JP3077191B2 - ディスクブレーキのパッド戻しスプリング - Google Patents
ディスクブレーキのパッド戻しスプリングInfo
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- JP3077191B2 JP3077191B2 JP02300378A JP30037890A JP3077191B2 JP 3077191 B2 JP3077191 B2 JP 3077191B2 JP 02300378 A JP02300378 A JP 02300378A JP 30037890 A JP30037890 A JP 30037890A JP 3077191 B2 JP3077191 B2 JP 3077191B2
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Description
パッド戻しスプリングに関する。
云う)は殆んどのものが非制動時のディスクロータ(以
下単にディスクと云う)と摩擦パッド(以下単にパッド
と云う)の接触による鳴き或いはひきずり現象防止のた
め、制動解除時にブレーキピストン(以下単にピストン
と云う)を制動位置から一定量戻すようにしてある。
利用したシールリトラクション方式が一般的であるが、
本方式によるリトラクション作用はピストンを戻すのみ
でパッドをディスクから引き離す作用はない。そこで、
首記の戻しスプリング(以下単にスプリングと云う)を
用いる技術が種々立案されている。
板部分に穿孔された穴に挿入される。その自由端間の幅
Wは作動時に自由状態時よりも狭まり、このため、スプ
リング4はばね力を発生し、パッド2、3を制動解除時
に強制的にディスクDより引き離す。スプリングの中央
部にはばね力をコントロールするU字状の曲げ戻し部4a
が存在する。また、自由端からその曲げ戻し部4aまでの
部分4bは直線的な形をなし(側面視ではキャリパ1のデ
ィスク溝1aの内周に沿うように僅かに曲がっている)、
この直線的な4b部の一部と曲げ戻し部4aが、上記ディス
ク溝1aの内周面とディスク外周との間の隙間g内におい
てディスク外周を跨ぐようになっている。
折れ易くなるため、パッド厚が新品状態からフル摩耗状
態に変わっていってもディスクとの干渉が常に回避され
る形状にする必要がある。
を防ぐために設定される隙間であり、スプリングがぎり
ぎりに入るぐらいの広さしかない。
跨がせる形状であるため、ディスクとの干渉が懸念さ
れ、従って、干渉防止のためにディスク溝を深くして隙
間gを広げる必要があり、このためにキャリパブリッジ
部の肉厚が減少して剛性面で不利になると云う課題があ
った。
方法として、実開昭61−24540号公報は、ディスクを跨
ぐ弯曲部を設けた線ばねを対の摩擦パッドのディスク周
方向中央間に掛け渡して前記弯曲部をキャリパ中央の開
口に臨ませる技術を提案しているが、同公報の線ばね
は、ディスク軸方向に延びる抜け止め部を有し、その抜
け止め部と弯曲部の接続部がパッドの摩耗に伴い、ディ
スクに近づいて接触する虞れがあり、干渉防止を確実に
するため、抜け止め部もディスク外径よりも外側に設け
る必要があり、キャリパブリッジ部の肉厚を薄くせざる
を得ない。また、パッドのディスク回入側及び回出側の
スライド支持部の接触抵抗に不可避の差があるため、パ
ッドの中央に復帰力を加える同公報の構造では非制動時
のパッドの離間も不安定になる。
る係止部をパッド裏板のディスク周方向端部に設け、こ
の係止部と曲げ戻し部とのつなぎ部をパッドの裏板の外
周部に添って形成し、さらに、スプリング中央の曲げ戻
し部を、当該部の一端と他端間の軸方向寸法W1がディス
ク厚D1よりも大きく、かつ、この部分では線ばねがディ
スク外周から離反する方向に逃げている形状となし、こ
の曲げ戻し部がキャリパのブリッジ部内面の肉ぬすみ部
に位置してディスク外周を完全に跨ぐようにした。
に屈曲させてつなぎ部の両端を支点にしてスプリングの
弾性変形が起こるようにした。
ける肉ぬすみ部が設けられており、しかもその肉ぬすみ
部にはのぞき窓と称されるパッドの摩耗状況確認のため
の穴があけられている。
を完全に跨ぎきるためディスクとの干渉について注意す
べき箇所はその曲げ戻し部のみとなる。その曲げ戻し部
は上記の肉ぬすみ部に位置してディスク外周から離反す
る方向に逃げており、従って前述の隙間g内にレイアウ
トされる部分は全くなく、ディスク溝を深くしなくても
ディスクとの間に充分な隙間を確保でき、キャリパの剛
性低下を招かずにディスクとの干渉を確実に防止するこ
とができる。
離間が不安定になることもない。即ち、スプリングを両
端に設ければパッドを全面にわたって、また、片端に設
ければ設置側端部を確実に離間させることができる。
態を示す。
げ加工して中央に幅W1の曲げ戻し部11を有し、ここから
両端に至る部分にハの字形に開いたつなぎ部12を有し、
さらに、両端にディスク中心側に向かってL字状に屈曲
した係止部13を有する形状にしてある。
の厚みD1より大きく、自由状態での両端間の幅Wより小
さい。また、この曲げ戻し部は第1曲げ部11aと第2曲
げ部11b間(曲げ戻し部の両端間)の線材をディスク中
心から遠ざかる方向に円弧状に湾曲させてある。
図に示すように、両端の係止部13をパッド2、3の裏板
に穿孔された穴に挿入して対向パッド間に装着する。
ジ部内面に形成された肉ぬすみ部1b内(図はのぞき窓1c
内)に位置し、第4図に示すように余裕をもってディス
クDの外周を跨ぎ、第1曲げ部11aと第2曲げ部11bの部
分がスプリング弾性変性時に曲げの支点になる。従っ
て、曲げ戻し部の幅W1の変化が殆んど起こらず、W1>D1
の関係が常に保たれるためディスクと干渉する心配は全
くない。
プリングと同じであるので説明を省く。
ク外周から離反させてもよい。
しているが、この部分はパッドとディスク溝1aとの間に
配置されるので、完全な直線形状にしても差し支えな
い。
出側の双方にスプリング10を装着しているが、この種ス
プリングによるパッドの戻しはディスクの回入側のみに
ついて行われることもある。
の剛性低下を招かずに、また、パッドの離間を不安定に
せずにディスクとの干渉を確実に防止できるので、スプ
リングがディスクに擦られて折れた場合の鳴き、ひきず
り防止効果の喪失の問題を無くすと同時に、キャリパブ
リッジ部の剛性不足によるパッドの偏摩耗等の問題も減
少させることができ、ブレーキの信頼性向上につなが
る。
リパがかぶさっているブレーキの全てに適用できる。
第2図はその使用状態の平面図、第3図は第2図のA−
A線部の断面図、第4図は同じくB−B線部の断面図、
第5図は従来のスプリングの使用状態をキャリパを破断
状態にして示す平面図、第6図はその横断正面図であ
る。 1……キャリパ、1a……ディスク溝、 1b……肉ぬすみ部、1c……のぞき窓、 2、3……パッド、5……ピストン、 D……ディスク、g……隙間、 10……スプリング、11……曲げ戻し部、 11a……第1曲げ部、11b……第2曲げ部、 12……つなぎ部、13……係止部。
Claims (1)
- 【請求項1】曲げ戻し部と、摩擦パッドの裏板に係止す
る係止部と、前記曲げ戻し部と前記係止部とのつなぎ部
を有する線ばね製のスプリングであって、ディスクを挾
みつける対の摩擦パッド間にディスクを跨いで装着し、
両端間に生じるばね力で対の摩擦パッドを互いに離反さ
せるパッド戻しスプリングにおいて、前記係止部を前記
パッドの裏板のディスク周方向端部に設け、前記つなぎ
部を前記パッドの裏板の外周部に添って形成し、前記曲
げ戻し部を、当該部の一端と他端間のディスク軸方向寸
法W1がディスク厚D1よりも大きく、かつ、この部分では
線ばねがつなぎ部の端から立ち上るように屈曲してディ
スク外周から離反する方向に逃げている形状となし、こ
の曲げ戻し部がキャリパのブリッジ部内面の肉ぬすみ部
に位置してディスク外周を完全に跨ぎ、W1>D1の関係が
常に維持されるようにしたことを特徴とするディスクブ
レーキのパッド戻しスプリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02300378A JP3077191B2 (ja) | 1990-11-05 | 1990-11-05 | ディスクブレーキのパッド戻しスプリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02300378A JP3077191B2 (ja) | 1990-11-05 | 1990-11-05 | ディスクブレーキのパッド戻しスプリング |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04175523A JPH04175523A (ja) | 1992-06-23 |
JP3077191B2 true JP3077191B2 (ja) | 2000-08-14 |
Family
ID=17884063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02300378A Expired - Fee Related JP3077191B2 (ja) | 1990-11-05 | 1990-11-05 | ディスクブレーキのパッド戻しスプリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3077191B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN114321226A (zh) * | 2021-12-17 | 2022-04-12 | 万向钱潮(上海)汽车系统有限公司 | 一种固定式动钳摩擦片回位线簧结构 |
CN115419665A (zh) * | 2022-08-31 | 2022-12-02 | 南方天合底盘系统有限公司 | 一种低拖滞、低噪音对置式制动钳总成 |
-
1990
- 1990-11-05 JP JP02300378A patent/JP3077191B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH04175523A (ja) | 1992-06-23 |
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