JP4780569B2 - ディスクブレーキ装置用パッドクリップ - Google Patents

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Description

本発明は、ディスクブレーキ装置用パッドクリップに係り、特にサポートに形成された凸部を挟持するタイプのパッドクリップに関する。
ディスクブレーキ装置用パッドクリップは従来から知られており、サポート等のトルク受け部に凸部を形成し、これを挟持するタイプのものや、トルク受け部に凹部を形成し、この凹部に拡開保持されるタイプのものが知られている。このようにしてトルク受け部に対する保持力を得ているパッドクリップは、いずれのタイプであっても、トルク受け部からの脱落防止、トルク受け部に対する密着性の向上という点が課題とされてきていた。
このような課題に対する1つの提案として、従来より知られている構成が、特許文献1や特許文献2に開示されているようなものである。すなわち、トルク受け部の拡開保持部、あるいは挟持部に溝を設け、パッドクリップの脚部中心付近から爪を切り出し、この爪をトルク受け部に設けた溝に引っ掛けてパッドクリップの抜け止め、はずれ防止を図るというものである。
このような構成とすることによれば、パッドクリップの脱落や、パッドクリップがブレーキパッド配置方向へ倒れ込むことを防止することができることは勿論、爪の突っ張り作用により、パッドクリップをトルク受け部に押し付け、密着性を高めることも可能となる。
実開昭59−67635号公報 特開平9−229112号公報
確かに、上記のような構成を持つパッドクリップであれば、トルク受け部に対する抜け止め効果、はずれ防止効果、及び密着性を高める効果を得ることができると考えられる。
しかし、上記のような構成のパッドクリップでは、トルク受け部の凸部を挟持する挟持部の一部を切り欠いて抜け止めやはずれ防止の効果を奏する爪を形成しているため、爪の長さや幅(太さ)に制限があり、爪による押し付け力(バネ定数)に変化を与えることは困難であった。また、挟持部の一部を切り欠いて爪を形成することより、挟持部を構成する板片の強度が極端に低下するといった事態も生じ得た。また、特許文献2に開示されているように、サポートの内側に凹溝を形成する場合、その加工が困難であると共に、組付けが確実になされたか(爪が凹溝に嵌ったか否か)を目視で確認することができないという問題もあった。
そこで本発明では、上記課題を解決し、凹溝に嵌る爪(板片)のバネ定数の選択範囲を広げると共に、爪の形成に伴う挟持部を構成する板片の強度的劣化を招くことも無いディスクブレーキ装置用パッドクリップを提供することを目的とする。
上記のような目的を達成するための本発明に係るディスクブレーキ装置用パッドクリップは、ディスクブレーキ装置のサポートに形成された凸部に凹溝を形成し、前記凹溝を利用して前記凸部を挟持する挟持部と、前記挟持部の上部に位置する脚部基端部、および前記挟持部の下部に位置するパッド保持部を有し、平板状の板片を折り曲げ形成して成るパッドクリップであって、前記凹溝に嵌るはずれ防止片を備え、前記はずれ防止片は、平板状の板片において前記脚部基端部の側方へ延設された抜け止め片に備えられることを特徴とする。
また、上記のような特徴を有するディスクブレーキ装置用パッドクリップにおいて、前記抜け止め片は、前記脚部基端部を基端とする第1折り曲げ片と、前記はずれ防止片を備える第2折り曲げ片とを有し、前記第2折り曲げ片を前記挟持部を有する脚部と前記第1折り曲げ片との間に位置させるように内曲げ形成すると良い。このような構成とすることで、形状形成が容易で、抜け止め片基端部からはずれ防止片までの距離を容易に変更することが可能となる。
また、上記のような特徴を有するディスクブレーキ装置用パッドクリップでは、2つの前記脚部を対として、前記脚部基端部をブリッジ部で接続し、前記第1折り曲げ片と前記第2折り曲げ片とをそれぞれ対を成す前記脚部の方向へ、平板状に形成し、これを折り曲げ形成して構成しても良い。このような構成とすることで、従来、脚部の間で無駄になっていた板材を有効利用することができるようになり、板取性を良好に保つことが可能となる。
また、上記のような特徴を有するディスクブレーキ装置用パッドクリップでは、2つの前記脚部を対として、前記脚部基端部をブリッジ部で接続し、前記第1折り曲げ片を対を成す前記脚部の方向へ、前記第2折り曲げ片を前記ブリッジ部と交差する方向へそれぞれ平板状に形成し、これを折り曲げ形成して構成しても良い。このような構成とすることで、ロータの厚みが薄いディスクブレーキ装置に組付けられるパッドクリップ、すなわち脚部間の隙間が狭いパッドクリップであっても、対を成す脚部から延設された第1折り曲げ片、第2折り曲げ片が重なってしまう事なく板取りでき、抜け止め片を構成することができる。
さらに、上記のような特徴を有するディスクブレーキ装置用パッドクリップでは、前記第1折り曲げ片の下部に、前記凸部の側面に付勢してパッドクリップがロータの軸方向へ移動することを防止する軸方向移動防止片を設けるようにすると良い。このような構成とすることで、抜け止め片に、はずれ防止と軸方向移動防止といった2つの効果を持たせることが可能となり、相乗的にパッドクリップの脱落(抜け)防止を図ることが可能となる。また、従来別途設けていた軸方向移動防止片(爪)を省略することもできるようになる。
上記のような特徴を有するディスクブレーキ装置用パッドクリップによれば、凹溝に嵌るはずれ防止片のバネ定数の選択範囲を広げることができる。また、挟持部を構成する板片の強度を極端に劣化させること無く、はずれ防止片の形成を行うことが可能となる。
以下、本発明のディスクブレーキ装置用パッドクリップの実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
まず、図3〜図5を参照して、本実施形態に係るパッドクリップを取り付けるサポートについて説明する。なお、図3は、パッドクリップをサポートに組付けた様子を示す斜視図であり、図4は、パッドクリップを組付けたサポートにブレーキパッドを組付けた様子を示す斜視図である。また、図5は、サポートを正面視した際のトルク受け部の構成を示す部分拡大図である。
本実施形態に係るパッドクリップ10を取り付けるサポート50は、複数のトルク受け部と、当該複数のトルク受け部を連結するためのフレームとより成る。トルク受け部は、ロータの回入側(図3においては左下側とする)と回出側(図3においては右上側とする)、およびロータのインナ側とアウタ側にそれぞれ設けられる。インナ側トルク受け部52a,52bとアウタ側トルク受け部52c,52dとはそれぞれ、サポートブリッジ部54を介して一体化されている。また、ロータ(不図示)の回入側に設けられるインナ側トルク受け部52aとロータの回出側に設けられるインナ側トルク受け部52bとは、メインフレーム56により連結されており、ロータの回入側に設けられるアウタ側トルク受け部52cとロータの回出側に設けられるアウタ側トルク受け部52dとは、サブフレーム58により連結されている。
このような構成のサポート50は、キャリパ浮動型のディスクブレーキ装置に用いられるものであり、サポートブリッジ部54には、キャリパを摺動可能に取り付けるためのスライドピンを挿入する穴60が形成されている。また、メインフレーム56には、サポートを車両等に固定するためのボルトを螺合させるための雌ネジ孔62が形成されている。
サポート50におけるトルク受け部52(インナ側トルク受け部52a,52b、アウタ側トルク受け部52c,52d)には、凸部70とトルク受け面78が形成されている。凸部70は、サポートを正面視した際の形状をほぼ矩形としており、その上面72と下面76を詳細を後述するパッドクリップ10における挟持部16a,16bによって挟持される。トルク受け部52における凸部70(図5参照)は、その上面72に、トルク受け部52の幅方向(サポート50を正面視した場合の厚み方向)、すなわち図示しないロータの軸方向に沿って、凹溝74が形成されている。凹溝74は、凸部70基端側に形成されており、サポート50を正面視した場合凸部70は、先端側が太くなるような形状となる。凸部70の先端側を太くすることで、挟持部16(16a,16b)によって挟持した際に、パッドクリップ10がサポート50から離間することを防止する効果を発揮することができるようになる。
凹溝74は、ブローチ加工やフライス加工といった機械加工で形成されると良く、基端側上面、すなわち凹溝74の底面と先端側上面72を繋ぐ凹溝74の壁面74aが形成されている。
トルク受け面78は、ブレーキパッド80における耳部82を収容し、耳部側面が当接する部位であり、上述した凸部70の下側に設けられる。
上記のような構成のサポート50は、図3〜図5に示す例の場合、鋳造により外形形成をし、凸部70やトルク受け面78を機械加工により切削されることで完成する。このような構成とすることで、複雑な形状形成(デザイン性も含む)と、必要な寸法出しとを容易に行うことが可能となる。
次に、図1、図2を参照して、本発明のパッドクリップに係る第1の実施形態について説明する。なお、図1は、実施形態に係るパッドクリップの形態を示す斜視図である。また、図2において、図2(A)はパッドクリップの上面図、図2(B)はパッドクリップの正面図、図2(C)はパッドクリップの右側面図をそれぞれ示す。本実施形態に係るパッドクリップ10は、インナ側に設けられるトルク受け部52a,52bと、アウタ側に設けられるトルク受け部52c,52dとのそれぞれに配置される2つの脚部14a,14bが、対としてブリッジ部12によって一体化された形態としている。構成部材としては、ステンレス板や、防錆処理を施した鉄板などであれば良く、平板状に切り出された構成部材を折り曲げ形成することによって形作られている。
それぞれの脚部14a,14bは、脚部基端部15a,15bと、挟持部16a,16b、およびパッド保持部32a,32bから成る。脚部基端部15(15a,15b)は、挟持部16の上部、すなわちブリッジ部12と挟持部16(16a,16b)との間に位置する板片である。本実施形態に係る脚部基端部15は、その側面に抜け止め片19を有する。本実施形態の場合、抜け止め片19は、対を成す脚部14(14a,14b)に対向する側の側面に設けられる。
また、抜け止め片19は、脚部基端部15を基端とする第1折り曲げ片20と、第1折り曲げ片20の先端側に延設される第2折り曲げ片22とを有する。第2折り曲げ片22は、第1折り曲げ片20と挟持部16(脚部14)との間へ向けて折り曲げ形成される。つまり第2折り曲げ片22は、脚部14を基準として、いわゆる内曲げされて形成されるのである。
第2折り曲げ片22の先端には、はずれ防止片22aが設けられている。はずれ防止片22aは、第2折り曲げ片22の先端から、詳細を後述する挟持部16の下部押さえ片26側へ、第2折り曲げ片22とはずれ防止片22aとを合わせた全体の形態が鉤形を成すように形成される板片である。このような形態に形成された第2折り曲げ片22とはずれ防止片22aとの間には段差部22a1が形成され、当該段差部22a1が、上述したトルク受け部52の凹溝74の壁面74aに当接することとなる。
また、第1折り曲げ片20には、軸方向移動防止片20aが設けられている。軸方向移動防止片20aは、図示しないロータの軸に沿った方向に、パッドクリップ10が移動すること、すなわちパッドクリップ10が取り付け位置から軸方向へずれることを防止する役割を担う板片である。構成としては、第1折り曲げ片20の下端部から、下方、すなわち挟持部16の下部押さえ片26側へ向けて延設された板片である。なお、軸方向移動防止片20aは、取り付け状態においてトルク受け部52の凸部70側に向いた板面により凸部70の側面を押圧することとなるため、パッドクリップ10の抜け止めにも寄与することとなる。また、軸方向移動防止片20aにおける組み付け方向側端部(図2(C)中右側)には、先端をパッドクリップ10の内側(対を成す脚部14側)に向けた導入片20bが設けられている。導入片20bを設けることにより、トルク受け部52にパッドクリップ10を組み付ける際、導入片20bがガイドとなり、凸部70に接触する軸方向移動防止片20aを対を成す脚部14側へ押し広げることとなる。このため、トルク受け部52に対するパッドクリップ10の組付け性が向上する。
ここで、第1折り曲げ片20は、挟持部16の上部に設けられる脚部基端部15を基準として側方に延設された板片であるため、組付け状態においても高さ方向にずれのあるトルク受け部52の凸部70に接触する虞が無い。これに対し、軸方向移動防止片20aは凸部70の側面に接触し、当該側面に付勢することとなる。
上記のような構成の抜け止め片19を、対を成す脚部14の内側端部、すなわちパッドクリップ10の中心側へ向けて配置したことにより、パッドクリップ10の板取性を良好にすることができ、材料コストを低減することができる。
挟持部16は、上述したサポート50におけるトルク受け部52に形成された凸部70を挟持して、パッドクリップ10の抜け止め、状態保持を図るための部位である。具体的には、凸部70を挟持する上部押さえ片18と下部押さえ片26、および上部押さえ片18と下部押さえ片26とを連結する連結片24とを有する。
本実施形態に係るパッドクリップでは、上述した抜け止め片19におけるはずれ防止片22aをトルク受け部52に形成した凹溝74に落とし込む(嵌め込む)必要がある。ここで凹溝74は、トルク受け部52の幅の範囲にしか形成されないため、はずれ防止片22aを凹溝74に落とし込むには、凸部70の幅の範囲に、はずれ防止片22aを配置する必要性がある。よって本実施形態では、挟持部16を構成する上部押さえ片18に、はずれ防止片22aを凹溝74の上部へ配置するための切り欠きを設けている。このような構成とすることで、内曲げ形成された第2折り曲げ片22から延設されたはずれ防止片22aが、挟持部16における上部押さえ片18に干渉することなく、凹溝74に配置されることとなる。
また、パッド保持部32は、サポート50に装着されるブレーキパッド80における耳部82を保持するための部位である。パッド保持部32は、挟持部16の下部に設けられる。また、パッド保持部32は、挟持部16における下部押さえ片26と、下部押さえ片26と対向して設けられるパッド保持片36、および下部押さえ片26とパッド保持片36を連結するトルク受け片34とより構成される。トルク受け片34は、上述した下部押さえ片26との成す角が鋭角の範囲内となるように形成される。このため、パッドクリップ10をサポート10におけるトルク受け部52へ取り付けた際には、トルク受け部52におけるトルク受け面78からは、離間する方向へ延設する形態を採ることとなる(例えば図6参照)。パッド保持片36は、トルク受け片34に対して、ブレーキパッド80の配置方向へほぼ直角に設けられる。このため、下部押さえ片26とパッド保持片36との間に形成される空間は、入口側が狭く、トルク受け片34に近づくほど広くなるような形態を採ることとなる。なお、トルク受け片34近傍における下部押さえ片26とパッド保持片36との間隔は、ブレーキパッド80における耳部82の幅(高さ)と一致させることが望ましい。
このような構成とすることで、パッド保持片36は、ブレーキパッド80の耳部82下面へ付勢することとなり、ブレーキパッド80を安定して保持することが可能となる。また、ブレーキパッド80の耳部82を挿入する際に、下部押さえ片26とパッド保持片36との隙間を拡開させることで、トルク受け片34には反りが生ずることとなる。このため、トルク受け片34は、トルク受け部52との間で、バネ作用を生じさせることができ、ブレーキパッド80がトルク受け部52におけるトルク受け面78に衝突する際の衝撃を和らげることも可能となる。
上記のような特徴を持つパッドクリップ10は、脚部基端部15と上部押さえ片18との間の円弧状の折り曲げ部分と、下部押さえ片26とトルク受け片34との間の円弧状の折り曲げ部分、および導入片20bを導入のきっかけとして、挟持部16の上部押さえ片18と下部押さえ片26を凸部70の上面72と下面76へ、軸方向移動防止片20aを凸部70の側面へそれぞれ摺動させてパッドクリップ10を凸部70へと押し込むことにより取り付けられる。
パッドクリップ10の押し込みにより、抜け止め片19におけるはずれ防止片22aが凸部70の上面72に形成された凹溝74に到達すると、はずれ防止片22aは凹溝74に嵌まり込み、第2折り曲げ片22とはずれ防止片22aとの段差部22a1が凹溝74の壁面74aに当接する。これにより、パッドクリップ10がブレーキパッド80の配置方向へ傾倒することが抑制されることとなる。また、軸方向移動防止片20aが凸部70側面に付勢することにより、パッドクリップ10がロータの軸方向に移動することも抑制されることとなる。
次に、図7を参照して、本発明のディスクブレーキ装置用パッドクリップに係る第2の実施形態について説明する。なお、図7において、図7(A)は本実施形態に係るパッドクリップの斜視図であり、図7(B)は本実施形態に係るパッドクリップの右側面図である。また、本実施形態に係るパッドクリップの殆どの構成は、上述した第1の実施形態に係るパッドクリップと同様である。したがって、その機能を同様とする箇所には、同一符号に100を足した符号を付して、詳細な説明は省略することとする。
本実施形態に係るパッドクリップ110と、第1の実施形態に係るパッドクリップ10とは、抜け止め片の形態が異なる。具体的には、第1の実施形態に係るパッドクリップ10では、平板状態において、抜け止め片19を構成する第2折り曲げ片22を、第1折り曲げ片20の側方(延設方向)に配設し、これを脚部14側へ段階的に折り曲げる構成としていた。これに対し、本実施形態に係るパッドクリップ110では、平板上体において、第2折り曲げ片122を第1折り曲げ片120の上方、すなわちブリッジ部112側へ延設し、第2折り曲げ片122をブリッジ部112の配置方向と反対側、すなわち下側へ折り曲げ、第1折り曲げ片120を脚部114側へ折り曲げることで抜け止め片119を構成している。
第2折り曲げ片122の形成形態をこのようなものとすることによれば、第2折り曲げ片122を形成する際、対を成す脚部114間の隙間が第1折り曲げ片120を2つ確保することができる間隔であれば良いため、ロータの厚みが薄いディスクブレーキ装置用のパッドクリップであっても、板取が可能となる。
また、このような構成の第2折り曲げ片122を有するパッドクリップ110では、はずれ防止片122aも、第2折り曲げ片122の上端側へ設けることで、折り曲げ形成後に、はずれ防止片122aを第2折り曲げ片122の下方へ配設することが可能となる。はずれ防止片122aをこのような構成とした場合、第1の実施形態と同様に、第2折り曲げ片122とはずれ防止片122aとの間の段差部22a1のみを凸部70の上面72に形成された凹溝74の壁面74aに当接させるようにしても良いが、図7に示すように、はずれ防止片122aを凹溝74の形成方向、すなわちロータの軸方向に沿って屈曲させ、その側面122a2を広い範囲で凹溝74の壁面74aへ当接させるようにしても良い。このような構成とすることで、はずれ防止片122aが凹溝74の壁面74aに当接する範囲が増えるため、はずれ防止効果を高めることが可能となる。
なお、その他の構成については、上述した第1の実施形態に係るパッドクリップ10と同様である。このような構成のパッドクリップ110であっても、第1の実施形態に係るパッドクリップ10と同様な効果を得ることができる。
次に、図8を参照して、本実施形態のパッドクリップに係る第1の応用形態について説明する。本形態に係るパッドクリップ110aは、基本形態に係るパッドクリップ110と比べ、第2折り曲げ片122の形成方向が異なる。具体的には、基本形態に係るパッドクリップ110では、第2折り曲げ片122は、第1折り曲げ片120の上方、すなわちブリッジ部112に対して直角に交わる方向(実際に第2折り曲げ片122とブリッジ部112が交わることは無い)に沿って延設されていた。これに対し本形態に係るパッドクリップ110aでは、第2折り曲げ片122を第1折り曲げ片120の斜め上方、すなわちブリッジ部122に対して斜めに交わる方向(実際に第2折り曲げ片122とブリッジ部112が交わることは無い)へ延設されている。このため、パッドクリップ110を展開すると、2つの脚部114に備えられる2つの第2折り曲げ片122は、ハの字の体を成すこととなる。
また、第2折り曲げ片122を上記のような形態とした場合、はずれ防止片122aは、第2折り曲げ片122をそのまま延設した板片とし、この側面122a1を凹溝74の壁面74a、あるいは凹溝74と上面72との境界となる角部へ当接させるようにしても良いし、図7に示すように、はずれ防止片122aを凹溝74の形成方向へ屈曲させて、これを凹溝74の壁面74aに当接させるようにしても良い。
このような構成とした場合であっても、本実施形態に係るパッドクリップ110の一部とみなすことができる。すなわち、パッドクリップ110を構成する第2折り曲げ片122の配設方向を第1折り曲げ片120の上端からどのように延設した場合であっても、本実施形態の一部とみなすことができるのである。
上述した実施形態ではいずれも、2つの脚部14(114)をブリッジ部12(112)により一体に形成する旨記載し、図面も同様に示している。しかしながら、本発明に係るパッドクリップとしては、図9、および図10に示すように、インナ側トルク受け部52a,52bに配設される脚部14aと、アウタ側トルク受け部52c,52dに配設される脚部14bとを別体としたものも含まれる。ここで、脚部を別体としてそれぞれをパッドクリップとした場合、個々のパッドクリップ10s,110sの両端に抜け止め片19,119を形成し、パッドクリップ10s,110sの両端に軸方向移動防止片20a,120aを配置することが望ましい。
なお、図9は、第1の実施形態に係るパッドクリップ10における脚部14を別体型のパッドクリップ10sとした場合の例を示し、図10は、第2の実施形態に係るパッドクリップ110における脚部114を別体型のパッドクリップ110sとした場合の例を示す。
また、上述した実施形態ではいずれも、脚部の一方の側端、あるいは両側端に、軸方向移動防止片を設ける旨を記載し、図面にもそのように示している。しかしながら本発明に係るパッドクリップには、軸方向移動防止片を備えないものも含む。このような構成のパッドクリップであっても、本発明の課題を解決することができるからである。
第1の実施形態に係るパッドクリップの構成を示す斜視図である。 第1の実施形態に係るパッドクリップの上面図、正面図、側面図である。 トルク受け部に対してパッドクリップを組付けた状態のサポートの構成を示す斜視図である。 パッドクリップを組付けたサポートに対してブレーキパッドを組付けた状態のサポートの様子を示す斜視図である。 サポートにおけるトルク受け部の部分拡大図である。 パッドクリップを組付けたトルク受け部の部分拡大図である。 第2の実施形態に係るパッドクリップの構成を示す斜視図と側面図である。 第2の実施形態に係るパッドクリップの第1の応用形態を示す斜視図と側面図である。 第1の実施形態に係るパッドクリップにおける脚部を別体型のパッドクリップとした場合の例を示す斜視図である。 第2の実施形態に係るパッドクリップにおける脚部を別体型のパッドクリップとした場合の例を示す斜視図である。
符号の説明
10………パッドクリップ、12………ブリッジ部、14(14a,14b)………脚部、15(15a,15b)………脚部基端部、16(16a,16b)………挟持部、18………上部押さえ片、19………抜け止め片、20………第1折り曲げ片、20a………軸方向移動防止片、20b………導入片、22………第2折り曲げ片、22a………はずれ防止片、22a1………段差部、24………連結片、26………下部押さえ片、32(32a,32b)………パッド保持部、34………トルク受け片、36………パッド保持片、50………サポート、52(52a〜52d)トルク受け部、54………サポートブリッジ部、56………メインフレーム、58………サブフレーム、70………凸部、72………上面、74………凹溝、74a………壁面、76………下面、78………トルク受け部。

Claims (5)

  1. ディスクブレーキ装置のサポートに形成された凸部に凹溝を形成し、前記凹溝を利用して前記凸部を挟持する挟持部と、前記挟持部の上部に位置する脚部基端部、および前記挟持部の下部に位置するパッド保持部を有し、平板状の板片を折り曲げ形成して成るパッドクリップであって、
    前記凹溝に嵌るはずれ防止片を備え、
    前記はずれ防止片は、平板状の板片において前記脚部基端部の側方へ延設された抜け止め片に備えられることを特徴とするディスクブレーキ装置用パッドクリップ。
  2. 前記抜け止め片は、前記脚部基端部を基端とする第1折り曲げ片と、前記はずれ防止片を備える第2折り曲げ片とを有し、
    前記第2折り曲げ片を前記挟持部を有する脚部と前記第1折り曲げ片との間に位置させるように内曲げ形成したことを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ装置用パッドクリップ。
  3. 2つの前記脚部を対として、前記脚部基端部をブリッジ部で接続し、
    前記第1折り曲げ片と前記第2折り曲げ片とをそれぞれ対を成す前記脚部の方向へ、平板状に形成し、
    これを折り曲げ形成して構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のディスクブレーキ装置用パッドクリップ。
  4. 2つの前記脚部を対として、前記脚部基端部をブリッジ部で接続し、
    前記第1折り曲げ片を対を成す前記脚部の方向へ、前記第2折り曲げ片を前記ブリッジ部と交差する方向へそれぞれ平板状に形成し、
    これを折り曲げ形成して構成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のディスクブレーキ装置用パッドクリップ。
  5. 前記第1折り曲げ片の下部に、前記凸部の側面に付勢してパッドクリップがロータの軸方向へ移動することを防止する軸方向移動防止片を設けたことを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1に記載のディスクブレーキ装置用パッドクリップ。
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