JPH08184339A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JPH08184339A
JPH08184339A JP7000316A JP31695A JPH08184339A JP H08184339 A JPH08184339 A JP H08184339A JP 7000316 A JP7000316 A JP 7000316A JP 31695 A JP31695 A JP 31695A JP H08184339 A JPH08184339 A JP H08184339A
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JP
Japan
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pad
brake
rotor
torque
receiving member
Prior art date
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Pending
Application number
JP7000316A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Fukami
佳雄 深見
Shinji Aoyanagi
伸治 青柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Akebono Brake Industry Co Ltd filed Critical Akebono Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】板取り性が良く、簡単な構成で車両の前進方向
においてブレーキを作動させたときにブレーキパッドと
トルク受け部材との間の衝突を軽減して衝突音の発生を
防止するパッドクリップを提供する。 【構成】ディスクブレーキ1は、ロータと、ロータの両
側に配設された一対のブレーキパッド20と、トルク受
け部材10と、ブレーキパッドをロータの周方向に付勢
する弾性板材製のパッドクリップ50とを備え、パッド
20は、周方向両端部に径方向内側に配設される側面形
状が矩形のトルク伝達部22を備え、トルク受け部材1
0は、パッドのトルク伝達部が挿入されるコ字状案内溝
12を備え、パッドクリップ50は、パッドのトルク伝
達部とトルク受け部材の案内溝との間に挾まれるコ字状
折曲部と、コ字状折曲部から径方向外側に延び、パッド
のトルク伝達部分でない位置にてパッドをロータ周方向
に付勢する部分26を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクブレーキにお
いて、パッドの遊動を防止することによって、騒音の発
生を防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等に搭載されるディスクブレーキ
は、車体側に固定されてロータを挾むマウンティングブ
ラケットであるトルク受け部材と、トルク受け部材に支
持されて、ロータの両側面に対向する1対のブレーキパ
ッドと、ブレーキパッドをブレーキディスクに押圧する
油圧ピストン,シリンダを有するキャリパとを備える。
【0003】図5は、トルク受け部材とブレーキパッド
との位置関係を示す説明図である。トルク受け部材10
は、ブレーキパッドのための案内レール12,14を有
し、このレール12,14内にブレーキパッド20が収
容される。ブレーキパッド20と案内レール12,14
との間には間隙G1,G2が形成されており、ブレーキパ
ッドのトルク受け部材への組付けを容易にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ディスクブレーキは、
ロータの車両の前進方向の回転方向(ロータの前進方向
と称する)を矢印R方向としたときに、運転者がブレー
キを作動させると、ブレーキパッド20はロータに押圧
され、ロータとともに案内レール内を矢印R方向に急速
に移動する。この作用によって、ブレーキパッド20と
案内レール14との間の間隙G2はなくなり、反対側の
間隙G3が増大する。この作動によって、ブレーキパッ
ド20は、トルク受け部材10に衝突して衝撃音を発生
させる。
【0005】そこで、ブレーキパッドとトルク受け部材
との間に形成される間隙に起因するがたつき並びに上記
の衝撃音を防止するために、両者の間に弾性部材を挾む
ことが提案され、例えば実公平1−12016号公報
は、この種の技術を開示している。しかし、その従来例
において、ブレーキパッドをロータの周方向に押圧する
ばね片84は、折り曲げられてブレーキパッドのトルク
伝達部に位置しているため、パッドクリップの板取りが
悪かった。本発明は、板取り性が良く、簡単な構成で効
果的にブレーキパッドを一方向に付勢するパッドクリッ
プを備えるディスクブレーキを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のディスクブレー
キは基本的手段として、車輪と一体的に回転するロータ
と、該ロータの両側に配設された一対のブレーキパッド
と、該ブレーキパッドを前記ロータに対して接近・離間
可能に支持するとともに、該ブレーキパッドのつれ回り
トルクを受けるトルク受け部材と、ブレーキパッドをロ
ータの周方向に付勢する弾性板材製のパッドクリップと
を備え、ブレーキパッドは、周方向の両端部に径方向の
内側に配設される側面形状が矩形のトルク伝達部を備
え、トルク受け部材は、ブレーキパッドのトルク伝達部
が挿入されるコ字状の案内溝を備え、パッドクリップ
は、ブレーキパッドのトルク伝達部とトルク受け部材の
案内溝との間に挾まれるコ字状の折曲部と、コ字状の折
曲部から径方向外側に延び、ブレーキパッドのトルク伝
達部分でない位置にてブレーキパッドをロータ周方向に
付勢する部分を備える。
【0007】さらに、パッドクリップは、ブレーキパッ
ドを周方向に付勢する膨出部を備える。
【0008】
【作用】ブレーキパッドは、常時ロータの周方向に付勢
されており、車両前進時にブレーキが作動したときにも
ブレーキパッドとトルク受け部材との間のがたつきや衝
突音は発生しない。
【0009】
【実施例】図1は本発明の実施例に係るディスクブレー
キの要部を中心線から半分を省略して示す正面図であ
る。全体を符号1で示すディスクブレーキは、車両の車
輪とともに回転する図示しないロータと、ロータを跨ぐ
形状を有するトルク受け部材10を有し、トルク受け部
材10は、ネジ穴16を利用して、ボルトによって車体
側に固定される。ロータの外周部を跨いで配設されるキ
ャリパ30は、トルク受け部材10に対して、スライド
ピン等によってロータの軸線方向に移動可能に支持され
ている。
【0010】ロータを跨ぐキャリパ30のインナ(車体
内側)側にはブレーキ液の液圧を受けるシリンダが配設
されており、シリンダに挿入されたピストンは、トルク
受け部材のインナ側に配設されたブレーキパッドをロー
タに対して押圧する。この反力を受けるキャリパ30
は、押圧爪部32によってアウタ(車両の外側)側のブ
レーキパッド20をロータへ押圧し、ブレーキ力を発生
させる。
【0011】ブレーキパッド20のロータの周方向の端
部には、トルク伝達部となる矩形の突起22が形成して
ある。トルク受け部材10は、ブレーキパッドのトルク
を受けるアーム部11を有し、このアーム部11の内側
に形成した案内溝12に対してブレーキパッド20の突
起22が嵌合する。このブレーキパッド20の突起22
とトルク受け部材10の案内溝12との間にパッドクリ
ップ50が装着される。
【0012】図2はパッドクリップの側面図、図3は図
2のF矢視図であって、中心線から半分を省略して示
す。パッドクリップ50は、弾性を有する金属板を打ち
抜くとともに折り曲げ加工を施すことによって製作され
る。パッドクリップ50の径方向の最も内側には、ブレ
ーキパッドの径方向の内側の縁部24に当接し、ブレー
キパッド20をロータ半径方向外側に押す第1の面51
が形成される。第1の面51は径方向で外側に立ち上が
る第2の面52に続き、第2の面52の径方向外側の部
分は折り曲げられて第1の面51に平行する第3の面に
連続する。したがって、この3個の面51,52,53
は、側面形状が略コ字形状部55に折曲される。このコ
字形状部55は、ブレーキパッド20のトルク伝達部で
ある突起22の外周部に係合するとともに、トルク受け
部材10の案内溝12の内周部に嵌合される形状を有す
る。
【0013】第2の面52の両側部には、周方向外方へ
の折り曲げ部56,57が形成され、この折り曲げ部5
6,57がトルク受け部材10のアーム部11をアウタ
側とインナ側から挾む。この構成によってパッドクリッ
プ50は、トルク受け部材10に対してロータの軸線方
向に対して位置決めされる。また、第3の面53のロー
タから離れる側の側縁にも径方向の外側に向けて立ち上
がる折曲部58が設けられ、アーム部12に当接する。
【0014】第3の面53は折り曲げられて径方向外側
に向けて立ち上がり、ブレーキパッド20のトルク伝達
部でない位置に第4の面60を形成する。第4の面60
の径方向外側端は、ブレーキパッド20に向けて突出す
る膨出部62が形成される。この膨出部62はブレーキ
パッド20の径方向最外側近傍の肩部26に当接し、ブ
レーキパッド20をロータの前進方向へ付勢する。
【0015】この作用によって、図4に示すように、ブ
レーキパッドのトルク伝達部とトルク受け部材の案内溝
の間に設けられる間隙のうち、車両の前進時のブレーキ
作用時にブレーキパッドのトルクを受ける側の間隙はな
くなり、反対側の間隙G4に間隙が集められる。したが
って、車両の前進時のブレーキ作動時に、ブレーキパッ
ドがトルク受け部材に衝突することはなくなり、衝突音
は発生しない。膨出部60の径方向外側部には連結部6
4が形成され、連結部64は中心線に対称に形成される
インナ側のパッドクリップに連結される。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上のように、ディスクブレー
キのトルク受け部材に形成されるトルク受け用の案内溝
にブレーキパッドの周方向の両端部に設けられるトルク
伝達用の突起を嵌合して、ブレーキパッドをトルク受け
部材に組込む構造を有するディスクブレーキにあって、
ロータが車両の後進方向に回転するときに作動するブレ
ーキのトルクを受ける側のトルク受け部材とブレーキパ
ッドとの間にパッドクリップを配設したものである。こ
のパッドクリップは弾性を有する金属板を折り曲げて、
ロータの回転平面に対して対称形となる形状に形成され
るものである。
【0017】そして、側面形状がトルク受け部材の案内
溝に適合するコ字状部を有し、トルク受け部材の案内溝
内に嵌合されて、ブレーキパッドのトルク伝達部との間
に挾み込まれるとともに、パッドクリップのコ字状部の
両側端部が折り曲げられてトルク受け部材に固着され
る。パッドクリップはコ字状部より径方向外側に延び
て、ブレーキパッド側へ突出する膨出部が形成され、膨
出部のさらに径方向外側は連結部を介してロータの回転
面に対称する部分に連結される。膨出部はブレーキパッ
ドの径方向外側の肩部に当接され、ブレーキパッドを周
方向に常時付勢する。この作用によって、ブレーキパッ
ドが車両の前進方向に回転するロータを制動する際に、
ブレーキパッドのトルク伝達部とトルク受け部材との間
の間隙がなくなり、両者は常時当接することとなる。
【0018】したがって、車両の前進時にディスクブレ
ーキが作動する際にも、ブレーキパッドは予めトルク受
け部材に当接しているので、ブレーキパッドがトルク受
け部材に衝突することはない。そこで、両者の間の衝突
音の発生を防止できる。パッドクリップに形成される膨
出部は、ブレーキパッドとトルク受け部材の案内溝との
間に挾まれるコ字状部から径方向の外側にあって、ブレ
ーキパッドの径方向の最外側近傍を押圧するので、ブレ
ーキパッドを周方向に確実に付勢することができる。
【0019】また、本発明のパッドクリップは、膨出部
をトルク受け部の径方向外側に設けることによって、原
料の板材からパッドクリップの原材料を打ち抜く際の板
取りが改良され、原料のコスト低減を図ることができ
る。さらに、パッドクリップは、1個でアウタ、インナ
側のブレーキパッドを付勢することができ、部品点数も
削減される等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のディスクブレーキを中心線か
ら半分を省略して示す側面図。
【図2】パッドクリップの側面図。
【図3】パッドクリップを中心線から半分を省略して示
す図2のF矢視図。
【図4】本発明のディスクブレーキの作用を示す説明
図。
【図5】従来のディスクブレーキの作用を示す説明図。
【符号の説明】
1 ディスクブレーキ 10 トルク受け部材 12 案内溝 20 ブレーキパッド 22 トルク伝達部 30 キャリパ 50 パッドクリップ 55 コ字状折曲部 62 膨出部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪と一体的に回転するロータと、該ロ
    ータの両側に配設された一対のブレーキパッドと、該ブ
    レーキパッドを前記ロータに対して接近・離間可能に支
    持するとともに、該ブレーキパッドのつれ回りトルクを
    受けるトルク受け部材と、ブレーキパッドをロータの周
    方向に付勢する弾性板材製のパッドクリップとを備え、
    ブレーキパッドは、周方向の両端部に径方向の内側に配
    設される側面形状が矩形のトルク伝達部を備え、トルク
    受け部材は、ブレーキパッドのトルク伝達部が挿入され
    るコ字状の案内溝を備えてなるディスクブレーキにおい
    て、パッドクリップは、ブレーキパッドのトルク伝達部
    とトルク受け部材の案内溝との間に挾まれるコ字状の折
    曲部と、コ字状の折曲部から径方向外側に延び、ブレー
    キパッドのトルク伝達部分でない位置にてブレーキパッ
    ドをロータ周方向に付勢する部分を備えてなるディスク
    ブレーキ。
  2. 【請求項2】 パッドクリップは、ブレーキパッドを周
    方向に付勢する膨出部を備えてなる請求項1記載のディ
    スクブレーキ。
JP7000316A 1995-01-05 1995-01-05 ディスクブレーキ Pending JPH08184339A (ja)

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JP7000316A JPH08184339A (ja) 1995-01-05 1995-01-05 ディスクブレーキ

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JP (1) JPH08184339A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6269915B1 (en) * 1998-11-26 2001-08-07 Akebono Brake Industry Co., Ltd. Pad clip for a disc brake
JP2006090392A (ja) * 2004-09-22 2006-04-06 Advics:Kk パッド吊下げ型のディスクブレーキ

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Effective date: 20041124

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050329