JP2000119956A - 防汚性繊維構造物 - Google Patents

防汚性繊維構造物

Info

Publication number
JP2000119956A
JP2000119956A JP10287986A JP28798698A JP2000119956A JP 2000119956 A JP2000119956 A JP 2000119956A JP 10287986 A JP10287986 A JP 10287986A JP 28798698 A JP28798698 A JP 28798698A JP 2000119956 A JP2000119956 A JP 2000119956A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
structure according
fiber structure
layer
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10287986A
Other languages
English (en)
Inventor
Rumi Karasawa
留美 柄澤
Hidenobu Honda
秀信 本田
Koichi Saito
公一 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP10287986A priority Critical patent/JP2000119956A/ja
Publication of JP2000119956A publication Critical patent/JP2000119956A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Outer Garments And Coats (AREA)
  • Bedding Items (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】防汚性、特に水洗濯により汚れが落ちやすい繊
維構造物を提供する。また、防汚性と同時に消臭性、抗
菌性という多機能をも兼ね備えた清潔な繊維構造物を提
供する。 【解決手段】繊維の表面上に非結晶質過酸化チタン微粒
子層、ゼオライト層およびアルキルシリケート層からな
る群から選ばれる少なくとも1種の層を有し、さらにそ
の表面に親水性樹脂またはフッ素系樹脂および光触媒半
導体が付着していることを特徴とする繊維構造物。繊維
の表面に親水性樹脂またはフッ素系樹脂およびマイクロ
カプセル化した光触媒半導体が付着していることを特徴
とする繊維構造物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた防汚性(汚
れ除去性)を有する繊維構造物に関するものである。ま
た、防汚性だけでなく消臭性、抗菌性をも兼ね備えた繊
維構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、防汚性を有する繊維構造物は数多
く提案されている。一般には、例えばポリエチレングリ
コールなどの親水基を有する親水性樹脂が付与された
り、親水基を含有したフッ素系撥水剤が付与されたも
の、またこれら樹脂の両方が付与されたものが知られて
いる。しかし、これらはいずれも十分な防汚性を有する
とは言い難いものであった。
【0003】親水性樹脂が付与されたものは、洗濯中に
他の汚れを吸着しにくいという再汚染防止効果はあるも
のの、機械油などはいったん汚れが付着し、乾いてしま
うと洗濯しても除去することが非常に困難になってくる
ものである。
【0004】また、親水基を含有したフッ素系撥水剤が
付与されたものは、水性でも油性でも液状の汚れは付き
にくいが、グリスなど粘度の高いものなどは、フッ素系
撥水剤が付与されていないものと同様に付着し、また洗
濯での汚れは、逆に落ちにくいのが現状である。
【0005】またこれら樹脂の両方が付与されたもの
は、親水性、撥水・撥油性各々の効果が十分に発揮され
ず、十分な防汚性が得られないものである。
【0006】一方、光触媒半導体を繊維に固定すれば、
防汚性や、消臭性、抗菌性などの機能を付与できると予
想することはできる。
【0007】しかし、光触媒半導体が、汚れなどを分解
する速度は遅く、遅効性であるため、繊維構造物が衣料
などに用いられた場合は着用中の短い時間では十分に効
果を発揮できないものである。
【0008】また、光触媒を繊維に固着させるバインダ
ー樹脂が必要であり、従来使用していたアクリル系やウ
レタン系のバインダー樹脂では、樹脂を構成する有機系
炭化水素が酸化チタン光触媒の強い酸化分解力により分
解され、着色や変色する。
【0009】さらに、酸化チタン光触媒が付与された繊
維自体が劣化し、着色、変色、強度劣化などの問題が生
じることもあり、酸化チタン光触媒を用いた防汚性繊維
構造物は実用化されてはいない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の背景に鑑み、防汚性、特に水洗濯により汚れが落
ちやすい繊維構造物を提供することを目的とする。ま
た、防汚性と同時に消臭性、抗菌性という多機能をも兼
ね備えた清潔な繊維構造物を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次の手段を採用するものである。
【0012】本発明の一態様は、繊維の表面上に非結晶
質過酸化チタン微粒子層、ゼオライト層およびアルキル
シリケート層からなる群から選ばれる少なくとも1種の
層を有し、さらにその表面に親水性樹脂またはフッ素系
樹脂および光触媒半導体が付着している繊維構造物であ
る。
【0013】また、本発明の他の態様は、繊維の表面に
親水性樹脂またはフッ素系樹脂およびマイクロカプセル
化した光触媒半導体が付着している繊維構造物である。
【0014】本発明のさらに他の態様は、前記いずれか
の繊維構造物を用いてなるユニフォーム、シーツ、ふと
んカバーまたはカーテンである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の繊維構造物を構成する繊
維は、合成繊維、天然繊維を使用することができるが、
好ましくはポリエステル系繊維である。かかるポリエス
テル系繊維には、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレートやこれらを主成分とした共重合ポ
リエステル系繊維が含まれ、ポリエステル系繊維以外の
合成繊維、再生繊維あるいは天然繊維が混紡若しくは混
繊されていてもよい。
【0016】本発明でいう繊維構造物は、織物、編物ま
たは不織布などの布帛はもちろん、帯状物、紐状物、糸
状物などの繊維を含む物であれば、その構造、形状を問
わない。また、合成繊維のほかに、木綿、羊毛、絹等の
天然繊維またはレーヨン、テンセルなどの半合成繊維を
組み合わせたものでも差し支えない。
【0017】本発明の繊維構造物を構成する繊維は、そ
の表面に親水性樹脂またはフッ素系樹脂を有するもので
ある。
【0018】ここでいう親水性樹脂とは、親水性を有す
る樹脂であり、例えばポリアルキレングリコール系また
は、アルキレンオキサイド付加物等の樹脂である。なか
でもポリアルキレングリコール、芳香族ジカルボン酸お
よびアルキレングリコールの共重合体が好ましく用いら
れる。
【0019】ここでポリアルキレングリコールは、耐久
性と分散性を考慮すると、分子中に−Cn2nO−(n
=2〜4)なる主鎖を有するもので分子量が300〜4
0000の範囲にあるのが好ましく、分子量1000〜
10000の範囲にあるものがより好ましい。たとえば
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールま
たはこれらのブロックポリマ等を使用することができ
る。
【0020】芳香族ジカルボン酸は、例えばテレフタル
酸またはテレフタル酸の低級アルキルエステルおよびイ
ソフタル酸の少なくともいずれか、またはイソフタル酸
の低級アルキルエステルを好ましく用いることができ
る。
【0021】アルキレングリコールは、例えばエチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコー
ルを好ましく用いることができる。
【0022】また、ポリアルキレングリコール、芳香族
ジカルボン酸およびアルキレングリコールの共重合体に
おいて、ブロック共重合モル比が1〜31:1:2〜3
のものが防汚性の観点から好ましい。ブロック共重合体
は、ノニオン系またはアニオン系の界面活性剤を用いて
水に分散させるとよい。
【0023】本発明で用いるフッ素系樹脂は、ポリフル
オロアルキル基および親水性基を含有するもので、ポリ
フルオロアルキル基を有するモノマと親水性基を有する
モノマからなる共重合体が好ましく用いられる。
【0024】ポリフルオロアルキル基を有するモノマに
は、炭素数3〜20個、好ましくは6〜14個の末端パ
ーフルオロアルキル基を含有するアクリル酸エステルが
好ましく用いられる。
【0025】親水性基を有するモノマには、水酸基、カ
ルボキシル基、スルホン基、エーテル基、カルボニル
基、カルボキシルアミド基、スルホンアミド基、ホスホ
ン基のごとき非イオン系、またはアニオン系の親水性基
を含有する側鎖を有するものがが好ましい。
【0026】本発明の繊維構造物の繊維表面には、非結
晶質過酸化チタン粒子層、ゼオライト層およびアルキル
シリケート層からなる群から選ばれる少なくとも一層を
有し、さらにその上に光触媒半導体が親水性樹脂または
フッ素系樹脂とともに付着されている。
【0027】ここで繊維表面とは、繊維構造物を構成す
る単繊維1本の表面、または糸の表面、または繊維構造
物の一面の表面が含まれ、いずれかに限定されるもので
はない。
【0028】本発明において、光触媒半導体とは、紫外
線により励起された強い酸化力によって有機物を酸化分
解する特性を有するものであり、具体的には、アナター
ゼ型、ルチル型と呼ばれる結晶型の構造をもつものをい
う。
【0029】本発明は、親水性樹脂単独では、洗濯時の
再汚染については効果を発揮するものの、乾燥時に付着
したあと時間が経過した落ちにくい汚れを光触媒によっ
て分解せしめ、洗濯での汚れ除去を容易に行うことがで
きるものである。また、フッ素系樹脂単独の場合も同様
であり、液状の汚れははじいて付きにくいが、いったん
付いた汚れは洗濯時に汚れが落ちにくいが、光触媒によ
って汚れを分解するので洗濯での汚れ除去を容易に行う
ことができるものである。
【0030】かかる光触媒半導体の粒子径は、大きすぎ
たり、比表面積が小さすぎたりすると、カビに対する分
解速度が低下する傾向にあるので、粒子径1〜20n
m、比表面積100〜300m2/gであるものが好ま
しく使用される。かかる光触媒半導体の粒子径は、粉末
X線回折で得られるピークの半値幅より下記のシェラー
の式を用いて求められるものである。
【0031】Lc=0.9λ/(W・cosθ) ここで、 Lc:粒子径(nm)、 λ:X線の波長(nm)、 W:ピークの半値幅(rad)、 θ:ピーク位置の角度。
【0032】光触媒半導体の繊維構造物に対する付着量
は、少なすぎると汚れの分解速度が低下し、十分な性能
が得られなかったりするので、0.03重量%以上が好
ましい。また、多すぎると繊維布帛が光触媒半導体によ
り劣化したり、風合いが硬化して実用的なものでなくな
るので、15重量%以下が好ましい。より好ましくは
0.05〜10重量%の範囲とする。
【0033】光触媒半導体は光によって励起され、酸化
・還元作用で細菌やカビを分解するものであるが、かか
る物質として、TiO2、ZnO、SrTiO3、Cd
S、CdO、CaP、InP、In23、CaAs、B
aTiO3、K2NbO3、Fe23、Ta25、WO3
SbO2、Bi23、NiO、Cu2O、SiC、SiO
2、MoS2、MoS3、InPb、RuO2、CeO2
よびチタンとケイ素からなる複合酸化物から選ばれた少
なくとも1種を使用することができる。高い光触媒作用
を有し、化学的に安定であり、かつ、無害である酸化チ
タン系化合物がより好ましい。かかる酸化チタン系化合
物としては、酸化チタンの他、含水酸化チタン、水和酸
化チタン、水酸化チタン、メタチタン酸およびオルトチ
タン酸から選ばれた少なくとも1種を使用することがで
きる。これら酸化チタン系化合物の中でさらに好ましい
のは、チタンとケイ素の複合酸化物である。一般的に知
られている酸化チタン光触媒と比較して、優れた酸化分
解性を有する。
【0034】本発明においては、かかる光触媒半導体を
繊維表面上に固定するために、予め特定の中間層を形成
しておくか、あるいは光触媒半導体をマイクロカプセル
化しておく必要がある。すなわち、本発明の光触媒半導
体は強烈な酸化力を有しており、紫外線の照射で有機物
の分解がおこり、繊維構造物自身やバインダー等の樹脂
が分解着色を起こすことがある。例えば、ウレタン樹
脂、アクリル樹脂などは光触媒半導体と共存させ、紫外
線照射を行うと、有機物の分解による着色や臭気が発生
する。それゆえに光触媒半導体を繊維構造物に付着させ
るためには、有機系樹脂特有の光触媒半導体の酸化によ
る分解、着色、臭気の発生を防止するための処置をして
おく必要がある。
【0035】本発明ではその中間層として、過酸化チタ
ン若しくはペルオキソチタン酸、またはこれにチタン以
外の金属酸化物を含む非結晶質(アモルファス型)過酸
化チタン粒子層、ゼオライト層、アルキルシリケート層
を用いる。かかる中間層をいわば保護層とすることによ
り、光触媒半導体による分解を防ぐことができる。
【0036】上述の非結晶質過酸化チタン粒子は、常温
では非結晶質の状態にあるので、アナターゼ型酸化チタ
ンにまでには結晶化しておらず、光触媒半導体としての
機能を持たないものである。この非結晶の状態にある過
酸化チタン粒子は、成膜性が高いので、均一な薄膜を容
易に作成することができるという利点をもっているもの
である。なお、かかる非結晶質過酸化チタンは、四塩化
チタンTiCl4 のようなチタン塩水溶液に、水酸化ア
ルカリを加えて、水酸化チタンTi(OH)4を得た
後、この水酸化チタンを洗浄し、分離した後、過酸化水
素水で処理すると得られる。
【0037】次に、ゼオライト層の形成は、単独でも可
能であるが、より好ましくはゼオライトの固定用バイン
ダーとしてシリコーン系もしくはフッ素系樹脂を用いる
ことにより、より耐久性のある中間層を形成することが
できる。
【0038】かかるシリコーン樹脂として、シリコーン
レジンもしくはシリコーンワニスという分類に属する縮
合架橋型樹脂を使用することができ、かかる樹脂は、テ
トラエトキシシラン、メチルトリメトキシシランなどの
縮合架橋型樹脂を単独または数種の配合物を縮合して得
ることができる。これらは3次元構造の樹脂を形成し、
シリコーン樹脂の中でも最も耐熱性や耐薬品性に優れた
ものである。また、テトライソプロポキシシランやテト
ラエトキシシランをアルコール/水混合溶剤中で強酸に
よる加水分解で得られる酸化ケイ素のゾルを乾燥する
と、ガラス質の被膜ができる。このようなゾル/ゲル法
で得られる被膜は無機質に近いもので、本発明にはより
好ましいものである。
【0039】また、フッ素系樹脂としては、ビニルエー
テルおよび/またはビニルエステルとフルオロオレフィ
ン重合性化合物が非常に優れた特性を持っていて好まし
く使用される。例えば、ポリフッ化ビニルやポリ四フッ
化エチレン、四フッ化エチレン−パーフルオロアルキル
ビニルエステルやビニルエステル−フルオロオレフィン
などが分解、劣化が少なないので好ましく使用される。
【0040】かかるシリコーン系樹脂及びフッ素系樹脂
と通常よく使用されるアクリル樹脂、ウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂などとの違いは、熱や薬品の作用で分解され
やすい炭化水素基をほとんど含まず、シリコーン系樹脂
はSi−O結合、フッ素系樹脂はF−C結合を主体に構
成されており、末端基や側鎖に少量のメチル基やフェニ
ル期が炭化水素として含まれる程度であるところにあ
る。
【0041】本発明に用いられるアルキルシリケート
は、下記一般式に示されるものである。
【0042】 [(R1 O)3 −Si−O]n −R2 −OH 式中、R1 、R2 は、炭素1〜4の直鎖または分岐のあ
る飽和アルキル基であり、nは1以上の整数を意味す
る。かかるアルキル基は、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル等直鎖または分岐のある飽和アルキルであ
る。
【0043】アルキルシリケートは、1種、2種の混合
物でもよいが、無機性を高めるためには、メチル基を有
するものが好ましく用いられる。これらの化合物は、熱
の存在下で容易に脱水反応を起こして、ポリシロキサン
被膜を形成する。アルキルシリケートは、市販されてい
るものを使用してもよく、たとえばCLG−520、5
50、590(共栄社化学(株)製)、MKCシリケー
トMS−51、56(三菱化学(株)製)等を使用する
ことができる。これらアルキルシリケートは、水溶性で
あり、繊維構造物をこれらの水溶液に含浸させた後、マ
ングルロールで絞り、200℃以下で処理すると、繊維
表面上に薄い被膜を形成する。
【0044】かかるアルキルシリケートは、直接繊維構
造物の表面上に付着させることも可能であるが、シリコ
ーン系樹脂やフッ素系樹脂のバインダーによって付着さ
せてもよい。これらのバインダーは、上記したように、
耐熱性、耐光性、耐薬品性に優れており、光触媒半導体
による酸化力に対しても、優れた耐久性を有する。
【0045】次に、本発明の繊維構造物の製造方法につ
いて説明する。
【0046】最初に繊維の表面に中間層を形成させ、そ
の表面に光触媒半導体を含む親水性樹脂またはフッ素系
樹脂を付着させることにより得ることができる。
【0047】中間層の形成は、過酸化チタン粒子層を用
いる場合、ゾル状態からゲル状態に状態を変化させてい
る途中の性状を示す過酸化チタンを含む処理液を、繊維
構造物に含浸させた後、マングルロールで絞り、200
℃以下の温度で固定する。あるいはこの処理液を適当な
粘度に調整して、ナイフコーターやグラビアロールコー
ターなどで繊維構造物に塗布した後200℃以下の温度
で固定することによって、過酸化チタン層を形成でき
る。
【0048】ゼオライト層の場合、ゼオライト微粒子を
PVA法によって繊維構造物に気相皮膜を作り融着させ
ることにより形成できる。
【0049】シリコーン系もしくはフッ素系樹脂で固定
されたゼオライト微粒子層の場合は、ゼオライト微粒子
と水溶解性のシリコーン系樹脂もしくはフッ素系樹脂を
含む処理液中に繊維構造物を含浸させた後、マングルロ
ールで絞り、200℃以下の温度で固定する。あるいは
この水溶液を適当な粘度に調整して、ナイフコーターや
グラビアロールコーターなどで繊維構造物に塗布した後
200℃以下の温度で固定することにより形成できる。
【0050】アルキルシリケートの場合は、アルキルシ
リケートの水溶液に、反応をより安定的なものにするた
めに、アルコールと塩酸、硫酸、硝酸等を加え、pHを
2〜4にし、この溶液をよく攪拌する。次いで、繊維構
造物をこの溶液に含浸させた後、マングルロールで絞
り、200℃以下の温度で固定する。あるいはこの水溶
液を適当な粘度に調整して、ナイフコーターやグラビア
ロールコーターなどで繊維構造物に塗布した後200℃
以下の温度で固定することのよって、アルキルシリケー
ト層を形成できる。
【0051】上記の方法により得られた中間層を有する
繊維構造物を、親水性樹脂の分散液またはフッ素系樹脂
の水溶液に光触媒半導体を分散させた液に含浸させた
後、マングルで絞り、100℃前後で乾燥後160〜1
80℃で熱処理を行う。これにより繊維構造物の最表層
面に光触媒半導体が付着したものとすることができる。
【0052】次に、本発明でいうマイクロカプセル化さ
れた光触媒半導体とは、光触媒作用のないまたは少ない
無機系物質が殻で光触媒半導体が核となった球状物質の
ものであり、消臭効果の面から殻が微細孔を有している
ことが好ましい。また、これには、光触媒半導体の微粒
子とそれよりも混合割合が多く光触媒作用のないまたは
少ない無機系物質の微粒子が混在し光触媒半導体を内包
した状態の球状物質のものも含まれる。マイクロカプセ
ルの粒径は0.1〜10μmであることが好ましい。マ
イクロカプセル化された光触媒半導体を用いることによ
り、光触媒半導体と繊維構造物やバインダーが直接接触
していないので、光触媒半導体の強力な酸化力によるこ
れらの劣化を防止することができる。
【0053】かかるマイクロカプセル化された光触媒半
導体は、それ自身単独でも繊維構造物に付与可能である
が、バインダーとしてシリコーン系もしくはフッ素系樹
脂を用いることも好ましく行われる。これらのバインダ
ーは、前述したように、耐熱性、耐光性、耐薬品性に優
れており、光触媒半導体による酸化力に対しても、優れ
た耐久性を有する。
【0054】かかる防汚性繊維構造物は、即効性かつ持
続性のある防汚性(汚れ除去性)、消臭性、抗菌性など
を有するものであり、ユニフォーム、シーツ、ふとんカ
バー、またはカーテンなどの用途に好適である。
【0055】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明する。なお、実施例中での品質評価は次の方法を用い
た。
【0056】(防汚性評価/重油除去性評価)10×1
0cmの試験片の表を上にしてガラス板上に置き、B重
油を試験片の中央部分に0.1ml滴下し、その上に更
にガラス板を置き、さらに200gの荷重を乗せて1分
間放置する。
【0057】荷重とガラス版を取り除いて、試験片をろ
紙の上へ移しティッシュペーパーをかぶせ、その上から
宛名印刷用ローラーで、ローラーがけをし、ろ紙やティ
ッシュペーパーをいつも汚れていない部分に変えなが
ら、ろ紙やティッシュペーパーに汚れが付かなくなるま
で、繰り返す。
【0058】この試験片を、室内に朝7時から夕方7時
まで放置した。その後、自動反転渦巻き式電気洗濯機
(東芝VH−1150形と同性能のもの)の洗濯槽に4
0±2℃の0.2%弱アルカリ性合成洗剤(JIS K
3371弱アルカリ性・1種)液25リットルを入
れ、汚染した試験片と追加布を合わせた重さ500gを
入れ洗濯機の強条件で5分間洗濯する。
【0059】試験片と追加布を洗濯機付属の遠心脱水機
に移し、約30秒間脱水後、再び常温水を満たした洗濯
槽に移し水をオーバーフローさせながら2分間水洗す
る。この操作を2回繰り返す。
【0060】試験片を絞らずに取り出し、ろ紙で軽く押
さえて水をきり水平状態で自然乾燥する。
【0061】洗濯後の試験片について汚染剤付着部分の
明度(L値)をミノルタ(株)製の多光源分光測色計
(CM−3700d)を用いて測定した。
【0062】L値が大きい程、洗浄性が高く、防汚性が
良好であることを示す。
【0063】(防汚性評価/実用評価)ユニフォームを
作製し、実際に着用1週間後に洗濯したときの状態を肉
眼判定した。
【0064】○:汚れがきれいに落ちている。
【0065】△:汚れは少し落ちているが、まだ残って
いる。
【0066】×:汚れは殆ど落ちていない。
【0067】(消臭性評価)試験片10gを入れた50
0mlの三角フラスコ容器に初期濃度200ppmにな
るようにアンモニアガスをいれて密閉し、1時間放置
後、ガス検知管で残留アンモニア濃度を測定した。
【0068】(抗菌性評価)評価方法は、統一試験法を
採用し、試験菌体は黄色ブドウ状球菌臨床分離株を用い
た。試験方法は、滅菌試験布に上記試験菌を注加し、1
8時間培養後の生菌数を計測し、殖菌数に対する菌数を
求め、次の基準にしたがった。
【0069】log(B/A)>1.5の条件下、lo
g(B/C)を菌数増減値差とし、2.2以上を合格と
した。
【0070】ただし、Aは無加工品の接種直後分散回収
した、菌数、Bは無加工品の18時間培養後分散回収し
た菌数、Cは加工品の18時間培養後分散回収した菌数
を表す。
【0071】実施例1 タテ糸150デニール48フィラメントの双糸、ヨコ糸
45番手のポリエステル65%綿35%の双糸を用い生
機を作成し、通常条件で精錬、漂白、マーセライズ、蛍
光染料により染色を行った。
【0072】次いで、中間層を繊維表面に形成させるた
めに、四塩化チタンTiCl4の30%溶液に水酸化ナ
トリウムNaOHの5%溶液を加えしばらく放置した後
水酸化チタンTi(OH)4を得た。これに25%の過
酸化水素水で処理し、非結晶質過酸化チタンゾルを得
た。この過酸化チタンゾルを0.5wt%に調整し、布
帛を浸漬し、マングルで絞った後、120℃で乾燥し
た。
【0073】次いで、光触媒機能のある二酸化チタン
(ST−01:石原産業(株)製)を0.1重量%、お
よび、親水性樹脂であるジメチルテレフタレート500
部、エチレングリコール400部および分子量3000
のポリエチレングリコール700部より得られた共重合
体分散液(固形分20%)10重量%を分散させして加
工用液を作成した。この液に布帛を浸漬し、マングルで
絞った後、120℃で乾燥を行い、次いで180℃熱処
理を行った。
【0074】かかる布帛を用いて、機械作業用ユニフォ
ームを作成した。
【0075】このユニフォームについて、防汚性、消臭
性、抗菌性を測定した。結果を表1に示す。
【0076】1週間着用後、洗濯しても汚れはきれいに
落ち、消臭性、抗菌性をも有する清潔なユニフォームを
得ることができた。
【0077】実施例2 実施例1と同様の布帛について、親水性樹脂の代わりに
アサヒガードAG−780(フッ素系樹脂)5重量%、
スミテックスレジンM−3(架橋剤)0.3重量%、ス
ミテックスアクセレレータACX(触媒)0.2重量%
の組成浴に光触媒機能のある二酸化チタン(ST−0
1:石原産業(株)製)を0.1重量%を分散させた以
外は実施例1と同様の処理をし、機械作業用ユニフォー
ムを作成した。このユニフォームについて、防汚性、消
臭性、抗菌性を測定した。結果を表1に示す。
【0078】1週間着用後、洗濯しても汚れはきれいに
落ち、消臭性、抗菌性をも有する清潔なユニフォームを
得ることができた。
【0079】実施例3 実施例1と同様の布帛を用い、中間層を繊維表面上に形
成するために過酸化チタンの代わりに、ゼオライト微粒
子をPVA法によって繊維に融着させた以外は、実施例
1と同様の処理を行い機械作業用ユニフォームを作成し
た。
【0080】このユニフォームについて、防汚性、消臭
性、抗菌性を測定した。結果を表1に示す。
【0081】1週間着用後、洗濯しても汚れはきれいに
落ち、消臭性、抗菌性をも有する清潔なユニフォームを
得ることができた。
【0082】実施例4 実施例1と同様の布帛を用い、中間層を繊維表面上に形
成するために過酸化チタンの代わりに、ゼオライト微粒
子をPVA法によって繊維に融着させた以外は、実施例
2と同様の処理を行い機械作業用ユニフォームを作成し
た。
【0083】このユニフォームについて、防汚性、消臭
性、抗菌性を測定した。結果を表1に示す。
【0084】1週間着用後、洗濯しても汚れはきれいに
落ち、消臭性、抗菌性をも有する清潔なユニフォームを
得ることができた。
【0085】実施例5 実施例1と同様の布帛を用いて、中間層を繊維表面上に
形成するために過酸化チタンの代わりに、メチルシリケ
ートであるCLG−520(共栄社化学(株)製)20
重量%に布帛を浸漬し、マングルで絞った後、120℃
で乾燥した。それ以外は、実施例1と同様の処理をし、
機械作業用ユニフォームを作成した。
【0086】このユニフォームについて、防汚性、消臭
性、抗菌性を測定した。結果を表1に示す。
【0087】1週間着用後、洗濯しても汚れはきれいに
落ち、消臭性、抗菌性をも有する清潔なユニフォームを
得ることができた。
【0088】実施例6 実施例1と同様の布帛を用いて、中間層を繊維表面上に
形成するために過酸化チタンの代わりに、メチルシリケ
ートであるCLG−520(共栄社化学(株)製)20
重量%に布帛を浸漬し、マングルで絞った後、120℃
で乾燥した。それ以外は、実施例2と同様の処理をし、
機械作業用ユニフォームを作成した。
【0089】このユニフォームについて、防汚性、消臭
性、抗菌性を測定した。結果を表1に示す。
【0090】1週間着用後、洗濯しても汚れはきれいに
落ち、消臭性、抗菌性をも有する清潔なユニフォームを
得ることができた。
【0091】実施例7 光触媒として、チタンとケイ素の複合酸化物SX−T1
(日本触媒(株)製)を使用した他は、実施例1と同様
の処理を行った。
【0092】かかる布帛を用いて、機械作業用ユニフォ
ームを作成した。
【0093】このユニフォームについて、防汚性、消臭
性、抗菌性を測定した。結果を表1に示す。
【0094】1週間着用後、洗濯しても汚れはきれいに
落ち、消臭性、抗菌性をも有する清潔なユニフォームを
得ることができた。
【0095】実施例8 光触媒として、チタンとケイ素の複合酸化物SX−T1
(日本触媒(株)製)を使用した他は、実施例2と同様
の処理を行った。
【0096】かかる布帛を用いて、機械作業用ユニフォ
ームを作成した。
【0097】このユニフォームについて、防汚性、消臭
性、抗菌性を測定した。結果を表1に示す。
【0098】1週間着用後、洗濯しても汚れはきれいに
落ち、消臭性、抗菌性をも有する清潔なユニフォームを
得ることができた。
【0099】実施例9 実施例1と同様の布帛を用い、マイクロカプセル化され
た1μmの二酸化チタンを0.1重量%および、親水性
樹脂であるジメチルテレフタレート500部、エチレン
グリコール400部、分子量3000のポリエチレング
リコール700部より得られた共重合体分散液(固形分
20%)10重量%を分散させ加工用液を作成した。こ
の液に布帛を浸漬し、マングルで絞った後、120℃で
乾燥を行い、次いで180℃熱処理を行った。
【0100】かかる布帛を用いて、機械作業用ユニフォ
ームを作成した。
【0101】このユニフォームについて、防汚性、消臭
性、抗菌性を測定した。結果を表1に示す。
【0102】1週間着用後、洗濯しても汚れはきれいに
落ち、消臭性、抗菌性をも有する清潔なユニフォームを
得ることができた。
【0103】実施例10 実施例1と同様の布帛を用い、アサヒガードAG−78
0(フッ素系樹脂)5重量%、スミテックスレジンM−
3(架橋剤)0.3重量%、スミテックスアクセレレー
タACX(触媒)0.2重量%の組成浴にマイクロカプ
セル化された1μmの二酸化チタン0.1重量%を分散
させた加工用液を作成した。この液に布帛を浸漬し、マ
ングルで絞った後、120℃で乾燥を行い、次いで18
0℃熱処理を行った。
【0104】かかる布帛を用いて、機械作業用ユニフォ
ームを作成した。
【0105】このユニフォームについて、防汚性、消臭
性、抗菌性を測定した。結果を表1に示す。
【0106】1週間着用後、洗濯しても汚れはきれいに
落ち、消臭性、抗菌性をも有する清潔なユニフォームを
得ることができた。
【0107】比較例1 実施例1と同様の布帛を用い、親水性樹脂であるジメチ
ルテレフタレート500部、エチレングリコール400
部および分子量3000のポリエチレングリコール70
0部より得られた共重合体分散液(固形分20%)を1
0重量%加工用液を作成した。この液に布帛を浸漬し、
マングルで絞った後、120℃で乾燥を行い、次いで1
80℃熱処理を行った。
【0108】かかる布帛を用いて、機械作業用ユニフォ
ームを作成した。
【0109】このユニフォームについて、防汚性、消臭
性、抗菌性を測定した。結果を表2に示す。
【0110】1週間着用後、洗濯すると、汚れはおとん
ど落ちず、消臭性、抗菌性もないため、ユニフォームと
しては好ましくないものであった。 比較例2 実施例1と同様の布帛を用い、アサヒガードAG−78
0(フッ素系樹脂)5重量%、スミテックスレジンM−
3(架橋剤)0.3重量%、スミテックスアクセレレー
タACX(触媒)0.2重量%の加工用液に布帛を浸漬
し、マングルで絞った後、120℃で乾燥を行い、次い
で180℃熱処理を行った。
【0111】かかる布帛を用いて、機械作業用ユニフォ
ームを作成した。
【0112】このユニフォームについて、防汚性、消臭
性、抗菌性を測定した。結果を表2に示す。1週間着用
後、洗濯すると、汚れはおとんど落ちず、消臭性、抗菌
性もないため、ユニフォームとしては好ましくないもの
であった。
【0113】
【表1】
【0114】
【発明の効果】本発明によれば、従来になかった防汚性
と消臭、抗菌という複合機能をも兼ね備えた繊維構造物
を提供することができる。
【0115】用途についてもユニフォーム、寝装品であ
るシーツ、布団カバー、およびカーテンなど幅広く適応
できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) D06M 15/507 D06M 23/12 23/12 15/507 Z Fターム(参考) 3B031 AA20 AB00 3B102 BA18 4D017 AA01 BA03 CA04 CA05 CB05 DA01 EB06 4L031 AA18 AB01 BA09 BA11 BA20 CA01 CA08 DA08 DA12 DA13 DA19 4L033 AA07 AB01 AB09 AC04 AC07 AC10 CA17 CA20 CA22 CA70 DA06

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維の表面上に非結晶質過酸化チタン微粒
    子層、ゼオライト層およびアルキルシリケート層からな
    る群から選ばれる少なくとも1種の層を有し、さらにそ
    の表面に親水性樹脂またはフッ素系樹脂および光触媒半
    導体が付着していることを特徴とする繊維構造物。
  2. 【請求項2】繊維の表面に親水性樹脂またはフッ素系樹
    脂およびマイクロカプセル化した光触媒半導体が付着し
    ていることを特徴とする繊維構造物。
  3. 【請求項3】該親水性樹脂が、ポリアルキレングリコー
    ル、芳香族ジカルボン酸およびアルキレングリコールか
    らなる共重合体である請求項1または2に記載の繊維構
    造物。
  4. 【請求項4】該フッ素系樹脂が、ポリフルオロアルキル
    基および親水性基を含有するものである請求項1または
    2に記載の繊維構造物。
  5. 【請求項5】該光触媒半導体が、TiO2、ZnO、S
    rTiO3、CdS、CdO、CaP、InP、In2
    3、CaAs、BaTiO3、K2NbO3、Fe23、T
    25、WO3、SbO2、Bi23、NiO、Cu
    2O、SiC、SiO2、MoS2、MoS3、InPb、
    RuO2およびCeO2からなる群から選ばれる少なくと
    も1種である請求項1〜4のいずれかに記載の繊維構造
    物。
  6. 【請求項6】該光触媒半導体が、酸化チタン系化合物で
    ある請求項1〜5のいずれかに記載の繊維構造物。
  7. 【請求項7】該酸化チタン系化合物が、チタンとケイ素
    の複合酸化物である請求項6記載の繊維構造物。
  8. 【請求項8】該光触媒半導体が、アナターゼ型結晶形を
    有するものであることを特徴とする請求項1〜7のいず
    れかに記載の繊維構造物。
  9. 【請求項9】該繊維が、ポリエステル系繊維である請求
    項1〜8のいずれか記載の繊維構造物。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の繊維構
    造物を用いてなることを特徴とするユニフォーム。
  11. 【請求項11】請求項1〜9のいずれかに記載の繊維構
    造物を用いてなることを特徴とするシーツ。
  12. 【請求項12】請求項1〜9のいずれかに記載の繊維構
    造物を用いてなることを特徴とするふとんカバー。
  13. 【請求項13】請求項1〜9のいずれかに記載の繊維構
    造物を用いてなることを特徴とするカーテン。
JP10287986A 1998-10-09 1998-10-09 防汚性繊維構造物 Pending JP2000119956A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10287986A JP2000119956A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 防汚性繊維構造物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10287986A JP2000119956A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 防汚性繊維構造物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000119956A true JP2000119956A (ja) 2000-04-25

Family

ID=17724326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10287986A Pending JP2000119956A (ja) 1998-10-09 1998-10-09 防汚性繊維構造物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000119956A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008196104A (ja) * 2002-07-29 2008-08-28 E I Du Pont De Nemours & Co 不織布帛
CN101845746A (zh) * 2010-06-07 2010-09-29 西安工程大学 一种采用四氯化钛对涤纶织物表面进行改性的方法
WO2017214304A1 (en) * 2016-06-07 2017-12-14 Battelle Memorial Institute Coating materials, and personal protective clothing items coated with the coating materials
WO2018069528A1 (fr) * 2016-10-14 2018-04-19 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Procede de revetement solgel de materiaux textiles
WO2018127672A1 (fr) * 2017-01-06 2018-07-12 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Procédé de revêtement de matériaux textiles
US11266865B2 (en) 2017-12-05 2022-03-08 Battelle Memorial Institute Decontamination compositions and methods of decontamination

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008196104A (ja) * 2002-07-29 2008-08-28 E I Du Pont De Nemours & Co 不織布帛
CN101845746A (zh) * 2010-06-07 2010-09-29 西安工程大学 一种采用四氯化钛对涤纶织物表面进行改性的方法
CN109477291A (zh) * 2016-06-07 2019-03-15 巴特尔纪念研究院 涂料和涂布有该涂料的个人防护服产品
WO2017214304A1 (en) * 2016-06-07 2017-12-14 Battelle Memorial Institute Coating materials, and personal protective clothing items coated with the coating materials
US11795610B2 (en) 2016-06-07 2023-10-24 Battelle Memorial Institute Coating materials, and personal protective clothing items coated with the coating materials
US11220781B2 (en) 2016-06-07 2022-01-11 Battelle Memorial Institute Coating materials, and personal protective clothing items coated with the coating materials
CN109477291B (zh) * 2016-06-07 2021-09-24 巴特尔纪念研究院 涂料和涂布有该涂料的个人防护服产品
WO2018069528A1 (fr) * 2016-10-14 2018-04-19 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Procede de revetement solgel de materiaux textiles
FR3057581A1 (fr) * 2016-10-14 2018-04-20 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Procede de revetement de materiaux textiles
FR3061724A1 (fr) * 2017-01-06 2018-07-13 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Procede de revetement de materiaux textiles
WO2018127672A1 (fr) * 2017-01-06 2018-07-12 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Procédé de revêtement de matériaux textiles
US11608589B2 (en) 2017-01-06 2023-03-21 Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives Method for coating textile materials
US11266865B2 (en) 2017-12-05 2022-03-08 Battelle Memorial Institute Decontamination compositions and methods of decontamination

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Qi et al. Photocatalytic self-cleaning textiles based on nanocrystalline titanium dioxide
AU2006335491B2 (en) Composite material having antifouling property
JPH06158551A (ja) 抗菌性繊維の製造方法
DE3217481C2 (de) Verfahren zur Herstellung eines abriebfesten, wasser- und ölabweisenden Überzugs auf einem Substrat und hierzu geeignete Aufschlämmung eines gelatinösen, stark hydratisierten Metalloxids
KR20020003220A (ko) 탈취 또는 항균성을 보유하는 섬유구조물
JP3786474B2 (ja) 光触媒シート材
JP2000119956A (ja) 防汚性繊維構造物
JP2000119955A (ja) 抗菌・防カビ性繊維構造物
JP2008156771A (ja) 繊維構造物
JP2000119971A (ja) 防汚性繊維構造物
JP5022561B2 (ja) 環境浄化用部材
JP2005082708A (ja) 洗浄剤
JPH11323726A (ja) 消臭、抗菌および防汚機能を有する繊維布帛およびその製造方法
JP2000328439A (ja) ポリエステル系繊維布帛物
JPH09286615A (ja) 酸化亜鉛微粒子付着複合体及びその製造方法
JP3952602B2 (ja) 機能性を有する繊維構造物
JP3402019B2 (ja) 精密機器用またはクリーンルーム用ワイパーおよびその製造方法
JPH11100771A (ja) 繊維構造物
JP5481717B2 (ja) 繊維製品用液体光漂白性組成物
JP2002265991A (ja) 洗剤組成物および光触媒機能の付与方法
JP2000110063A (ja) 消臭性繊維構造物
JP2002263044A (ja) ワイピングクロス
JP2000110064A (ja) 機能性を有する繊維構造物
JP2003213564A (ja) 消臭繊維構造物
JP2001262465A (ja) 繊維構造物

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees