JP3952602B2 - 機能性を有する繊維構造物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、従来なかった耐久性のある消臭、抗菌、防カビおよび防汚機能を有する繊維構造物に関するものである。特に消臭性においては、今までになかった繊維構造物の着臭防止効果がある繊維構造物である。
【0002】
【従来の技術】
近年、国民の生活水準の向上に伴い健康および衛生に関する意識も高まっており、衣食住の各分野において、消臭、抗菌、防カビおよび防汚加工を施した製品や技術が実用化されている。特に、衣料の分野では、身につけることから、様々な消臭、抗菌、防汚加工技術が開発されている。また、インテリアを含めた他用途への展開が進められている。
【0003】
例えば、繊維に対して消臭、抗菌および防汚加工を施す場合は、原糸への練り込み、紡績工程における付与、染色時および染色後の付与が行われている。しかし、この方法では、繊維全体に対して消臭、抗菌、防汚性を満足する加工を施すためには、加工剤を多く付与する必要があり生産性が悪くなる場合があった。また、付着量が増えるために風合いが硬くなったり、加工剤によっては色味が白くなって見栄えが悪くなることがあった。
【0004】
また、これらに使用されている消臭剤は、ごく一部を除き中和作用などによるものが主体であり、持続性のある消臭機能を発揮し得るものではない。例えば酸性の酸化チタン、硫酸アルミニウムなどは、塩基性のアンモニアなどの消臭には効果を発揮しても、中性の悪臭に対しては無力である。また、消臭剤自体が塩基性である酸化亜鉛は、酸性の悪臭であるメチルメルカプタン、硫化水素などを中和して無臭物質に変えるけれでも、中性の悪臭に対しては無力である。また、これらの酸や塩基を用いた中和作用による消臭方法では、また、消臭剤自体が飽和されると効果を発揮できず、洗濯などの処理を行って初めて機能が回復する。よって、これらの消臭剤は、悪臭の処理能力に限度があり、しかも塩基性か酸性の物質に対しては全く効果を発揮できない。また、活性炭やシリカなどの物理的な吸着を利用した消臭剤も知られている。これらは、悪臭成分を消臭剤に集め、周囲の濃度を低下させるが、トータルで悪臭成分の量が減少することはないため、本質的な解決にはならない。理想的には悪臭成分を完全に無臭の成分にまで分解させることが必要であり、このような作用を行う化学物質はごくわずかにしか知られていない。例えば、鉄/フタロシアニンがあり、酵素的に酸化分解作用を行うこの物質はレーヨン繊維に練り込まれて用いられており、例えば、ふとん綿に使用され、これによってアンモニアが消臭されることが確認されている。また、硫化水素は硫黄に、メルカプタンはジスルフィドに、アルデヒドはカルボン酸に、アミンはケトンとアンモニアにそれぞれ酸化されることが知られている。
【0005】
しかしながら、これらの分解物の中には臭気を持つものもあり、またこれらの化学物質はすべての悪臭に有効とは言えない。すなわち、タバコ臭や汗の臭気の除去には有効ではない。また、複合された悪臭、例えば、タバコの燃焼ガスは数千の成分を含んでいると言われ、これらを全て消臭することは困難であった。
【0006】
さらに、人の主成分であるイソ吉草酸に対しては効果ある消臭剤がなく、また腋臭の臭気成分は数種類の低級脂肪酸が混ざったものであり、これらを完全に無臭化するのは困難であった。このような消臭加工は空気中の臭い成分を分解または吸着により除去や、減少させることはできるが、消臭加工した繊維構造物はむしろ臭い成分を吸着したり、分解により他の成分に変化し、かえって変な臭い成分が発生する場合がある、ゆえに現時点では完全に臭い成分を除去することができない。むしろ、消臭加工していない繊維構造物の方が着臭防止効果があることが多く見受けられる。
【0007】
また、酸化チタン光触媒を繊維に固定すれば、消臭、抗菌、防カビおよび防汚などの機能が得られることは予想できるが、酸化チタン光触媒を繊維に固着させるためには何らかのバインダー樹脂が必要であり、従来使用していたアクリル系樹脂やウレタン系樹脂のバインダー樹脂は有機質の炭化水素を含む樹脂であるため、酸化チタン光触媒の強い酸化分解力によりバインダー樹脂が分解して、着色したり、悪臭がするなどの問題が生じていた。
【0008】
さらに、酸化チタン光触媒を付与された繊維自体が劣化し、着色、強度低下、低分子量の分解物生成により悪臭の発生などの問題が生じることもあり、繊維材料に対して酸化チタン光触媒を用いて消臭等の機能を付与する技術は、未だ実用化されてはいない。従来において、酸化チタン光触媒が利用された例としては、セラミックやガラスなどの無機物の表面に固定されたものであっても、有機物の表面に固定されたものは存在しなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑み、使用に際して変色や劣化がなく、持続性のある、消臭、抗菌、防カビおよび防汚機能を同時に有する優れた機能性を有する繊維構造物を提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用する。すなわち、本発明の繊維構造物は、不活性酸化チタンを0.3〜5重量%含有するポリエステル系繊維50重量%以上含み、かつ、該ポリエステル系繊維の異形断面係数が1.2〜2の範囲にある繊維構造物であって、該繊維構造物を構成する繊維表面上に、中間層として、過酸化チタン粒子層、ゼオライトの層、ゼオライトをシリコーン系もしくはフッ素系樹脂で固定した層、および、アルキルシリケートの層から選ばれたいずれかの層を有し、さらにその上層部に光触媒半導体の層を有することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、前記課題、つまり変色や劣化がなく、効果の持続性に優れ、かつ、消臭、抗菌、防カビおよび防汚機能を同時に有する繊維構造物について、鋭意検討し、特定なポリエステル系繊維に、特定な中間層を介して、光触媒半導体の層を設けてみたところ、意外にも、かかる課題を一挙に解決することを究明したものである。
【0012】
本発明の繊維構造物を構成する繊維は、不活性酸化チタンを0.3〜5重量%含有するポリエステル系繊維50重量%以上含み、かつ、その異形断面係数が1.2〜2の範囲にあるポリエステル系繊維が使用される。ここでポリエステル系繊維としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポレヘキサメチレンテレフタレートなどが好ましく使用される。また、かかるポリエステル系繊維を構成するポリエステルとしては、第3成分を共重合したものも使用することができ、かかる第3成分としては、イソフタル酸、5−スルホイソフタル酸、メトオキシポリオキシエチレングリコールなどを共重合させ好ましく使用される。本発明の機能性は、かかるポリエステル系繊維を好ましくは100%含有した繊維で該繊維構造物が構成されている時に優れた向上効果を示す。
【0013】
また、本発明の繊維構造物を構成する繊維として使用される他の繊維としては、たとえばポリアミド、ポリアクリル等の合成繊維、アセテート、レーヨン等の半合成繊維、羊毛、絹、木綿、麻等の天然繊維のいずれかが含まれていてもよい。
【0014】
本発明でいう繊維構造物とは、布帛状物はもちろん、帯状物、紐状物、糸状物など、要するに繊維構造体を含む物体であれば、いかなる構造、形状のものであってもさしつかえないが、好ましくは合成繊維を主体とした布帛状のもの、すなわち編織物や不織布を含むものが用いられる。つまり本発明の繊維構造物とは、かかる繊維構造物を含む複合材料を含むものである。
【0015】
かかるポリエステル系繊維に用いられる不活性酸化チタンとは、特定波長の光、特に好ましくは紫外線に対して励起されることなく不活性である酸化チタン、好ましくはポリエステル系合成繊維の製造において艶消し剤として用いられる酸化チタンが使用される。かかる不活性酸化チタンを添加することにより、有機性100%のポリエステル系繊維中に無機性の酸化チタンが添加したことで無機性が高められ、上層部に用いられた光触媒半導体の酸化還元作用がポリエステル系繊維におよぼす影響を減少化させる働きが惹起するものである。かかる不活性酸化チタンは、ポリエステル系繊維の重合時に添加することができ、製糸性や糸物性からして、平均粒子径が好ましくは0.1〜0.7μm、さらに好ましくは0.2〜0.4μmの範囲のものがよい。また、かかる不活性酸化チタンの添加量としては、繊維重量に対して0.3〜5重量%、好ましくは0.5〜4重量%含有しているものが使用される。0.3重量%未満では、ポリエステル系繊維が光触媒半導体にて分解されやすくなり、光触媒機能および繊維構造物としての物性が耐久性よく持続することができなくなる。また5重量%を越えては、製糸性や糸物性が満足するものが得られない。
【0016】
また、上述のポリエステル系繊維の異形断面係数とは、真円断面糸と同じ断面積をもつ、言い換えれば同じデニールでの、異形断面糸の外周長さと真円断面糸の外周長さとを比較したものであり、具体的には、異形断面糸の外周を真円断面糸の外周で割った値で表したものである。この数値が大きくなるほど、糸重量当たりの表面積が多くなり、それに伴い光半導体の層の面積も多くなるので、それだけ本発明の機能性が増加されるものである。かかる異形断面係数としては、1.2〜2、好ましくは1.3〜1.8の範囲のものが使用される。1.2未満のものでは、円形断面に近く、機能性の効果があまり期待できない。また、2を越えるものはポリエステル系繊維の紡糸において断面形状を形成するのが困難なレベルのものであり、生産性の上から好ましくない。
【0017】
本発明で述べる繊維表面上とは、繊維構造物を構成する単繊維1本1本の表面、または糸の表面、または繊維構造物の表面をあらわし、特に限定するものでない。
【0018】
本発明において、光触媒とは、紫外線により励起され強い酸化力によって有機物を酸化分解する特性を有するものであり、具体的には、アナターゼ型、ルチル型と呼ばれる結晶型の構造をもつものをいう。
【0019】
本発明は、かかる光触媒が、消臭性、着色物分解除去性(防汚性)、殺菌性(抗菌、防カビ)を有するという事実に着目し、これを繊維構造物に付与して生かしたものである。
【0020】
たとえば消臭性機能を持つ加工技術は、これまでに数多く紹介されてきたが、従来の消臭技術では、ある特定の臭気のみ消臭し、臭気が残ったり、持続性、耐久性に乏しいという問題があった。
【0021】
しかし、本発明の光触媒は、これまで困難とされてきたタバコ臭や汗臭などをバランス良く消臭し、しかも、かかる臭気を酸化分解する機能も有するので、着臭防止というこれまでにない非常に優れた効果も達成するものである。また、タバコのヤニなどの着色物を分解除去する機能を有するので、着色物に対する防汚効果も達成することができるものである。さらに、本発明の光触媒は、その酸化力により、MRSA菌、大腸菌、黄色ブドウ状球菌などに対する殺菌力を有するので、抗菌、防カビ加工の効果も達成することができるものである。
【0022】
かかる光触媒の粒子径は、大きすぎたり、比表面積が小さすぎたりすると、有機物、特に細菌に対する分解速度が低下する傾向があるので、粒子径としては、30nm以下で、比表面積が100〜300m 2 /gであるものが好ましく使用される。かかる光触媒の繊維構造物に対する付着量は、少なすぎると悪臭成分などの有機物の分解速度が低下し、十分な性能が得られなかったり、また多すぎると、繊維布帛の光触媒による劣化を起こしたり、風合いが硬化なものになり、実用的なものでなくなるため、繊維構造物に対する光触媒の付着量は、好ましくは0.03〜15重量%、より好ましくは0.05〜10重量%の範囲であり、0.03重量%未満であれば、本発明の機能性の効果が得られにくい、また15%重量を越えると、機能性は満足できるが、風合いが硬くなり繊維構造物として適しないものとなる。
【0023】
かかる光触媒半導体は、光によって励起され、酸化、還元作用で有害物質を分解するものであるが、かかる物質としては、TiO2 、ZnO、SrTiO3 、CdS、CdO、CaP、InP、In2 3 ,CaAs、BaTiO3 、K2 NbO3 、Fe2 3 、Ta2 5 、WO3 、SaO2 、Bi2 3 、NiO、Cu2 O、SiC、SiO2 、MoS2 、MoS3 、InPb、RuO2 およびCeO2 から選ばれた少なくとも1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。特に、高い光触媒作用を有し、化学的に安定であり、かつ、無害である酸化チタン系化合物がより好ましい。かかる酸化チタン系化合物とは、いわゆる酸化チタンのほか、含水酸化チタン、水和酸化チタン、水酸化チタン、メタチタン酸およびオルトチタン酸から選ばれた少なくとも1種を使用することができる。
【0024】
本発明のかかる光触媒半導体としては、なかでもアナターゼ型結晶形を有する酸化チタンが優れた光触媒活性を有するので好ましく使用される。かかる光触媒半導体の好ましい粒子径は、1〜30nmのものが効果の上から好ましく使用される。かかる光触媒半導体の粒子径は、粉末X線解析で得られるピークの反値幅より下記のシェラーの式を用いて求められるものである。
【0025】
Lc=0.9λ/(W・cosθ)
(Lcは粒子径(nm)であり、λはX線の波長(nm)であり、Wはピークの半値幅(rad)であり、θはピーク位置の角度である。)
また、かかる光触媒半導体に、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、銀、金、白金などの他金属あるいは他金属の化合物を含有させてもよく、特に好ましくは酸化亜鉛および/または水酸化亜鉛を坦持した酸化チタン系化合物が、有害物質の吸着能力と光触媒作用による分解能力を併せもった優れた効果を有するものである。
【0026】
本発明においては、かかる光触媒半導体を繊維表面上に固定するために、特定の中間層を用いる必要がある。すなわち、本発明の光触媒半導体は、強烈な酸化還元力を有しており、紫外線の照射で有機物の分解がおこり、繊維構造物やバインダー等の樹脂が分解着色を起こすことがある。例えば、ウレタン樹脂、アクリル樹脂などは光触媒と共存させ、紫外線照射を行うと、有機物の分解による着色や臭気が発生する。このように、光触媒を繊維構造物に付着させるためには、有機系樹脂特有の光触媒の酸化による分解、着色、臭気の発生を防止するための中間層を使用する必要がある。本発明では、かかる中間層として、特定な無機系中間層が最適であることを見出したものである。
【0027】
本発明でいう無機系中間層としては、たとえば、過酸化チタンやペルオキソチタン酸、チタン以外の金属酸化物を含む非結晶質(アモルファス型)過酸化チタン粒子層の形成または、無機多孔質ゼオライト、アルキルシリケート層などを好ましく使用するものである。かかる無機系中間層を保護層とすることにより、光触媒による分解を防ぐことができるものである。
【0028】
上述の非結晶質過酸化チタン粒子は、常温では非結晶質の状態にあるので、アナターゼ型酸化チタンにまでには結晶化していない形のものであって、つまり、光触媒としての機能を持たない状態のものである。この非結晶の状態にある過酸化チタン粒子は、成膜性が高いので、均一な薄膜を容易に作成することができるという利点をもっているものである。
【0029】
なお、かかる非結晶質過酸化チタンは、四塩化チタンTiCl4 のようなチタン塩水溶液に、水酸化アルカリを加えて、水酸化チタンTi(OH)4 を得た後、この水酸化チタンを洗浄し、分離した後、過酸化水素水で処理すると得られるものである。
【0030】
上記の方法で得られた非結晶質過酸化チタンは、次のような方法で繊維表面に形成することができる。繊維構造を過酸化チタン水溶液に含浸させた後、マングルロールで絞り、200℃以下の温度で固定する。あるいはこの水溶液を適当な粘度に調整して、ナイフコーターやグラビアロールコーターなどで、塗布した後200℃以下の温度で固定する。このようにして繊維構造上に非結晶質の過酸化チタンの粒子層が形成される。
【0031】
次に、ゼオライトによる中間層の形成は、単独でも可能であるが、より好ましくはゼオライトの固定用バインダーとしてシリコーン系もしくはフッ素系樹脂を用いることにより、より耐久性のある中間層を形成することができる。
【0032】
かかるシリコーン樹脂としては、シリコーンレジンもしくはシリコーンワニスという分類に属する縮合架橋型樹脂を使用することができ、かかる樹脂は、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシランなどの縮合架橋型樹脂を単独または数種の配合物を縮合して得ることができるものである。これらは3次元構造の樹脂を形成し、シリコーン樹脂の中でも最も耐熱性や耐薬品性に優れたものである。また、テトライソプロポキシシランやテトラエトキシシランをアルコール/水混合溶剤中で強酸による加水分解で得られる酸化ケイ素のゾルを乾燥すると、ガラス質の被膜ができる。このようなゾル/ゲル法で得られる被膜は無機質に近いもので、本発明にはより好ましいものである。
【0033】
また、上述のフッ素系樹脂としては、ビニルエーテルおよび/またはビニルエステルとフルオロオレフィン重合性化合物が非常に優れた特性を持っていて好ましく使用される。例えば、ポリフッ化ビニルやポリ四フッ化エチレン、四フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエステルやビニルエステル−フルオロオレフィンなどが分解、劣化が少なないので好ましく使用される。
【0034】
かかるシリコーン系樹脂及びフッ素系樹脂と通常よく使用されるアクリル樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂などとの違いは、熱や薬品の作用で分解されやすい炭化水素基をほとんど含まず、シリコーン系樹脂はSi−O結合、フッ素系樹脂はF−C結合を主体に構成されており、末端基や側鎖に少量のメチル基やフェニル期が炭化水素として含まれる程度であるところにある。
【0035】
本発明に用いられるアルキルシリケートは、下記一般式に示されるものである。
【0036】
[(R1 O)3 −Si−O]n −R2 −OH
式中、R1 、R2 は、炭素1〜4の直鎖または分岐のある飽和アルキル基であり、nは1以上の整数を意味する。
【0037】
かかるアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル等直鎖または分岐のある飽和アルキルである。これらアルキルシリケートは1種、2種の混合物でもよいが、無機性を高めるためには、メチル基を有するものが好ましく用いられる。これらの化合物は、熱の存在下で容易に脱水反応を起こして、ポリシロキサン被膜を形成する。
【0038】
かかるアルキルシリケートは、市販されているものを使用してもよく、たとえばCLG−520、550、590(共栄社化学(株)製)、MKCシリケートMS−51、56(三菱化学(株)製)等を使用することができる。これらアルキルシリケートは、水溶性であり、繊維構造物をこれらの水溶液に含浸させた後、マングルロールで絞り、200℃以下で処理すると、繊維表面上に薄い被膜を形成するものである。
【0039】
かかるアルキルシリケートは、直接繊維構造物の表面上に付着させることも可能であるが、シリコーン系樹脂やフッ素系樹脂のバインダーによって付着させてもよい。これらのバインダーは、上記したように、耐熱性、耐光性、耐薬品性に優れており、光触媒半導体による酸化力に対しても、優れた耐久性を有する。
【0040】
次に、本発明の繊維構造物の製造方法について説明する。まず、中間層として過酸化チタン粒子層を用いる場合の処理法としては、ゾル状態からゲル状態に状態を変化させている途中の性状を示す過酸化チタンを含む処理液を、繊維構造物に含浸させた後、マングルロールで絞り、200℃以下の温度で固定する。あるいはこの処理液を適当な粘度に調整して、ナイフコーターやグラビアロールコーターなどで、塗布した後200℃以下の温度で固定することによって、過酸化チタン層(中間層)を有する繊維構造物が得られる。
【0041】
また、ゼオライト微粒子をPVA法によって繊維構造物に気相皮膜を作り融着させることによって、ゼオライト微粒子の層を有する繊維構造物が得られる。
【0042】
ゼオライト微粒子と水溶解性のシリコーン系樹脂もしくはフッ素系樹脂を含む処理液中に繊維構造物を含浸させた後、マングルロールで絞り、200℃以下の温度で固定する。あるいはこの水溶液を適当な粘度に調整して、ナイフコーターやグラビアロールコーターなどで、塗布した後200℃以下の温度で固定することによって、シリコーン系もしくはフッ素系樹脂で固定されたゼオライト微粒子層(中間層)を有する繊維構造物が得られる。
【0043】
また、アルキルシリケートの水溶液に、反応をより安定的なものにするために、アルコールと塩酸、硫酸、硝酸等を加え、pHを2〜4にする。そしてこの溶液をよく攪拌する。繊維構造物をこの溶液に含浸させた後、マングルロールで絞り、200℃以下の温度で固定する。あるいはこの水溶液を適当な粘度に調整して、ナイフコーターやグラビアロールコーターなどで、塗布した後200℃以下の温度で固定することのよって、アルキルシリケート層(中簡層)を有する繊維構造物が得られる。
【0044】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する。まず、実施例中での品質評価は次の方法を用いた。
【0045】
(洗濯)
自動反転渦巻き式電気洗濯機VH−3410(東芝(株)製)を用い、市販洗剤0.2%、温度40±2℃、浴比1:50で5分間強反転で洗濯し、その後、排水、オーバーフローさせながらすすぎを2分間行う操作を2回繰り返しこれを洗濯1回とした。
【0046】
(検知管法による消臭性評価)
試料を10g入れた500mlの容器に初期濃度が200ppmになるようにアンモニアガスをいれて密閉し、1時間放置後、ガス検知管で残留アンモニア濃度を測定した。 同様な方法でアセトアルデヒド200ppm−1時間後。メチルメルカプタン60ppm−3時間後の残留ガス濃度を測定した。
【0047】
(タバコ臭に対する消臭性の臭覚評価)
500mlのガラス製三角フラスコを入り口を下にして、入り口の直下に発煙している紙巻きタバコを5秒間置いた後、すばやく三角フラスコを横にして試料.3gを投入し、ガラス栓で密閉した。1時間放置後、ガラス栓を開け、10人の人に残臭を嗅いで官能評価した。その時の臭気を下記評価点数で評価し、平均値を出した。
【0048】
5:強烈な臭い
4:強い臭い
3:楽に感知できる
2:何の臭いかわかる弱い臭い
1:強烈な臭い
(抗菌評価方法)
評価方法は、統一試験法を採用し、試験菌体は黄色ブドウ状球菌臨床分離株を用いた。試験方法は、滅菌試験布に上記試験菌を注加し、18時間培養後の生菌数を計測し、殖菌数に対する菌数を求め、次の基準にしたがった。
【0049】
log(B/A)>1.5の条件下、log(B/C)を菌数増減値差とし、2.2以上を合格とした。ただし、Aは無加工品の接種直後分散回収した菌数、Bは無加工品の18時間培養後分散回収した菌数、Cは加工品の18時間培養後分散回収した菌数を表す。
【0050】
(防汚性評価方法)
手順1:ポリエチレン袋(20リットル)に100℃×2時間乾燥させた表1に示す組成の汚染物0.2g、タテ10cm、ヨコ16cmのサンプルとICIピリング用ゴム管を1本入れる。20℃×65%RHの空気で袋を膨らませ(約10リットルにする)輪ゴムで止める 。
【0051】
【表1】
Figure 0003952602
手順2:手順1のポリエチレン袋をICI試験器の箱の中にいれ、1時間回転させる。その後サンプルを取り出す。
【0052】
手順3:処理サンプルを標準洗濯条件で1回洗濯する。手順1〜3をさらに2回繰り返す。
【0053】
手順4:上記のとおり汚染剤付着・洗濯を10回繰り返したサンプルと未処理のサンプルのL値を測色計で測定し、L値を計算する。
【0054】
実施例1
経糸に不活性酸化チタン3.0%含有で、異形断面係数1.4のY型断面糸75デニール96フィラメントのポリエステル糸と、緯糸に不活性酸化チタン3.0%含有で、異形断面係数1.4のY型断面糸100デニール48フィラメントのポリエステル糸を用い、織物組織が2/3綾、経糸密度が170本/インチ、緯糸密度が98本/インチの生機を作成し、通常条件で、精練、乾燥、中間セット、染色をおこなった。
【0055】
次に、四塩化チタンTiCl4 の30%溶液に水酸化ナトリウムNaOHの5%溶液を加えしばらく放置したのち水酸化チタンTi(OH)4 を得た。これに25%の過酸化水素水で処理し、非結晶質過酸化チタンゾルを得た。この過酸化チタンゾルを0.5wt%に調整した。この液に布を浸漬しマングルで絞液した、このときの絞り率は布帛に対して90%であった。その後120℃にて乾燥をおこない重量測定し過酸化チタンゾルの付着量を計算した結果、繊維構造物に対して0.45重量%であった。
【0056】
つぎに、光触媒機能性のある二酸化チタン(ST−01:石原産業(株)製)を、0.1重量%、および、シリコーン系樹脂SD8000(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製)の固形分4.0重量%の濃度になるように、純水に懸濁してスラリーを調整した。この調整液に布を浸漬しマングルで絞液した、このときの絞り率は布帛に対して90%であった。その後120℃にて乾燥をおこない重量測定し二酸化チタンの付着量を計算した結果、繊維構造物に対して0.09重量%であった。
【0057】
この繊維布帛について、消臭性、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表2に示した。
【0058】
参考例1
経糸に不活性酸化チタン3.0%含有で、断面形状が○(丸)の75デニール96フィラメントのポリエステル糸と、緯糸に不活性酸化チタン3.0%含有で、断面形状が○(丸)の100デニール48フィラメントのポリエステル糸を用い、実施例1と同じ織組織で織物を作成した、その時の織り密度は実施例1とほぼ同じ密度であった。次に実施例1と同じ条件で精練、乾燥、中間セット、染色をおこなった。さらに実施例1と同じ加工剤、加工条件にて中間層として過酸化チタン粒子層を、さらにその上層部に光触媒機能性のある二酸化チタンの層を有する繊維構造物を作成した。このときの二酸化チタンの付着量は実施例1と同じ0.09重量%であった。この繊維布帛について、消臭性、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表2に示した。
【0059】
実施例
実施例1で用いた染色上がり織物を用い、ゼオライト微粒子をPVD法によって繊維構造に気相皮膜し融着させた。次に実施例1と同じ光触媒機能性のある二酸化チタンの層を有する繊維構造物を作成した。このときの二酸化チタンの付着量は実施例1と同じ0.09重量%であった。この繊維布帛について、消臭性、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表2に示した。
【0060】
参考例2
参考例1で用いた染色上がり織物を用い、中間層と上層部を実施例と同じ加工剤、加工方法で繊維構造物を作成した。このときの二酸化チタンの付着量は実施例1と同じ0.09重量%であった。この繊維布帛について、消臭性、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表2に示した。
【0061】
実施例
実施例1で用いた染色上がり織物を用い、ゼオライト微粒子をシリコーン系樹脂で固定した中間層の形成としてトーレシリコーンSD−8000(東レ・タ゛ウコーニンク゛・シリコーン (株)製) 20重量% メタノール 25重量% 純水 32重量% 0.5N塩酸 3重量% ゼオライト微粒子 20重量%の処理液を作成後、繊維構造物を処理液に含浸し、マングルロールで絞り、100℃で1分乾燥した後、195℃で30秒の加熱処理をした。次に実施例1と同じ光触媒機能性のある二酸化チタンの層を有する繊維構造物を作成した。このときの二酸化チタンの付着量は実施例1と同じ0.09重量%であった。この繊維布帛について、消臭性、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表2に示した。
【0062】
実施例
実施例1で用いた染色上がり織物を用い、ゼオライト微粒子をフッ素系樹脂で固定した中間層の形成としてルミフロンLF200C(旭硝子(株)製) 20重量% イソシアネート系硬化剤 4重量% ゼオライト微粒子 20重量% トルエン 56重量%の処理液を作成後、繊維構造物を処理液に含浸し、マングルロールで絞り、100℃で1分乾燥した後、195℃で30秒の加熱処理をした。次に実施例1と同じ光触媒機能性のある二酸化チタンの層を有する繊維構造物を作成した。このときの二酸化チタンの付着量は実施例1と同じ0.09重量%であった。この繊維布帛について、消臭性、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表2に示した。
【0063】
実施例
実施例1で用いた染色上がり織物を用い、アルキルシリケートの中間層の形成としてメチルシリケートCLG−520(共栄社化学(株)製)20.5重量%メタノール 8.5重量%純水 70.0重量%硫酸(20%) 1.0重量%の処理液を作成後、繊維構造物を処理液に含浸し、マングルロールで絞り、100℃で1分乾燥した後、195℃で30秒の加熱処理をした。次に実施例1と同じ光触媒機能性のある二酸化チタンの層を有する繊維構造物を作成した。このときの二酸化チタンの付着量は実施例1と同じ0.09重量%であった。この繊維布帛について、消臭性、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表2に示した。
【0064】
参考例3
参考例1で用いた染色上がり織物を用い、中間層と上層部を実施例と同じ加工剤、加工方法で繊維構造物を作成した。このときの二酸化チタンの付着量は実施例1と同じ0.09重量%であった。この繊維布帛について、消臭性、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表2に示した。
【0065】
参考例4
経糸に不活性酸化チタン0%含有で、異形断面係数のY型断面糸75デニール96フィラメントのポリエステル糸と、緯糸に不活性酸化チタン0%含有で、異形断面係数のY型断面糸100デニール48フィラメントのポリエステル糸を用い、織物組織が2/3綾、経糸密度が170本/インチ、緯糸密度が98本/インチの生機を作成し、通常条件で、精練、乾燥、中間セット、染色をおこなった。次に中間層と上層部を実施例1と同じ加工剤、加工方法で繊維構造物を作成した。このときの二酸化チタンの付着量は実施例1と同じ0.09重量%であった。この繊維布帛について、消臭性、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表2に示した。
【0066】
参考例5
参考例4で用いた染色上がり織物を用い、中間層と上層部を実施例と同じ加工剤、加工方法で繊維構造物を作成した。このときの二酸化チタンの付着量は実施例1と同じ0.09重量%であった。この繊維布帛について、消臭性、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表2に示した。
【0067】
参考例6
参考例4で用いた染色上がり織物を用い、中間層と上層部を実施例と同じ加工剤、加工方法で繊維構造物を作成した。このときの二酸化チタンの付着量は実施例1と同じ0.09重量%であった。この繊維布帛について、消臭性、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表2に示した。
【0068】
参考例7
参考例4で用いた染色上がり織物を用い、中間層と上層部を実施例と同じ加工剤、加工方法で繊維構造物を作成した。このときの二酸化チタンの付着量は実施例1と同じ0.09重量%であった。この繊維布帛について、消臭性、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表2に示した。
【0069】
参考例8
参考例4で用いた染色上がり織物を用い、中間層と上層部を実施例と同じ加工剤、加工方法で繊維構造物を作成した。このときの二酸化チタンの付着量は実施例1と同じ0.09重量%であった。この繊維布帛について、消臭性、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表2に示した。
【0070】
比較例1
実施例1で用いた、染色上がり繊維構造物を評価に供した。この繊維布帛について、消臭性、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表2に示した。
【0071】
比較参考例1
参考例1で用いた、染色上がり繊維構造物を評価に供した。この繊維布帛について、消臭性、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表2に示した。
【0072】
比較参考例2
参考例4で用いた、染色上がり繊維構造物を評価に供した。この繊維布帛について、消臭性、抗菌性、防汚性などの評価をして、結果を表2に示した。
【0073】
【表2】
Figure 0003952602
表2から明らかなように、実施例1〜のものは、比較例1のものに比して、消臭性、抗菌性および防汚性に優れていることがわかる。
【0074】
【発明の効果】
本発明によれば、従来なかった耐久性のある消臭、抗菌、防カビおよび防汚性機能を有し、特に消臭性においては、今までにはなかった繊維構造物の着臭防止効果を有する繊維構造物を提供することができる。すなわち、本発明の繊維構造物は、衣料やカーテン、壁装材、シート材、寝具などのインテリア、また自動車などの車内内装材などに広く、かつ、有効に応用することができるものである。

Claims (8)

  1. 不活性酸化チタンを0.3〜5重量%含有するポリエステル系繊維50重量%以上含み、かつ、該ポリエステル系繊維の異形断面係数が1.2〜2の範囲にある繊維構造物であって、該繊維構造物を構成する繊維表面上に、中間層として、過酸化チタン粒子層、ゼオライトの層、ゼオライトをシリコーン系もしくはフッ素系樹脂で固定した層、および、アルキルシリケートの層から選ばれたいずれかの層を有し、さらにその上層部に光触媒半導体の層を有することを特徴とする繊維構造物。
  2. 該光触媒半導体が、TiO2 、ZnO、SrTiO3 、CdS、CdO、CaP、InP、In2 3 ,CaAs、BaTiO3 、K2 NbO3、Fe2 3 、Ta2 5 、WO3 、SaO2 、Bi2 3 、NiO、Cu2 O、SiC、SiO2 、MoS2 、MoS3 、InPb、RuO2 およびCeO2から選ばれた少なくとも1種である請求項1に記載の繊維構造物。
  3. 該光触媒半導体が、酸化チタン系化合物である請求項1または2に記載の繊維構造物。
  4. 該酸化チタン系化合物が、酸化チタン、含水酸化チタン、水和酸化チタン、水酸化チタン、メタチタン酸およびオルトチタン酸から選ばれた少なくとも1種である請求項1〜3のいずれかに記載の繊維構造物。
  5. 該光触媒半導体が、アナターゼ型結晶形を有するものである請求項1〜のいずれかに記載の繊維構造物。
  6. 該光触媒半導体が、1〜30nmの範囲にある粒子径を有するものである請求項1〜のいずれかに記載の繊維構造物。
  7. 該光触媒半導体が、該繊維構造物に対して0.03〜15重量%付着しているものである請求項1〜のいずれかに記載の繊維構造物。
  8. 該光触媒半導体の層が、該光触媒半導体をシリコーン系もしくはフッ素系樹脂で固定して構成されたものである請求項1〜のいずれかに記載の繊維構造物。
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