JP3213191B2 - ディスクブレーキ - Google Patents
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- pad
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D66/00—Arrangements for monitoring working conditions, e.g. wear, temperature
- F16D66/02—Apparatus for indicating wear
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D65/00—Parts or details
- F16D65/02—Braking members; Mounting thereof
- F16D65/04—Bands, shoes or pads; Pivots or supporting members therefor
- F16D65/092—Bands, shoes or pads; Pivots or supporting members therefor for axially-engaging brakes, e.g. disc brakes
- F16D65/095—Pivots or supporting members therefor
- F16D65/097—Resilient means interposed between pads and supporting members or other brake parts
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D65/092—Bands, shoes or pads; Pivots or supporting members therefor for axially-engaging brakes, e.g. disc brakes
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D65/0973—Resilient means interposed between pads and supporting members or other brake parts not subjected to brake forces
- F16D65/0979—Resilient means interposed between pads and supporting members or other brake parts not subjected to brake forces acting on the rear side of the pad or an element affixed thereto, e.g. spring clips securing the pad to the brake piston or caliper
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両の制動
装置として用いられるディスクブレーキの改良に関する
ものである。
装置として用いられるディスクブレーキの改良に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両に装着されるデ
ィスクブレーキは、車輪と共に回転するディスクロータ
の両側に配置され、車体側に固定されたキャリアによっ
てディスクロータに向かって進退動可能に案内された一
対の摩擦パッドをマスタシリンダからの圧油の供給によ
って作動する油圧シリンダによってディスクロータに押
しつけることにより制動力を発生させるようになってい
る。
ィスクブレーキは、車輪と共に回転するディスクロータ
の両側に配置され、車体側に固定されたキャリアによっ
てディスクロータに向かって進退動可能に案内された一
対の摩擦パッドをマスタシリンダからの圧油の供給によ
って作動する油圧シリンダによってディスクロータに押
しつけることにより制動力を発生させるようになってい
る。
【０００３】この場合、摩擦パッドは、油圧シリンダへ
の油圧が解除された後は、ディスクロータから適度に離
間される必要がある。離間が不充分であると、いわゆる
「引きずり」が発生して、摩擦パッドの摩耗を早めると
ともに、車両の走行抵抗を増大させて燃料消費率を悪化
させることになる。
の油圧が解除された後は、ディスクロータから適度に離
間される必要がある。離間が不充分であると、いわゆる
「引きずり」が発生して、摩擦パッドの摩耗を早めると
ともに、車両の走行抵抗を増大させて燃料消費率を悪化
させることになる。
【０００４】そこで、従来、一対の摩擦パッドのディス
クロータ外周側の端面に設けた係止穴に略Ｖ字形の線材
（ばね部材）の両端部を挿入し、一対の摩擦パッドをば
ね部材によってディスクロータの外周側を跨いで互いに
連結させて常時離間方向に付勢するようにしたディスク
ブレーキがある（実開昭５６−２１６３３号公報参
照）。
クロータ外周側の端面に設けた係止穴に略Ｖ字形の線材
（ばね部材）の両端部を挿入し、一対の摩擦パッドをば
ね部材によってディスクロータの外周側を跨いで互いに
連結させて常時離間方向に付勢するようにしたディスク
ブレーキがある（実開昭５６−２１６３３号公報参
照）。
【０００５】また、一対の摩擦パッドとキャリアとの間
に介装されて摩擦パッド支持するパッドスプリングに平
板状の板ばねアームを形成し、この板ばねアームを摩擦
パッドに当接させて摩擦パッドをディスクロータから常
時離間させる方向に付勢するようにしたディスクブレー
キがある（実開昭５７−６１２３７号公報参照）。
に介装されて摩擦パッド支持するパッドスプリングに平
板状の板ばねアームを形成し、この板ばねアームを摩擦
パッドに当接させて摩擦パッドをディスクロータから常
時離間させる方向に付勢するようにしたディスクブレー
キがある（実開昭５７−６１２３７号公報参照）。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のディスクブレーキでは、次のような問題がある。
来のディスクブレーキでは、次のような問題がある。
【０００７】略Ｖ字形の線材を設けたものでは、摩擦パ
ッドのディスクロータ外周側の端部に略Ｖ字形の線材が
連結されているため、略Ｖ字形の線材による付勢力が摩
擦パッドのキャリアによる案内部から離れた部位に作用
することになるので、摩擦パッドが傾斜しやすくディス
クロータからの離間が不充分になりやすいという問題が
ある。
ッドのディスクロータ外周側の端部に略Ｖ字形の線材が
連結されているため、略Ｖ字形の線材による付勢力が摩
擦パッドのキャリアによる案内部から離れた部位に作用
することになるので、摩擦パッドが傾斜しやすくディス
クロータからの離間が不充分になりやすいという問題が
ある。
【０００８】また、略Ｖ字形の線材による付勢力は、一
対の摩擦パッドを互いに離間させるように作用するた
め、一対の摩擦パッドそれぞれの進退動に対する摺動抵
抗が異なる場合、一対の摩擦パッドをディスクロータか
ら均等に引き離すことができず、充分な引きずり防止効
果が得られない。特に、油圧シリンダのピストンによっ
て直接一方の摩擦パッドをディスクロータに押圧させ、
その反力によって他方の摩擦パッドをキャリパの爪部を
介してディスクロータに押圧させるようにしたキャリパ
浮動型ディスクブレーキでは、各摩擦パッドの摺動抵抗
が異なるために、両方の摩擦パッドをディスクロータか
ら均等に引き離すことが困難となる。
対の摩擦パッドを互いに離間させるように作用するた
め、一対の摩擦パッドそれぞれの進退動に対する摺動抵
抗が異なる場合、一対の摩擦パッドをディスクロータか
ら均等に引き離すことができず、充分な引きずり防止効
果が得られない。特に、油圧シリンダのピストンによっ
て直接一方の摩擦パッドをディスクロータに押圧させ、
その反力によって他方の摩擦パッドをキャリパの爪部を
介してディスクロータに押圧させるようにしたキャリパ
浮動型ディスクブレーキでは、各摩擦パッドの摺動抵抗
が異なるために、両方の摩擦パッドをディスクロータか
ら均等に引き離すことが困難となる。
【０００９】さらに、略Ｖ形の線材を設けることによる
部品点数の増加、摩擦パッドの裏金に係止穴を設けるた
めの加工工数の増加を招くという問題を生じる。
部品点数の増加、摩擦パッドの裏金に係止穴を設けるた
めの加工工数の増加を招くという問題を生じる。
【００１０】一方、パッドスプリングに板ばねアームを
形成したものでは、図21に示すように、摩擦パッドの裏
金１とキャリア２との間に介装されるパッドスプリング
３に形成された板ばねアーム４が平板状であるため、裏
金１が摩擦パッドの摩耗にともない、図中に実線で示す
新品時の位置からディスクロータ（図示せず）側へ前進
して二点鎖線で示す摩耗時の位置へ移動すると、裏金１
の当接位置が板ばねアーム４の先端側へ移動することに
より、板ばねアーム４による付勢力Ｆ0 が小さくなり、
摩擦パッドをディスクロータから離間させる方向の分力
Ｆr も小さくなるので、安定した引きずり防止を行うこ
とが困難になるという問題がある。
形成したものでは、図21に示すように、摩擦パッドの裏
金１とキャリア２との間に介装されるパッドスプリング
３に形成された板ばねアーム４が平板状であるため、裏
金１が摩擦パッドの摩耗にともない、図中に実線で示す
新品時の位置からディスクロータ（図示せず）側へ前進
して二点鎖線で示す摩耗時の位置へ移動すると、裏金１
の当接位置が板ばねアーム４の先端側へ移動することに
より、板ばねアーム４による付勢力Ｆ0 が小さくなり、
摩擦パッドをディスクロータから離間させる方向の分力
Ｆr も小さくなるので、安定した引きずり防止を行うこ
とが困難になるという問題がある。
【００１１】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、引きずりを確実に防止することができるディス
クブレーキを提供することを目的とする。
であり、引きずりを確実に防止することができるディス
クブレーキを提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項１の発明にかかるディスクブレーキは、一
対の摩擦パッドの裏金の両端部をパッドスプリングを介
してキャリアに案内させ、ディスクロータの制動面に対
向させてそれぞれの前記裏金に摩耗警告部材を取付けた
ディスクブレーキにおいて、少なくとも前記ディスクロ
ータ回転方向前方側に位置する前記パッドスプリングに
は、前記ディスクロータの径方向外向きに延出し、それ
ぞれの前記摩耗警告部材に当接して前記一対の摩擦パッ
ドを前記ディスクロータから離間させる方向へ付勢する
ばね部材を設けたことを特徴としている。
めに、請求項１の発明にかかるディスクブレーキは、一
対の摩擦パッドの裏金の両端部をパッドスプリングを介
してキャリアに案内させ、ディスクロータの制動面に対
向させてそれぞれの前記裏金に摩耗警告部材を取付けた
ディスクブレーキにおいて、少なくとも前記ディスクロ
ータ回転方向前方側に位置する前記パッドスプリングに
は、前記ディスクロータの径方向外向きに延出し、それ
ぞれの前記摩耗警告部材に当接して前記一対の摩擦パッ
ドを前記ディスクロータから離間させる方向へ付勢する
ばね部材を設けたことを特徴としている。
【００１３】請求項２の発明にかかるディスクブレーキ
は、請求項１の構成に加えて、ばね部材は、パッドスプ
リングに一体的に形成され一対の摩擦パッドをディスク
ロータから離間させる方向に向けて前記パッドスプリン
グの案内部から延出していていることを特徴としてい
る。
は、請求項１の構成に加えて、ばね部材は、パッドスプ
リングに一体的に形成され一対の摩擦パッドをディスク
ロータから離間させる方向に向けて前記パッドスプリン
グの案内部から延出していていることを特徴としてい
る。
【００１４】
【００１５】
【００１６】
【作用】このように構成したことにより、請求項１の発
明によれば、パッドスプリングに設けたばね部材は、デ
ィスクロータの径方向外向きに延出し延出端側が摩耗警
告部材に当接しているので、非制動時には前記ばね部材
の付勢力が摩耗警告部材を介してそれぞれの裏金に作用
し、一対の摩擦パッドをディスクロータから離間させる
方向に付勢することができる。
明によれば、パッドスプリングに設けたばね部材は、デ
ィスクロータの径方向外向きに延出し延出端側が摩耗警
告部材に当接しているので、非制動時には前記ばね部材
の付勢力が摩耗警告部材を介してそれぞれの裏金に作用
し、一対の摩擦パッドをディスクロータから離間させる
方向に付勢することができる。
【００１７】請求項２の発明によれば、ばね部材をパッ
ドスプリングに一体的に形成し該パッドスプリングの案
内部から延出させることにより、非制動時には一対の摩
擦パッドをディスクロータから離間させる方向に向けて
付勢することができる。
ドスプリングに一体的に形成し該パッドスプリングの案
内部から延出させることにより、非制動時には一対の摩
擦パッドをディスクロータから離間させる方向に向けて
付勢することができる。
【００１８】
【００１９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
に説明する。
【００２０】第１実施例について図１ないし図４を用い
て説明する。図１ないし図３に示すように、ディスクブ
レーキ５は、キャリパ浮動型ディスクブレーキであり、
キャリパ本体６には、車輪（図示せず）とともに回転す
るディスクロータ７の片面に対向させてシリンダボアお
よびピストンからなる油圧シリンダ８が設けられてお
り、また、ディスクパス部を介してディスクロータ７を
跨いでその反対側の面に対向させて爪部９が形成されて
いる。ディスクロータ７と油圧シリンダ８のピストンと
の間および爪部９との間、すなわちディスクロータ７の
両側には一対の摩擦パッド10が設けられている。
て説明する。図１ないし図３に示すように、ディスクブ
レーキ５は、キャリパ浮動型ディスクブレーキであり、
キャリパ本体６には、車輪（図示せず）とともに回転す
るディスクロータ７の片面に対向させてシリンダボアお
よびピストンからなる油圧シリンダ８が設けられてお
り、また、ディスクパス部を介してディスクロータ７を
跨いでその反対側の面に対向させて爪部９が形成されて
いる。ディスクロータ７と油圧シリンダ８のピストンと
の間および爪部９との間、すなわちディスクロータ７の
両側には一対の摩擦パッド10が設けられている。
【００２１】キャリパ本体６は、車体側に固定されるキ
ャリア11に、一対のスライドピン12によってディスクロ
ータ７の軸方向に沿って移動可能に案内されて支持され
ている。また、ライニング材と裏金からなる一対の摩擦
パッド10は、その裏金13のディスクロータ７の回転方向
前後端部に設けられた凸部14，15が、キャリア11の溝部
16，17にパッドスプリング18，19（後述）を介して嵌合
されて、ディスクロータ７の軸方向に沿って摺動可能に
案内されている。
ャリア11に、一対のスライドピン12によってディスクロ
ータ７の軸方向に沿って移動可能に案内されて支持され
ている。また、ライニング材と裏金からなる一対の摩擦
パッド10は、その裏金13のディスクロータ７の回転方向
前後端部に設けられた凸部14，15が、キャリア11の溝部
16，17にパッドスプリング18，19（後述）を介して嵌合
されて、ディスクロータ７の軸方向に沿って摺動可能に
案内されている。
【００２２】そして、マスタシリンダ（図示せず）から
圧油を供給して油圧シリンダ８を作動させて、直接一方
の摩擦パッド10をディスクロータ７に押しつけるととも
に、その反力によってキャリパ本体６を移動させて爪部
９を介して他方の摩擦パッド10をディスクロータ７に押
しつけて制動力を発生させるようになっている。このと
き、ディスクロータ７からの回転力を受ける摩擦パッド
10をパッドスプリング19を介してキャリア11のトルク受
け面20で支持する。なお、図中の矢印Ａはディスクロー
タ７の回転方向を示す（以下、同じ）。
圧油を供給して油圧シリンダ８を作動させて、直接一方
の摩擦パッド10をディスクロータ７に押しつけるととも
に、その反力によってキャリパ本体６を移動させて爪部
９を介して他方の摩擦パッド10をディスクロータ７に押
しつけて制動力を発生させるようになっている。このと
き、ディスクロータ７からの回転力を受ける摩擦パッド
10をパッドスプリング19を介してキャリア11のトルク受
け面20で支持する。なお、図中の矢印Ａはディスクロー
タ７の回転方向を示す（以下、同じ）。
【００２３】摩擦パッド10の裏金13には、ディスクロー
タ７の回転方向前方側の端部にディスクロータ７の制動
面に対向させてライニング材が所定厚さしか残っていな
いことを検知するための摩耗警告部材21が取付けられて
いる。摩耗警告部材21は、板材を略Ｕ字形に屈曲させた
もので、第１屈曲部21a と第２屈曲部21b と振動部21c
とを有し、第１屈曲部21a 側の一端部が裏金13の背面側
に固定され、他端側の振動部21c が凸部14の先端部から
ディスクロータ７の制動面に向かって所定位置まで延ば
されている。摩耗警告部材21は、裏金13に形成された係
止凸部22を挿通させ、これをかしめることによって固定
されている。そして、摩擦パッド10のライニング材が所
定位置まで摩耗すると、制動時に摩耗警告部材21の先端
部がディスクロータ７の制動面に接触して引きずられ、
振動部21c が振動して引きずり音を発することにより、
摩擦パッド21の摩耗（交換時期）を警告するようになっ
ている。
タ７の回転方向前方側の端部にディスクロータ７の制動
面に対向させてライニング材が所定厚さしか残っていな
いことを検知するための摩耗警告部材21が取付けられて
いる。摩耗警告部材21は、板材を略Ｕ字形に屈曲させた
もので、第１屈曲部21a と第２屈曲部21b と振動部21c
とを有し、第１屈曲部21a 側の一端部が裏金13の背面側
に固定され、他端側の振動部21c が凸部14の先端部から
ディスクロータ７の制動面に向かって所定位置まで延ば
されている。摩耗警告部材21は、裏金13に形成された係
止凸部22を挿通させ、これをかしめることによって固定
されている。そして、摩擦パッド10のライニング材が所
定位置まで摩耗すると、制動時に摩耗警告部材21の先端
部がディスクロータ７の制動面に接触して引きずられ、
振動部21c が振動して引きずり音を発することにより、
摩擦パッド21の摩耗（交換時期）を警告するようになっ
ている。
【００２４】パッドスプリング18，19は、それぞれ一対
の摩擦パッド10の凸部14，15を案内する案内部18a ，19
a と、制動トルクを受けるトルク受部18b ，19b と、裏
金13のディスクロータ７内周側の端部に当接して摩擦パ
ッド10のがたつき防止するためのばね性を有する保持部
18c ，19c とを備えており、キャリア11に固定され、一
対の摩擦パッド10とキャリア11との間に介装されてい
る。
の摩擦パッド10の凸部14，15を案内する案内部18a ，19
a と、制動トルクを受けるトルク受部18b ，19b と、裏
金13のディスクロータ７内周側の端部に当接して摩擦パ
ッド10のがたつき防止するためのばね性を有する保持部
18c ，19c とを備えており、キャリア11に固定され、一
対の摩擦パッド10とキャリア11との間に介装されてい
る。
【００２５】さらに、図４に示すように、ディスクロー
タ７の回転方向前方側に装着されるパッドスプリング18
は、案内部18a から一対のばね部23（ばね部材）が延ば
されている。ばね部23は、その基端部が略Ｕ字形に屈曲
されて延ばされており、その先端部が摩耗警告部材21の
内側に挿入され所定のセット荷重をもって弾性的に当接
して一対に摩擦パッド10をそれぞれディスクロータ７か
ら離間する方向へ付勢するようになっている。なお、ば
ね部23は、摩耗警告部材21を常時付勢していなくてもよ
く、制動位置にある摩擦パッド10をディスクロータ７か
ら所定位置まで離間できる付勢力が得られればよい。
タ７の回転方向前方側に装着されるパッドスプリング18
は、案内部18a から一対のばね部23（ばね部材）が延ば
されている。ばね部23は、その基端部が略Ｕ字形に屈曲
されて延ばされており、その先端部が摩耗警告部材21の
内側に挿入され所定のセット荷重をもって弾性的に当接
して一対に摩擦パッド10をそれぞれディスクロータ７か
ら離間する方向へ付勢するようになっている。なお、ば
ね部23は、摩耗警告部材21を常時付勢していなくてもよ
く、制動位置にある摩擦パッド10をディスクロータ７か
ら所定位置まで離間できる付勢力が得られればよい。
【００２６】以上のように構成した第１実施例の作用に
ついて次に説明する。
ついて次に説明する。
【００２７】制動時には、油圧シリンダ８の作動によ
り、一対の摩擦パッド10がパッドスプリング18の一対の
ばね部23の付勢力に抗して移動してディスクロータ７に
押しつけられて制動力が発生する。
り、一対の摩擦パッド10がパッドスプリング18の一対の
ばね部23の付勢力に抗して移動してディスクロータ７に
押しつけられて制動力が発生する。
【００２８】制動を解除すると、油圧シリンダ８のピス
トンの後退にともにない、一対のばね部23の付勢力によ
って摩耗警告部材21が押圧され、一対の摩擦パッド10が
後退してディスクロータ７から適度に離間される。図５
に摩擦パッド10が新品状態の場合の摩耗警告部材21のば
ね部23による後退位置を示し、図６に摩擦パッド10が使
用限界まで摩耗した場合の摩耗警告部材21のばね部23に
よる後退位置を示す。
トンの後退にともにない、一対のばね部23の付勢力によ
って摩耗警告部材21が押圧され、一対の摩擦パッド10が
後退してディスクロータ７から適度に離間される。図５
に摩擦パッド10が新品状態の場合の摩耗警告部材21のば
ね部23による後退位置を示し、図６に摩擦パッド10が使
用限界まで摩耗した場合の摩耗警告部材21のばね部23に
よる後退位置を示す。
【００２９】このとき、一対のばね部23は、キャリア11
に固定されたパッドスプリング18に設けられているの
で、それぞれのばね部23によって対応する摩擦パッド10
を移動させるので、両方の摩擦パッド10を確実にディス
クロータ７から離間させることができる。
に固定されたパッドスプリング18に設けられているの
で、それぞれのばね部23によって対応する摩擦パッド10
を移動させるので、両方の摩擦パッド10を確実にディス
クロータ７から離間させることができる。
【００３０】また、ばね部23は、摩擦パッド10の案内部
である凸部14の近傍に取付けられた摩耗警告部材21を押
圧して摩擦パッド10を移動させるので、摩擦パッド10を
傾斜させることなく円滑に後退させて確実にディスクロ
ータ７から離間させることができる。
である凸部14の近傍に取付けられた摩耗警告部材21を押
圧して摩擦パッド10を移動させるので、摩擦パッド10を
傾斜させることなく円滑に後退させて確実にディスクロ
ータ７から離間させることができる。
【００３１】さらに、ばね部23をパッドスプリング19に
一体に形成し、摩耗警告部材を介して摩擦パッド10を付
勢するようにしているので、略Ｖ字形の線材を別体とし
て用いる従来例に比して部品点数、組立工数および加工
工数が少なくてすむ。
一体に形成し、摩耗警告部材を介して摩擦パッド10を付
勢するようにしているので、略Ｖ字形の線材を別体とし
て用いる従来例に比して部品点数、組立工数および加工
工数が少なくてすむ。
【００３２】上記第１実施例の変形例として、図７およ
び図８に示すように、パッドスプリング18に、ばね部23
の後退位置を規制するストッパ24を設けることにより、
ばね部23の付勢による摩擦パッド10の後退位置を規制し
て、キャリパ本体６の組付時にキャリア11から摩擦パッ
ド10が脱落するのを防止して、組付作業性を向上させる
ことができる。なお、図７は、摩擦パッド10が新品状態
の場合の摩耗警告部材21のばね部23による後退位置を示
し、図８は、摩擦パッド10が使用限界まで摩耗した場合
の摩耗警告部材21のばね部22による後退位置を示す。
び図８に示すように、パッドスプリング18に、ばね部23
の後退位置を規制するストッパ24を設けることにより、
ばね部23の付勢による摩擦パッド10の後退位置を規制し
て、キャリパ本体６の組付時にキャリア11から摩擦パッ
ド10が脱落するのを防止して、組付作業性を向上させる
ことができる。なお、図７は、摩擦パッド10が新品状態
の場合の摩耗警告部材21のばね部23による後退位置を示
し、図８は、摩擦パッド10が使用限界まで摩耗した場合
の摩耗警告部材21のばね部22による後退位置を示す。
【００３３】次に、本発明の第２実施例について図９な
いし図11を用いて説明する。なお、第２実施例は、上記
第１実施例に対して摩擦パッドを後退させるための手段
が異なる以外は同様の構造であるから、以下、第１実施
例のものと同様の部材には同一の番号を付して異なる部
分についてのみ詳細に説明する。
いし図11を用いて説明する。なお、第２実施例は、上記
第１実施例に対して摩擦パッドを後退させるための手段
が異なる以外は同様の構造であるから、以下、第１実施
例のものと同様の部材には同一の番号を付して異なる部
分についてのみ詳細に説明する。
【００３４】図９ないし図11に示すように、第２実施例
のディスクブレーキ25では、ディスクロータ７の回転方
向前方側に設けられたパッドスプリング26にばね部材27
が取付けられている。ばね部材27は、ディスクロータ７
の外周側を跨ぐように配置された略コの字形の線材で、
その中間部に設けられたループ部27a にパッドスプリン
グ26から突出された突起部28が挿入されて位置決めさ
れ、また、パッドスプリング26に形成された保持部29に
よって固定されている。
のディスクブレーキ25では、ディスクロータ７の回転方
向前方側に設けられたパッドスプリング26にばね部材27
が取付けられている。ばね部材27は、ディスクロータ７
の外周側を跨ぐように配置された略コの字形の線材で、
その中間部に設けられたループ部27a にパッドスプリン
グ26から突出された突起部28が挿入されて位置決めさ
れ、また、パッドスプリング26に形成された保持部29に
よって固定されている。
【００３５】ばね部材27の両端部は、図11に示すよう
に、略Ｖ字形に折曲されて、その先端部が、一対の摩擦
パッド10のそれぞれに取付けられた摩耗警告部材21の内
側に挿入され所定のセット荷重をもって弾性的に当接し
て一対に摩擦パッド10をそれぞれディスクロータ７から
離間する方向へ付勢するようになっている。ここで、ば
ね部材27は、摩耗警告部材21を常時付勢していなくても
よく、制動位置にある摩擦パッド10をディスクロータ７
から所定位置まで離間できる付勢力が得られればよい。
なお、図11の向かって右側は、摩擦パッド10が新品状態
の場合の摩耗警告部材21のばね部材27の付勢による後退
位置を示し、左側は、摩擦パッド10が使用限界まで摩耗
した場合の摩耗警告部材21のばね部材27の付勢による後
退位置を示している。
に、略Ｖ字形に折曲されて、その先端部が、一対の摩擦
パッド10のそれぞれに取付けられた摩耗警告部材21の内
側に挿入され所定のセット荷重をもって弾性的に当接し
て一対に摩擦パッド10をそれぞれディスクロータ７から
離間する方向へ付勢するようになっている。ここで、ば
ね部材27は、摩耗警告部材21を常時付勢していなくても
よく、制動位置にある摩擦パッド10をディスクロータ７
から所定位置まで離間できる付勢力が得られればよい。
なお、図11の向かって右側は、摩擦パッド10が新品状態
の場合の摩耗警告部材21のばね部材27の付勢による後退
位置を示し、左側は、摩擦パッド10が使用限界まで摩耗
した場合の摩耗警告部材21のばね部材27の付勢による後
退位置を示している。
【００３６】パッドスプリング26は、第１実施例のもの
と同様に、案内部26a と、トルク受部26b と、保持部26
c とを備えており、キャリア11に固定され、一対の摩擦
パッド10とキャリア11との間に介装されている。
と同様に、案内部26a と、トルク受部26b と、保持部26
c とを備えており、キャリア11に固定され、一対の摩擦
パッド10とキャリア11との間に介装されている。
【００３７】この構成により、上記第１実施例と同様
に、制動解除時に、油圧シリンダ８のピストンの後退に
ともにない、ばね部材27の付勢力によって摩耗警告部材
21が押圧され、一対の摩擦パッド10が後退してディスク
ロータ７から適度に離間される。このとき、ばね部材27
は、キャリア11に固定されたパッドスプリング18に固定
されているので、その両端部によって対応する摩擦パッ
ド10を移動させるので、両方の摩擦パッド10を確実にデ
ィスクロータ７から離間させることができる。
に、制動解除時に、油圧シリンダ８のピストンの後退に
ともにない、ばね部材27の付勢力によって摩耗警告部材
21が押圧され、一対の摩擦パッド10が後退してディスク
ロータ７から適度に離間される。このとき、ばね部材27
は、キャリア11に固定されたパッドスプリング18に固定
されているので、その両端部によって対応する摩擦パッ
ド10を移動させるので、両方の摩擦パッド10を確実にデ
ィスクロータ７から離間させることができる。
【００３８】また、ばね部材27は、摩擦パッド10の案内
部である凸部14の近傍に取付けられた摩耗警告部材22を
押圧して摩擦パッド10を移動させるので、摩擦パッド10
を傾斜させることなく円滑に後退させて確実にディスク
ロータ７から離間させることができる。
部である凸部14の近傍に取付けられた摩耗警告部材22を
押圧して摩擦パッド10を移動させるので、摩擦パッド10
を傾斜させることなく円滑に後退させて確実にディスク
ロータ７から離間させることができる。
【００３９】なお、上記第１および第２実施例では、摩
擦パッド10を後退させるための手段（ばね部23またはば
ね部材27）をディスクロータ７の回転方向前方側にのみ
配置しており、このような構成によっても摩擦パッド10
を確実に後退させて引きずりを防止することができる
が、摩擦パッド10を後退させるための手段は、ディスク
ロータ回転方向の前後両側に配置するようにしてもよ
い。
擦パッド10を後退させるための手段（ばね部23またはば
ね部材27）をディスクロータ７の回転方向前方側にのみ
配置しており、このような構成によっても摩擦パッド10
を確実に後退させて引きずりを防止することができる
が、摩擦パッド10を後退させるための手段は、ディスク
ロータ回転方向の前後両側に配置するようにしてもよ
い。
【００４０】次に、本発明の第３実施例について図12な
いし図20を用いて説明する。なお、第３実施例は、上記
第１実施例に対して摩擦パッドを後退させるための手段
が異なる以外は同様の構造であるから、以下、第１実施
例のものと同様の部材には同一の番号を付して異なる部
分についてのみ詳細に説明する。
いし図20を用いて説明する。なお、第３実施例は、上記
第１実施例に対して摩擦パッドを後退させるための手段
が異なる以外は同様の構造であるから、以下、第１実施
例のものと同様の部材には同一の番号を付して異なる部
分についてのみ詳細に説明する。
【００４１】図12および図13に示すように、第３実施例
のディスクブレーキ30では、一対の摩擦パッド10とキャ
リア11との間にパッドスプリング31が介装されている。
パッドスプリング31は、上記第１実施例のものと同様
に、摩擦パッド10の凸部14，15を案内する案内部31a
と、制動トルクを受けるトルク受部31b と、裏金13のデ
ィスクロータ７内周側の端部に当接して摩擦パッド10の
がたつき防止するためのばね性を有する保持部31c とを
備えており、キャリア11に固定されている。
のディスクブレーキ30では、一対の摩擦パッド10とキャ
リア11との間にパッドスプリング31が介装されている。
パッドスプリング31は、上記第１実施例のものと同様
に、摩擦パッド10の凸部14，15を案内する案内部31a
と、制動トルクを受けるトルク受部31b と、裏金13のデ
ィスクロータ７内周側の端部に当接して摩擦パッド10の
がたつき防止するためのばね性を有する保持部31c とを
備えており、キャリア11に固定されている。
【００４２】さらに、パッドスプリング31には、図14に
示すように、案内部31a から一対の第１ばね部32が延ば
され、また、保持部31b から一対の第２ばね部33が延ば
されている。第１ばね部32は、略Ｕ字形に屈曲されて案
内部31a に案内される摩擦パッド10の裏金13の凸部14，
15の先端部に所定のセット荷重をもって弾性的に当接し
て摩擦パッド10をディスクロータ７から離間させる方向
へ付勢する傾斜面32aを形成している。また、傾斜面32a
は、ディスクロータ７側に向かう先端部が摩擦パッド1
0側に膨出するように湾曲されている（図15参照）。
示すように、案内部31a から一対の第１ばね部32が延ば
され、また、保持部31b から一対の第２ばね部33が延ば
されている。第１ばね部32は、略Ｕ字形に屈曲されて案
内部31a に案内される摩擦パッド10の裏金13の凸部14，
15の先端部に所定のセット荷重をもって弾性的に当接し
て摩擦パッド10をディスクロータ７から離間させる方向
へ付勢する傾斜面32aを形成している。また、傾斜面32a
は、ディスクロータ７側に向かう先端部が摩擦パッド1
0側に膨出するように湾曲されている（図15参照）。
【００４３】第２ばね部33は、第１ばね部32と同様に、
略Ｕ字形に屈曲されて摩擦パッド10のディスクロータ７
内周側の端部に所定のセット荷重をもって弾性的に当接
して摩擦パッド10をディスクロータ７から離間させる方
向へ付勢する傾斜面33a を形成している。また、傾斜面
33a は、ディスクロータ７側に向かう先端部が摩擦パッ
ド10側に膨出するように湾曲されている（図16参照）。
なお、第１、第２ばね部32，33は、裏金13を常時付勢し
ていなくてもよく、制動位置にある摩擦パッド10をディ
スクロータ７から所定位置まで離間できる付勢力が得ら
れればよい。
略Ｕ字形に屈曲されて摩擦パッド10のディスクロータ７
内周側の端部に所定のセット荷重をもって弾性的に当接
して摩擦パッド10をディスクロータ７から離間させる方
向へ付勢する傾斜面33a を形成している。また、傾斜面
33a は、ディスクロータ７側に向かう先端部が摩擦パッ
ド10側に膨出するように湾曲されている（図16参照）。
なお、第１、第２ばね部32，33は、裏金13を常時付勢し
ていなくてもよく、制動位置にある摩擦パッド10をディ
スクロータ７から所定位置まで離間できる付勢力が得ら
れればよい。
【００４４】この構成により、上記第１実施例と同様
に、制動解除時に、油圧シリンダ８のピストンの後退に
ともにない、第１ばね部32および第２ばね部33の付勢力
によって裏金13が押圧され、摩擦パッド10が後退してデ
ィスクロータ７から適度に離間される。このとき、キャ
リア11に固定されたパッドスプリング31に一体的に設け
られた一対の第１および第２ばね部32，33がそれぞれ対
応する一対の摩擦パッド10を移動させるので、両方の摩
擦パッド10を確実にディスクロータ７から離間させるこ
とができる。
に、制動解除時に、油圧シリンダ８のピストンの後退に
ともにない、第１ばね部32および第２ばね部33の付勢力
によって裏金13が押圧され、摩擦パッド10が後退してデ
ィスクロータ７から適度に離間される。このとき、キャ
リア11に固定されたパッドスプリング31に一体的に設け
られた一対の第１および第２ばね部32，33がそれぞれ対
応する一対の摩擦パッド10を移動させるので、両方の摩
擦パッド10を確実にディスクロータ７から離間させるこ
とができる。
【００４５】また、第１および第２ばね部32，33の傾斜
面32a ，33a が湾曲されているので、図17に示すよう
に、摩擦パッド10の摩耗にともない、裏金13が図中に実
線で示す新品時の位置からディスクロータ（図示せず）
側へ前進して二点鎖線で示す摩耗時の位置へ移動して裏
金13の当接位置が開斜面32a ，33a の先端側へ移動した
場合でも、その分、傾斜面32a ，33a の撓み量が大きく
なるため、第１および第２ばね部32，33による付勢力Ｆ
0 が小さくなることがなく、摩擦パッド10をディスクロ
ータ７から離間させる方向の分力Ｆr も小さくなること
がないので、摩耗量にかかわらず、摩擦パッド10を確実
にディスクロータ７から離間させることができ、安定し
た引きずり防止を行うことができる。
面32a ，33a が湾曲されているので、図17に示すよう
に、摩擦パッド10の摩耗にともない、裏金13が図中に実
線で示す新品時の位置からディスクロータ（図示せず）
側へ前進して二点鎖線で示す摩耗時の位置へ移動して裏
金13の当接位置が開斜面32a ，33a の先端側へ移動した
場合でも、その分、傾斜面32a ，33a の撓み量が大きく
なるため、第１および第２ばね部32，33による付勢力Ｆ
0 が小さくなることがなく、摩擦パッド10をディスクロ
ータ７から離間させる方向の分力Ｆr も小さくなること
がないので、摩耗量にかかわらず、摩擦パッド10を確実
にディスクロータ７から離間させることができ、安定し
た引きずり防止を行うことができる。
【００４６】上記第３実施例の変形例として、図18およ
び図19に示すように、摩擦パッド10の裏金13の第１、第
２ばね部32，33の傾斜面32a ，33a との当接部にＲ部3
4，35（丸み部）を設けることにより、裏金13と傾斜面3
2a ，33a の当接部の摺動が円滑になり摩擦パッド10を
確実にディスクロータ７から離間させることができる。
び図19に示すように、摩擦パッド10の裏金13の第１、第
２ばね部32，33の傾斜面32a ，33a との当接部にＲ部3
4，35（丸み部）を設けることにより、裏金13と傾斜面3
2a ，33a の当接部の摺動が円滑になり摩擦パッド10を
確実にディスクロータ７から離間させることができる。
【００４７】上記第３実施例の他の変形例を図20に示
す。図20に示すものは、パッドスプリング31に、屈曲部
36a ，37a をディスクロータ７側に設けてその先端をデ
ィスクロータ７から離れる方向に向けた第１、第２ばね
部36，37が設けられている。屈曲部36a ，37a は、複数
のループ部からなり第１、第２ばね部36，37を撓みやす
くしている。また、第１、第２ばね部36，37に対向させ
て、摩擦パッド10の裏金13にループ状の補助ばね38，39
が取付けられている。そして、第１、第２ばね部36，37
と補助ばね38，39とを所定のセット荷重をもって弾性的
に当接させて、摩擦パッド10をディスクロータ７から離
間させる方向へ付勢するようになっている。
す。図20に示すものは、パッドスプリング31に、屈曲部
36a ，37a をディスクロータ７側に設けてその先端をデ
ィスクロータ７から離れる方向に向けた第１、第２ばね
部36，37が設けられている。屈曲部36a ，37a は、複数
のループ部からなり第１、第２ばね部36，37を撓みやす
くしている。また、第１、第２ばね部36，37に対向させ
て、摩擦パッド10の裏金13にループ状の補助ばね38，39
が取付けられている。そして、第１、第２ばね部36，37
と補助ばね38，39とを所定のセット荷重をもって弾性的
に当接させて、摩擦パッド10をディスクロータ７から離
間させる方向へ付勢するようになっている。
【００４８】この構成により、上記と同様に、制動解除
時に、一対の摩擦パッド10をそれぞれディスクロータ７
から離間させることができる。このとき、摩擦パッド10
の摩耗によって、第１、第２ばね部36，37と補助ばね3
8，39との当接位置が変化しても、屈曲部36a ，37a と
補助ばね38，39とが協働して付勢力の変化を吸収するの
で、ほぼ一定の付勢力が得られ、摩耗量にかかわらず、
摩擦パッド10を確実にディスクロータ７から離間させる
ことができ、安定した引きずり防止を行うことができ
る。
時に、一対の摩擦パッド10をそれぞれディスクロータ７
から離間させることができる。このとき、摩擦パッド10
の摩耗によって、第１、第２ばね部36，37と補助ばね3
8，39との当接位置が変化しても、屈曲部36a ，37a と
補助ばね38，39とが協働して付勢力の変化を吸収するの
で、ほぼ一定の付勢力が得られ、摩耗量にかかわらず、
摩擦パッド10を確実にディスクロータ７から離間させる
ことができ、安定した引きずり防止を行うことができ
る。
【００４９】なお、上記第３実施例およびその変形例で
は、摩擦パッド10を後退させるための手段をディスクロ
ータ７の回転方向の前後両側に配置しているが、前方側
一方に配置してもよく、このようにした場合でも、摩擦
パッド10を確実にディスクロータ７から離間させること
ができ、充分な引きずり防止効果を得ることができる。
は、摩擦パッド10を後退させるための手段をディスクロ
ータ７の回転方向の前後両側に配置しているが、前方側
一方に配置してもよく、このようにした場合でも、摩擦
パッド10を確実にディスクロータ７から離間させること
ができ、充分な引きずり防止効果を得ることができる。
【００５０】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項１の発明に
よるディスクブレーキによれば、少なくともディスクロ
ータの回転方向前方側に位置するパッドスプリングにば
ね部材を設け、該ばね部材は前記ディスクロータの径方
向外向きに延出しそれぞれの摩耗警告部材に当接して一
対の摩擦パッドを前記ディスクロータから離間させる方
向へ付勢する構成としているので、非制動時には前記ば
ね部材の付勢力が摩耗警告部材を介してそれぞれの裏金
に作用し、一対の摩擦パッドをディスクロータから離間
させる方向に付勢することができる。その結果、非制動
時には両方の摩擦パッドを確実にディスクロータから離
間させ、ブレーキの引きずりを防止することができる。
よるディスクブレーキによれば、少なくともディスクロ
ータの回転方向前方側に位置するパッドスプリングにば
ね部材を設け、該ばね部材は前記ディスクロータの径方
向外向きに延出しそれぞれの摩耗警告部材に当接して一
対の摩擦パッドを前記ディスクロータから離間させる方
向へ付勢する構成としているので、非制動時には前記ば
ね部材の付勢力が摩耗警告部材を介してそれぞれの裏金
に作用し、一対の摩擦パッドをディスクロータから離間
させる方向に付勢することができる。その結果、非制動
時には両方の摩擦パッドを確実にディスクロータから離
間させ、ブレーキの引きずりを防止することができる。
【００５１】請求項２の発明によるディスクブレーキに
よれば、ばね部材をパッドスプリングに一体的に形成
し、一対の摩擦パッドをディスクロータから離間させる
方向に向けて前記ばね部材をパッドスプリングの案内部
から延出させる構成としているので、非制動時には一対
の摩擦パッドをディスクロータから離間させる方向に付
勢でき、ブレーキの引きずりを防止することができる。
よれば、ばね部材をパッドスプリングに一体的に形成
し、一対の摩擦パッドをディスクロータから離間させる
方向に向けて前記ばね部材をパッドスプリングの案内部
から延出させる構成としているので、非制動時には一対
の摩擦パッドをディスクロータから離間させる方向に付
勢でき、ブレーキの引きずりを防止することができる。
【００５２】
【図１】本発明の第１実施例の平面図である。
【図２】図１の装置の正面図である。
【図３】図１の装置の背面図である。
【図４】図１の装置のパッドスプリングの斜視図であ
る。
る。
【図５】図１の装置における摩擦パッドが新品状態の場
合の摩耗警告部材のばね部による後退位置を示す図であ
る。
合の摩耗警告部材のばね部による後退位置を示す図であ
る。
【図６】図１の装置における摩擦パッドが使用限界まで
摩耗した場合の摩耗警告部材のばね部による後退位置を
示す図である。
摩耗した場合の摩耗警告部材のばね部による後退位置を
示す図である。
【図７】本発明の第１実施例の変形例の要部を示す図で
あって、摩擦パッドが新品状態の場合の摩耗警告部材の
ばね部による後退位置を示す図である。
あって、摩擦パッドが新品状態の場合の摩耗警告部材の
ばね部による後退位置を示す図である。
【図８】図７において、摩擦パッドが使用限界まで摩耗
した場合の摩耗警告部材のばね部による後退位置を示す
図である。。
した場合の摩耗警告部材のばね部による後退位置を示す
図である。。
【図９】本発明の第２実施例の平面図である。
【図１０】図９の背面図である。
【図１１】図９の装置の要部である摩擦パッド、摩耗警
告部材およびばね部材の構造を示す図である。
告部材およびばね部材の構造を示す図である。
【図１２】本発明の第３実施例の平面図である。
【図１３】図12の装置の正面図である。
【図１４】図12の装置のパッドスプリングの斜視図であ
る。
る。
【図１５】図12の装置の摩擦パッドの裏金とパッドスプ
リングの第１ばね部との当接部を示す図である。
リングの第１ばね部との当接部を示す図である。
【図１６】図12の装置の摩擦パッドの裏金とパッドスプ
リングの第２ばね部との当接部を示す図である。
リングの第２ばね部との当接部を示す図である。
【図１７】図12の装置の摩擦パッドの裏金とパッドスプ
リングの第１、第２ばね部との当接部を示す図であっ
て、摩擦パッドの摩耗と第１、第２ばね部による付勢力
の関係を示す図である。
リングの第１、第２ばね部との当接部を示す図であっ
て、摩擦パッドの摩耗と第１、第２ばね部による付勢力
の関係を示す図である。
【図１８】本発明の第３実施例の変形例の摩擦パッドの
裏金とパッドスプリングの第１ばね部との当接部を示す
図である。
裏金とパッドスプリングの第１ばね部との当接部を示す
図である。
【図１９】本発明の第３実施例の変形例の摩擦パッドの
裏金とパッドスプリングの第２ばね部との当接部を示す
図である。
裏金とパッドスプリングの第２ばね部との当接部を示す
図である。
【図２０】本発明の第３実施例の他の変形例の摩擦パッ
ドの裏金とパッドスプリングの第１、第２ばね部との当
接部を示す図である。
ドの裏金とパッドスプリングの第１、第２ばね部との当
接部を示す図である。
【図２１】従来の板ばねアームによって摩擦パッドをデ
ィスクロータから離間させるようにしたディスクブレー
キの摩擦パッドの摩耗と板ばねアームによる付勢力の関
係を示す図である。
ィスクロータから離間させるようにしたディスクブレー
キの摩擦パッドの摩耗と板ばねアームによる付勢力の関
係を示す図である。
5,25,30 ディスクブレーキ ７ ディスクロータ 10 摩擦パッド 11 キャリヤ 13 裏金 18,26,31 パッドスプリング 21 摩耗警告部材 23 ばね部（ばね部材） 27 ばね部材 32,36 第１ばね部（ばね部材） 33,37 第２ばね部（ばね部材） 38,39 補助ばね
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 伸二 山梨県中巨摩郡▲櫛▼形町吉田1000番地 トキコ株式会社 山梨工場内 (56)参考文献 特開 平６−109041（ＪＰ，Ａ) 実開 昭57−61237（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−62437（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−128329（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F16D 65/097
Claims (2)
- 【請求項１】 一対の摩擦パッドの裏金の両端部をパッ
ドスプリングを介してキャリアに案内させ、ディスクロ
ータの制動面に対向させてそれぞれの前記裏金に摩耗警
告部材を取付けたディスクブレーキにおいて、少なくと
も前記ディスクロータ回転方向前方側に位置する前記パ
ッドスプリングには、前記ディスクロータの径方向外向
きに延出し、それぞれの前記摩耗警告部材に当接して前
記一対の摩擦パッドを前記ディスクロータから離間させ
る方向へ付勢するばね部材を設けたことを特徴とするデ
ィスクブレーキ。 - 【請求項２】 前記ばね部材は、前記パッドスプリング
に一体的に形成され前記一対の摩擦パッドをディスクロ
ータから離間させる方向に向けて前記パッドスプリング
の案内部から延出していることを特徴とする請求項１に
記載のディスクブレーキ。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03135695A JP3213191B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | ディスクブレーキ |
| US08/592,674 US5687817A (en) | 1995-01-27 | 1996-01-26 | Disc brake |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03135695A JP3213191B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | ディスクブレーキ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08200409A JPH08200409A (ja) | 1996-08-06 |
| JP3213191B2 true JP3213191B2 (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=12328961
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03135695A Expired - Fee Related JP3213191B2 (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | ディスクブレーキ |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5687817A (ja) |
| JP (1) | JP3213191B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104364548A (zh) * | 2012-01-26 | 2015-02-18 | 凯尔西-海耶斯公司 | 用于盘式制动器组件的夹头和包括该夹头的盘式制动器组件 |
| US10415660B2 (en) | 2016-12-08 | 2019-09-17 | Kelsey-Hayes Company | Brake clip for disc brake assembly and disc brake assembly including such a brake clip |
| US10968968B2 (en) | 2015-03-05 | 2021-04-06 | ZF Active Safety US Inc. | Brake clip for disc brake assembly and disc brake assembly including such a brake clip |
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