JPH0611377Y2 - ディスクブレーキの鳴き止め用2枚重ねシム - Google Patents

ディスクブレーキの鳴き止め用2枚重ねシム

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JPH0611377Y2
JPH0611377Y2 JP10442588U JP10442588U JPH0611377Y2 JP H0611377 Y2 JPH0611377 Y2 JP H0611377Y2 JP 10442588 U JP10442588 U JP 10442588U JP 10442588 U JP10442588 U JP 10442588U JP H0611377 Y2 JPH0611377 Y2 JP H0611377Y2
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JP
Japan
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shim
bending
back plate
friction material
disc brake
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JP10442588U
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利章 外島
研二 安井
正親 山本
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、ディスクブレーキの鳴き対策に用いる2枚
重ねシムの改良案に関するものである。
〔従来の技術〕
ディスクブレーキの鳴き止めに用に用いられている従来
の2枚重ねシムは、シムの積層界面にグリース等の潤滑
剤を塗布して鳴き止め効果を向上させたもの、シム自体
の表面滑性を良くしてシム間の摩擦係数を低くしたもの
などがあるが、いずれにしても、摩擦材の裏板に対する
シムの取付けに関しては、第5図及び第6図に示すよう
な構造が採用されてきた。図の1は内側シム、2は外側
シムであり、このように、外側シム2に摩擦材10側に
屈曲した舌片状の曲げ抱き部3を設け、その曲げ抱き部
を摩擦材の裏板11外周に圧接させて外側シムを裏板1
1に抱きつかせると同時に、2、10間に挟まれた内側
シム1を曲げ抱き部3で落下しないように、かつ、外側
シムとの間に相対移動の自由度が生じるように支えてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
2枚重ねシムの使用目的は、制動時に、キャリパと摩擦
材の相対的な位置ずれを、内側シムの自由度及びシム間
の滑性により抵抗少なく安定した位置に留めることによ
り、振動を起り難くして鳴き防止を図ることにあるが、
上述の係止構造を採用した従来のシムは、この点に関し
てまだ改善の余地が残されている。即ち、従来の係止構
造によると、外側シムが摩擦材に固定されるため、制動
時のキャリパと摩擦材の相対的位置ずれが外側シムとキ
ャリパ(具体的には摩擦材を加圧するキャリパのアウタ
ー爪又はキャリパに挿入したピストン)との間で起ころ
うとする。しかし、潤滑を行っていない当該部は摩擦係
数が高く、このため、円滑な滑りが生じ難い。これが原
因で、従来の2枚重ねシムは、鳴き止め効果が最大限に
引出されていない。
この考案は、上述の不都合を無くして2枚重ねシムの鳴
き止め効果をより一層高めることを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上述の問題点を無くすため、摩擦材裏板に
シムを係止させるための舌片状の曲げ抱き部を内側シム
に設ける。また、内側シムには、一面側に屈曲している
曲げ抱き部と反対方向(他面側)に屈曲させた逆曲げ部
を複数個設け、この逆曲げ部を外側シムの支持部材とし
て機能させる。さらに、逆曲げ部と外側シムとの間に
は、内外のシム間に従来同様の相対移動の自由度を生じ
させる間隙を設ける。
なお、内側シムと外側シム及び内側シムと摩擦材裏板間
に潤滑剤を介在し、さらに、内側シムの逆曲げ部に対応
して外側シムにも逆曲げ部を設けることは、後述する理
由から極めて好ましいことと云える。
〔作用〕
上の係止構造によると、内側シムが摩擦材裏板に固定さ
れ、外側シムは内側シムの逆曲げ部との間に設けた間隙
の領域内で自由に動くことができる。この状態である
と、シム間の摩擦抵抗は外側シムとキャリパとの間の摩
擦抵抗に比べて非常に小さいため、外側シムはキャリパ
と、また、内側シムは摩擦材と各々行動を共にし、従っ
て、制動時のキャリパと摩擦材の相対的位置ずれは、シ
ム間の滑りにより抵抗少なく円滑に行われ、その結果、
上記の相対的位置ずれが制動の度に常に安定した位置に
留まり、2枚重ねシムの鳴き止め効果がいかんなく発揮
されるようになる。
かかる効果は、シム間の滑りを界面に潤滑剤を塗布して
よく良くした場合には、更に増強される。
また、シムそのものは薄いため、内側シムの逆曲げ部に
外側シムの外縁が直に当たる構造では、狭い面積での局
部当りとなって当り面が傷み易いが、外側シムにも対応
した位置に逆曲げ部を設けた場合には、相対移動による
内側シムと外側シムの当接は、逆曲げ部同志の面当りと
なるため、当り面が効果的に保護され、シムの耐久性が
高まる。
〔実施例〕
第1図乃至第4図に、この考案の具体例を示す。
第1図及び第2図に示す第1実施例、第2及び第3図に
示す第2実施例とも内側シム1には、そのシムの外周部
においてシムの一面側に屈曲させた曲げ抱き部3と、他
面側に屈曲させた逆曲げ部4を各々複数個設けてある。
また、内側シムの他面に重ねる外側シム2は、第1実施
例においては内側シムと相似形の単純な平板を用い、一
方、第2実施例では、相対移動時にシム1、2が局部当
りするのを避けるために、内側シムの逆曲げ部4に対応
する位置に逆曲げ部5を付加した形にしてある。そし
て、第1、第2実施例とも、2と4との間には、内外の
シム1、2間に相対移動の自由度を与える適度の間隙G
を設けてある。
なお、いずれの実施例も内側シム1には、潤滑剤の保持
性を良くするため、グリース溜まりとなるスリット6を
設けてあるが、スリット6を省略してシム間及び内側シ
ム1と摩擦材裏板11間に潤滑剤を塗布するだけでも潤
滑剤の使用効果が現れる。
また、締代をもって裏板11の外周に抱きつかせる曲げ
抱き部3は、各実施例ともそれぞれ3個宛設けてある
が、その数を3個以上に増やしても特に問題はない。
このほか、逆曲げ部4、5の数も適宜に増加させてよい
が、摩擦材10は、制動時に、ディスク回入側が例えば
第3図のA方向に、ディスク回出側がB方向に動くの
で、第3図の構造では、逆曲げ部4、5を面当りさせる
ために、4、5の面の向きをA、Bの動きに交差する向
き(好ましくは直交方向)に定めておく必要がある。
〔効果〕
以上述べたように、内側シムを摩擦材裏板に固定し、内
側シムの逆曲げ部で外側シムを落下しないように、か
つ、内側シムとの間に相対移動の自由度が生じるように
支持するこの考案の2枚重ねシムによれば、制動時の摩
擦材とキャリパの相対的位置ずれが、少ない抵抗で円滑
に行われて安定な位置に留められるため、2枚重ねシム
の鳴き止め効果が充分に引き出され、不快感のない静粛
なディスクブレーキを実現できると云う効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案の2枚重ねシムの一例を摩擦材に装
着した状態にして示す正面図、第2図はその側面図、第
3図は他の実施例の装着状態の正面図、第4図は第3図
のシムの分離状態の斜視図、第5図は従来例の装着状態
の正面図、第6図はその側面図である。 1……内側シム、2……外側シム、 3……曲げ抱き部、4、5……逆曲げ部、 6……スリット。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】摩擦材の裏板裏面に添わせる内側シムの外
    周縁部に、そのシムの一面側に屈曲させて前記裏板の外
    周に圧接させ、内側シムを裏板に係止させる舌片状の曲
    げ抱き部と、他面側に屈曲させた逆曲げ部とを各々複数
    個設け、さらに、内側シムの他面には前記曲げ抱き部で
    支える外側シムを重ね、かつ、摩擦材の加圧部材側に配
    置する前記外側シムと前記曲げ抱き部との間に、内外の
    シム間に相対移動の自由度を生じさせる間隙を設けたこ
    とを特徴とするディスクブレーキの鳴き止め用2枚重ね
    シム。
  2. 【請求項2】前記内側シムと外側シム及び内側シムと摩
    擦材裏板間に潤滑剤を介在すると共に、前記逆曲げ部に
    対応して外側シムにも逆曲げ部を設けた請求項(1)記載
    のディスクブレーキの鳴き止め用2枚重ねシム。
JP10442588U 1988-08-05 1988-08-05 ディスクブレーキの鳴き止め用2枚重ねシム Expired - Lifetime JPH0611377Y2 (ja)

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JPH0225736U JPH0225736U (ja) 1990-02-20
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JP2561569Y2 (ja) * 1991-06-17 1998-01-28 日清紡績株式会社 ディスクブレーキ用シム組立体
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