JPH085397Y2 - デイスクブレ−キ - Google Patents
デイスクブレ−キInfo
- Publication number
- JPH085397Y2 JPH085397Y2 JP11055687U JP11055687U JPH085397Y2 JP H085397 Y2 JPH085397 Y2 JP H085397Y2 JP 11055687 U JP11055687 U JP 11055687U JP 11055687 U JP11055687 U JP 11055687U JP H085397 Y2 JPH085397 Y2 JP H085397Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pad
- groove
- retainer
- disc
- axial direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Braking Arrangements (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、パッドリテーナによる加圧力でパッドの
動きを拘束して非制動時の振動によるパッドのガタツキ
音(ラトル音)や制動初期のパッドとトルクメンバとの
打音(クロンク音)を防止したデイスクブレーキの改良
案に関する。
動きを拘束して非制動時の振動によるパッドのガタツキ
音(ラトル音)や制動初期のパッドとトルクメンバとの
打音(クロンク音)を防止したデイスクブレーキの改良
案に関する。
周知の自動者用デイスクブレーキの中に、第3図及び
第4図に示すものがある。このブレーキは、板ばねで形
成されるパッドリテーナ1の両端の一面を各々トルクメ
ンバ2のデイスク溝3とキャリパ4のデイスク溝5で支
持し、他部よりも広巾に形成したこのリテーナ1の中間
部の他面で対のパッド6、6の裏板外周を加圧してトル
クメンバのデイスク軸方向ガイド溝7にガイドされたパ
ッド裏板6aの耳部6bを上記ガイド溝の一面に圧接させ、
このようにして、パッドの動きを拘束することにより、
首記のラトル音とクロンク音の発生を防止するようにし
てある。
第4図に示すものがある。このブレーキは、板ばねで形
成されるパッドリテーナ1の両端の一面を各々トルクメ
ンバ2のデイスク溝3とキャリパ4のデイスク溝5で支
持し、他部よりも広巾に形成したこのリテーナ1の中間
部の他面で対のパッド6、6の裏板外周を加圧してトル
クメンバのデイスク軸方向ガイド溝7にガイドされたパ
ッド裏板6aの耳部6bを上記ガイド溝の一面に圧接させ、
このようにして、パッドの動きを拘束することにより、
首記のラトル音とクロンク音の発生を防止するようにし
てある。
上記リテーナ1を定位置に保持するために従来採られ
ているリテーナのデイスク回転方向移動防止策は、第3
図の例えば左側のリテーナの場合、A方向への移動に対
しては、トルクメンバのデイスク溝よりも広巾のリテー
ナ中間部1aの一辺1bをトルクメンバの機械加工された面
2aに当接させる方法で、また、第3図B方向への移動に
対してはリテーナの中間部近傍に設けた一面側への膨出
部1Cをキャリパ4の鋳肌面4aに係合させる方法で行なわ
れているが、この方法では、キャリパ鋳肌面の寸法公差
が大きいため、リテーナ1がA、B方向へ移動し得る融
通も大きく、従って、リテーナ1によるパッドの押圧位
置の変動も大きく、安定した騒音防止効果が得られない
と云う問題がある。
ているリテーナのデイスク回転方向移動防止策は、第3
図の例えば左側のリテーナの場合、A方向への移動に対
しては、トルクメンバのデイスク溝よりも広巾のリテー
ナ中間部1aの一辺1bをトルクメンバの機械加工された面
2aに当接させる方法で、また、第3図B方向への移動に
対してはリテーナの中間部近傍に設けた一面側への膨出
部1Cをキャリパ4の鋳肌面4aに係合させる方法で行なわ
れているが、この方法では、キャリパ鋳肌面の寸法公差
が大きいため、リテーナ1がA、B方向へ移動し得る融
通も大きく、従って、リテーナ1によるパッドの押圧位
置の変動も大きく、安定した騒音防止効果が得られない
と云う問題がある。
この考案は、上記の問題点を無くすため、パッドリテ
ーナとパッド裏板に互いに係合する段部又は凹凸部を対
応して設ける。即ち、パッドリテーナのパッド加圧部、
即ち中間部の他面に、ディスク径方向に高低差を生じさ
せる軸方向の段部、突条、溝のいずれかを形成し、パッ
ド裏板のリテーナが接する被加圧部に、リテーナ側に突
出して上記段部をその段部よりもパッドの中央側で受け
止める段部、もしくは上記突条又は溝に嵌まるディスク
軸方向の溝又は突条を形成し、このパッドリテーナの段
部、突条又は溝と、それに対応させたパッド裏板の段
部、溝又は突条をディスク軸方向相対移動が許容される
状態に係合させる構成となす。例えば、第1図及び第2
図に示す実施例においては、パッド裏板6aの外周面にリ
テーナ側に突出する段部10を形成し、一方、パッドリテ
ーナ1の中間部1aには、リテーナの厚み方向に段差のつ
く段部11を形成してその両者を係合させるようにしてあ
る。リテーナ側の段部11は、中間部1aのほゞ全幅に至っ
てデイスク軸方向に延びており、従って、第1図の係合
状態下においてもパッドのデイスク軸方向への移動は許
容される。また、ライニング材の摩耗に伴ってパッド裏
板が徐々にディスクに近づいていっても段部10、11の相
互係合は解けず、そのために、リテーナ1のB方向への
移動が常に阻止される。中間部1aは、パッド加圧のため
の必須の要素であり、A方向への移動に対しては、その
中間部1aが阻止材として働く。従って、B方向への移動
止めを確実化すればリテーナによるパッド押圧位置の安
定化が図れる。
ーナとパッド裏板に互いに係合する段部又は凹凸部を対
応して設ける。即ち、パッドリテーナのパッド加圧部、
即ち中間部の他面に、ディスク径方向に高低差を生じさ
せる軸方向の段部、突条、溝のいずれかを形成し、パッ
ド裏板のリテーナが接する被加圧部に、リテーナ側に突
出して上記段部をその段部よりもパッドの中央側で受け
止める段部、もしくは上記突条又は溝に嵌まるディスク
軸方向の溝又は突条を形成し、このパッドリテーナの段
部、突条又は溝と、それに対応させたパッド裏板の段
部、溝又は突条をディスク軸方向相対移動が許容される
状態に係合させる構成となす。例えば、第1図及び第2
図に示す実施例においては、パッド裏板6aの外周面にリ
テーナ側に突出する段部10を形成し、一方、パッドリテ
ーナ1の中間部1aには、リテーナの厚み方向に段差のつ
く段部11を形成してその両者を係合させるようにしてあ
る。リテーナ側の段部11は、中間部1aのほゞ全幅に至っ
てデイスク軸方向に延びており、従って、第1図の係合
状態下においてもパッドのデイスク軸方向への移動は許
容される。また、ライニング材の摩耗に伴ってパッド裏
板が徐々にディスクに近づいていっても段部10、11の相
互係合は解けず、そのために、リテーナ1のB方向への
移動が常に阻止される。中間部1aは、パッド加圧のため
の必須の要素であり、A方向への移動に対しては、その
中間部1aが阻止材として働く。従って、B方向への移動
止めを確実化すればリテーナによるパッド押圧位置の安
定化が図れる。
なお、例示のブレーキは、パッドリテーナ1のA方向
への移動は、従来通り、リテーナ中間部1aの一辺1bをト
ルクメンバ2の機械加工面2aに当接させて阻止する方法
を採用したが、図の段部10、11のいずれか一方をデイス
ク軸方向溝に、他方をその溝に対応して嵌まるデイスク
軸方向の突条にそれぞれ代えてこれを凹凸係合させれ
ば、その係合のみでデイスクの正逆・逆転方向であるA
・B方向への移動を阻止し得る。
への移動は、従来通り、リテーナ中間部1aの一辺1bをト
ルクメンバ2の機械加工面2aに当接させて阻止する方法
を採用したが、図の段部10、11のいずれか一方をデイス
ク軸方向溝に、他方をその溝に対応して嵌まるデイスク
軸方向の突条にそれぞれ代えてこれを凹凸係合させれ
ば、その係合のみでデイスクの正逆・逆転方向であるA
・B方向への移動を阻止し得る。
以上述べたように、この考案のデイスクブレーキは、
パッドの動きを拘束したパッドリテーナのデイスク回転
方向移動を、パッド裏板とリテーナに対応した段部又は
凹凸部を設け、その段部又は凹凸を係合させることによ
って防止するようにしたので、リテーナの定位置保持効
果が高まり、そのために、リテーナによるパッドの押圧
位置が安定して騒音防止効果が充分に引き出されると云
う効果が得られる。
パッドの動きを拘束したパッドリテーナのデイスク回転
方向移動を、パッド裏板とリテーナに対応した段部又は
凹凸部を設け、その段部又は凹凸を係合させることによ
って防止するようにしたので、リテーナの定位置保持効
果が高まり、そのために、リテーナによるパッドの押圧
位置が安定して騒音防止効果が充分に引き出されると云
う効果が得られる。
第1図はこの考案のデイスクブレーキの要部を示す断面
図、第2図はパッドリテーナの平面図、第3図は従来の
デイスクブレーキの正面視断面図、第4図はその平面図
である。 1……パッドリテーナ、1a……中間部、1b……中間部の
一辺、2……トルクメンバ、3……デイスク溝、4……
キャリパ、5……デイスク溝、6……パッド、6a……裏
板、6b……耳部、7……ガイド溝、10……パッド裏板の
段部、11……リテーナの段部。
図、第2図はパッドリテーナの平面図、第3図は従来の
デイスクブレーキの正面視断面図、第4図はその平面図
である。 1……パッドリテーナ、1a……中間部、1b……中間部の
一辺、2……トルクメンバ、3……デイスク溝、4……
キャリパ、5……デイスク溝、6……パッド、6a……裏
板、6b……耳部、7……ガイド溝、10……パッド裏板の
段部、11……リテーナの段部。
Claims (1)
- 【請求項1】板ばねで形成されるパッドリテーナの両端
の一面を各々トルクメンバのディスク溝とキャリパのデ
ィスク溝で支持し、両端部よりも広巾に形成した中間部
の他面をトルクメンバでディスク軸方向移動可能に支え
たパッドに圧接させてパッドのディスク半径方向の動き
を拘束するディスクブレーキにおいて、上記パッドリテ
ーナのパッド加圧部、即ち中間部の他面に、ディスク径
方向に高低差を生じさせる軸方向の段部、突条、溝のい
ずれかを形成し、パッド裏板のリテーナが接する被加圧
部に、リテーナ側に突出して上記段部をその段部よりも
パッドの中央側で受け止める段部、もしくは上記突条又
は溝に嵌まるディスク軸方向の溝又は突条を形成し、こ
のパッドリテーナの段部、突条又は溝と、それに対応さ
せたパッド裏板の段部、溝又は突条をディスク軸方向相
対移動が許容される状態に係合させてパッドリテーナの
少なくともキャリパディスク溝への入り込みが大となる
側へのディスク回転方向移動を止めるようにしたことを
特徴とするディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11055687U JPH085397Y2 (ja) | 1987-07-16 | 1987-07-16 | デイスクブレ−キ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11055687U JPH085397Y2 (ja) | 1987-07-16 | 1987-07-16 | デイスクブレ−キ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6414936U JPS6414936U (ja) | 1989-01-25 |
JPH085397Y2 true JPH085397Y2 (ja) | 1996-02-14 |
Family
ID=31347825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11055687U Expired - Lifetime JPH085397Y2 (ja) | 1987-07-16 | 1987-07-16 | デイスクブレ−キ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH085397Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4650400B2 (ja) * | 2006-11-20 | 2011-03-16 | トヨタ自動車株式会社 | ディスクブレーキ装置 |
-
1987
- 1987-07-16 JP JP11055687U patent/JPH085397Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6414936U (ja) | 1989-01-25 |
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