JP4954036B2 - 撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明は、フィルムカメラやデジタルカメラ等の撮影装置(撮像装置)に関し、特に、レンズの保持機構に特徴のある撮影装置に関するものである。
従来から銀塩フィルムを用いるフィルムカメラは広く普及しているが、近年、フィルムを使用せずに画像をメモリに取り込むことができるデジタルカメラが急速に普及している。
銀塩フィルムカメラでもデジタルカメラでも、レンズ以外の周辺より前方の光線が鏡筒内部に侵入することは、撮影画像に有害光が写り込む結果となり、この有害光の侵入を防止するために様々な方策が採られてきた。
例えば、特許文献1には、以下の構成のレンズ鏡筒が開示されている。
鏡筒の前面開口から入射した光がレンズ保持部材に保持されたレンズを透過して所定位置に導かれるよう構成する。そして、レンズ保持部材の内部に入り込んだ光が該レンズ保持部材の外周面から漏れるのを防止すべくその外周面に第1の遮光部材を密着して巻付ける。また、鏡筒の前面開口から入射した光がレンズ保持部材の前面側から外周面側に回り込むのを防止するために、第1の遮光部材を前面開口近傍まで光軸方向に延長する。
特開平10−123390号公報
上記特許文献1においては、円筒状のレンズホルダの側面に遮光用の部品を巻き付けることによって、有害光を防止しようとしている。
しかし、有害光は、特許文献1のように筒の外周から侵入してくるもの以外にも様々のものが発生し、それら全ての有害光に対処する必要がある。
本発明の目的は、有害光の侵入を確実に防止することができる撮影装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の撮影装置は、第1の光学手段と、前記第1の光学手段よりも撮像側にある第2の光学手段と、接着材を使って前記第1の光学手段を固定する光学部結合部と、前記第2の光学手段を保持する保持部材に設けられた突起部が侵入可能な開口部とを有する光学保持手段と、接着テープで前記光学保持手段に固定されて中空部に前記第1の光学手段が嵌合するシートであって、当該光学保持手段に固定されることで前記光学結合部と前記開口部を封止するシートとを備え、前記光学保持手段の開口部の前方にあって前記シートの一部を差し込むことが可能なシート規制手段を前記光学保持手段に備えることを特徴とする。
本発明の撮影装置によれば、有害光の侵入を確実に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮影装置としてのデジタルカメラの電源をオフにした状態の外観斜視図、図2は、本発明の実施の形態に係る撮影装置としてのデジタルカメラの電源をオンにした状態の外観斜視図である。また、図3は、本発明の実施の形態に係る撮影装置としてのデジタルカメラの上面図、図4は、本発明の実施の形態に係る撮影装置としてのデジタルカメラの背面図、図5は、本発明の実施の形態に係る撮影装置としてのデジタルカメラの底面図である。また、図6は、本発明の実施の形態に係る撮影装置としてのデジタルカメラのブロック図である。
本実施の形態で示すデジタルカメラ12は、撮影倍率を変更できるズーム機構を有する。デジタルカメラ12の正面には、被写体の構図を決めるファインダ17、測光測距を行う場合の光源の補助を行う補助光源16、ストロボ18、レンズ鏡筒(撮影レンズ鏡筒)1が備えられている。
デジタルカメラ12の上面には、レリーズボタン13、ズームスイッチ14、電源切換えボタン15が配置されている。また、デジタルカメラ12の底面には、三脚取付部27、メモリカードドライブ42及びバッテリ挿入部(不図示)が内部に備えられているカードバッテリカバー28が配置されている。
デジタルカメラ12の背面には、操作ボタン21乃至26が配置され、様々な機能切換えを行うことができる。また、デジタルカメラ12の背面には、ファインダ接眼部19、LCDよりなるディスプレイ20が配置されている。
操作ボタン21乃至26によりデジタルカメラの動作モード、例えば、撮影モード、再生モード、動画撮影モード等の選択を行う。
次に、図6に示す構成を動作と併せて説明する。
ディスプレイ20は、画像表示部であり、メモリ40に保存された画像データやメモリカードから読み込んだ画像データを画面上に表示する。また、モードを選択すると複数の撮影データを縮小して画面表示することもできる。
制御部は、CPU46、ROM45、RAM47で構成され、バス44を介してレリーズボタン13、操作ボタン21乃至26、ディスプレイ20、メモリ40、メモリカードドライブ42等の各種構成要素が接続されている。
バス44を介して制御部と接続する駆動回路43には、ズームモータ駆動部29、フォーカスモータ駆動部31、シャッタ駆動部32、絞り駆動部35、CCDやCMOS等の撮像素子37、ストロボ18が接続されている。
ズームモータ駆動部29はレンズ鏡筒1を駆動する。フォーカスモータ駆動部31はフォーカス部30を駆動する。シャッタ駆動部32はシャッタ部33を駆動する。絞り駆動部35は絞り部34を駆動する。制御部からの信号により各々の駆動を制御することになる。
ROM45には、上述の各機能構成要素を制御するプログラムが記憶されている。RAM47には、各制御プログラムに必要なデータが記憶されている。
使用者が電源切換えボタン15を操作することで電源をオフからオンにすると、CPU46は、ROM45から必要な制御プログラムを読み出して初期動作を開始する。つまり、CPU46は、レンズ鏡筒1を所定の撮影可能領域に移動させ、撮影機能を立ち上げて、撮影スタンバイ状態にする。
撮影を行うためにレリーズボタン13を押すと、撮像素子37により被写体の明るさを検知し、その測光値に基づき、絞り値やシャッタスピード、また、ストロボ18を発光するかどうかを判断する。また、予め、操作ボタン21によって使用者がストロボ18を強制的に発光させるか、発光させないかを選択することもできる。
次に、測距を行い、被写体との距離を測定して、フォーカスモータ駆動部31を駆動することにより、所定のフォーカス位置へフォーカス部30を移動させる。次に、シャッタ部33の開閉を行い、所望の画像を撮像素子37に取り込む。
撮像素子37には、露光制御値に基づいて入射した光の光量に応じた電荷が蓄積され、その電荷が画像信号となり、アナログ信号処理部36へと出力される。
アナログ信号処理部36では、取り込まれた画像データにアナログ処理を施し、A/D変換部38に出力する。A/D変換部38では、取り込まれたアナログデータをデジタルデータに変換する。このデジタルデータをデジタル信号処理部39に出力し、ここでデジタルデータの処理を行う。最終的にデジタルデータはメモリ40に記憶されることになる。
メモリ40に記憶されたデータは、操作ボタン22の操作によって圧縮伸張部41により、JPEGやTIFF等の圧縮加工等を施し、メモリカードに出力され、記憶される。
また、メモリ40を持たないデジタルカメラの場合、デジタル信号処理部39で処理されたデジタルデータを圧縮伸張部41に出力し、メモリカードドライブ42へ記憶させることになる。
メモリ40に記憶された画像データやメモリカードドライブ42に記憶されている画像データを、圧縮伸張部41によって伸張処理し、その画像データを、バス44を介してディスプレイ20に表示させることができる。このディスプレイ20上のデータを使用者が見ることで、その画像が不必要であると判断すると、使用者は操作ボタン23の操作によって、その画像を消去することができる。
上面のズームスイッチ14を操作して、駆動回路43を介してズームモータ駆動部29を制御することにより、レンズ鏡筒1をレンズの光軸方向に移動させる。また、ディスプレイ20上に表示されている記憶画像を、ズームスイッチ14の操作で拡大及び縮小する、いわゆるデジタルズームを行うことができる。
次に、図1のデジタルカメラ12に備えられたレンズ鏡筒1に備えられている各レンズ群の構成について説明する。
図7は、図1におけるレンズ鏡筒のレンズ保持機構の分解斜視図、図8は、図1におけるレンズ鏡筒のレンズ保持機構の斜視図、図9は、図1におけるレンズ鏡筒のレンズ保持機構の断面図である。
撮影光学系の一つである光学部8を中心に保持する光学保持部2の前方には、光学部8を光学保持部2に固定する光学部結合部5が設けられている。光学部結合部5は紫外線硬化型の接着剤等が用いられる。
光学保持部2の前方上部には開口部6が設けられている。この開口部6には、図9に示されるように、第二光学部9を備える第二光学部保持部10に設けられている突起形状の可動部11が侵入するようになっている。
この開口部6が存在すると、本来なら光学部8であるレンズを通過した光線のみを有効光線として使用したいわけであるが、開口部6を通過した光線が鏡筒内部に侵入した場合、有害光として、実際の被写体とは違う影等が映り込んでしまうことになる。そのため、本実施の形態では、シート状の開口封止部材3を前方より被せることで開口部6を塞ぐ。
開口封止部材3の上部には開口封止部3aが設けられている。開口封止部材3は、中空形状(中空部)を有しており、光学部8の外周にこの中空部を嵌合することで、開口封止部材3の位置規制を行う。また、開口部6の前方に開口封止部材規制部(開口封止手段規制手段)4を設け、ここに開口封止部3aを差込むことで、開口封止部材3の回転規制を行う。
開口封止部材3の上部の開口封止部3aを開口封止部材規制部4に差込み、開口封止部材3の下部を接着テープ等で光学保持部2に固定することで、開口封止部材3は光学保持部2に固定される。即ち、光学部8を挟んで開口部6と対向する位置において開口封止部材3は光学保持部と固定されている。図8は、開口封止部材3と光学保持部2を固定した状態を示す。
このようにすると、光学保持部2の前方に設けられていた光学部結合部(光学手段結合手段)5も塞ぐことができ、外観上の品位も上がる。また、本実施の形態の場合では、光学保持部2の前方に樹脂部材を成型する時に付属するいわゆるゲート部7が設けられているが、このゲート部7も同時に開口封止部材3によって塞ぐ。
図9に示すように、光学保持部2の後方に第二光学部保持部10が最接近した場合は、可動部11が開口部6に最も侵入した状態になるが、そのときは、開口封止部材3の開口封止部3aは可動部11に押圧されて光軸前方に移動する。このとき、開口封止部3aが移動し過ぎて飛び出さないように、開口封止部材規制部4によって前方を規制している。また、可動部11が後方に移動した時は、開口封止部3aも後方へ戻る。
図10は、図6のデジタルカメラによって実行される撮影処理の手順を示すフローチャートである。
本処理は、図6における制御部(CPU46、ROM45、RAM47)の制御の下に実行される。
図10において、使用者が撮影装置(デジタルカメラ)の電源をオンすると(ステップS101)、CPU46は、ズームモータ駆動部29に指令を送り、鏡筒駆動モータをCW回転させる(ステップS102)。
その後、所定の動作を行い、レンズ鏡筒1(のレンズ保持部1a)が撮影位置に移動したことが確認できたらレンズ鏡筒1を停止させる(ステップS103)。このとき、図1の状態から図2の状態へレンズ鏡筒1の状態は変化する。
次に、使用者がレリーズボタン13をオンすると(ステップS104)、撮像素子(測光部)37は測光を行い、被写体の輝度情報を得る。得られた輝度情報が既定の輝度より高輝度の場合(ステップS106でYES)、絞り部34を光軸内に侵入させ、入射光量を変化させる(ステップS107)。得られた輝度情報が既定の輝度より低輝度の場合(ステップS106でNO)、絞り部34の動作は行わず光軸より退避した状態にしておく。
その後、フォーカス部30を作動させて、被写体のピントが合う位置へ移動させ(ステップS108)、そこで画像の取り込みを開始する(ステップS109)。次に、シャッタ部33を開状態から閉状態へ移動させ(ステップS110)、入射光量を遮り、画像取り込みは終了となる(ステップS111)。その後、絞り部34を光軸から退避させ(ステップS112)、フォーカス部30を初期位置に移動させて(ステップS113)、本処理は終了となる。
本実施の形態によれば、光学保持部2に開口部6が形成されていても、有害光の侵入を防止することができ、さらに前方からの外観が良好なレンズ保持機構を有する撮影装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る撮影装置としてのデジタルカメラの電源をオフにした状態の外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る撮影装置としてのデジタルカメラの電源をオンにした状態の外観斜視図である。 本発明の実施の形態に係る撮影装置としてのデジタルカメラの上面図である。 本発明の実施の形態に係る撮影装置としてのデジタルカメラの背面図である。 本発明の実施の形態に係る撮影装置としてのデジタルカメラの底面図である。 本発明の実施の形態に係る撮影装置としてのデジタルカメラのブロック図である。 図1におけるレンズ鏡筒のレンズ保持機構の分解斜視図である。 図1におけるレンズ鏡筒のレンズ保持機構の斜視図である。 図1におけるレンズ鏡筒のレンズ保持機構の断面図である。 図6のデジタルカメラによって実行される撮影処理の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 レンズ鏡筒
2 光学保持部
3 開口封止部材
3a 開口封止部
4 開口封止部材規制部
5 光学部結合部
6 開口部
7 ゲート部
8 光学部
9 第二光学部
10 第二光学部保持部
11 可動部

Claims (3)

  1. 第1の光学手段と、
    前記第1の光学手段よりも撮像側にある第2の光学手段と、
    接着材を使って前記第1の光学手段を固定する光学部結合部と、前記第2の光学手段を保持する保持部材に設けられた突起部が侵入可能な開口部とを有する光学保持手段と、
    接着テープで前記光学保持手段に固定されて中空部に前記第1の光学手段が嵌合するシートであって、当該光学保持手段に固定されることで前記光学結合部と前記開口部を封止するシートとを備え、
    前記光学保持手段の開口部の前方にあって前記シートの一部を差し込むことが可能なシート規制手段を前記光学保持手段に備えることを特徴とする撮影装置。
  2. 前記光学部結合部に固定された前記第1の光学手段を挟んで前記開口部と対向する位置において前記シートは前記光学保持手段と固定されていることを特徴とする請求項1記載の撮影装置。
  3. 前記シートは後方から侵入してくる可動手段により前方に移動し、前記シート規制手段により前方に移動する位置を規制されることを特徴とする請求項1又は2記載の撮影装置。
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