JP2000145841A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JP2000145841A
JP2000145841A JP10315208A JP31520898A JP2000145841A JP 2000145841 A JP2000145841 A JP 2000145841A JP 10315208 A JP10315208 A JP 10315208A JP 31520898 A JP31520898 A JP 31520898A JP 2000145841 A JP2000145841 A JP 2000145841A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を低減でき、しかも組み立てが容易
なディスクブレーキを提供する。 【解決手段】 キャリアに支持されるとともに該キャリ
アとパッドとの間に介在してパッドのディスク軸線方向
の摺動を案内するパッドガイド15が、パッドのディス
ク軸線方向の摺動を案内するパッドガイド本体部34
と、パッドの裏金のライニング側の面に当接可能な当接
部35と、これらパッドガイド本体部34と当接部35
との間に設けられるとともに当接部35に当接するパッ
ドにディスクから離間する方向の付勢力を付与するリタ
ーンスプリング部36とが一体成形されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキ作動解除
時における引きずりトルクを低減することができるディ
スクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディスクブレーキとして、例え
ば、実開昭61−73929号公報に開示されたものが
ある。このディスクブレーキは、ライニングと該ライニ
ングを保持する裏金とを有するとともにライニング同士
を対向させるようにディスクに対し両側に配置される一
対のパッドと、これらパッドをディスク軸線方向に摺動
可能となるよう支持するキャリアと、該キャリアに支持
されるとともに該キャリアとパッドとの間に介在して該
パッドのディスク軸線方向の摺動を案内するパッドガイ
ドと、両パッドを両外側からディスク方向に押圧するキ
ャリパとを有するディスクブレーキにおいて、パッドガ
イドに別体のリターンスプリングをその中央部において
取り付け、このリターンスプリングの両端をパッドの裏
金に形成された穴にそれぞれ挿入させるように構成され
たものである。そして、このリターンスプリングの付勢
力でパッドにディスクから離間する方向の付勢力を付与
するようになっている。これにより、このディスクブレ
ーキは、ブレーキ作動解除時における引きずりトルクを
低減でき、その結果、燃費を向上させることができると
ともに、異音の発生を抑制でき、ジャダー性能を向上さ
せることができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のディ
スクブレーキは、パッドガイドに別体のリターンスプリ
ングを取り付けるようになっているため、部品点数が多
く、また組み立てが煩雑になってしまうという問題があ
った。しかも、リターンスプリングの両端をパッドの裏
金に形成された穴にそれぞれ挿入させるため、この点か
らも組み立てが煩雑になってしまうという問題があっ
た。
【0004】本発明は、部品点数を低減でき、しかも組
み立てが容易なディスクブレーキを提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のディスクブレーキは、ライ
ニングと該ライニングを保持する裏金とを有するととも
にライニング同士を対向させるようにディスクに対し両
側に配置される一対のパッドと、これらパッドをディス
ク軸線方向に摺動可能となるよう支持するキャリアと、
該キャリアに支持されるとともに該キャリアと前記パッ
ドとの間に介在して該パッドのディスク軸線方向の摺動
を案内するパッドガイドと、両パッドを両外側からディ
スク方向に押圧するキャリパと、を有するものであっ
て、前記パッドガイドは、前記パッドのディスク軸線方
向の摺動を案内するパッドガイド本体部と、前記パッド
の裏金のライニング側の面に当接可能な当接部と、これ
らパッドガイド本体部と当接部との間に設けられるとと
もに前記当接部に当接するパッドにディスクから離間す
る方向の付勢力を付与するリターンスプリング部とが一
体成形されてなることを特徴としている。このように、
パッドガイドは、パッドのディスク軸線方向の摺動を案
内するパッドガイド本体部と、パッドの裏金のライニン
グ側の面に当接可能な当接部と、これらパッドガイド本
体部と当接部との間に設けられるとともに当接部に当接
するパッドにディスクから離間する方向の付勢力を付与
するリターンスプリング部とが一体成形されてなるた
め、パッドガイドとリターンスプリングとが別体のもの
に対し、部品点数が少なくなり、かつ、パッドガイドと
リターンスプリングとを組み立てる必要がなくなる。加
えて、裏金に形成された穴に挿入されるのではなく、当
接部においてパッドの裏金のライニング側の面に当接す
る構造であるため、当然穴への挿入の必要がなくなる。
【0006】本発明の請求項2記載のディスクブレーキ
は、請求項1記載のものに関して、前記パッドガイド本
体部は、両パッドの間位置においてディスク周方向に沿
ってパッド方向に延出するとともに、ディスク軸線方向
におけるパッド側に前記リターンスプリング部が設けら
れるベース板部を有することを特徴としている。このよ
うに、パッドガイド本体部は、両パッドの間位置におい
てディスク周方向に沿ってパッド方向に延出するベース
板部を有するため、このベース板部がパッドとディスク
との間へのゴミや泥等の異物の侵入路を塞ぐことにな
り、異物の侵入を防止することになる。
【0007】本発明の請求項3記載のディスクブレーキ
は、請求項1または2記載のものに関して、前記リター
ンスプリング部は、前記当接部との間に、ディスク軸線
方向において前記ディスク側に延出する中間板部を有し
ていることを特徴としている。このように、リターンス
プリング部には、当接部との間に、ディスク軸線方向に
おいてディスク側に延出する中間板部を有しているた
め、該中間板部をパッドのディスク半径方向における外
側に当接させることで、該中間板部でパッドにディスク
半径方向外方から力を与えて、該パッドを抑え付けるこ
とができる。
【0008】本発明の請求項4記載のディスクブレーキ
は、請求項1乃至3のいずれか一項記載のものに関し
て、前記パッドガイド本体部は、パッドの端面部に当接
可能な案内板部と、該案内板部のディスク半径方向外側
からパッド側に延出する上板部と、前記案内板部のディ
スク半径方向内側からパッド側に延出する下板部とを有
しており、前記当接部は、該パッドガイド本体部の内側
に配置される入込板部を有することを特徴としている。
このように、当接部が、パッドガイド本体部の内側に配
置される入込板部を有しているため、当接部がパッドよ
りディスク半径方向外方に変位してパッドから外れよう
としても、入込板部がパッドガイド本体部の上板部に当
接することでこれを防止する。また、当接部の入込板部
とパッドガイド本体部の案内板部とのクリアランスを詰
めれば、案内面部とパッドとのクリアランスにより生じ
るパッドの移動に連れて当接部が移動しこれに起因して
リターンスプリング部に生じるねじれ量を、入込板部が
案内板部に当接することで抑制できる。
【0009】本発明の請求項5記載のディスクブレーキ
は、請求項1乃至4のいずれか一項記載のものに関し
て、前記パッドガイド本体部は、パッドの端面部に当接
可能な案内板部と、該案内板部のディスク半径方向外側
からパッド側に延出する上板部と、前記案内板部のディ
スク半径方向内側からパッド側に延出する下板部と、前
記案内板部の下板部側のディスク軸線方向における端部
または該端部より外側からパッド側に延在する延在板部
とを有することを特徴としている。このように、案内板
部の下板部側のディスク軸線方向における端部または該
端部より外側からパッド側に延在する延在板部を有して
いるため、パッドがディスクから離間する方向に移動す
るとこの延在板部に当接しそれ以上の移動が規制され
る。しかも、パッドを組み付ける際に、延在板部が、パ
ッドのディスク半径方向内側からの挿入を防止し、かつ
パッドのディスク半径方向外側からの挿入を案内する。
【0010】本発明の請求項6記載のディスクブレーキ
は、請求項1乃至5のいずれか一項記載のものに関し
て、前記パッドの裏金には、前記パッドガイドの当接部
が入り込み可能な切欠部が形成されていることを特徴と
している。このように、パッドの裏金に、パッドガイド
の当接部が入り込み可能な切欠部が形成されているた
め、パッドのライニングの摩耗が進行しても、ディスク
に当接部が接触するのを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のディスクブレーキの一の
実施の形態を図1〜図12を参照して以下に説明する。
なお、以下においては、車両を制動可能な正規位置に配
置された状態をもって説明する。
【0012】この実施の形態のディスクブレーキ10
は、図1および図2に示すように、ディスク11に対し
その軸線方向および半径方向のいずれにおいても位置固
定となるよう車両の非回転部に取り付けられるキャリア
12と、このキャリア12にディスク11を挾むよう配
設され該キャリア12に摺動可能に支持される一対のパ
ッド13,14と、キャリア12に支持されるとともに
該キャリア12とパッド13,14との間に介在してこ
れらパッド13,14のキャリア12に対するディスク
軸線方向の摺動を案内する一対のパッドガイド15,1
5と、キャリア12の二カ所の摺動案内部16,16に
ディスク軸線方向に摺動自在となるよう支持されてパッ
ド13,14を両外側からディスク方向に押圧するキャ
リパ17とで主に構成されている。
【0013】図3に示すように、パッド13,14は、
共に、ディスク11に接触して摩擦力を発生させるライ
ニング19と、該ライニング19を固着状態で保持する
裏金20とを有しており、ライニング19,19同士を
対向させた状態でディスク11に対し両側に配置され
る。
【0014】裏金20は、ディスク軸線方向(図3
(b)における上下方向)に直交するとともにキャリパ
17からの押圧力を受ける裏面21と、該裏面21に対
し反対側に平行に配置されライニング19が固着される
ライニング固着面22とを有している。裏金21は、デ
ィスク周方向における両側に突出する突出部23,23
を有する鏡面対象形状をなしている。突出部23は、デ
ィスク軸線方向に沿うとともにディスク半径方向におけ
る外側に配置される上面部24と、ディスク軸線方向に
沿うとともにディスク半径方向における内側に配置され
る下面部25と、ディスク軸線方向に沿うとともにディ
スク周方向における端部に配置される端面部26とを有
している。該端面部26は、上面部24および下面部2
5に直交している。
【0015】そして、裏金21のライニング固着面22
側には、一段凹む切欠部28が形成されている。この切
欠部28は、上面部24および端面部26にのみ抜ける
形状をなしており、その底面28aはライニング固着面
22の一部を構成している。
【0016】図1および図2に示すように、キャリア1
2は、ディスク周方向における両端位置となるように配
置されるとともにキャリパ17を支持する摺動案内部1
6,16と、これら摺動案内部16,16から、ディス
ク軸線方向におけるディスク11の一側においてそれぞ
れディスク半径方向内方に一旦延出する内方延出部2
9,29と、これら内方延出部29,29同士を延出先
端側において連結させる連結部30と、摺動案内部1
6,16から、ディスク軸線方向におけるディスク11
の前記と逆側においてそれぞれディスク半径方向内方に
延出する内方延出部31,31と、これら内方延出部3
1,31同士を連結させる略円弧状の図示略のアウター
ビームとを有している。すなわち、内方延出部29と内
方延出部31との間にディスク11が配置され、これら
内方延出部29,31同士を摺動案内部16がディスク
11の半径方向外側を越えて連結させる。
【0017】そして、摺動案内部16,16および内方
延出部29,31の内側位置には、それぞれ、ディスク
周方向に一段凹む溝部33がディスク軸線方向に延在形
成されており、これら溝部33,33には、相互に対向
するように上述した一対のパッドガイド15,15が嵌
められている。これらパッドガイド15,15により、
パッド13,14はそれぞれのライニング19,19を
対向させた状態でディスク軸線方向へ摺動自在となるよ
うにそれぞれの突出部23,23において支持される。
【0018】パッドガイド15は、パッド13,14の
ディスク軸線方向の摺動を案内するパッドガイド本体部
34と、パッド13,14の裏金20のライニング19
側のライニング固着面22にそれぞれ当接可能な当接部
35,35と、パッドガイド本体部34と当接部35,
35との間にそれぞれ設けられるとともに当接部35,
35に当接するパッド13,14にディスク11から離
間する方向の付勢力をそれぞれ付与するリターンスプリ
ング部36,36とが一体成形された鏡面対象形状のも
のである。
【0019】パッドガイド本体部34は、図4に示すよ
うに、ディスク軸線方向(図4(a)における左右方
向)における中央のディスク半径方向内側(図4(a)
における下側)にディスク11を通過させるための凹部
37が形成されるとともにパッド13,14の突出部2
3の端面部26に対向し該端面部26の移動を案内する
平板状の案内板部38と、該案内板部38の凹部37の
底部からディスク周方向(図4(c)における左右方
向)の一側に突出する係止板部39と、案内板部38の
ディスク半径方向外側から該案内板部38に垂直をなし
て係止板部39の反対側(すなわちパッド13,14
側)に延出する上板部40と、案内板部39のディスク
半径方向内側から該案内板部38に垂直をなして上板部
40と同側に延出する下板部41と、案内板部38の下
板部41側のディスク軸線方向における両端部から該案
内板部38に垂直をなして下板部41と同側に延在する
延在板部42,42と、延在板部42からディスク半径
方向外方に傾斜しつつ延出する挿入案内板部43とを有
している。
【0020】なお、案内板部38のディスク軸線方向に
おける幅は、上板部40のディスク軸線方向における幅
より大きくされており、これにより、延在板部42と上
板部40との間には、ディスク半径方向における外側に
抜ける隙間が形成されることになる。ここで、パッドガ
イド15はそのパッドガイド本体部34においてキャリ
ア12の溝部33に嵌められる。このとき、係止板部3
9がキャリア12の内方延出部29,31間に嵌合さ
れ、その結果、パッドガイド15はディスク軸線方向の
移動が規制されることになる。
【0021】パッドガイド本体部34は、さらに、上板
部40のディスク軸線方向における中央位置から、パッ
ド13,14の間位置において、ディスク半径方向外側
に一旦延出した後、ディスク周方向に係止板部39に対
し反対方向(パッド13,14方向)に延出するベース
板部45を有している。このベース板部45のディスク
軸線方向における幅は、ディスク11の厚さの1〜2倍
とされている。
【0022】リターンスプリング部36は、ベース板部
45のディスク軸線方向におけるパッド13側およびパ
ッド14側にそれぞれ設けられており、パッド13側に
設けられたリターンスプリング部36は該パッド13を
ディスク11側から付勢し、パッド14側に設けられた
リターンスプリング部36は該パッド14をディスク1
1側から付勢する。
【0023】リターンスプリング部36は、外力がかか
らない自然状態において、ベース板部45のディスク軸
線方向における反ディスク11側の端部から、ディスク
半径方向外方かつディスク軸線方向における反ディスク
11側に直線状に延出する外方延出板部46と、該外方
延出板部46のディスク半径方向の外端からディスク軸
線方向における反ディスク11側に円弧状をなして湾曲
する外側湾曲板部47と、該外側湾曲板部47の外方延
出板部46に対し反対側からディスク半径方向内方かつ
ディスク軸線方向における反ディスク11側に直線状に
延出する内方延出板部48と、該内方延出板部48のデ
ィスク半径方向の内端からディスク半径方向内方かつデ
ィスク軸線方向におけるディスク11側に直線状に延出
する中間板部49とを有している。そして、この中間板
部49のディスク半径方向の内端に当接部35が設けら
れることになる(言い換えれば、リターンスプリング部
36は、当接部35との間に、ディスク軸線方向におい
てディスク11側に延出する中間板部49を有してい
る)。なお、中間板部49の内端はパッドガイド本体部
34の上板部40より若干下板部41側に位置してい
る。
【0024】当接部35は、外力がかからない自然状態
において、中間板部49のディスク半径方向の内端から
案内板部38の方向に斜めに具体的には中間板部49に
対し90゜〜135゜の角度をなして延出して、パッド
ガイド本体部34の上板部40、案内板部38および下
板部41で囲まれたディスク軸線方向から見てコ字状を
なす部分の内側に配置される入込板部51を有してお
り、この入込板部51の先端に、ディスク11に対し反
対側に半球状に突出する当接部本体52が形成されてい
る。
【0025】なお、当接部35は、外力がかからない自
然状態において、上板部40と延在板部42との隙間よ
りもディスク軸線方向において上板部40側に配置され
ている。また、当接部35は、少なくとも、パッド1
3,14の当接するもののライニング19の摩耗が進行
しかつ該ライニング19がディスク11に接触する状態
において切欠部28に入り込むことになるが、このと
き、切欠部28は、当接部35をライニング固着面22
より裏面21側に入り込ませる大きさとされている(具
体的には1mm〜裏金厚さの1/2)。さらに、当接部
35の入込板部51は、リターンスプリング部36の変
形によってディスク半径方向外方に移動させられても、
上板部40に当接するようになっており、その結果、上
板部40よりディスク半径方向外方への移動が規制され
ている。
【0026】以上のような構成のパッドガイド15は、
リターンスプリング部36をディスク半径外側に配置し
た状態でそのパッドガイド本体部34でキャリア12の
溝部33に嵌合させられることになり、この状態でパッ
ド13,14が、ライニング19を凹部37側に配置し
た状態で、突出部23において上板部40と延在板部4
2との隙間からディスク半径方向内方に挿入される。そ
して、挿入状態では、突出部23が、その下面部25が
下板部41に対向し、上面部24が上板部40に対向
し、端面部26が案内板部38に対向し、ライニング固
着面22が当接部35に対向し、裏面21が延在板部4
2に対向することになる。このような状態でパッド1
3,14は、それぞれ、両端の突出部23,23が一対
のパッドガイド15,15に支持されることになる。
【0027】図1および図2に示すように、キャリパ1
7は、ディスク11の一面側に対向配置されたシリンダ
部54と、該シリンダ部54の一側からディスク11の
外周部を跨いで延出するディスクパス部55と、該ディ
スクパス部55のシリンダ部54に対し反対側からディ
スク11の他面側に対向するよう延出する爪部56とを
有しており、シリンダ部54を連結部30側に、爪部5
6を図示せぬアウタビーム側に配置した状態でキャリア
12の摺動案内部16,16に支持される。
【0028】そして、シリンダ部54には、ディスク1
1側に開口するよう断面円形状をなす図示せぬボアが設
けられている。このボアには、図示せぬピストンが摺動
自在に嵌合されている。このピストンは、パッド14の
裏金20に該裏金20を覆うよう取り付けられたシム5
7に対向配置され、このシム57を介して裏金20を押
圧可能とされる。爪部56は、パッド13の裏金20に
該裏金20を覆うよう取り付けられたシム58に対向配
置され、このシム58を介して裏金20を押圧可能とさ
れる。
【0029】そして、キャリパ17のディスク11側に
は、パッド13,14をディスク半径方向内方に押圧す
るパッドスプリング59が設けられている。すなわち、
キャリパ17がキャリア12に対しセットされると、パ
ッド13,14はパッドスプリング59でディスク半径
方向内方に押圧されることになり、その下面部25がパ
ッドガイド15の下板部41に密接させられる。
【0030】なお、この状態で、パッド13,14の上
面部24とパッドガイド15の上板部40との間には若
干隙間が形成されることになるため、パッド13,14
は、パッドスプリング59の付勢力に抗したディスク半
径方向における若干の移動が許容される。また、パッド
13,14の端面部26とパッドガイド15の案内板部
38との間にも若干隙間が形成されることになるため、
パッド13,14は、ディスク周方向における若干の移
動が許容される。
【0031】ブレーキ作動がなされ、ピストンが突出し
てキャリパ17がピストンおよび爪部56でパッド1
3,14をディスク11の方向に移動させると、パッド
13,14は、裏金20の切欠部28の底面28aを当
接部本体52に当接させつつリターンスプリング部36
を変形させながら付勢力に抗してディスク軸線方向に移
動することになる。そして、この移動時においては、パ
ッド13,14は、下面部25が下板部41に、上面部
24が上板部40に、端面部26が案内板部38にそれ
ぞれ案内される。そして、パッド13,14がそれぞれ
のライニング19でディスク11に接触して制動力を発
生させる。
【0032】また、この状態から、ブレーキ作動が解除
されると、ピストンの突出力がなくなることになる。す
ると、図5に示すように、パッドガイド15の両リター
ンスプリング部36がその付勢力F1で復元しながらパ
ッド13,14を共にディスク11から離間させるよう
に移動させる。この移動時においても、パッド13,1
4は、下面部25が下板部41に、上面部24が上板部
40に、端面部26が案内板部38にそれぞれ案内され
ることになる。このとき、リターンスプリング部36の
中間板部49がパッド13,14の突出部23の上面部
24とライニング固着面22の切欠部28との境界の角
部、または上面部24に当接して該突出部23をディス
ク半径方向内方にも力F2で付勢することになる。な
お、パッド13,14が新品の状態からフル摩耗の状態
に至るまで、少なくともパッド13,14の移動中は常
にパッド13,14の突出部23の上面部24とライニ
ング固着面22の切欠部28との境界の角部、または上
面部24に、中間板部49が当接するように、内方延出
部48、中間板部49および当接部35の角度関係、長
さ関係および位置関係等が設定されている。
【0033】以上に述べたこの実施の形態のディスクブ
レーキ10によれば、パッドガイド15が、パッド1
3,14のディスク軸線方向の摺動を案内するパッドガ
イド本体部34と、パッド13,14のそれぞれの裏金
20,20のライニング固着面22,22に当接可能な
当接部35,35と、パッドガイド本体部15と各当接
部35,35との間にそれぞれ設けられるとともに当接
部35,35に当接するパッド13,14にディスク1
1から離間する方向の付勢力を付与するリターンスプリ
ング部36,36とが、プレス成形等で一体成形されて
なるものであるため、パッドガイドとリターンスプリン
グとが別体のものに対し、部品点数が少なくなり、か
つ、パッドガイドとリターンスプリングとを組み立てる
必要がなくなる。加えて、裏金に形成された穴に挿入さ
れるのではなく、当接部35,35においてパッド1
3,14の裏金20,20のライニング19,19側の
ライニング固着面22,22に当接する構造であるた
め、当然穴への挿入の必要がなくなる。したがって、部
品点数を低減できる上、組み立てが容易となる。
【0034】また、パッドガイド本体部34は、パッド
13,14の間位置においてディスク周方向に沿ってパ
ッド13,14側に延出するベース板部45を有するた
め、このベース板部45がパッド13,14とディスク
11との間へのゴミや泥等の異物の侵入路を塞ぐことに
なり、異物の侵入を防止することになる。したがって、
パッド13,14とディスク11との間へゴミや泥等の
異物が侵入することに起因してディスク11やパッド1
3,14に傷がついたり、ブレーキ鳴きが発生したりす
るのを防止することができる。
【0035】さらに、リターンスプリング部36には、
当接部35との間にディスク軸線方向においてディスク
11側に延出する中間板部49を有しているため、該中
間板部49をパッド13,14のディスク半径方向にお
ける外側に当接させることで、該中間板部49でパッド
13,14にディスク半径方向外方から力F2を与え
て、これを抑え付けることができる。したがって、パッ
ド13,14とパッドガイド本体部34との間のクリア
ランスに起因して制動前後(非制動時)で生じるラトル
音を防止できる。また、ディスク11の回転方向が変化
することによりパッド13,14とパッドガイド本体部
34との当接で生じるクロンク音を防止することもでき
る。
【0036】加えて、当接部35が、パッドガイド本体
部34の内側に配置される入込板部51を有しているた
め、当接部35がパッド13,14よりディスク半径方
向外方に変位してこれから外れようとしても、入込板部
51がパッドガイド本体部34の上板部40に当接する
ことでこれを防止する。したがって、パッド13,14
が当接部35を越えてディスク11側に位置してしまう
ことを防止することができる。
【0037】さらに、パッドガイド15が、案内板部3
8の下板部41側のディスク軸線方向における端部の外
側からパッド13,14側に延在する延在板部42,4
2を有しているため、パッド13,14が互いに離間す
る方向に移動するとこの延在板部42,42に当接しそ
れ以上の移動が規制される。したがって、キャリパ17
をキャリア12に対し所定の組付位置に組む前および組
付位置から取り外した後に、パッド13,14がバッド
ガイド15から脱落することを防止することができるた
め、組み立て作業およびメンテナンス作業の作業性が向
上する。
【0038】しかも、パッド13,14を組み付ける際
に、延在板部42,42が、パッド13,14のディス
ク半径方向内側からの挿入を防止しつつ、図6に示すよ
うに、パッド13,14のディスク半径方向外側からの
挿入のみを許容し案内する。したがって、上記のよう
に、リターンスプリング部36および当接部35が上板
部40側にあって、パッド13,14のディスク半径方
向内側から挿入されると、当接部35よりディスク11
側にパッド13,14が配置されるという組付不良が生
じる場合に、これを防止することができ、当接部35よ
りディスク11側にパッド13,14が配置されてこれ
がリターンスプリング部36でディスク11に押し付け
られて引きずりを生じてしまうといった組付不良による
性能低下がなくなる。
【0039】加えて、パッド13,パッド14の裏金2
0,20に、パッドガイド15の当接部35が入り込み
可能な切欠部28が形成されているため、パッド13,
14のライニングの摩耗が進行しても、ディスク11に
当接部35が接触してしまうことがない。したがって、
当接部35がディスク11に接触することによりパッド
ガイド15に生じる破損を防止することができる。しか
も、この切欠部28は、パッド13,14がそのディス
ク半径方向外側がディスク11から離れる方向に傾いた
場合に、上板部40に対する逃げとなるため、パッド1
3,14を、リターンスプリング部36に対しこじれを
生じることなく円滑に摺動させることができる。
【0040】なお、以上の実施の形態は以下のような変
更が可能である。図7に示すように、当接部35の入込
板部51を案内板部38の方向に延ばし、パッドガイド
本体部34の案内板部38とのクリアランスを詰めれば
(0〜上板部40の案内板部38からの高さの2/3程
度)、案内板部38とパッド13,14とのクリアラン
スにより生じるパッド13,14の移動に連れて当接部
35が移動しこれに起因してリターンスプリング部36
に生じるねじれ量を、入込板部51が案内板部38に当
接することで抑制できる。よって、このように構成すれ
ば、パッドガイド15の折損に対する耐久性を向上させ
ることができる。
【0041】図8に示すように、パッドガイド15のパ
ッドガイド本体部34に、凹部37のディスク軸線方向
による両側からパッド13,14に対し反対側にそれぞ
れ突出するように係止板部60,60を形成し、これら
係止板部60,60をキャリア12の内方延出部29,
31間に嵌合させてもよい。
【0042】図9に示すように、下板部41のディスク
軸線方向における両外側から上板部40側(ディスク半
径方向外方)に上板部40より下板部41側の所定位置
まで延出するように延在板部70を形成し、該延在板部
70のディスク半径方向外側に傾斜して延在する挿入案
内板部71を形成してもよい。すなわち、案内板部38
の下板部41側のディスク軸線方向における端部より外
側からパッド13,14側に延在する延在板部70を形
成するのである。
【0043】図10に示すように、ベース板部45のパ
ッド13,14側にそれぞれ設けられるリターンスプリ
ング部36を複数段としてもよい。すなわち、このリタ
ーンスプリング部36は、外力がかからない自然状態に
おいて、ベース板部45のディスク軸線方向における反
ディスク11側の端部からディスク半径方向外方かつデ
ィスク軸線方向における反ディスク11側に直線状に延
出する第1外方延出板部61と、該第1外方延出板部6
1のディスク半径方向の外端からディスク軸線方向にお
ける反ディスク11側に円弧状をなして湾曲する第1外
側湾曲板部62と、該第1外側湾曲板部62の第1外方
延出板部61に対し反対側からディスク半径方向内方か
つディスク軸線方向における反ディスク11側に直線状
に延出する第1内方延出板部63と、該第1内方延出板
部63のディスク半径方向の内端からディスク軸線方向
における反ディスク11側に円弧状をなして湾曲する内
側湾曲板部64と、該内側湾曲板部64の第1内方延出
板部63に対し反対側からディスク半径方向外方に直線
状に延出する第2外方延出板部65と、該第2外方延出
板部65のディスク半径方向の外端からディスク軸線方
向における反ディスク11側に円弧状をなして湾曲する
第2外側湾曲板部66と、該第2外側湾曲板部66の第
2外方延出板部65に対し反対側からディスク半径方向
内方かつディスク軸線方向における反ディスク11側に
直線状に延出する第2内方延出板部67と、該第2内方
延出板部67のディスク半径方向の内端からディスク半
径方向内方かつディスク軸線方向におけるディスク11
側に直線状に延出する中間板部68とを有している。
【0044】このように、複数段にすることで、パッド
13,14のライニング19の摩耗に対する追従性を良
くすることができる。
【0045】さらに、図11に示すように、パッドガイ
ド15の延在板部をなくしてもよい。加えて、図12に
示すように、パッド13,14にディスク半径方向に二
つの突出部23,23を設けてもよい。この場合、パッ
ドガイド15の上側の突出部23へのガイド部分に上述
した構成を適用すればよい。また、上述したパッドガイ
ド15におけるリターンスプリング部36および当接部
35は、少なくともアウタ側のパッドあるいはディスク
回転方向入口側のパッド側に設ければよい。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載のディスクブレーキによれば、パッドガイドは、パ
ッドのディスク軸線方向の摺動を案内するパッドガイド
本体部と、パッドの裏金のライニング側の面に当接可能
な当接部と、これらパッドガイド本体部と当接部との間
に設けられるとともに当接部に当接するパッドにディス
クから離間する方向の付勢力を付与するリターンスプリ
ング部とが一体成形されてなるため、パッドガイドとリ
ターンスプリングとが別体のものに対し、部品点数が少
なくなり、かつ、パッドガイドとリターンスプリングと
を組み立てる必要がなくなる。加えて、裏金に形成され
た穴に挿入されるのではなく、当接部においてパッドの
裏金のライニング側の面に当接する構造であるため、当
然穴への挿入の必要がなくなる。したがって、部品点数
を低減できる上、組み立てが容易となる。
【0047】本発明の請求項2記載のディスクブレーキ
によれば、パッドガイド本体部は、両パッドの間位置に
おいてディスク周方向に沿ってパッド側に延出するベー
ス板部を有するため、このベース板部がパッドとディス
クとの間へのゴミや泥等の異物の侵入路を塞ぐことにな
り、異物の侵入を防止することになる。したがって、パ
ッドとディスクとの間へゴミや泥等の異物が侵入するこ
とに起因してディスクやパッドに傷がついたり、ブレー
キ鳴きが発生したりするのを防止することができる。
【0048】本発明の請求項3記載のディスクブレーキ
によれば、リターンスプリング部には、当接部との間
に、ディスク軸線方向においてディスク側に延出する中
間板部を有しているため、該中間板部をパッドのディス
ク半径方向における外側に当接させることで、該中間板
部でパッドにディスク半径方向外方から力を与えて、該
パッドを抑え付けることができる。したがって、パッド
とパッドガイド本体部との間のクリアランスに起因して
制動前後(非制動時)で生じるラトル音を防止できる。
また、ディスクの回転方向が変化することによりパッド
とパッドガイド本体部との当接で生じるクロンク音を防
止することもできる。
【0049】本発明の請求項4記載のディスクブレーキ
によれば、当接部が、パッドガイド本体部の内側に配置
される入込板部を有しているため、当接部がパッドより
ディスク半径方向外方に変位してパッドから外れようと
しても、入込板部がパッドガイド本体部の上板部に当接
することでこれを防止する。したがって、パッドが当接
部を越えてディスク側に位置してしまうことを防止する
ことができる。また、当接部の入込板部とパッドガイド
本体部の案内板部とのクリアランスを詰めれば、案内面
部とパッドとのクリアランスにより生じるパッドの移動
に連れて当接部が移動しこれに起因してリターンスプリ
ング部に生じるねじれ量を、入込板部が案内板部に当接
することで抑制できる。したがって、パッドガイドの折
損に対する耐久性を向上させることができる。
【0050】本発明の請求項5記載のディスクブレーキ
によれば、案内板部の下板部側のディスク軸線方向にお
ける端部または該端部より外側からパッド側に延在する
延在板部を有しているため、パッドがディスクから離間
する方向に移動するとこの延在板部に当接しそれ以上の
移動が規制される。したがって、キャリパをキャリアに
対し所定の組付位置に組む前および組付位置から取り外
した後に、パッドがバッドガイドから脱落することを防
止することができるため、組み立て作業およびメンテナ
ンス作業の作業性が向上する。しかも、パッドを組み付
ける際に、延在板部が、パッドのディスク半径方向内側
からの挿入を防止し、かつパッドのディスク半径方向外
側からの挿入を案内する。したがって、例えば、リター
ンスプリング部および当接部が上板部側にあって、パッ
ドのディスク半径方向内側からの挿入されると、当接部
よりディスク側にパッドが配置されるという組付不良が
生じる場合に、これを防止することができ、当接部より
ディスク側にパッドが配置されてパッドがリターンスプ
リング部でディスクに押し付けられて引きずりを生じて
しまうといった組付不良による性能低下がなくなる。
【0051】本発明の請求項6記載のディスクブレーキ
によれば、パッドの裏金に、パッドガイドの当接部が入
り込み可能な切欠部が形成されているため、パッドのラ
イニングの摩耗が進行しても、ディスクに当接部が接触
してしまうのを防止できる。したがって、当接部がディ
スクに接触することによりパッドガイドに生じる破損を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のディスクブレーキの一の実施の形態
を示す平面図である。
【図2】 本発明のディスクブレーキの一の実施の形態
を示す一部を破断した正面図である。
【図3】 本発明のディスクブレーキの一の実施の形態
のパッドを示す(a)正面図および(b)平面図であ
る。
【図4】 本発明のディスクブレーキの一の実施の形態
のパッドガイドを示す(a)正面図、(b)一部を破断
した平面図および(c)側面図である。
【図5】 本発明のディスクブレーキの一の実施の形態
のパッドガイドのリターンスプリング部からパッドへの
力の方向を示す片側正面図である。
【図6】 本発明のディスクブレーキの一の実施の形態
のパッドガイドへのパッドの取り付け方法を示す片側正
面図である。
【図7】 本発明のディスクブレーキの一の実施の形態
のパッドガイドの変形例を示す側面図である。
【図8】 本発明のディスクブレーキの一の実施の形態
のパッドガイドの変形例を示す(a)一部を破断した平
面図および(b)側面図である。
【図9】 本発明のディスクブレーキの一の実施の形態
のパッドガイドの変形例を示す(a)正面図および
(b)側面図である。
【図10】 本発明のディスクブレーキの一の実施の形
態のパッドガイドの変形例を示す正面図である。
【図11】 本発明のディスクブレーキの一の実施の形
態の変形例を示す片側正面図である。
【図12】 本発明のディスクブレーキの一の実施の形
態の変形例を示す片側正面図である。
【符号の説明】
10 ディスクブレーキ 11 ディスク 12 キャリア 13,14 パッド 15 パッドガイド 19 ライニング 20 裏金 28 切欠部 34 パッドガイド本体部 35 当接部 36 リターンスプリング部 38 案内板部 40 上板部 41 下板部 42 延在板部 45 ベース板部 49 中間板部 51 入込板部 68 中間板部 70 延在板部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライニングと該ライニングを保持する裏
    金とを有するとともにライニング同士を対向させるよう
    にディスクに対し両側に配置される一対のパッドと、 これらパッドをディスク軸線方向に摺動可能となるよう
    支持するキャリアと、 該キャリアに支持されるとともに該キャリアと前記パッ
    ドとの間に介在して該パッドのディスク軸線方向の摺動
    を案内するパッドガイドと、 両パッドを両外側からディスク方向に押圧するキャリパ
    と、を有するディスクブレーキにおいて、 前記パッドガイドは、 前記パッドのディスク軸線方向の摺動を案内するパッド
    ガイド本体部と、前記パッドの裏金のライニング側の面
    に当接可能な当接部と、これらパッドガイド本体部と当
    接部との間に設けられるとともに前記当接部に当接する
    パッドにディスクから離間する方向の付勢力を付与する
    リターンスプリング部とが一体成形されてなることを特
    徴とするディスクブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記パッドガイド本体部は、両パッドの
    間位置においてディスク周方向に沿ってパッド方向に延
    出するとともに、ディスク軸線方向におけるパッド側に
    前記リターンスプリング部が設けられるベース板部を有
    することを特徴とする請求項1記載のディスクブレー
    キ。
  3. 【請求項3】 前記リターンスプリング部は、前記当接
    部との間に、ディスク軸線方向において前記ディスク側
    に延出する中間板部を有していることを特徴とする請求
    項1または2記載のディスクブレーキ。
  4. 【請求項4】 前記パッドガイド本体部は、パッドの端
    面部に当接可能な案内板部と、該案内板部のディスク半
    径方向外側からパッド側に延出する上板部と、前記案内
    板部のディスク半径方向内側からパッド側に延出する下
    板部とを有しており、前記当接部は、該パッドガイド本
    体部の内側に配置される入込板部を有することを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか一項記載のディスクブレ
    ーキ。
  5. 【請求項5】 前記パッドガイド本体部は、パッドの端
    面部に当接可能な案内板部と、該案内板部のディスク半
    径方向外側からパッド側に延出する上板部と、前記案内
    板部のディスク半径方向内側からパッド側に延出する下
    板部と、前記案内板部の下板部側のディスク軸線方向に
    おける端部または該端部より外側からパッド側に延在す
    る延在板部とを有することを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれか一項記載のディスクブレーキ。
  6. 【請求項6】 前記パッドの裏金には、前記パッドガイ
    ドの当接部が入り込み可能な切欠部が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載のデ
    ィスクブレーキ。
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