JPH0874898A - ディスクブレーキ用パッドクリップ - Google Patents
ディスクブレーキ用パッドクリップInfo
- Publication number
- JPH0874898A JPH0874898A JP7075847A JP7584795A JPH0874898A JP H0874898 A JPH0874898 A JP H0874898A JP 7075847 A JP7075847 A JP 7075847A JP 7584795 A JP7584795 A JP 7584795A JP H0874898 A JPH0874898 A JP H0874898A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pad
- pad clip
- disc
- mounting
- disc brake
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/02—Braking members; Mounting thereof
- F16D65/04—Bands, shoes or pads; Pivots or supporting members therefor
- F16D65/092—Bands, shoes or pads; Pivots or supporting members therefor for axially-engaging brakes, e.g. disc brakes
- F16D65/095—Pivots or supporting members therefor
- F16D65/097—Resilient means interposed between pads and supporting members or other brake parts
- F16D65/0972—Resilient means interposed between pads and supporting members or other brake parts transmitting brake reaction force, e.g. elements interposed between torque support plate and pad
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】材料の歩留りが良いとともに、ディスクブレー
キへの装着性が良く、低コストのディスクブレーキ用パ
ッドクリップを提供する。 【構成】車輪の非回転部材に固定されたマウンティング
部材２と、マウンティング部材２に車輪回転軸方向に移
動可能に取付けられたシリンダ部材３と、突出部４ａを
備え、マウンティング部材２に設けられた凹部２ｂに突
出部４ａを装着し、車輪回転軸方向に移動可能に取付け
られたディスクパッド４とを備えたディスクブレーキ１
に装着するためのディスクブレーキ用パッドクリップ８
で、凹部２ｂに装着された基部８ａと、基部８ａから突
出して、ディスクパッド４の突出部４ａを車輪の半径方
向に押圧する付勢部８ｅと、前記付勢部８ｅと基部８ａ
とを連結した延在部８ｄを備えており、前記延在部８ｄ
は湾曲しているパッドクリップ８。
キへの装着性が良く、低コストのディスクブレーキ用パ
ッドクリップを提供する。 【構成】車輪の非回転部材に固定されたマウンティング
部材２と、マウンティング部材２に車輪回転軸方向に移
動可能に取付けられたシリンダ部材３と、突出部４ａを
備え、マウンティング部材２に設けられた凹部２ｂに突
出部４ａを装着し、車輪回転軸方向に移動可能に取付け
られたディスクパッド４とを備えたディスクブレーキ１
に装着するためのディスクブレーキ用パッドクリップ８
で、凹部２ｂに装着された基部８ａと、基部８ａから突
出して、ディスクパッド４の突出部４ａを車輪の半径方
向に押圧する付勢部８ｅと、前記付勢部８ｅと基部８ａ
とを連結した延在部８ｄを備えており、前記延在部８ｄ
は湾曲しているパッドクリップ８。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、主に車両の制動装置に
適用されるディスクブレーキ用パッドクリップに関する
ものである。
適用されるディスクブレーキ用パッドクリップに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】車両の制動装置に適用されるディスクブ
レーキ用パッドクリップとして公知のものは、従来技術
として特開昭５４−３５５６６号に第２実施例として開
示されたものがあった。上記従来技術に記載されたパッ
ドクリップは、車輪の非回転部材に取付けられたマウン
ティング部材に設けられた矩形状の凹部に装着される装
着部と、前記装着部から延在してディスクパッドの内周
端を、車輪半径方向外側に向けてばね付勢する付勢部を
含んだものであった。
レーキ用パッドクリップとして公知のものは、従来技術
として特開昭５４−３５５６６号に第２実施例として開
示されたものがあった。上記従来技術に記載されたパッ
ドクリップは、車輪の非回転部材に取付けられたマウン
ティング部材に設けられた矩形状の凹部に装着される装
着部と、前記装着部から延在してディスクパッドの内周
端を、車輪半径方向外側に向けてばね付勢する付勢部を
含んだものであった。
【０００３】しかしながら、前記従来技術のディスクブ
レーキ用パッドクリップは、前記付勢部によってディス
クパッドの内周端を付勢しているため、前記付勢部は必
然的に長大なものになり、パッドクリップの材料取りに
関して、歩留りの悪いものであった。
レーキ用パッドクリップは、前記付勢部によってディス
クパッドの内周端を付勢しているため、前記付勢部は必
然的に長大なものになり、パッドクリップの材料取りに
関して、歩留りの悪いものであった。
【０００４】上記した従来技術とは別の従来技術とし
て、実公平２−２０９７号に示すディスクブレーキを構
成するパッドクリップがあった。これに開示されたパッ
ドクリップは、マウンティング部材に設けられた凹部に
装着されたディスクパッドの突出部を半径方向外側に付
勢する付勢部を備えた構成であるため、長大な付勢部を
必要とせずに、パッドクリップの材料取りの点で有利な
ものであった。
て、実公平２−２０９７号に示すディスクブレーキを構
成するパッドクリップがあった。これに開示されたパッ
ドクリップは、マウンティング部材に設けられた凹部に
装着されたディスクパッドの突出部を半径方向外側に付
勢する付勢部を備えた構成であるため、長大な付勢部を
必要とせずに、パッドクリップの材料取りの点で有利な
ものであった。
【０００５】しかしながら、上記従来技術によるパッド
クリップにおいては、車両の走行によるディスクパッド
の振動を考慮すれば、パッドクリップの破損を防ぐため
に、パッドクリップの付勢部がディスクパッドの突出部
をばね付勢する力を所定値以上に大きくしなければなら
ない。ところが、ディスクブレーキの組立時に、マウン
ティング部材の凹部にパッドクリップを装着後、ディス
クパッドの突出部をパッドクリップに装着する際には、
前記パッドクリップの付勢部を、そのばね力に抗して押
圧しなければならず、組立作業者の作業性を考慮すれ
ば、依然課題を含んだものであった。
クリップにおいては、車両の走行によるディスクパッド
の振動を考慮すれば、パッドクリップの破損を防ぐため
に、パッドクリップの付勢部がディスクパッドの突出部
をばね付勢する力を所定値以上に大きくしなければなら
ない。ところが、ディスクブレーキの組立時に、マウン
ティング部材の凹部にパッドクリップを装着後、ディス
クパッドの突出部をパッドクリップに装着する際には、
前記パッドクリップの付勢部を、そのばね力に抗して押
圧しなければならず、組立作業者の作業性を考慮すれ
ば、依然課題を含んだものであった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題とすると
ころは、材料の歩留りが良いとともに、ディスクブレー
キへの装着性が良く、低コストのディスクブレーキ用パ
ッドクリップを提供することである。
ころは、材料の歩留りが良いとともに、ディスクブレー
キへの装着性が良く、低コストのディスクブレーキ用パ
ッドクリップを提供することである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、請求項１に記載したように、車輪
の非回転部材に固定されたマウンティング部材と、前記
マウンティング部材に車輪回転軸方向に移動可能に取付
けられたシリンダ部材と、突出部を備え、前記マウンテ
ィング部材に設けられた凹部に前記突出部を装着し、車
輪回転軸方向に移動可能に取付けられたディスクパッド
とを備えたディスクブレーキに装着するためのディスク
ブレーキ用パッドクリップで、前記凹部に装着された基
部と、前記基部から突出して、前記ディスクパッドの突
出部を車輪の半径方向に押圧する付勢部と、前記付勢部
と前記基部とを連結した延在部を備えており、前記延在
部は湾曲していることを特徴とするパッドクリップとし
た。
に本発明においては、請求項１に記載したように、車輪
の非回転部材に固定されたマウンティング部材と、前記
マウンティング部材に車輪回転軸方向に移動可能に取付
けられたシリンダ部材と、突出部を備え、前記マウンテ
ィング部材に設けられた凹部に前記突出部を装着し、車
輪回転軸方向に移動可能に取付けられたディスクパッド
とを備えたディスクブレーキに装着するためのディスク
ブレーキ用パッドクリップで、前記凹部に装着された基
部と、前記基部から突出して、前記ディスクパッドの突
出部を車輪の半径方向に押圧する付勢部と、前記付勢部
と前記基部とを連結した延在部を備えており、前記延在
部は湾曲していることを特徴とするパッドクリップとし
た。
【０００８】又、請求項２に記載した本発明において
は、前記パッドクリップの基部には、前記パッドクリッ
プの前記マウンティング部材に対する車輪回転軸方向へ
の移動を抑止する爪部を設けたことを特徴とする前記請
求項１記載のパッドクリップとした。
は、前記パッドクリップの基部には、前記パッドクリッ
プの前記マウンティング部材に対する車輪回転軸方向へ
の移動を抑止する爪部を設けたことを特徴とする前記請
求項１記載のパッドクリップとした。
【０００９】又、請求項３に記載した本発明において
は、前記パッドクリップの延在部には、前記凹部に向け
て突出した保持部が設けられていることを特徴とする前
記請求項１記載のパッドクリップとした。
は、前記パッドクリップの延在部には、前記凹部に向け
て突出した保持部が設けられていることを特徴とする前
記請求項１記載のパッドクリップとした。
【００１０】
【作用】上記した構成によるディスクブレーキ用パッド
クリップにおいては、マウンティング部材に装着される
基部と、ディスクパッドの突出部を車輪の半径方向に付
勢する付勢部と、前記基部と付勢部とを連結する湾曲し
た延在部とを含んだパッドクリップとしたことにより、
該パッドクリップをマウンティング部材の凹部に装着し
た際に、前記付勢部の撓み量が増大するにしたがって、
前記延在部が凹部に当接する領域が、前記基部側からし
だいに前記付勢部側まで増大するため、前記付勢部の撓
みのためのスパンがしだいに短くなり、付勢部の撓みに
よるばね定数がしだいに増大する。
クリップにおいては、マウンティング部材に装着される
基部と、ディスクパッドの突出部を車輪の半径方向に付
勢する付勢部と、前記基部と付勢部とを連結する湾曲し
た延在部とを含んだパッドクリップとしたことにより、
該パッドクリップをマウンティング部材の凹部に装着し
た際に、前記付勢部の撓み量が増大するにしたがって、
前記延在部が凹部に当接する領域が、前記基部側からし
だいに前記付勢部側まで増大するため、前記付勢部の撓
みのためのスパンがしだいに短くなり、付勢部の撓みに
よるばね定数がしだいに増大する。
【００１１】よって、マウンティング部材に設けられた
凹部に装着したパッドクリップに対して、ディスクパッ
ドの突出部を挿入する際に、作業者が前記パッドクリッ
プの付勢部を前記付勢部のばね力に抗して撓ませなが
ら、前記ディスクパッドの突出部を挿入する場合、前記
基部と付勢部とを連結する延在部の、前記基部に近い側
のみが前記マウンティング部材の凹部に当接しているた
め、付勢部の撓みによるばね定数が小さく、付勢部を撓
ませるのに大きな力を必要としない。
凹部に装着したパッドクリップに対して、ディスクパッ
ドの突出部を挿入する際に、作業者が前記パッドクリッ
プの付勢部を前記付勢部のばね力に抗して撓ませなが
ら、前記ディスクパッドの突出部を挿入する場合、前記
基部と付勢部とを連結する延在部の、前記基部に近い側
のみが前記マウンティング部材の凹部に当接しているた
め、付勢部の撓みによるばね定数が小さく、付勢部を撓
ませるのに大きな力を必要としない。
【００１２】又、前記パッドクリップを装着したディス
クブレーキを車両に取りつけた場合に、車両が走行する
路面によって車輪が振動して、ディスクパッドが大きく
振動すると、パッドクリップの撓み量が大きくなるにし
たがって、前記した湾曲した延在部の前記付勢部側まで
がマウンティング部材の凹部に接するようになり、前記
付勢部の撓みによるばね定数が増大する。従って、車両
の車輪の振動に対してもディスクパッドを強固に保持で
きる。
クブレーキを車両に取りつけた場合に、車両が走行する
路面によって車輪が振動して、ディスクパッドが大きく
振動すると、パッドクリップの撓み量が大きくなるにし
たがって、前記した湾曲した延在部の前記付勢部側まで
がマウンティング部材の凹部に接するようになり、前記
付勢部の撓みによるばね定数が増大する。従って、車両
の車輪の振動に対してもディスクパッドを強固に保持で
きる。
【００１３】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例について
説明する。
説明する。
【００１４】図１は本発明によるディスクブレーキ用パ
ッドクリップをディスクブレーキに装着したものの正面
図である。図１においてディスクブレーキ１は、取付け
穴２ａを介して図示しない車輪の非回転部材に固定され
るマウンティング２、前記マウンティング２に対して、
車輪の回転軸方向に移動可能に取付けられたシリンダボ
ディ３、一対の突出部４ａを備え、前記マウンティング
２に設けられた一対の凹部２ｂに前記突出部４ａを各々
装着することによって、前記車輪の回転軸方向に移動可
能に前記マウンティング２に取付けられたディスク（ア
ウタ）パッド４、および、車輪と共に回転するディスク
ロータ５を挟んで、前記ディスクパッド４と対向するよ
うに配置された図示されないもう１つのディスク（イン
ナ）パッドを備えている。前記ディスクパッド４は、シ
ム板６を介して、前記シリンダボディ３のリアクション
部３ａと当接しており、一方、前記した図示しないイン
ナ側のディスクパッドはシリンダピストン７と当接して
いる。上記構成によって、ディスクブレーキ１の作動時
に、前記ディスクロータ５は両側からディスクパッドに
よって挟圧される。
ッドクリップをディスクブレーキに装着したものの正面
図である。図１においてディスクブレーキ１は、取付け
穴２ａを介して図示しない車輪の非回転部材に固定され
るマウンティング２、前記マウンティング２に対して、
車輪の回転軸方向に移動可能に取付けられたシリンダボ
ディ３、一対の突出部４ａを備え、前記マウンティング
２に設けられた一対の凹部２ｂに前記突出部４ａを各々
装着することによって、前記車輪の回転軸方向に移動可
能に前記マウンティング２に取付けられたディスク（ア
ウタ）パッド４、および、車輪と共に回転するディスク
ロータ５を挟んで、前記ディスクパッド４と対向するよ
うに配置された図示されないもう１つのディスク（イン
ナ）パッドを備えている。前記ディスクパッド４は、シ
ム板６を介して、前記シリンダボディ３のリアクション
部３ａと当接しており、一方、前記した図示しないイン
ナ側のディスクパッドはシリンダピストン７と当接して
いる。上記構成によって、ディスクブレーキ１の作動時
に、前記ディスクロータ５は両側からディスクパッドに
よって挟圧される。
【００１５】ここで、前記したディスクパッド４の突出
部４ａと前記マウンティング２の凹部２ｂとの間には、
各々パッドクリップ８が介在し、前記ディスクパッド４
の突出部４ａを、車輪半径方向外方（図１において上
方）に付勢している。望ましくは、インナ側のディスク
パッドと前記マウンティング２との間にも、前記パッド
クリップ８を介在させるのが良い。以下において、パッ
ドクリップ８について詳述する。
部４ａと前記マウンティング２の凹部２ｂとの間には、
各々パッドクリップ８が介在し、前記ディスクパッド４
の突出部４ａを、車輪半径方向外方（図１において上
方）に付勢している。望ましくは、インナ側のディスク
パッドと前記マウンティング２との間にも、前記パッド
クリップ８を介在させるのが良い。以下において、パッ
ドクリップ８について詳述する。
【００１６】図２は、パッドクリップ８の拡大正面図、
図３は図２のＡ視図、図４および図５は、各々図３のＢ
視図およびＣ視図である。パッドクリップ８は、Ｌ字状
の基部８ａを備えており、前記基部８ａには前記マウン
ティング２の凹部２ｂを挟持する装着部８ｂと、前記マ
ウンティング２への装着時に前記マウンティング２の端
部から突出する折曲げ部８ｃが、一体に形成されてい
る。
図３は図２のＡ視図、図４および図５は、各々図３のＢ
視図およびＣ視図である。パッドクリップ８は、Ｌ字状
の基部８ａを備えており、前記基部８ａには前記マウン
ティング２の凹部２ｂを挟持する装着部８ｂと、前記マ
ウンティング２への装着時に前記マウンティング２の端
部から突出する折曲げ部８ｃが、一体に形成されてい
る。
【００１７】前記基部８ａからは湾曲した延在部８ｄが
突出し、その先端には前記マウンティング２への装着時
に、前記ディスクパッド４の突出部４ａを車輪半径方向
外方に付勢する付勢部８ｅが形成されている。又、図３
および図４において示したように、前記付勢部８ｅの端
部には、前記マウンティング２の凹部２ｂに装着したパ
ッドクリップ８に、前記ディスクパッド４の突出部４ａ
を挿入する際に、作業者が前記付勢部８ｅを撓ませるた
めに押圧する操作部８ｆが設置されている。
突出し、その先端には前記マウンティング２への装着時
に、前記ディスクパッド４の突出部４ａを車輪半径方向
外方に付勢する付勢部８ｅが形成されている。又、図３
および図４において示したように、前記付勢部８ｅの端
部には、前記マウンティング２の凹部２ｂに装着したパ
ッドクリップ８に、前記ディスクパッド４の突出部４ａ
を挿入する際に、作業者が前記付勢部８ｅを撓ませるた
めに押圧する操作部８ｆが設置されている。
【００１８】更に、前記基部８ａの上面には、２枚の爪
８ｇ（図３，図４）が設けられており、これらが前記マ
ウンティング２の凹部２ｂに当接することによって、デ
ィスクブレーキ１の作動時に、前記ディスクパッド４の
突出部４ａから、パッドクリップ８の基部８ａが前記デ
ィスクロータ５の回転方向に押圧力を受けることによっ
て、パッドクリップ８が軸方向（図３において左右方
向）に移動することを防いでいる。
８ｇ（図３，図４）が設けられており、これらが前記マ
ウンティング２の凹部２ｂに当接することによって、デ
ィスクブレーキ１の作動時に、前記ディスクパッド４の
突出部４ａから、パッドクリップ８の基部８ａが前記デ
ィスクロータ５の回転方向に押圧力を受けることによっ
て、パッドクリップ８が軸方向（図３において左右方
向）に移動することを防いでいる。
【００１９】又、前記基部８ａには、図２において下方
に向けて突出するように、保持部８ｈが一体的に形成さ
れており（図５）、前記保持部８ｈはパッドクリップ８
を前記マウンティング２の凹部２ｂに装着した時に、前
記凹部２ｂに対して付勢力を与えている。前記保持部８
ｈの機能については後述する。
に向けて突出するように、保持部８ｈが一体的に形成さ
れており（図５）、前記保持部８ｈはパッドクリップ８
を前記マウンティング２の凹部２ｂに装着した時に、前
記凹部２ｂに対して付勢力を与えている。前記保持部８
ｈの機能については後述する。
【００２０】ここで、パッドクリップ８を前記マウンテ
ィング２の凹部２ｂに装着した時の、付勢部８ｅの撓み
量と発生荷重の関係を図６に示す。前述したように、前
記付勢部８ｅと前記基部８ａとを連結する前記延在部８
ｄは湾曲しているため、付勢部８ｅの撓み量が増大する
につれて、前記延在部８ｄと前記マウンティング２の凹
部２ｂとの当接領域が、前記基部８ａ側から前記付勢部
８ｅ方向へと増大していき、付勢部８ｅの撓みのための
スパンがしだいに減少していく。従って、図６にあるよ
うに、付勢部８ｅの撓み量に対して発生荷重は非線型と
なり、付勢部８ｅの撓み量が増大するにしたがって、そ
のばね定数も増大することとなる。
ィング２の凹部２ｂに装着した時の、付勢部８ｅの撓み
量と発生荷重の関係を図６に示す。前述したように、前
記付勢部８ｅと前記基部８ａとを連結する前記延在部８
ｄは湾曲しているため、付勢部８ｅの撓み量が増大する
につれて、前記延在部８ｄと前記マウンティング２の凹
部２ｂとの当接領域が、前記基部８ａ側から前記付勢部
８ｅ方向へと増大していき、付勢部８ｅの撓みのための
スパンがしだいに減少していく。従って、図６にあるよ
うに、付勢部８ｅの撓み量に対して発生荷重は非線型と
なり、付勢部８ｅの撓み量が増大するにしたがって、そ
のばね定数も増大することとなる。
【００２１】前記マウンティング２の凹部２ｂに装着し
たパッドクリップ８に、前記ディスクパッド４の突出部
４ａを挿入する際、前記パッドクリップ８の操作部８ｆ
を図１、図２において下方に押し下げて前記付勢部８ｅ
を撓ませる。この時、前記パッドクリップ８の付勢部８
ｅの撓み量はさして多くないため、前記付勢部８ｅの撓
みによる発生荷重も比較的低く、ディスクパッド４の装
着の作業性を悪くすることはない。
たパッドクリップ８に、前記ディスクパッド４の突出部
４ａを挿入する際、前記パッドクリップ８の操作部８ｆ
を図１、図２において下方に押し下げて前記付勢部８ｅ
を撓ませる。この時、前記パッドクリップ８の付勢部８
ｅの撓み量はさして多くないため、前記付勢部８ｅの撓
みによる発生荷重も比較的低く、ディスクパッド４の装
着の作業性を悪くすることはない。
【００２２】又、前記パッドクリップ８の操作部８ｆを
図２において下方に押圧した時、図２において反時計方
向のモーメントが発生するが、前記保持部８ｈが前記マ
ウンティング２の凹部２ｂに対して付勢力を働かせてい
るため、パッドクリップ８が凹部２ｂから脱落すること
はない。
図２において下方に押圧した時、図２において反時計方
向のモーメントが発生するが、前記保持部８ｈが前記マ
ウンティング２の凹部２ｂに対して付勢力を働かせてい
るため、パッドクリップ８が凹部２ｂから脱落すること
はない。
【００２３】一方、ディスクパッド４をパッドクリップ
８に装着後、車輪の振動によってディスクパッド４が振
動すれば、付勢部８ｅの撓み量が増大し、パッドクリッ
プ８の湾曲した延在部８ｄが、その基部８ａ側から付勢
部８ｅ側付近まで前記マウンティング２の凹部２ｂに当
接するため、付勢部８ｅの撓みのためのスパンが短くな
り、そのばね定数が増大することによって、発生荷重が
強大なものとなり、ディスクパッド４を強固に保持でき
ると同時に、付勢部８ｅの撓みによるパッドクリップ８
の破損を防ぐことができる。
８に装着後、車輪の振動によってディスクパッド４が振
動すれば、付勢部８ｅの撓み量が増大し、パッドクリッ
プ８の湾曲した延在部８ｄが、その基部８ａ側から付勢
部８ｅ側付近まで前記マウンティング２の凹部２ｂに当
接するため、付勢部８ｅの撓みのためのスパンが短くな
り、そのばね定数が増大することによって、発生荷重が
強大なものとなり、ディスクパッド４を強固に保持でき
ると同時に、付勢部８ｅの撓みによるパッドクリップ８
の破損を防ぐことができる。
【００２４】尚、上記実施例では、パッドクリップ８は
ディスクパッド４の突出部４ａを、車輪回転軸の半径方
向外側に向けて付勢しているが、半径方向内側に向けて
付勢するようにしてもかまわない。
ディスクパッド４の突出部４ａを、車輪回転軸の半径方
向外側に向けて付勢しているが、半径方向内側に向けて
付勢するようにしてもかまわない。
【００２５】
【発明の効果】上記したように、本発明のディスクブレ
ーキ用パッドクリップによれば、パッドクリップ全体を
小型化できるため、パッドクリップを装着するディスク
ブレーキの軽量化が行える。
ーキ用パッドクリップによれば、パッドクリップ全体を
小型化できるため、パッドクリップを装着するディスク
ブレーキの軽量化が行える。
【００２６】又、パッドクリップのディスクブレーキへ
の組付性が良いため、更に、ディスクブレーキの低コス
ト化を達成できる。
の組付性が良いため、更に、ディスクブレーキの低コス
ト化を達成できる。
【図１】本発明のディスクブレーキ用パッドクリップの
ディスクブレーキへ装着した際の正面図
ディスクブレーキへ装着した際の正面図
【図２】本発明のディスクブレーキ用パッドクリップの
正面図
正面図
【図３】図２のＡ視図
【図４】図３のＢ視図
【図５】図３のＣ視図
【図６】本発明のディスクブレーキ用パッドクリップの
付勢部の撓み特性図
付勢部の撓み特性図
１ ディスクブレーキ ２ マウンティング ２ｂ
凹部 ３ シリンダボディ ４ ディスクパッド ４ａ
突出部 ８ パッドクリップ ８ａ 基部 ８ｄ 延在部
８ｅ 付勢部 ８ｇ 爪部 ８ｈ 保持部
凹部 ３ シリンダボディ ４ ディスクパッド ４ａ
突出部 ８ パッドクリップ ８ａ 基部 ８ｄ 延在部
８ｅ 付勢部 ８ｇ 爪部 ８ｈ 保持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浦 田 研 志 愛知県刈谷市朝日町２丁目１番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 赤 尾 英 雄 愛知県刈谷市朝日町２丁目１番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 須 賀 登志隆 愛知県刈谷市朝日町２丁目１番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 毛 利 直 樹 愛知県刈谷市朝日町２丁目１番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 按 田 寛 愛知県刈谷市朝日町２丁目１番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 竹 尾 祐 一 愛知県刈谷市朝日町２丁目１番地 アイシ ン精機株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】 車輪の非回転部材に固定されたマウンテ
ィング部材と、前記マウンティング部材に車輪回転軸方
向に移動可能に取付けられたシリンダ部材と、突出部を
備え、前記マウンティング部材に設けられた凹部に前記
突出部を装着し、車輪回転軸方向に移動可能に取付けら
れたディスクパッドとを備えたディスクブレーキに装着
するためのディスクブレーキ用パッドクリップで、前記
凹部に装着された基部と、前記基部から突出して、前記
ディスクパッドの突出部を車輪の半径方向に押圧する付
勢部と、前記付勢部と前記基部とを連結した延在部を備
えており、前記延在部は湾曲していることを特徴とする
パッドクリップ。 - 【請求項２】 前記パッドクリップの基部には、前記パ
ッドクリップの前記マウンティング部材に対する車輪回
転軸方向への移動を抑止する爪部を設けたことを特徴と
する前記請求項１記載のパッドクリップ。 - 【請求項３】 前記パッドクリップの延在部には、前記
凹部に向けて突出した保持部が設けられていることを特
徴とする前記請求項１記載のパッドクリップ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7075847A JPH0874898A (ja) | 1994-06-29 | 1995-03-31 | ディスクブレーキ用パッドクリップ |
| US08/453,970 US5649610A (en) | 1994-06-29 | 1995-05-30 | Pad clip for a disc brake |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14828694 | 1994-06-29 | ||
| JP6-148286 | 1994-06-29 | ||
| JP7075847A JPH0874898A (ja) | 1994-06-29 | 1995-03-31 | ディスクブレーキ用パッドクリップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0874898A true JPH0874898A (ja) | 1996-03-19 |
Family
ID=26417005
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7075847A Pending JPH0874898A (ja) | 1994-06-29 | 1995-03-31 | ディスクブレーキ用パッドクリップ |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5649610A (ja) |
| JP (1) | JPH0874898A (ja) |
Families Citing this family (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3232365B2 (ja) * | 1995-02-20 | 2001-11-26 | トキコ株式会社 | ディスクブレーキ |
| JPH1163035A (ja) * | 1997-08-28 | 1999-03-05 | Aisin Seiki Co Ltd | ディスクブレーキ |
| FR2800140B1 (fr) * | 1999-10-26 | 2002-01-11 | Bosch Gmbh Robert | Ressort de guidage d'elements de friction et frein a disque comportant au moins un tel ressort |
| FR2851310B1 (fr) * | 2003-02-17 | 2006-04-28 | Bosch Gmbh Robert | Organe de friction et frein a disque pour vehicule automobile muni de cet organe de friction |
| US7201257B2 (en) * | 2003-10-14 | 2007-04-10 | Advics Co., Ltd. | Disk brake devices |
| US20070029148A1 (en) * | 2005-08-08 | 2007-02-08 | Akebono Corporation North America | Caliper brake pad clip |
| US7299903B2 (en) * | 2006-01-25 | 2007-11-27 | Kelsey-Hayes Company | Symmetric brake clip |
| US7784591B2 (en) * | 2006-03-15 | 2010-08-31 | Kelsey-Hayes Company | Defined brake pad abutment |
| FR2925634B1 (fr) * | 2007-12-21 | 2010-04-02 | Bosch Gmbh Robert | Systeme de montage de patin de frein a disque. |
| DE102008013514A1 (de) | 2008-03-11 | 2009-09-17 | TRW KFZ-Ausrüstung GmbH | Scheibenbremse mit orientierungsgesichertem Einbau der Bremsbeläge |
| US9206867B2 (en) | 2014-02-25 | 2015-12-08 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Pad clip with nonlinear stiffness |
| KR101908011B1 (ko) * | 2017-03-23 | 2018-10-16 | 주식회사 만도 | 차량용 디스크브레이크 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56106245U (ja) * | 1980-01-16 | 1981-08-18 | ||
| JPS56131038U (ja) * | 1980-03-08 | 1981-10-05 | ||
| JPS5789032U (ja) * | 1980-11-21 | 1982-06-01 | ||
| JPS57149337U (ja) * | 1981-03-17 | 1982-09-20 | ||
| JPS5967635U (ja) * | 1982-10-27 | 1984-05-08 | トヨタ自動車株式会社 | 摩擦パツド案内装置を備えたデイスクブレ−キ |
Family Cites Families (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS52121488A (en) * | 1976-04-02 | 1977-10-12 | Yec Kk | Power controll equipment for heat sealer |
| JPS5386969A (en) * | 1977-01-08 | 1978-07-31 | Aisin Seiki Co Ltd | Disccbrake used pad keep spring |
| JPS6048654B2 (ja) * | 1977-08-24 | 1985-10-29 | トヨタ自動車株式会社 | デイスクブレ−キ |
| AU524520B2 (en) * | 1981-02-09 | 1982-09-23 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Pad clip for disc brake |
| JPS5996431U (ja) * | 1982-12-20 | 1984-06-30 | トキコ株式会社 | デイスクブレ−キ |
| FR2582366B1 (fr) * | 1985-05-22 | 1987-07-24 | Bendix France | Ressort pour frein a disque et frein a disque equipe d'un tel ressort |
| JPH022097A (ja) * | 1988-06-13 | 1990-01-08 | Toshiba Corp | メモリモジュール |
| JPH059536Y2 (ja) * | 1988-07-18 | 1993-03-09 | ||
| JP3147471B2 (ja) * | 1992-03-12 | 2001-03-19 | アイシン精機株式会社 | デイスクブレーキ |
| JPH05280563A (ja) * | 1992-03-31 | 1993-10-26 | Aisin Seiki Co Ltd | ディスクブレーキ |
| JPH06114662A (ja) * | 1992-09-30 | 1994-04-26 | Toyoda Mach Works Ltd | ワークの押付装置 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7075847A patent/JPH0874898A/ja active Pending
- 1995-05-30 US US08/453,970 patent/US5649610A/en not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56106245U (ja) * | 1980-01-16 | 1981-08-18 | ||
| JPS56131038U (ja) * | 1980-03-08 | 1981-10-05 | ||
| JPS5789032U (ja) * | 1980-11-21 | 1982-06-01 | ||
| JPS57149337U (ja) * | 1981-03-17 | 1982-09-20 | ||
| JPS5967635U (ja) * | 1982-10-27 | 1984-05-08 | トヨタ自動車株式会社 | 摩擦パツド案内装置を備えたデイスクブレ−キ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5649610A (en) | 1997-07-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3838586B2 (ja) | ディスクブレーキ用パッドクリップ | |
| US7766131B2 (en) | Disk brake | |
| JP3871746B2 (ja) | ディスクブレーキ用パッドクリップ | |
| JPH0874898A (ja) | ディスクブレーキ用パッドクリップ | |
| EP0877176A3 (en) | A disc brake anti-rattle design | |
| US5499696A (en) | Disk brake | |
| JP3147471B2 (ja) | デイスクブレーキ | |
| US5954163A (en) | Spring for disc brake | |
| JP4942865B2 (ja) | ディスクブレーキ装置及びそのための帯状弾性装置 | |
| JP2594087Y2 (ja) | パッド戻し機構付きパッドクリップ | |
| JP2001234955A (ja) | ディスクブレーキ用異音抑制部材 | |
| JPH0214569B2 (ja) | ||
| JP4077090B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
| JP2596090Y2 (ja) | 車両用ディスクブレーキ | |
| JP4716272B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
| JP2523479Y2 (ja) | ディスクブレーキ | |
| JP3660507B2 (ja) | ディスクブレーキ | |
| JPH0814286A (ja) | ディスクブレーキ用パッド保持部材 | |
| JPH07139570A (ja) | ディスクブレーキ装置 | |
| JP2542331Y2 (ja) | 車両用ディスクブレ―キの摩擦パッドとシム板の組付け構造 | |
| JP2002139081A (ja) | ディスクブレーキ | |
| JPH08184339A (ja) | ディスクブレーキ | |
| JPH0313632Y2 (ja) | ||
| JPH0754889A (ja) | ディスクブレーキ用摩耗警報装置 | |
| JP2556699Y2 (ja) | ディスクブレーキ |