JP3533609B2 - ディスクブレーキ用のスプリングを備えた摩擦パッドの組立体 - Google Patents
ディスクブレーキ用のスプリングを備えた摩擦パッドの組立体Info
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- F16D65/54—Slack adjusters mechanical self-acting in one direction for adjusting excessive play by means of direct linear adjustment
Description
ーキ用摩擦パッド、より詳細にはスプリングを備えた摩
擦パッドから成る組立体に関する。
端縁に形成したスロットによってディスクブレーキのト
ルク支持部材に形成した案内面に碇留且つ摺動するよう
に相互作用するライニング支持板を包含し、ディスクブ
レーキが、摩擦パッドを回転ディスクに対して押圧し得
る駆動装置を含み、ライニング支持板が、スロットの少
なくとも一方と同一水準にある外方横方向端縁に、ライ
ニング支持板及びトルク支持部材と半径方向に相互作用
するガタ防止スプリングを取付けるための開口を含んで
いる、ガタ防止スプリングを備えた摩擦パッドの組立体
に関する。
9号又は同第0,112,749号明細書から公知である。
もに碇留及び摺動面の打ちつけを生じさせ得る摩擦パッ
ドの振動を防止するために、ライニング支持板をトルク
支持部材に対して(ブレーキディスクの軸線に関し)実
質的に半径方向に押圧する。
ディスクの直ぐ近くに留まったままとなることが起こり
得る。それから、ブレーキディスクの極く僅かな歪みが
ディスクと摩擦パッドとの接触を周期的にもたらして、
ブレーキディスクと組合わされた車輪の回転を不必要に
減速させる残留トルクと称するトルクの他に、こすれ音
や摩擦パッドの早計且つ不均一な摩耗を生じさせる。
持板を軸線方向に回転ディスクから離隔させるようにラ
イニング支持板及びトルク支持部材と相互作用し、弾性
部材が、ライニング支持板の取付開口に設置される取付
部分と、ライニング支持板と相互作用する保持部分と、
トルク支持部材と相互作用する作用部分とを含み、この
作用部分が少なくとも1つの開口部を含む略台形の部分
を有し、その非平行側部がライニング支持板の両側に位
置され、トルク支持部材と相互作用し、その1つの基部
がライニング支持板の取付開口に入り込むようにしたも
のである。
下記説明から、本発明が十分に理解され、他の目的、特
徴及び利点が明らかとなるであろう。
を設けたディスクブレーキの内側から見た正面図であ
る。
平面図である。
の平面図である。
の組立体を設けたディスクブレーキの図2と同様の平面
図である。
を示す正面図である。
れるスプリングの斜視図である。
ングの斜視図である。
視図である。
適用されたディスクブレーキを示している。
体となるように設けた16で概略的に示す固定支持体上に
2つの軸線方向ガイドピン12及び14によって摺動可能に
装架されたキャリパ10を包含する型式のものである。キ
ャリパ10は、車両の1つの車輪と組合わされるように設
けた回転ディスク18を跨ぐ。キャリパ10は、ディスク18
を跨ぐ部分に、軸線方向に延びる横方向端縁によって画
成された開口20を含み、2つの摩擦パッド22及び24のた
めのトルク支持部材の役割を果たす。
ーキモータ28のピストン26によって直接に駆動されるの
に対し、外方摩擦パッド24はキャリパ10の反動部分30と
組合わされて、ブレーキモータ28が動かされた時に反力
によってディスク18に対して当接される。
端縁32及び34上で碇留且つ摺動するように受容される。
端縁32は、ピン37によってロックされた軸線方向キー36
のためのハウジング35を含む。このキー36は、ブレーキ
から軸線方向に取外された時に摩擦パッド22及び24の半
径方向の引き抜きを許す。
24の各々は、例えば接着によって摩擦ライニング40が固
定されたライニング支持板38を含む。ライニング支持板
38は、その円周方向に離間した半径方向端縁に形成され
たV形スロット42及び44の他に、図1ないし4に示すよ
うなガタ防止スプリング48を受けるようになっている2
つの取付開口46を含む。図示の実施例では、取付開口46
はライニング支持板38の外周端縁50から切り取られてい
る。これらの開口は第1拡開取付部分52を含んでおり、
その最大幅部分は外周端縁50と同一水準に位置し、最小
幅部分は円の一部の形状をなす当接部分54に開放する。
実質的に対称であることに注目されたい。
48は、略矩形の部分56を有する弾性ワイヤで形成されて
おり、その長側部はライニング支持板38の厚さよりも僅
かに大きい値を離間され、その短側部はスロット42又は
44の底部と取付開口46の底部との間の距離よりも僅かに
大きい値を離間されている。短側部の一方は取付開口46
内に収容され、他方の短側部84はキャリパ10に当接す
る。長側部の一方はスプリング素線58によって延長され
ており、このスプリング素線は、その端部にライニング
支持板38の外周端縁50と接触するクランプ60を形成する
ように折り曲げられている。
10と相互作用するスプリング62を設けている。
62は、連続した1本の弾性金属ワイヤから成り、取付部
分64、保持部分66及び作用部分68を含む。図6に示され
ているような休止位置では、スプリング62は本質的に平
らな形状である。
70はライニング支持板38の厚さよりも僅かに大きい値を
離間されている。
の2つの重なり合う端部から成り、各端部は休止状態に
おいてスプリングの平面に対して直角なタブ74で終端
し、従って2つのタブ74はライニング支持板38の外周端
縁50に接触するクランプを形成する。矩形の他方の短側
部76は、長側部70から来る金属ワイヤの2つの重なり合
う部分から成り、ライニング支持板38の取付開口46に設
置されるスプリング取付部分64を構成する。
部78はそれぞれ保持部分66の短側部76を形成する金属ワ
イヤの部分と一方から延びており、この短側部は取付部
分64を構成するとともに、作用部分68を形成する台形の
基部の一方をも構成している。非平行部分78は、対照的
に、図示の例では台形の長基部を構成する台形の他方の
基部80によって接続されている。
パッドがキャリパ10内に配置されている時に、キー36の
ためのハウジング35をキャリパ10内に画成する隆起部82
と取付開口46の底部との間の距離よりも大きい。
摩擦パッド22が図1及び2に示すようにキャリパ10内で
定位置にあると、スプリング62の取付部分64が取付開口
46に配設され、キャリパ10の外部に向かって指向した実
質的に半径方向の力を当接部分54に発揮するのに対し、
保持部分の短側部72がブレーキディスクの軸線に向かっ
て指向した実質的に半径方向の力をライニング支持板38
の外周端縁50に発揮し、作用部分68がキャリパ10に当接
し、より詳細には非平行側部78がキャリパ10の隆起部82
に当接し、それらの主たる方向に対して直角なディスク
に向かって指向する力をキャリパに発揮する。
れ、このブレーキモータは、内方摩擦パッドがディスク
18の一方の面に接触するまでピストン26を内方摩擦パッ
ド22に向けて前進させる作用を有する。
及び14上を摺動することによって後退し、外方摩擦パッ
ド24をディスク18の他方の面に接触させてディスクの回
転速度を減速させる。
ーキは、その後に図3に示した形態をとり、ここでは内
方摩擦パッド22が図2に示すその休止位置からディスク
18に接触するその作動位置へ変位されている。
ド22と共に変位され、保持部分66はその側部70間でライ
ニング支持板38をクランプしている。
ッド22に固定され且つその非平行側部78がキャリパ10の
隆起部82に当接しているスプリング62の作用部分68は、
図3に示した形態をとるために変形するようになる。事
実、側部78によって隆起部に発揮される力と連合される
この隆起部82の粗さは、キャリパ10に当接してこのキャ
リパ上を摺動し得るガタ防止スプリング48の部分84とは
反対に、この側部が隆起部82上を摺動しないことを意味
している。結果として、作用部分68は実質的に軸線方向
の応力を受ける。
圧力が低下される。それから、ピストン26が自然に又は
自体周知の適宜のピストンリングを介してブレーキモー
タ28内へ戻る。
の休止形態をとり戻そうとする。作用部分68の側部78は
上述したのと同じ理由のため隆起部82上を摺動せず、一
方の成分がディスク18から離れるように側部76に発揮さ
れ且つ他方の成分がディスク18に向かうように隆起部82
に発揮されているトルクから主として成る作用部分68の
軸線方向応力は、側部76をブレーキディスク18から離隔
させることにより、従って取付部分64及び保持部分66そ
して結果的に摩擦要素22をブレーキディスクから離隔さ
せることにより釈放される。
より、摩擦パッドはピストン26と接触したままとなり、
従って制動作用が終了した時にディスクから離隔される
ことが明瞭に理解できる。このように、摩擦パッドの不
均一な摩耗及びディスクと組合わされた車輪の自由回転
に抵抗する残留トルクと同様に、制動期間以外の摩擦音
も回避される。作用部分68は、摩擦パッドを休止位置に
戻すためのスプリングの役割を果たしている。
される角度、又はより詳細にはディスク18に近い側部78
とこのディスクの平面との間で形成される鋭角は、制動
作用及び制動解放作用中摩擦パッドが上述した移動を行
うことができるようなものであり、この移動は、当業分
野においてブレーキの作動間隙を要求するのに都合のよ
いものである。
は制動作用中作動間隙よりも大きい値を変位されるよう
になり得る。この場合、スプリング62がこの変位を許
す。事実、ディスク18に近い側部78とディスクの平面と
の間で形成される角度は、ブレーキ作動間隙に等しい摩
擦パッドの変位に関しては、スプリング62の作用部分を
形成する台形が直角台形の形状を実質的にとるように変
形されることとなるようなものであり、この直角台形で
は、ディスク18に近い側部78が台形の基部76に対して直
角で、それ故ディスク18の平面に平行であり、従ってブ
レーキディスクに向かって指向するライニング支持板38
の外面に接触する。換言すると、ディスク18に近い非平
行側部78とディスク18の平面との間で休止状態において
形成される鋭角は、ディスクブレーキの作動間隙(ディ
スクとの間隙をいう)に一致する摩擦パッドの変位によ
り鋭角が零となる(すなわち、この非平行側部がディス
クと平行になる)。
に関しては、ライニング支持板38に接触する側部78は、
隆起部82上を摺動することを強いられ、ライニング支持
板の反対側に位置した側部78は基部80によって押圧され
ることとなる。
に一致する値を後方に戻され、すなわち、制動作用の初
期に占めていた位置よりも僅かに前方に置かれた位置に
戻る。
ライニングの摩耗にわたってディスクブレーキの最適な
作動を許容する。
体の変形例を示している。
と同一の取付部分64及び作用部分68を設けているが、保
持部分66はガタ防止スプリングの機能をも果たすように
形づくられている。
その長側部88及び90は、ライニング支持板38の厚さより
も僅かに大きい値を離間されている。
一方の短側部84は実質的に半径方向の力をキャリパ10に
発揮し、他方の短側部92はライニング支持板の他方の取
付開口46に設置され、休止状態においてスプリング62の
平面に対して直角をなすタブ74′で終端する。図7に示
されているスプリングの作用部分68の作用は、図6に示
されているスプリングを参照して説明した作用と同一で
ある。
を示す。スプリング62は対称の形状を与えられており、
それぞれライニング支持板38の取付開口46の一方に設置
されるようになっている2つの取付部分64及び64′と、
それぞれその非平行側部を介してキャリパ10に形成した
隆起部82,82′と相互作用するようになっている2つの
作用部分68及び68′と、ライニング支持板38をクランプ
し、ライニング支持板38の外周端縁50と相互作用するよ
うになっている中央部分72′を含む中央保持部分66とを
包含する。
リングを参照して説明した作用と同一であり、事実、各
作用部分68及び68′は、キャリパの外部に向けて摩擦パ
ッドを半径方向に押圧するガタ防止スプリングの機能
と、摩擦パッドを戻すためのスプリングの機能とを同時
に果たしており、従ってこの摩擦パッドは、各制動作用
の終期において、スプリングの2つの側部を介しブレー
キの作動間隙よりも小さいか又はこれに等しい値をディ
スクから軸線方向に離隔されるのである。
当業者には明白な幾多の修正を受け入れることができ
る。従って、外方摩擦パッド24は本発明の教示に従って
同様に製作されてよい。また、スプリング62の側部78及
び又はキャリパの隆起部82,82′は、作動間隙よりも小
さい値の摩擦パッドの変位に関してはこれら部分を接触
したままにする一方、作動間隙よりも大きい値の摩擦パ
ッドの変位に関してはそれら相互の変位を許すことを容
易にする処理を受けることができる。スプリング62を構
成するワイヤの断面は、例えば三角形、正方形又は矩形
でよく、及び又は微小スロットが隆起部82,82′に形成
されていてよい。
Claims (8)
- 【請求項1】摩擦パッド(22,24)が、そのディスク円
周方向端縁に形成したスロット(42,44)によってディ
スクブレーキのトルク支持部材(10)に形成した案内面
(532,34)に固定且つ摺動するように協働するライニン
グ支持板(38)を包含し、ディスクブレーキが、摩擦パ
ッド(22,24)を回転ディスク(18)に対して押圧し得
る駆動装置(26,28)を含み、ライニング支持板(38)
がその外周端縁(50)に、スロット(42,44)の少なく
とも一方とほぼ同一の半径方向位置において、ライニン
グ支持板(38)及びトルク支持部材(10)と半径方向に
協働するガタ防止スプリング(48)を取付けるための少
なくとも1つの開口(46)を含んでいる、ディスクブレ
ーキ用のガタ防止スプリングを備えた摩擦パッドの組立
体において、弾性部材(62)がライニング支持板(38)
を軸線方向に回転ディスク(18)から離隔させるように
ライニング支持板(38)及びトルク支持部材(10)と協
働し、弾性部材(62)が、ライニング支持板(38)の取
付開口(46)に設置される取付部分(64)と、ライニン
グ支持板(38)と協働する保持部材(66)と、トルク支
持部材(10)と協働する作用部分(68)とを含み、この
作用部分(68)が少なくとも1つの開口部を含む略台形
の部分を有し、その非平行側部(78)がライニング支持
板(38)の両側に位置されてトルク支持部材(10)と協
働し、トルク支持部材側とは反対側にある台形の基部
(76)がライニング支持板の取付開口(46)に入り込ん
でいることを特徴とする摩擦パッドの組立体。 - 【請求項2】請求項1記載の組立体において、弾性部材
(62)の保持部分(66)が少なくとも1つの開口部を含
む略矩形の部分を有し、その2つの側部(70)がライニ
ング支持板(38)の面の近くに配置され、第3の側部
(72)がライニング支持板(38)の外周端縁(50)と協
働し、第4の側部(76)がライニング支持板(38)の取
付開口(46)に入り込んでいることを特徴とする組立
体。 - 【請求項3】請求項1記載の組立体において、弾性部材
(62)の非平行側部(78)がトルク支持部材(10)に形
成した隆起部(82,82′)と協働することを特徴とする
組立体。 - 【請求項4】請求項3記載の組立体において、ディスク
(18)に近い弾性部材(62)の非平行側部(78)が、デ
ィスク(18)の平面とで鋭角を形成し、ディスクとの間
隙に一致する摩擦パッド(22,24)の変位により鋭角が
零となり、この非平行側部がディスクと平行になること
を特徴とする組立体。 - 【請求項5】請求項3記載の組立体において、弾性部材
(62)の非平行側部(78)が、ディスクとの間隙よりも
大きい摩擦パッド(22,24)の変位によりトルク支持部
材に形成した隆起部(82,82′)上を摺動することを特
徴とする組立体。 - 【請求項6】請求項1ないし5のいずれか1項に記載の
組立体において、弾性部材(62)の保持部分(66)が少
なくとも1つの開口部を含む略矩形の部分(86)をさら
に有し、その2つの側部(88,90)がライニング支持板
(38)の面の近くに位置され、1つの側部がライニング
支持板(38)の取付開口(46)内に収容され、1つの側
部(84)がトルク支持部材(10)に実質的に半径方向の
力を発揮することを特徴とする組立体。 - 【請求項7】請求項1ないし5のいずれか1項に記載の
組立体において、弾性部材がその非平行側部(78,7
8′)を介してトルク支持部材(10)に形成した隆起部
(82,82′)とそれぞれ協働する2つの作用部分(68,6
8′)を含んでいることを特徴とする組立体。 - 【請求項8】少なくとも1つの摩擦パッド(22,24)を
回転ディスク(18)に対して押圧し得る駆動装置(26,2
8)と組合わされるトルク支持部材(10)を包含し、摩
擦パッド(22,24)が摩擦ライニング(40)を装着され
たライニング支持板(38)を含み、ライニング支持板
(38)が、このライニング支持板から半径方向に延びる
半径方向端縁に形成したスロット(42,44)によってト
ルク支持部材(10)に形成した案内面(32,34)に固定
且つ摺動するように協働し、少なくとも1つのガタ防止
スプリング(48,62)が摩擦パッド(22,24)及びトルク
支持部材(10)と協働し、ライニング支持板(38)がガ
タ防止スプリング(48,62)を取付けるための少なくと
も1つの開口(46)を含んでいるディスクブレーキにお
いて、摩擦パッド(22,24)とガタ防止スプリング(48,
62)が請求項1ないし7のいずれか1項に従って組立体
を構成していることを特徴とするディスクブレーキ。
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