JPH06299068A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物

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JPH06299068A
JPH06299068A JP9015893A JP9015893A JPH06299068A JP H06299068 A JPH06299068 A JP H06299068A JP 9015893 A JP9015893 A JP 9015893A JP 9015893 A JP9015893 A JP 9015893A JP H06299068 A JPH06299068 A JP H06299068A
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JP
Japan
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polyamide
weight
component
copolymer
homopolymer
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JP9015893A
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English (en)
Inventor
Toshiki Kondo
敏樹 近藤
Hitoshi Saito
仁 斉藤
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車、電気・電子機器などの分野の部品に
好適な、機械的強度および外観に優れ、かつ反りが少な
いポリアミド樹脂組成物を提供する。 【構成】 (A)相対粘度が2.7以上であるポリアミ
ド66またはポリアミド66/6共重合体(ポリアミド
6は多くとも20重量%)20〜80重量%、(B)相
対粘度が2.7未満であるポリアミド6またはポリアミ
ド66/6共重合体(ポリアミド66は多くとも70重
量%)10〜40重量%ならびに(C)ジカルボン酸成
分がイソフタル酸および/またはテレフタル酸からなる
半芳香族非結晶性ポリアミド 10〜40重量%(A+
B+C=100重量%)からなるポリアミド樹脂100
重量部に、(D)繊維状強化剤および(E)カオリンク
レーを合計量として20〜120重量部配合する。ま
た、(D)成分と(E)成分との合計量に占める(D)
成分の割合は20〜45重量%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に自動車、電気・電
子機器などの分野の部品に好適な、機械的強度および外
観に優れ、かつ反りが少ないポリアミド樹脂組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド66は、耐熱性、摺動性およ
び加工性に優れる特性を有し、多方面の分野に利用され
ている。特に、ガラス繊維などの強化材を配合した、い
わゆる強化ポリアミドは耐熱剛性および寸法安定性など
が飛躍的に向上し、自動車、電気・電子機器などの分野
に好適に使用されている。しかし、該強化ポリアミド
は、成形品の表面に強化材が浮き出て外観を低下させた
り、成形品に反りを生じるなどの成形加工性に劣るとい
う欠点を有する。これを解決する方法として、本発明者
の一部らは、特定のポリアミド単独または共重合体の併
用による方法を提案した(特開平 4- 63864 号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法では、成形品の肉厚が厚くなると、強化材が表面に浮
き出すという問題があった。本発明は、かかる状況に鑑
みてなされたものであり、成形品の肉厚に関係なく外観
に優れる強化ポリアミドを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を重ねた結果、ポリアミド成分として特定の非結晶性ポ
リアミドを配合することにより上記目的を達成しうるこ
とを見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至
った。
【0005】すなわち、本発明は(A)25℃における
98%硫酸中の濃度1g/dlにおける相対粘度が2.
7以上であるポリアミド66単独重合体またはポリアミ
ド6の共重合割合が多くとも20重量%であるポリアミ
ド66/6共重合体 20〜80重量%、(B)25℃
における98%硫酸中の濃度1g/dlにおける相対粘
度が2.7未満であるポリアミド6単独重合体またはポ
リアミド66の共重合割合が多くとも70重量%である
ポリアミド66/6共重合体 10〜40重量%ならび
に(C)ジカルボン酸成分がイソフタル酸および/また
はテレフタル酸からなる半芳香族非結晶性ポリアミド
10〜40重量%(A+B+C=100重量%)からな
るポリアミド樹脂100重量部に、(D)繊維状強化剤
および(E)カオリンクレーを合計量として20〜12
0重量部配合してなり、かつ(D)成分と(E)成分と
の合計量に占める(D)成分の割合が20〜45重量%
であるポリアミド樹脂組成物を提供するものである。
【0006】以下、本発明を具体的に説明する。本発明
における(A)成分は、ポリアミド66単独重合体また
はポリアミド66/6共重合体である。ポリアミド66
単独重合体は、いわゆるナイロン66とも呼ばれるもの
であり、また、ポリアミド66/6共重合体は、ポリア
ミド66とポリアミド6との共重合体である。該共重合
体におけるポリアミド6の共重合割合は多くとも20重
量%、好ましくは15重量%以下である。ポリアミド6
の共重合割合が20重量%を超えると耐熱性および吸水
性が悪くなる。また、上記単独または共重合体は、25
℃における98%硫酸中の濃度1g/dlにおける相対
粘度(以下、単に相対粘度という)が2.7以上である
必要がある。該相対粘度が2.7未満では機械的強度に
劣る。
【0007】本発明における(B)成分は、ポリアミド
6単独重合体またはポリアミド66/6共重合体であ
る。ポリアミド6単独重合体は、いわゆるナイロン6と
も呼ばれるものであり、また、ポリアミド66/6共重
合体は上記のものである。該共重合体におけるポリアミ
ド66の共重合割合は多くとも70重量%、好ましくは
50重量%以下である。ポリアミド66の共重合割合が
70重量%を超えると成形品の外観が悪くなる。また、
上記単独または共重合体は、相対粘度が2.7未満であ
る必要がある。該相対粘度が2.7以上では成形品の外
観が悪くなる。
【0008】本発明における(C)成分は、ジカルボン
酸成分がイソフタル酸および/またはテレフタル酸から
なる半芳香族非結晶性ポリアミドである。具体的には、
ヘキサメチレンジアミンとテレフタル酸より得られるポ
リアミド6Tが挙げられる。該ポリアミドとしては、2
80℃における剪断速度100sec-1での溶融粘度が
8000ポイズ以下のものが望ましい。
【0009】上記(A)、(B)および(C)成分の合
計量に占める各成分の組成割合は、(A)成分は20〜
80重量%であり、さらには30〜70重量%が好まし
い。(A)成分が20重量%未満では耐熱性および剛性
が低下する。一方、80重量%を超えると成形品の外観
が劣る。また、(B)成分は10〜40重量%であり、
さらには15〜35重量%が好ましい。(B)成分が1
0重量%未満では外観が悪くなる。一方、40重量%を
超えると吸水性が悪くなる。さらに、(C)成分は10
〜40重量%であり、さらには15〜35重量%が好ま
しい。(C)成分が10重量%未満では成形品の外観が
悪くなる。一方、40重量%を超えると成形性が低下す
る。
【0010】また、本発明の(D)成分として配合する
繊維状強化材としては、繊維状の充填材であれば各種の
ものが使用できる。代表的なものとしては、例えばガラ
ス繊維、炭素繊維、金属繊維、セラミックス繊維などが
挙げられる。さらに、本発明の(E)成分として配合す
るカオリンクレーは、従来から樹脂の充填材として用い
られているものであり、なかでも六角板状結晶のものが
好ましい。
【0011】前記(A)、(B)および(C)成分の合
計量100重量部に対する(D)成分と(E)成分の配
合量は、その合計量として20〜120重量部、好まし
くは40〜100重量部である。該合計量が20重量部
未満では耐熱性および剛性に劣る。一方、120重量部
を超えると耐衝撃性および摺動性が極端に低下し、成形
品の外観も悪化する。また、(D)成分と(E)成分と
の合計量に占める(D)成分の割合は20〜45重量
%、好ましくは25〜40重量%である。(D)成分の
割合が20重量%未満では補強効果に劣る。一方、45
重量%を超えると成形品の反りが発生する。
【0012】さらに、本発明の組成物には、所望により
当該技術分野に慣用の各種添加剤、例えば可塑剤、潤滑
剤、安定剤、酸化防止剤、難燃剤、着色剤、紫外線吸収
剤、核剤などを添加することができる。本発明の組成物
を得るための混合方法としては、特に制限はなく通常用
いられる混合機、例えばヘンシェルミキサー、タンブラ
ー、リボンブレンダーなどを使用すればよい。また、混
練機としては、一般に単軸または二軸の押出機が用いら
れ、通常は押出機によりペレットを製造し、該ペレット
を圧縮成形、射出成形、押出成形などにより任意の形状
に成形して所望の製品とすることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明する。なお、引張強度はASTM D638に準拠し
た。熱変形温度はASTM D648に準拠した。外観
は箱型品(縦80mm、横50mm、高さ35mm、肉
厚4.0mm)を射出成形し表面を肉眼で観察し、次の
4段階で評価した。 ◎ ・・・ 製品の全面にわたり補強材の表面への浮き出し
がなく外観良好 ○ ・・・ 製品の一部を除いて外観良好 △ ・・・ 製品の全面にわたり光沢がやや低下 × ・・・ 製品の全面にわたり補強材に表面への浮き出し
が著しく外観不良 反りは上記箱型品の縦80mmの辺を三次元測定器によ
り測定した。
【0014】また、(A)成分として、相対粘度が2.
9であるポリアミド66単独重合体(以下、A−1とい
う)および相対粘度が2.9であり、ポリアミド6の共
重合割合が10重量%であるポリアミド66/6共重合
体(以下、A−2という)を用いた。また、比較例用と
して、相対粘度が2.6であるポリアミド66単独重合
体(以下、a−1という)を用いた。
【0015】(B)成分として、相対粘度が2.5であ
るポリアミド6単独重合体(以下、B−1という)およ
び相対粘度が2.5であり、ポリアミド66の共重合割
合が30重量%であるポリアミド66/6共重合体(以
下、B−2という)を用いた。また、比較例用として、
相対粘度が2.9であるポリアミド6単独重合体(以
下、b−1という)および相対粘度が2.9であり、ポ
リアミド66の共重合割合が30重量%であるポリアミ
ド66/6共重合体(以下、b−2という)を用いた。
【0016】(C)成分として、ナイロン6T(三菱化
成社製、ノパミッドX21)を用いた。(D)成分とし
て、径10μm、長さ3mmのガラス繊維(旭ファイバ
ーグラス社製、03JAFT2)(以下、GFという)
および径9μm、長さ6mmの炭素繊維(東邦ベスロン
社製)(以下、CFという)を用いた。また、(E)成
分として、カオリンクレー(エンゲルハルド社製、トラ
ンスリンク445)を用いた。
【0017】実施例1〜13、比較例1〜15 表1および表2に示す成分および配合割合で混合し、二
軸押出機を用いてペレット化した。得られたペレットを
射出成形により各試験片および箱型品を作成した。各試
験片について引張強度および熱変形温度を、また、箱型
品について外観および反りを測定した。以上の結果を表
1および表2に示す。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【発明の効果】本発明のポリアミド樹脂組成物は、機械
的強度および外観に優れ、かつ反りが少ないという特徴
を有し、自動車部品、電子・電気機器部品などの分野の
材料として有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)25℃における98%硫酸中の濃
    度1g/dlにおける相対粘度が2.7以上であるポリ
    アミド66単独重合体またはポリアミド6の共重合割合
    が多くとも20重量%であるポリアミド66/6共重合
    体 20〜80重量%、(B)25℃における98%硫
    酸中の濃度1g/dlにおける相対粘度が2.7未満で
    あるポリアミド6単独重合体またはポリアミド66の共
    重合割合が多くとも70重量%であるポリアミド66/
    6共重合体 10〜40重量%ならびに(C)ジカルボ
    ン酸成分がイソフタル酸および/またはテレフタル酸か
    らなる半芳香族非結晶性ポリアミド 10〜40重量%
    (A+B+C=100重量%)からなるポリアミド樹脂
    100重量部に、(D)繊維状強化剤および(E)カオ
    リンクレーを合計量として20〜120重量部配合して
    なり、かつ(D)成分と(E)成分との合計量に占める
    (D)成分の割合が20〜45重量%であるポリアミド
    樹脂組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010202759A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Unitika Ltd ポリアミド樹脂組成物ペレットおよびその製造方法
CN102585489A (zh) * 2010-12-21 2012-07-18 第一毛织株式会社 聚酰胺树脂组合物和使用该组合物的模制品
WO2021157606A1 (ja) * 2020-02-05 2021-08-12 宇部興産株式会社 ポリアミド樹脂組成物

Cited By (4)

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JP2010202759A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Unitika Ltd ポリアミド樹脂組成物ペレットおよびその製造方法
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WO2021157606A1 (ja) * 2020-02-05 2021-08-12 宇部興産株式会社 ポリアミド樹脂組成物
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