JPH0874171A - 消臭、抗菌および防汚機能を有する繊維布帛 - Google Patents

消臭、抗菌および防汚機能を有する繊維布帛

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JPH0874171A
JPH0874171A JP6208742A JP20874294A JPH0874171A JP H0874171 A JPH0874171 A JP H0874171A JP 6208742 A JP6208742 A JP 6208742A JP 20874294 A JP20874294 A JP 20874294A JP H0874171 A JPH0874171 A JP H0874171A
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odor
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順正 金法
Hajime Murakami
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた消臭機能に加えて抗菌性および防汚性
をも有する繊維布帛を提供する。 【構成】 繊維布帛に酸化チタン光触媒が樹脂バインダ
ーで固定されてなる繊維布帛。 【効果】 優れた消臭、抗菌および防汚機能を有し、衣
料、カーテンなどのインテリア用品、衛生材料などとし
て有利に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、消臭、抗菌および防汚
機能を有する繊維布帛に関する。さらに詳しく述べるな
らば、本発明は、衣料、カーテンなどのインテリア用
品、衛生材料、衣料などに広く応用できる、消臭、抗菌
および防汚機能を有する繊維布帛に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、繊維、紙、塗料などの分野に
おいて、消臭機能を有する製品が知られている。しか
し、それらに使用されている消臭性の材料は、ごく一部
を除き、中和作用などによるものが主体であり、完全な
消臭性能を発揮し得るものではない。例えば、酸性の酸
化チタン、硫酸アルミニウムなどは、塩基性のアンモニ
アなどの消臭には効果を発揮しても、中性の悪臭に対し
ては無力である。また、消臭剤自体が塩基性である酸化
亜鉛は、酸性の悪臭であるメチルメルカプタン、硫化水
素などを中和して無臭物質に変えるけれども、中性の悪
臭に対しては無力である。また、これらの酸や塩基を用
いた中和作用による消臭方法では、消臭剤自体が飽和さ
れると効果を発揮できず、洗濯などの処理を行って初め
て機能が回復する。よって、これらの消臭剤は、悪臭の
処理能力に限度があり、しかも塩基性か酸性の物質に対
してだけ作用し、中性の悪臭や種々の成分が複合した悪
臭に対しては全く効果を発揮できない。
【0003】また、活性炭やシリカなどの物理的な吸着
を利用した消臭剤も知られている。これらは、悪臭成分
を消臭剤に集め、周囲の濃度を低下させるが、トータル
で悪臭成分の量が減少することは無いため、本質的な解
決にはならない。理想的には悪臭成分を完全に無臭の成
分にまで分解させることが必要であり、このような作用
を行う化学物質はごくわずかにしか知られていない。例
えば、鉄/フタロシアニンがあり、酵素的に酸化分解作
用を行うこの物質はレーヨン繊維に練り込まれて用いら
れており、例えば、フトン綿に使用され、これによって
アンモニアが消臭されることが確認されている。また、
硫化水素は硫黄に、メルカプタンはジスルフィドに、ア
ルデヒドはカルボン酸に、アミンはケトンとアンモニア
にそれぞれ酸化されることが知られている。しかしなが
ら、これらの分解物の中には臭気を持つものもあり、ま
たこれらの化学物質はすべての悪臭に有効とは言えな
い。すなわち、タバコ臭や汗の臭気の除去には有効では
ない。
【0004】また、複合された悪臭、例えば、タバコの
燃焼ガスは数千の成分を含んでおり、これらを消臭する
ことは技術的に不可能であった。さらに、人の汗の主成
分であるイソ吉草酸に対しては効果のある消臭剤がな
く、また腋臭の臭気成分は数種類の低級脂肪酸が混ざっ
たものであり、これらを完全に無臭化するのは困難であ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来の問題点を一掃することのできる、極めて優れた消臭
機能に加えて抗菌性および防汚性をも有する繊維布帛を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、繊維布帛に酸化チタン光触媒が樹脂バイン
ダーで固定されてなる繊維布帛を提供する。本発明に有
用な繊維布帛としては、ポリエステル、ナイロン、アク
リルなどの合成繊維やレーヨンなどの再生繊維、木綿、
羊毛、絹などの天然繊維からなる編織物などがあり、通
常の染色加工やプリントが施されたものを使用すること
もできる。
【0007】本発明は、繊維布帛に消臭、抗菌および防
汚機能を付与するための材料として酸化チタン光触媒を
用いることを特徴としている。光触媒用の酸化チタン
は、水中のハロゲン含有有機物を炭酸ガスと水分子にま
で分解したり、建築材料として無機物の表面に焼成付着
させ、アセトアルデヒドの消臭性を確認した例がある。
しかしながら、消臭性の繊維布帛の製造用として研究さ
れたり、商品化された例は無い。しかるに、本発明者ら
は、酸化チタン光触媒を使用し、これを繊維布帛に樹脂
接着剤を使用して固定することにより、従来消臭が困難
であったタバコ臭、汗臭、腋臭などを簡単に消臭するこ
とができ、また布帛に付着したタバコのヤニなどの着色
物質を分解させて、防汚効果を得ることができることを
見出したのである。
【0008】さらに、酸化チタン光触媒は、その酸化力
により、大腸菌などを殺すことが知られている。本発明
で得られる繊維布帛は、公知の抗菌防臭繊維布帛と同様
に、黄色ブドウ球菌などの殺菌力があり、菌が人体代謝
物などを分解する時に発生する悪臭を抑制する効果もあ
る。本発明において、酸化チタン光触媒とは、紫外線に
より励起されて水から水素を発生させたり、有機物を分
解するものであり、具体的にはアナターゼ型およびルチ
ル型の結晶型をしているものをいう。
【0009】また、酸化チタン光触媒の触媒活性を高め
るため、白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウムなど
の白金族金属を担持させたものや、銀、銅、亜鉛などの
殺菌性のある金属を担持させたものを使用することもで
きる。一方、従来、糸のダル化やクレーターの形成、顔
料に用いられていたアナターゼ型もしくはルチル型の酸
化チタンは、表面改質により光触媒活性を消去したもの
であり、光触媒活性を示さないものである。
【0010】本発明に使用する酸化チタン光触媒は、水
または溶剤に分散した形態で、または粉末状で用いるこ
とができる。酸化チタン光触媒を繊維布帛に固定する方
法としては、酸化チタン光触媒の水分散液に、水分散性
の樹脂バインダーもしくは水溶解性の樹脂バインダーと
併用して、繊維布帛を浸漬し、マングルロールで絞り、
乾燥する方法を用いることができる。また、酸化チタン
光触媒と水系の樹脂バインダーを含む水性組成物を増粘
し、ナイフコーターなどの公知の装置でコーティングす
ることも可能である。また、微粉末状の酸化チタン光触
媒を使用する場合、溶剤可溶性の樹脂バインダーの溶液
に分散させ、さらに適当な粘度に溶剤で希釈した組成物
に布帛を浸漬し、マングルロールで絞り、次いで乾燥す
る方法を使用することもできる。また、繊維布帛の片面
にナイフコーターなどの公知の装置を使用し、コーティ
ングしたり、グラビヤロールを用いて付着させることも
可能である。
【0011】本発明においては、単に、酸化チタン光触
媒を繊維布帛表面に樹脂バインダーとともに付着させれ
ばよいが、しかしながら、実際には、酸化チタン光触媒
の粒子特性や樹脂バインダーの酸化チタン光触媒による
分解により、次のような問題を生じることがある。すな
わち、酸化チタン光触媒の粒子径が大き過ぎると、悪臭
の分解速度が遅くなり、実用性が無い場合がある。ま
た、繊維布帛に対する付着量が少な過ぎると、悪臭の分
解速度が遅くなり、実用性に欠ける場合がある。一方、
量が多過ぎる場合には、繊維布帛が酸化チタン光触媒に
より劣化を起こしたり、手触りが硬化したりする場合が
ある。しかして、これらの問題を解決するためには、酸
化チタン光触媒の粒子径は、100nm以下、特に50nm
以下であるのが好ましい。
【0012】本発明において、酸化チタン光触媒の粒子
径は、一般にX線粒径と呼ばれるものであって、通常粉
末X線回折法によって得られるX線回折図において、半
値幅をβとした時、以下のScherrerの式により
計算されるものである。 Lc =0.9λ/βcosθ ここで、Lc はX線粒径(Å)を表し、λはX線波長
(Å)を表し、θはピーク位置角度を表す。
【0013】また、繊維布帛に対する酸化チタン光触媒
の付着量は、0.1〜20%の範囲であるのが好まし
く、0.5〜10%の範囲であるのがさらに好ましい。
また、本発明に用いる樹脂バインダーに関しては、酸化
チタンの強烈な酸化力により、本来太陽光の短時間照射
では着色しないはずの樹脂が分解着色を起こす場合が見
られる。例えば、繊維布帛の撥水加工剤であるパーフル
オロアクリレート共重合体は、それ自体短時間の太陽光
の照射で着色することはないが、酸化チタン光触媒を共
存させると、分単位で黄色く着色する。さらに、合成皮
革用のウレタン樹脂で無黄変型と称される樹脂であって
も、酸化チタン光触媒とともにコーティングすると、太
陽光の照射で着色し、臭気が発生する場合がある。一
方、アクリル樹脂を酸化チタン光触媒と共存させ、太陽
光を照射した場合に特有のアクリルモノマー臭を生じる
ことがある。しかして、このような着色は商品価値を低
下させることがあるので、本発明においては着色や臭気
の問題が無い樹脂バインダーを選択することが望まし
い。
【0014】さらに、樹脂バインダーそのものが臭気を
発生すると消臭繊維としての意味を失ってしまう。この
ような着色や臭気の発生の程度は、酸化チタン光触媒の
触媒活性度によっても異なる。触媒活性度が低い場合に
は、アクリル樹脂やウレタン樹脂を使用することが可能
な場合もある。これらの樹脂バインダーを使用する場合
には、洗濯やドライクリーニングでの酸化チタン光触媒
粒子の繊維布帛からの脱落を抑えるため、メラミン樹
脂、エポキシ樹脂、イソシアネート系架橋剤、アジリジ
ン系架橋剤などの架橋剤を併用するのが好ましい。
【0015】以上のことから、太陽光に照射しても着色
や臭気を生じない樹脂バインダーとして、メラミン樹
脂、エポキシ樹脂、フッ素樹脂などを用いるのが特に好
ましい。これらの樹脂は、水溶性のものやまたは溶剤に
溶解した形態のものとして容易に入手することができ、
それぞれ所定の硬化触媒を併用し、加熱条件下や常温下
に硬化させることができる。
【0016】これらの樹脂を酸化チタン光触媒と共存さ
せ、固定化した繊維布帛は、太陽光を照射しても着色せ
ず、繊維布帛の色を保つことができる。また、樹脂バイ
ンダー自体の分解による臭気もない。本発明の繊維布帛
の製造に用いる酸化チタン光触媒含有組成物には、艶消
し用の微粒子、着色のための顔料や、その他特定の機能
付与のための添加剤、例えば、抗菌性や紫外線遮蔽効果
を得るための酸化亜鉛粒子、他の成分からなる消臭剤や
活性炭、酸性白土、シリカゲルなどの吸着剤が含まれて
いてもよい。
【0017】本発明の繊維布帛においては、付着した悪
臭やヤニなどの汚染物質は、直射太陽光やガラス窓を通
過した太陽光、蛍光灯等からのわずかな紫外線を浴びる
だけで分解され、消失せしめられる。
【0018】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づきさらに説明す
る。なお、実施例中の紫外線強度の測定は、ミノルタ製
UV RADIOMETER UM−1(最大吸収波長
367nm)を用いて行った。なお、本発明の効果を得る
ために使用される紫外線の波長は特に限定されるもので
はない。
【0019】実施例1 ポリエステル短繊維の40番手の糸を使用した目付10
0g/m2 の平織物であって、晒し加工がなされたもの
を繊維布帛として使用した。織物を処理するために、下
記組成の処理液を用意した。
【0020】 酸化チタン光触媒水分散液 4.0 重量% (粒子径10nm、固形分40%、石原産業製) トリメチロールメラミン(固形分70%) 0.5 重量% 有機アミン塩酸塩(メラミン硬化触媒) 0.05重量% 水 95.45重量%
【0021】ポリエステル平織物を処理液に浸漬し、マ
ングルロールでピックアップ60%に絞った。次いで、
120℃の乾燥機に入れ、3分間乾燥した。酸化チタン
光触媒の付着量は、織物に対して0.96重量%であっ
た。次に、この織物に対して、汗の消臭試験を以下のよ
うにして行った。ガラス板上に約10cm×10cmの酸化
チタン光触媒処理布および未処理布を固定した。汗の臭
気成分としてイソ吉草酸をアセトンの1%濃度に溶解し
たものをピペツトを使用し、それぞれの布に4滴落と
し、アセトンを自然乾燥させた。ガラス板を365nmの
紫外線強度が5.0mW/cm2 の太陽光の下に1時間曝し
た。試料をそれぞれ20cm×21.5cmの大きさのフリ
ーザーバッグに入れ、ジッパーで密閉し、酢酸用の検知
管で濃度を測定したところ、第1表の結果となり、酸化
チタン光触媒処理布は優れた消臭効果を示した。また、
官能試験でも、未処理布では激しい悪臭が感じられたの
に対して、酸化チタン光触媒処理布では殆ど臭気が感じ
られなかった。
【0022】
【表1】
【0023】比較例1 ポリエステル短繊維の40番手の糸を使用した目付10
0g/m2 の平織物でであって、晒し加工がなされたも
のを布帛として使用した。繊維布帛を処理するため、下
記の組成物を調製した。
【0024】 酸化チタン光触媒水分散液 4.0 重量% (粒子径10nm、固形分40%、石原産業製) アサヒガードAG710 5.0 重量% (パーフルオロアクリレート共重合体、旭ガラス製撥水剤) 水 91.00重量%
【0025】ポリエステル平織物を処理液に浸し、マン
グルロールでピックアップ60%に絞った。次いで、1
20℃の乾燥機に入れ、3分間乾燥した。酸化チタン光
触媒の付着量は、織物に対して0.96重量%であっ
た。次に、汗の消臭試験を実施例1と同様にしておこな
った。その結果、撥水剤が酸化チタン触媒作用で分解着
色し、白生地が黄褐色になった。また、汗の臭気は感じ
ることができなかったが別の刺激臭がした。
【0026】比較例2 実施例1と同一の繊維布帛を試験に用いた。ただし、酸
化チタン光触媒に代えて光触媒活性を消去した酸化チタ
ン(粒子径、200nm)を用い、処理液を実施例1と同
一濃度に調製し、繊維布帛を処理し、次いで汗の消臭試
験を実施例1と同様にして行った。その結果、未処理の
布帛に対比して臭気の程度は同等であり、消臭効果は認
められなかった。
【0027】実施例2 実施例1において処理液の酸化チタン光触媒の濃度を
0.5重量%とし、水の量を98.95%にした以外は
全く同様な操作を行い、処理布を得た。酸化チタン光触
媒の付着量は、織物に対して0.12重量%であった。
次に、汗の消臭試験を実施例1と同様に行ったところ、
イソ吉草酸の臭気は殆ど感じられなかった。
【0028】実施例3 ポリエステルフィラメント糸75d/72fを用いた平
織物であって、目付100g/m2 のものを、高圧下に
130℃で、分散染料を使用し、ブルー色に染色した。
一方、この布帛の処理のため、下記組成の水系の処理液
を用意した。
【0029】 酸化チタン光触媒水分散液 4.0 重量% (粒子径10nm、固形分40%、石原産業製) 水可溶性のエポキシ樹脂R29(高松油脂製) 0.5 重量% 硬化剤ポリカルボン酸cat31(高松油脂製) 0.5 重量% 水 95.00重量%
【0030】ポリエステル平織物を処理液に浸し、マン
グルロールでピックアップ60%に絞った。次いで、1
20℃の乾燥機に入れ、3分間乾燥した。酸化チタン光
触媒の付着量は、織物に対して0.96重量%であっ
た。この繊維布帛を以下のタバコ臭気の消臭試験に使用
した。フィルター付きタバコに火をつけ、一度吸った
後、フィルターを下にして粘着テープの上に垂直に立て
た。500mlの広口ポリエチレンボトルをこの上にかぶ
せ、燃焼ガスを1分間集めた。次に、酸化チタン光触媒
処理布をボトルに入れ、密栓した。比較のため、未処理
の布についても同じ操作を行った。次いで、5分間放置
して臭気を吸着させた後、布を取りだし、ポリエチレン
製の袋に入れて密封し、ガラス板の上に固定し、365
nmの紫外線強度が5.0mW/cm2 の太陽光を4時間照射
した。
【0031】その結果、酸化チタン光触媒処理布では臭
気がほとんど感じられなかったのに対して、未処理布で
は強いタバコ臭がした。
【0032】実施例4 ポリエステルフィラメント糸75d/36fを使用した
サテン織物であって、目付200g/m2 のものを、高
圧型染色機を使用し、分散染料を用い、130℃でベー
ジュ色に染色した。酸化チタンを付着させるための樹脂
バインダーとして下記の組成のインクを作成した。
【0033】 酸化チタン光触媒粉末 20部 (粒子径10nm、石原産業製) 常温硬化フッ素樹脂ディツクフローA.DAタイプ 100部 (大日本インキ製) 希釈液#105(大日本インキ製) 50部
【0034】上記のインクを、125メッシュのグラビ
ヤロールを用いて織物の裏面に塗布し、130℃で乾燥
した。酸化チタン光触媒の織物に対する付着量は、0.
59重量%であった。次に、汗の消臭試験を以下のよう
にして行った。ガラス板上に約10cm×10cmの酸化チ
タン光触媒処理布および未処理布を裏面を上にして固定
した。汗の臭気成分としてイソ吉草酸をアセトンの1%
濃度に溶解したものをピペツトを使用し、それぞれの布
に一滴落とし、アセトンを自然乾燥させた。
【0035】ガラス板を365nmの紫外線強度が5.0
mW/cm2 の太陽光の下に20分間曝した。試料をそれぞ
れポリエチレン製の袋に入れ替え、臭気を官能的に評価
した。その結果、酸化チタン光触媒処理布では臭気はほ
とんど感じられなかったが、未処理布では激しい汗臭気
がした。
【0036】実施例5 綿100%からなる目付150g/m2 の平織物に対し
て、下記の処理液を含ませ、ピックアップ100%にマ
ングルロールで絞り、次いで130℃で5分間乾燥し
た。
【0037】 酸化チタン光触媒水分散液 8.0重量% (粒子径20nm、固形分17%、石原産業製) ボンコートAB885 3.0重量% (アクリル樹脂、大日本インキ製) DZ−22−E 0.4重量% (アジリジン系架橋剤、日本触媒製) 水 88.6重量%
【0038】酸化チタン光触媒の織物に対する付着量
は、1.36重量%であった。次に、この織物に実施例
3の手順でタバコの臭気を付着させた後、紫外線強度
0.7mW/cm2 の紫外線ランプの下で2時間放置した。
臭気を官能的に評価した結果、酸化チタン光触媒処理布
からはタバコの臭気が消えていたのに対して、未処理布
では悪臭が残っていた。
【0039】実施例6 ポリエステルフィラメント糸からなる目付200g/m
2 のサテン織物をベージュ色に染色した。一方で、下記
組成の処理液を調製した。 酸化チタン光触媒粉末(粒子径10nm、石原産業製) 20部 酸化亜鉛トルエン分散液ZS303(住友セメント製) 10部 常温硬化フッソ樹脂ディツクフローA.D Aタイプ 100部 (大日本インキ製) 希釈液#105(大日本インキ製) 50部
【0040】次に、この処理液を、125メッシュのグ
ラビヤロールを用いて、ポリエステル織物の裏面に適用
した。酸化チタン光触媒の織物に対する付着量は、0.
56重量%であった。次いで、この布帛を以下のタバコ
臭気の消臭試験に使用した。フィルター付きタバコに火
をつけ、一度吸った後、フィルターを下にして粘着テー
プの上に垂直に立てた。500mlの広口ポリエチレンボ
トルをこの上にかぶせ、燃焼ガスを1分間集めた。次い
で、酸化チタン光触媒処理布をボトルに入れ、密栓し
た。未処理の布についても同じ操作を行った。1分間放
置して臭気を吸着させた後、ボトルから布を取り出し、
窓ガラスの内側にグラビヤ加工面を外側にして固定し
た。この時の紫外線強度は0.5mW/cm2 であった。こ
の状態で4時間放置した後、臭気を官能的に評価した。
その結果、未処理布にはタバコ臭気が強く残っていたの
に対して、酸化チタン光触媒処理布では臭気が殆ど感じ
られなかった。
【0041】実施例7 ポリエステル短繊維の40番手の糸を使用した目付10
0g/m2 の平織物であって、晒し加工がなされたもの
を繊維布帛として使用した。織物を処理するために、下
記組成の処理液を用意した。
【0042】 酸化チタン光触媒水分散液 8.0 重量% (粒子径10nm、固形分40%、石原産業製) トリメチロールメラミン(固形分70%) 0.5 重量% 有機アミン塩酸塩(メラミン硬化触媒) 0.05重量% 水 91.45重量%
【0043】ポリエステル平織物をこの処理液に浸し、
マングルロールでピックアップ60%に絞った。次い
で、120℃の乾燥機に入れ、3分間乾燥した。酸化チ
タン光触媒の付着量は、繊維重量に対して1.92%で
あった。次に、繊維製品衛生加工協議会で定められた菌
数測定法により、抗菌性の評価を行った。菌種には黄色
ブドウ球菌を使用し、培養時にオーブン中で光のない状
態と蛍光灯下の2条件で実施した。結果を下記の表2に
示す。
【0044】
【表2】
【0045】この結果から、酸化チタン光触媒処理布は
蛍光灯照射下で抗菌性があることがわかる。
【0046】実施例8 実施例7で得られた酸化チタン光触媒処理布を、タバコ
のヤニの防汚性評価のために使用した。フィルター付き
タバコに火をつけ、一度吸った後、フィルターを下にし
て粘着テープの上に垂直に立てた。500mlの広口ポリ
エチレンボトルをこの上にかぶせ、燃焼ガスを1分間集
めた。この操作を5回繰り返すとポリエチレンボトルは
茶褐色に汚染された。アセトンを20mlボトルの中に添
加し、振ると茶褐色のヤニは溶解した。
【0047】ガラス板の上に酸化チタン光触媒処理布と
未処理布を固定し、上記で得られたヤニのアセトン溶液
をピペツトを使用して3滴滴下した。滴下した箇所はそ
れぞれ茶褐色に着色した。ガラス板を直射太陽光のもと
で合計16時間照射したところ、酸化チタン光触媒処理
布の着色は消失していたのに対して、未処理布の着色は
変化が無かった。
【0048】実施例9 ポリエステルフィラメント糸75d/72fを用いた平
織物であって、目付100g/m2 のものを、高圧下に
130℃で、分散染料を使用し、黒色に染色した。一
方、この布帛の処理のため、下記組成の水系の処理液を
用意した。
【0049】 酸化チタン光触媒水分散液 5.0重量% (粒子径10nm、固形分17%、石原産業製) 塩化パラジウムの1%ジメチルホルムアミド溶液* 20.0重量% ボンコートAB885 3.0重量% (アクリル樹脂、大日本インキ製) DZ−22−E 0.4重量% (アジリジン系架橋剤、日本触媒製) 水 88.6重量% *塩化パラジウムをジメチルホルムアミド中に100℃で加熱溶解して調製し た。
【0050】ポリエステル平織物を処理液に浸し、マン
グルロールでピックアップ60%に絞った。次いで、1
20℃の乾燥機に入れ、3分間乾燥した。塩化パラジウ
ムを担持した酸化チタン光触媒の付着量は、織物に対し
て0.51重量%であった。汗の消臭試験を実施例1と
同様にして行ったところ、イソ吉草酸の臭気はほとんど
感じられなかった。
【0051】
【発明の効果】本発明は、優れた消臭、抗菌および防汚
機能を有する繊維布帛を提供することができる。本発明
のこの繊維布帛は、衣料、カーテンなどのインテリア用
品、衛生材料などとして有利に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金法 順正 石川県能美郡根上町浜町ヌ167番地 小松 精練株式会社内 (72)発明者 村上 肇 滋賀県草津市西渋川二丁目3番1号 石原 産業株式会社中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維布帛に酸化チタン光触媒が樹脂バイ
    ンダーで固定されてなる繊維布帛。
  2. 【請求項2】 酸化チタン光触媒の粒子径が100nm以
    下である請求項1記載の繊維布帛。
  3. 【請求項3】 酸化チタン光触媒を繊維に固定するため
    の樹脂バインダーが硬化型樹脂である請求項1または2
    記載の繊維布帛。
  4. 【請求項4】 酸化チタン光触媒の繊維布帛に対する付
    着量が0.1〜20重量%である請求項1,2または3
    記載の繊維布帛。
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