JPH0662232U - ディスクブレーキのパッドクリップ - Google Patents

ディスクブレーキのパッドクリップ

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Publication number
JPH0662232U
JPH0662232U JP806493U JP806493U JPH0662232U JP H0662232 U JPH0662232 U JP H0662232U JP 806493 U JP806493 U JP 806493U JP 806493 U JP806493 U JP 806493U JP H0662232 U JPH0662232 U JP H0662232U
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JP
Japan
Prior art keywords
piece
pad
rotor
bending
curved portion
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Pending
Application number
JP806493U
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English (en)
Inventor
裕 西川
Original Assignee
株式会社曙ブレーキ中央技術研究所
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ディスクブレーキにおいて、サポートのガイド
溝とパッドの裏金の突部との間に介在させたパッドクリ
ップが制動時に強く圧迫されてパッドのロータ軸方向移
動に抵抗を与えるのを防止しようとする。 【構成】パッドクリップ18の、グリース溜溝22を形
成した基片19は、第一の折曲げ片23、複合弯曲部2
1の基部の弯曲部24によりサポートを挟み取付けられ
る。基片19のパッド側前方に、蛇行状に折曲げた複合
弯曲部21を介して基片19に連続する受圧片20が位
置する。基片19の上下に、パッド裏金の突部を挟持す
る第二の折曲げ片25、第三の折曲げ片26を形成す
る。一方の折曲げ片26に、単一弯曲部27を介して折
曲げ片26に連続する第四の折曲げ片28を、第三の折
曲げ片26の上方に位置させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ディスクブレーキにおいて、パッドの裏金と、これをロータ軸方 向の移動自在に支持するサポートの案内部との間に挿入して、パッドのがたつき を防止するパッドクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】
ディスクブレーキは、自動車の車輪と連動して回転するロータの両側面を2個 のパッドで挟み、車体に取付けたサポートにロータ軸方向の移動自在に支持され たキャリパの爪と、キャリパに設けたピストンとにより、両パッドをロータ側面 に押付けて、パッドのライニングとロータ側面との摩擦によりロータを制動し、 これにより車輪を制動するものである。
【0003】 ディスクブレーキの構成を、本考案のパッドクリップを装着した状態を例示す る、一部を切除した図6、図7により示すと、1はロータ、2はサポート、3は キャリパである。キャリパ3は、これに取付けた左右(左右は図6、図7による )のピン4、4をサポート2のガイド孔5に挿入し、これに案内されてサポート に対してロータ軸1aの方向に移動自在である。ロータ1を挟むパッド6、6は 、裏金6aの突部6bをサポート2のガイド溝2aに係合してロータ軸1aの方 向に移動自在である。6cはパッドのライニング、7はピストンの位置、8はキ ャリパ爪の位置、9はピストンを押出す圧油の給排口を示す。
【0004】 裏金の突部6bは、サポートのガイド溝2aに移動自在に係合するため、両者 の間には小間隙が介在する。この間隙のためパッドががたついて騒音を発生する ことがあるので、これを防止するため、突部6bとガイド溝2aとの間にばね材 のパッドクリップが挿入される。このパッドクリップの形状は、例えば特開昭5 2−153073号公報に記載されたようなものである。
【0005】 図8、図9は上記従来のパッドクリップ10を例示し、図8はパッドクリップ の斜視図、図9はパッドの裏金の突部6とサポートのガイド溝2aとの間にクリ ップ10を組付ける状況を示す斜視図である。
【0006】 パッドクリップ10は、ばね材の板片を折曲げて、弯曲部11で連結された受 圧片12、13を形成し、受圧片12の上下、左右(上下、左右は図8、図9に よる)に抑え片14、15、16、17を形成している。図9のように、抑え片 14〜17で突部6bの4面を抑えてパッドクリップ10を裏金に組付け、突部 6bをサポートのガイド溝2aに挿入すると、突部6bとガイド溝2aとは、パ ッドクリップ10の弾力のためがたつきを抑えられて、騒音発生を防止する。パ ッドクリップの構造には、その他の構造のもの(例えば突部をサポート側に形成 し、ガイド溝をパッド側に形成する)もあるが、その趣旨は同様のものである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
自動車の制動時にライニングがロータに接触して走行抵抗となる引摺り現象を 避けるため、パッドは走行中はロータから遠ざけられている。制動のためパッド をロータへ向けて押すと、パッドは、裏金の突部6bにおいてガイド溝2aに案 内されてロータ側へ移動する。
【0008】 ところが、制動時にパッドは、ライニングとロータとの摩擦のためロータの回 出方向へ向う力を受けるから、ロータの回出方向に位置するパッドクリップは、 強く圧迫され、裏金の突部6bのガイド溝2aに沿う移動に摩擦抵抗を加える。
【0009】 一方、ロータ側面は可及的平面に仕上げられるが、微小な凹凸が残るのが避け られない。そのため、制動時にロータ側面に押付けられたパッドは、図10に誇 張して示すように、ロータの回転と共にロータ軸方向の移動を繰返す。即ち、図 10に見るように、A位置にあったパッド6、6は、ロータ1の回転と共にその 小凹凸に従って、ロータ軸方向にa、bだけ移動するようになる。この移動が円 滑にできないと、制動トルクが変動し、制動力が不安定になる。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この考案は、相対向する基片、受圧片の少なくとも一方にグリース溜部を設け て、基片、受圧片間の摺動を円滑にすると共に、両片を連結する弯曲部を蛇腹状 の複合弯曲部として、両受圧片の相対的摺動を容易にしたものである。
【0011】
【作用】
ロータの回出方向にあるクリップにおいて、基片及び受圧片は、制動時にパッ ドの裏金に圧迫されるが、グリース溜部に保持されたグリースのため両片の間は 潤滑されているので、圧迫されながらも容易に摺動できる。基片、受圧片を連結 する蛇腹状の複合弯曲部は、上記両片の摺動に対して抵抗を加えることが少ない 。従って、ロータ回出側においてパッドの動きが悪くなるのを防止できる。
【0012】
【実施例】
図1〜図7は本考案の実施例を示し、図1はパッドクリップのパッド側から見 た拡大斜視図、図2はパッドクリップのサポート側から見た拡大斜視図、図3は 図2のA−A断面図、図4はパッドクリップ、パッド、サポートの分解斜視図、 図5はこれらを組立てた斜視図、図6は、上記のクリップを取付けたディスクブ レーキの平面図、図7は同じく正面図である。ディスクブレーキ自体は前述した 通りであるから、同符号を以て示すと共に説明を省略して、以下パッドクリップ を主として説明する。
【0013】 本考案のパッドクリップ18は、図1〜図3のように構成される。このクリッ プは、制動時にロータとの摩擦によりパッドの突部6bがサポートのガイド溝2 aに押付けられる方向(図5のa方向)及びこれに直角な方向(図5のb方向) のがたつきをなくす構造を持っている。即ち、第一組の受圧部となる、基片19 、受圧片20は、複合弯曲部21により連結されており、複合弯曲部21は、蛇 行状に複数の弯曲部を連設して可撓性を大にしているから、基片19、受圧片2 0のロータ軸方向の相対的移動を容易にする。又、基片19には長孔状のグリー ス溜溝22を形成してグリースを保持させ、両片19、20の間を潤滑させる。 グリース溜溝は受圧片20に形成しても、又は両方に形成してもよい。基片19 は、側方の第一の折曲げ片23と複合弯曲部21の内端の弯曲部24とによりガ イド溝2aの両側のサポート面を弾力的に挟持してサポートに組付けられる。基 片19の上下(上下は図1〜図5による)には第二の折曲げ片25、第三の折曲 げ片26を折曲げ形成し、下方の第三の折曲げ片26には単一弯曲部27を介し て第四の折曲げ片28を第二の折曲げ片25側に折返して間隙をおいて重ねてい る。折曲げ片25、28の間には裏金の突部6bが挿入され、弾力的に挟持され る。折曲げ片25、26、28は、第二組の受圧部となる。
【0014】 このように構成されるパッドクリップ18は、図5のようにサポート2、パッ ド6の間に介在させて組付けられる。パッド裏金の突部6bとサポートのガイド 溝2aとの間のがたつきは、弾力が比較的大きな第三及び第四の折曲げ片26、 28により主として緩和される。
【0015】 自動車を制動すると、パッド6は、ロータの回出方向である図5のa方向に押 され、突部6bが基片19、受圧片20を強く圧迫する。しかし、両片は複合弯 曲部21で連結されているため、ロータ軸方向の相対的変位が容易であり、且つ その間はグリース溜溝22に保持させたグリースにより潤滑されるので、軽く摺 動することができ、制動時のパッドのロータ軸方向の移動が容易であり、迅速に 移動することができる。従ってロータ側面に凹凸があっても、制動時に迅速にこ れに追随することができ、制動トルクが変動したり、制動力が不安定になること を防止できる。
【0016】
【考案の効果】
(1) 基片19、受圧片20を連結する複合弯曲部21は、両片の結合を緩徐にし て、両片のロータ軸方向の相対的摺動対する抵抗を小さくする。
【0017】 (2) 基片19、受圧片20の一方又は双方にグリース溜溝22を設けてグリース を保持させるから、基片19、受圧片20が制動時に強く圧迫されても、両片の 間を潤滑してその相対的移動を円滑にする。
【0018】 (3) 制動時にパッド裏金の突部6bとサポートのガイド溝2aとの間で強く圧迫 される受圧片20は、ロータ軸方向の摺動が容易であるから、ロータ側面に小凹 凸があっても、迅速にこれに追随できる。従ってロータ側面の小凹凸による制動 トルクの変動、制動力の不安定が避けられる。
【0019】 (4) ロータ径方向のパッドの動揺は、第三及び第四の折曲げ片26、28により 抑制できる。
【0020】 (5) サポート側に突部を形成し、パッド側にガイド溝を形成するディスクブレー キにも組付けて同様の効果をあげることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のパッドクリップの実施例を示すパッド
側から見た拡大斜視図。
【図2】本考案のパッドクリップの実施例を示すサポー
ト側から見た拡大斜視図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】上記実施例のパッドクリップ、パッド、サポー
トの分解斜視図。
【図5】これらを組立てた斜視図。
【図6】本考案のパッドクリップを取付けたディスクブ
レーキの平面図。
【図7】同じく正面図。
【図8】従来のパッドクリップを例示する斜視図。
【図9】このパッドクリップの装着状態を示す斜視図。
【図10】制動時のパッドと小凹凸のあるロータとの当
接状態を誇張して略示する平面図。
【符号の説明】
1 ロータ 1a ロータ軸 2 サポート 2a ガイド溝 3 キャリパ 4 ピン 5 ガイド孔 6 パッド 6a 裏金 6b 突部 6c ライニング 7 ピストンの位置 8 キャリパ爪の位置 9 圧油の給排口 10 クリップ 11 弯曲部 12 受圧片 13 受圧片 14 抑え片 15 抑え片 16 抑え片 17 抑え片 18 パッドクリップ 19 基片 20 受圧片 21 複合弯曲部 22 グリース溜溝 23 第一の折曲げ片 24 弯曲部 25 第二の折曲げ片 26 第三の折曲げ片 27 単一弯曲部 28 第四の折曲げ片

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性板製であって、ロータ軸方向両端に
    第一の折曲げ片(23)と複合弯曲部(21)とを形成
    してサポートに弾力的に取付けられる基片(19)に、
    複合弯曲部(21)に連続される受圧片(20)をパッ
    ド側において基片(19)に対向させて形成し、基片
    (19)、受圧片(20)の少なくとも一方にグリース
    溜溝(22)を形成し、上記複合弯曲部(21)の突出
    方向と直角方向にある基片(19)の両端部に、第二の
    折曲げ片(25)と第三の折曲げ片(26)とをパッド
    側に突出させて形成し、第二の折曲げ片(25)側にあ
    って第三の折曲げ片(26)に対向する第四の折曲げ片
    (28)を、単一弯曲部(27)を介して第三の折曲げ
    片(26)に連結して形成したディスクブレーキのパッ
    ドクリップ。
JP806493U 1993-02-05 1993-02-05 ディスクブレーキのパッドクリップ Pending JPH0662232U (ja)

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JP806493U JPH0662232U (ja) 1993-02-05 1993-02-05 ディスクブレーキのパッドクリップ

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ID=11682922

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000145841A (ja) * 1998-11-05 2000-05-26 Tokico Ltd ディスクブレーキ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000145841A (ja) * 1998-11-05 2000-05-26 Tokico Ltd ディスクブレーキ

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