JPH0221619Y2 - - Google Patents

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JPH0221619Y2
JPH0221619Y2 JP13707384U JP13707384U JPH0221619Y2 JP H0221619 Y2 JPH0221619 Y2 JP H0221619Y2 JP 13707384 U JP13707384 U JP 13707384U JP 13707384 U JP13707384 U JP 13707384U JP H0221619 Y2 JPH0221619 Y2 JP H0221619Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車等のデイスクブレーキに関す
る。
(従来技術) 自動車等に用いられるデイスクブレーキにおい
ては、ブレーキ作動時に発生するブレーキ鳴きを
防止するため、従来から種々の工夫が施されてい
る。
その様な工夫を施したデイスクブレーキとし
て、実開昭57−130030号公報に記載されたものが
存在する。この従来技術は、第5図に示す様に、
車輪と共に回転するデイスク1と、該デイスクの
両側に対向させて配設されたパツド部材2,3
と、該パツド部材2,3をデイスク1に対して接
離する方向(矢印A方向)にスライド可能に保持
するキヤリパ本体4および該キヤリパ本体4に付
設されると共に上記パツド部材2を押圧してパツ
ド部材2,3にデイスク1を押圧挾持させるピス
トン5とから成るキヤリパ部材6とを備えて成る
フローテイング形のデイスクブレーキであつて、
上記ピストン5が上記パツド部材の裏金2aのほ
ぼ中心付近を押圧するように構成したものであ
る。第6図は第5図の−線方向に見たデイス
ク1及びパツド部材裏金2aを示す図であり、該
パツド部材裏金2aの中央付近に位置する斜線部
Bがピストンの先端押圧部5aにより押圧される
場所を示している。
しかしながら、上記のデイスクブレーキ装置
は、ブレーキ作動時におけるブレーキ鳴きを防止
することができる反面、常時ピストンの先端押圧
部5aによりパツド部材裏金2aの中央部を押圧
するので、パツド2bの中央部が先に摩耗してし
まうパツドの偏摩耗という問題がある。
(考案の目的) 本考案の目的は、上記事情に鑑み、ブレーキ鳴
きを防止すると共にパツドの偏摩耗という問題も
解消することのできるデイスクブレーキを提供す
ることにある。
(考案の構成) 本考案に係るデイスクブレーキは、上記目的を
達成するため、キヤリパ本体とピストンとから成
るキヤリパ部材によつてパツド部材をデイスクに
向けて押圧する際のキヤリパ部材とパツド部材と
の当接面、即ちキヤリパ部材のパツド部材押圧面
と該押圧面によつて押圧されるパツド部材の被押
圧面とのいずれか一方に、デイスク回転方向に所
定間隔を置いて少なくとも3個のデイスク方向に
向けて突出した突起部を形成し、該突起部のうち
中央突起部の突出高さを他の突起部のそれよりも
高くし、押圧力が小さいときは上記パツドの押圧
が中央突起部のみを介して行なわれ、押圧力が大
きいときは全ての突起部を介して行なわれるよう
に構成したことを特徴とする。
(実施例) 以下、図面に示す実施例を参照しながら、本考
案を詳細に説明する。
第1図は本考案に係るデイスクブレーキの一実
施例を示す平面図、第2図は第1図に示す実施例
の正面図(矢印C方向から見た図)である。
図示実施例はフローテイング形のデイスクブレ
ーキであり、第5図に示す従来例と同様に、車輪
と共に一体的に矢印D方向に回転するデイスク1
と、該デイスク1の両側に対向させて配設された
パツド2b,3bとパツド裏金2a,3aとから
成るパツド部材2,3と、該パツド部材2,3を
デイスク1に対して接離する方向(矢印A方向)
にスライド可能に保持するキヤリパ本体4と該キ
ヤリパ本体に付設されたパツド部材押圧用ピスト
ン5とを備えて成る。
上記キヤリパ本体4は矢印A方向に配設された
ガイドピン4aを有し、両パツド部材2,3はこ
のガイドピン4aにスライド可能に嵌合し、キヤ
リパ本体4に組み込まれたピストン5によつて一
方のパツド部材3がデイスク1方向(矢印E方
向)に向けて押圧され、かつその反作用でキヤリ
パ本体4が矢印F方向に移動してパツド部材2が
デイスク1に押圧され、この両パツド部材2,3
によるデイスク1の押圧挾持によりブレーキがか
かる。
本考案に係るデイスクブレーキにおいては、上
記キヤリパ部材のパツド部材押圧面(パツド部材
2を押圧するキヤリパ本体4の押圧面4b若しく
はパツド部材3を押圧するピストン5の押圧面5
b)と、該押圧面4b若しくは5bによつて押圧
されるパツド部材の被押圧面(パツド部材2の被
押圧面2c若しくはパツド部材3の被押圧面3
c)とのいずれか一方に、矢印Dで示すデイスク
1の回転方向に所定間隔を置いて少なくとも3個
の突起部7a,7b,7cを形成し、該突起部の
うち中央の突起部7bの突出高さを他の突起部7
a,7cよりも高くして成る。
本実施例においては、キヤリパ本体の押圧面4
bに3つの突起部(押圧面4bからパツド2の被
押圧面2cに向けて突出している部分)7a,7
b,7cを形成し、中央の突起部7bの突出高さ
を他の突起部7a,7cの突出高さよりもtだけ
高く形成して成る。なお、左右の突起部7a,7
cの突出高さは同じである。第3図は第1図の
−線方向から見たデイスク1及びパツド部材裏
金2aを示す図であり、該パツド部材裏金2a中
の斜線部を施した部材が突起部7a,7b,7c
によつて押圧される場所を示す。換言すれば、こ
の斜線部を施した部分は、各突起部7a,7b,
7cのパツド裏金2aへの当接面の形状を示す。
各突起部7a,7b,7cの形状、特にパツド
裏金2aへの当接面の形状は必ずしも第3図に示
すものに限定されるものではなく、要するに中央
突起部7bが、その当接面積の大小あるいは当接
面の形状に拘らず、パツド部材2のほぼ中央部を
押圧し、他の少なくとも2つの突起部7a,7c
が中央突起部7bの両側にそれぞれ該突起部7b
から所定間隔を置いてパツド部材を押圧するよう
に構成されているものであれば良い。
上記実施例では、各突起部7a,7b,7cが
キヤリパ本体のパツド部材押圧面4bに形成され
ているが、各突起部7a,7b,7cはパツド部
材2の被押圧面2cに形成しても良く、さらには
ピストン5のパツド部材押圧面5bあるいは該押
圧面5bによつて押圧されるパツド部材3の被押
圧面3cに適宜形成しても良い。また、各突起部
7a,7b,7cは、各押圧面4b,5bあるい
は各被押圧面2c,3cのいずれかのほぼ中央部
分に厚さtのシムを貼着することによつて形成し
ても良い。
本考案に係るデイスクブレーキは、前述の如
く、ブレーキ作動時において、パツド部材押圧力
が小のときはパツド部材のほぼ中央部のみが押圧
され、パツド部材押圧力が大のときは少なくとも
パツド部材の中央部及びその左右両側部の3ケ
所、即ちデイスクの回転方向に所定間隔を置いた
3ケ所でパツド部材がほぼ全面的に押圧されるよ
うに構成して成るものであり、従つて上記各突起
部7a,7b,7cの配設態様は押圧力の大小に
よりパツド部材の押圧態様が上記の如くなるよう
なものであればいかなる態様であつても良い。
第4図は他の実施例を示す平面図であり、本実
施例は、各突起部7a,7b,7cを面一とし、
中央突起部7bの先端に、キヤリパ本体4の素材
より小さいヤング率を有する弾性体9、例えばゴ
ムやフエノール系樹脂等を装着して成るものであ
る。第1図に示す実施例においては、キヤリパ本
体の弾性変形を利用して押圧力が大のときに各突
起部7a,7b,7cでパツド部材を押圧するも
のであり、そのため中央突起部7bのみによる押
圧から全突起部7a,7b,7cによる押圧に移
行するときのピストン液圧は相当程度高くなる
が、第4図に示す実施例ではキヤリパ本体の素材
のヤング率より小さいヤング率の弾性体の圧縮変
形を利用して全突起部7a,7b,7cによる押
圧に移行するように構成されているので、該移行
時のピストン液圧を低く設定することが可能であ
る。
(考案の効果) 本考案に係るデイスクブレーキは、上記の如く
押圧力が小のときはパツド部材のほぼ中央部のみ
が押圧され、押圧力が大のときはパツド部材のほ
ぼ全面が押圧される様に構成されている。
従つて、本考案に係るデイスクブレーキは、ブ
レーキ鳴きを防止すると共にパツド部材の偏摩耗
をも防止することができるという効果を奏する。
即ち、デイスクブレーキのブレーキ鳴きは、通
常デイスクとパツド部材との間の摩擦境界に何ら
かの加振源、例えば局所的な摩擦係数μの変化や
摩擦力の変化が存在し、それによつていずれかの
パツド部材が加振され、その振動がピストン、シ
リンダ、キヤリパ、デイスク等に伝わつてそれら
が振動し始め、更に反対側のパツド部材もが振動
し始めてついにはデイスクブレーキ系全体が振動
してしまうという系全体の共振現象によつて発生
する。従つて、この系全体の共振を阻止すれば、
即ち系全体を全く振動させないかあるいは系の中
の一部分、例えば一方のパツド部材の共振を阻止
すればブレーキ鳴きを防止することができ、この
事実は実験によつて確認されている。
本考案においては、押圧力が小の場合パツド部
材はほぼ中央部で押圧されるので、該パツド部材
は加振源である局所的なμや摩擦力の変化に対し
てさからうことなくほぼ自由に振動することがで
き、従つてそのパツド部材の振動がそのパツド部
材を押圧しているキヤリパ本体あるいはピストン
に伝達されることはなく、よつてパツド部材の振
動が順次伝達されて系全体が共振してブレーキ鳴
きが発生するのを防止することができる。もし押
圧力が小のときにパツド部材全面をキヤリパ本体
あるいはピストンで押圧すると、パツド部材は自
由に振動することができず、その振動は該パツド
部材を押圧しているキヤリパ本体やピストン等を
伝わつて順次伝達され、ついには系全体が共振し
てブレーキ鳴きが発生する。
また、本考案においては押圧力大のときは、中
央突起部のみでなくその両側の突起部をも含めた
少なくとも3個の突起部によつてパツド部材を押
圧することにより、該パツド部材をほぼ全面的か
つ均一的に押圧するように構成して成るので、上
記従来技術の如く常時ほぼ中央部分のみが押圧さ
れるのと異なり、パツド部材はその全面がほぼ均
一的に摩耗され、パツド部材の偏摩耗を回避する
ことができる。さらに、この場合はパツド部材の
押圧力が大であり、従つてパツド部材の振動に対
する拘束力が極めて大きく、パツド部材は振動し
きれないので系全体の共振が生じることはなく、
従つてブレーキ鳴きも発生しない。
なお、本考案は上記実施例の如きフローテイン
グ形デイスクブレーキに限らず、他のタイプのデ
イスクブレーキに適用することも可能である。ま
た、実施例では突起部を一方のパツド部材に関し
てのみ設けてあるが、両方のパツド部材それぞれ
に関して設けても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るデイスクブレーキの一実
施例を示す平面図、第2図は第1図に示す実施例
の正面図、第3図は第1図の−線方向から見
た図であり、3つの突起部のパツド部材への当接
面形状を示す図、第4図は他の実施例の平面図、
第5図は従来のデイスクブレーキの側面図、第6
図は第5図の−線方向から見た図であり、ピ
ストンのパツド部材への当接面形状を示す図であ
る。 1……デイスク、2,3……パツド部材、4…
…キヤリパ本体、5……ピストン、6……キヤリ
パ部材、7a,7b,7c……突起部、4b,5
b……キヤリパ部材のパツド部材押圧面、2c,
3c……パツド部材の被押圧面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 車輪と共に回転するデイスクと、該デイスクの
    両側に対向して配設されたパツド部材と、該パツ
    ド部材を保持するキヤリパ本体および該キヤリパ
    本体に付設されると共に上記パツド部材を上記デ
    イスクに押圧させるピストンとから成るキヤリパ
    部材とを備えて成るデイスクブレーキにおいて、 上記キヤリパ部材のパツド部材押圧面と該パツ
    ド部材押圧面によつて押圧されるパツド部材の被
    押圧面とのいずれか一方に、デイスク回転方向に
    所定間隔を置いて少なくとも3個の突起部を形成
    し、該突起部のうち中央突起部の突出高さを他の
    突起部の突出高さより高くしたことを特徴とする
    デイスクブレーキ。
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