JPH10268374A - カメラの撮影モード設定装置 - Google Patents

カメラの撮影モード設定装置

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JPH10268374A
JPH10268374A JP9067886A JP6788697A JPH10268374A JP H10268374 A JPH10268374 A JP H10268374A JP 9067886 A JP9067886 A JP 9067886A JP 6788697 A JP6788697 A JP 6788697A JP H10268374 A JPH10268374 A JP H10268374A
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JP
Japan
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mode
photographing mode
setting
camera
photographing
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Application number
JP9067886A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Wakabayashi
勤 若林
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の撮影モードを設定変更可能なカメラで
の撮影時に設定状況が把握できなくなったりしたときで
も取り敢えずの撮影を可能とする。 【解決手段】 カメラ1の全機能を使用可能な第一の撮
影モード(アドバンスモード)とカメラの一部機能を使
用不可にした第二の撮影モード(シンプルモード)とを
備える。第一または第二の撮影モードを撮影モード選択
部材125の操作により選択するにあたって、この撮影
モード選択部材でレリーズ釦の操作以外の操作を禁止し
た全自動撮影モード(フルオート撮影モード)を選択す
ることができるように構成する。さらに、撮影モード選
択部材でカメラの撮影を禁止したり、カメラの設定状態
を初期設定状態にリセットすることができるように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影時に設定操作
される複数の機能を全てまたは一部のみを使用可能とす
る撮影モードを変更可能なカメラに関し、特にこのカメ
ラの撮影モード設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のカメラでは、撮影時に使用できる
設定操作の多機能化が進んでおり、使い易くなっている
反面、初心者等においては設定操作ができない機能もあ
る。このため、この種のカメラにおいて、撮影モードと
してシンプルモードとアドバンスモードとをもたせたカ
メラが知られている。
【0003】ここで、シンプルモードとは、初心者にと
ってのわかりやすさを重視してカメラの機能の一部を使
用できないようにした撮影モードである。一方、アドバ
ンスモードとは、カメラに装備した全ての機能(フル機
能)が使用可能な撮影モードである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにカ
メラが装備している機能の全てまたは一部を使用可能と
するという複数の撮影モードをもたせ、これらを設定変
更可能にした場合においても、特にフル機能のアドバン
スモードにおいては各所の操作方法が煩雑なために、撮
影者は撮影操作中にどのように操作したらよいのかがわ
からなくなるという問題を招くおそれがある。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、複数の撮影モードを有しこれらを設定変更
可能なカメラにおいて、撮影時において設定状況が把握
できなくなり、どのように操作したらよいのかがわから
なくなってしまった場合に、撮影モードの設定操作と同
様に簡単な操作で全自動撮影モード(いわゆるフルオー
トモード)あるいはカメラの設定状態を初期設定状態に
戻すリセットモード等を選択して設定することにより、
取り敢えずの撮影を行うことができるようにしたカメラ
の撮影モード設定装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的に応える
ために本発明に係るカメラの撮影モード設定装置は、カ
メラの全機能を使用可能な第一の撮影モードとカメラの
一部機能を使用不可にした第二の撮影モードとを有し、
前記第一の撮影モードと前記第二の撮影モードを撮影モ
ード選択部材の操作により選択することができる撮影モ
ードを選択可能なカメラにおける撮影モード設定装置で
あって、撮影モード選択部材の操作によりレリーズ釦の
操作以外の操作を禁止した全自動撮影モードを選択する
ことができるように構成したものである。
【0007】また、本発明に係るカメラの撮影モード設
定装置は、撮影モード選択部材の操作によりカメラの撮
影を禁止することができるように構成したり、全自動撮
影モードの設定時にセルフタイマ撮影を行えるように構
成している。
【0008】ここで、本発明に係るカメラの撮影モード
設定装置は、撮影モード選択部材をレバーまたは回転ダ
イアル等の機械式選択設定部材で構成するとともに、こ
の機械式選択設定部材における第一の撮影モードの設定
位置に隣接する位置に全自動撮影モードの設定位置を配
置したり、第二の撮影モードの設定位置に隣接する位置
に全自動撮影モードの設定位置を配置したものである。
【0009】さらに、本発明に係るカメラの撮影モード
設定装置は、撮影モード選択部材としてのレバーまたは
回転ダイアル等の機械式選択設定部材における設定範囲
内に、カメラの撮影を禁止する設定位置を設け、この撮
影禁止の設定位置と第二の撮影モードの設定位置との間
に全自動撮影モードの設定位置を配置している。
【0010】また、本発明に係るカメラの撮影モード設
定位置は、カメラの全機能を使用可能な第一の撮影モー
ドとカメラの一部機能を使用不可にした第二の撮影モー
ドとを有し、第一の撮影モードと第二の撮影モードを撮
影モード選択部材の操作により選択することができる撮
影モードを選択可能なカメラの撮影モード設定装置であ
って、撮影モード選択部材の操作によりカメラの設定状
態を初期設定状態にリセットすることができるように構
成したものである。
【0011】ここで、上述した撮影モード選択部材をレ
バーまたはダイアル等の機械式選択設定部材で構成し、
この機械式選択設定部材における第一の撮影モードの設
定位置に隣接する位置に、カメラの設定状態を初期設定
状態にリセットするリセットの設定位置を配置してい
る。さらに、本発明によれば、撮影モード選択部材をリ
セットの設定位置から第一の撮影モードの設定位置へ自
動復帰するように構成している。
【0012】また、上述した撮影モード選択部材をレバ
ーまたはダイアル等の機械式選択設定部材で構成すると
ともに、その第二の撮影モードの設定位置に隣接する位
置にリセットの設定位置を配置し、さらに上述した撮影
モード選択部材のリセットの設定位置から第二の撮影モ
ードの設定位置へ自動復帰するように構成したものであ
る。
【0013】また、本発明に係るカメラの撮影モード設
定装置は、撮影モード選択部材をレバーまたはダイアル
等の機械式選択設定部材で構成するとともに、その第一
の撮影モードの設定位置に隣接する位置と第二の撮影モ
ードの設定位置に隣接する位置との両方の位置にリセッ
トの設定位置を配置し、さらにこの機械式選択設定部材
をリセットの設定位置から第一の撮影モードの設定位置
または第二の撮影モードの設定位置のいずれか一方へ自
動復帰するように構成している。
【0014】本発明によれば、カメラの全機能を使用可
能とするフル機能の撮影モードと一部の機能を使用でき
ないようにした撮影モードとを選択設定可能な部材に、
全自動撮影モード(フルオート撮影機能モード)でのみ
撮影可能とする撮影モード機能、あるいはカメラの設定
状態を初期設定状態にリセットするリセットモード機能
を追加しているから、撮影者はどのような操作をすれば
よいかわからなくなったときには、撮影モード選択部材
を全自動撮影モードの設定位置またはリセットモードの
設定位置に設定するだけで、限定された条件下での撮影
を取り敢えず行うことができる。
【0015】すなわち、本発明によれば、撮影者がカメ
ラの機能設定状況の把握を行えなくなったときには、撮
影モード選択部材によりモード設定を全自動撮影モード
(フルオート撮影機能モード)か、初期設定状態に戻す
リセットモードを選択することにより、煩わしい設定等
の操作の必要をなくし、レリーズ釦の押し下げ操作のみ
での撮影を行えるから、操作性が向上する。
【0016】また、上述したカメラの機能を初期設定状
態に戻すリセットを行う際に、撮影モード選択部材をリ
セットの設定位置に一旦設定しても元のセットモードの
設定位置に自動的に復帰する構成とすることにより、操
作方法がわからなくなってしまってから元の状態に復帰
させたい場合簡単な操作で元の状態にリセットでき、し
かも設定し直す必要なく撮影を行えるから、煩わしい操
作が不要で操作性がよい。
【0017】第1の撮影モードとはアドバンスモードと
呼ばれ、カメラに装備した全ての機能の使用が可能な撮
影モードである。第2の撮影モードとはシンプルモード
と呼ばれ、カメラに装備した機能のうち、初心者にとっ
ても操作が容易となるようにわかりやすさを重視してカ
メラの機能の一部を使用できないようにした撮影モード
である。
【0018】全自動撮影モードとは、レリーズ釦の押し
下げ操作に伴うレリーズ操作のみが可能で、それ以外の
機能設定は行えないフルオート撮影機能モードである。
リセットモードとは、カメラの設定状態を初期設定状態
に復帰させるリセット動作を行わせるためのモードであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は本発明に係るカ
メラの撮影モード設定装置の第1の実施の形態を示すも
のである。
【0020】図1(a),(b)において、符号1はカ
メラであり、11はこのカメラ1の上面カバーである。
111はカメラ1の図1(a)中右側前面に膨出するグ
リップであり、前記上面カバー11と一体となってい
る。また、112は前記上面カバー11の略中央におけ
る突出部(ペンタプリズム等を設けるいわゆる軍艦部)
である。前記グリップ111の上面には、レリーズ釦1
21が配置される。このレリーズ釦121を押し下げる
ことにより、いわゆるレリーズ操作が行われ、写真撮影
動作が開始する。
【0021】図中122はカメラ1の上面カバー11に
おいて図1(a)中右側前縁部分に配置したプリントタ
イプ選択釦である。このプリントタイプ釦122を押し
ながら後述するコマンドダイアル127を回転操作する
ことにより、3つのプリントタイプ、すなわちハイビジ
ョンタイプ、パノラマタイプ、クラシックタイプのいず
れか一つを選択することができ、選択結果は表示素子1
5のセグメント151a,151b,151c(図2参
照)に点灯表示される。図1(a)では、パノラマタイ
プが選択されたことを示すセグメント151bが点灯し
ている。
【0022】123は上述したプリントタイプ選択釦1
22の左隣りに並べて設けたシンクロモード釦である。
このシンクロモード釦123を押しながらコマンドダイ
アル127を回転操作することにより、4つのシンクロ
モード、すなわち通常シンクロモード、赤目軽減発光シ
ンクロモード、赤目軽減発光スローシンクロモード、ス
ローシンクロモードのいずれか一つを選択することがで
き、選択結果は表示素子15のセグメント152(15
2a,152b,152cの選択的な組み合わせ)に点
灯表示される。図1では、通常シンクロモードが選択さ
れたためにセグメント152cのみが点灯し、それ以外
のシンクロモードを示すセグメント152a,152b
は消灯している。これらの各シンクロモードでの表示状
態は図4(a),(b)に示す通りである。
【0023】124は上述したプリントタイプ選択釦1
22、シンクロモード釦123に並べて設けた露出モー
ド釦である。この露出モード釦124を押しながらコマ
ンドダイアル127を回転することにより、露出モード
を選択することができる。シンプルモードでは5つのイ
メージプログラム、すなわち図4に示すようにオートモ
ード、風景モード、ポートレートモード、クローズアッ
プモード、スポーツモードのいずれか一つを選択でき、
選択結果は表示素子15のセグメント153b〜153
fのいずれかが点灯することにより表示される。図1で
は、風景モードが選択されたことを示すセグメント15
3cが点灯している。
【0024】アドバンスモードでは、図4(b)に示す
ように、5つのイメージプログラムのいずれか一つ、ま
たはシャッタ優先モード(S)または絞り優先モード
(A)またはマニュアルモードのいずれかの露出モード
を選択でき、選択結果は表示素子15のセグメント15
3(153a〜153iの選択的な点灯またはその組み
合わせ)によって点灯表示される。
【0025】125は前記カメラ1の上面カバー11に
おける図1(a)中左側に設けた撮影モード選択部材と
しての撮影モード切替ダイアルである。この撮影モード
切替ダイアル125の指標125aを図中「OFF」の
位置に合わせるとカメラ1への電源供給が断たれ、レリ
ーズ釦121を押し下げても撮影はできなくなり、表示
素子15は全て消灯する。
【0026】また、撮影モード切替ダイアル125の指
標125aを「SIMPLE」の位置に合わせると撮影
モードをシンプルモードに設定し、撮影モード切替ダイ
アル125の指標125aを「ADVANCED」の位
置に合わせると撮影モードをアドバンスモードに設定
し、図中125cを付した「AUTOマーク(図2にお
けるセグメント153bと同じマーク)」の位置に設定
すると、全自動撮影モードである、いわゆるフルオート
撮影モードに設定する。
【0027】126は上述した撮影モード切替ダイヤル
125の斜め前面側に設けたセルフタイマ釦である。こ
のセルフタイマ釦126を押すとセルフタイマ機能が設
定され、図2に示される全点灯状態の表示素子15にセ
ルフタイマ設定を示すセグメント157が点灯する。こ
のセルフタイマ機能設定を示すセグメント157の点灯
中にレリーズ釦121を押し下げると、約10秒程度の
所定時間後に撮影が行われる。
【0028】127はカメラ1の背面側で右側上端側部
分に回転操作可能に設けたコマンドダイアルであり、各
種の機能の選択や数値の設定等に用いられる。このコマ
ンドダイヤル127は、既に述べたように、プリントタ
イプの選択、シンクロモードの選択、露出モードの選択
等を行う際に用いる。その他にも、シャッタ優先モード
ではコマンドダイアル127の回転操作によりシャッタ
速度の設定が可能であり、絞り優先モードではコマンド
ダイアル127の回転操作により絞り値の設定を行え
る。さらに、マニュアルモードではコマンドダイアル1
28の回転操作によりシャッタ速度の設定が可能であ
り、またAv釦128を押しながらコマンドダイアル1
28を回転すると絞り値の設定を行える。
【0029】15はカメラ1の上面カバー11における
図中右側部分に設けた表示素子であり、既に述べたよう
に選択されたプリントタイプを示すセグメント151と
選択されたシンクロモードを示すセグメント152と選
択された露出モードを示すセグメント153とを点灯表
示し、またセルフタイマが設定されるとセルフタイマ設
定を示すセグメント157が点灯表示される。さらに、
シャッタ速度を示すセグメント154、絞り値を示すセ
グメント155、フィルムカウント値を示すセグメント
156が点灯表示される。
【0030】以上の説明は、カメラ1において機能の一
部のみを使用する第2の撮影モードとしてのシンプルモ
ード{図4(a)参照}を設定した場合を主として述べ
ており、またこれと関連する操作部材およびその機能に
ついて述べた。
【0031】次に、カメラ1において装備している全て
の機能を操作可能とする第1の撮影モードとしてのアド
バンスモード{図4(b)参照}を設定した場合につい
て説明する。
【0032】131はカメラ1の背面カバー21の一部
に設けた露出補正釦であり、アドバンスモードのみに有
効な釦である。この露出補正釦131を押しながらコマ
ンドダイアル127を回転すると露出補正の値を設定で
きる。さらに説明すると、アドバンスモード設定時に露
出補正釦131を押すと図2に示される露出補正セグメ
ント161ととともに露出補正符号セグメント162と
露出補正数値セグメント163が点灯表示して設定露出
補正値を表示する。
【0033】なお、露出補正値が「0」、すなわち露出
補正が設定されていない場合には、露出補正釦131を
押したときに露出補正符号セグメント162は点灯しな
い。また、露出補正値が「0」以外の場合には、露出補
正釦131の押し下げを解除しても露出補正セグメント
161は点灯表示して露出補正中であることを示すよう
になっている。
【0034】132は上述した露出補正釦131ととも
に背面カバー21に設けたAFモード釦であり、これも
アドバンスモードのみに有効な釦である。このAFモー
ド釦132を押しながらコマンドダイアル127を回転
するとAFモードをシングルAFサーボモード(AF−
S)またはコンティニュアスAFサーボモード(AF−
C)のいずれか一方を選択することができ、選択結果は
表示素子15のAFモード表示セグメント164を点灯
表示することによって表示される。
【0035】133は上述した露出補正釦131、AF
モード釦132に並べて背面カバー21に設けたフィル
ム給送モード釦であり、アドバンスモードのみに有効な
釦である。このフィルム給送モード釦133を押しなが
らコマンドダイアル127を回転操作することにより、
一こま撮影モードと連続撮影モードのいずれか一方を選
択でき、選択結果は表示素子15のフィルム給送モード
表示セグメント165を点灯表示することによって図4
(b)に示すように表示される。
【0036】以上述べたアドバンスモードのみで有効な
露出補正釦131、AFモード釦132、フィルム給送
モード釦133によって選択された機能はアドバンスモ
ードのみで有効であり、アドバンスモードで設定された
これらの機能は、撮影モード切替ダイアル125により
シンプルモードまたはフルオートモードに切り替えられ
ると露出補正値「0」、シングルAFサーボモード、一
こま撮影モードとなり、表示素子15のセグメントには
点灯表示されなくなる。
【0037】また、露出モードもシンプルモードとアド
バンスモードとフルオートモードで独立して設定され
る。そのため撮影モード切替ダイアル125によって撮
影モードがシンプルモードまたはフルオートモードから
アドバンスモードに切り替えられた場合には、以前にア
ドバンスモードで設定されていた露出モードとなり、ア
ドバンスモードからシンプルモードまたはフルオートモ
ードに撮影モードが切り替えられた場合には、以前にシ
ンプルモードで設定されていた露出モードとなる。
【0038】図2は既に説明し通り、表示素子15の全
点灯状態を示す図である。同図において、151は選択
されたプリントタイプを示すセグメントであり、撮影モ
ード切替ダイアル125の指標125aが「OFF」以
外に設定されている場合には、シンプルモードでもアド
バンスモードでもセグメント151a〜151cのいず
れか一つのセグメントが必ず点灯し、フルオートモード
ではハイビジョンタイプであることを示すセグメント1
51aが点灯する。
【0039】152は選択されたシンクロモードを示す
セグメントであり、撮影モード切替ダイアル125の指
標125aが「OFF」以外に設定されている場合に
は、シンプルモードでもアドバンスモードでもセグメン
ト152a〜152cの組み合わせによって四つの状態
のうちいずれかの状態となる。
【0040】153は選択された露出モードを示すセグ
メントであり、撮影モード切替ダイアル125の指標1
25aが「OFF」以外に設定されている場合には、こ
のうちの少なくとも一つのセグメントが点灯する。たと
えばシンプルモードの場合には、セグメント153b〜
153fのうちのいずれか一つのセグメントが点灯す
る。アドバンスモードの場合には、セグメント153a
と153b〜153fのいずれかとの組み合わせか、あ
るいはセグメント153g〜153iのうちのいずれか
一つの状態となる。また、フルオートモードではセグメ
ント153bが点灯する。
【0041】154はシャッタ速度を表示するセグメン
トであり、各桁が七つのセグメントから構成される4桁
の表示セグメントにより30秒から2000分の1秒ま
でを表示可能となっている。155は絞り値を表示する
セグメントであり、各桁が七つのセグメントから構成さ
れる二桁と、この左側に配置される「F」の文字を表示
するセグメントと、七つのセグメントの二桁の間に配置
される小数点を表すセグメントとによりF1からF99
までを表示可能になっている。
【0042】156はフィルムカウント値を表示するセ
グメントであり、各桁が七つのセグメントからなる二桁
とその両側に鍵括弧のセグメントとから構成され1から
99までを表示する。そして、この鍵括弧のセグメント
が点灯することによりフィルムカウント値であることを
示し、他の数値との差を明確にしている。
【0043】157はセルフタイマ設定を表示するセグ
メントであり、セルフタイマが設定されたときに点灯す
る。161は露出補正セグメントであり、アドバンスモ
ードにおいてのみ点灯する。このアドバンスモードにお
いて露出補正値が「0」以外に設定されているときに点
灯するとともに、アドバンスモードにおいて露出補正釦
131を押されている間に点灯する。
【0044】162は露出補正符号セグメントであり、
アドバンスモードにおいてのみ点灯する。この露出補正
符号セグメント162はアドバンスモードにおいて露出
補正釦131が押されている間で露出補正値が「0」以
外の場合に点灯する。このとき、露出補正値が正の時に
は「+」となるように点灯し、露出補正が負の時には
「−」となるように点灯する。
【0045】163は露出補正数値セグメントであり、
アドバンスモードにおいてのみ点灯する。フィルムカウ
ント値を表示するセグメント156の各桁が七つのセグ
メントからなる二桁を共通に使用しており、その二桁の
間に配置される小数点をさらに使用することにより、ア
ドバンスモードにおいて露出補正釦131を押したとき
に露出補正の数値を「0」から「2.0」まで1/2段
毎に表示する。
【0046】164はAFモード表示セグメントであ
り、アドバンスモードにおいてのみ点灯する。アドバン
スモードにおいてAFモード釦132を押しながらコマ
ンドダイアル127を回転することにより「AF−S」
または「AF−C」のいずれかを選択して点灯表示す
る。
【0047】165はフィルム給送モード表示セグメン
トであり、アドバンスモードにおいてのみ点灯する。ア
ドバンスモードにおいてフィルム給送モード釦133を
押しながらコマンドダイアル127を回転することによ
り、一こま撮影モード、連続撮影モードのいずれかを示
すセグメントが選択して点灯表示する。
【0048】なお、上述した表示素子15でのシンプル
モード、アドバンスモードでの各操作部材の操作とこれ
に伴う表示状況を図4(a),(b)に示しているが、
これらは前述した通りであり、詳細な説明は省略する。
【0049】次に、図3に示すカメラ1における制御系
全体のブロック図により概要を説明する。図中201は
マイコン(マイクロコンピュータ)、タイマ、メモリ等
から構成される演算回路であり、後述の装置やスイッチ
が接続され、それらの出力を検出し、それらを制御する
ことによってカメラの各種動作を制御する。
【0050】202はフィルム給装装置であり、たとえ
ば特開平5−165087号公報における図3に示され
る新システムフィルム(IX240タイプのフィルム)
のためのフィルム給装装置であって、電動モータを正転
することによりフィルムをカートリッジから送り出すと
ともに巻上げスプールによりフィルムを巻き上げ、また
モータを逆転することによりフィルムをカートリッジに
巻き戻すとともにカートリッジのスプール軸と一体とな
ったバーコードを回転させるような構成となっている。
【0051】このフィルム給送装置202の概略動作
は、始めに給送モータを逆転してフィルムをカートリッ
ジ内に巻戻す方向にカートリッジのスプール軸を回転す
ることによりバーコードディスクの情報を読取り、給送
モータの正転によりカートリッジ内のフィルムをカート
リッジから送出し、給送モータの正転の継続によりカメ
ラのフィルム巻上げスプールに巻き付けてフィルムの第
一こま目をアパーチャに対向させる。撮影の後に一こま
毎に給送モータを正転してフィルムを巻上げスプールに
巻き付けることによって巻上げ、給送モータを逆転する
ことによりカートリッジ内にフィルムを巻戻す。さら
に、給送モータの逆転を継続してフィルムを巻戻す方向
にカートリッジのスプール軸を回転することによりバー
コードディスクを所定の位置に設定することである。詳
細については前記公報に詳述される通りであるから、こ
こでは省略する。
【0052】なお、この実施の形態で使用するカートリ
ッジは、たとえば特開平8−227089号公報におけ
る図1に示されるカートリッジに相当するものであり、
「未使用」、「撮影途中」、「撮影済み」、「現像済
み」の4つのフィルム使用状態を表示するとともにカメ
ラ等の装置にてこの4つの使用状態をバーコードディス
ク30の位置を検出することにより判別できるようにな
っている。さらに、上述した公開公報の図2に示される
ようにフィルムの各こまには2つずつのパーフォレーシ
ョンが配置されるとともに長手方向にパーフォレーショ
ンの配置される側とは反対側の縁に沿って各こまの画面
に相当する位置に磁気記録部が設けられ、磁気記録ヘッ
ドによって各こまに関連する情報を記録できるようにな
っている。さらに、この磁気情報が記録されたこまは露
光されたこまとみなされるようになっている。
【0053】203はバーコード検出装置であり、たと
えば前記特開平8−227089号公報における図1
5、図16に示される2つのLED検出回路、2つの検
出回路、2つのバーコード読取り用フォトリフレクタと
から構成され、フィルムの使用状態およびバーコード情
報(撮影可能枚数やフィルム感度等)を検出するもので
ある。
【0054】204はパーフォレーション検出装置であ
り、たとえば前記特開平8−227089号公報におけ
る図15に示されるLED制御回路と検出回路とパーフ
ォレーション検出用フォトリフレクタ13とから構成さ
れ、フィルムのパーフォレーションおよびフィルムの有
無を検出するものである。
【0055】205はレンズ情報検出装置であり、レン
ズマウント近傍に配置した撮影レンズ側の接点と接続す
る接点およびインターフェイス回路から構成され、撮影
レンズ固有の情報を受信する。206は表示装置であ
り、図1におけるLEDや液晶からなる表示素子15お
よびそれらを駆動するための回路から構成され、演算回
路201の出力する表示信号により表示素子15に表示
し、演算回路201の出力する次の表示信号を入力する
まで前回の表示内容を保持するようになっている。
【0056】207は測光装置であり、レンズを透過し
た被写体の輝度を検出する。208は露出制御装置であ
り、シャッタや絞り制御装置によりシャッタ速度とレン
ズの絞りを制御してフィルムを露光させる。209はラ
ンプ駆動回路であり、ランプL1、L2を選択的に点灯
する。なお、ランプL1、L2はフィルムを露光してプ
リントタイプを記録する。なお、ランプL1とL2のい
ずれも発光しない場合はハイビジョンタイプであり、ラ
ンプL1のみ発光の場合はパノラマタイプであり、ラン
プL1とL2が発光の場合はクラシックタイプである。
【0057】SW1、SW2は撮影モードスイッチであ
り、前記撮影モード切替ダイアル125の回転操作に連
動して以下の表1のようにオン、オフが変化する。
【表1】
【0058】SW3はカメラ1における蓋スイッチであ
り、図示しないカートリッジ蓋の開閉に連動し、このカ
ートリッジ蓋が開放されるとオンになり、閉じられると
オフになる。SW4はカートリッジ検知スイッチであ
り、カートリッジがカメラ1内のカートリッジ室に装填
されるとオフするスイッチである。
【0059】SW5は半押しスイッチであり、レリーズ
釦121の押し下げストロークの途中でオンし、レリー
ズ釦121の押し下げの解除によりオフする。SW6は
レリーズスイッチであり、レリーズ釦121の略全スト
ロークの押し下げによりオンし、押し下げの解除により
オフする。
【0060】SW7はセルフスイッチであり、セルフタ
イマ釦126の押し下げによりオンし、押し下げの解除
によりオフする。SW8は露出モードスイッチであり、
露出モード釦124の押し下げによりオンし、押し下げ
の解除によりオフする。SW9はシンクロモードスイッ
チであり、シンクロモード釦123の押し下げによりオ
ンし、押し下げの解除によりオフする。SW10はプリ
ントタイプスイッチであり、プリントタイプ選択釦12
2の押し下げによりオンし、押し下げの解除によりオフ
する。
【0061】SW11は露出補正スイッチであり、露出
補正釦131の押し下げによりオンし、押し下げの解除
によりオフする。SW12はAFモードスイッチであ
り、AFモード釦132の押し下げによりオンし、押し
下げの解除によりオフする。SW13は給送モードスイ
ッチであり、フィルム給送モード釦133の押し下げに
よりオンし、押し下げの解除によりオフする。
【0062】SW14、SW15はコマンドダイアルス
イッチであり、コマンドダイアル128の回転方向を検
出する。SW16は絞り設定スイッチであり、Av釦1
28の押し下げによりオンし、押し下げの解除によりオ
フする。
【0063】なお、この実施の形態においては、フィル
ムが図示されない外レールおよび圧板から構成されるト
ンネルと称される周知のフィルム通路内の途中で図示し
ないフィルム検知部材を機械的に押しのけることにより
前記カートリッジ蓋を開放するためのノブが移動できな
くなって不用意にカートリッジ蓋を開放できなくなる既
に発売されているカメラに搭載されているセーフティロ
ック機構を採用したカメラであることが望ましい。ま
た、たとえば特開平5−158141号公報に示される
ような機構を用いることにより、未使用のカートリッジ
のみ装填可能にすることが好ましい。
【0064】本発明によれば、上述した構成による撮影
モード設定可能なカメラ1において、撮影モード選択部
材となる機械式選択設定部材である撮影モード切替ダイ
アル125の操作によって、図1(a)および図5
(a)に示すように、レリーズ釦121の操作以外の操
作を禁止した全自動撮影モード(フルオート撮影モー
ド)を選択可能に構成した点を特徴としている。また、
この実施の形態では、前述したように撮影モード切替ダ
イヤル125をカメラ1の電気系のオン、オフを行う主
電源スイッチのオンオフスイッチとしても利用し、「O
FF」位置を選択することによりカメラの撮影動作を禁
止するように構成している。
【0065】すなわち、この実施の形態では、図1
(a)および図5(a)に示すように、回転操作式の撮
影モード切替ダイヤル125の指標125aを、「OF
F」の位置から「SIMPLE」または「ADVANC
ED」の位置に回転操作して位置合わせをすることによ
り、カメラの撮影モードをシンプルモードか、アドバン
スモードに設定することができる。さらに、この実施の
形態では、「ADVANCED」の位置に隣接した位置
に、符号125cを付した「AUTOマーク」を設け、
この位置に設定することにより、フルオート撮影モード
を選択して設定することができるように構成している。
【0066】このようなフルオート撮影モードの選択設
定を行える構成とすることにより、撮影時に撮影者が設
定状況の把握ができなくなり、どのように操作したらよ
いかがわからなくなってしまったときにでも、撮影モー
ド切替ダイヤル125を回転操作し、フルオート撮影モ
ードを選択することによって限定された条件下ではある
が、取り敢えずの撮影を行うことができる。
【0067】このようにすれば、撮影者が撮影時に種々
の設定操作を行った結果、どのように設定されているか
を把握できなくなったときに、その状況を表示素子15
での表示状態や種々の釦操作等を行って現況の状況判断
を行うという煩わしい操作や設定の仕直しをなくし、取
り敢えずではあっても撮影が行えるから、カメラ1の操
作性を向上させることができる。このフルオート撮影モ
ードの選択時において、レリーズ操作とともにセルフタ
イマ撮影を可能にすると、写真撮影時の多様性を高める
ことができる。
【0068】勿論、上述した設定操作状況の把握ができ
なくなったら、撮影モード切替ダイヤル125を「OF
F」の位置にし、カメラ1の主電源を切り、撮影を禁止
するようにすることもできる。
【0069】なお、上述した撮影モード切替ダイヤル1
25による設定条件の配列は、上述した実施の形態に限
らず、たとえば図5(b)や(c)に示すような配列と
してもよい。このような配列以外は上述した実施の形態
と同様で、具体的な説明は省略する。
【0070】ここで、図5(b)では主電源の「OF
F」位置の中央に配置し、その上、下両側にシンプルモ
ードとアドバンスモードの設定位置を配置させ、さらに
これら各モードに隣接させてそれぞれの外側に125c
を付す「AUTOモードマーク」を配置させ、シンプル
モードやアドバンスモードから直接フルオート撮影モー
ドに切替可能に構成してもよい。このようにすると、シ
ンプルモードやアドバンスモードのいずれの状態でも、
瞬時にフルオート撮影モードに切替えるできるという利
点がある。
【0071】また、図5(c)に示すように、シンプル
モード、アドバンスモードと電源OFFとなる位置との
間に、AUTOモードマークを位置させ、フルオート撮
影モードを選択できるように構成してもよい。このよう
な切替モードの配列順序を採ると、図1(a)、図5
(a)の場合はアドバンスモードで使用方法がわからな
くなったときにフルオート撮影モードに変更し易いが、
この図5(c)の配列は、簡単な撮影モードから難しい
撮影モードへと回転操作するような配置であって、わか
り易いという利点がある。
【0072】また、上述したカメラ1の撮影モード設定
装置の変形例として、図6(a),(b),(c)に示
すように、撮影モード選択部材である撮影モード切替ダ
イアル125の操作によって、カメラ1の設定状態を初
期設定状態にリセットするリセット位置を設けることも
考えられる。たとえば図6(a)は上述した図5(b)
に示す配列に類似し、フルオート撮影モード(AUTO
マーク125c)の二箇所を「RESET」に変更した
ものである。
【0073】その変形例として、図6(b)はシンプル
モード側のAUTOマーク125cはそのままとし、ア
ドバンスモード側を「RESET」とした場合、図6
(c)は図5(a)での配列に加えて「RESET」を
シンプルモードとアドバンスモードとの間に配置させた
場合であり、このような配列としてもよい。
【0074】なお、上述した実施の形態では、撮影モー
ド切替ダイアル125を、指標125aが各文字位置に
対向した位置で広く知られているクリック機構によりそ
の設定位置を固定的に保持するような場合を前提として
説明したが、たとえば図6(a)に示す配列では、図7
(a),(b)および図8(a),(b),(c),
(d)に示すような構造を採用することにより、指標1
25aが「RESET」の文字以外に対向する場合には
その位置を広く知られているクリック機構によって保持
するが、指標125aが「RESET」の文字に対向す
る場合には指標125aがその前に位置していた「SI
MPLE」の文字に対向する位置または「ADVANC
ED」の文字に対向する位置まで自動的に復帰するよう
な構造としてもよい。
【0075】すなわち、図6(a)に示す配列では、撮
影モード切替ダイアル125の指標125aは、 (a)「OFF」位置 (b)「SIMPLE」位置 (c)「RESET」位置(図中上側) (d)「ADVANCED」位置 (e)「RESET」位置(図中下側) の五箇所の位置を選択できるようになっている。
【0076】このような「RESET」の位置ではダイ
ヤル125が止まらないようなダイヤル125の支持構
造は、図7(a),(b)に示すようになっている。こ
こで、125bは撮影モード切替ダイヤル125の軸部
であり、カメラ1の上面カバー11に形成した嵌合孔1
1aに回動自在に軸支されている。このダイアル125
の周縁側には周方向の一部に切り欠き301aを有する
環状壁部301が一体に垂下して形成されるとともに、
この環状壁部301と同心上に位置ししかも前記切り欠
き301aよりも間隙が小さい切り欠き302aを有す
る環状壁部302が前記上面カバー11の嵌合孔11a
の周縁部分に立設されている。
【0077】303は上述した環状壁部302の内側に
介在され両端の曲げ部303a,303aを前記切り欠
き302a,302aに係止させているねじりばねであ
り、前記曲げ部303a,303aが広がる方向への付
勢力をもっている。このねじりばね303によれば、曲
げ部303a,303aがばね掛け部となる切り欠き3
02a,302aの端部に当接した状態で弾発力をも
ち、ダイアル125が回転してたとえば図8(b),
(d)に示す状態となると、曲げ部303aが係止され
ることになるダイアル125側の壁部301の切り欠き
301aの端部にねじりばね303の曲げ部303aが
変形により復帰力を与えるようになる。
【0078】すなわち、ねじりばね303は、曲げ部3
03aがダイアル125の回転操作で当接する壁部30
1の切り欠き301a端部に、図8(b),(d)の状
態からは図8(a)に示す状態に復帰するような復帰力
を与える。また、図8(d)の状態からは図8(c)に
示す状態に復帰するような復帰力を与える。
【0079】このような構成によれば、シンプルモード
あるいはアドバンスモードで操作がわからなくなった場
合に撮影モード切替ダイアル125の指標125aを
「RESET」の位置に対向させると、その後はねじり
バネ303の復帰力によりダイアル125をシンプルモ
ードあるいはアドバンスモードに復帰させ、全ての状態
を初期状態にリセットすることができる。
【0080】なお、図7(b)において、ダイアル12
5の裏面側には、ねじ305によりクリック板306が
設けられ、一体に回転するように構成されている。この
クリック板306の一部には、クリックばね307を選
択的に係入させる切り欠き溝が設けられ、これに落ち込
むことでクリック力を得るような広く知られているクリ
ック機構を構成している。
【0081】さらに、クリック板305にはブラシ30
8が設けられ、プリント基板309上に形成した導体パ
ターン上を摺接することにより、ダイアル125の回転
位置を検出する前述した二つのスイッチSW1,SW2
を構成している。そして、これらのSW1,SW2が前
述した表1に示すような条件下でオン、オフし、ダイア
ルの回転位置を検出することができる。
【0082】このようなリセット操作を追加しても、前
述したフルオート撮影モードと同様に、設定状態がわか
らなくなったときに、カメラの設定状態を初期設定状態
に復帰させて、取り敢えずの撮影を行うことが可能であ
り、前述した場合と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0083】次に、カメラ1の動作を、図9および図1
0のフローチャートを用いて以下に説明する。始めに、
カメラ1に電池を装填するとプログラムがスタートして
ステップS1から開始する。
【0084】ステップS1〜S4では、以下の表2、表
3に示す条件下で、初期リセット動作を行うとともに、
各フラグ、パラメータの初期設定を行う。
【表2】
【0085】
【表3】
【0086】ステップS5では、蓋スイッチSW3によ
りカートリッジ蓋閉鎖の判定を行い、ステップS6で
は、蓋スイッチSW3によりカートリッジ蓋開放の判定
を行い、蓋が開放の場合はS5へ戻る。ステップS7で
は、カートリッジ検知スイッチSW4によりカートリッ
ジの有無の判定を行い、カートリッジがないときはS1
1を経てS12に進む。ステップS8では、フィルム給
装装置202の給送モータを逆転してカートリッジのス
プール軸を回転することによりバーコード検出装置20
3にて装填されたカートリッジのフィルム感度、フィル
ム枚数を検出する。
【0087】ステップS9では、フィルム給装装置20
2の給送モータを正転してフィルムをカートリッジから
送出して巻上げスプールで巻き上げてフィルムの第一こ
まをアパーチャに対向させる(初期給送)。ステップS
10では、フィルムカウント値を表すパラメータNを
「1」にセットする。
【0088】一方、前述したステップS11ではフィル
ムカウント値を表すパラメータNを「0」にセットす
る。なお、「N=0」はカートリッジが装填されていな
いことを示す。そして、ステップS12〜S18では、
撮影モード切替ダイアル125の設定位置を前記表1の
撮影モードスイッチSW1、SW2のオン、オフ状態に
より判定する。
【0089】ここで、フルオート撮影モード設定の場合
にはパラメータJを「1」にセットして図10のS19
へ進む。また、シンプルモード設定の場合にはパラメー
タJを「2」にセットして図10のS19へ進む。さら
に、アドバンスモード設定の場合にはパラメータJを
「3」にセットしてから図10のS19へ進む。
【0090】また、OFFの位置設定の場合には、カー
トリッジが装填されていれば(N≠0)、他の位置に設
定されるまで上述したステップS12〜S14を繰り返
し、カートリッジが装填されていなければ(N=0)、
前述したS6へ戻って、カートリッジ蓋の開放から再度
判定を行う。
【0091】図10において、ステップS19では、半
押しスイッチSW5によりレリーズ釦121が半押しさ
れればS20へ、そうでなければS21へ進む。ステッ
プS20では半押しタイマ(約8秒)の計時を開始す
る。また、ステップS21では半押しタイマの終了を判
定し、終了のときはS39へ、終了でないときはS22
へ進む。
【0092】ステップS22では、図11に示すように
各種設定のための処理を行う。それぞれの設定処理は図
12〜図20に詳細を示している。
【0093】その後、ステップS23では、測光装置2
02によりレンズを透過した被写体の輝度を検出する。
また、ステップS24では、レンズ情報検出装置205
によりレンズの開放絞り値を検出し、前述したS8で検
出したフィルム感度、S23で検出したレンズを透過し
た被写体輝度を用いてS22にて設定された露出モード
に応じて、露出演算を行う。
【0094】ステップS25では、上述したS22で設
定された状態、S24で演算された値を表示装置206
の表示素子15に表示する。ステップS26では、レリ
ーズスイッチSW6によりレリーズ釦121がレリーズ
位置(全押し操作位置)まで押し下げられたかを判定
し、押し下げられないときにはS41へ進み、押し下げ
られるとS27に進む。
【0095】ステップS27〜S29では、前述したフ
ラグSELFの判定によりセルフタイマが設定されてい
るかどうかを判定し、設定時には所定時間の遅延後にフ
ラグSELFを「0」にリセットしてS30に進む。こ
のステップS30では、演算または設定されたシャッタ
速度と絞り値となるように露出制御装置208を制御す
る。
【0096】ステップS31では、カートリッジが装填
されていない(N=0)場合は前述したS6へ戻る。ま
た、ステップS32では、プリントタイプをフィルムに
写し込むためにの処理を行う。ランプ駆動回路209に
よりランプL1、L2の発光なし、ランプL1のみを発
光するか、ランプL1とL2の発光のいずれかの発光状
態を設定されたプリントタイプによって変更する。詳細
は、後述する図21に示される。
【0097】ステップS33では、フィルム給装装置2
02の給送モータを正転することによりフィルムを巻上
げスプールに巻上げる。そして、パーフォレーション検
出装置204にて二個目のパーフォレーションを検出す
ることによりフィルム給送装置202のモータを停止す
る。
【0098】ステップS34では、前述したS8で検出
したフィルム枚数とNの値が等しいかによりフィルム終
端かを判定し、終端でないときはステップS35に進ん
で、Nを一つカウントアップしてから前述したS12に
戻る。
【0099】また、フィルム終端であると判断したとき
はS36へ進み、このステップS36でフィルム給装装
置202のモータを逆転することによりフィルムをカー
トリッジ内に全て巻き戻す。そして、ステップS37に
おいて、S36からフィルム給装装置202のモータの
逆転を継続しつつバーコード検出装置203によりカー
トリッジのバーコードの位置を検出してカートリッジの
フィルム使用状態が露光済みとなる位置でフィルム給装
装置202のモータの逆転を停止する。さらに、ステッ
プS38において、蓋スイッチSW3によりカートリッ
ジ蓋が開放されたかを検出し、開放されるまでS38に
とどまり、開放されるとS42に進む。このステップS
42において、カートリッジ検知スイッチSW4により
カートリッジの有無を判定し、カートリッジがなくなる
までS42にとどまり、なくなるとS5に戻る。
【0100】また、前記S21において、半押しタイマ
が終了すると、ステップS39〜S41に進む。そし
て、S39で表示が消灯しているか否かの判断を行い、
表示されているときはS40で消灯し、消灯のときはS
41に進む。このステップS41でカートリッジが装填
されているか否かの判断(N≠0?)を行う。カートリ
ッジが装填されているときはS12へ、装填されていな
ければS6へ戻る。
【0101】以上がカメラの動作であるが、図11〜図
20に設定処理の詳細を示す。図11は前述した図10
におけるS22での設定処理の概略を示すフローチャー
トであり、ステップS51、S52でセルフタイマの設
定処理を行う。また、ステップS53〜S60はアドバ
ンスモードの設定処理のフローであり、ステップS61
〜S64はシンプルモードの設定処理のフローである。
また、ステップS53からS61を経て図9、図10の
メインルーチンにリターンするのは全自動撮影モード
(フルオート撮影モード)の設定処理のフローである。
【0102】ここでの主旨は、セルフタイマの設定はシ
ンプルモード、アドバンスモード、フルオート撮影モー
ドのいずれでも可能であって、各モードで以下に設定処
理を行うことである。すなわち、アドバンスモード(J
=3)では、露出モードの設定(S54での設定1)、
シンクロモードの設定(S55)、プリントタイプの設
定(S56)、露出補正の設定(S57)、AFモード
の設定(S58)、フィルム給送モードの設定(S5
9)、露出情報の設定(S60)が可能である。
【0103】また、シンプルモード(J=2)では、露
出モードの設定(アドバンスモードとは異なるS62で
の設定2)、シンクロモードの設定(S63)、プリン
トタイプの設定(S64)が可能である。一方、フルオ
ート撮影モード(J=1)では、セルフタイマの設定以
外は不可能なことを示している。
【0104】なお、このフルオート撮影モード(J=
1)において、セルフタイマの設定を含めて一切の設定
を不可とした動作制御を行うように構成してもよい。こ
のときには、上述した図11においてステップS51の
前に、フルオート撮影モード「J=1?」であるか否か
の判断を行うステップを介在させ、「J=1」のときに
はメインルーチンにリターンさせることで、全ての設定
を回避するように構成してもよい。
【0105】図12は上述した図11におけるステップ
S54でのアドバンスモードにおける露出モードの設定
(露出モード設定1)の詳細を示すフローチャートであ
る。ステップS71では、モード釦124が押し下げら
れたか否かを露出モードスイッチSW8のオン、オフに
より判定し、オフの場合は図11のS55にリターン
し、オンであればS72以降に進む。
【0106】このS72において、コマンドダイアル1
27を反時計方向に回転操作したときには、ステップS
72〜S75を経てS80に至り、図22(a)に示す
ように露出モードの設定状態が変化する。また、コマン
ドダイアル127を時計方向に回転操作したときには、
ステップS76〜S79を経てS80に至り、図22
(b)に示すように露出モードの設定状態が変化する。
【0107】ここで、S80では上述した操作によって
設定した露出モードを表示装置206の表示素子15に
表示する。そして、S81において、モード釦124押
し下げられていれば露出モードスイッチSW8がオン
し、再度S72へ戻り、一方押し下げが解除されておれ
ば図11のステップS55へリターンする。
【0108】図13は上述した図11におけるステップ
S55のシンクロモードの設定の詳細を示すフローチャ
ートである。ここで、S91ではモード釦123が押し
下げられたかをシンクロモードスイッチSW9のオン、
オフにより判定し、オフの場合は図11のS56にリタ
ーンし、オンであればS92以降に進む。
【0109】このS92において、コマンドダイアル1
27の反時計方向への回転操作時には、S92〜S95
を経てS100に至り、図22(c)に示すようなシン
クロモードの設定状態を変化させて表示する。また、コ
マンドダイアル127を時計方向に回転操作したときに
は、ステップS96〜S99を経てS100に至り、図
22(d)に示すような設定の変化を表示する。
【0110】ここで、S100では、上述した設定によ
るシンクロモードの状態を表示装置206の表示素子1
5に表示する。そして、S101において、シンクロモ
ード釦123押し下げられていれば再度S92へ戻り、
押し下げが解除されておれば図11におけるステップS
56へリターンする。
【0111】図14は上述した図11におけるステップ
S56でのプリントタイプの設定の詳細を示すフローチ
ャートである。すなわち、S111では、プリントタイ
プ釦122が押し下げられたか否かをプリントタイプス
イッチSW10のオン、オフにより判定し、オフの場合
は図11のS57へリターンし、オンであればS112
以降に進む。
【0112】S112において、コマンドダイアル12
7を反時計方向に回転操作したときには、ステップS1
12〜S115を経てS120に至り、図22(e)に
示すような設定の表示を変化させて行う。また、コマン
ドダイアル127を時計方向に回転操作させた場合に
は、S116〜S119を経てS120に至り、図22
(f)に示すような設定の表示を変化させて行う。
【0113】ここで、S120では、上述した設定によ
るプリントタイプの状態を表示装置206の表示素子1
5に表示する。そして、S121において、プリントタ
イプ釦122押し下げられていれば再度S112へ戻
り、押し下げを解除されておれば図11におけるステッ
プS57へリターンする。
【0114】図15は上述した図11におけるステップ
S57での露出補正の設定の詳細を示すフローチャート
である。すなわち、S131では、露出補正釦131が
押し下げられたか否かを露出補正スイッチSW11のオ
ン、オフにより判定し、オフの場合は図11のS58へ
リターンし、オンであればS132以降に進む。
【0115】S132において、コマンドダイアル12
7を反時計方向に回転操作したときには、ステップS1
33〜S134を経てS136に至り、図22(g)に
示すような設定の表示を変化させて行う。また、コマン
ドダイアル127を図中時計方向に回転操作した場合は
以下のように表示が変化する。
【0116】ここで、S136では、上述した設定によ
る露出補正値と露出補正マーク161(図2参照)を表
示装置206の表示素子15に表示する。そして、S1
37において、露出補正釦131押し下げられていれば
再度S132へ戻り、押し下げを解除されれば図11の
ステップS58へリターンする。
【0117】図16は図11におけるステップS58の
AFモードの設定の詳細を示すフローチャートである。
すなわち、S141において、AFモード釦132が押
し下げられたか否かをAFモードスイッチSW12のオ
ン、オフにより判定し、オフの場合は図11のS59へ
リターンし、オンの場合はS142以降に進む。
【0118】このS142において、コマンドダイアル
127の回転操作により、以下のように変化する。ここ
では設定が二種類であり、コマンドダイアル127を反
時計方向または時計方向のいずれに操作しても、S14
2とS143で判断されてS144〜S146を経てS
147に進み、図22(i)に示ような切替え表示を行
う。
【0119】ここで、S147では上述した設定による
AFモードを表示装置206の表示素子15に表示す
る。そして、S148において、AFモード釦132押
し下げられていれば再度S142へ戻り、押し下げを解
除されておれば図11におけるステップS59へリター
ンする。
【0120】図17は図11におけるステップS59の
フィルム給送モードの設定の詳細を示すフローチャート
である。すなわち、S151において、フィルム給送モ
ード釦133が押し下げられたか否かを給送モードスイ
ッチSW13のオン、オフにより判定し、オフの場合は
図11のS60へリターンし、オンであればS152以
降に進む。
【0121】S152において、コマンドダイアル12
7を回転操作すると、S152〜S156を経てS15
7に進み、図22(j)に示すような切替え表示を行
う。S157では、設定したフィルム給送モードを表示
装置206の表示素子15に表示する。また、S158
では、フィルム給送モード釦133押し下げられていれ
ば再度S152へ戻り、押し下げを解除されておれば図
11のステップS60へリターンする。
【0122】図18および図19は図11におけるステ
ップS60の露出情報の設定の詳細を示すフローチャー
トである。すなわち、S161において、パラメータJ
が「3」のときにのみ、すなわちアドバンスモードのと
きにのみ情報設定が可能となり、それ以外は図10のメ
インルーチンにおけるS23へリータンする。
【0123】S162において、「M(3)=6」すな
わちシャッタ速度優先モードのときコマンドダイアル1
27の回転方向によりシャッタ速度の設定変更を行う。
ダイアル127の反時計方向への回転操作時には、S1
63〜S165によってシャッタ速度を1段高速に設定
し、最高シャッタ速度の場合にはシャッタ速度を変更し
ない。一方、時計方向への回転操作時には、S166〜
S168によってシャッタ速度を1段低速に設定し、最
低シャッタ速度の場合にはシャッタ速度を変更しない。
【0124】また、S169では、「M(3)=7」す
なわち絞り優先モードのときコマンドダイアル127の
回転方向により絞り値の変更を行う。反時計方向への回
転の場合にはS172〜174によって絞り値を1/2
段暗い絞り値に設定する。レンズ情報検出装置205に
よって検出された装着レンズの最小口径絞り値の場合に
は絞り値を変更しない。一方、時計方向への回転の場合
にはS175〜S177によって絞り値を1/2段明る
い絞り値に設定する。レンズ情報検出装置205によっ
て検出された装着レンズの最大口径絞り値の場合には絞
り値を変更しない。
【0125】また、S170において、「M(3)=
8」すなわちマニュアルモードのときAv釦128が押
されていれば、絞り優先モードと同様にコマンドダイア
ル127の回転にS171より絞り値の変更を行い、A
v釦128が押されていなければシャッタ速度優先モー
ドと同様にコマンドダイアル127の回転によりシャッ
タ速度の変更を行う。また、パラメータM(3)が
「6」、「7」、「8」以外、すなわちプログラムモー
ドの場合には図18および図19に示す露出情報設定に
よって実質的な動作は行わず、図10におけるS23へ
リターンする。
【0126】図20は前述した図11におけるステップ
S62のシンプルモードにおける露出モードの設定「露
出モード設定2」の詳細を示すフローチャートである。
すなわち、S181ではモード釦124が押し下げられ
たか否かを露出モードスイッチSW8のオン、オフによ
り判定し、オフの場合は図11のS63へリターンし、
オンのときはS182以降に進む。
【0127】このS82では、コマンドダイアル127
の反時計方向への回転操作の場合は、S182〜S18
5を経てS190に至り、図22(k)に示すように設
定状態が変化して表示される。また、コマンドダイアル
127の時計方向での回転操作の場合は、S186〜S
189を経てS190に至り、図22(l)に示すよう
な表示状態となる。
【0128】S190では、上述した設定による露出モ
ードを表示装置206の表示素子15に表示する。ま
た、S191において、モード釦124押し下げられて
いれば再度S182へ戻り、押し下げが解除されておれ
ば図11におけるステップS63へリターンする。
【0129】また、図11において、ステップS63、
ステップS64は、前述したS55、S56とそれぞれ
同じ内容であって、図13、図14と同等のフローチャ
ートとなり、リターン先が図11のS63、S64にな
ったことだけが異なる点である。ここでの説明は省略す
る。
【0130】図21は図10のS32でのプリントタイ
プを写し込む処理の詳細を示すフローチャートである。
ここで、S201〜S202では、パノラマタイプに設
定されている場合、すなわち「P(J)=2」にはラン
プL1のみをランプ駆動回路209により所定の時間だ
け発光して図10におけるS33へリターンする。ま
た、S203〜S204では、クラシックタイプに設定
されている場合、すなわち「P(J)=3」にはランプ
L1とL2の両方をランプ駆動回路209により所定の
時間だけ発光させてから、図10のS33へリターンす
る。
【0131】一方、「S201→S203→リターン」
となって、ハイビジョンタイプに設定されている場合に
は、「P(J)=1」にはランプL1、L2のいずれも
発光しない。
【0132】また、前述したリセット位置を付設したモ
ード切替ダイアル125を備えている構造において、図
9におけるS13でSW2がオンと判定すると、図23
のステップS501へ進む。すなわち、S501、S5
02ではこれまで設定されていた撮影モードをパラメー
タJにより判定する。ここで、「J=2」すなわちシン
プルモードのときはS503へ進み、「J=3」すなわ
ちアドバンスモードのときS504へ進む。なお、主電
源を投入したときから撮影モード切替ダイアル125の
指標125aを「RESET」の位置に対向させて保持
していると、S501およびS502のいずれも否定さ
れた状態(J=1)となる。しかし、このような場合と
なっても、S1〜S4により初期リセットを実施してい
るから不都合とならない。この(J=1)となる可能性
を減らすためには、図7、図8で説明した自動復帰構造
を採用する方が好ましい。
【0133】S503ではシンプルモードで設定可能な
パラメータを初期状態にリセットし、S504ではアド
バンスモードで設定可能なパラメータを初期状態にリセ
ットする。その後は図9のS19へ戻ることになる。
【0134】なお、本発明は上述した実施の形態で説明
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることはいうまでもない。たとえば第1の
撮影モードであるアドバンスモードと第2の撮影モード
であるシンプルモードで操作可能な設定操作機能として
は、上述した実施の形態で説明したものには限らない。
また、カメラ1や使用するフィルムのタイプとしても、
上述した実施の形態では一眼レフカメラや新システムタ
イプのフィルムを例示したが、本発明はこれらに限定さ
れるものでもない。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るカメラ
の撮影モード設定装置によれば、カメラの全機能(フル
機能)を使用可能な撮影モードと一部の機能を使用不可
とする撮影モードとを切替え可能な撮影モード選択部材
(撮影モード切替ダイヤル)によって、全自動撮影モー
ド(フルオート撮影機能)のみの撮影モードを設けてい
るので、撮影者がどのような操作をするればよいのかわ
からなくなってしまった場合に撮影モード選択部材を全
自動撮影モードに切替え設定することにより、フルオー
ト撮影機能のみでの撮影モードを選択するだけで煩わし
い設定等の操作の必要をなくし、レリーズ操作のみでの
取り敢えずの撮影を行えるから、操作性を向上させるこ
とができる。
【0136】また、本発明に係るカメラの撮影モード設
定装置によれば、撮影モード選択部材に、カメラの設定
状態を初期設定状態にリセットすることができる機能を
付設したので、上述した全自動撮影モードに切替える場
合と同等の作用効果を奏することができる。特に、本発
明によれば、リセット機能を作動させるときにそのリセ
ット操作前に設定してあったクリック位置にまで復帰可
能なようにリセット位置を設けたので、操作方法がわか
らなくなってしまって元の状態に復帰させたい場合に簡
単な操作で元の状態にリセットでき、設定し直す必要が
ないので煩わしい操作が不要であるから、操作性がよい
という利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカメラの撮影モード設定装置の
一つの実施の形態を示し、(a)はカメラの平面図、
(b)はカメラの背面図である。
【図2】 本発明に係るカメラの撮影モード設定装置の
一つの実施の形態を示し、表示装置における表示素子で
の表示内容を全点灯状態で示す図である。
【図3】 本発明に係るカメラの撮影モード設定装置の
一つの実施の形態を示し、カメラの制御系の全体構成を
示すブロック図である。
【図4】 本発明に係るカメラの撮影モード設定装置の
一つの実施の形態を示し、(a),(b)はカメラでの
二つの撮影モード(シンプルモード、アドバンスモー
ド)での制御可能な機能および表示状態を示す図であ
る。
【図5】 本発明に係るカメラの撮影モード設定装置の
一つの実施の形態を示し、(a),(b),(c)は撮
影モード選択部材を例示するための説明図である。
【図6】 図5に示した撮影モード選択部材の選択設定
状態の変形例を(a),(b),(c)に示す説明図で
ある。
【図7】 図6(a)で説明した撮影モード選択部材で
ある撮影モード切替ダイアルのリセット位置からの自動
復帰機構を説明するための図であって、(a)はダイア
ルの要部横断面図、(b)は縦断面図である。
【図8】 図7でのダイアルの動作状況を(a),
(b),(c),(d)に示す図である。
【図9】 本発明に係るカメラの撮影モード設定装置の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】 図9に連続するフローチャートである。
【図11】 図10におけるステップS22の詳細を示
すフローチャートである。
【図12】 図11におけるステップS54の詳細を示
すフローチャートである。
【図13】 図11におけるステップS55の詳細を示
すフローチャートである。
【図14】 図11におけるステップS56の詳細を示
すフローチャートである。
【図15】 図11におけるステップS57の詳細を示
すフローチャートである。
【図16】 図11におけるステップS58の詳細を示
すフローチャートである。
【図17】 図11におけるステップS59の詳細を示
すフローチャートである。
【図18】 図11におけるステップS60の詳細を示
すフローチャートである。
【図19】 図18に続くフローチャートである。
【図20】 図11におけるステップS62の詳細を示
すフローチャートである。
【図21】 図10におけるステップS32の詳細を示
すフローチャートである。
【図22】 (a)〜(l)は図12〜図19における
設定操作時における表示素子での表示状況の変化を説明
するための図である。
【図23】 カメラの撮影モード設定装置の変形例を説
明するためのカメラのフローチャートである。
【符号の説明】
1…カメラ、11…カメラの上面カバー、111…グリ
ップ、112…上面カバーの突出部、121…レリーズ
釦、122…プリントタイプ釦、123…シンクロモー
ド釦、124…露出モード釦、125…撮影モード切替
ダイアル、126…セルフタイマ釦、127…コマンド
ダイアル、128…Av釦、131…露出補正釦、13
2…AFモード釦、133…フィルム給送モード釦、1
5…表示素子、201…演算回路、202…フィルム給
送装置、203…バーコード検出装置、204…パーフ
ォレーション検出装置、205…レンズ情報検出装置、
206…表示装置、207…測光装置、208…露出制
御装置、209…ランプ駆動回路、L1…ランプ、L2
…ランプ、SW1…撮影モード切替ダイアルに連動する
スイッチ、SW2…撮影モード切替ダイアルに連動する
スイッチ、SW3…蓋スイッチ、SW4…カートリッジ
検知スイッチ、SW5…半押しスイッチ、SW6…レリ
ーズスイッチ、SW7…セルフスイッチ、SW8…露出
モードスイッチ、SW9…シンクロモードスイッチ、S
W10…プリントタイプスイッチ、SW11…露出補正
スイッチ、SW12…AFモードスイッチ、SW13…
給送モードスイッチ、SW14…コマンドダイアルに連
動するスイッチ、SW15…コマンドダイアルに連動す
るスイッチ、SW16…絞り設定スイッチ。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの全機能を使用可能な第一の撮影
    モードとカメラの一部機能を使用不可にした第二の撮影
    モードとを有し、前記第一の撮影モードと前記第二の撮
    影モードとを撮影モード選択部材の操作により選択する
    ことができる撮影モードを選択可能なカメラの撮影モー
    ド設定装置において、 前記撮影モード選択部材の操作により、レリーズ釦の操
    作以外の操作を禁止した全自動撮影モードを選択するこ
    とができるように構成したことを特徴とするカメラの撮
    影モード設定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカメラの撮影モード設定
    装置において、 撮影モード選択部材の操作により、カメラの撮影を禁止
    することができるように構成したことを特徴とするカメ
    ラの撮影モード設定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のカメラの
    撮影モード設定装置において、 全自動撮影モードの設定時にセルフタイマ撮影を行える
    ように構成したことを特徴とするカメラの撮影モード設
    定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3記載
    のカメラの撮影モード設定装置において、 撮影モード選択部材をレバーまたは回転ダイアル等の機
    械式選択設定部材で構成するとともに、 この機械式選択設定部材における第一の撮影モードの設
    定位置に隣接する位置に、全自動撮影モードの設定位置
    を配置したことを特徴とするカメラの撮影モード設定装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のカメラの撮影モード設定
    装置において、 機械式選択設定部材における第二の撮影モードの設定位
    置に隣接する位置に、全自動撮影モードの設定位置を配
    置したことを特徴とするカメラの撮影モード設定装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2または請求項3記載
    のカメラの撮影モード設定装置において、 撮影モード選択部材をレバーまたは回転ダイアル等の機
    械式選択設定部材で構成するとともに、 この機械式選択設定部材における設定範囲内にカメラの
    撮影を禁止する設定位置を設け、 この撮影禁止の設定位置と第二の撮影モードの設定位置
    との間に全自動撮影モードの設定位置を配置したことを
    特徴とするカメラの撮影モード設定位置。
  7. 【請求項7】 カメラの全機能を使用可能な第一の撮影
    モードとカメラの一部機能を使用不可にした第二の撮影
    モードとを有し、前記第一の撮影モードと前記第二の撮
    影モードを撮影モード選択部材の操作により選択するこ
    とができる撮影モードを選択可能なカメラの撮影モード
    設定装置において、 前記撮影モード選択部材の操作により、カメラの設定状
    態を初期設定状態にリセットすることができるように構
    成したことを特徴とするカメラの撮影モード設定装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のカメラの撮影モード設定
    装置において、 撮影モード選択部材をレバーまたはダイアル等の機械式
    選択設定部材で構成するとともに、 この機械式選択設定部材における第一の撮影モードの設
    定位置に隣接する位置に、カメラの設定状態を初期設定
    状態にリセットするリセットの設定位置を配置したこと
    を特徴とするカメラの撮影モード設定装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8記載のカメラの
    撮影モード設定装置において、 撮影モード選択部材をリセットの設定位置から第一の撮
    影モードの設定位置へ自動復帰するように構成したこと
    を特徴とするカメラの撮影モード設定装置。
  10. 【請求項10】 請求項7、請求項8または請求項9記
    載のカメラの撮影モード設定装置において、 撮影モード選択部材をレバーまたはダイアル等の機械式
    選択設定部材で構成するとともに、 この機械式選択設定部材における第二の撮影モードの設
    定位置に隣接する位置にリセットの設定位置を配置した
    ことを特徴とするカメラの撮影モード設定装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のカメラの撮影モード
    設定装置において、 撮影モード選択部材をリセットの設定位置から第二の撮
    影モードの設定位置へ自動復帰するように構成したこと
    を特徴とするカメラの撮影モード設定装置。
  12. 【請求項12】 請求項7記載のカメラの撮影モード設
    定装置において、 撮影モード選択部材をレバーまたはダイアル等の機械式
    選択設定部材で構成するとともに、 この機械式選択設定部材における第一の撮影モードの設
    定位置に隣接する位置と第二の撮影モードの設定位置に
    隣接する位置との両方の位置にリセットの設定位置を配
    置したことを特徴とするカメラの撮影モード設定装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のカメラの撮影モード
    設定装置において、 機械式選択設定部材を、リセットの設定位置から第一の
    撮影モードの設定位置または第二の撮影モードの設定位
    置のいずれか一方へ自動復帰するように構成したことを
    特徴とするカメラの撮影モード設定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007124282A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Nikon Corp 撮像装置
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