JPH0875677A - 四軸型自動回折装置 - Google Patents

四軸型自動回折装置

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JPH0875677A
JPH0875677A JP6208503A JP20850394A JPH0875677A JP H0875677 A JPH0875677 A JP H0875677A JP 6208503 A JP6208503 A JP 6208503A JP 20850394 A JP20850394 A JP 20850394A JP H0875677 A JPH0875677 A JP H0875677A
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JP
Japan
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axis
sample
case
rays
ray
Prior art date
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Pending
Application number
JP6208503A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Oketani
三雄 桶谷
Shingo Kasamatsu
眞吾 笠松
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MAC SCI KK
Original Assignee
MAC SCI KK
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Publication date
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Publication of JPH0875677A publication Critical patent/JPH0875677A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 X線源から発散されたX線が空気中を通過し
て試料に到達するまでの距離をできるだけ短くし、X線
の強度の低下を少なくする。 【構成】 X線源5からのX線を試料6に照射し、この
試料6からの回折X線を計数装置4で計測する。この間
に、4軸ゴニオメータ3によって試料6を回転させなが
ら計数装置4で回折X線を計数する。即ち、計数装置4
をX線の光軸Cと直交する基台11上の2Θ軸35回り
に回転させ、κケース12を基台11上のΩ軸32回り
に回転させる。κケース12と計数装置4とは常に1:
2の速度比となるように回転させる。さらにκケース1
2に設けられたΚ軸33の回りにφケース13を回転さ
せると共に、φケース13のФ軸34の回りに試料6を
回転させることで試料の計測面に様々な角度でX線を照
射する。Κ軸33は薄型ベアリング36でκケース12
に回転自在に支持されることで、κケース12が薄型形
状とされ、その分X線源5を試料6に近づけることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、X線源から発散され
たX線を試料に照射して回折X線を計測する際に、試料
を回転させたり向きを変えたりする4軸ゴニオメータを
備えた四軸型自動回折装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の四軸型自動回折装置とし
ては図3に示すものが知られている。この四軸型自動回
折装置1はX線を発生させるX線発生装置2と、このX
線発生装置2から発散されるX線が照射される試料を回
転させる4軸ゴニオメータ3と、この回転する試料の外
周を前記4軸ゴニオメータ3で回転させながら、試料か
らの回折X線を測定する計数装置4とを備えている。
【0003】X線発生装置2の先端にはX線源5から発
散されたX線を細い線束にして試料6に照射するコリメ
ータ7がホルダー7aで支持されている。4軸ゴニオメ
ータ3は、基台11の上部に設けられてΩ軸の回りに試
料を走査させるκケース12と、このκケース12の内
側傾斜面12aのΚ軸回りに回転するφケース13と、
このφケース13のФ軸回りに回転する回転台14とを
備えており、試料6は回転台14の上に取り付けられた
試料ホルダー15の先端に設けられている。計数装置4
は、基台11の2Θ軸の回りに回転する回転アーム21
と、この回転アーム21の外端部に支持されたソーラス
リット22と、このソーラスリット22の前面側に設け
られたビームトンネル23と、ソーラスリット22の背
面側に設けられた計数管24とからなっている。そして
上記Κ軸は、κケース12の傾斜面12aに沿って設け
られたベアリング25によって回転自在に支持されてお
り、φケース13はこのベアリング25に支持されるこ
とでκケース12に対して回転自在とされている。
【0004】そして上記X線源5、コリメータ7、試料
6、ビームトンネル23、ソーラスリット22及び計数
管24は、X線の光軸C上に位置するように顕微鏡26
を用いたりして位置調整がなされ、これによってX線源
5から発散されたX線が試料6の微小領域に照射された
後、回折X線として計数管24で検出される。その間4
軸ゴニオメータ3では、κケース12がΩ軸の回りに走
査すると共に計数装置4が2Θ軸の回りに走査し、さら
にΦケース13がΚ軸の回りに所定の角度で回転すると
共にφケース13の回転台14がФ軸の回りに回転する
ことで、試料6の計測面に様々な角度からX線を照射す
るようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述した従来
の四軸型自動回折装置にあっては、試料6へのX線の照
射角度を変えるために4軸ゴニオメータ3を用いてお
り、この4軸ゴニオメータ3のκケース12には、Κ軸
がベアリング25で回転自在に支持されているが、この
ベアリング25の回転精度を向上させるために、Κ軸の
先端部と基端部との2点を支持する厚肉型のベアリング
25を用いている。そのため、κケース12の形状を厚
肉型ベアリング25の形状に合わせて大きくしなれけれ
ばならず、κケース12の外側面12bが基台11の外
側面11bより外側へ大きくはみ出してしまい、これに
よってX線源5が試料6から離れた位置に設けられるこ
ととなり、X線源5と試料6との間の距離が遠くなり、
X線源5から発散されたX線が空気中を通って試料6に
到達するまでに、空気中の分子によって拡散され、X線
の強度が低下してしまうという問題点があった。
【0006】この発明は、上述した問題点を解決するた
めになされたものであり、X線源から発散されたX線が
空気中を通過して試料に到達するまでの距離をできるだ
け短くし、X線の強度の低下を少なくすることのできる
四軸型自動回折装置を提供することを目的としいる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、X線源からのX線を試料に
照射するX線発生装置と、前記試料からの回折X線を検
出する計数装置と、この計数装置をX線の光軸と直交す
る基台上の2Θ軸回りに回転させると共に、前記基台上
に設けられたκケースを前記2Θ軸と同軸上のΩ軸回り
に回転させ、さらに前記κケースに薄型ベアリングで回
転自在に支持されたφケースを前記Ω軸とX線の光軸と
の交点に斜め下方から交わるΚ軸回りに回転させると共
に、前記φケースに設けられて、このφケースが最下点
に位置した状態で、前記Ω軸と一致するφ軸回りに前記
試料を回転させる4軸ゴニオメータとを具備したことを
特徴としている。
【0008】
【作用】請求項1の四軸型自動回折装置では、Κ軸が薄
型ベアリングでκケースに回転自在に支持されているた
め、κケースの形状を薄型ベアリングに合わせて薄型形
状とすることができ、その分X線源を試料側に近づける
ことができ、X線源と試料との間の距離が小さくなる。
【0009】
【実施例】次に図を用いてこの発明を詳細に説明する。
図1,図2はこの発明の一実施例の四軸型自動回折装置
を示すものである。なお図3に示した従来の四軸型自動
回折装置と同様の要素については、同符号を付してその
説明を省略する。この実施例の四軸型自動回折装置31
は、分析する試料6にX線源5からのX線を照射するX
線発生装置2と、試料6からの回折X線を検出する計数
装置4と、X線の光軸C上に置かれた試料6をΩ軸3
2,Κ軸33,Ф軸34の3軸回りに回転させると同時
に、計数装置4を2Θ軸35の回りに回転させる4軸ゴ
ニオメータ3と、この4軸ゴニオメータ3を支持する基
台11とから主に構成されている。
【0010】X線発生装置2は、X線源5とこれを支持
する支持部5aとからなっており、X線源5は加熱され
た陰極から出る熱電子を加速してターゲットに衝突させ
ることでX線を発生させるX線管(図示せず)と、陰極
を加熱するための高電圧発生部(図示せず)とから構成
されている。X線源5の支持部5aは、基台11の外側
面11aに隣接して設けられており、支持部5aの上部
にはホルダー7aが取り付けられ、このホルダー7aの
先端にはコリメータ7が支持されている。コリメータ7
はX線の光軸C上に配置され、このコリメータ7をX線
が通過することでX線が細い線束となって試料6の微小
領域に照射されるようにしている。また計数装置4の前
面側にはビームトンネル23がアーム23aの先端に支
持されており、このビームトンネル23に試料6からの
回折X線を通過させることで、回折X線のデバイ環の中
心部のみを計数するようにしている。
【0011】4軸ゴニオメータ3は、基台11の上部に
設けられて、コリメータ7の先端付近でX線の光軸Cと
直交するΩ軸32の回りに角速度θで回転するκケース
12と、このκケース12の傾斜面12aのΚ軸33回
りに回転するφケース13と、このφケース13に設け
られてФ軸34回りに回転する回転台14とを備えてお
り、回転台14の上部には試料ホルダー15が設けら
れ、この試料ホルダー15の先端には上記X線の光軸C
上に配置される試料6が取り付けられている。また、基
台11の上部に設けられた計数装置4を2Θ軸35の回
りに角速度2θで回転させるようにしている。
【0012】κケース12は、Ω軸32を含む垂直面に
直角に交わるに傾斜面12aに、Ω軸32と光軸Cとの
交点に斜め下方から交わるΚ軸33を設け、このΚ軸3
3を薄型ベアリング36でκケース12の傾斜面12a
に沿って回転自在に取り付けることで、φケース13を
κケース12に対してΚ軸33回りに回転自在としたも
のである。そして、κケース12は水平な基板12cに
よってΩ軸32の回りに回転自在に支持され、基板12
cの先端側には顕微鏡26が取り付けられている。また
X線源5と試料6との間に位置するκケース12の外側
面12bが、基台11の外側面11aとほぼ同じ位置と
なるように形成されることで、κケース12がΩ軸32
の回りに回転しても、κケース12の外側面12bがX
線源5の支持部5aに接触することがない。
【0013】φケース13は、Κ軸33回りに回転する
基部13aの先端に、回転台14の取付アーム部13b
を設けたものであり、この取付アーム部13bは、最下
端に位置した時(図1の状態の時)に光軸cと平行状態
となり、かつ回転台14のФ軸34がΩ軸32と一致す
る。そして、上記2Θ,Ω,Κ,Фの各軸35,32,
33,34は、インターフェースを通して計算機に接続
されており、各軸の駆動はステッピングモータによるデ
ジタル駆動で、機械系に取り付けられたデジタイザとの
比較によるクローズドループ制御を行っている。
【0014】つぎに、図1,図2を用いてこの実施例の
四軸型自動回折装置31の動作について説明する。ま
ず、X線源5、コリメータ7、試料6、ビームトンネル
23、ソーラスリット23及び計数管24が、X線源5
から発散されるX線の光軸C上に位置するように顕微鏡
26を用いたりして位置調整を行った後、X線源5から
X線を発散させて試料6の微小領域に照射させ、この試
料6からの回折X線を計数装置4で検出する。この際、
X線源5から発散されたX線は、空気中を通って試料6
に照射された後、試料6からの回折X線が空気中を通っ
て計数管24に到達する。この間にΩ軸32回りにκケ
ース12が回転することで試料6が回転して、X線の試
料面に対する入射角及び反射角θが変化する。また2Θ
軸回りにビームトンネル23を備えた計数装置4を上記
試料6の角速度θに対して常に1:2の速度比とする角
速度2θで回転させながら試料6からの回折X線を検出
する。さらにκケース12のΚ軸33回りにφケース1
3を回転させると共に、φケース13のФ軸34回りに
試料6を回転させることで試料6の計測面に様々な角度
からX線を照射させることができる。
【0015】したがって、この四軸型自動回折装置31
では、Κ軸33を薄型ベアリング36でκケース12に
支持することで、κケース12の形状を薄型にすること
ができ、その分X線源5を試料6に近づけることがで
き、これによってX線源5と試料6との間の距離Aを小
さくすることができ、X線が空気中を通過する際に空気
中の分子によって拡散される確率が少なくなり、従来と
同じ強度のX線源5を用いても、試料に到達するX線の
強度を高めることができ、装置の計測精度を向上させる
ことができる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の四軸型
自動回折装置によれば、Κ軸を薄型ベアリングでκケー
スに回転自在に支持することで、κケースを薄型にで
き、X線源を試料に近づけて、試料までの距離を短くす
ることができ、これによってX線源から発散されたX線
が空気中で減衰するのを少なくして、試料に照射される
X線の強度を高めることができ、装置の計測精度を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の四軸型自動回折装置の正
面断面図である。
【図2】図1の4軸ゴニオメータの動作を説明する説明
図である。
【図3】従来の四軸型自動回折装置の正面図である。
【符号の説明】
4 計数装置 5 X線源 6 試料 11 基台 12 κケース 13 φケース 31 四軸型自動回折装置 C X線の光軸 35 2Θ軸 32 Ω軸 33 Κ軸 34 Ф軸 36 薄型ベアリング

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線源からのX線を試料に照射するX線
    発生装置と、前記試料からの回折X線を検出する計数装
    置と、この計数装置をX線の光軸と直交する基台上の2
    Θ軸回りに回転させると共に、前記基台上に設けられた
    κケースを前記2Θ軸と同軸上のΩ軸回りに回転させ、
    さらに前記κケースに薄型ベアリングで回転自在に支持
    されたφケースを前記Ω軸とX線の光軸との交点に斜め
    下方から交わるΚ軸回りに回転させると共に、前記φケ
    ースに設けられて、このφケースが最下点に位置した状
    態で、前記Ω軸と一致するφ軸回りに前記試料を回転さ
    せる4軸ゴニオメータとを具備したことを特徴とする四
    軸型自動回折装置。
JP6208503A 1994-09-01 1994-09-01 四軸型自動回折装置 Pending JPH0875677A (ja)

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JP6208503A JPH0875677A (ja) 1994-09-01 1994-09-01 四軸型自動回折装置

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JP6208503A JPH0875677A (ja) 1994-09-01 1994-09-01 四軸型自動回折装置

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JPH0875677A true JPH0875677A (ja) 1996-03-22

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ID=16557239

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JP6208503A Pending JPH0875677A (ja) 1994-09-01 1994-09-01 四軸型自動回折装置

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JP (1) JPH0875677A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002148219A (ja) * 2000-11-08 2002-05-22 Mac Science Co Ltd X線回折装置
KR20220155468A (ko) * 2021-05-13 2022-11-23 포항공과대학교 산학협력단 범용 보석 커팅 감별 장치 및 방법

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JP2002148219A (ja) * 2000-11-08 2002-05-22 Mac Science Co Ltd X線回折装置
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