情報入力表示装
置にあっては、回転設定ダイヤル６の回転と回転方向と
をスイッチブラシ２６ａ，２６ｂ，２６ｃと導電性パタ
ーン１８ａとからなる検出装置で検出し、この検出され
た回転方向と同一方向に、液晶表示装置４の表示を表示
させるようにしているので、多機能表示を適切に行なえ
るとともに、この表示を確認しながらの設定操作もきわ
めて簡単に、しかも素早く行なえるという利点を奏す
る。

【００８３】さらに、選択釦８と確定釦９を設け、その
選択釦８と設定ダイヤル６の操作により複数の機能項目
のうちの一つの機能項目を選択可能としたり、設定ダイ
ヤル６の操作により選択された機能項目に含まれる複数
の機能のうちの一つの機能を選択し、確定釦９の操作に
より選択された機能に変更可能としたりすることによっ
て、液晶表示装置４による複数表示とその設定操作の操
作性向上を、より一層発揮させることができる。

【００８４】図１０は本発明を適用するカメラ１で使用
される別の実施例の液晶表示装置４の表示部の上面図で
あり、この実施例での全ての記号を表示した状態を示
す。なお、前述した図２の（ａ）を用いて説明した部分
と同一または相当する部分には、同一符号を付して説明
は省略する。

【００８５】この実施例において、Ｌ２２、Ｌ２３、Ｌ
２４、Ｌ２５はそれぞれ表示観察窓５に印刷された絵表
示Ｌ３０、Ｌ３１、Ｌ３２、Ｌ３３に対応して絵表示で
示す機能を指示する指示記号表示である。

【００８６】これらの絵表示Ｌ３０、Ｌ３１、Ｌ３２、
Ｌ３３はプログラム露出機能とは異なった絞りとシャッ
タ速度の組合わせが予め設定されているものであり、Ｌ
３０はポートレート撮影に、Ｌ３１は接写撮影に、Ｌ３
２はスポーツ撮影に、Ｌ３３は夜景撮影に適した組み合
わせが設定されている。この機能の選択は図示しない専
用釦を押しながら回転設定ダイヤル６を回転操作するこ
とによって行なわれるようにするとよい。

【００８７】ここで、前述した実施例と同様に、回転設
定ダイヤル６を時計方向に回転したとき、Ｌ２２からＬ
２５に向かって表示すると、回転設定ダイヤル６の回転
動作と表示装置５の表示動作が統一されていて理解しや
すいが、回転設定ダイヤル６を操作する指の動きはＬ２
５からＬ２２方向となるため違和感が生じる。このた
め、回転操作ダイヤル６を時計方向へ回転したときに、
絵表示Ｌ２５からＬ２２に向かって表示するように構成
するとよい。

【００８８】したがって、この実施例の場合には、Ｌ１
からＬ５により指示される表示も回転設定ダイヤル６の
回転方向とは逆に表示してもよい。この場合、前述した
図８および図９のフローチャートにおいて全てのスイッ
チＳＷ４とスイッチＳＷ５を入れ換えればよい。

【００８９】また、このような回転設定ダイヤル６の回
転方向と表示装置５の表示方向の操作性と統一性は各使
用者の好みに合わせられるのが望ましい。したがって、
回転設定ダイヤル６の時計方向回転に対して、Ｌ２２〜
Ｌ２５の表示をこの順で表示するか反対にするか、更
に、Ｌ１〜Ｌ５の表示を時計方向に表示するか反対にす
るかを選択できることが望ましい。ここで、選択部材を
設けるかメモリと書き換えることによって、上述した制
御を使用者の好み合ったものに変更することができる。

【００９０】また、同様な方法で回転操作ダイヤル６を
回転したときの表示の制限をするか循環式にするかを選
択することができる。すなわち、制限したときには誤操
作の防止になり、循環式にしたときは俊敏な操作性とな
る。

【００９１】なお、本発明は上述した実施例構造には限
定されず、各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得る
ものであり、種々の変形例が考えられる。たとえば上述
した実施例では、本発明を一眼レフカメラ１において上
面部に設けられる液晶表示装置４とその回転設定ダイヤ
ル６とについて説明したが、適宜のカメラにおいて、各
種の表示装置とその回転式設定操作部材との関係におい
て適用し得ることは容易に理解されよう。

【００９２】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係るカメラ
の情報入力表示装置によれば、各種撮影情報を設定する
ための回転式の設定操作部材と、これにより設定される
撮影情報を表示するための表示装置を備え、この表示装
置での複数の機能を示す記号等による表示を略円弧状等
に配置し、設定操作部材の回転中心を、この円弧の中心
に略一致するように略同心円周上に位置させて、表示装
置の下方に配設するようにしたので、簡単な構成である
にもかかわらず、カメラの多機能化で液晶表示装置等の
表示装置を大きくしても、カメラ全体を大きくすること
なく、表示装置や設定操作部材を、使用者にとっても操
作が簡単で分かり易い状態で配設することができる。

【００９３】特に、本発明によれば、表示装置での円弧
状の表示を、その下方に配設される回転式の設定操作部
材の回転中心と略同心円上に配置しており、この設定操
作部材の回転を検出して表示を切り換えることにより、
機能を増やして表示が多くなっても、撮影情報設定時の
操作性が向上させることができる。

【００９４】また、本発明に係るカメラの情報入力表示
装置によれば、表示装置と設定操作部材とを、一体に形
成された表示装置保持部材に上下に積層した状態で一体
的に組付けし、これをカメラ本体上部の上カバーに組付
け保持させることにより、カメラを大きくせずに、表示
装置の表示面積を確保でき、撮影情報等が多くても設定
操作が簡単で分かり易く、装置の厚さも薄くできる。さ
らに、一体的に組立てた後で上カバーに組み込むので組
立性もよく、組立精度も向上させることができ、カメラ
内部に余分な空間を設ける必要がなく、カメラの小型化
も図れる。

【００９５】また、本発明に係るカメラの情報入力表示
装置によれば、検出装置によって設定操作部材の回転と
回転方向とを検出し、この検出装置で検出された回転方
向と同一方向に、表示装置の表示を表示させるようにし
たり、表示装置において円周上の表示の外側に、それ以
外の情報内容の表示を略直線的に配置させ、かつ検出装
置で検出した回転方向と逆方向に、表示装置の円周上の
表示を表示させることにより、多機能表示を適切に行な
えるとともに、その設定操作も表示を見ながら素早く、
しかもきわめて簡単に行なえる。

【００９６】また、本発明によれば、設定操作部材の回
転方向に対する表示装置の表示方向を選択したり、設定
操作部材の回転操作による表示装置の表示を制限するか
循環式にするかを選択することにより、使用者の好みに
合った操作形態のカメラにすることができる。

【００９７】さらに、本発明によれば、たとえば選択操
作部材と確定操作部材を設け、その選択操作部材と設定
操作部材の操作により複数の機能項目のうちの一つの機
能項目を選択可能としたり、設定操作部材の操作により
選択された機能項目に含まれる複数の機能のうちの一つ
の機能を選択し、確定操作部材の操作により選択された
機能に変更可能としたりすることによって、表示装置に
よる複数表示の設定操作の操作性向上をより一層発揮さ
せることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係る情報入力表示装置の一実施例を
示すカメラの上面図である。

【図２】 本発明に係る情報入力表示装置での表示部を
示し、（ａ）は全ての記号を表示した状態を、（ｂ）は
初期状態の表示を示す表示状態図である。

【図３】 図２の表示部において、（ａ）は選択釦が押
された状態の表示を、（ｂ）は確定釦が押された状態の
表示を示す表示状態図である。

【図４】 図１のカメラにおけるIV−IV線断面図であ
る。

【図５】 図１のカメラにおけるＶ−Ｖ線断面図であ
る。

【図６】 図４の矢印VI方向から見た矢視図である。

【図７】 本発明に係る情報入力表示装置の一実施例を
示すカメラ内のブロック図である。

【図８】 本発明に係る情報入力表示装置を備えたカメ
ラの表示制御プログラムを示すフローチャートである。

【図９】 図８に連続するカメラの表示制御プログラム
を示すフローチャートである。

【図１０】 本発明に係るカメラの情報入力表示装置の
別の実施例を示す表示部の表示状態図である。

【図１１】 従来の情報入力表示装置を例示するカメラ
の上面図である。

【符号の説明】

１…一眼レフカメラ（カメラ）、２…上カバー、２ａ…
穴部、３…レリーズ釦、４…液晶表示装置（表示装
置）、５…観察用窓部材、６…回転設定ダイヤル（回転
式設定操作部材）、７…電源レバー、８…選択釦（選択
操作部材）、９…確定釦（確定操作部材）、１１…液晶
保持台（表示装置保持部材）、１２…プリント回路基
板、１７…クリック板、１８…プリント基板、１８ａ…
導電性パターン、２０…カメラ本体、２１…ねじ、２２
…裏蓋、２５…クリックボール、２６（２６ａ，２６
ｂ，２６ｃ）…スイッチブラシ、３０…ＣＰＵ、３１…
電源回路、３２…駆動回路、Ｌ１〜Ｌ２５、Ｌ３０〜Ｌ
３３…表示記号、ＳＷ１〜ＳＷ７…スイッチ。

フロントページの続き (72)発明者 茂呂 健 東京都千代田区丸の内３丁目２番３号 株 式会社ニコン内

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 各種撮影情報を設定可能なカメラにおい
   て、 撮影情報を設定するための回転式の設定操作部材と、 この設定操作部材によって設定された撮影情報を表示す
   るための表示装置とを備え、 前記設定操作部材の回転中心と略同心円周上に、前記表
   示装置の表示を配置したことを特徴とするカメラの情報
   入力表示装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載のカメラの情報入力表示装
   置において、 設定操作部材の回転を検出する検出装置と、 この検出装置での検出に応じて表示装置を駆動する駆動
   装置とを備え、 前記検出装置は、設定操作部材の回転と回転方向とを検
   出し、 かつ前記駆動装置は、この検出装置で検出された回転方
   向と同一方向に、表示装置の表示を表示させるように構
   成したことを特徴とするカメラの情報入力表示装置。
3. 【請求項３】 請求項１記載のカメラの情報入力表示装
   置において、 検出装置は、設定操作部材の回転と回転方向を検出する
   ように構成され、 表示装置は、円周上の表示の外側に、それ以外の情報内
   容の表示を、略直線的に配置させており、 前記検出装置で検出された回転方向と逆方向に、前記表
   示装置の円周上の表示を表示させるように構成したこと
   を特徴とするカメラの情報入力表示装置。
4. 【請求項４】 請求項１記載のカメラの情報入力表示装
   置において、 検出装置は、設定操作部材の回転と回転方向を検出する
   ように構成され、 表示装置は、円周上の表示の外側に、それ以外の情報内
   容の表示を、略直線的に配置させており、 前記表示装置の円周上の表示または直線的な表示を、前
   記検出装置で検出された回転方向と同一方向に表示させ
   るか、あるいは逆方向に表示させるかを、それぞれ選択
   できる選択手段を備えていることを特徴とするカメラの
   情報入力表示装置。
5. 【請求項５】 請求項４記載のカメラの情報入力表示装
   置において、 カメラの制御を行なうプログラムを記述する記憶装置を
   備え、 選択手段による選択は、この記憶装置に書き込まれたプ
   ログラムまたは制御値を書き換えて行なうように構成さ
   れていることを特徴とするカメラの情報入力表示装置。
6. 【請求項６】 請求項１、請求項２、請求項３、請求項
   ４または請求項５記載のカメラの情報入力表示装置にお
   いて、 表示装置は、カメラ本体上部を覆う上カバー上に露呈し
   て設けられ、 設定操作部材は、この表示装置の下方に位置して前記上
   カバーに回転自在に設けられていることを特徴とするカ
   メラの情報入力表示装置。
7. 【請求項７】 請求項１、請求項２、請求項３、請求項
   ４、請求項５または請求項６記載のカメラの情報入力表
   示装置において、 表示装置と設定操作部材とを、一体に形成された表示装
   置保持部材に配置保持したことを特徴とするカメラの情
   報入力表示装置。
8. 【請求項８】 請求項７記載のカメラの情報入力表示装
   置において、 表示装置に接続される回路部材と設定操作部材の回転を
   検出する検出装置とを、表示装置保持部材に配置したこ
   とを特徴とするカメラの情報入力表示装置。
9. 【請求項９】 請求項７または請求項８記載のカメラの
   情報入力表示装置において、 表示装置と設定操作部材とが配置保持される表示装置保
   持部材は、カメラ本体上部を覆う上カバーに固定されて
   いることを特徴とするカメラの情報入力表示装置。
10. 【請求項１０】 各種撮影情報を設定可能なカメラにお
    いて、 撮影情報を表示するための表示装置と、 撮影情報を設定するための回転式の設定操作部材と、 この設定操作部材の回転と回転方向を検出する検出装置
    と、 この検出装置での検出に応じて表示装置を駆動する駆動
    装置と、 この駆動装置の制御を選択する選択手段とを備え、 前記設定部材の各回転方向に応じて前記表示装置の表示
    を循環式に順次変える制御と、各回転方向に応じた設定
    表示までの前記表示装置の表示を順次変え、設定表示以
    降は同一の方向の回転では表示が変わらない制御とを、
    前記選択手段で選択できるように構成したことを特徴と
    するカメラの情報入力表示装置。
11. 【請求項１１】 請求項１０記載のカメラの情報入力表
    示装置において、 カメラの制御を行なうプログラムを記述する記憶装置を
    備え、 選択手段による選択は、この記憶装置に書き込まれたプ
    ログラムまたは制御値を書き換えて行なうように構成さ
    れていることを特徴とするカメラの情報入力表示装置。