JP2556699Y2 - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP2556699Y2
JP2556699Y2 JP1423292U JP1423292U JP2556699Y2 JP 2556699 Y2 JP2556699 Y2 JP 2556699Y2 JP 1423292 U JP1423292 U JP 1423292U JP 1423292 U JP1423292 U JP 1423292U JP 2556699 Y2 JP2556699 Y2 JP 2556699Y2
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茂生 鈴木
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トキコ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車両等の制動用に用い
られるディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキには、図5に示すよう
に、車両の非回転部に設けられるキャリア51と、この
キャリア51に、ディスク52の各面にそれぞれ対向す
るよう一対のパッドガイド(一方のみ図示)53を介し
て支持された一対のパッド(一方のみ図示)54と、キ
ャリア51に摺動自在に支持され、一対のパッド54を
それぞれの背面(反ディスク52側の面)55側から挾
持し該パッド54をディスク52に接触させる図示せぬ
キャリパと、一対のパッド54を相互に離間する方向に
付勢するリターンスプリング56とを有する構成のもの
がある。そして、上記したパッドガイド53としては、
パッド54をディスク52の軸線方向に摺動案内するリ
テーナ部57と、このリテーナ部57から延出されパッ
ド54のディスク半径方向内端部に当接してパッド54
をディスク半径方向外方に押圧するスプリング部58と
からなるもの等が採用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記ディスクブレーキ
は、両パッド54にリターンスプリング56を装着する
と、キャリパ組立時等に該リターンスプリング56の付
勢力によりパッドガイド53からパッド54が脱落して
しまうという問題があった。このため、パッドガイド5
3のスプリング部58の先端部に、ディスク軸線方向外
側の端縁部59からディスク半径方向外方に延出した係
止部60を設け、この係止部60によりパッド54の背
面55を係止させることが考えられた。しかしながら、
パッド54がリテーナ部57に完全に組み付けられた際
に上記係止部60をパッド54の背面55との間に不要
な隙間がないよう位置させるようにすると、図6に示す
ように、リテーナ部57にパッド54を組み付ける際に
(組付方向を図6において矢印で示す)、この係止部6
0の位置寸法(図6にAで示す)が不足し、該係止部6
0がパッド54の段部61に引っ掛かって、スプリング
部58に変形を生じてしまうという問題があった。
【0004】また、この係止部60のパッド段部61と
の引っ掛かりを回避するために、係止部60の位置をで
きる限りパッド54の背面55方向にずらす(すなわち
図7に示す位置寸法Bを上記Aより大きくする)という
ことも考えられたが、これによっても、パッド54と係
止部60のディスク半径方向上端部62とが点接触とな
ってしまい、組付性の悪化やスプリング部58の変形を
生じてしまうという問題があった。しかも、係止部60
の位置寸法を大きくしたために、組み付けが終り係止部
60がパッド54の背面55側に位置した際に、係止部
60とパッド54の背面55と間に不要な隙間ができ、
十分な保持効果が得られないという問題があった。
【0005】したがって、本考案の目的は、パッドガイ
ドへのパッドの組付性を向上させるとともに、組付後に
パッドをパッドガイドにより良好に保持することができ
るディスクブレーキを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案のディスクブレーキは、車両の非回転部に設
けられるキャリアと、該キャリアに、ディスクの各面に
それぞれ対向するよう、一対のパッドガイドを介して支
持された一対のパッドと、前記キャリアに摺動自在に支
持され、前記一対のパッドをそれぞれの背面側から挾持
し該パッドをディスクに接触させるキャリパと、前記一
対のパッドを相互に離間する方向に付勢するリターンス
プリングとを有し、前記パッドガイドは、前記パッドを
ディスク軸線方向に摺動案内するリテーナ部と、該リテ
ーナ部から延出されパッドのディスク半径方向内端部に
当接して該パッドをディスク半径方向外方に押圧するス
プリング部とを具備するものであって、前記パッドガイ
ドのスプリング部の先端部に、ディスク軸線方向外側の
端縁部からディスク半径方向外方に延出しパッドの背面
側を係止する係止部と、該係止部のディスク半径方向外
端部からディスク軸線方向外方に延出する案内部とを設
けてなることを特徴としている。
【0007】
【作用】本考案のディスクブレーキによれば、パッドガ
イドのリテーナ部にパッドを組み付ける際に、該パッド
ガイドのスプリング部に設けられたディスク軸線方向外
方に延出する案内部が該パッドのディスク半径方向内端
部に接触しつつ組み付けが進行することになり、パッド
と案内部とは面接触となるため、円滑に組み付けが進行
することになる。しかも、パッドのパッドガイドへの組
付完了時に係止部がパッドの背面との間に不要な隙間を
設けることなく該パッドを係止できるように、該係止部
の位置を設定しても、案内部がパッドのディスク半径方
向内端部に当接し、係止部のパッド段部への引っ掛かり
を回避させることになる。したがって、係止部がパッド
の背面を不要な隙間なく係止できるように該係止部の位
置を設定できる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例によるディスクブレ
ーキを図1〜図4を参照して以下に説明する。
【0009】図1において、符号1は本実施例のディス
クブレーキである。このディスクブレーキ1は車両の非
回転部に固定されるキャリア2と、このキャリア2にデ
ィスク3の各面にそれぞれ対向するよう配置された一対
のパッド4と、キャリア2の二ケ所の摺動案内部5によ
ってディスク3の軸線方向に摺動自在となるよう支持さ
れたキャリパ6とから主に構成されている。ここで、両
パッド4はキャリア2の摺動案内部5の内側に相互に対
向するように設けられた一対のパッドガイド7によりデ
ィスク3の軸線に沿う方向へ摺動自在となるよう支持さ
れている。
【0010】そして、このディスクブレーキ1は、ブレ
ーキペダルが踏み込まれると、キャリパ6のブリッジ部
8を介して一方側に設けられた図示せぬピストンと該ピ
ストンと対向するよう他方側に設けられた爪部9とがデ
ィスク3を介して両パッド4を背面(反ディスク3側の
面)10側から挾持しこれらをディスク3方向に摺動す
るよう押圧する。これにより、両パッド4とディスク3
とを接触させこれらの間に摩擦を発生させて車輪の回転
を弱め車両を制動するようになっている。ここで、ブレ
ーキ解除時のパッド4の引きずりを防止するため、両パ
ッド4には、これらを相互に離間する方向に付勢するリ
ターンスプリング11が設けられている。
【0011】上記パッド4は、ディスク3に接触して摩
擦力を発生させる摩擦材12と、該摩擦材12が固着さ
れるプレート13とから構成されており、図2に示すよ
うに、キャリア2に摺動自在に支持される凸部14がプ
レート13の両端部に設けられている。また、該プレー
ト13の凸部14を支持するようキャリア2には、摺動
案内部5より図2における内側下方の所定位置に凹部1
5が設けられている。そして、パッドガイド7は、キャ
リア2の内側部分に沿って図2における上下方向に延在
するリテーナ部16と、該リテーナ部16の図2におけ
る下端部からほぼ図2における左方に延在するスプリン
グ部17とを有している。
【0012】上記リテーナ部16には、その図2におけ
る上下方向の中間位置にキャリア2の凹部15に沿って
屈曲する、パッド4をディスク3の軸線方向に摺動案内
するパッド摺動部18が設けられている。また、上記ス
プリング部17は、パッド摺動部18にパッド4の凸部
14を支持した状態のとき、該パッド4の図2における
下端部(ディスク半径方向内端部)に当接して該パッド
4を図2における上方(ディスク半径方向外方)に押圧
付勢するように、図2における下方に凸となるよう屈曲
されている。
【0013】そして、上記スプリング部17の先端部に
は、図3における左側(ディスク軸線方向外側)の端縁
部19から上方向(ディスク半径方向外方)に延出しパ
ッド4の背面10側を係止する所定長さの係止部20
と、この係止部20の図3における上端部(ディスク半
径方向外端部)から左方(ディスク軸方向外方)に延出
する所定長さの案内部21とを有している。なお、係止
部20の位置は、リテーナ部16のパッド摺動部18に
パッド4の凸部14を支持した状態で、パッド4の背面
10との間に不要な隙間(リターンスプリング11でパ
ッド4が付勢されることにより該パッド4がパッド摺動
部18から外れてしまう大きさの隙間)がないよう設定
されている(その位置寸法を図3においてAで示す。こ
の位置寸法Aは従来の図5に示す位置寸法Aと同じであ
る)。
【0014】以上に述べた構成のディスクブレーキ1に
よれば、パッドガイド7のリテーナ部16のパッド摺動
部18にパッド4を組み付ける際に(図4においてその
組付方向を矢印で示す)、スプリング部17の案内部2
1が図4に示すようにパッド4のプレート13の下端部
(ディスク半径方向内端部)に接触しつつ組み付けが進
行することになり、パッド4と案内部21とは面接触と
なるため、円滑に組み付けが進行することになる。した
がって、パッドガイド7のスプリング部17に変形を生
じることなく図3に示すように良好にパッド4の組み付
けを行うことができる。
【0015】しかも、上記したように、パッド4のパッ
ドガイド7への組付完了時に係止部20がパッド4の背
面10との間に不要な隙間を設けることなく該パッド4
に係止するように、該係止部20の位置を設定しても、
図4における左方に延出する案内部21がプレート13
の下端部に当接し、係止部20のパッド段部22への引
っ掛かりを回避させることになる。したがって、係止部
20がパッド4の背面10を不要な隙間なく係止できる
ようにその位置を設定できることになるため、リターン
スプリング11の付勢によるパッド4のパッド摺動部1
8からの脱落を防止し良好に保持することができる。
【0016】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案のディスク
ブレーキによれば、パッドガイドのリテーナ部にパッド
を組み付ける際に、該パッドガイドのスプリング部に設
けられたディスク軸線方向外方に延出する案内部が該パ
ッドのディスク半径方向内端部に接触しつつ組み付けが
進行することになり、パッドと案内部とは面接触となる
ため、円滑に組み付けが進行することになる。したがっ
て、パッドガイドのスプリング部に変形を生じることな
く良好にパッドの組み付けを行うことができる。
【0017】しかも、パッドのパッドガイドへの組付完
了時に係止部がパッドの背面との間に不要な隙間を設け
ることなく該パッドを係止できるように、該係止部の位
置を設定しても、案内部がパッドのディスク半径方向内
端部に当接し、係止部のパッド段部への引っ掛かりを回
避させることになる。したがって、係止部がパッドの背
面を不要な隙間なく係止できるように該係止部の位置を
設定できることになるため、リターンスプリングの付勢
によるパッドのパッドガイドからの脱落を防止し良好に
保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるディスクブレーキの全
体構成を示す平面図である。
【図2】本考案の一実施例によるディスクブレーキのキ
ャリパ、ピストン側のパッドおよびパッドガイドをパッ
ドのプレート側から見た図である。
【図3】本考案の一実施例によるディスクブレーキのパ
ッドおよびパッドガイドの図2に示すY−Y線に沿う断
面図であって、パッドのパッドガイドへの組付完了時の
状態を示すものである。
【図4】本考案の一実施例によるディスクブレーキのパ
ッドおよびパッドガイドの図2に示すY−Y線に沿う断
面図であって、パッドのパッドガイドへの組付途中の状
態を示すものである。
【図5】従来のディスクブレーキのキャリパ、ピストン
側のパッドおよびパッドガイドをパッドのプレート側か
ら見た図である。
【図6】従来のディスクブレーキのパッドおよびパッド
ガイドの一例を示す図5におけるX−X線に沿う断面図
であって、パッドのパッドガイドへの組付途中の状態を
示すものである。
【図7】従来のディスクブレーキのパッドおよびパッド
ガイドの別の例を示す図5におけるX−X線に沿う断面
図であって、パッドのパッドガイドへの組付途中の状態
を示すものである。
【符号の説明】
1 ディスクブレーキ 2 キャリア 3 ディスク 4 パッド 6 キャリパ 7 パッドガイド 10 背面 11 リターンスプリング 16 リテーナ部 17 スプリング部 19 端縁部 20 係止部 21 案内部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の非回転部に設けられるキャリア
    と、 該キャリアに、ディスクの各面にそれぞれ対向するよ
    う、一対のパッドガイドを介して支持された一対のパッ
    ドと、 前記キャリアに摺動自在に支持され、前記一対のパッド
    をそれぞれの背面側から挾持し該パッドをディスクに接
    触させるキャリパと、 前記一対のパッドを相互に離間する方向に付勢するリタ
    ーンスプリングとを有し、 前記パッドガイドは、前記パッドをディスク軸線方向に
    摺動案内するリテーナ部と、該リテーナ部から延出され
    パッドのディスク半径方向内端部に当接して該パッドを
    ディスク半径方向外方に押圧するスプリング部とを具備
    するディスクブレーキにおいて、 前記パッドガイドのスプリング部の先端部に、ディスク
    軸線方向外側の端縁部からディスク半径方向外方に延出
    しパッドの背面側を係止する係止部と、該係止部のディ
    スク半径方向外端部からディスク軸線方向外方に延出す
    る案内部とを設けてなることを特徴とするディスクブレ
    ーキ。
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