JP3235378B2 - Pbt樹脂成形材料 - Google Patents
Pbt樹脂成形材料Info
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Description
品、自動車部品等に使用されるPBT樹脂成形材料に関
するものである。
ート樹脂であり、このプラスチックは、エステル基を分
子内に持つ芳香族ポリエステルの一種で、結晶性熱可塑
性エンジニアリングプラスチックである。PBT樹脂成
形材料は、耐熱性、耐薬品性、電気特性、機械的特性等
の物性バランスが優れており、成形性が非常に良好であ
るため、電気・電子部品、自動車部品等の素材として広
く利用されている。
ため、ガラス繊維で強化すると、機械的強さ、剛性及び
荷重たわみ温度等が飛躍的に向上する。また、難燃化
が、容易で、優れた難燃グレードが、供給されている。
ところが、ガラス繊維強化のPBT樹脂成形材料は、衝
撃強度及び耐トラッキング性が悪いという欠点があっ
た。
解消するためになされたもので、その目的とするところ
は、耐熱性を維持しながら、衝撃強度及び耐トラッキン
グ性に優れたガラス繊維強化のPBT樹脂成形材料を提
供することにある。
PBT樹脂成形材料は、PBT樹脂、シラノール基を有
する変性ポリオレフィン、ガラス繊維及び難燃剤を含有
したPBT樹脂成形材料であって、前記難燃剤が三酸化
アンチモン及びテトラブロムビスフェノールAタイプエ
ポキシ樹脂であることを特徴とする。そして、本発明の
請求項2に係るPBT樹脂成形材料は、PBT樹脂、シ
ラノール基を有する変性ポリオレフィン、ガラス繊維及
び難燃剤を含有したPBT樹脂成形材料であって、前記
難燃剤が三酸化アンチモン及び臭化トリアジン化合物で
あることを特徴とする。
料は、PBT樹脂100重量部に対してシラノール基を
有する変性ポリオレフィン5〜100重量部を含有した
ことを特徴とする。
料は、上記シラノール基を有する変性ポリオレフィンが
シラノール基を有する変性ポリプロピレンであることを
特徴とする。
料は、相溶化剤をPBT樹脂成形材料の全量に対して1
〜10重量%含有したことを特徴とする。
料は、上記相溶化剤が無水マレイン酸変性低分子ポリプ
ロピレンであることを特徴とする。
ポリブチレンテレフタレート樹脂(以下PBT樹脂と記
す)は、テレフタル酸(TPA)、あるいは、テレフタ
ル酸ジメチル(DMT)と1,4−ブチレングリコール
(1,4−BG)とから製造される。
BT樹脂に、ワックス等の離型剤、必要に応じてタル
ク、マイカ等の充填剤、機械的強さ、剛性及び荷重たわ
み温度等を上げるため、ガラス繊維等の補強材等を添加
して使用する。
押出機等により、シリンダー温度240〜260℃程度
で混練押出を行い、紐状のストランドにして、冷却後、
ペレタイザーでペレットにすることにより、得られる。
ところが、ガラス繊維強化のPBT樹脂成形材料は、耐
トラッキング性が悪い。そこで、ガラス繊維強化のPB
T樹脂成形材料の耐トラッキング性を向上させるため
に、シラノール基を有する変性PP(ポリプロピレン)
等のシラノール基を有する変性ポリオレフィンとPBT
樹脂とのポリマーアロイを行う。PBT樹脂100重量
部に対してこのシラノール基を有する変性ポリオレフィ
ン5〜100重量部を含有してポリマーアロイを行う。
これにより、DIN KA法(DIN53480)に基
づく耐トラッキング性は、従来のガラス繊維強化のPB
T樹脂成形材料が2〜10滴であるのに対してシラノー
ル基を有する変性ポリオレフィンとPBT樹脂とのポリ
マーアロイ品では、101滴以上となり著しく、耐トラ
ッキング性が改善される。
(ASTM D256)についても従来のガラス繊維強
化のPBT樹脂成形材料が6〜7kgf・cm/cmで
あるのに対してシラノール基を有する変性ポリオレフィ
ンとPBT樹脂とのポリマーアロイ品では、8〜10k
gf・cm/cmとなり、アイゾット衝撃強さが改善さ
れる。
ラノール基を有する変性ポリオレフィン10〜30重量
部を含有してポリマーアロイを行うのがさらに好まし
い。その理由は、耐熱性と機械特性と耐トラッキング性
とのバランスが良いからである。
ロピレン等の相溶化剤をPBT樹脂成形材料の全量に対
して1〜10重量%含有することにより、従来のガラス
繊維強化のPBT樹脂成形材料が6〜7kgf・cm/
cmであるのに対してシラノール基を有する変性ポリオ
レフィンとPBT樹脂とのポリマーアロイ品では、12
kgf・cm/cm程度となり、アイゾット衝撃強さが
さらに改善される。
チモンとテトラブロムビスフェノールAタイプエポキシ
とを併用した難燃剤、又は三酸化アンチモンと、例え
ば、下記の一般式で表される臭素化トリアジン化合物
とを併用した難燃剤を、PBT樹脂成形材料の原材料と
して添加して使用する。
する。
と、相溶化剤と、難燃剤とを表1に示した配合でPBT
樹脂成形材料の原材料とした。ここで、変性PPとして
は、シラノール基変性PP(宇部興産〔株〕製)、相溶
化剤として、無水マレイン酸変性低分子PP(三洋化成
工業〔株〕商品名:ユーメックス1001)、難燃剤と
して、実施例3及び比較例3については、三酸化アンチ
モンとテトラブロムビスフェノールAタイプエポキシ樹
脂とを1対1の重量部で使用した難燃剤1を用い、PB
T樹脂成形材料の全量に対して難燃剤1を15重量%含
有するようにし、実施例5については、三酸化アンチモ
ンと臭素化トリアジン化合物(第一工業製薬〔株〕商品
名:ピロガードSR−245)とを1対2の重量部で使
用した難燃剤2を用い、PBT樹脂成形材料の全量に対
して難燃剤2を20重量%含有するようにした。
用いた。PBT樹脂成形材料は、表1に示した配合でガ
ラス繊維を除きコーンブレンダーを用いて10分間混合
した後、上記原材料を二軸押出機に供給し、ガラス繊維
は、PBT樹脂成形材料の全量に対して20重量%にな
るようにサイドフィードにより供給し、シリンダー温度
240〜260℃で混練押出を行い、紐状のストランド
にして、冷却後、ペレタイザーでペレットにすることに
より、PBT樹脂成形材料を得た。
レン)は、一般のPP(ポリプロピレン)を用い、一般
PPと記した。
T樹脂成形材料の耐トラッキング性については、DIN
KA法(DIN53480)、アイゾット衝撃強さに
ついては、ASTM D256、耐熱性の評価尺度であ
る熱変形温度については、ASTMD648、難燃性に
ついては、UL規格のUL94(高分子材料の難燃性試
験)に準じてテストピースを作製し測定した。その結果
を表1に示した。
優れ、次いで、UL94V−2が優れ、UL94HBが
これらの中では、最も劣る。表1の結果、本発明の実施
例3及び実施例5では、耐熱性を維持しながら、比較例
1〜比較例3に比べて耐トラッキング及びアイゾット衝
撃強さが大きく優れていることが確認できた。特に、難
燃剤が三酸化アンチモン及び臭素化トリアジン化合物で
ある実施例5については、難燃性がさらに向上した。
T樹脂成形材料は、PBT樹脂とシラノール基を有する
変性ポリオレフィン及びガラス繊維とを含有し、難燃剤
をも含有し、前記難燃剤が三酸化アンチモン及びテトラ
ブロムビスフェノールAタイプエポキシとを併用した難
燃剤、又は三酸化アンチモン及び臭化トリアジン化合物
を併用した難燃剤を含有しているため、耐熱性を維持し
ながら、衝撃強度及び耐トラッキング性に優れ、難燃性
が向上する。
T樹脂成形材料は、無水マレイン酸変性低分子ポリプロ
ピレン等の相溶化剤をPBT樹脂成形材料の全量に対し
て1〜10重量%含有しているため、さらに衝撃強度が
向上する。
Claims (6)
- 【請求項1】 PBT樹脂、シラノール基を有する変性
ポリオレフィン、ガラス繊維及び難燃剤を含有したPB
T樹脂成形材料であって、前記難燃剤が三酸化アンチモ
ン及びテトラブロムビスフェノールAタイプエポキシ樹
脂であることを特徴とするPBT樹脂成形材料。 - 【請求項2】 PBT樹脂、シラノール基を有する変性
ポリオレフィン、ガラス繊維及び難燃剤を含有したPB
T樹脂成形材料であって、前記難燃剤が三酸化アンチモ
ン及び臭化トリアジン化合物であることを特徴とするP
BT樹脂成形材料。 - 【請求項3】 PBT樹脂100重量部に対してシラノ
ール基を有する変性ポリオレフィン5〜100重量部を
含有したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
PBT樹脂成形材料。 - 【請求項4】 上記シラノール基を有する変性ポリオレ
フィンがシラノール基を有する変性ポリプロピレンであ
ることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか記載
のPBT樹脂成形材料。 - 【請求項5】 相溶化剤をPBT樹脂成形材料の全量に
対して1〜10重量%含有したことを特徴とする請求項
1乃至請求項4何れか記載のPBT樹脂成形材料。 - 【請求項6】 上記相溶化剤が無水マレイン酸変性低分
子ポリプロピレンであることを特徴とする請求項5記載
のPBT樹脂成形材料。
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JP6-90298 | 1994-02-28 | ||
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JP9029894 | 1994-04-27 | ||
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Publication Number | Publication Date |
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1994
- 1994-11-21 JP JP28681094A patent/JP3235378B2/ja not_active Expired - Fee Related
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