JPH09322935A - 殺菌貼付シート - Google Patents
殺菌貼付シートInfo
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- JPH09322935A JPH09322935A JP8163597A JP16359796A JPH09322935A JP H09322935 A JPH09322935 A JP H09322935A JP 8163597 A JP8163597 A JP 8163597A JP 16359796 A JP16359796 A JP 16359796A JP H09322935 A JPH09322935 A JP H09322935A
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Abstract
医療機器の細菌による汚染防止を簡易に行える手段の提
供。 【解決手段】 人体に貼付して無害なシート材2に光触
媒半導体3を担持させて被覆部とする。シート材2は単
独で使用されることもあれば被覆部としてカバーシート
6と一体とされることもある。シート材2にはさらに紫
外線放射体4を担持させ、かつ、金属箔等による紫外線
反射層5を採用することがある。
Description
制したり、殺ろしてしまう機能を発揮する医療用シート
に関する。
波長の長い紫外線によって励起され、その酸化、還元作
用で殺菌機能を発揮することは良く知られ、医療分野で
利用されている。例えば、特開平3−94762号公報
には生体の患部に光触媒半導体を送込み、これに紫外線
を照射して励起する方法が提案され、特開平8−239
70号公報には光触媒機能によって、ウイルスの感染価
を低下させる方法が提案されている。
術後の患部あるいは皮膚病患部等(以下、まとめて外傷
性患部という)を化膿から保護するために光触媒半導体
の殺菌機能が利用されている例は見出せない。このよう
な患部の殺菌や保護には、もっぱら消毒剤が利用されて
いるが、患部の状況によっては薬効が強すぎたり、後に
使用する薬剤との関係で利用できない場合がある。
するには消毒空間であるクリーンルームやボックス内に
収納するか殺菌灯の照射下に置いておく必要がある。し
かし、直ぐに使うものをいちいちクリーンルームに入れ
るのは面倒であるし、同じ病院内のような短い距離であ
っても搬送中は殺菌灯の照射下に置くことができない。
膚や粘膜部の殺菌、化膿予防処置材に関し、例えば外傷
性患部の応急的な化膿予防処置や清潔な医療機器の細菌
による汚染防止を簡易に行える手段の提供を課題とす
る。
を担持させて外傷性患部に対する被覆部とする。シート
材は、第一に人体に接触しても無害であること、柔軟性
を有することおよび紫外線を透過することが必要であ
り、木綿、麻、羊毛などの自然繊維、ポリオレフィン、
アセテート、ポリエステル、ナイロン、アクリルなどの
合成繊維を素材とした織布、不織布、あるいは編布を主
とする。この他にも紙や合成皮革も使用することができ
る。いずれのものにしても、患部に対して柔らかく、優
しい感触のあるテクスチャーのものが好ましい。
rTiO3 ,CdS,CdO,CaP,InP,In2
O3 ,CaAs,BaTiO3 ,K2 NbO3 ,Fe2
O3,Ta2 O5 ,WO3 ,SaO2 ,Bi2 O3 ,N
iO,Cu2 O,SiC,SiO2 ,MoS2 ,MoS
3 ,InPb,RuO2 ,CeO2 がある。
れていて、人体に無害である上、安価であり、利用しや
すい。「ST−01](商品名 石原産業株式会社)は
粉末として提供され、「TOゾル」(商品名 株式会社
田仲転写)、「STS−01」(商品名 石原産業株式
会社)はゾル状態で提供されている。粉末やゾルを構成
しているTiO2 の粒径は7〜20nmで非常に細か
い。
着)には、スプレー、塗布、浸漬、スパッタリングな
ど、種々の手段を採用でき、シート材の種類に応じて選
択する。TiO2 の場合、固定温度は50℃〜500℃
で比較的幅が広い。また、粘性素材に練り込みペースト
状としたものをシートの一面に塗布する方法もある。
室内の蛍光灯の紫外線や太陽光の紫外線を受けて担持さ
れている光触媒半導体が励起され、表面に付着する細菌
を酸化、還元作用で殺菌する。殺菌貼付シートは幅広で
長尺のものから1cm2 程度の小形のものまで種々なサ
イズのものが可能であり、形も自由である。例えば、幅
30cm、長さ50cmのものは、滅菌処理後の手術器
具を包み込んで短時間の保管に用いたり、短い距離を運
ぶのに用いられる。この場合、殺菌貼付シートに包まれ
た内部空間はシートの殺菌作用によって、清潔に維持さ
れる。
を覆うようにして直接にあてがって使用する。あてがっ
た状態を維持するには、殺菌貼付シートの上側から包帯
を巻くか、バンドでとめるか、医療用の接着テープを利
用する。
はないが、傷を受けた初期に使用して、紫外線によって
励起された光触媒半導体が外部から傷口に細菌が侵入す
るのを阻止したり、傷の表層に既に付着してしまった細
菌を殺すのに効果がある。紫外線の強い屋外で使用する
と効果が高い。
ト材に紫外線放射体を担持させることがある。紫外線放
射体には自発型と蓄光型があり、自発型紫外線放射体
(自発型発光セラミック)は、内部エネルギーを消費し
て自ら発光する物質で、ラジュウムやプロメチウムの放
射崩壊を利用しており、発光スペクトルに紫外線領域を
有している。現状ではこのよう成分を含む岩石の精製粉
末を固めたものを再度粉砕した破砕微粒子を利用する。
粒径は20〜50μmである。
ク)は、外部のエネルギーを取り込んで蓄積し、その分
を放出しながら発光する物質で、やはり、発光スペクト
ルに紫外線領域を有している。市販品として、「ルミノ
バ」(商品名 根元特殊化学)、「キプラス」(商品名
株式会社ネクスト・アイ)がある。これらは、高純度
のアルミナ、炭酸ストロンチウム、ユウロピウム、ジス
プロシウムなどの成分を含んだストロンチウムアルミネ
ート(SrAl2 O2 )を主成分としている。なお、こ
れら市販品のなかには、吸湿によって発光性能が大きく
低下してしまうものがあるので、ガラスや合成樹脂のマ
イクロカプセル中に封入するなどして利用する。セラミ
ックタイプの「キプラス」は比較的湿気に強い特性を有
している。
は、光触媒半導体と同様の手段を利用することができ
る。担持させる量は例えば、100mg/cm2 程度と
する。なお、シートの素材が紫外線に分解されやすい合
成樹脂繊維を用いている場合には、シートの素材表面に
あらかじめシリコンなどのブロック層を形成しておくこ
とが好ましい。また、塩化ビニール系樹脂など紫外線に
弱いものを除いて、他の合成樹脂を素材としたシート材
の場合には、その素材中に紫外線放射体を混入しておい
ても良い。塩化ビニール系樹脂を用いる場合には、紫外
線吸収材を共に混入して、素材自体が紫外線で分解され
てしまうのを弱めることができる。
ト材に紫外線放射体を担持させた殺菌貼付シートでは、
被覆部の内部で光触媒半導体の励起に必要な紫外線を自
己供給するので、夜間や包帯を厚く巻いた場合など、外
部から紫外線の供給がなかったり、困難な時にも殺菌機
能を発揮、維持することができる。
外線のもとに4〜30分置くと発光のための外部エネル
ギーの吸収が飽和し、以後、外部エネルギーを遮断して
も約1000分にわたって発光を続け、光触媒半導体に
紫外線を供給する。例えば、吸収する紫外線の波長ピー
クは360nm、発光紫外線の波長ピークは440〜5
30nmである。
添加して組成を調整したり、製造過程での熱処理を調整
することによって、光触媒機能の発揮に必要な紫外線の
波長(吸収帯)を変えることができる。例えば、TiO
2 にCrO3 を少量添加すると、吸収帯は長波長側に移
動する。これによって、光触媒半導体の吸収波長を蓄光
型紫外線放射体または自発型紫外線放射体の発光スペク
トル特性に合せ、光触媒半導体とこれら紫外線放射体と
のマッチングを取ることができる。
備えることが基本であり、これに紫外線放射機能を備え
ることが好ましいが、それぞれの機能を別個のシート材
にもたせ、被覆部として使用するときにこれらシート材
を組み合わせて(重ねて)用いることがある。この構成
であると、紫外線放射機能を備えたシート材を必要な時
にのみ使用することができ、あるいは紫外線放射機能の
シート材に対して光触媒機能シート材を交換して使用す
る等のことができる。
部に関して、被覆部の人体に対する貼付面と反対側に紫
外線反射層を備えることがある。紫外線反射層は、主と
してアルミニウムなどの金属箔、金属を蒸着したフィル
ムで形成するが、シート材の一面へ直接に金属を蒸着し
て形成することもある。金属箔やフィルムの場合は、他
の機能のシート材に対して必要に応じて使用したり、交
換して使用する等のことが可能である。いずれの場合
も、反射面が固くなることは禁物で金属箔の場合、7〜
12μmの厚さとする。この構成であると、被覆部から
外部に放射されてしまう紫外線を光触媒半導体側に反射
させて有効に利用することができ、殺菌性能を高めるこ
とができる。
くことがある。カバーシートは、ポリエチレンなどの丈
夫なフィルムや織布、不織布などで形成し、その内面に
被覆部を設ける。被覆部は、前記のように、シート材に
光触媒半導体と紫外線放射体を担持させたものである。
カバーシートの大きさと形は被覆部を使用する目的や患
部箇所によって異なり、被覆部で目的物をくるんだ後そ
の状態を維持できるようにカバーシートの端部どうしを
縛れる程の大きさにしたものとか、胴部を回せる程度の
大きさから小指を回せる程度の大きさまで、考えられ
る。この構成は、換言すれば、シート材のみからなる被
覆部はくるんだ状態や患部にあてがった状態を維持する
のに他の部品である包帯やバンド、テープを必要とした
のを、一体に設けたカバーシートにこの機能を持たせも
のである。
要ないが、フィルムで形成されている場合には患部が蒸
れないよう少なくとも被覆部の箇所にパンチングを施し
て通気性を持たせる。
外線放射機能と光触媒機能を分離してそれぞれカバーシ
ート側の紫外線放射層と皮膚あるいは粘膜への貼着部と
なる光触媒機能層に形成することができる。紫外線放射
層は、前記の蓄光型紫外線放射体または自発型紫外線放
射体を担持させた織布やこれらの放射体を練り込んだフ
ィルムによって形成した層であり、光触媒機能層は、T
iO2 などの光触媒半導体を担持させた織布、フィルム
あるいは人体に無害で粘稠な基材に光触媒半導体を練り
込んだペーストの層である。ペーストの場合を除いて、
紫外線放射層と光触媒半導体層は必要に応じて例えば酢
酸ビニルエマルジョン系の接着材で一体化される。
機能層に分離されているので、各層を単独で作成すれば
よく、作成時に相互に影響しあって、それぞれの機能を
落としてしまうことがない。また、蓄光型紫外線放射体
や自発型紫外線放射体は未だ高価であって、使い捨てが
不経済な場合は、紫外線放射層と光触媒半導体層を一体
化せず、カバーシートと紫外線放射層に対して光触媒半
導体層を交換可能とすることができる。光触媒半導体層
を構成している繊維シートなどは、衛生上、使い捨てが
原則であるが、医療機器の保護用に使用するものなどで
は必要に応じて洗浄し、再使用することもできる。
覆部を前記のような紫外線放射体と光触媒半導体を共に
粘稠な基材に練り込んだペースト状の共存層とすること
ができる。製作が容易であり、また、被覆部の厚みを小
さくすることができる。共存層の厚さは500μm程度
である。
ートではいずれも、被覆部の人体に対する貼付面と反対
側に紫外線反射層を備えることがある。紫外線反射層
は、前記と同様にアルミニウムなどの金属箔やこれらの
金属を蒸着したフィルムあるいはシート材に直接に蒸着
した金属で形成される。被覆部において、紫外線放射体
が供給する紫外線を効率良く利用することができ、光触
媒機能による殺菌性能が向上する。
は、さらに、カバーシートの内面で人体と接する箇所に
接着部を形成することがある。接着部は、合成ゴムや天
然ゴムを主材とした感圧接着剤を塗布した箇所で、短期
間であれば皮膚に格別の影響はない。この構造は、小形
の殺菌貼付シートに採用し、接着部または被覆部も含め
た全体にセパレート紙を貼付しておく。携帯に便利であ
り、手足の小さな傷の応急手当てに効果的である。セパ
レート紙は、紫外線放射体に外部から紫外線を与えやす
いように紫外線に対して透明な素材とすることが好まし
い。
トにおいて、紫外線反射層は基本的には被覆部の領域に
設ければ良いが、それより広い範囲でも良い。場合によ
っては、カバーシート素材の裏面全体にアルミニウムを
蒸着して反射面としておくこともある。
使用する型の殺菌貼付シート1を示している。30cm
×50cmの木綿織布2(シート材)の全体を「TOゾ
ル」に浸漬し、余分のゾルを絞り取った後、約80℃の
オーブンに10分入れ、乾燥と光触媒半導体粒子3の固
定を行ったものである。光触媒半導体の粒子3は、織布
2を構成する糸の表面および繊維間に定着しており、
2、3回の洗濯をしても流れ落ちてしまうことはない。
などをくるみ、ブラックライトなどの紫外線照射域に配
置する。織布2に定着している光触媒半導体が、紫外線
によって励起され、その酸化還元作用で外部から浸入す
る細菌や内部の細菌を殺ろす。また、空気中を浮遊して
沈着してくる有機物やすでに内部に浸入した浮遊有機物
も光触媒半導体の粒子と接触することにより分解され
る。この殺菌貼付シート1の木綿織布2をガーゼのよう
な柔らかい布とすれば、その都度細かく切断して外傷性
患部の応急処置用として使用できる。
用する型の殺菌貼付シート1を示している。30cm×
50cmの木綿織布2(シート材)の全体を、まず、
「TOゾル」に浸漬し、余分のゾルを絞り取って乾燥さ
せ、ついで、セラミックタイプの「キプラス」の粉末中
を通過させて「キプラス」の粒子4を付着させ、光触媒
半導体粒子3と紫外線放射体の粒子4が付着している織
布2を約80℃のオーブンに10分入れ、これらの粒子
3、4の固定を行ったものである。光触媒半導体の粒子
3と紫外線放射体の粒子4は、織布2を構成する糸の表
面および繊維間に定着しており、2、3回の洗濯をして
も流れ落ちてしまうことはない。
の医療機器などをくるんで滅菌状態を維持するために使
用する。くるんだ状態をしっかりと維持するには紐や、
バンドを用いる。
貼付して使用する。光触媒半導体粒子3による殺菌作用
が行われるが、光触媒半導体の励起に必要な紫外線が一
緒に定着されている紫外線放射体の粒子4から供給され
るので、夜間など外部からの紫外線供給が望めない場合
に有効である。
プの殺菌貼付シートは、魚の切り身や肉のブロックに巻
き付けて表面の雑菌や空中を浮遊して付着してくる細菌
を殺し、鮮度を維持するためにも用いることができる。
機能を備えた、あるいは光触媒機能と紫外線放射機能を
備えたシート材に紫外線反射層5を形成している。反射
層5は厚さ9μm のアルミニウム箔であり、シート材2
(被覆部)が人体と接する面と反対側の面に軽く接着剤
をスプレーして接着されている。被覆部の通気性が問題
となる時は、アルミニウム箔の全面にニードルでパンチ
ングしておく。
1は、カバーシート6とその内面の被覆部7で形成され
ている。カバーシート6は、厚さ30μm 、幅20cm
×長さ60cmのポリエチレンシートで丈夫な素材とさ
れている。被覆部7は、20cm×20cmで比較的大
きく、カバーシート6のほぼ中央部に配置され、シート
材2としてポリオレフィン系多孔ネットを使用している
が、例3に示した殺菌貼付シートと同じ構造を有する。
すなわち、光触媒機能と紫外線放射機能および紫外線反
射機能を有する。被覆部7はカバーシート6の内面に接
着剤で固定されている。アルミニウム箔の紫外線反射層
5はこの例では被覆部7の領域だけであるがこの領域よ
りも大きくても良く、また、反射層5はアルミニウムの
蒸着手段によってカバーシート6の内面側全面に形成さ
れていても良い。符号8は通気孔でカバーシート6の被
覆部領域に一面に設けられている。
た、両側にカバーシート6を余裕をもって有しているの
で、包み込んで結んだり、火傷等の比較的広い範囲の患
部を包み込むようにした後、両端部で縛り、その状態を
維持するのが容易である。なお、カバーシート6の両端
部の内側にベルクロテープやホックのような掛け止め具
を設けておくと、殺菌貼付シートを必要個所に止めてお
くのに便利である。
の内面の被覆部7で殺菌貼付シート1が形成されてい
る。カバーシート6は、厚さ20μm 、幅3cm×長さ
12cmのナイロンシートで中央部に被覆部7が接着さ
れている。被覆部7は、3cm×3cmで小形の患部用
に形成してあり、光触媒機能層9と紫外線放射層10お
よび紫外線反射層5であるアルミ箔とからなる。光触媒
機能層9は、エチレングリコールに「ST−01」を練
り込んだペーストを300μm 程度に薄く延ばした層で
あり、紫外線放射層10は、ポリエチレン繊維に「ルミ
ノバ」を混入した織布で構成している。さらに、この例
では、紫外線放射層10を構成する織布に光触媒機能層
9を塗り付けて構成している。
シート1をあてがい、その端部を医療用テープなどで固
定して使用する。患部には、光触媒機能層9が接触し、
この層に包含されている光触媒半導体の粒子が患部と接
する。この粒子は、その外側の紫外線放射層10から受
ける紫外線によって励起され、殺菌作用を行う。光触媒
機能層9のペーストに消炎剤や抗生物質を練り込んでお
くこともできる。
るが、被覆部7において光触媒半導体と紫外線放射体が
一つの層に共存した共存層11として構成されている。
紫外線放射体はあらかじめ柔軟性をもつ樹脂の中に混入
されており、光触媒半導体は、層を形成している樹脂の
表面にコーティングあるいは圧着により固定されてい
る。紫外線放射体と光触媒半導体の共存形態の一つであ
る。使用法は第5の例とほぼ同じであるが、全体として
の厚みが小さく柔軟性に富んでいる。
カバーシート6とその内面の被覆部7およびセパレート
紙12で形成されている。カバーシート6は、厚さ20
μm、幅15mm×長さ80mmのナイロンシートで中
央部に被覆部7が接着され、両端部は接着部13となっ
ている。被覆部7は、水を含まないワックスを基材に
「ST−01」と「ルミノバ」を共に混入して一つの共
存層11としたものであり、接着部13は天然ゴムや合
成ゴムを塗布して、感圧接着部としたものである。 セ
パレート紙12はパラフィン紙でカバーシートとほぼ同
じ大きさを備え、通常は両側の接着部13と被覆部7を
覆っているが、外部からの紫外線が透過するようにして
ある。被覆部7が共存層11として1層であり、セパレ
ート紙12を含めても全体の厚さを0.8mm程度に小
さくすることができる。
部7を患部に当て、両側の接着部13を皮膚に接着して
固定する。第5〜7図では紫外線反射層5をカバーシー
ト6とは別個の部材として示しているが、カバーシート
6の内面に金属を蒸着して紫外線反射面とすることもあ
る。
だり、包むことによって、手軽に滅菌状態を維持するこ
とができる。また、外傷性患部にあてがって、包帯等で
縛ることにより、応急的な可能防止処置ができる。安価
に提供することができる。請求項2に記載の構成によれ
ば、夜間など紫外線の供給が十分でない環境においても
滅菌状態の維持および殺菌機能が維持され、前記の作用
効果を発揮する。
じた組み合わせによって、前記の作用効果を経済的に維
持することができる。請求項4に記載の構成によれば、
自給する紫外線を有効に利用するので、殺菌効果が高
い。
ートを備えることによって、くるんだ状態を維持した
り、被覆部を患部にあてがった状態を維持するのが容易
になる。請求項6に記載の構成によれば、紫外線放射層
および光触媒機能層を別個に作成した後一体化すれば良
いので、各層をそれぞれの良好な条件下で作成でき、性
能の高い殺菌貼付シートを得ることができる。
トを基材とした光触媒機能層を交換して、殺菌機能を更
新したり、光触媒半導体の酸化還元作用による分解物を
洗浄した後に再使用したりでき、経済的に性能を維持す
ることができる。請求項8に記載の構成によれば、被覆
部が一つの層で形成されるから、全体としての厚さを小
さくでき、柔軟性に富んだ殺菌貼付シートを得ることが
できる。
ートを備えることによる作用効果に加え、紫外線反射層
によって被覆部で自給する紫外線を光触媒機能層で効率
良く利用することができ、性能の高い殺菌貼付シートを
得ることができる。請求項10に記載の構成によれば、
カバーシートの両端部を皮膚へ押圧するだけで殺菌貼付
シートを固定することができ、手軽にかつ便利に使用す
ることができる。
図
図
図(一部破断)
図
図
図
図
Claims (10)
- 【請求項1】 人体に貼着して無害なシート材に光触媒
半導体を担持させて被覆部としてあることを特徴とした
殺菌貼付シート。 - 【請求項2】 人体に貼着して無害なシート材に光触媒
半導体と紫外線放射体を担持させて被覆部としてあるこ
とを特徴とした殺菌貼付シート。 - 【請求項3】 人体に貼着して無害なシート材であっ
て、光触媒半導体を担持させたシート材と紫外線放射体
を担持させたシート材を交換可能に重ねて被覆部として
あることを特徴とした殺菌貼付シート。 - 【請求項4】 被覆部の人体に対する貼着面と反対側に
紫外線反射層を備えていることを特徴とした請求項2ま
たは請求項3に記載の殺菌貼付シート。 - 【請求項5】 カバーシートの内面に被覆部を設け、被
覆部に光触媒機能と紫外線放射機能を持たせてあること
を特徴とした殺菌貼付シート。 - 【請求項6】 被覆部がカバーシート側から、紫外線放
射層および光触媒機能層を有することを特徴とした請求
項4に記載の殺菌貼付シート。 - 【請求項7】 光触媒機能層を分離可能としてあること
を特徴とした請求項5に記載の殺菌貼付シート。 - 【請求項8】 被覆部が紫外線放射体と光触媒半導体の
共存層を有することを特徴とした請求項4に記載の殺菌
貼付シート。 - 【請求項9】 被覆部の人体に対する貼着面と反対側に
紫外線反射層を備えていることを特徴とした請求項4〜
請求項6のいずれか一つに記載の殺菌貼付シート。 - 【請求項10】 カバーシートの内面にさらに人体に対
する接着部を形成してあることを特徴とした請求項4〜
請求項7のいずれか一つに記載の殺菌貼付シート。
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