JPH0867787A - ポリアミド樹脂組成物およびそれを用いた電気・電子用部品 - Google Patents
ポリアミド樹脂組成物およびそれを用いた電気・電子用部品Info
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- JPH0867787A JPH0867787A JP6204033A JP20403394A JPH0867787A JP H0867787 A JPH0867787 A JP H0867787A JP 6204033 A JP6204033 A JP 6204033A JP 20403394 A JP20403394 A JP 20403394A JP H0867787 A JPH0867787 A JP H0867787A
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- C08L23/08—Copolymers of ethene
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 優れた電気特性、加水分解特性を有し、かつ
寸法安定性、靭性、加工性を著しく改良したポリアミド
樹脂組成物および該ポリアミド樹脂組成物で成形した電
気・電子用部品を提供する。 【構成】 ポリアミドマトリックス100重量部、ポリ
オレフィンコポリマのアイオノマ3〜100重量部、お
よび無機充填材5〜150重量部からポリアミド樹脂組
成物を形成する。
寸法安定性、靭性、加工性を著しく改良したポリアミド
樹脂組成物および該ポリアミド樹脂組成物で成形した電
気・電子用部品を提供する。 【構成】 ポリアミドマトリックス100重量部、ポリ
オレフィンコポリマのアイオノマ3〜100重量部、お
よび無機充填材5〜150重量部からポリアミド樹脂組
成物を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた電気特性を有
し、かつ靭性および加工性を著しく改良したポリアミド
樹脂組成物およびその組成物を用いて成形した電気・電
子用部品に関する。
し、かつ靭性および加工性を著しく改良したポリアミド
樹脂組成物およびその組成物を用いて成形した電気・電
子用部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブレーカーカバー、マグネットコ
ンタクター、アウトレット、コイルボビン、コンデンサ
ー等の電気・電子用途に使用される成形品の大部分は、
フェノール樹脂で成形されていた。
ンタクター、アウトレット、コイルボビン、コンデンサ
ー等の電気・電子用途に使用される成形品の大部分は、
フェノール樹脂で成形されていた。
【0003】しかしながら、これらの電気・電子部品は
形状が複雑であるため、バリが生じやすく、後加工が必
要である。また、フェノール樹脂は、熱硬化性樹脂であ
るためリサイクルができないという問題もある。
形状が複雑であるため、バリが生じやすく、後加工が必
要である。また、フェノール樹脂は、熱硬化性樹脂であ
るためリサイクルができないという問題もある。
【0004】そこで、電気・電子用途に適した特性、す
なわち優れた電気特性、靭性、寸法安定性、加工性を有
し、使用する場所によっては加水分解特性に優れ、さら
にリサイクル可能な熱可塑性樹脂組成物の開発が望まれ
ていた。
なわち優れた電気特性、靭性、寸法安定性、加工性を有
し、使用する場所によっては加水分解特性に優れ、さら
にリサイクル可能な熱可塑性樹脂組成物の開発が望まれ
ていた。
【0005】近年、熱可塑性樹脂の電気特性を改良する
試みがなされており、ポリアミド樹脂の耐トラッキング
特性を改良した難燃性樹脂組成物としてポリアミド、臭
素化難燃剤およびポリオレフィン系樹脂からなる樹脂組
成物が開発されている(特開昭58−103559号公
報、特開平5−9379号公報)。
試みがなされており、ポリアミド樹脂の耐トラッキング
特性を改良した難燃性樹脂組成物としてポリアミド、臭
素化難燃剤およびポリオレフィン系樹脂からなる樹脂組
成物が開発されている(特開昭58−103559号公
報、特開平5−9379号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリア
ミドにポリオレフィン系樹脂を含有する樹脂組成物で
は、耐アーク性、耐トラッキング性等の電気特性は改良
されているものの、成形時の流動性に問題があり、形状
が複雑な電気・電子部品の成形は困難である。
ミドにポリオレフィン系樹脂を含有する樹脂組成物で
は、耐アーク性、耐トラッキング性等の電気特性は改良
されているものの、成形時の流動性に問題があり、形状
が複雑な電気・電子部品の成形は困難である。
【0007】本発明は、優れた電気特性、加水分解特性
を有し、かつ寸法安定性、靭性、加工性を著しく改良し
たポリアミド樹脂組成物および該ポリアミド樹脂組成物
で成形した電気・電子用部品を提供することを目的とす
る。
を有し、かつ寸法安定性、靭性、加工性を著しく改良し
たポリアミド樹脂組成物および該ポリアミド樹脂組成物
で成形した電気・電子用部品を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の態様は、ポリアミドマトリックス100重量
部、ポリオレフィンコポリマのアイオノマ3〜100重
量部、および無機充填材5〜150重量部を含有するこ
とを特徴とするポリアミド樹脂組成物にある。
明の第1の態様は、ポリアミドマトリックス100重量
部、ポリオレフィンコポリマのアイオノマ3〜100重
量部、および無機充填材5〜150重量部を含有するこ
とを特徴とするポリアミド樹脂組成物にある。
【0009】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記ポリアミドマトリックスが、ナイロン66、ナ
イロン6、またはこれらのブレンドもしくはコポリマか
らなることを特徴とするポリアミド樹脂組成物にある。
て、前記ポリアミドマトリックスが、ナイロン66、ナ
イロン6、またはこれらのブレンドもしくはコポリマか
らなることを特徴とするポリアミド樹脂組成物にある。
【0010】本発明の第3の態様は、第1または2にお
いて、前記ポリオレフィンコポリマのアイオノマが、
a)エチレン単位、b)α、β−エチレン性不飽和カル
ボン酸の誘導体単位、およびc)エステル単位から成る
アイオノマであって、前記b)α、β−エチレン性不飽
和カルボン酸の誘導体単位が、炭素数3〜8個のα、β
−エチレン性不飽和カルボン酸であり、i)金属イオン
の中和によりイオン化されたカルボン酸基を有するモノ
カルボン酸、ii) 金属イオンの中和によりイオン化され
たカルボン酸基を有するジカルボン酸およびiii)金属イ
オンの中和によりイオン化されたカルボン酸基とエステ
ル基を有するジカルボン酸から成る群から選ばれる1以
上のα、β−エチレン性不飽和カルボン酸の誘導体であ
り、前記c)エステル単位が、炭素数4〜22のアクリ
ル酸エステルまたはメタクリル酸エステルである、アイ
オノマであることを特徴とするポリアミド樹脂組成物に
ある。
いて、前記ポリオレフィンコポリマのアイオノマが、
a)エチレン単位、b)α、β−エチレン性不飽和カル
ボン酸の誘導体単位、およびc)エステル単位から成る
アイオノマであって、前記b)α、β−エチレン性不飽
和カルボン酸の誘導体単位が、炭素数3〜8個のα、β
−エチレン性不飽和カルボン酸であり、i)金属イオン
の中和によりイオン化されたカルボン酸基を有するモノ
カルボン酸、ii) 金属イオンの中和によりイオン化され
たカルボン酸基を有するジカルボン酸およびiii)金属イ
オンの中和によりイオン化されたカルボン酸基とエステ
ル基を有するジカルボン酸から成る群から選ばれる1以
上のα、β−エチレン性不飽和カルボン酸の誘導体であ
り、前記c)エステル単位が、炭素数4〜22のアクリ
ル酸エステルまたはメタクリル酸エステルである、アイ
オノマであることを特徴とするポリアミド樹脂組成物に
ある。
【0011】本発明の第4の態様は、第1,2または3
の態様のポリアミド樹脂組成物を用いて成形してなるこ
とを特徴とする電気・電子用部品にある。
の態様のポリアミド樹脂組成物を用いて成形してなるこ
とを特徴とする電気・電子用部品にある。
【0012】ポリアミドマトリックスとしては、ナイロ
ン66;ナイロン6;ナイロン612;テレフタル酸、
イソフタル酸成分等を含む芳香族ポリアミド;ナイロン
46などの周知のポリアミド樹脂を単独で、あるいは複
数ブレンドもしくは共重合して用いることができる。高
い融点を有する芳香族ポリアミドやナイロン46等を用
いれば耐熱性を有する組成物が得られ、ナイロン612
等の長いメチレン鎖を有するポリアミドを用いれば低吸
水率で、吸湿に伴う寸法および物性変化の小さな組成物
が得られるが、ナイロン66およびナイロン6が最も普
通に使用される。ナイロン66および/またはナイロン
6を用いる場合には、ナイロン66:ナイロン6が10
0:0〜0:100とすることができる。機械的特性や
耐熱性を重視する場合には、ナイロン66を用いるのが
好ましいが、優れた外観の成形品を得るためにはナイロ
ン6とのブレンドまたはコポリマが好ましい。また、ポ
リアミドマトリックス中のナイロン6の割合が70以上
になると機械強度、加水分解特性が劣るようになる。し
たがって、機械強度、加水分解特性と外観を考慮する
と、好ましくは、ナイロン66およびナイロン6のブレ
ンドまたはコポリマで、ナイロン66:ナイロン6が9
5:5〜30:70であるものを用いるのが好ましい。
ン66;ナイロン6;ナイロン612;テレフタル酸、
イソフタル酸成分等を含む芳香族ポリアミド;ナイロン
46などの周知のポリアミド樹脂を単独で、あるいは複
数ブレンドもしくは共重合して用いることができる。高
い融点を有する芳香族ポリアミドやナイロン46等を用
いれば耐熱性を有する組成物が得られ、ナイロン612
等の長いメチレン鎖を有するポリアミドを用いれば低吸
水率で、吸湿に伴う寸法および物性変化の小さな組成物
が得られるが、ナイロン66およびナイロン6が最も普
通に使用される。ナイロン66および/またはナイロン
6を用いる場合には、ナイロン66:ナイロン6が10
0:0〜0:100とすることができる。機械的特性や
耐熱性を重視する場合には、ナイロン66を用いるのが
好ましいが、優れた外観の成形品を得るためにはナイロ
ン6とのブレンドまたはコポリマが好ましい。また、ポ
リアミドマトリックス中のナイロン6の割合が70以上
になると機械強度、加水分解特性が劣るようになる。し
たがって、機械強度、加水分解特性と外観を考慮する
と、好ましくは、ナイロン66およびナイロン6のブレ
ンドまたはコポリマで、ナイロン66:ナイロン6が9
5:5〜30:70であるものを用いるのが好ましい。
【0013】本発明で用いるポリオレフィンコポリマの
アイオノマは、好ましくは、a)エチレン単位、b)
α、β−エチレン性不飽和カルボン酸の誘導体単位、お
よびc)エステル単位から成るアイオノマであって、前
記b)α、β−エチレン性不飽和カルボン酸の誘導体単
位が、炭素数3〜8個のα、β−エチレン性不飽和カル
ボン酸であり、i)金属イオンの中和によりイオン化さ
れたカルボン酸基を有するモノカルボン酸、ii) 金属イ
オンの中和によりイオン化されたカルボン酸基を有する
ジカルボン酸およびiii)金属イオンの中和によりイオン
化されたカルボン酸基とエステル基を有するジカルボン
酸から成る群から選ばれる1以上のα、β−エチレン性
不飽和カルボン酸の誘導体であり、前記c)エステル単
位が、炭素数4〜22のアクリル酸エステルまたはメタ
クリル酸エステルである、アイオノマである。具体的に
は、エチレン/メタクリル酸Na中和物のコポリマ、エ
チレン/メタクリル酸Zn中和物のコポリマ、エチレン
/メタクリル酸Zn中和物/アクリル酸エステルのコポ
リマ等が挙げられるが、さらに好ましくはエチレン/メ
タクリル酸Zn中和物/アクリル酸エステルのターポリ
マが用いられる。
アイオノマは、好ましくは、a)エチレン単位、b)
α、β−エチレン性不飽和カルボン酸の誘導体単位、お
よびc)エステル単位から成るアイオノマであって、前
記b)α、β−エチレン性不飽和カルボン酸の誘導体単
位が、炭素数3〜8個のα、β−エチレン性不飽和カル
ボン酸であり、i)金属イオンの中和によりイオン化さ
れたカルボン酸基を有するモノカルボン酸、ii) 金属イ
オンの中和によりイオン化されたカルボン酸基を有する
ジカルボン酸およびiii)金属イオンの中和によりイオン
化されたカルボン酸基とエステル基を有するジカルボン
酸から成る群から選ばれる1以上のα、β−エチレン性
不飽和カルボン酸の誘導体であり、前記c)エステル単
位が、炭素数4〜22のアクリル酸エステルまたはメタ
クリル酸エステルである、アイオノマである。具体的に
は、エチレン/メタクリル酸Na中和物のコポリマ、エ
チレン/メタクリル酸Zn中和物のコポリマ、エチレン
/メタクリル酸Zn中和物/アクリル酸エステルのコポ
リマ等が挙げられるが、さらに好ましくはエチレン/メ
タクリル酸Zn中和物/アクリル酸エステルのターポリ
マが用いられる。
【0014】ポリオレフィンコポリマのアイオノマの含
有量は、ポリアミドマトリックス100重量部に対して
3〜100重量部であり、好ましくは、5〜50重量部
である。アイオノマが3重量部より少ないと、靭性が十
分でなく、特に成形部品を施工する場合には割れ易くな
る。また、アイオノマが50重量部より多いと流動性に
悪影響を及ぼす傾向がある。
有量は、ポリアミドマトリックス100重量部に対して
3〜100重量部であり、好ましくは、5〜50重量部
である。アイオノマが3重量部より少ないと、靭性が十
分でなく、特に成形部品を施工する場合には割れ易くな
る。また、アイオノマが50重量部より多いと流動性に
悪影響を及ぼす傾向がある。
【0015】本発明で用いる無機充填材は、例えばガラ
ス繊維、炭素繊維、カオリン、ワラストナイト、タル
ク、炭酸カルシウム、クレー、チタン酸カリウムウィス
カー等であるが、好適にはガラス繊維が、さらに好適に
は直径8〜13μm、長さ1.5〜6mmのガラス繊維
が用いられる。無機充填材の含有量は、ポリアミドマト
リックス100重量部に対して5〜150重量部であ
り、好ましくは33〜100重量部である。無機充填剤
が5重量部より少ないと十分な剛性を得ることができ
ず、150重量部より多いと樹脂ペレットの生産性が低
下し、また成形性も低下する傾向がある。
ス繊維、炭素繊維、カオリン、ワラストナイト、タル
ク、炭酸カルシウム、クレー、チタン酸カリウムウィス
カー等であるが、好適にはガラス繊維が、さらに好適に
は直径8〜13μm、長さ1.5〜6mmのガラス繊維
が用いられる。無機充填材の含有量は、ポリアミドマト
リックス100重量部に対して5〜150重量部であ
り、好ましくは33〜100重量部である。無機充填剤
が5重量部より少ないと十分な剛性を得ることができ
ず、150重量部より多いと樹脂ペレットの生産性が低
下し、また成形性も低下する傾向がある。
【0016】本発明のポリアミド樹脂組成物は、その特
性を損なわない程度で前記成分に加えて、熱安定剤、酸
化防止剤、核剤、染料、顔料、離型剤、難燃剤等の添加
剤を配合することができる。
性を損なわない程度で前記成分に加えて、熱安定剤、酸
化防止剤、核剤、染料、顔料、離型剤、難燃剤等の添加
剤を配合することができる。
【0017】他の本発明は、上記のポリアミド樹脂組成
物を使用して成形したブレーカーカバー、マグネットコ
ンタクター、アウトレット、コイルボビン、コンデンサ
ー等の電気・電子用部品にある。これらの成形品は、圧
縮成形、射出成形および押し出し成形等、公知の成形法
を利用して製造することができる。
物を使用して成形したブレーカーカバー、マグネットコ
ンタクター、アウトレット、コイルボビン、コンデンサ
ー等の電気・電子用部品にある。これらの成形品は、圧
縮成形、射出成形および押し出し成形等、公知の成形法
を利用して製造することができる。
【0018】
【作用】従来の電気特性を改良したポリアミド樹脂組成
物は、ポリオレフィン系エラストマを含有していたが、
本発明ではポリオレフィンコポリマのアイオノマを含有
しているため、靭性が著しく改良される。また、ポリオ
レフィン系エラストマを使用した場合と同等の優れた電
気特性を有し、さらに生産性を改良することができる。
すなわち、アイオノマはポリオレフィン系エラストマに
比べて高温になると粘度が下がるので、成形時の流動性
の低下を抑えることができる。
物は、ポリオレフィン系エラストマを含有していたが、
本発明ではポリオレフィンコポリマのアイオノマを含有
しているため、靭性が著しく改良される。また、ポリオ
レフィン系エラストマを使用した場合と同等の優れた電
気特性を有し、さらに生産性を改良することができる。
すなわち、アイオノマはポリオレフィン系エラストマに
比べて高温になると粘度が下がるので、成形時の流動性
の低下を抑えることができる。
【0019】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【0020】(実施例1および比較例1〜2)表1に示
す各成分を二軸押出機(W&P社製ZSK−40)で溶
融混練し、水冷後、ペレットを製造した。得られたペレ
ットを用いてASTM D638に基づいた13mm×
130mm×3.2mmの試験片を成形した。試験片を
用いて、機械的特性を測定した。測定は、次の試験方法
に基づいて行った。
す各成分を二軸押出機(W&P社製ZSK−40)で溶
融混練し、水冷後、ペレットを製造した。得られたペレ
ットを用いてASTM D638に基づいた13mm×
130mm×3.2mmの試験片を成形した。試験片を
用いて、機械的特性を測定した。測定は、次の試験方法
に基づいて行った。
【0021】 引張強度 : ASTM D638 伸び : ASTM D638 曲げ弾性率 : ASTM D790 曲げ強度 : ASTM D790 ノッチ付きアイゾット: ASTM D256 吸水率 : 平沼産業(株)製AQ−6型
微量水分測定装置 成形性 : 10cm×7.5cm ×4.5cm の箱状
金型に得られたペレットを溶融充填し、末端部の充填を
観察した。
微量水分測定装置 成形性 : 10cm×7.5cm ×4.5cm の箱状
金型に得られたペレットを溶融充填し、末端部の充填を
観察した。
【0022】表1に記載の各成分は、次の通りである。
【0023】ポリアミド樹脂 : 相対粘度43
のナイロン66 相対粘度45のナイロン6 ポリオレフィン系ラバー: 変性EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン・モノ
マ)ラバー(デュポン社製TRX−101) EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン・モノマ)ラ
バー(デュポン社製Nordel3681) ポリオレフィンコポリマのアイオノマ:エチレン/メタ
クリル酸Zn中和物/アクリル酸エステルのターポリマ
(デュポン社製Surlyn9320) 無機充填剤:ガラスファイバ(日本板ガラス社製チョッ
プドガラスファイバ;直径10μm、長さ3mm) 試験結果は表1に示す。
のナイロン66 相対粘度45のナイロン6 ポリオレフィン系ラバー: 変性EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン・モノ
マ)ラバー(デュポン社製TRX−101) EPDM(エチレン・プロピレン・ジエン・モノマ)ラ
バー(デュポン社製Nordel3681) ポリオレフィンコポリマのアイオノマ:エチレン/メタ
クリル酸Zn中和物/アクリル酸エステルのターポリマ
(デュポン社製Surlyn9320) 無機充填剤:ガラスファイバ(日本板ガラス社製チョッ
プドガラスファイバ;直径10μm、長さ3mm) 試験結果は表1に示す。
【0024】試験結果から、実施例1は、比較例1に比
べて電気特性に優れ、靭性が改良されていることがわか
る。また、比較例2と比較すると、電気特性は同等であ
るが、靭性および成形性が改良されていることがわか
る。
べて電気特性に優れ、靭性が改良されていることがわか
る。また、比較例2と比較すると、電気特性は同等であ
るが、靭性および成形性が改良されていることがわか
る。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリアミ
ド樹脂組成物は、優れた電気特性、加水分解特性を有
し、かつ寸法安定性、加工性を著しく改良し、成形時の
流動性も良好である。また、このようなポリアミド樹脂
組成物で成形した成形品は、電気・電子用部品として好
適に使用され、形状の複雑な電気・電子部品の成形材料
として特に好適に用いられる。
ド樹脂組成物は、優れた電気特性、加水分解特性を有
し、かつ寸法安定性、加工性を著しく改良し、成形時の
流動性も良好である。また、このようなポリアミド樹脂
組成物で成形した成形品は、電気・電子用部品として好
適に使用され、形状の複雑な電気・電子部品の成形材料
として特に好適に用いられる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】従来、マグネットコンタクター、アウト
レット、コイルボビン、コンデンサー等の電気・電子用
途に使用される成形品の大部分は、フェノール樹脂で成
形されていた。
レット、コイルボビン、コンデンサー等の電気・電子用
途に使用される成形品の大部分は、フェノール樹脂で成
形されていた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】他の本発明は、上記のポリアミド樹脂組成
物を使用して成形したマグネットコンタクター、アウト
レット、コイルボビン、コンデンサー等の電気・電子用
部品にある。これらの成形品は、圧縮成形、射出成形お
よび押し出し成形等、公知の成形法を利用して製造する
ことができる。
物を使用して成形したマグネットコンタクター、アウト
レット、コイルボビン、コンデンサー等の電気・電子用
部品にある。これらの成形品は、圧縮成形、射出成形お
よび押し出し成形等、公知の成形法を利用して製造する
ことができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 ポリアミドマトリックス100重量部、 ポリオレフィンコポリマのアイオノマ3〜100重量
部、および無機充填材5〜150重量部を含有すること
を特徴とするポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1において、前記ポリアミドマト
リックスが、ナイロン66、ナイロン6、またはこれら
のブレンドもしくはコポリマからなることを特徴とする
ポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記ポリオ
レフィンコポリマのアイオノマが、a)エチレン単位、
b)α、β−エチレン性不飽和カルボン酸の誘導体単
位、およびc)エステル単位から成るアイオノマであっ
て、前記b)α、β−エチレン性不飽和カルボン酸の誘
導体単位が、炭素数3〜8個のα、β−エチレン性不飽
和カルボン酸であり、i)金属イオンの中和によりイオ
ン化されたカルボン酸基を有するモノカルボン酸、ii)
金属イオンの中和によりイオン化されたカルボン酸基を
有するジカルボン酸およびiii)金属イオンの中和により
イオン化されたカルボン酸基とエステル基を有するジカ
ルボン酸から成る群から選ばれる1以上のα、β−エチ
レン性不飽和カルボン酸の誘導体であり、前記c)エス
テル単位が、炭素数4〜22のアクリル酸エステルまた
はメタクリル酸エステルである、アイオノマであること
を特徴とするポリアミド樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項1,2または3記載のポリアミド
樹脂組成物を用いて成形してなることを特徴とする電気
・電子用部品。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6204033A JPH0867787A (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | ポリアミド樹脂組成物およびそれを用いた電気・電子用部品 |
PCT/US1995/010419 WO1996006890A1 (en) | 1994-08-29 | 1995-08-23 | A polyamide resin composition and electrical and electronic components making use of them |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6204033A JPH0867787A (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | ポリアミド樹脂組成物およびそれを用いた電気・電子用部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0867787A true JPH0867787A (ja) | 1996-03-12 |
Family
ID=16483647
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6204033A Pending JPH0867787A (ja) | 1994-08-29 | 1994-08-29 | ポリアミド樹脂組成物およびそれを用いた電気・電子用部品 |
Country Status (2)
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JP (1) | JPH0867787A (ja) |
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GB8531934D0 (en) * | 1985-12-31 | 1986-02-05 | Du Pont Canada | Dual-ovenable food trays |
JPH0619017B2 (ja) * | 1986-04-25 | 1994-03-16 | 宇部興産株式会社 | 中空成形用ポリアミド樹脂組成物 |
JPH0781016B2 (ja) * | 1991-03-18 | 1995-08-30 | 東レ株式会社 | ポリアミド吹込成形品 |
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1994
- 1994-08-29 JP JP6204033A patent/JPH0867787A/ja active Pending
-
1995
- 1995-08-23 WO PCT/US1995/010419 patent/WO1996006890A1/en active Application Filing
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---|---|
WO1996006890A1 (en) | 1996-03-07 |
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