JPH04232830A - 微小部x線回折装置の試料交換方法及びその装置 - Google Patents
微小部x線回折装置の試料交換方法及びその装置Info
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- JPH04232830A JPH04232830A JP2416274A JP41627490A JPH04232830A JP H04232830 A JPH04232830 A JP H04232830A JP 2416274 A JP2416274 A JP 2416274A JP 41627490 A JP41627490 A JP 41627490A JP H04232830 A JPH04232830 A JP H04232830A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微小試料あるいは試料
の微小部分に関してX線回折測定を行う微小部X線回折
装置に関する。特に、測定に供される試料を交換するた
めの試料交換方法及びそのための装置に関する。
の微小部分に関してX線回折測定を行う微小部X線回折
装置に関する。特に、測定に供される試料を交換するた
めの試料交換方法及びそのための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記の微小部X線回折装置は、試料に対
するX線の照射領域を小さくして、微小試料あるいは試
料の微小部分に関してX線回折測定を行うというもので
ある。この微小部X線回折装置においては、互いに直交
する3つの軸線(通常は、ω軸、χ軸、φ軸と呼ばれる
)を中心として試料を回転又は揺動させながら、その試
料にX線を照射し、その試料で回折したX線の強度をP
SPC(位置敏感型比例計数管)等のX線強度検出器に
よって検出する。このX線回折装置では、X線照射領域
が小さいため、回折に寄与する結晶粒子数が少なくなり
、その結果、正確な測定結果が得られなくなるおそれが
ある。上記のように、試料を3つの軸線を中心として回
転させるのは、見かけ上の結晶粒子数を均一化して再現
性のある正確な測定結果を得るためである。
するX線の照射領域を小さくして、微小試料あるいは試
料の微小部分に関してX線回折測定を行うというもので
ある。この微小部X線回折装置においては、互いに直交
する3つの軸線(通常は、ω軸、χ軸、φ軸と呼ばれる
)を中心として試料を回転又は揺動させながら、その試
料にX線を照射し、その試料で回折したX線の強度をP
SPC(位置敏感型比例計数管)等のX線強度検出器に
よって検出する。このX線回折装置では、X線照射領域
が小さいため、回折に寄与する結晶粒子数が少なくなり
、その結果、正確な測定結果が得られなくなるおそれが
ある。上記のように、試料を3つの軸線を中心として回
転させるのは、見かけ上の結晶粒子数を均一化して再現
性のある正確な測定結果を得るためである。
【0003】近年、上記のような微小部X線回折装置に
おいて、複数の試料について単時間に測定を行おうとい
う要求が高まっている。しかしながら、従来の微小部X
線回折装置においては、試料を短時間の間に自動的に交
換して連続的にX線回折測定を行おうという提案はなさ
れていない。仮に、試料を交換しながらX線回折測定を
行おうとする場合、通常であれば、試料を固着支持する
試料ホルダを予め複数個用意しておき、それらに個々の
未知試料を1個づつ固着させて待機し、試料を試料ホル
ダごと順次に交換して測定を行うというのが一般的な対
処方法である。
おいて、複数の試料について単時間に測定を行おうとい
う要求が高まっている。しかしながら、従来の微小部X
線回折装置においては、試料を短時間の間に自動的に交
換して連続的にX線回折測定を行おうという提案はなさ
れていない。仮に、試料を交換しながらX線回折測定を
行おうとする場合、通常であれば、試料を固着支持する
試料ホルダを予め複数個用意しておき、それらに個々の
未知試料を1個づつ固着させて待機し、試料を試料ホル
ダごと順次に交換して測定を行うというのが一般的な対
処方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように試料ホルダをいちいち交換しながら測定を行うと
いうのは、非常に面倒であり、しかも長時間を必要とす
る。これを測定者が手作業で行うことを考えれば、作業
時間はより一層長くなり、さらにX線被爆の危険性も高
まる。
ように試料ホルダをいちいち交換しながら測定を行うと
いうのは、非常に面倒であり、しかも長時間を必要とす
る。これを測定者が手作業で行うことを考えれば、作業
時間はより一層長くなり、さらにX線被爆の危険性も高
まる。
【0005】本発明は、従来装置における上記の問題点
に鑑みてなされたものであって、微小部X線回折装置に
おいて、複数の微小試料を短時間の間に正確にX線回折
測定できるようにすることを目的とする。
に鑑みてなされたものであって、微小部X線回折装置に
おいて、複数の微小試料を短時間の間に正確にX線回折
測定できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る微小部X線回折装置の試料交換方法は
、試料ホルダ(1)の試料固着面(1a)に複数の試料
固着領域(14,24)を設け、複数の試料をそれらの
試料固着領域に個別に固着し、試料ホルダを互いに直交
する2方向(X方向、Y方向)のうち少なくともいずれ
か一方を選択して移動させることにより、試料ホルダに
固着された複数の試料を、順次1個づつ、コリメータ(
10)のX線照射位置に持ち運ぶことを特徴としている
。また、本発明に係る試料交換装置は、試料ホルダとし
て複数の試料固着領域を備えたものを用い、さらに、試
料ホルダを互いに直交する2方向へ独立して平行移動さ
せることのできるXYステージ(5)と、そのXYステ
ージの平行移動量を制御する制御装置(16)とを有し
ている。そしてその制御装置は、試料ホルダ上の個々の
試料固着領域が、決められた時間おきに順次にコリメー
タによるX線照射位置に持ち運ばれるよう、上記XYス
テージの移動を制御することを特徴としている。
め、本発明に係る微小部X線回折装置の試料交換方法は
、試料ホルダ(1)の試料固着面(1a)に複数の試料
固着領域(14,24)を設け、複数の試料をそれらの
試料固着領域に個別に固着し、試料ホルダを互いに直交
する2方向(X方向、Y方向)のうち少なくともいずれ
か一方を選択して移動させることにより、試料ホルダに
固着された複数の試料を、順次1個づつ、コリメータ(
10)のX線照射位置に持ち運ぶことを特徴としている
。また、本発明に係る試料交換装置は、試料ホルダとし
て複数の試料固着領域を備えたものを用い、さらに、試
料ホルダを互いに直交する2方向へ独立して平行移動さ
せることのできるXYステージ(5)と、そのXYステ
ージの平行移動量を制御する制御装置(16)とを有し
ている。そしてその制御装置は、試料ホルダ上の個々の
試料固着領域が、決められた時間おきに順次にコリメー
タによるX線照射位置に持ち運ばれるよう、上記XYス
テージの移動を制御することを特徴としている。
【0007】
【作用】試料ホルダ(1)を互いに直交する2方向(X
方向、Y方向)へ自由に平行移動できるようにしておけ
ば、その2方向のうちの少なくとも1方向へ試料ホルダ
を平行移動させることにより、試料ホルダの試料固着面
(1a)のうちの任意の位置を、コリメータ(10)か
ら放射されるX線の微小照射領域に持ち運ぶことができ
る。この場合、試料ホルダの平行移動に規則性をもたせ
れば、試料ホルダの各試料固着領域(14,24)に固
着された個々の試料(15)を、順次に1個づつ、上記
の微小X線照射領域に移動させて、複数の試料について
連続的にX線回折測定を行うことができる。
方向、Y方向)へ自由に平行移動できるようにしておけ
ば、その2方向のうちの少なくとも1方向へ試料ホルダ
を平行移動させることにより、試料ホルダの試料固着面
(1a)のうちの任意の位置を、コリメータ(10)か
ら放射されるX線の微小照射領域に持ち運ぶことができ
る。この場合、試料ホルダの平行移動に規則性をもたせ
れば、試料ホルダの各試料固着領域(14,24)に固
着された個々の試料(15)を、順次に1個づつ、上記
の微小X線照射領域に移動させて、複数の試料について
連続的にX線回折測定を行うことができる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明に係る試料交換方法を採用し
た微小部X線回折装置を示している。この微小部X線回
折装置は、X線管9に接続された、いわゆる全反射コリ
メータ10を有しており、X線管9内に設けられたX線
源Pで発生したX線を、そのコリメータ10によって集
束させた後、そのコリメータ10の先端から微小断面の
X線束として外部に放射する。全反射コリメータとは、
軸方向に延びるきわめて細い径の貫通穴を有するX線全
反射管、例えばガラス管をその内部に備えたコリメータ
のことである。X線源Pで発生したX線は、その小径貫
通穴を全反射しながら進行し、コリメータ10の先端か
ら外部へ放射される。このような全反射コリメータ10
を用いると、照射領域が小さいにもかかわらず強度の高
いX線束が得られる。
た微小部X線回折装置を示している。この微小部X線回
折装置は、X線管9に接続された、いわゆる全反射コリ
メータ10を有しており、X線管9内に設けられたX線
源Pで発生したX線を、そのコリメータ10によって集
束させた後、そのコリメータ10の先端から微小断面の
X線束として外部に放射する。全反射コリメータとは、
軸方向に延びるきわめて細い径の貫通穴を有するX線全
反射管、例えばガラス管をその内部に備えたコリメータ
のことである。X線源Pで発生したX線は、その小径貫
通穴を全反射しながら進行し、コリメータ10の先端か
ら外部へ放射される。このような全反射コリメータ10
を用いると、照射領域が小さいにもかかわらず強度の高
いX線束が得られる。
【0009】コリメータ10の前方(図の左方)には、
円柱状の試料台2に固定された円柱状の試料ホルダ1が
配置されている。詳しくは後述するが、この試料ホルダ
1の先端(下端)に試料が固着される。試料台2は、パ
ルスモータ7を備えたYステージ4によって支持されて
おり、そのYステージ4は、パルスモータ6を備えたX
ステージ3によって支持されている。Xパルスモータ6
が作動すると、その下に取り付けられたYステージ4が
X方向へ平行移動し、Yパルスモータ7が作動すると、
その下に取り付けられた試料台2がY方向へ平行移動す
る。X方向とY方向とは互いに直交する方向であり、従
って、Xステージ3及びYステージ4とによって構成さ
れるXYステージ5により、試料台2に固定された試料
ホルダ1を、互いに直交する2方向へ同時に又はいずれ
か一方向を選択して平行移動させることができる。
円柱状の試料台2に固定された円柱状の試料ホルダ1が
配置されている。詳しくは後述するが、この試料ホルダ
1の先端(下端)に試料が固着される。試料台2は、パ
ルスモータ7を備えたYステージ4によって支持されて
おり、そのYステージ4は、パルスモータ6を備えたX
ステージ3によって支持されている。Xパルスモータ6
が作動すると、その下に取り付けられたYステージ4が
X方向へ平行移動し、Yパルスモータ7が作動すると、
その下に取り付けられた試料台2がY方向へ平行移動す
る。X方向とY方向とは互いに直交する方向であり、従
って、Xステージ3及びYステージ4とによって構成さ
れるXYステージ5により、試料台2に固定された試料
ホルダ1を、互いに直交する2方向へ同時に又はいずれ
か一方向を選択して平行移動させることができる。
【0010】なお、Xパルスモータ6及びYパルスモー
タ7は、いずれもマイクロコンピュータを内蔵した制御
装置16から送られてくるパルス信号に基づいて回転す
る。マイクロコンピュータ内のROMあるいはRAMに
は、各パルスモータ6,7に送るためのパルス信号に関
するデータが記憶されている。
タ7は、いずれもマイクロコンピュータを内蔵した制御
装置16から送られてくるパルス信号に基づいて回転す
る。マイクロコンピュータ内のROMあるいはRAMに
は、各パルスモータ6,7に送るためのパルス信号に関
するデータが記憶されている。
【0011】上記XYステージ5は、ブラケット8に支
持されていて、コリメータ10から放射されるX線の進
行経路を通る軸線であるφ軸を中心として回転できるよ
うになっている。ブラケット8は、アーム12に支持さ
れており、上記X線進行経路を通る他の軸線であるχ軸
を中心として回転できるようになっている。さらにアー
ム12は、支軸13に支持されており、上記X線進行経
路を通るさらに別の軸線であるω軸を中心として回転で
きるようになっている。上記3つの軸線、ω軸、φ軸、
そしてχ軸は互いに直交する関係にある。
持されていて、コリメータ10から放射されるX線の進
行経路を通る軸線であるφ軸を中心として回転できるよ
うになっている。ブラケット8は、アーム12に支持さ
れており、上記X線進行経路を通る他の軸線であるχ軸
を中心として回転できるようになっている。さらにアー
ム12は、支軸13に支持されており、上記X線進行経
路を通るさらに別の軸線であるω軸を中心として回転で
きるようになっている。上記3つの軸線、ω軸、φ軸、
そしてχ軸は互いに直交する関係にある。
【0012】上記の試料ホルダ1は、図2に示すように
、試料台2に取り外し可能に装着されており、その下面
に、わずかに下方へ突出する試料固着部14が形成され
ている。これらの試料固着部14は、図3に示すように
方形状に形成されていて、縦横3個づつ合計9個の数だ
け形成されている。そして、各試料固着部14の下面に
、試料15がそれぞれ1個づつ固着、通常は接着剤等の
コンパウンドによって接着されている。
、試料台2に取り外し可能に装着されており、その下面
に、わずかに下方へ突出する試料固着部14が形成され
ている。これらの試料固着部14は、図3に示すように
方形状に形成されていて、縦横3個づつ合計9個の数だ
け形成されている。そして、各試料固着部14の下面に
、試料15がそれぞれ1個づつ固着、通常は接着剤等の
コンパウンドによって接着されている。
【0013】図1に戻って、試料ホルダ1の下方には、
いわゆるPSPC(位置敏感型比例計数管)17が配設
され、X線取入れ用のスリット18が試料ホルダ1の下
面に固着された試料15(図2参照)に対向している。 PSPC17それ自体は既に公知であるので詳しい説明
は省略するが、PSPC17の内部には多数の陰極を有
する陰極線(図示せず)が張設されており、その陰極線
の両端が図示しない演算装置に接続されている。スリッ
ト18を介してX線が陰極線上の任意の陰極に到達する
と、そこにパルス電圧が誘起され、このパルス電圧が陰
極線の両端から上記の演算装置に取り込まれる。演算装
置は、取り込まれたパルス信号の時間差に基づいて、陰
極線上の各位置に入射するX線強度を個別に検出する。
いわゆるPSPC(位置敏感型比例計数管)17が配設
され、X線取入れ用のスリット18が試料ホルダ1の下
面に固着された試料15(図2参照)に対向している。 PSPC17それ自体は既に公知であるので詳しい説明
は省略するが、PSPC17の内部には多数の陰極を有
する陰極線(図示せず)が張設されており、その陰極線
の両端が図示しない演算装置に接続されている。スリッ
ト18を介してX線が陰極線上の任意の陰極に到達する
と、そこにパルス電圧が誘起され、このパルス電圧が陰
極線の両端から上記の演算装置に取り込まれる。演算装
置は、取り込まれたパルス信号の時間差に基づいて、陰
極線上の各位置に入射するX線強度を個別に検出する。
【0014】以下、上記構成よりなる微小部X線回折装
置の作用について説明する。まず、図3に示した各試料
15のうちの任意の1個、例えば図の左上隅に固着され
た試料15aが、図1において、コリメータ10のX線
照射領域に配置される。試料15aは、結晶粒の数を見
かけ上均一にするために、φ軸及びχ軸、場合によって
はそれに加えてω軸を中心として揺動回転され、その状
態でX線の照射を受ける。この時、試料15で回折した
X線がPSPC17のスリット18を介してその内部へ
取り込まれ、PSPC17が延びている方向、すなわち
円弧方向におけるX線強度分布が測定される。この測定
結果に基づいて、試料15aについての構造解析が行わ
れる。
置の作用について説明する。まず、図3に示した各試料
15のうちの任意の1個、例えば図の左上隅に固着され
た試料15aが、図1において、コリメータ10のX線
照射領域に配置される。試料15aは、結晶粒の数を見
かけ上均一にするために、φ軸及びχ軸、場合によって
はそれに加えてω軸を中心として揺動回転され、その状
態でX線の照射を受ける。この時、試料15で回折した
X線がPSPC17のスリット18を介してその内部へ
取り込まれ、PSPC17が延びている方向、すなわち
円弧方向におけるX線強度分布が測定される。この測定
結果に基づいて、試料15aについての構造解析が行わ
れる。
【0015】1個の試料15aについての測定が終了す
ると、図1において制御装置16からXパルスモータ6
及びYパルスモータ7のいずれか又は両方にパルス信号
が供給され、XYステージ5がそのパルス信号に応じて
作動する。これにより試料台2、従ってそれに固定され
た試料ホルダ1をX方向及びY方向のいずれか又は両方
へ平行移動させる。現在の段階では、制御装置16から
供給される1個のパルス信号によって、X,Yの各方向
へ約 2.5μm のステップ幅で試料ホルダ15を
移動させることができる。試料ホルダ1の上記の移動に
より、それまでコリメータ10のX線照射領域にあって
測定を終えた試料15aに代えて、その隣りに位置する
試料15b又は15cがX線照射領域に持ち運ばれ、そ
こに停止する。そしてこの状態で、上述したX線回折測
定が再度、実行される。
ると、図1において制御装置16からXパルスモータ6
及びYパルスモータ7のいずれか又は両方にパルス信号
が供給され、XYステージ5がそのパルス信号に応じて
作動する。これにより試料台2、従ってそれに固定され
た試料ホルダ1をX方向及びY方向のいずれか又は両方
へ平行移動させる。現在の段階では、制御装置16から
供給される1個のパルス信号によって、X,Yの各方向
へ約 2.5μm のステップ幅で試料ホルダ15を
移動させることができる。試料ホルダ1の上記の移動に
より、それまでコリメータ10のX線照射領域にあって
測定を終えた試料15aに代えて、その隣りに位置する
試料15b又は15cがX線照射領域に持ち運ばれ、そ
こに停止する。そしてこの状態で、上述したX線回折測
定が再度、実行される。
【0016】これ以降、試料ホルダ1に固着された全て
の試料15についてのX線回折測定が終了するまで、制
御装置16に予め記憶されたプログラムに従ってX,Y
パルスモータ6,7が作動して、個々の試料15を順次
にX線照射領域にセットする。
の試料15についてのX線回折測定が終了するまで、制
御装置16に予め記憶されたプログラムに従ってX,Y
パルスモータ6,7が作動して、個々の試料15を順次
にX線照射領域にセットする。
【0017】上記の微小部X線回折装置において、試料
ホルダ1の試料固着面1aは試料固着部14も含めて、
X線無反射試料板によって形成しておくことが望ましい
。このX線無反射試料板とは、水晶やシリコンの単結晶
によって形成されるものであって、その単結晶のカット
の仕方を工夫することにより、任意の方向から入射する
X線に関してX線回折条件を満たさないように、すなわ
ち極力X線を回折しないように表面加工された材料のこ
とである。
ホルダ1の試料固着面1aは試料固着部14も含めて、
X線無反射試料板によって形成しておくことが望ましい
。このX線無反射試料板とは、水晶やシリコンの単結晶
によって形成されるものであって、その単結晶のカット
の仕方を工夫することにより、任意の方向から入射する
X線に関してX線回折条件を満たさないように、すなわ
ち極力X線を回折しないように表面加工された材料のこ
とである。
【0018】以上、1つの実施例をあげて本発明を説明
したが、本発明はその実施例に限定されるものではない
。例えば、試料15をX,Yの2方向へ平行移動させる
ための手段は、図1に示した構造に限らず他の任意の構
造を採用することができる。試料固着部14は、図2及
び図3に示したような高さの低い方形状の突起に限らず
、図4に示すような、高さの高い逆円錐状の突起24と
することもできる。この逆円錐状の試料固着部24を採
用すれば、試料固着領域がX線の回折に関与することが
少なくなるので、PSPC17による測定結果において
、いわゆるバックグランド成分を低減することができる
。
したが、本発明はその実施例に限定されるものではない
。例えば、試料15をX,Yの2方向へ平行移動させる
ための手段は、図1に示した構造に限らず他の任意の構
造を採用することができる。試料固着部14は、図2及
び図3に示したような高さの低い方形状の突起に限らず
、図4に示すような、高さの高い逆円錐状の突起24と
することもできる。この逆円錐状の試料固着部24を採
用すれば、試料固着領域がX線の回折に関与することが
少なくなるので、PSPC17による測定結果において
、いわゆるバックグランド成分を低減することができる
。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、XYステージ(5)に
よって試料ホルダ(1)を平行移動させることにより、
試料ホルダ(1)の異なる位置に固着された複数の試料
(15)を連続的に測定できるようになった。従って従
来のように、試料交換に際していちいち試料ホルダ(1
)を試料台(2)に着脱する必要がなくなり、その結果
、微小部X線回折装置において短時間の間に複数の試料
を正確にX線回折測定できるようになった。
よって試料ホルダ(1)を平行移動させることにより、
試料ホルダ(1)の異なる位置に固着された複数の試料
(15)を連続的に測定できるようになった。従って従
来のように、試料交換に際していちいち試料ホルダ(1
)を試料台(2)に着脱する必要がなくなり、その結果
、微小部X線回折装置において短時間の間に複数の試料
を正確にX線回折測定できるようになった。
【図1】本発明に係る試料交換方法を用いた微小部X線
回折装置の一例の斜視図である。
回折装置の一例の斜視図である。
【図2】図1の要部を示す側面断面図である。
【図3】図2の矢印III方向から試料ホルダの底面を
示す図である。
示す図である。
【図4】試料ホルダの変形例を示す側面断面図である。
1 試料ホルダ
1a 試料固着面 3 Xステージ
4 Yステージ 5 XYステージ
6,7 パルスモータ 10 コリメータ
14,24 試料固着部 15 試料
16 制御装置 17 位置敏感型比例計数管(PSPC) P
X線源
1a 試料固着面 3 Xステージ
4 Yステージ 5 XYステージ
6,7 パルスモータ 10 コリメータ
14,24 試料固着部 15 試料
16 制御装置 17 位置敏感型比例計数管(PSPC) P
X線源
Claims (4)
- 【請求項1】 試料を試料ホルダに固着させ、X線源
から放射されたX線をコリメータによって集束させて上
記試料の微小部に照射し、該試料の微小部で回折するX
線をX線検出器で検出する微小部X線回折装置における
試料交換方法であって、上記試料ホルダの試料固着面に
複数の試料固着領域を設け、複数の試料をそれらの試料
固着領域に1個づつ個別に固着し、試料ホルダを互いに
直交する2方向のうち少なくともいずれか一方を選択し
て移動させることにより、試料ホルダに固着された複数
の試料を、順次1個づつ、コリメータのX線照射位置に
持ち運ぶことを特徴とする微小部X線回折装置の試料交
換方法。 - 【請求項2】 試料を試料ホルダに固着させ、X線源
から放射されたX線をコリメータによって集束させて上
記試料の微小部に照射し、該試料の微小部で回折するX
線をX線検出器で検出する微小部X線回折装置の試料交
換装置であって、上記試料ホルダは複数の試料固着領域
を有しており、そして試料ホルダを互いに直交する2方
向へ独立して平行移動させることのできるXYステージ
と、XYステージの平行移動量を制御する制御装置とを
有しており、上記制御装置は、個々の試料固着領域が、
決められた時間おきに順次にコリメータによるX線照射
位置に持ち運ばれるよう、上記XYステージの移動を制
御することを特徴とする微小部X線回折装置の試料交換
装置。 - 【請求項3】 試料ホルダのうち上記複数の試料固着
領域が設けられる面は、入射するX線を回折させない性
質を有するX線無反射試料板によって形成されることを
特徴とする請求項2記載の微小部X線回折装置の試料交
換装置。 - 【請求項4】 上記コリメータは、X線を全反射させ
ながら進行させるX線全反射管を有する全反射コリメー
タであることを特徴とする請求項2記載の微小部X線回
折装置の試料交換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2416274A JPH04232830A (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 微小部x線回折装置の試料交換方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2416274A JPH04232830A (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 微小部x線回折装置の試料交換方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04232830A true JPH04232830A (ja) | 1992-08-21 |
Family
ID=18524505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2416274A Pending JPH04232830A (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 微小部x線回折装置の試料交換方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04232830A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002195963A (ja) * | 2000-12-25 | 2002-07-10 | Ours Tex Kk | X線分光装置およびx線分析装置 |
JP2009115652A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Institute Of Physical & Chemical Research | サンプルピン保持アタッチメント |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP2416274A patent/JPH04232830A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002195963A (ja) * | 2000-12-25 | 2002-07-10 | Ours Tex Kk | X線分光装置およびx線分析装置 |
JP2009115652A (ja) * | 2007-11-07 | 2009-05-28 | Institute Of Physical & Chemical Research | サンプルピン保持アタッチメント |
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