JP2005051455A - 電子カメラ - Google Patents

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JP2005051455A
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Abstract

【課題】操作部にヒンジ機構によって回動可能に接続し、表示装置に撮影した映像を表示できるようにした電子カメラにおいて、自分撮りの時の操作性を向上させると共に、撮影時と非撮影時でズームレンズの全長が変わらない電子カメラにおいて、振動などによる精度の狂いをリセットできるようにした電子カメラを提供することが課題である。
【解決手段】操作部と撮像部との相対的な回動角度の検出手段と、電子カメラにおける電源投入により撮影用ズームレンズを広角側に初期設定する制御と、前記回動角度検出手段からの信号を受けて撮像部の表示装置側への回動を認識し、前記ズームレンズのズーム倍率を上昇させる制御とをおこなう制御手段とを備えた。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子カメラに関し、特に操作部と撮像部を回転機構で結合し、撮像部を回動できるようにした電子カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
CCDなどの撮像素子を備え、画像をデジタル的に記録できるようにした電子カメラは、従来のフィルムを用いたカメラのように現像、焼き付けなどが不用で撮った画像をすぐ見ることができ、しかもCCDなどの撮像素子は、1素子当たりの画素数が年々増大しているにもかかわらず従来のフィルムよりも小さく、それによってカメラ自体を小型に構成できるという利点がある。
【0003】
またこういった電子カメラには、小型化のため、撮影時以外はレンズを本体内に収納する沈胴式とし、ズームレンズの焦点距離変更に伴ってレンズを伸縮させるようにしたものや、カメラを液晶等の表示装置を備えた操作部と撮影用ズームレンズを備えた撮像部とに分割し、両ユニットを相対的に回転可能に連結することで、ズームレンズの焦点距離を変更した場合も光学系の全長が変化しないようにしたもの、特許文献1に示したように、液晶等の表示部を備えたカメラ本体に対して撮像レンズと撮像素子とを内蔵した撮像部を回転可能に構成し、撮影時には撮像部をカメラ本体に対して撮影したい方向へ回転させ、非撮影時には撮像部をカメラ本体内方向へ回転させて本体内に収納することができるようにしたものなどがある。
【0004】
【特許文献1】
特許第2931907号公報(図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このうち、液晶等の表示装置を備えた操作部と撮影用ズームレンズを備えた撮像部とに分割し、両ユニットを相対的に回転可能に連結した電子カメラや、特許文献1のように、表示部を備えたカメラ本体に対して撮像レンズと撮像素子とを内蔵した撮像部を回転可能に構成した電子カメラにおいては、撮像部を撮影者自身の方へ回転させ、撮影者自身を撮影する(以下、このようにして撮影者自身を撮影することを、自分撮りと称する)ことが可能である。しかしながらこのような自分撮りに際しては、通常、撮影者自身がカメラを保持して撮影する場合が多く、撮影距離はおよそ1m以内となる。そのため、従来の電子カメラで自分撮りを行うと、撮影者自身の像が表示装置に大きく映し出され、そのつど、撮影倍率を調節しなければならない。
【0006】
また、このようなズームレンズを用いた電子カメラにおいては、持ち歩いたときの振動によってレンズ精度に狂いが生じることがあるが、このような場合、前記した沈胴式の電子カメラでは電源オフによってレンズが沈胴するから、その時に初期位置に戻すことで狂いをリセットすることが可能である。しかし、このように非撮影時にレンズが収納されるタイプのカメラでは、撮影のために電源をオンしたときに撮影ができるようになるまで一定の時間を必要とし、起動するまでの時間が長くなってシャッターチャンスを逃すという欠点がある。
【0007】
また、前記した液晶等の表示装置を備えた操作部と撮影用ズームレンズを備えた撮像部とに分割し、両ユニットを相対的に回転可能に連結することで、ズームレンズの焦点距離を変更した場合も光学系の全長が変化しないようにした電子カメラにおいては、電源オフ時にズームレンズが最後に撮影をおこなったときの焦点距離のままとすることができるから、電源オンしたときの起動時間が短くて済むが、振動によってレンズ精度に狂いが生じた場合はそれがリセットされず、画像に不具合が生じるという問題がある。
【0008】
そのため本発明においては、撮影時と非撮影時でズームレンズの全長が変わらないよう構成した電子カメラにおいて、自分撮りに際して撮影倍率調節の煩わしさを解消して操作性を向上させると共に、振動などによる精度の狂いを確実にリセットできるようにした電子カメラを提供することが課題である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明においては、
表示装置を有した操作部と、撮影用ズームレンズを備えて前記表示装置に映像を送る撮像部と、前記操作部と前記撮像部とを相対的に回動自在に連結する回動機構と、前記操作部と前記撮像部との相対的な回動を検出する検出手段と、電源投入により前記撮影用ズームレンズを広角側に初期設定する制御と、前記検出手段からの前記操作部と前記撮像部との相対的な回動の検出に応じて前記ズームレンズのズーム倍率を上昇させる方向に変更する制御と、をおこなう制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
このように、電子カメラにおける電源投入により撮影用ズームレンズを広角側に初期設定し、かつ、回動の検出手段から、操作部と撮像部との相対的な回動の検出信号を受けたとき、ズームレンズのズーム倍率を上昇させる方向に変更する制御をおこなうことにより、まず、振動などによってズームレンズに精度の狂いが生じても、電源投入により撮影用ズームレンズを広角側に初期設定することでこの狂いをリセットすることが可能となり、さらに撮影に当たってこの広角側からズームの倍率が上昇して行くから、所望の撮影倍率で上昇を停止すれば、撮影倍率を調節することが不用となって使い勝手の良い電子カメラを提供できる。
【0011】
そして、ユーザによる電子カメラの電源投入手段を備え、前記操作部と前記撮像部との相対的な回動を検出する検出手段からの信号により、または、前記電源投入手段により、前記電源投入の動作をおこなうことにより、電子カメラの起動前に撮像部を回動させて準備した後電源を入れる場合は自動的に、起動した後撮像部を回転させる場合はユーザが電源投入をおこなうことができ、使い勝手の良い電子カメラを提供できる。
【0012】
また本発明は、
表示装置を有した操作部と、撮影レンズ窓と撮影用ズームレンズを備えて前記表示装置に映像を送る撮像部と、前記操作部と前記撮像部とを相対的に回動自在に連結する回動機構と、前記操作部と前記撮像部との相対的な回動を検出する検出手段と、前記撮影レンズ窓が前記表示装置の表示面側に位置するように前記撮像部を前記操作部に対して回動したことの前記検出手段の検出と、前記撮影レンズ窓が前記表示装置の表示面と反対側に位置するように前記撮像部を前記操作部に対して回動したことの前記検出手段の検出に応じて、前記撮影用ズームレンズを広角側に設定する制御と、前記撮影用ズームレンズのズーム倍率を上昇させる方向に変更する制御とを選択的におこなう制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
このように操作部と撮像部との相対的な回動の検出手段により、撮影レンズ窓が表示装置の表示面側に位置するように撮像部が回動した(自分撮り)ときと、撮影レンズ窓が表示装置の表示面と反対側に位置するように撮像部を回動した(自分撮りでない)とき、撮影用ズームレンズを広角側に設定する制御とズームレンズのズーム倍率を上昇させる制御とを選択的におこなうようにすることにより、自分撮りの場合は広角側からズームの倍率が上昇させ、所望の撮影倍率で上昇を停止させれば撮影倍率を調節することが不用となり、自分撮りでない場合は、振動などによってズームレンズに精度の狂いが生じても、撮影用ズームレンズを広角側に初期設定することでこの狂いをリセットすることが可能となり、使い勝手の良い電子カメラを提供することができる。
【0014】
さらに本発明は、
表示装置を有した操作部と、撮影レンズ窓と撮影用ズームレンズを備えて前記表示装置に映像を送る撮像部と、前記操作部と前記撮像部とを相対的に回動自在に連結する回動機構と、前記操作部と前記撮像部との相対的な回動を検出する検出手段と、前記撮影レンズ窓が前記表示装置の表示面側に位置するように前記撮像部を前記操作部に対して回動したことの前記検出手段の検出と、前記撮影レンズ窓が前記表示装置の表示面と反対側に位置するように前記撮像部を前記操作部に対して回動したことの前記検出手段の検出に応じて、前記撮影用ズームレンズのズーム倍率を上昇させる方向に変更する制御と、前記撮影用ズームレンズのズーム倍率を下降させる方向に変更する制御とを選択的におこなう制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
このように操作部と撮像部との相対的な回動の検出手段により、撮影レンズ窓が表示装置の表示面側に位置するように撮像部が回動したこと(自分撮り)を検出したときと、撮影レンズ窓が表示装置の表示面と反対側に位置するように撮像部を回動したこと(自分撮りでない)を検出したとき、ズームレンズのズーム倍率を上昇させる制御と下降させる制御とを選択的におこなうことにより、自分撮りの場合はと自分撮りでない場合とで、ズーム倍率の上昇と下降を自由に選択でき、使い勝手の良い電子カメラを提供することができる。
【0016】
そして前記ズーム倍率を記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されたズーム倍率に基づいて前記ズーム倍率を変更する制御をおこなうことにより、撮影者はズーム倍率を心配することなく最適な倍率を得ることができる。
【0017】
そして前記制御手段は、前記ズーム倍率を上昇させる制御を所定倍率で停止させる制御することにより、撮影者はなんの操作をすることなく、最適な撮影倍率を得ることができる。
【0018】
さらにこの前記制御手段は、前記撮像部側ズームレンズの合焦手段からの信号で算出した被写体までの距離と、前記所定倍率とにより該所定倍率となるズームレンズの焦点距離を算出し、該算出した焦点距離でズーム倍率の変更を停止させることにより、自分撮りを撮影者が手持ちでおこなう場合も三脚に固定しておこなう場合も、表示装置上における被写体の大きさを常に一定にして撮影することができ、非常に使い勝手の良い電子カメラを提供することができる。
【0019】
また、このように自動的に所定倍率とするのではなく、前記操作部に、前記制御手段によるズーム倍率を変更させる制御を強制的に停止させる信号を発する手段を設け、手動でズーム倍率を決定するようにすれば、撮影者の好みの倍率で撮影をおこなうことができる。
【0020】
そしてさらに前記操作部に、前記制御手段によるズーム倍率を変更させる制御を予め定めた所定倍率で停止させる制御と、前記ズーム倍率を変更させる制御を強制的に停止させる信号を発する手段からの信号で強制停止させる制御とを選択する手段を設けることにより、撮影者はこの両者から自由に選択して自分撮りをおこなうことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0022】
図1は本発明になる電子カメラの一実施形態の全体図、図2は本発明になる電子カメラのレンズを被写体方向に向けた撮影状態を示した図、図3は本発明になる電子カメラのレンズを、自分撮りのためにカメラ操作者(自分)方向に向けた撮影状態を示した図、図4は本発明になる電子カメラの一実施形態の制御回路ブロック図、図5は本発明になる電子カメラの一実施形態における自分撮りの際の動作フロー図、図6は操作部と撮像部とを相対的に回転させる回転機構としてのヒンジ機構の一例を撮像部側に組み込み、操作部における上カバーと内部構成部品を取り去って結合部を示した斜視図、図7は図6に示したヒンジ機構の一例を分解した斜視図、図8は本発明になる電子カメラの第二実施形態における動作フロー図である。
【0023】
図中100は本発明になる電子カメラ、101は撮像部、102は操作部、103は撮影レンズ窓、104はストロボなどの発光装置、105は液晶などを用いた表示装置、106はシャッター釦、107は電源釦、108は十字キーと決定キーで構成され、表示装置105に表示された機能や項目を選択するための選択決定キー、109は光学系ズーミングを指示するズームキー、110はカメラモードメニューのオン、オフを切り替えるメニュー釦、111は表示装置105の表示内容と照明のオン、オフを切り替えるディスプレイ釦、112は表示装置105の表示内容をシーンセレクト選択画面に切り替えるシーン釦、113は絞り優先モードやシャッター優先モード、高速で動く被写体を撮影するスポーツモード、近距離のものを撮影するマクロモード、ストロボの強制発光や発光停止等のストロボ制御、動画撮影、再生などのモードを選択するモードセレクト釦、114はスピーカである。
【0024】
図4において、10は電子カメラの撮像用光学系における焦点距離を変化させるためのズームレンズ、11は同じく撮像用光学系の中に含まれる合焦(オートフォーカス:AF)用レンズ、12はCCDなどを用いた撮像素子、13はズーム用レンズを移動させるカム機構などを駆動するズームモータ、14は合焦(AF)用レンズを移動させるAFモータ、15はズームモータ駆動用のドライバ回路、16は合焦用のAFモータを駆動するAFモータドライバ回路、20は撮像素子12の駆動回路、21は信号処理回路、22は各種の制御情報などを記憶しているメモリで、例えば自分撮りの時に表示装置105への自分が表示される大きさ、すなわち所定ズーム倍率などを記憶してある。23は外部機器とのデータや信号のやりとりをするためのUSBなどの外部インターフェイス、24は撮像された画像を記憶するためのメモリーカードなどの外部記憶装置、25はこのメモリカード24のインターフェイス、26は表示装置105のドライバ回路、27は被写体の光量や色温度などを測定する測光・調光ブロック、28は発光装置としてのストロボとその駆動回路、29は前記したシャッター釦106、選択決定キー108、ズームキー109、メニュー釦110、ディスプレイ釦111、シーン釦112、モードセレクト釦113などの各種釦からキー入力信号、30は電源のオン状態などを外部に知らせるための外部LED表示装置の駆動回路、31は自分撮りに際してズーミングがおこなわれたときにそれを強制的に停止させるズーム停止釦、32は自分撮りに際して所定倍率でズーミングを自動的に停止させるか手動で強制的に停止させるかを選択するための切り替え釦である。
【0025】
図6、図7において、303は操作部102側に設けられたサブ基板、308は操作部102の下カバー、401は撮像部101の下カバー、402は撮像部101の上カバー、500は撮像部101側を操作部102に対して回動させるヒンジシャフト、501は撮像部101側に固定され、ヒンジシャフト500をキー溝にて回転止めするヒンジレンズプレート、502は操作部102側に固定され、レンズシャフト500を回動可能とする軸受けとしてのヒンジボディプレート、503はヒンジシャフト500を円形バネ504、ヒンジボディプレート502、ヒンジレンズプレート501を通して抜け止めするためのCEリング、504はヒンジシャフト500のフランジ505とヒンジボディプレート502との間に挟んでフリクションとクリックを与える弾性部材としての円形バネで、この円形バネ504には、2箇所の頂部にクリック用突起506、507を設けてある。508はその一部に反射パターン509を有し、シャフト500のフランジ部505に貼り付けて、発光素子と受光素子を一体としたフォトリフレクター510などの光電素子によって操作部102に対する撮像部101の相対的な回動角度や単に回動を検出するためのヒンジマーカー、513は撮像部101の下カバー402に設けたヒンジレンズプレート501の固定部、531はレンズシャフト500をヒンジレンズプレート501にCEリング503によって抜け止めするためのキー溝、534、535はヒンジレンズプレート501におけるレンズシャフト500に設けたキー溝531と噛み合うキー凸、537はCEリング503を填め込む溝である。
【0026】
本発明になる電子カメラ100は、図1乃至3に示したように、操作部102側に表示装置105と一般的な撮影用操作釦類106乃至113を配し、この操作部102にヒンジ機構などの回転機構で回動可能に接続された撮像部101の一端側には、撮影レンズ窓103、その操作部102側に発光装置用の窓104を配してある。そしてこの撮像部101の内部には、撮影レンズ窓103の背後に撮影用ズームレンズが、そしてその隣に、ズームレンズを構成するレンズ群を進退させるためのカム機構が配され、これらズームレンズとカム機構の奥側、すなわち撮影レンズ窓103と逆側に発光装置用コンデンサなどの電装部品が配されている。そして操作部102における撮影用操作釦類106乃至113は、Yシャツの胸ポケットやGパンの臀部ポケットなどに収容した場合でも引っかかりや違和感を感じさせないよう、操作部102の外カバーの平面から突出しないように設けられ、さらに、シャッター釦106はカメラ100を右手で保持したときに人差し指で操作可能とし、ズームキー109、選択決定キー108、メニュー釦110、モードセレクト釦113などは、同じく右手でカメラ100を保持したとき、親指の届く範囲に配置して操作性を高めてある。
【0027】
そして本発明になる電子カメラ100は、表示装置105を常時視認できるよう撮影者の方に向けたまま、図2に示したように撮像部101を被写体の方に向けたり、図3に示したように逆に回動させて撮影レンズ窓103がカメラ操作者(自分)の方を向くようにし、自分撮りもできるようになっている。また本発明になる電子カメラ100は、撮像部101の撮影レンズ窓103側の端から発光装置用の窓104側の端までの長さL(図3)を、例えば左手人差し指の先端から第2関節近辺までの長さとし、かつ、撮像部101における撮影レンズ窓103とは逆側の長さをL(図3)としたとき、発光装置窓104部分の(L−L)に相当する部位の光軸方向厚さL(図3)を、略人差し指の厚さとしてRを付けて操作部102側に張り出して構成してある。このようにすることで、操作部102における表示装置105の右側に操作釦類を配置するためのスペースを作ることができ、小型でありながら、操作性の良い電子カメラを構成することができる。また撮影レンズ窓103からヒンジ機構の回動中心までの距離は、ヒンジ機構の回動中心から撮影レンズ窓103とは逆側の端までの距離より大きくとってある。
【0028】
そしてこの電子カメラ100を使うときは、電源釦107を押下することで図4のシステムコントローラ33に信号が送られて電源がオンとなるから、前記したように親指で各操作釦を操作すると、これらの信号は図4のキー入力29からシステムコントローラ33に送られ、それぞれの釦(キー)で指示された内容がこのシステムコントローラ33で実行される。すなわち、モードセレクト釦113によって選択された絞り優先モードやシャッター優先モードなどの撮影条件、高速で動く被写体を撮影するスポーツモード、近距離のものを撮影するマクロモード、ストロボの強制発光や発光停止等のストロボ制御、動画撮影、再生などのモードを選択すると、それぞれの選択結果に応じた動作がおこなわれ、また、必要に応じてメニュー釦110を押下して表示装置105に例えば画像のサイズ、撮影感度、測光方式などの各種メニューを表示させ、十字キーと決定キーで構成された選択決定キー108の十字キーで項目を選択し、中央の決定釦で決定することにより、これらの選択結果が同様にしてシステムコントローラ33に送られて実行される。
【0029】
そして、図2に示したように被写体の方に撮影レンズ窓103を向け、表示装置105に映し出された被写体を見ながら右手親指で撮像部101のズームキー109を操作し、所定の倍率を選択して構図を決定した後、右手人差し指でシャッター釦106を押下する。すると、これらの釦からの信号がシステムコントローラ33、信号処理回路21を介してズームモータドライバ15、AFモータドライバ16に送られ、ズームモータ13、AFモータ14が駆動されて所望倍率にまでズームされて合焦されると共に、測光・調光ブロック27からの信号によって露出が決定され、内蔵されたCCDなどの撮像素子12によって撮影された画像が撮像素子駆動回路20、信号処理回路21、カードインターフェース25を介してメモリーカード24に送られて記録される。
【0030】
こうして撮影が済んだら、モードセレクト釦113を操作して再生モードにすると、その信号がやはりシステムコントローラ33から信号処理回路21を介してメモリカードインターフェース25、表示装置ドライバ26に送られ、記録された画像が表示装置105に表示され、選択決定キー108における十字キーを操作することで順次撮影した画像を表示させることができる。なお、動画撮影モードの場合は、全く同様にして動画をメモリに記録し、シーン釦112によって必要なシーンを選択し、スピーカ114によって音声も同時に再生させることができる。
【0031】
このように構成した本発明になる電子カメラ100の撮像部101と操作部102は、一例として図6、図7で示したようなヒンジ機構で構成された回転機構で結合されている。図6はヒンジ機構を撮像部101に組み込み、操作部102における上カバーと内部構成部品を取り去って結合部を示した斜視図、図7はこのヒンジ機構を分解した斜視図である。なお、この図6、図7で示したヒンジ機構を用いた回転機構は一例であり、構成もこのような形に限られないことは明かである。
【0032】
このヒンジ機構におけるヒンジシャフト500は、一端にフランジ505を、他端側にCEリング503を填め込む溝537を有し、また溝537側にヒンジレンズプレート501に対して回り止めするためのキー溝531が設けられている。一方、ヒンジレンズプレート501には、このヒンジシャフト500のキー溝531に対応したキー凸534、535が設けられている。そしてこのヒンジ機構は、図6、図7に示したように、ヒンジレンズプレート501のネジ孔511にビスを通し、撮像部101の下カバー401、上カバー402に設けられた固定部513(図7)に固定する。またヒンジボディプレート502は、同様にして操作部102の図示していない固定部に固定する。
【0033】
そして、ヒンジシャフト500のフランジ部505に、一部に反射パターン509を有したヒンジマーカー508を貼り付け、円形バネ504、ヒンジボディプレート502を通し、ヒンジレンズプレート501に設けられたキー凸534、535にヒンジシャフト500のキー溝531を合わせて挿入する。そして、ヒンジレンズプレート501のレンズ系側でヒンジシャフト500に設けられた溝537にCEリングを填め込み、ヒンジレンズプレート501側で回り止めと抜け止めをして固定する。そして、発光素子と受光素子とで構成したフォトリフレクタ510を、図6に示したように、ヒンジマーカー508上の反射パターン509を検出できる位置となるサブ基板303上に固定する。また円形バネ504は、2箇所の頂部にクリック用突起506、507を有し、ヒンジシャフト500のフランジ505に設けられた凹部と係合して位置決めできるようになっている。
【0034】
このようにヒンジ機構を構成することにより、撮像部101と操作部102とは、円形バネ504によって適度なフリクションが与えられて回動でき、しかもこの円形バネ504には、前記したように所定角度まで回動したとき、ヒンジシャフト500のフランジ505に設けられた係止用凹部に係止する突起506、507が設けられているから、例えば90度回動させた位置、−90度回動させた位置など、撮影に最適な位置で係止することができる。そして、例えば自分撮りのために図3に示したように撮像部101を−90度回動させた場合、フォトリフレクタなどの光電素子510がヒンジマーカー508の反射パターン509を検出し、撮像部101が表示装置105側に回動したとしてその信号を図4の信号処理回路21を通してシステムコントローラ33に送り、操作部102の表示装置105と撮像部101の撮影レンズ窓103が同一方向にあって、自分撮りをしようとしていることが判断できるようになっている。
【0035】
なお、以上の説明では、ヒンジマーカー508上の反射パターン509を、回動角度を検出するように説明してきたが、これは角度の検出だけに限らず、前記したように回動が有ったことを検出したり、またはエンコーダのように、回動した角度まで検出できるようにしても良い。また検出も、フォトリフレクタだけに限らず、機械的な構成とスイッチにより、撮像部101と操作部102の相対的な回動によって電源を入れるような機構にしても良い。
【0036】
次に、自分撮りをおこなう場合の動作を、図4に示したブロック図と図5に示したフロー図に基づいて詳細に説明する。本発明の電子カメラ100は、図5におけるステップS2で図4に示した電源釦107が押下されると、前記したように信号がシステムコントローラ33に送られ、このときステップS3に示したようにシステムコントローラ33は、信号処理回路21を介してズームモータドライバ15に信号を送ってズームモータ13を駆動し、ズームレンズ10を広角側に初期設定する。そしてこの時、例えば振動などでレンズ系に狂いが生じている場合、それらをこの初期設定によりリセットできるようにしてある。そして次のステップS4でシステムコントローラ33は、信号処理回路21を介して光電素子510が検出する信号を受け取り、撮像部101の回転が自分撮りの方向かどうかを判断する。すなわち前記したように、ヒンジ機構のヒンジシャフト500には反射パターン509を有したヒンジマーカー508が貼り付けられており、撮像部101が表示装置105とは反対側(すなわち+90度方向)に回転したときは自分撮りではないと判断してステップS11に進み、表示装置105側(すなわち−90度方向)に回転したときは自分撮りと判断してステップS5に進む。
【0037】
そして次のステップS5でシステムコントローラ33は、自分撮りの場合のズーム倍率設定を自動でおこなうか手動でおこなうかを切り替えるための釦32からの信号を参照し、手動の場合はステップS6に、自動の場合はステップS8に進む。そしてステップS6に進んだ場合、信号処理回路21を介してズームモータドライバ15に信号を送り、ズームモータ13を駆動してズーム倍率を上昇させてゆく。そして、次のステップS7でズーム停止釦31が押下されたかどうかを監視し、押されていない場合は元に戻り、押された場合は信号処理回路21を介してズームモータドライバ15に信号を送り、ズームモータ13の駆動を停止する。そのためズームレンズ10は、所望の倍率で停止する。
【0038】
なおこの場合、ズーム停止釦31が何時までも押下されないときは、例えばズームレンズ10が望遠端側まで駆動されたときに今度は逆に広角側にズームレンズ10を駆動し、さらにまた広角側の端までいったら今度は望遠側に駆動する、ということを何回か繰り返し、その後広角側、または望遠側でズームレンズ10の駆動を停止するか、以下に説明する倍率自動設定モードに移行する、などの処置を取るようにしても良い。
【0039】
そして、前記ステップS5からステップS8、すなわちズーム倍率を自動設定に進んだ場合、ステップS8においてシステムコントローラ33は、信号処理回路21を介してAFモータドライバ16からAFモータ14の駆動結果を取得し、電子カメラ100と被写体との距離Lを算出する。そして次にシステムコントローラ33は、メモリ22に記憶されている自分撮りの場合の所定倍率Zを読み出し、被写体との距離Lと所定倍率Zととからズームレンズ10における目標焦点距離fを算出する。すなわち所定倍率Zとズームレンズ10の焦点距離f、電子カメラ100と被写体までの距離Lは、次の式(1)で算出できる。
ズーム倍率Z=レンズ焦点距離f/被写体までの距離L …… (1)
【0040】
そして、次のステップS9でシステムコントローラ33は、信号処理回路21を介してズームモータドライバ15からズームモータ13の駆動結果を取得し、ズームレンズ10の焦点距離がこの目標焦点距離Fと一致しているかどうか判断し、一致している場合はステップS11に進んで終了し、一致していない場合はステップS10で信号処理回路21を介してズームモータドライバ15に指示を与え、ズームレンズ10のズーム倍率上昇を指示する。そのためズームレンズ10はズーム倍率が上昇し始めるから、ステップS9、S10のサイクルをズームレンズ10の焦点距離が目標焦点距離Fと一致するまで繰り返し、一致したらズームモータドライバ15に指示してズームモータ13の駆動を停止し、倍率上昇を停止させてステップS11に進み、処理を終了する。
【0041】
なお、自分撮りのために撮像部101が操作部102の表示装置105と同じ側を向いてステップS4でそれが検出されたときは、前記したように表示装置105に通常の撮影の場合と同様に画像を表示すると、表示される画像の上下が逆になるため、システムコントローラ33は、画像の上下を逆にして表示するよう信号処理回路21に指示し、信号処理回路21は、撮像素子12から撮像素子駆動回路20から送られてくる画像を上下逆の画像として表示装置ドライバ26を介し、表示装置105に送って表示する。そのため、撮像部101をどのように回動させても、違和感無く撮影をおこなうことができる。なお、この撮像部101の回動角度検出は、光電素子510を用いておこなうようにしたが、前記したように機械的な接点などを用いても良いことは明かである。また、以上の説明では、自分撮りの場合はズーム倍率を上昇させるよう説明したが、これは自分撮りでない場合も同様に制御しても良く、逆に、そのどちらの場合においても下降させた後上昇するように制御しても良い。
【0042】
次に、図8を用いて本発明になる電子カメラの第二実施形態における動作を説明する。以上の説明では、ステップS2で最初に電源投入があったかを検出し、その後撮像部の回動角度を検出して自分撮りかそうでないかを判断したが、この図8に示した第二実施形態においては、自分撮りが電源投入前にわかった場合は自動的に電源を投入し、それによって前記したのと同様な動作をおこなうようにすると共に、自分撮りでない場合も、ズームレンズを広角側に初期設定するようにしたものである。
【0043】
この第二実施形態のフローにおける動作は、電子カメラの起動前に撮像部101を回動させて準備した場合は自動的に、起動した後撮像部を回動させる場合はユーザが電源投入をおこなうことができるようにしたもので、撮像部101を回動させたときに電源を投入する場合は、前記したように機械的な構成とスイッチにより、撮像部101と操作部102の相対的な回動によって電源を入れるような機構を用いるようにすればよい。そのため、ステップS21で撮像部101が回動されると、前記したようにヒンジシャフト500に貼られた反射パターン509を有したヒンジマーカー508からの信号で、システムコントローラ33は信号処理回路21を介して光電素子510が検出する信号を受け取り、回動方向が操作部102がの表示装置105側かどうかを判断して撮像部101の回転が自分撮りの方向かどうかを判断する。そして自分撮りの場合はステップS22に、自分撮りでない場合はステップS30に進み、電源を自動的に投入する。そして自分撮りでない場合は、次のステップS31でシステムコントローラ33は、信号処理回路21を介してズームモータドライバ15に信号を送ってズームモータ13を駆動し、ズームレンズ10を広角側に初期設定して終了する。
【0044】
一方自分撮りの場合は、ステップS24でシステムコントローラ33は、自分撮りの場合のズーム倍率設定を自動でおこなうか手動でおこなうかを切り替えるための釦32からの信号を参照し、手動の場合はステップS25に、自動の場合はステップS27に進む。そしてステップS25に進んだ場合、信号処理回路21を介してズームモータドライバ15に信号を送り、ズームモータ13を駆動してズーム倍率を上昇させてゆく。そして、次のステップS26でズーム停止釦31が押下されたかどうかを監視し、押されていない場合は元に戻り、押された場合は信号処理回路21を介してズームモータドライバ15に信号を送り、ズームモータ13の駆動を停止する。そのためズームレンズ10は、所望の倍率で停止する。
【0045】
なおこの場合、ズーム停止釦31が何時までも押下されないときは、例えばズームレンズ10が望遠端側まで駆動されたときに今度は逆に広角側にズームレンズ10を駆動し、さらにまた広角側の端までいったら今度は望遠側に駆動する、ということを何回か繰り返し、その後広角側、または望遠側でズームレンズ10の駆動を停止するか、以下に説明する倍率自動設定モードに移行する、などの処置を取るようにしても良いのは前記したとおりである。
【0046】
そして、前記ステップS24からステップS27、すなわちズーム倍率を自動設定に進んだ場合、ステップS27においてシステムコントローラ33は、信号処理回路21を介してAFモータドライバ16からAFモータ14の駆動結果を取得し、電子カメラ100と被写体との距離Lを算出する。そして次にシステムコントローラ33は、メモリ22に記憶されている自分撮りの場合の所定倍率Zを読み出し、被写体との距離Lと所定倍率Zととから前記式(1)により算出する。
【0047】
そして、次のステップS28でシステムコントローラ33は、信号処理回路21を介してズームモータドライバ15からズームモータ13の駆動結果を取得し、ズームレンズ10の焦点距離がこの目標焦点距離Fと一致しているかどうか判断し、一致している場合はステップS29に進んで終了し、一致していない場合はステップS10で信号処理回路21を介してズームモータドライバ15に指示を与え、ズームレンズ10のズーム倍率上昇を指示する。そのためズームレンズ10はズーム倍率が上昇し始めるから、ステップS28、S29のサイクルをズームレンズ10の焦点距離が目標焦点距離Fと一致するまで繰り返し、一致したらズームモータドライバ15に指示してズームモータ13の駆動を停止し、倍率上昇を停止させてステップS11に進み、処理を終了する。
【0048】
なお、自分撮りのために撮像部101が操作部102の表示装置105と同じ側を向いてステップS21でそれが検出されたときは、前記したように表示装置105に通常の撮影の場合と同様に画像を表示すると、表示される画像の上下が逆になるため、システムコントローラ33は、画像の上下を逆にして表示するよう信号処理回路21に指示し、信号処理回路21は、撮像素子12から撮像素子駆動回路20から送られてくる画像を上下逆の画像として表示装置ドライバ26を介し、表示装置105に送って表示することは前記したとおりである。
【0049】
次に、図9に示した第三実施形態のフロー図に基づいて説明する。この第三実施形態でも第二実施形態と同様、電子カメラの起動前に撮像部101を回動させて準備した場合は自動的に、起動した後撮像部を回動させる場合はユーザが電源投入をおこなう。そのため、ステップS41で撮像部101が回動されると、前記したようにヒンジシャフト500に貼られた反射パターン509を有したヒンジマーカー508からの信号で、システムコントローラ33は信号処理回路21を介して光電素子510が検出する信号を受け取り、回動方向が操作部102の表示装置105側かどうかを判断して撮像部101の回転が自分撮りの方向かどうかを判断する。そして自分撮りの場合はステップS42に、自分撮りでない場合はステップS50に進み、電源を自動的に投入する。そして自分撮りでない場合は、次のステップS51でシステムコントローラ33は、信号処理回路21を介してズームモータドライバ15に信号を送ってズームモータ13を駆動し、ズーム倍率を上昇させる。
【0050】
一方自分撮りの場合は、ステップS24でシステムコントローラ33は、ステップS43でズームレンズを広角側へ初期設定し、次のステップS44で自分撮りの場合のズーム倍率設定を自動でおこなうか手動でおこなうかを切り替えるための釦32からの信号を参照し、手動の場合はステップS45に、自動の場合はステップS47に進む。そしてステップS45に進んだ場合、信号処理回路21を介してズームモータドライバ15に信号を送り、ズームモータ13を駆動してズーム倍率を上昇させてゆく。そして、次のステップS46でズーム停止釦31が押下されたかどうかを監視し、押されていない場合は元に戻り、押された場合は信号処理回路21を介してズームモータドライバ15に信号を送り、ズームモータ13の駆動を停止する。そのためズームレンズ10は、所望の倍率で停止する。
【0051】
なおこの場合、ズーム停止釦31が何時までも押下されないときは、例えばズームレンズ10が望遠端側まで駆動されたときに今度は逆に広角側にズームレンズ10を駆動し、さらにまた広角側の端までいったら今度は望遠側に駆動する、ということを何回か繰り返し、その後広角側、または望遠側でズームレンズ10の駆動を停止するか、以下に説明する倍率自動設定モードに移行する、などの処置を取るようにしても良いのは前記したとおりである。
【0052】
そして、前記ステップS44からステップS47、すなわちズーム倍率を自動設定に進んだ場合、ステップS47においてシステムコントローラ33は、信号処理回路21を介してAFモータドライバ16からAFモータ14の駆動結果を取得し、電子カメラ100と被写体との距離Lを算出する。そして次にシステムコントローラ33は、メモリ22に記憶されている自分撮りの場合の所定倍率Zを読み出し、被写体との距離Lと所定倍率Zととから前記式(1)により算出する。
【0053】
そして、次のステップS48でシステムコントローラ33は、信号処理回路21を介してズームモータドライバ15からズームモータ13の駆動結果を取得し、ズームレンズ10の焦点距離がこの目標焦点距離Fと一致しているかどうか判断し、一致している場合はステップS52に進んで終了し、一致していない場合はステップS49で信号処理回路21を介してズームモータドライバ15に指示を与え、ズームレンズ10のズーム倍率上昇を指示する。そのためズームレンズ10はズーム倍率が上昇し始めるから、ステップS48、S49のサイクルをズームレンズ10の焦点距離が目標焦点距離Fと一致するまで繰り返し、一致したらズームモータドライバ15に指示してズームモータ13の駆動を停止し、倍率上昇を停止させてステップS11に進み、処理を終了する。
【0054】
なお、自分撮りのために撮像部101が操作部102の表示装置105と同じ側を向いてステップS21でそれが検出されたときは、前記したように表示装置105に通常の撮影の場合と同様に画像を表示すると、表示される画像の上下が逆になるため、システムコントローラ33は、画像の上下を逆にして表示するよう信号処理回路21に指示し、信号処理回路21は、撮像素子12から撮像素子駆動回路20から送られてくる画像を上下逆の画像として表示装置ドライバ26を介し、表示装置105に送って表示することは前記したとおりである。また、以上の説明では、ズームレンズを広角側に設定する制御を自分撮りの場合と自分撮りでない場合とに分けておこない、また、ズーム倍率を上昇の制御についても同様に分けておこなうよう説明してきたが、そのいずれにおいてもズームレンズを広角側に設定する制御と上昇させる制御をおこなったり、ズームレンズの倍率を上昇させたり下降させたりする制御をおこなうように制御しても良い。
【0055】
このように本発明によれば、電子カメラ100における
電子カメラ100における電源投入により撮影用ズームレンズ10を広角側に初期設定し、かつ、回動の検出手段510から、操作部102と撮像部101との相対的な回動の検出信号を受けたとき、ズームレンズ10のズーム倍率を上昇させる方向に変更する制御をおこなうことにより、まず、振動などによってズームレンズに精度の狂いが生じても、電源投入により撮影用ズームレンズ10を広角側に初期設定することでこの狂いをリセットすることが可能となり、さらに撮影に当たってこの広角側からズームの倍率が上昇して行くから、所望の撮影倍率で上昇を停止すれば、撮影倍率を調節することが不用となって使い勝手の良い電子カメラを提供できる。
【0056】
そして、ユーザによる電子カメラの電源投入手段を備え、前記操作部と前記撮像部との相対的な回動を検出する検出手段からの信号により、または、前記電源投入手段により、前記電源投入の動作をおこなうことにより、電子カメラの起動前に撮像部を回動させて準備した後電源を入れる場合は自動的に、起動した後撮像部を回転させる場合はユーザが電源投入をおこなうことができ、使い勝手の良い電子カメラを提供できる。
【0057】
また操作部と撮像部との相対的な回動の検出手段により、撮影レンズ窓が表示装置の表示面側に位置するように撮像部が回動した(自分撮り)ときと、撮影レンズ窓が表示装置の表示面と反対側に位置するように撮像部を回動した(自分撮りでない)とき、撮影用ズームレンズを広角側に設定する制御とズームレンズのズーム倍率を上昇させる制御とを選択的におこなうようにすることにより、自分撮りの場合は広角側からズームの倍率が上昇させ、所望の撮影倍率で上昇を停止させれば撮影倍率を調節することが不用となり、自分撮りでない場合は、振動などによってズームレンズに精度の狂いが生じても、撮影用ズームレンズを広角側に初期設定することでこの狂いをリセットすることが可能となり、使い勝手の良い電子カメラを提供することができる。
【0058】
さらに操作部と撮像部との相対的な回動の検出手段により、撮影レンズ窓が表示装置の表示面側に位置するように撮像部が回動したこと(自分撮り)を検出したときと、撮影レンズ窓が表示装置の表示面と反対側に位置するように撮像部を回動したこと(自分撮りでない)を検出したとき、ズームレンズのズーム倍率を上昇させる制御と下降させる制御とを選択的におこなうことにより、自分撮りの場合はと自分撮りでない場合とで、ズーム倍率の上昇と下降を自由に選択でき、使い勝手の良い電子カメラを提供することができる。
そして前記ズーム倍率を記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されたズーム倍率に基づいて前記ズーム倍率を変更する制御をおこなうことにより、撮影者はズーム倍率を心配することなく最適な倍率を得ることができる。
【0059】
そして前記制御手段は、前記ズーム倍率を上昇させる制御を所定倍率で停止させる制御することにより、撮影者はなんの操作をすることなく、最適な撮影倍率を得ることができる。
【0060】
さらにこの前記制御手段は、前記撮像部側ズームレンズの合焦手段からの信号で算出した被写体までの距離と、前記所定倍率とにより該所定倍率となるズームレンズの焦点距離を算出し、該算出した焦点距離でズーム倍率の変更を停止させることにより、自分撮りを撮影者が手持ちでおこなう場合も三脚に固定しておこなう場合も、表示装置上における被写体の大きさを常に一定にして撮影することができ、非常に使い勝手の良い電子カメラを提供することができる。
【0061】
また、このように自動的に所定倍率とするのではなく、前記操作部に、前記制御手段によるズーム倍率を変更させる制御を強制的に停止させる信号を発する手段を設け、手動でズーム倍率を決定するようにすれば、撮影者の好みの倍率で撮影をおこなうことができる。
【0062】
そしてさらに前記操作部に、前記制御手段によるズーム倍率を変更させる制御を予め定めた所定倍率で停止させる制御と、前記ズーム倍率を変更させる制御を強制的に停止させる信号を発する手段からの信号で強制停止させる制御とを選択する手段を設けることにより、撮影者はこの両者から自由に選択して自分撮りをおこなうことができる。
【0063】
なお本発明は、上記の実施の形態例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内での種々の改良や変更等は何ら差し支えない。
例えば、上記実施例においては自分撮りの場合で、ズーム倍率を自動設定に進んだ場合にメモリに記憶されている所定倍率を読み出して撮影をおこなっているが、これに代えて、表示装置に表示される画像のうち、特定の画像を指定し、この指定した画像が表示画面全体の所定の割合の大きさになるようにズーム倍率を変更するようにしても良い。
この時、特定画像の選択や表示画面に表示される特定画像の大きさの割合は、ユーザによって設定できる。
また、物体の特定は、その物体を指定したときの明るさや色彩の同一なもの等で選択でき、明るさや色彩が変化しても、随時それを特定し、所定のズーム倍率に合わせることができる。
【0064】
【発明の効果】
かくして本発明の電子カメラによれば、自分撮りに際して撮影倍率調節の煩わしさを解消して操作性を向上させると共に、振動などによる精度の狂いを確実にリセットできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる電子カメラの一実施形態の全体図である。
【図2】本発明になる電子カメラのレンズを被写体方向に向けた撮影状態を示した図である。
【図3】本発明になる電子カメラのレンズを、自分撮りのためにカメラ操作者(自分)方向に向けた撮影状態を示した図である。
【図4】本発明になる電子カメラの一実施形態の制御回路ブロック図である。
【図5】本発明になる電子カメラの一実施形態における自分撮りの際の動作フロー図である。
【図6】操作部と撮像部とを相対的に回転させる回転機構としてのヒンジ機構の一例を撮像部側に組み込み、操作部における上カバーと内部構成部品を取り去って結合部を示した斜視図である。
【図7】図6に示したヒンジ機構の一例を分解した斜視図である。
【図8】本発明になる電子カメラの第二実施形態における動作フロー図である。
【図9】本発明になる電子カメラの第二実施形態における動作フロー図である。
【符号の説明】
10 ズームレンズ
11 合焦(オートフォーカス:AF)用レンズ
12 撮像素子
13 ズームモータ
14 AFモータ
15 ズームモータドライバ回路
16 AFモータドライバ回路
20 撮像素子駆動回路
21 信号処理回路
22 メモリ
23 インターフェイス
24 外部記憶装置
25 メモリカードインターフェイス
26 表示装置ドライバ回路
27 測光・調光ブロック
28 ストロボと駆動回路
29 キー入力信号
30 外部LED表示装置駆動回路
31 ズーム停止釦
32 切り替え釦

Claims (9)

  1. 表示装置を有した操作部と、撮影用ズームレンズを備えて前記表示装置に映像を送る撮像部と、前記操作部と前記撮像部とを相対的に回動自在に連結する回動機構と、前記操作部と前記撮像部との相対的な回動を検出する検出手段と、電源投入により前記撮影用ズームレンズを広角側に初期設定する制御と、前記検出手段からの前記操作部と前記撮像部との相対的な回動の検出に応じて前記ズームレンズのズーム倍率を上昇させる方向に変更する制御と、をおこなう制御手段とを備えたことを特徴とする電子カメラ。
  2. ユーザによる電子カメラの電源投入手段を備え、前記操作部と前記撮像部との相対的な回動を検出する検出手段からの信号により、または、前記電源投入手段により、前記電源投入の動作をおこなうことを特徴とする請求項1に記載した電子カメラ。
  3. 表示装置を有した操作部と、撮影レンズ窓と撮影用ズームレンズを備えて前記表示装置に映像を送る撮像部と、前記操作部と前記撮像部とを相対的に回動自在に連結する回動機構と、前記操作部と前記撮像部との相対的な回動を検出する検出手段と、前記撮影レンズ窓が前記表示装置の表示面側に位置するように前記撮像部を前記操作部に対して回動したことの前記検出手段の検出と、前記撮影レンズ窓が前記表示装置の表示面と反対側に位置するように前記撮像部を前記操作部に対して回動したことの前記検出手段の検出に応じて、前記撮影用ズームレンズを広角側に設定する制御と、前記撮影用ズームレンズのズーム倍率を上昇させる方向に変更する制御とを選択的におこなう制御手段とを備えたことを特徴とする電子カメラ。
  4. 表示装置を有した操作部と、撮影レンズ窓と撮影用ズームレンズを備えて前記表示装置に映像を送る撮像部と、前記操作部と前記撮像部とを相対的に回動自在に連結する回動機構と、前記操作部と前記撮像部との相対的な回動を検出する検出手段と、前記撮影レンズ窓が前記表示装置の表示面側に位置するように前記撮像部を前記操作部に対して回動したことの前記検出手段の検出と、前記撮影レンズ窓が前記表示装置の表示面と反対側に位置するように前記撮像部を前記操作部に対して回動したことの前記検出手段の検出に応じて、前記撮影用ズームレンズのズーム倍率を上昇させる方向に変更する制御と、前記撮影用ズームレンズのズーム倍率を下降させる方向に変更する制御とを選択的におこなう制御手段とを備えたことを特徴とする電子カメラ。
  5. 前記ズーム倍率を記憶する記憶手段を備え、前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されたズーム倍率に基づいて前記ズーム倍率を変更する制御をおこなうことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載した電子カメラ。
  6. 前記制御手段は、前記ズーム倍率を変更させる制御を所定倍率で停止させる制御をおこなうことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載した電子カメラ。
  7. 前記制御手段は、前記撮像部側ズームレンズの合焦手段からの信号で算出した被写体までの距離と、前記所定倍率とにより該所定倍率となるズームレンズの焦点距離を算出し、該算出した焦点距離でズーム倍率の変更を停止させる制御をおこなうことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載した電子カメラ。
  8. 前記操作部に、前記制御手段によるズーム倍率を変更させる制御を強制的に停止させる信号を発する手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載した電子カメラ。
  9. 前記操作部に、前記制御手段によるズーム倍率を変更させる制御を予め定めた所定倍率で停止させる制御と、前記ズーム倍率を変更させる制御を強制的に停止させる信号を発する手段からの信号で強制停止させる制御とを選択する手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載した電子カメラ。
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