JP2000161401A - ディスクブレーキ用パッドクリップ - Google Patents

ディスクブレーキ用パッドクリップ

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JP2000161401A
JP2000161401A JP10336258A JP33625898A JP2000161401A JP 2000161401 A JP2000161401 A JP 2000161401A JP 10336258 A JP10336258 A JP 10336258A JP 33625898 A JP33625898 A JP 33625898A JP 2000161401 A JP2000161401 A JP 2000161401A
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shaped
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    • F16D65/092Bands, shoes or pads; Pivots or supporting members therefor for axially-engaging brakes, e.g. disc brakes
    • F16D65/095Pivots or supporting members therefor
    • F16D65/097Resilient means interposed between pads and supporting members or other brake parts
    • F16D65/0973Resilient means interposed between pads and supporting members or other brake parts not subjected to brake forces
    • F16D65/0974Resilient means interposed between pads and supporting members or other brake parts not subjected to brake forces acting on or in the vicinity of the pad rim in a direction substantially transverse to the brake disc axis
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パッドクリップが傾いても、パッドクリップ
と摩擦パッドとの間のガタ付きを防止して、振動、音の
低減、および耐久性を向上するディスクブレーキ用パッ
ドクリップを提供する。 【解決手段】 ロータ10に対向して配置した摩擦パッ
ド22Aと、この摩擦パッド22Aからの制動力を支承
するサポート14とを有するディスクブレーキに用いら
れ、前記摩擦パッド22Aのコ字状に突起した側縁部と
サポート14のコ字状凹部のアンカ部との間に装着して
摩擦パッド22Aを支持してなるパッドクリップ30に
おいて、パッドクリップ30は、摩擦パッド22Aの側
縁部とサポート14のアンカ部との間の第1コ字状部3
1と、第1コ字状部31の一片を用いて接続される第2
コ字状部33と、第2コ字状部33の一端辺にほぼ直交
して接続され、かつ第1コ字状部31の底部辺31bと
平行な第3辺部35とからなり、第3辺部35が第1コ
字状部31の底部辺31bよりも摩擦パッド22A側に
位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両のディスク
ブレーキに用いられるパッドクリップに係り、特に、パ
ッドクリップと摩擦パッドとの間ガタ付きを防止して、
振動、音の低減、および耐久性を向上するパッドクリッ
プの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスクブレーキでは、ロータを
挟圧可能に配置される一対の摩擦パッドをサポートに装
着し、キャリパと液圧シリンダ装置によってロータを挟
圧した摩擦パッドがロータとともに回転しようとする際
に、摩擦パッド側縁部をサポートによって支承すること
により制動力を発揮させるようにしている。摩擦パッド
がサポートに保持されつつロータ面に接するように移動
させるため、摩擦パッドとサポートとの間のアンカ部分
には摺動抵抗の低減のために、パッドクリップが装着さ
れている。
【0003】このパッドクリップは、前記摩擦パッドの
側縁部に対面するサポートのアンカ面に装着され、サポ
ートのアンカ形状に倣うように形成されている。そし
て、パッドクリップを前記摩擦パッドの内周側まで延在
させ、この延在端に、前記摩擦パッドのロータ回入側の
内周側コーナ部に係合するばね部を連設している。この
一例として、例えば、特開平9−229112号公報が
開示されている。同公報によれば、図7に示すように、
車両後退時のブレーキトルクを伝達する凸部112aと
対応する凹部113aとの間には、サポート113に係
止されて凸部112aをロータ回転方向および半径方向
へ付勢する第1ばね作用部116aを有したパッドクリ
ップ116が介在されている。第1ばね作用部116a
には凹部113aのロータ半径方向に向いた壁面113
a1に弾性的に当接する舌状部116bが形成されてい
る。第1ばね作用部116aと対向する端部116cに
は舌状の第2ばね作用部116dが形成されており、第
2ばね作用部116dは、パッドクリップ116がサポ
ート113に装着された状態ではサポート113の凹部
113aの壁面113a2に形成されたロータ軸方向に
延在する溝113cに係合し、第1ばね作用部116a
に起因するパッドクリップ116の回動を弾性的に規制
する。これにより、端部116cの先端エッジが凸部1
12aに当接することを防止し、また端部116cがサ
ポート113と凸部112aとの間でばね作用をするこ
とを防止し、走行中の車輪振動に起因する騒音やブレー
キ開始時およびブレーキ中の騒音を安価な手段により低
減することができる。
【0004】また、他の例として、実開昭57−149
337号公報には、図8に示すように、摩擦パッド15
1の両端部とサポート152との間に配置され、摩擦パ
ッド151の端部周囲を覆うように、摩擦パッド151
の外周面から側端面を経て内周面に至るコ字状としたパ
ッドクリップ153を取り付けるようにしている。そし
て、このパッドクリップ153の摩擦パッド151の内
周部への延在端には、パッドクリップ153の本体から
摩擦パッド151の厚さ方向にT字上に延長される板片
を設けておき、これを曲げ形成したばね部154として
摩擦パッド151の下面に延ばして、摩擦パッド151
の内周面が対面するサポート152の面から離反するよ
うにロータ半径方向外方に付勢するようにしている。こ
れにより、摩擦パッド151がロータを挟圧してこれと
一体に回転移動する際に、摩擦パッド151に回転モー
メントが発生して、摩擦パッド151をその挟持部位を
中心として回転させようとする偶力が生じた場合、これ
を抑制するように前記ばね部154の作用で反対方向に
付勢力を発生させるようにしているのである。また、摩
擦パッド151の内周面に延在するパッドクリップ15
3の本体にU字状の切込みを入れ、パッドクリップ15
3の本体をサポート152の面から浮かすように切り起
こし片155を設け、これが直接サポート152の面に
当接するように形成される。これにより、摩擦パッド1
51の内周面とサポート152の対面部とのギャップを
小さくすることができるので、ばね部154のばね定数
を軽減できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のディスクブレーキ用パッドクリップにあっては、特
開平9−229112号公報のコ字状のパッドクリップ
116は、ラトル音対策のため、ばね作用部116aを
摩擦パッドの凸部112aに組付けにより撓ませて使用
し、隙間を小さくし、更にばね作用部116aに力が作
用したとき反力を発生させてラトル音を抑制している。
このとき、パッドクリップ116は摩擦パッドの凸部1
12aと一体であるため、サポート113に衝突し、耐
久性が劣る。また、サポート113の凹部113aの壁
面113a2に溝113cを形成し、この溝113cに
第2ばね作用部116dを係合するため、構造が複雑に
なり、組み立て難くなるとともに、加工工数も増加して
コストアップになるという問題がある。
【0006】また、実開昭57−149337号公報の
パッドクリップ153は、摩擦パッド151とサポート
152のアンカ面を越えて摩擦パッド151の内周側ま
で延長形成した上で、摩擦パッド151の内周部に潜り
込ませるようにT字状の板片を湾曲形成したばね部15
4を設ける必要があり、ばね部154の形成のための板
取り加工性が問題となり、また凹凸嵌合部から摩擦パッ
ド151の内周部までの長さを十分に確保しなければな
らないため多くの材料を使用しなければならず、コスト
面の不利益となる問題がある。更に、ばね部154のば
ね定数を低減するためにパッドクリップ153の本体側
に切り起こし片155を形成しているが、ばね部154
に加わる力がこの切り起こし片155に作用し、この力
の全てを切り起こし片155で受けるため、強度的に弱
いという問題があった。
【0007】本発明は上記の問題点に着目してなされた
もので、その目的は、パッドクリップが傾いても、パッ
ドクリップのガタ付きを防止して、振動、音の低減、お
よび耐久性を向上するディスクブレーキ用パッドクリッ
プを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的達成のため、
この発明は、ロータに対向して配置した摩擦パッドと、
この摩擦パッドからの制動力を支承するサポートとを有
するディスクブレーキに用いられ、前記摩擦パッドのコ
字状に突起した側縁部とサポートのコ字状凹部のアンカ
部との間に装着して摩擦パッドを支持してなるパッドク
リップにおいて、前記パッドクリップは、摩擦パッドの
側縁部とサポートのアンカ部との間の第1コ字状部と、
第1コ字状部の一片を用いて接続される第2コ字状部
と、第2コ字状部の一端辺にほぼ直交して接続され、か
つ第1コ字状部の底部辺と平行な第3辺部とからなり、
第3辺部が第1コ字状部の底部辺よりも摩擦パッド側に
位置した構成としている。
【0009】また、ロータに対向して配置した摩擦パッ
ドと、この摩擦パッドからの制動力を支承するサポート
とを有するディスクブレーキに用いられ、前記摩擦パッ
ドのコ字状に突起した側縁部とサポートのコ字状凹部の
アンカ部との間に装着して摩擦パッドを支持してなるパ
ッドクリップにおいて、前記パッドクリップは、摩擦パ
ッドの側縁部とサポートのアンカ部との間の第1コ字状
部と、第1コ字状部の一片を用いて接続される第2コ字
状部と、第2コ字状部の一端辺にほぼ直交して接続さ
れ、かつ第1コ字状部の底部辺と平行な第3辺部とから
なり、第3辺部が第1コ字状部の底部辺よりも摩擦パッ
ド側に位置しているとともに、第2コ字状部の開口部が
底部辺より狭く形成される構成としている。
【0010】
【作用】上記第1の構成によれば、パッドクリップは、
摩擦パッドのコ字状に突起した側縁部とサポートのコ字
状凹部のアンカ部との間に装着して摩擦パッドを支持し
ているコ字状の底部辺の位置よりも、サポートを挟持し
ている位置が摩擦パッド側にある。このため、パッドク
リップのサポートを挟持している位置がパッドクリップ
の撓みにより摩擦パッド側に移動し、パッドクリップが
摩擦パッド側に倒れても、挟持している長さが長くなり
パッドクリップが開く方向にあり、パッドクリップがサ
ポートから離隔することがなく、確実に挟持を維持する
ため、パッドクリップとサポートとの間にガタが生ずる
ことがない。
【0011】また、パッドクリップは、開口側のサポー
トを挟持している位置の長さが奥側(摩擦パッド側)よ
りも狭いため、パッドクリップの撓みによりサポートを
挟持している位置が摩擦パッド側に移動しても、サポー
トを確実に挟持しており、さらにパッドクリップとサポ
ートとの間にガタが生ずることがない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るディスクブ
レーキ用パッドクリップの実施形態について、図面を参
照して詳述する。まず、ディスクブレーキ用パッドクリ
ップが付設されているディスクブレーキについて、図2
の平面図、図3の正面図および図4の背面図(図2のC
矢視図を上下回転して表示)を用いて説明する。図2、
図3および図4において、ディスクブレーキは、ロータ
10を跨ぐキャリパ12が、車体に取付けられたサポー
ト14により支持されている左右一対の平行なガイドピ
ン16、18でガイドされ、ロータ10の軸方向に沿っ
て移動可能である。キャリパ12のインナ側には液圧シ
リンダ20が装備され、これによりインナパッド(摩擦
パッド)22をロータ10のインナ面側に押し付け可能
としている。また、インナパッド22からの反力による
キャリパ12の移動で、アウタ側のキャリパ爪24にて
アウタパッド(摩擦パッド)26をロータ10のアウタ
面側に押し付けるようにしている。
【0013】サポート14は、ロータ10を跨いで配設
され、その一面側14aはロータ10のインナ面に対面
配置されており、取付け孔28を介してボルトにて車両
ボディ側へ固定され、また、他面側14bはロータ10
のアウタ面に対面配置されている。ロータ10の周縁よ
り外方にガイドピン16、18の取付け位置が設定され
ている。また、サポート14にはインナパッド22が装
着されており、インナパッド22をロータ10の軸方向
に移動可能とし、かつ制動に伴う回転トルクを支持可能
としている。これはインナパッド22の両側縁に突起2
5Aを形成するとともに、サポート14の一面側14a
の対応部にはロータ10の軸方向に沿った凹溝27Aを
形成し、この凹凸嵌合部をアンカ部としているものであ
る。キャリパ12の液圧シリンダ20を作動させること
で、インナパッド22が凹凸嵌合部でガイドされつつ移
動してロータ10に押し付けられ、インナパッド22が
ロータ10に追随して回転しようとする際、凹凸嵌合部
がアンカ機能をなして制動トルクを受けるものとなって
いる。
【0014】一方、インナパッド22による押し付け反
力によって、キャリパ12はガイドピン16、18によ
りガイドされてロータ10の軸方向に沿ってインナ側に
移動し、アウタパッド26をキャリパ爪24によってロ
ータ10に押し付ける。このアウタパッド26の裏板の
裏面には、図2および図4に示すように一対の突起25
B、25Bが形成されている。この突起25B、25B
はキャリパ12の二股のキャリパ爪24、24に形成さ
れた凹溝27B、27Bと凹凸嵌合しており、これによ
り制動動作時にアウタパッド26に作用する制動トルク
は、キャリパ12に伝達され、ガイドピン16(または
18)を介してサポートにて支承される。
【0015】次に、本発明に係るディスクブレーキ用パ
ッドクリップ30の第1実施形態について、図1、図
3、および図4を用いて説明する。図1は実施形態に係
るディスクブレーキ用パッドクリップ30の第1実施形
態の図3、図4の拡大図であり、図1(a)はディスク
ブレーキ用パッドクリップ30(以下、パッドクリップ
30という。)の正面図、図1(b)は同側面図であ
る。図1、図3、および図4において、パッドクリップ
30は、インナパッド(摩擦パッド)22と、サポート
14との間のロータ10の回入側および回出側のそれぞ
れのアンカ部に挿入され、摺動抵抗を低減している。
【0016】図3に示すように、インナパッド22をロ
ータ10の軸方向(図3の紙面に直交する方向)の移動
をガイドするために、インナパッド22のパッド保持と
アンカをなすサポート14との間に凹凸嵌合部を形成し
ている。実施形態ではインナパッド22の両側端面部に
突起25Aを形成し、インナパッド22の両側端面に対
向するサポート14のアンカ部に凹溝27Aを形成し
て、両者を凹凸嵌合させている。実施形態に係るパッド
クリップ30はこのような凹凸嵌合部の隙間に沿って配
設されている。
【0017】パッドクリップ30は、ロータ10のイン
ナ側部位において、サポート14の凹溝27Aに嵌合さ
れる側面視コ字状部31を、また、コ字状部31に続い
て、コ字状部31の一辺31aを用いて形成され、サポ
ート14の突起14A(二点鎖線で示す)に嵌合される
逆コ字状部33を有している。すなわち、コ字状部31
は、凹凸嵌合部の内奥部に位置するアンカ面27Aに沿
うアンカ片(底部辺)31bと、このアンカ片31bの
上下端で屈曲された上下の対向片31a、31cとから
なる。また、逆コ字状部33は、前記上対向片31aに
接続して形成され、サポート14の突起14Aに嵌合さ
れる上対向片31aと、この上対向片31aに対向し突
起14Aに嵌合される上片33aと、上対向片31aと
上片33aとを接続し、突起14Aの端面と離隔してい
る接続片33bとからなる。そして、上片33aの端部
がさらにほぼ直交して屈曲されて、アンカ片31bと平
行なロータ10の外周側方向に延びる上方片35が設け
られている。上方片35は、アンカ片31bの位置より
インナパッド22側、すなわち、ロータ10の中心位置
側に距離Laで配設されている。また、逆コ字状部33
の開口部、すなわち、上片33aと上対向片31aとの
長さMaは、奥側(摩擦パッド側)の接続片33bの長
さよりも短く形成され、入口が狭くなっている。
【0018】また、上対向片31aの両方の端部〔図1
(a)の左右方向〕には、上片33aに向けて折り曲げ
られて突出し、サポート14の突起14Aを挟持するへ
字状の挟持部37が形成されている。
【0019】このようなパッドクリップ30は、前記コ
字状部31をサポート14のアンカ部の凹溝27Aに当
接するように装着し、また、逆コ字状部33をサポート
14の突起14Aの端面と離隔するとともに、上対向片
31aと上片33aとで突起14Aに嵌合することで、
サポート14に装着される。パッドクリップ30は、サ
ポート14から離脱しないように、挟持部37がサポー
ト14の突起14Aを挟持している。パッドクリップ3
0のコ字状部31の内方には、インナパッド22の両側
端面部に突起25Aが挿入され、インナパッド22をロ
ータ10の軸方向(図3の紙面に直交する方向)に移動
自在にガイドしている。インナパッド22が制動により
トルクを受けて下対向片31cが弾性変形し、インナパ
ッド22が下方に下がり、パッドクリップ30がロータ
10の中心位置側に倒れると、サポート14の突起14
Aを挟持している逆コ字状部33の開口部の接触点Na
の位置が、図示の左側の接触点Nbに移動しようとす
る。このとき、サポート14の突起14Aを挟持してい
る開口部の点NcとNaの距離Qaは、移動後の点Nc
とNbの距離よりも短いため、移動するためには逆コ字
状部33の開口部を開く方向に力が作用する。したがっ
て、逆コ字状部33の開口部の接触点Naは、サポート
14の突起14Aから離隔することなく、絶えず接触し
ているため、サポート14とパッドクリップ30との間
に隙間(ガタ)が生ずることがない。
【0020】これに対して、例えば、図5に示すよう
に、パッドクリップ30の上方片39が、アンカ片31
bの位置より反摩擦パッド側、すなわち、ロータ10の
中心位置側から離れる方向に距離Lbで配設されている
場合を考慮する。このとき、前記と同様に、逆コ字状部
33の開口部、すなわち、上片33aと上対向片31a
との長さMaは、奥側(摩擦パッド側)の接続片33b
の長さよりも短く形成され、入口が狭くなっているとす
る。
【0021】前記と同様に、インナパッド22が制動ト
ルクを受けて下対向片31cが弾性変形し、インナパッ
ド22が下方に下がり、パッドクリップ30がロータ1
0の中心位置側に倒れると、サポート14の突起14A
を挟持している逆コ字状部33の開口部の接触点Ndの
位置が、点Ncを支点として図示の左側の接触点Neに
移動しようとする。このとき、サポート14の突起14
Aを挟持している開口部の点NcとNdの距離Qbは、
サポート14の突起14Aの幅Maよりも長いため、移
動後の点NcとNeの距離も長くなり、逆コ字状部33
の開口部の接触点Ndは、サポート14の突起14Aか
ら離隔する。このため、サポート14とパッドクリップ
30との間に隙間(ガタ)が生じてしまう。したがっ
て、サポート14とパッドクリップ30との間で振動、
騒音を発生する恐れが生ずる。
【0022】次に、本発明に係るディスクブレーキ用パ
ッドクリップ30の第2実施形態について、図6を用い
て説明する。図6(a)はディスクブレーキ用パッドク
リップ30A(以下、パッドクリップ30Aという。)
の正面図、図6(b)は同側面図、図6(c)は同底面
図である。なお、第1実施形態と同一部材には同一符号
を付して説明は省略する。
【0023】パッドクリップ30Aでは、パッドクリッ
プ30に対して、さらに、アンカ片31bの両方の端部
〔図6(a)、図6(c)の左右方向〕には、サポート
14に向けて折り曲げられて突出し、サポート14を挟
持するへ字状の挟持部41が形成されている。第2実施
形態では、さらに、挟持部41でサポート14を挟持し
ているため、パッドクリップ30Aは確実にサポート1
4を挟持し、隙間(ガタ)の発生が少なくなり、振動、
騒音の発生を防止できる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るパッ
ドクリップは、サポートを挟持している位置が、摩擦パ
ッドを支持しているコ字状部の底部辺の位置よりも摩擦
パッド側にあるため、パッドクリップの撓みによりパッ
ドクリップが摩擦パッド側に倒れても、挟持している長
さが開く方向にあり、パッドクリップがサポートから離
隔することがなく、確実に挟持を維持でき、パッドクリ
ップとサポートとの間にガタが生ずることがないので、
振動、騒音の発生を防止できる。また、パッドクリップ
は開口側が狭く構成されているため、パッドクリップの
撓みによりサポートを挟持している位置が摩擦パッド側
に移動しても、サポートの狭い挟持位置でサポートを確
実に挟持しており、さらにパッドクリップとサポートと
の間にガタが生ずることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスクブレーキ用パッドクリップの
第1実施形態を示す図であり、図1(a)は同正面図、
図1(b)は同側面図である。
【図2】本発明のディスクブレーキ用パッドクリップを
装着したディスクブレーキの平面図である。
【図3】本発明のディスクブレーキ用パッドクリップを
装着したディスクブレーキの正面図である。
【図4】本発明のディスクブレーキ用パッドクリップを
装着したディスクブレーキの背面図である。
【図5】ディスクブレーキ用パッドクリップの作動を説
明する図である。
【図6】本発明のディスクブレーキ用パッドクリップの
第2実施形態を示す図であり、図6(a)は正面図、図
6(b)は側面図、図6(c)は底面図である。
【図7】従来のディスクブレーキ用パッドクリップの説
明図である。
【図8】従来の他のディスクブレーキ用パッドクリップ
の説明図である。
【符号の説明】
10 ロータ 12 キャリパ 14 サポート 16、18 ガイドピン 20 液圧シリンダ 22 インナパッド(摩擦パッド) 24 キャリパ爪 26 アウタパッド(摩擦パッド) 30、30A ディスクブレーキ用パッドクリップ 31 コ字状部 33 逆コ字状部 31b アンカ片(底部辺) 33a 上片 33b 奥側(摩擦パッド側)の接続片 35 上方片 37、41 挟持部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータに対向して配置した摩擦パッド
    と、この摩擦パッドからの制動力を支承するサポートと
    を有するディスクブレーキに用いられ、前記摩擦パッド
    のコ字状に突起した側縁部とサポートのコ字状凹部のア
    ンカ部との間に装着されて摩擦パッドを支持してなるパ
    ッドクリップにおいて、前記パッドクリップは、摩擦パ
    ッドの側縁部とサポートのアンカ部との間の第1コ字状
    部と、第1コ字状部の一片を用いて接続される第2コ字
    状部と、第2コ字状部の一端辺にほぼ直交して接続さ
    れ、かつ第1コ字状部の底部辺と平行な第3辺部とから
    なり、第3辺部が第1コ字状部の底部辺よりも摩擦パッ
    ド側に位置していることを特徴とするディスクブレーキ
    用パッドクリップ。
  2. 【請求項2】 ロータに対向して配置した摩擦パッド
    と、この摩擦パッドからの制動力を支承するサポートと
    を有するディスクブレーキに用いられ、前記摩擦パッド
    のコ字状に突起した側縁部とサポートのコ字状凹部のア
    ンカ部との間に装着して摩擦パッドを支持してなるパッ
    ドクリップにおいて、前記パッドクリップは、摩擦パッ
    ドの側縁部とサポートのアンカ部との間の第1コ字状部
    と、第1コ字状部の一片を用いて接続される第2コ字状
    部と、第2コ字状部の一端辺にほぼ直交して接続され、
    かつ第1コ字状部の底部辺と平行な第3辺部とからな
    り、第3辺部が第1コ字状部の底部辺よりも摩擦パッド
    側に位置しているとともに、第2コ字状部の開口部が底
    部辺より狭く形成されることを特徴とするディスクブレ
    ーキ用パッドクリップ。
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