JP3871746B2 - ディスクブレーキ用パッドクリップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の制動をなすディスクブレーキに用いられるパッドクリップに係り、特にロータの軸方向に移動可能な摩擦パッドをサポートに対して摺動抵抗が低減するように保持するパッドクリップの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディスクブレーキでは、ロータを挟圧可能に配置する一対の摩擦パッドをサポートに装着し、キャリパと液圧シリンダ装置とによってロータを挟着し、摩擦パッドがロータとともに回転しようとする際に、摩擦パッドの側縁部をサポートによってアンカすることで制動力を発揮させるようにしている。摩擦パッドがサポートに保持されつつロータ面に接するように移動させるため、摩擦パッドとサポートとの間のアンカ部分には、摺動摩擦の低減のために、パッドクリップが装着されている。このパッドクリップは、前記摩擦パッドの側縁部に対面するサポートのアンカ面に装着され、サポートのアンカ形状に倣うように形成されている(例えば、実公平2−18353号公報)。図4は、従来におけるパッドクリップの要部拡大断面図を示す。同図に示すように摩擦パッド1には凸部1Aが設けられ、またサポート2には、当該凸部1Aに嵌合対応する凹溝部2Aが設けられている。そして凸部1Aと凹溝部2Aとで凹凸嵌合部を形成し、摩擦パッド1に発生する制動トルクをサポート2にて受けるようにしている。ここで摩擦パッド1とサポート2との間には、両者の摺動摩擦の低減を行うパッドクリップ3が設けられている。当該パッドクリップ3には、サポート2に設けたサポート凸部2Bに倣い、当該サポート凸部2Bを挟圧するコ字状部3Aが設けられており、このコ字状部3Aの挟圧作用によって、パッドクリップ3はサポート2に保持される。そしてコ字状部3Aから下方側には、凹凸嵌合部の内奥部となり凹溝部2Aに密着される側端面3Bを経由して、摩擦パッド1をロータ外方側へと押圧するロータ径方向押圧部3Cが形成されており、このロータ径方向押圧部3Cの付勢作用によって、摩擦パッド1を保持している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような構成のパッドクリップでは、摺動摩擦低減の目的から凹凸嵌合部にクリアランスを設けている(図4の寸法a、および寸法b)。しかし上述の状態でブレーキ制動を行うと、摩擦パッドにはロータへの摩擦接触によって回転モーメントが生じ、挟圧部位を中心とした偶力が発生する。そしてこの偶力により摩擦パッドがクリアランス分だけ回転し、摩擦パッドは、パッドクリップ(サポート)を叩くのである。この叩き動作は、制動に伴うキャリパの振動によって継続して発生するものであり、このパッドクリップ(サポート)への叩き動作によって、摩擦パッドとラトルスプリング(サポート)との間には、ラトル音が発生し、ブレーキ制動時における騒音発生の原因となっていた。
【0004】
本発明は、上述の点に着目してなされたもので、ディスクブレーキの制動時などにおける摩擦パッドの移動を、パッドスプリングによって抑制させ、ラトル音の発生を防止することを目的とする。
【0005】
上記目的を達成するために、本発明に係るディスクブレーキ用パッドクリップは、ロータに対向して配置した摩擦パッドと、この摩擦パッドからの制動力を支承するサポートとを有するディスクブレーキに用いられ、前記摩擦パッドのロータ周方向端部と、前記サポートのアンカ部との間に装着して摩擦パッドを支持するディスクブレーキ用パッドクリップにおいて、前記サポート側のロータ径方向外方側に設けられた凸部を挟圧するとともに、該凸部に対してロータ周方向に摺動可能に装着されたコ字状部と、前記摩擦パッドをロータ径方向外方側に付勢するロータ径方向押圧部との間に、傾斜配置したロータ周方向押圧部を設け、前記ロータ周方向押圧部と前記摩擦パッドとの接触点を、前記サポートとの接触点よりロータ径外方に位置させ、前記摩擦パッドがロータ周方向に移動して前記ロータ周方向押圧部を付勢すると、当該ロータ周方向押圧部と前記サポートとの接触点が支点となり、前記ロータ径方向押圧部の付勢力が増大する構成とした。
【0006】
【作用】
上記構成によればロータ周方向押圧部は、摩擦パッドとの接触点が、サポートとの接触点よりもロータ径方向外方側になるよう傾斜配置されていることから、ばね性を有する。一方ロータ周方向押圧部から延在されたロータ径方向押圧部も、摩擦パッドをロータ径方向外方側に付勢するばね部となっていることから、摩擦パッドがロータ周方向に移動すると、ロータ周方向押圧部とサポートとの接触点が支点となり、ロータ径方向押圧部がロータ外方側へと摩擦パッドを押圧する。そしてこの押圧力は、てこの作用にて摩擦パッドがロータ周方向へ移動しようとすればする程大きくなり、摩擦パッドの動きを抑制し、その結果摩擦パッドがパッドクリップを介してサポートに衝突することによるラトル音の発生を防止することができる。
【0007】
また摩擦パッドがロータ径方向に移動すると、ロータ周方向押圧部とサポートとの接触点が支点となり、今度はロータ周方向押圧部が摩擦パッドとパッドクリップとの接触点を介して摩擦パッドを押圧する。そしてこの押圧力は、摩擦パッドのロータ周方向への移動と同様、てこの作用にて摩擦パッドが、ロータ径方向へ移動しようとすればする程大きくなり、摩擦パッドの動きを抑制し、その結果摩擦パッドがパッドクリップを介してサポートに衝突することによるラトル音の発生を防止することができる。
【0008】
ここで摩擦パッドがロータ周方向とロータ径方向とを併せ持つ複合した方向に移動したとしても、ロータ周方向押圧部とサポートとの接触点が支点となり、摩擦パッドの移動方向に応じて、ロータ周方向押圧部とロータ径方向押圧部とが摩擦パッドを押圧し、当該摩擦パッドの動きを抑制する。その結果摩擦パッドがパッドクリップを介してサポートに衝突することによるラトル音の発生を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の第1実施例に係るディスクブレーキ用パッドクリップの具体的実施例を図1〜図2に基づいて詳細に説明する。
図1は実施例に係るパッドクリップ10をディスクブレーキに装着した状態のクリップの要部断面図であり、図2はパッドクリップ10の正面図と上面図である。
【0010】
図1に示すように、摩擦パッド12をロータ14の軸方向(図1の紙面に直交する方向)に移動ガイドするために、摩擦パッド12のパッド保持と制動アンカをなすサポート16との間に凹凸嵌合部を形成している。実施例では摩擦パッド12の側縁部に突起18を形成し、摩擦パッド側縁部に対向するサポート16の制動アンカ部に凹溝部20を形成して、両者を嵌合させている。実施例に係るパッドクリップ10はこのような凹凸嵌合部の隙間に沿って配設されており、これがインナおよびアウタの両側で同様に摩擦パッド12を保持させるべくロータ14の外周部を跨ぐように逆U字状の平板部材を折曲して形成されている。
【0011】
パッドクリップ10は、ロータ14のインナ側部位及びアウタ側部位のそれぞれの部位において、サポート16に設けられた凸部16Aに倣い凸部16Aを挟圧する側面視コ字状部10Aを有している。すなわちコ字状部10Aとは、凸部16Aの最頂部に対面位置する最頂片10Bと、当該最頂片10Bの上下端で屈曲された対抗片10C、10Dとからなっており、最頂片10Bと対抗片10Cとを鋭角に屈曲させることで対抗片10Cと対抗片10Dとに挟圧作用を持たせている。そしてコ字状部10Aにて凸部16Aを挟圧することでパッドクリップ10をサポート16に保持している。そしてコ字状部10Aの上側(ロータ外周側)には、対抗片10Cの先端部が更に折り曲げられ、パッド12とサポート16の対面部の隙間から外方に延びる連結片30が設けられ、この連結片30がインナおよびアウタの両者を繋ぐブリッジ部32に連接しているのである。
【0012】
一方、コ字状部10Aの下側(ロータ内周側)には、対抗片10Dの先端が更に折り曲げられ、凹凸嵌合部の内奥部に位置するアンカ面20Aに沿い側端面となりロータ周方向押圧部となるアンカ片24が設けられている。ここで対抗片10Dとアンカ片24とは、鈍角に屈曲形成し、アンカ片24と摩擦パッド12との接触部となるパッド接触部24Aが、アンカ片24とサポート16との接触部となるサポート接触部24Bよりロータ径方向外方側になるよう傾斜配置される。そしてこの傾斜配置の高さは、摩擦パッド12の摺動摩擦に際してサポート16の影響が出ないだけのクリアランス分に設定する(図中、寸法A)。さらにアンカ片24の下側には、ロータ径方向押圧部28が延長配置されている。当該ロータ径方向押圧部28は、摩擦パッド12をロータ径外方に弾性支持する板ばね部として形成されている。そしてロータ径方向押圧部28は、アンカ片24の下縁から折り曲げられて延在されているが、これはサポート16の凹溝部20の下面部20Dに接合することなく湾曲形成された円弧部28Aと、当該円弧部28Aから斜め上方に向けて延長し、摩擦パッド12における突起18の下面18Dに当接される上側当接部28Cとで構成されている。
【0013】
このようなパッドクリップ10は、対抗片10Dとアンカ片24とロータ径方向押圧部28とを、サポート16の凹溝部20に嵌合させるよう、対抗片10Dを凹溝部20の上面部20Uに密着配置させ、またアンカ片24についてはサポート接触部24Bをアンカ面20Aに接触させる。そしてロータ径方向押圧部28を凹溝部20の下面部20Dと対面するように配置させる。ここでパッドクリップ10がサポート16からロータ軸心方向に離脱しないように、クリップ10のアンカ片24にはサポート挟着爪34が形成されている。またロータ径方向押圧部28が摩擦パッド12を保持することにより、突起18の下面18Dと凹溝部20の下面部20DとのクリアランスであるB寸法を確保し、摩擦パッド12のスムーズな移動を確保するようにしている。
【0014】
摩擦パッド12は、略扇形の外形状を有するライニングと略同形状を有する裏金とから構成されており、ロータ14の回転方向にて前記サポート16のアンカ領域端面に各々対向する両側縁部を有しているが、上述したように、この摩擦パッド12の両側縁部には前記サポート16の凹溝部20に係合させる突起18が形成されている。そして、ロータ周方向両側の突起18を各々パッドクリップ10の対抗片10Dとアンカ片24とロータ径方向押圧部28とに係合させることで、ロータ14のインナ側及びアウタ側に各々摩擦パッド12が配置される。この摩擦パッド12は突起部18を、ロータ径方向押圧部28を押し下げて挿入することでパッドクリップ10に装着される。
【0015】
このような構成のパッドクリップ10の作用は次のようになる。車両前進中の制動は、図示しないキャリパに設けた油圧シリンダ機構により一対の摩擦パッド12を各々ロータ14に向けて加圧して行う。このとき、両摩擦パッド12はロータ14を挟圧してロータ14と一体に回転移動し、その際、摩擦パッド12に回転モーメントが発生して、摩擦パッド12をその挟圧部位を中心として回転させようとする偶力が生じる。この偶力により摩擦パッド12が回転して、ロータ回出側にて摩擦パッド12の突起部18は、パッドクリップ10を押圧する。
【0016】
この場合には、パッドクリップ10のアンカ片24と、ロータ径方向押圧部28とが、サポート接触部24Bを支点として押込み力を弾性支持する。すなわち摩擦パッド12からの押し込み力がロータ周方向に加わった場合(F1)には、サポート接触部24Bを支点として、ロータ径方向押圧部28のロータ径外方に押圧する付勢力(F2)が増大し、摩擦パッド12の移動を抑制する。このため摩擦パッド12は、パッドクリップ10を介してサポート16を叩くことがなく、ラトル音の発生を防止することができる。
【0017】
また摩擦パッド12からの押し込み力がロータ径方向に加わった場合(F3)には、サポート接触部24Bを支点として、アンカ片24のロータ周方向に押圧する付勢力(F4)が働き、摩擦パッド12の移動を抑制する。このため摩擦パッド12は、前述の場合と同様、パッドクリップ10を介してサポート16を叩くことがなく、ラトル音の発生を防止することができる。
【0018】
さらに摩擦パッド12がロータ周方向とロータ径方向とに複合した方向に移動したとしても、サポート接触部24Bが支点となり、摩擦パッド12の移動方向に応じて、アンカ片24とロータ径方向押圧部28とが摩擦パッド12を押圧し、当該摩擦パッド12の動きを抑制する。その結果摩擦パッド12が、パッドクリップ10を介してサポート16に衝突することによるラトル音の発生を防止することができる。
【0019】
次に、この発明の第2実施例に係るパッドクリップ100の取付け構造を図3に示す。この第2実施例が上記第1実施例と異なる点は、摩擦パッド12の側縁部に凹溝部200を形成し、サポート16には突起180を形成した凹凸嵌合構造としたディスクブレーキに適用した点である。パッドクリップ100は凸部180を挟圧し、パッドクリップ100をサポート16に保持するコ字状部220を有している。そして当該コ字状部220から下方側には、側端面となりロータ周方向押圧部となるアンカ片222が連接されている。当該アンカ片222は、前述の第1実施例と同様に、アンカ片222と摩擦パッド12との接触部となるパッド接触部222Aが、アンカ片222とサポート16との接触部となるサポート接触部222Bよりロータ径方向外方側になるよう傾斜配置されている。そしてアンカ片222の下縁側は、ロータ径方向押圧部224となり、斜め上方に向けて湾曲形成され、摩擦パッド12における内縁部226を押圧するように設定されている。
【0020】
このような構成のパッドクリップ10の作用は、図示しないキャリパに設けた油圧シリンダ機構によりロータ14を挟圧すると、摩擦パッド12に回転モーメントが発生し、摩擦パッド12はその挟圧部位を中心として、パッドクリップ100のアンカ片222を押圧する。
【0021】
この場合には、パッド接触部222Aとロータ径方向押圧部224とがサポート接触部222Bを支点として摩擦パッド12の押し込み力を弾性支持する。すなわち摩擦パッド12からの押し込み力がロータ周方向に加わった場合(F5)には、サポート接触部222Bを支点として、ロータ径方向押圧部224のロータ径外方に押圧する付勢力(F6)が増大し、摩擦パッド12の移動を抑制する。このため摩擦パッド12は、パッドクリップ10を介してサポート16を叩くことがなく、ラトル音の発生を防止することができる。
【0022】
また摩擦パッド12からの押し込み力がロータ径方向に加わった場合(F7)には、サポート接触部222Bを支点として、アンカ片222のロータ周方向に押圧する付勢力(F8)が働き、摩擦パッド12の移動を抑制する。このため摩擦パッド12は、前述の場合と同様、パッドクリップ10を介してサポート16を叩くことがなく、ラトル音の発生を防止することができる。
【0023】
さらに摩擦パッド12がロータ周方向とロータ径方向とに複合した方向に移動したとしても、サポート接触部222Bが支点となり、摩擦パッド12の移動方向に応じて、アンカ片222とロータ径方向押圧部224とが摩擦パッド12を押圧し、当該摩擦パッド12の動きを抑制する。その結果摩擦パッド12が、パッドクリップ10を介してサポート16に衝突することによるラトル音の発生を防止することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ロータに対向して配置した摩擦パッドと、この摩擦パッドからの制動力を支承するサポートとを有するディスクブレーキに用いられ、前記摩擦パッドのロータ周方向端部と、前記サポートのアンカ部との間に装着して摩擦パッドを支持するディスクブレーキ用パッドクリップにおいて、前記サポート側の凸部に倣うコ字状部と、前記摩擦パッドをロータ径方向外方側に付勢するロータ径方向押圧部との間に、傾斜配置したロータ周方向押圧部を設け、前記ロータ周方向押圧部と、前記摩擦パッドとの接触点を、前記サポートとの接触点よりロータ径外方に位置させることとしたので、摩擦パッドが、ロータ周方向に移動すると、ロータ周方向押圧部とサポートとの接触点が支点となり、ロータ径方向押圧部がロータ外方側へと摩擦パッドを押圧する。そしてこの押圧力は、てこの作用にて摩擦パッドがロータ周方向へ移動しようとすればする程大きくなり、摩擦パッドの動きを抑制し、その結果摩擦パッドがパッドクリップを介してサポートに衝突することによるラトル音の発生を防止することができる。
【0025】
また摩擦パッドがロータ径方向に移動すると、ロータ周方向押圧部とサポートとの接触点が支点となり、今度はロータ周方向押圧部が摩擦パッドとパッドクリップとの接触点を介して摩擦パッドを押圧する。そしてこの押圧力は、摩擦パッドのロータ周方向への移動と同様、てこの作用にて摩擦パッドが、ロータ径方向へ移動しようとすればする程大きくなり、摩擦パッドの動きを抑制し、その結果摩擦パッドがパッドクリップを介してサポートに衝突することによるラトル音の発生を防止することができる。
【0026】
ここで摩擦パッドがロータ周方向とロータ径方向とを併せ持つ複合した方向に移動したとしても、ロータ周方向押圧部とサポートとの接触点が支点となり、摩擦パッドの移動方向に応じて、ロータ周方向押圧部とロータ径方向押圧部とが摩擦パッドを押圧し、当該摩擦パッドの動きを抑制する。その結果摩擦パッドがパッドクリップを介してサポートに衝突することによるラトル音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るパッドクリップ10の要部断面図である。
【図2】第1実施例に係るパッドクリップ10の正面図と上面図である。
【図3】第2実施例に係るパッドクリップ100の要部拡大断面図である。
【図4】従来例に係るパッドクリップ3の要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 摩擦パッド
1A 凸部
2 サポート
2A 凹溝部
2B サポート凸部
3 パッドクリップ
3A コ字状部
3B 側端面
3C ロータ径方向押圧部
10 パッドクリップ
10A コ字状部
10B 最頂片
10C 対抗片
10D 対抗片
12 摩擦パッド
14 ロータ
16 サポート
16A 凸部
18 突起
18D 下面
20 凹溝部
20A アンカ面
20D 下面部
20U 上面部
24 アンカ片
24A パッド接触部
24B サポート接触部
28 ロータ径方向押圧部
28A 円弧部
28C 上側当接部
30 連結片
32 ブリッジ部
34 サポート挟着爪
100 パッドクリップ
180 突起
200 凹溝部
220 コ字状部
222 アンカ片
222A パッド接触部
222B サポート接触部
224 ロータ径方向押圧部
226 内縁部

Claims (2)

  1. ロータに対向して配置した摩擦パッドと、この摩擦パッドからの制動力を支承するサポートとを有するディスクブレーキに用いられ、前記摩擦パッドのロータ周方向端部と、前記サポートのアンカ部との間に装着して摩擦パッドを支持するディスクブレーキ用パッドクリップにおいて、前記サポート側のロータ径方向外方側に設けられた凸部を挟圧するとともに、該凸部に対してロータ周方向に摺動可能に装着されたコ字状部と、前記摩擦パッドをロータ径方向外方側に付勢するロータ径方向押圧部との間に、傾斜配置したロータ周方向押圧部を設け、前記ロータ周方向押圧部と前記摩擦パッドとの接触点を、前記サポートとの接触点よりロータ径外方に位置させ、前記摩擦パッドがロータ周方向に移動して前記ロータ周方向押圧部を付勢すると、当該ロータ周方向押圧部と前記サポートとの接触点が支点となり、前記ロータ径方向押圧部の付勢力が増大することを特徴とするディスクブレーキ用パッドクリップ。
  2. 前記ロータ径方向押圧部は、前記サポートに接合することなく配置されたことを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ用パッドクリップ。
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