JPH0866781A - エキシマレーザビーム照射装置 - Google Patents

エキシマレーザビーム照射装置

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JPH0866781A
JPH0866781A JP6204972A JP20497294A JPH0866781A JP H0866781 A JPH0866781 A JP H0866781A JP 6204972 A JP6204972 A JP 6204972A JP 20497294 A JP20497294 A JP 20497294A JP H0866781 A JPH0866781 A JP H0866781A
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laser beam
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mask
movement
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JP6204972A
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Kazuyuki Murakami
和之 村上
Hajime Nakatani
元 中谷
Atsushi Sugidachi
厚志 杉立
Tadao Minagawa
忠郎 皆川
Toshinori Yagi
俊憲 八木
Keiko Ito
慶子 伊藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/02Positioning or observing the workpiece, e.g. with respect to the point of impact; Aligning, aiming or focusing the laser beam
    • B23K26/06Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23K26/064Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by means of optical elements, e.g. lenses, mirrors or prisms
    • B23K26/066Shaping the laser beam, e.g. by masks or multi-focusing by means of optical elements, e.g. lenses, mirrors or prisms by using masks

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多重反射されたエキシマレーザビームの強度
分布が均一でなくても、均一化された適切な照射エネル
ギーをワークに与えることのできるエキシマレーザビー
ム照射装置を得る。 【構成】 エキシマレーザビームL1を通過および反射
させる通過部8cおよび反射部8bを有するマスク8
と、反射部に対向配置されてエキシマレーザビームを多
重反射させる反射手段10と、マスクを通過したエキシ
マレーザビームL2のパターンをワーク12上に照射す
るための転写レンズ11と、ワークおよびマスクを動か
すためのワーク移動機構14およびマスク移動機構9
と、エキシマレーザ発振器1および各移動機構を制御す
る制御手段16Aとを備え、制御手段は、マスクおよび
ワークの同期移動時のスキャン移動方向yをエキシマレ
ーザビームの反射移動方向yと一致させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえばマスクを用
いてエキシマレーザビームを照射することにより多層プ
リント基板のバイアホール(via hole)等の加
工を行う光加工装置におけるエキシマレーザビーム照射
装置に関し、特にワークの加工状態の安定化を実現した
エキシマレーザビーム照射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14はたとえば「第28回レーザ熱加
工研究会論文集(1992年7月)」の第51頁〜第5
8頁に記載された一般的な光加工装置におけるエキシマ
レーザビーム照射装置を示す斜視図である。図におい
て、1は矩形形状のエキシマレーザビームL0を出射す
るための光源となるエキシマレーザ発振器である。
【0003】3a、3bおよび3cはエキシマレーザビ
ームL0の光路に沿って配列された3枚のミラーであ
り、エキシマレーザ発振器1から出射された矩形形状の
エキシマレーザビームL0のビーム方向およびビーム回
転角の調整を行うためのビーム光路調整系を構成してい
る。
【0004】4a、4b、4cおよび4dはエキシマレ
ーザビームL0の光路に沿って配列された2組の凹凸シ
リンドリカルレンズ対であり、4aおよび4cは凸レン
ズ、4bおよび4dは各凸レンズ4aおよび4cに対向
配置された凹レンズである。各凹凸シリンドリカルレン
ズ対4a〜4dは、矩形形状のエキシマレーザビームL
0をシート状のエキシマレーザビームL1に整形するた
めのビーム整形光学系を構成している。5はビーム整形
光学系4a〜4dを固定するレンズ固定台、7はエキシ
マレーザビームL1の光路中に配置された入射角調整用
のミラーである。
【0005】8はエキシマレーザビームL1を受光する
マスクであり、エキシマレーザビームL1を透過させる
透過部(後述する)と、エキシマレーザビームL1を反
射させる反射部8bと、エキシマレーザビームL1を通
過させる通過部8cとを有する。9はマスク8の通過部
8cを通過したエキシマレーザビームL2を光軸に対し
て直角方向すなわち矢印xy方向に移動させるマスク移
動機構である。
【0006】10はマスク8に対向配置された反射手段
となる高反射ミラーであり、反射部8bで反射されたエ
キシマレーザビームL1をマスク8に向けて反射させる
ようになっている。
【0007】11はマスク8を通過したエキシマレーザ
ビームL2の光路中に配置された転写レンズ、12は転
写レンズ11を通したエキシマレーザビームL2が照射
される被加工物すなわちワークである。転写レンズ11
は、マスク8を通過したエキシマレーザビームL2のパ
ターンを、ワーク12上に倒立写像として転写して照射
するようになっている。
【0008】13はワーク12を位置決めして固定する
ワーク固定台、14はワーク12を転写レンズ11の光
軸に対して直角方向すなわち矢印xy方向に移動させる
ためのワーク移動機構、15はワーク移動機構14が載
置される防振台である。
【0009】16はマイクロコンピュータを含む制御手
段であり、エキシマレーザ発振器1の制御を行うととも
に、マスク移動機構9およびワーク移動機構14の精密
駆動制御を行う。17はワーク12の位置決めおよび加
工穴等の検査を行うためのビデオカメラからなる加工モ
ニタ系である。
【0010】図15(a)は図14内のマスク8および
転写レンズ11を含む加工光学系の周辺をx軸方向から
見た状態を拡大して模式的に示す側面図、図15(b)
はワーク12上でのy軸方向に対するエキシマレーザビ
ームL2の強度分布を示す説明図である。この場合、マ
スク8と高反射ミラー10との間で多重反射されるエキ
シマレーザビームL1の反射移動方向はy軸方向となっ
ている。
【0011】図15(a)において、8aはマスク8の
反射部8bの裏面に密着された板状の透過部であり、た
とえば合成石英製からなり、通過部8cを介してエキシ
マレーザビームL1を透過させるようになっている。1
8はマスク8および転写レンズ11を通過したエキシマ
レーザビームL2の照射によりワーク12上に形成され
たバイアホールである。
【0012】透過部8aの上に固着された反射部8b
は、たとえば所定形状の通過部8cのパターンを残して
蒸着されたアルミニウム膜または誘電体多層膜等からな
り、高反射率(反射率が99%以上)を有する。また、
反射部8b上のパターンを構成する通過部8cは、たと
えば直径が20μm程度の微細な多数の穴からなる。
【0013】さらに、転写レンズ11は、マスク8に刻
まれたパターンすなわち通過部8cを精度良くワーク1
2上に結像させるため、画角の大きな領域にわたって収
差を極力低減させた高性能レンズで構成されている。
【0014】図16(a)は図15(a)の加工光学系
周辺をy軸方向から見た状態を模式的に示す拡大側面
図、図16(b)はワーク12上でのx軸方向に対する
エキシマレーザビームL2の強度分布を示す説明図であ
る。
【0015】次に、図14〜図16を参照しながら、従
来のエキシマレーザビーム照射装置の動作について説明
する。まず、図15(a)において、マスク8の上端部
に斜め上方から入射されたエキシマレーザビームL1
は、その一部が通過部8cを通過して加工に寄与するエ
キシマレーザビームL2となる。
【0016】また、マスク8に入射された他のエキシマ
レーザビームL1は、そのまま反射部8bで反射されて
高反射ミラー10に向けられ、さらに、高反射ミラー1
0により再びマスク8に向けられる。このとき、2度目
にマスク8に照射されるエキシマレーザビームL1は、
1度目の照射位置から反射移動方向(y軸方向)にずれ
ることになる。
【0017】以上の過程は3度目以降も同様に繰り返さ
れ、エキシマレーザビームL1は、マスク8と高反射ミ
ラー10との間で多重反射することにより強度をほぼ維
持する。そして、通過部8cを通過したエキシマレーザ
ビームL2は、転写レンズ11を介してワーク12上に
結像され、マスク8のパターンすなわち通過部8cに対
応した倒立パターンからなるバイアホール18をワーク
12上に加工する。
【0018】このとき、たとえば図15(b)に示すよ
うに、エキシマレーザビームL1の反射移動方向となる
y軸方向については、エキシマレーザビームL1が高反
射ミラー10の一端から他端へ向かって順次反射を繰り
返していくにつれて、次第に光強度が低下していくおそ
れがある。したがって、ワーク12上のエキシマレーザ
ビームL2の強度も同様にy軸方向(逆方向)の位置に
応じて低下する。なお、ワーク12上では、パターンが
倒立するため、y軸方向に対して逆方向に低下した強度
分布となる。
【0019】また、x軸方向については、高反射ミラー
10の中央部から入射して両端に向かって順次反射を繰
り返し、たとえば、図16(b)に示すような強度分布
となる。
【0020】ところで、前述のように高性能レンズで構
成された転写レンズ11は、加工対象となるワーク12
がたとえば100mm角程度の大きな多層プリント基板
の場合、このような広い加工範囲を一括して転写レンズ
11で加工しようとすると、非常に高価なものとなる。
【0021】そこで、従来より、マスク移動機構9およ
びワーク移動機構14を用いて、マスク8およびワーク
12を同期的にスキャン(走査)移動させることによ
り、コストアップすることなく大面積加工を実現してい
る。
【0022】たとえば、転写レンズ11の転写倍率が1
/2倍の場合、マスク8をx軸方向に速度vでスキャン
移動させるのと同時に、倒立したパターンが転写される
ワーク12をx軸方向に速度−v/2でスキャン移動さ
せればよい。このように、マスク8およびワーク12
は、同期してスキャン移動(同期移動)される。
【0023】続いて、マスク8およびワーク12のx軸
方向へのスキャン移動が終了した後、y軸方向にステッ
プ送り移動させて順次前述のスキャン移動を繰り返し、
ワーク12の全面に対してエキシマレーザビームL2を
照射する。しかしながら、図15(b)のように、ステ
ップ送り移動毎にy軸方向の強度分布の異なるパターン
がワーク12上に転写されることになる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】従来の光加工装置にお
けるエキシマレーザビーム照射装置は以上のように、マ
スク8およびワーク12を、エキシマレーザビームL1
の反射移動方向(y軸方向)に対して直角方向(x軸方
向)にスキャン移動させているので、マスク8と高反射
ミラー10との間で多重反射するエキシマレーザビーム
L1の強度分布が必ずしも均一にならないことから、マ
スク通過後のエキシマレーザビームL2のワーク12に
対する照射強度分布が均一にならない場合が生じる。し
たがって、ワーク12の材質や加工精度等の加工条件に
よっては、加工状態も不均一になるという問題点があっ
た。
【0025】また、従来のエキシマレーザビーム照射装
置は、ワーク12の厚みや材質が変化した場合、ならび
に、マスク8およびワーク12がスキャン移動する際の
速度が変化する場合においても、ワーク12を均一に加
工することができないという問題点があった。
【0026】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、多重反射されるエキシマレーザ
ビームの反射移動方向に対する強度分布が必ずしも均一
でない場合、ワークの厚さや材質が変化した場合、ま
た、マスクおよびワークが同期してスキャン移動する際
のスキャン移動速度が変化する場合においても、ワーク
に対する均一な加工を行うことのできるエキシマレーザ
ビーム照射装置を得ることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るエキシマレーザビーム照射装置は、エキシマレーザビ
ームを出射するエキシマレーザ発振器と、エキシマレー
ザ発振器からのエキシマレーザビームを通過させる通過
部およびエキシマレーザビームを反射させる反射部を有
するマスクと、反射部に対向配置されて反射部で反射さ
れたエキシマレーザビームをマスクに向けて反射させる
反射手段と、マスクを通過したエキシマレーザビームの
パターンをワーク上に転写して照射するための転写レン
ズと、転写レンズの光軸に対して直角方向にワークを動
かすためのワーク移動機構と、転写レンズの光軸に対し
て直角方向にマスクを動かすためのマスク移動機構と、
エキシマレーザ発振器、ワーク移動機構およびマスク移
動機構を制御するための制御手段とを備え、制御手段
は、マスクおよびワークを同一軸に沿って同期移動させ
るとともに、同期移動時のスキャン移動方向を、マスク
と反射手段との間のエキシマレーザビームの反射移動方
向と一致させたものである。
【0028】また、この発明の請求項2に係るエキシマ
レーザビーム照射装置は、請求項1において、制御手段
は、同期移動時のスキャン移動量を、エキシマレーザビ
ームのパターンに相当するマスク上の有効パターン領域
のスキャン移動方向の長さよりも長くなるように設定し
たものである。
【0029】また、この発明の請求項3に係るエキシマ
レーザビーム照射装置は、請求項1または請求項2にお
いて、制御手段は、同期移動時のスキャン移動速度の安
定領域がワークに対するエキシマレーザビームの照射領
域となるように、マスクおよびワークのスキャン移動開
始位置を決定したものである。
【0030】また、この発明の請求項4に係るエキシマ
レーザビーム照射装置は、請求項1から請求項3までの
いずれかにおいて、制御手段は、同期移動時のスキャン
移動速度がワークに対するエキシマレーザビームの照射
領域内で変化する場合、スキャン移動速度が所定速度よ
りも遅いときにはエキシマレーザ発振器による発振繰り
返し周波数を所定周波数よりも減少させ、スキャン移動
速度が所定速度よりも速いときには発振繰り返し周波数
を所定周波数よりも増大させるものである。
【0031】また、この発明の請求項5に係るエキシマ
レーザビーム照射装置は、請求項1から請求項4までの
いずれかにおいて、制御手段は、同期移動時にワークの
厚さが変化する場合、ワークの厚さが所定厚よりも厚い
ときにはエキシマレーザ発振器の発振繰り返し周波数を
所定周波数よりも増大させ、ワークの厚さが所定厚より
も薄いときには発振繰り返し周波数を所定周波数よりも
減少させるものである。
【0032】また、この発明の請求項6に係るエキシマ
レーザビーム照射装置は、請求項1から請求項5までの
いずれかにおいて、制御手段は、同期移動時にワークの
厚さが変化する場合、ワークの厚さが所定厚よりも厚い
ときにはマスクおよびワークのスキャン移動速度を減少
させ、ワークの厚さが所定厚よりも薄いときにはスキャ
ン移動速度を増大させるものである。
【0033】また、この発明の請求項7に係るエキシマ
レーザビーム照射装置は、請求項1から請求項6までの
いずれかにおいて、制御手段は、同期移動時にワークの
材質がエキシマレーザビームの照射領域内で変化する場
合、ワークが比較的加工され易い材質のときにはエキシ
マレーザ発振器の発振繰り返し周波数を所定周波数より
も減少させ、ワークが比較的加工されにくい材質のとき
には発振繰り返し周波数を所定周波数よりも増大させる
ものである。
【0034】また、この発明の請求項8に係るエキシマ
レーザビーム照射装置は、請求項1から請求項7までの
いずれかにおいて、制御手段は、同期移動時にワークの
材質がエキシマレーザビームの照射領域内で変化する場
合、ワークが比較的加工され易い材質のときにはマスク
およびワークのスキャン移動速度を増大させ、ワークが
比較的加工されにくい材質のときにはスキャン移動速度
を減少させるものである。
【0035】また、この発明の請求項9に係るエキシマ
レーザビーム照射装置は、請求項1から請求項8までの
いずれかにおいて、制御手段は、エキシマレーザビーム
の照射を繰り返す場合、マスクおよびワークのスキャン
移動方向と転写レンズの光軸方向との両方に対して直角
方向にマスクおよびワークをステップ送り移動させ、直
角方向のステップ送り移動量をエキシマレーザビームの
ステップ送り移動方向の長さよりも小さく設定したもの
である。
【0036】また、この発明の請求項10に係るエキシ
マレーザビーム照射装置は、請求項1から請求項9まで
のいずれかにおいて、制御手段は、エキシマレーザビー
ムのパルス間における同期移動時のマスクおよびワーク
のスキャン移動量が、エキシマレーザビームの反射移動
方向の長さよりも小さくなるように、マスクおよびワー
クのスキャン移動速度を変化させるものである。
【0037】また、この発明の請求項11に係るエキシ
マレーザビーム照射装置は、請求項1から請求項10ま
でのいずれかにおいて、制御手段は、エキシマレーザビ
ームのパルス間における同期移動時のマスクおよびワー
クのスキャン移動量が、エキシマレーザビームの反射移
動方向の長さよりも小さくなるように、エキシマレーザ
発振器の発振繰り返し周波数を変化させるものである。
【0038】また、この発明の請求項12に係るエキシ
マレーザビーム照射装置は、請求項1から請求項11ま
でのいずれかにおいて、制御手段は、ワークに対する照
射領域内に照射不要領域が存在する場合、照射不要領域
に対するエキシマレーザビームのスキャン移動時におい
てエキシマレーザ発振器を停止させるものである。
【0039】また、この発明の請求項13に係るエキシ
マレーザビーム照射装置は、請求項1から請求項12ま
でのいずれかにおいて、制御手段により制御されてエキ
シマレーザビームの光路中に選択的に挿入される遮蔽板
を設け、制御手段は、ワークに対する照射領域内に照射
不要領域が存在する場合に、照射不要領域に対するエキ
シマレーザビームのスキャン移動時において光路中に遮
蔽板を挿入し、ワークにエキシマレーザビームを照射さ
せないものである。
【0040】
【作用】この発明の請求項1においては、マスクおよび
ワークの同期スキャン移動方向を、マスクおよび反射手
段によるエキシマレーザビームの反射移動方向と一致さ
せることにより、多重反射されたエキシマレーザビーム
の強度分布が必ずしも均一でない場合であっても、適切
な加工エネルギーをワークに与える。
【0041】また、この発明の請求項2においては、マ
スクおよびワークの同期スキャン移動量を、マスク上の
有効パターン領域のスキャン移動方向長さよりも長くす
ることにより、有効パターン領域上でのエキシマレーザ
ビームの強度分布をさらに均一化して、適切な加工エネ
ルギーをワークに与える。
【0042】また、この発明の請求項3においては、マ
スクおよびワークの同期スキャン移動速度の安定領域が
ワークに対するエキシマレーザビームの照射領域となる
ように、マスクおよびワークのスキャン移動開始位置を
決定し、スキャン移動開始時のスキャン移動速度が変化
する領域がマスクの有効パターン領域と重なるのを避
け、スキャン移動速度が安定した領域でビーム光が照射
されるようにする。これにより、有効パターン領域上で
のエキシマレーザビームの強度分布をさらに均一化し
て、適切な加工エネルギーをワークに与える。
【0043】また、この発明の請求項4においては、マ
スクおよびワークの同期スキャン移動速度がワークに対
するエキシマレーザビームの照射領域内で変化する場
合、スキャン移動速度が所定速度よりも遅いときにはエ
キシマレーザ発振器による発振繰り返し周波数を所定周
波数よりも減少させ、スキャン移動速度が所定速度より
も速いときには発振繰り返し周波数を所定周波数よりも
増大させ、スキャン移動速度の変化に合わせて発振繰り
返し周波数を変化させる。これにより、有効パターン領
域上でのエキシマレーザビームの強度分布を均一化し
て、適切な加工エネルギーをワークに与える。
【0044】また、この発明の請求項5においては、マ
スクおよびワークの同期スキャン移動時にワークの厚さ
が変化する場合、ワークの厚さが所定厚よりも厚いとき
にはエキシマレーザ発振器の発振繰り返し周波数を増大
させ、ワークの厚さが所定厚よりも薄いときには発振繰
り返し周波数を減少させ、照射領域の厚さに合わせて発
振繰り返し周波数を変化させる。これにより、ワークの
厚さによらず照射領域に適切な加工エネルギーを与えて
均一な加工を可能にする。
【0045】また、この発明の請求項6においては、マ
スクおよびワークの同期スキャン移動時にワークの厚さ
が変化する場合、ワークの厚さが所定厚よりも厚いとき
にはマスクおよびワークのスキャン移動速度を減少さ
せ、ワークの厚さが所定厚よりも薄いときにはスキャン
移動速度を増大させ、照射領域の厚さに合わせて同期ス
キャン速度を変化させる。これにより、ワークの厚さに
よらず照射領域に適切な加工エネルギーを与えて均一な
加工を可能にする。
【0046】また、この発明の請求項7においては、マ
スクおよびワークの同期スキャン移動時にワークの材質
がエキシマレーザビームの照射領域内で変化する場合、
ワークが比較的加工され易い材質のときにはエキシマレ
ーザ発振器の発振繰り返し周波数を減少させ、ワークの
材質が比較的加工されにくい材質のときには発振繰り返
し周波数を増大させ、照射領域の材質変化に合わせて発
振繰り返し周波数を変化させる。これにより、ワークの
材質によらず照射領域に適切な加工エネルギーを与えて
均一な加工を可能にする。
【0047】また、この発明の請求項8においては、マ
スクおよびワークの同期スキャン移動時にワークの材質
がエキシマレーザビームの照射領域内で変化する場合、
ワークが比較的加工され易い材質のときにはマスクおよ
びワークのスキャン移動速度を増大させ、ワークの材質
が比較的加工されにくい材質のときにはスキャン移動速
度を減少させ、照射領域の材質変化に合わせて同期スキ
ャン速度を変化させる。これにより、ワークの材質によ
らず照射領域に適切な加工エネルギーを与えて均一な加
工を可能にする。
【0048】また、この発明の請求項9においては、エ
キシマレーザビームの照射を繰り返す場合、マスクおよ
びワークのスキャン移動方向と転写レンズの光軸方向と
の両方に対して直角方向にマスクおよびワークをステッ
プ送り移動させ、直角方向のステップ送り移動量をエキ
シマレーザビームのステップ送り移動方向の長さよりも
小さく設定する。これにより、有効パターン領域上での
ステップ送り移動方向のエキシマレーザビームの強度分
布を均一化して、さらに適切な加工エネルギーをワーク
に与える。
【0049】また、この発明の請求項10においては、
エキシマレーザビームのパルス間における同期移動時の
マスクおよびワークのスキャン移動量が、エキシマレー
ザビームの反射移動方向の長さよりも小さくなるよう
に、マスクおよびワークのスキャン移動速度を変化させ
る。これにより、有効パターン領域上でのエキシマレー
ザビームの強度分布をさらに均一化して、適切な加工エ
ネルギーをワークに与える。
【0050】また、この発明の請求項11においては、
エキシマレーザビームのパルス間における同期移動時の
マスクおよびワークのスキャン移動量が、エキシマレー
ザビームの反射移動方向の長さよりも小さくなるよう
に、エキシマレーザ発振器の発振繰り返し周波数を変化
させる。これにより、有効パターン領域上でのエキシマ
レーザビームの強度分布をさらに均一化して、適切な加
工エネルギーをワークに与える。
【0051】また、この発明の請求項12においては、
ワークに対する照射領域内に照射不要領域が存在する場
合、照射不要領域に対するエキシマレーザビームのスキ
ャン移動時においてエキシマレーザ発振器を停止させる
ことにより、照射不要領域に不所望なエキシマレーザビ
ームを照射させないようにする。
【0052】また、この発明の請求項13においては、
ワークに対する照射領域内に照射不要領域が存在する場
合に、照射不要領域に対するエキシマレーザビームのス
キャン移動時において光路中に遮蔽板を挿入し、ワーク
にエキシマレーザビームを照射させないことにより、照
射不要領域に不所望なエキシマレーザビームを照射させ
ないようにする。
【0053】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1によるエキシマレーザ
ビーム照射装置の構成を示す斜視図であり、L0〜L
2、1〜15および17は前述と同様のものである。
【0054】16Aはエキシマレーザ発振器1を制御す
るとともにマスク移動機構9およびワーク移動機構14
の精密駆動制御を行う制御手段であり、図14内の制御
手段16に対応している。
【0055】図1内の制御手段16Aは、マスク8およ
びワーク12を同期移動させるときに、スキャン移動方
向をエキシマレーザビームL1の反射移動方向(y軸方
向)と一致させるようになっている。すなわち、スキャ
ン移動方向(同期移動方向)がy軸方向であり、ステッ
プ送り移動方向がx軸方向である。
【0056】図2(a)は図1内のマスク8、転写レン
ズ11およびワーク12をx軸方向から見た側面図であ
り、18は前述と同様のものである。この場合、y軸方
向は、エキシマレーザビームL1の反射移動方向であっ
て、且つ、マスク8およびワーク12の同期移動方向と
なっている。図2(b)はワーク12上に照射されるエ
キシマレーザビームL2のy軸方向のビーム強度分布を
示す説明図である。
【0057】図3(a)は図1内のマスク8、転写レン
ズ11およびワーク12をy軸方向から見た側面図であ
り、図3(b)はワーク12上に照射されるエキシマレ
ーザビームL2のx軸方向のビーム強度分布を示す説明
図である。以下、図1〜図3を参照しながら、この発明
の実施例1の動作について説明する。
【0058】図2(a)において、前述と同様に、マス
ク8の上端部に斜め上方から入射するエキシマレーザビ
ームL1は、一部がマスク8の通過部8cを通過してワ
ーク12の加工に寄与するエキシマレーザビームL2と
なり、他のエキシマレーザビームL1は、マスク8の反
射部8bと高反射ミラー10との間で繰り返し反射さ5
れる。
【0059】これにより、エキシマレーザビームL1
は、マスク8と高反射ミラー10との間で反射位置をy
軸方向に順次移動させながら多重反射してビーム強度を
維持するとともに、通過部8cに通過した所要パターン
のエキシマレーザビームL2をワーク12に照射して、
ワーク12上にたとえばバイアホール18等の加工を行
う。
【0060】しかしながら、エキシマレーザビームL1
は、反射移動方向であるy軸方向に対しては、高反射ミ
ラー10の入射側の一端から他端へ向かって順次反射を
繰り返していくにつれてビーム強度が低下していく。す
なわち、ワーク12上でのエキシマレーザビームL2の
ビーム強度分布は、図2(b)内の破線(スキャン前の
強度分布)のように、−y軸方向に向かって次第に弱く
なる。
【0061】このとき、マスク8をy軸方向にスキャン
移動させ、これと同期して、ワーク12を−y軸方向に
スキャン移動させると、図2(b)のスキャン前のビー
ム強度分布(破線)によるエキシマレーザビームL2
が、ワーク12のy軸方向上で実線のように連続的に重
なり合う。
【0062】すなわち、スキャン前のビーム強度分布
(破線)がy軸方向に不均一であっても、同期スキャン
移動させることにより、エキシマレーザビームL2が重
なり合うため、図2(b)内のスキャン時のビーム強度
分布(実線)に示すように、ワーク12上におけるビー
ム強度分布(累積)の均一化が可能となる。
【0063】一方、x軸方向については、図3(b)の
ように、y軸方向と比べてエキシマレーザビームL2の
ビーム強度分布が均一なため、マスク8をx軸方向にス
テップ送り移動させるとともに、ワーク12を−x軸方
向にステップ送り移動させることによって、x軸方向の
ビーム強度分布が不均一になることはない。
【0064】実施例2.なお、上記実施例1では、マス
ク8のスキャン移動の開始位置および停止位置に関連す
る同期スキャン移動量について特に言及しなかったが、
マスク8の同期スキャン移動量をマスク8上の有効パタ
ーン領域の長さよりも長く設定することにより、ワーク
12に照射されるエキシマレーザビームL2のビーム強
度分布を確実に均一化することが望ましい。
【0065】以下、同期スキャン移動量を有効パターン
領域の長さよりも長く設定したこの発明の実施例2を図
4にしたがって説明する。なお、この発明の実施例2の
装置構成は、図1に示した通りである。
【0066】この場合、制御手段16Aは、マスク8の
同期移動時のスキャン移動量が、マスク8上の有効パタ
ーン領域のスキャン移動方向の長さよりも長くなるよう
に制御しており、また、同期移動時のマスク8のスキャ
ン移動速度の安定領域が、ワーク12に対するエキシマ
レーザビームL2の照射領域となるように、マスク8お
よびワーク12のスキャン移動開始位置を決定するよう
になっている。
【0067】図4(a)はマスク8および高反射ミラー
10からなる多重反射部をx軸方向から見た側面図であ
り、エキシマレーザビームL1はy軸方向に移動しなが
ら多重反射している状態を示す。図4(a)のように、
マスク8上に照射されるエキシマレーザビームL1は、
y軸方向の多重反射により、y軸方向に見かけ上の幅Δ
W(反射移動方向の長さ)を有する。
【0068】図4(b)はマスク8を上面より見た平面
図、図4(c)はマスク8のスキャン移動方向(−y軸
方向)の位置に対するスキャン移動速度vの変化を示す
説明図である。
【0069】各図において、L1aおよびL1bはエキ
シマレーザビームL1のマスク8上の照射位置、aおよ
びbは各照射位置L1aおよびL1bの中心位置、Wa
bはエキシマレーザビームL1のスキャン移動時のy軸
方向のスキャン移動量、8dはマスク8上の有効パター
ン領域、Wは有効パターン領域8dの幅(y軸方向の長
さ)、RSはスキャン移動速度vの速度安定領域、RV
はスキャン移動速度vの速度変化領域、ΔWaおよびΔ
Wbは有効パターン領域幅Wに対する速度安定領域RS
の余裕幅である。
【0070】いま、図4(b)内の実線で示すように、
多重反射されたエキシマレーザビームL1が位置L1a
(y軸方向の中心位置a)にあるとする。このとき、制
御手段16A(図1参照)は、多重反射によるy軸方向
のビーム強度分布(累積)を均一化するため、マスク8
を−y軸方向にスキャン移動させ、見かけ上、エキシマ
レーザビームL1を実線位置L1aから破線位置L1b
に(y軸方向に)スキャン移動させる。
【0071】このときのスキャン移動量Wab(中心位
置aからbまでの距離)は、マスク8上で転写パターン
が形成されている領域すなわち有効パターン領域8dの
同期スキャン移動方向(y軸方向)の長さWより長く設
定される。
【0072】これにより、エキシマレーザビームL1の
中心位置がaからbにスキャン移動する際に介在する有
効パターン領域8dは、図4(c)のように、速度安定
領域RS内に位置することになり、有効パターン領域8
dに照射されるエキシマレーザビームL1のビーム強度
分布(累積)は均一化する。
【0073】また、上記のようにマスク8を−y軸方向
にスキャン移動させて、見かけ上、多重反射によるエキ
シマレーザビームL1の中心位置をaからbにスキャン
移動する場合のスキャン移動速度vは、たとえば図4
(c)のように変化する。このとき、スキャン移動速度
vの速度変化領域RVがマスク8上の有効パターン領域
8dに干渉すると、有効パターン領域8d内でスキャン
移動速度vが変化し、有効パターン領域8dに照射され
るエキシマレーザビームL1のビーム強度分布(累積)
が均一でなくなってしまう。
【0074】したがって、エキシマレーザビームL1の
スキャン移動開始位置aおよびスキャン移動停止位置b
は、図4のように、マスク8のスキャン移動速度vが安
定した速度安定領域RSでワーク12が加工されるよう
に設定されている。これにより、有効パターン領域8d
に照射されるエキシマレーザビームL1のビーム強度分
布(累積)の均一化が可能となり、ひいてはワーク12
に対して均一な加工を行うことができる。
【0075】ここで、速度安定領域RSの余裕幅ΔWa
およびΔWbと、エキシマレーザビームL1の幅ΔWと
の間の条件を式で表わすと、たとえば次式のようにな
る。
【0076】ΔWa>ΔW/2 ΔWb>ΔW/2
【0077】すなわち、有効パターン領域8dが速度安
定領域RS内で確実にスキャンされるためには、余裕幅
ΔWaおよびΔWbをエキシマレーザビームL1の幅Δ
Wの1/2よりも大きく設定する必要がある。なお、ビ
ーム幅ΔWは、多重反射によるエキシマレーザビームL
1の反射移動方向の長さに相当する。制御手段16A
は、マスク8と同期してスキャン移動されるワーク12
のスキャン移動開始位置をも決定することは言うまでも
ない。
【0078】実施例3.なお、上記実施例2では、同期
移動中のスキャン移動速度vを有効パターン領域8d内
で一定としたが、同期スキャン移動速度が変化する場合
にはスキャン移動速度の変化に応じて、エキシマレーザ
発振器1による発振繰り返し周波数を制御し、ワーク1
2に照射されるエキシマレーザビームL2のビーム強度
分布を均一化することが望ましい。
【0079】以下、スキャン移動速度vの変化に応じて
発振繰り返し周波数を制御するようにしたこの発明の実
施例3を図5および図6にしたがって説明する。図5は
この発明の実施例3によるエキシマレーザビーム照射装
置の構成を示す斜視図であり、L0〜L2、1〜15お
よび17は前述と同様のものである。
【0080】16Bはマスク移動機構9とワーク移動機
構14の精密駆動制御を行う制御手段であり、図1内の
制御手段16に対応している。19はマスク8およびワ
ーク12のスキャン移動速度vを測定する速度測定装置
である。なお、マスク8およびワーク12のスキャン移
動は互いにy軸に関して反対方向ではあるものの同期し
ているため、ここでは、専らマスク8側のスキャン移動
速度vに注目して説明する。速度測定装置19により測
定されたスキャン移動速度vは、制御手段16Bに入力
され、エキシマレーザ発振器1の発振繰り返し周波数f
の制御に寄与する。
【0081】図5内の制御手段16Bは、同期移動時の
マスク8のスキャン移動速度vが、有効パターン領域8
dに対応する加工パターン領域(ワーク12に対するエ
キシマレーザビームL2の照射領域)内で変化する場合
に、スキャン移動速度vが所定速度voよりも遅いとき
にはエキシマレーザ発振器1による発振繰り返し周波数
fを所定周波数foよりも減少させ、スキャン移動速度
vが所定速度voよりも速いときには発振繰り返し周波
数fを所定周波数foよりも増大させるようになってい
る。
【0082】図6(a)はエキシマレーザビームL1の
多重反射部をx軸方向から見た状態を示す側面図であ
り、エキシマレーザビームL1はマスク8と高反射ミラ
ー10との間でy軸方向に移動しながら多重反射してい
る。図6(b)はマスク8を上面より見た図であり、8
d、L1aおよびL1bは前述と同様のものである。図
6(c)はy軸方向の同期移動時におけるマスク8のス
キャン移動速度vの変化を示す説明図、図6(d)は同
期移動時のエキシマレーザ発振器1の発振繰り返し周波
数fの変化を示す説明図である。
【0083】次に、図5および図6を参照しながら、こ
の発明の実施例3の動作について説明する。前述と同様
に、まず、多重反射されたエキシマレーザビームL1が
図6(b)内の実線位置L1aにあるものとして、多重
反射によるy軸方向のビーム強度分布(累積)を均一化
するため、マスク8を−y方向へスキャン移動させて、
見かけ上、エキシマレーザビームL1aの中心位置をa
からbにスキャン移動させる。
【0084】このとき、同期移動時のスキャン移動速度
vは、たとえば図6(c)のように変化するものとす
る。したがって、マスク8の有効パターン領域8dを通
過してワーク12に照射されるエキシマレーザビームL
2の強度分布(累積)は、たとえば発振繰り返し周波数
fを所定周波数fo(一定)に設定した場合、スキャン
移動速度vが遅いと強く、逆にスキャン移動速度vが速
いと弱くなり、ワーク12に対する加工性能に悪影響を
及ぼすことになる。
【0085】そこで、制御手段16Bは、同期移動時の
スキャン移動速度vを速度測定装置19を介してモニタ
しておき、測定されたスキャン移動速度vに応じて、エ
キシマレーザ発振器1の発振繰り返し周波数を、たとえ
ば図6(d)に示すように変化させる。すなわち、スキ
ャン移動速度vが所定速度voよりも速い場合には発振
繰り返し周波数fを所定周波数foよりも高く設定し、
スキャン移動速度vが所定速度voよりも遅い場合には
発振繰り返し周波数fを所定周波数foよりも低く設定
する。
【0086】これにより、ワーク12に照射されるエキ
シマレーザビームL2の強度分布(累積)を均一化する
ことができる。ここで、スキャン移動速度vとエキシマ
レーザ発振器1の発振繰り返し周波数fとの関係を式に
表わすと、たとえば次式のようになる。
【0087】f=fo+k1・Δv Δv=v−vo
【0088】ただし、k1(>0)は比例定数、Δvは
スキャン移動速度vを所定速度voとの偏差である。ま
た、発振繰り返し周波数fおよびスキャン移動速度vの
比較基準となる所定周波数foおよび所定速度voは、
通常状態において安定した加工を行うことのできる発振
繰り返し周波数fおよびスキャン移動速度vに対応して
いる。したがって、スキャン移動速度をvoに設定し、
発振繰り返し周波数をfoに設定して、エキシマレーザ
ビームL2を照射すれば、ワーク12は安定に加工され
ることになる。
【0089】図6(d)のように、スキャン移動速度v
に応じて発振繰り返し周波数fを増減させることによ
り、実質的にビーム強度分布が一定となるため、有効パ
ターン領域8dに照射されるエキシマレーザビームL1
のビーム強度分布(累積)の均一化が可能となり、ひい
てはワーク12に対して均一な加工を行うことができ
る。
【0090】実施例4.なお、上記各実施例では、ワー
ク12の厚さや材質等の変化を考慮しなかったが、同期
移動中にワーク12の厚さや材質が変化した場合には、
ワーク12の厚さや材質に応じて発振繰り返し周波数f
またはスキャン移動速度vを増減させ、ワーク12に照
射されるエキシマレーザビームL2のビーム強度分布を
均一化させることが望ましい。
【0091】以下、ワーク12の厚さや材質に応じて発
振繰り返し周波数fまたはスキャン移動速度vを増減さ
せるようにしたこの発明の実施例4を図7〜図9にした
がって説明する。図7はこの発明の実施例4によるエキ
シマレーザビーム照射装置の構成を示す斜視図であり、
L0〜L2、1〜15および17は前述と同様のもので
ある。
【0092】16Cはマスク移動機構9とワーク移動機
構14の精密駆動制御を行う制御手段であり、図1内の
制御手段16Aに対応している。20はワーク12の厚
さdを測定する変位センサであり、測定されたワーク1
2の厚さdは制御手段16Cに入力される。
【0093】図7内の制御手段16Cは、同期移動時に
ワーク12の厚さdが変化する場合に、厚さdが所定厚
doよりも厚いときにはエキシマレーザ発振器1の発振
繰り返し周波数fを所定周波数foよりも増大させ、厚
さdが所定厚doよりも薄いときには発振繰り返し周波
数fを所定周波数foよりも減少させるようになってい
る。
【0094】または、制御手段16Cは、同期移動時に
ワーク12の厚さdが変化する場合に、厚さdが所定厚
doよりも厚いときにはワーク12(およびマスク8)
のスキャン移動速度vを所定速度voよりも減少させ、
厚さdが所定厚doよりも薄いときにはスキャン移動速
度vを所定速度voよりも増大させるようになってい
る。ここでは、便宜的にワーク12側のスキャン移動速
度v(マスク8のスキャン移動速度vに必ずしも一致し
ないが対応している)に注目して説明する。
【0095】図8(a)は多重反射部8および10なら
びにワーク12をx軸方向から見た側面図、図8(b)
はマスク8および転写レンズ11を通過してワーク12
上に照射されるエキシマレーザビームL2の照射領域を
模式的に示す平面図であり、矢印で示すy軸方向は、ワ
ーク12のスキャン方向である。
【0096】図8(b)において、12aは有効パター
ン領域8dが転写されたワーク12上の照射領域(有効
加工領域)、L2aはワーク12を同期移動させる前の
エキシマレーザビームL2のワーク12上の照射位置、
でL2bはワーク12を同期スキャン移動させた後のエ
キシマレーザビームL2のワーク12上の照射位置であ
る。
【0097】図8(c)はワーク12のスキャン方向
(y軸方向)に対するワーク12の厚さdの変化を示す
説明図であり、doは厚さdの比較基準となる所定厚、
aおよびbは同期移動のスキャン移動開始時およびスキ
ャン移動終了時のエキシマレーザビームL2の中心位置
である。
【0098】図8(d)はワーク12の厚さdの変化に
応じて増減制御される発振繰り返し周波数fまたはスキ
ャン移動速度vを示す説明図であり、foは前述と同様
のものである。また、voはワーク12のスキャン移動
速度vの比較基準となる所定速度であり、前述のマスク
8のスキャン移動速度vに対する所定速度voに対応し
ている。
【0099】まず、多重反射されてマスク8および転写
レンズ11を通過し、ワーク12に照射されたエキシマ
レーザビームL2の中心位置がy軸上の位置aにあるも
のとする。ここで、前述と同様に、多重反射によるy軸
方向のエキシマレーザビームL2のビーム強度分布(累
積)を均一化するため、マスク8のスキャン移動と同期
してワーク12をy軸方向にスキャン移動させ、見かけ
上、エキシマレーザビームL2の中心位置をaからbに
スキャン移動させる。
【0100】このとき、有効パターン領域8d(図6参
照)が転写されたワーク12上の照射領域(有効加工領
域)12a内において、ワーク12の厚さdが、たとえ
ば図8(c)のように変化したとすると、ワーク12に
対して均一な加工を行うためには、厚さdに応じてエキ
シマレーザビームL2の照射量を変化させる必要があ
る。
【0101】たとえば、加工されるワーク12の厚さd
が所定厚doよりも厚いときには、エキシマレーザビー
ムL2の照射量を増大させ、厚さdが所定厚doよりも
薄いときには、エキシマレーザビームL2の照射量を減
少させる必要がある。
【0102】したがって、制御手段16Cは、変位セン
サ20を介してワーク12の厚さdの変化をモニタ(ま
たは、あらかじめ計測)しておき、厚さdによってエキ
シマレーザ発振器1の発振繰り返し周波数fまたは同期
移動時のスキャン移動速度vを、たとえば図8(d)の
ように変化させる。
【0103】このとき、制御手段16Cが厚さdに応じ
て発振繰り返し周波数fを増減制御する場合は、厚さd
と発振繰り返し周波数fとの間の関係を式に表わすと、
たとえば次式のようになる。
【0104】f=fo+k2・Δd Δd=d−do
【0105】ただし、k2(>0)は比例定数、Δdは
ワーク12の厚さdと所定厚doとの偏差である。ま
た、所定周波数foおよび所定厚doは、ワーク12を
安定に加工するための基準値であり、厚さdoのワーク
12を一定速度で同期スキャン移動させる場合、発振繰
り返し周波数foのエキシマレーザビームL2をワーク
12に照射することにより、安定な加工が可能となる。
【0106】一方、制御手段16Cがスキャン移動速度
vを増減制御する場合には、ワーク12の厚さdとスキ
ャン移動速度vとの関係を式に表わすと、たとえば次式
のようになる。
【0107】v=vo−k3・Δd
【0108】ただし、k3(>0)は比例定数である。
この場合、図8(d)のように、スキャン移動速度v
は、厚さdの変化Δdに対して逆極性で増減される。ま
た、所定速度voおよび所定厚doは、ワーク12を安
定に加工するための基準値であり、厚さdoのワーク1
2に一定の発振繰り返し周波数でエキシマレーザビーム
L2をワーク12に照射する場合、ワーク12のスキャ
ン移動速度をvoとすることにより、安定な加工が可能
となる。
【0109】図8(d)のように、厚さdに応じて発振
繰り返し周波数fまたはスキャン移動速度vを増減させ
ることにより、ワーク12上の照射領域12aにおいて
ワーク12の厚さdが変化しても、厚さdに合わせて均
一な加工が可能なエキシマレーザビームL2を照射する
ことができる。
【0110】次に、図9を参照しながら、ワーク12の
材質に応じて発振繰り返し周波数fまたはスキャン移動
速度vを増減制御する場合について説明する。この場
合、制御手段16Cは、変位センサ20により計測され
た厚さdに基づいて、エキシマレーザビームL2の1パ
ルス当りに加工されるエッチレートeを算出し、所定エ
ッチレートeoとの偏差Δeにより、ワーク12の材質
が加工し易いか否かを識別する。
【0111】すなわち、制御手段16Cは、同期移動時
にワーク12の材質がエキシマレーザビームL2の照射
領域12a内で変化する場合、ワーク12の材質が比較
的加工され易いときにはエキシマレーザ発振器1の発振
繰り返し周波数fを所定周波数foよりも減少させ、ワ
ーク12の材質が比較的加工されにくいときには発振繰
り返し周波数fを所定周波数foよりも増大させる。
【0112】または、制御手段16Cは、ワークの材質
が比較的加工され易い材質のときにはワーク12(およ
びマスク8)のスキャン移動速度vを所定速度voより
も増大させ、ワーク12の材質が比較的加工されにくい
材質のときにはスキャン移動速度vを所定速度voより
も減少させる。
【0113】図9(a)はワーク12上のエキシマレー
ザビームL2の位置および照射領域を模式的に示す平面
図、図9(b)はワーク12のスキャン方向(y軸方
向)に対するエッチレートeの変化を示す説明図、図9
(c)はエッチレートeに応じて増減される発振繰り返
し周波数fおよびスキャン移動速度vを示す説明図であ
る。eoはエッチレートeの比較基準となる所定エッチ
レートである。
【0114】図9(b)のように、照射領域(有効加工
領域)12a内でワーク12の材質が変化する場合、制
御手段16Cは、変位センサ20で測定された厚さdに
基づいて、あらかじめワーク12の材質に相当するエッ
チレートeを計測しておく。なお、エッチレートeは、
エキシマレーザビームL2の1パルス当りの照射によっ
て加工されるワーク12のバイアホール18(図3参
照)の深さから求められる。
【0115】こうして計測されたエッチレートeに応じ
て、制御手段16Cは、図9(c)のように、エキシマ
レーザ発振器1の発振繰り返し周波数fまたは同期移動
時のスキャン移動速度vを変化させる。
【0116】すなわち、エッチレートeが所定エッチレ
ートeoよりも低く、ワーク12が加工されにくい材質
の場合には、発振繰り返し周波数fを所定周波数foよ
りも増大させるか、またはスキャン移動速度vを減少さ
せる。一方、エッチレートeが所定エッチレートeoよ
りも高く、ワーク12が加工され易い材質の場合には、
発振繰り返し周波数fを所定周波数foよりも減少させ
るか、またはスキャン移動速度vを増大させる。
【0117】たとえば、制御手段16Cが発振繰り返し
周波数fを増減制御する場合、ワーク12の材質を示す
エッチレートeとエキシマレーザ発振器1の発振繰り返
し周波数fとの関係は、たとえば次式のようになる。
【0118】f=fo−k4・Δe Δe=e−eo
【0119】ただし、k4(>0)は比例定数、Δeは
エッチレートeと所定エッチレート(比較基準)eoと
の偏差である。また、所定周波数foおよび所定エッチ
レートeoは、ワーク12に対して安定な加工を行うた
めの値である。したがって、エッチレートe(=eo)
の材質のワーク12を一定速度vでスキャン移動させ、
ワーク12に対して発振繰り返し周波数f(=fo)の
エキシマレーザビームL2を照射することにより、安定
な加工が可能となる。
【0120】また、制御手段16Cがスキャン移動速度
vを増減制御する場合、ワーク12の材質を示すエッチ
レートeと同期スキャン時のスキャン移動速度vとの関
係は、たとえば次式のようになる。
【0121】v=vo+k5・Δe
【0122】ただし、k5(>0)は比例定数である。
また、所定速度voおよび所定エッチレートeoは、ワ
ーク12に対して安定な加工を行うための値であり、エ
ッチレートe(=eo)の材質のワーク12に一定の発
振繰り返し周波数fでエキシマレーザビームL2を照射
し、ワーク12のスキャン移動速度v(=vo)とする
ことで、安定な加工が可能となる。
【0123】図9(c)のように、エッチレートeに応
じて、発振繰り返し周波数fまたはスキャン移動速度v
を増減させることにより、ワーク12上の照射領域12
aにおいてワーク12の材質が変化しても、ワーク12
の材質に合わせて均一な加工が可能なエキシマレーザビ
ームL2を照射することができる。
【0124】実施例5.なお、上記各実施例では、マス
ク8およびワーク12のx軸方向のステップ送り移動量
ΔSについて特に考慮しなかったが、ステップ送り移動
量ΔSをマスク8上のエキシマレーザビームL1のx軸
方向の幅ΔWxよりも小さく設定し、ステップ送り移動
時のビーム強度分布を均一にすることが望ましい。
【0125】以下、ステップ送り移動量ΔSをエキシマ
レーザビームL1の幅ΔWxよりも小さく設定したこの
発明の実施例5を図10および図11にしたがって説明
する。なお、この発明の実施例5の装置構成は、図1に
示した通りである。
【0126】この場合、制御手段16Aは、マスク8お
よびワーク12をステップ送り移動させてエキシマレー
ザビームL2の照射を繰り返す場合に、マスク8および
ワーク12のスキャン移動方向(y軸方向)と転写レン
ズ11の光軸方向との両方に対して直角方向(x軸方
向)にマスク8およびワーク12を移動させ、x軸方向
のステップ送り移動量ΔSをエキシマレーザビームL1
のx軸方向の幅ΔWxよりも小さく設定している。
【0127】図10(a)はエキシマレーザビームL1
の多重反射部8および10をx軸方向から見た側面図、
図10(b)はマスク8上のエキシマレーザビームL1
の照射位置および有効パターン領域を示す平面図であ
る。
【0128】図10(b)において、マスク8に多重反
射して位置L1aに照射されるエキシマレーザビームL
1は、中心位置がy軸上の位置aにある。また、ΔWx
はマスク8上のエキシマレーザビームL1のx軸方向の
幅、ΔSはマスク8のx軸方向のステップ送り移動量、
cはステップ送り移動後のエキシマレーザビームL1の
中心位置である。
【0129】図11(a)はエキシマレーザビームL1
の多重反射部8および10ならびに転写レンズ11およ
びワーク12をy軸方向から見た側面図、図11(b)
はx軸方向に対するワーク12上のビーム強度分布を示
す説明図である。
【0130】次に、図1、図10および図11を参照し
ながら、この発明の実施例5の動作について説明する。
まず、マスク8およびワーク12の同期スキャン動作に
おいて、前述と同様に、制御手段16Aは、エキシマレ
ーザビームL1を照射しながらマスク8を−y軸方向に
スキャン移動させ、見かけ上、エキシマレーザビームL
1の中心位置をaからb(図10参照)にスキャン移動
させる。
【0131】その後、マスク8をx軸方向にステップ送
り移動量ΔSだけステップ送り移動させて、見かけ上、
エキシマレーザビームL1をbからcにステップ送り移
動させ、さらに、マスク8をy軸方向に同期スキャン移
動させる。これにより、スキャン移動が繰り返され、ワ
ーク12に対するエキシマレーザビームL2の照射が順
次繰り返される。
【0132】このとき、ステップ送り移動量ΔSは、エ
キシマレーザビームL1のステップ送り移動方向(x軸
方向)の幅ΔWxよりも小さくなるように、たとえば、
以下の条件に設定されている。
【0133】ΔS<ΔWx/2
【0134】また、エキシマレーザビームL1の多重反
射によるx軸方向の幅ΔWxは、図11(a)のように
決定される。すなわち、エキシマレーザビームL1は、
高反射ミラー10の中央から入射し、高反射ミラー10
の両端に向って順次反射を繰り返す。この場合、エキシ
マレーザビームL1のx軸方向のビーム強度分布は、た
とえば図11(b)の実線または破線ようになり、x軸
に沿っていくらかのビーム強度分布の変化が生じる。
【0135】そこで、図11(b)内の破線から実線へ
の変化で示すように、ステップ送り移動量ΔSをエキシ
マレーザビームL1の幅ΔWxよりも小さく設定するこ
とにより、エキシマレーザビームL1のステップ送り移
動方向のビーム強度分布の不均一さを抑制することがで
きる。したがって、ビーム強度分布の不均一に起因する
ワーク12に対する加工の不均一さを低減することがで
きる。
【0136】実施例6.なお、上記各実施例では、エキ
シマレーザ発振器1からパルスレーザとして出射された
エキシマレーザビームL0〜L2のパルス間でのマスク
8およびワーク12のスキャン移動量Δyについて特に
考慮しなかったが、エキシマレーザビームL0のパルス
間のスキャン移動量Δyを、エキシマレーザビームL1
の幅(反射移動方向の長さ)ΔWよりも小さく設定し、
ビーム強度分布(累積)を均一化することが望ましい。
【0137】以下、エキシマレーザビームL0〜L2の
パルス間のスキャン移動量Δyをエキシマレーザビーム
L1の幅ΔWよりも小さくしたこの発明の実施例6につ
いて説明する。
【0138】図12(a)はこの発明の実施例6の多重
反射部をx軸方向から見た側面図、図12(b)はマス
ク8上のエキシマレーザビームL1の位置を示す平面図
であり、Δyはパルス間のスキャン移動量である。な
お、この発明の実施例6の装置構成は、図1に示した通
りである。
【0139】この場合、制御手段16Aは、エキシマレ
ーザビームL0〜L2のパルス間における同期移動時の
マスク8およびワーク12のスキャン移動量Δyが、エ
キシマレーザビームL1の反射移動方向の長さΔWより
も小さくなるように、マスク8およびワーク12のスキ
ャン移動速度vを変化させるようになっている。ここで
は、説明を簡略化するため、便宜的にマスク8上のみで
のパルス間のスキャン移動量Δyおよびスキャン移動速
度vに注目して説明する。
【0140】または、制御手段16Aは、エキシマレー
ザビームL0〜L2のパルス間における同期移動時のマ
スク8およびワーク12のスキャン移動量Δyが、エキ
シマレーザビームL1の反射移動方向の長さΔWよりも
小さくなるように、エキシマレーザ発振器1の発振繰り
返し周波数fを変化させるようになっている。
【0141】まず、マスク8およびワーク12の同期ス
キャン移動時において、エキシマレーザビームL0〜L
2のパルスとパルスとの間、すなわちエキシマレーザビ
ームL0〜L2の照射がなされていない期間にもマスク
8はスキャン移動する。
【0142】このとき、図12(b)のように、エキシ
マレーザビームL0〜L2のパルス間にマスク8がスキ
ャン移動する距離(スキャン移動量)をΔyとすると、
制御手段16Aは、パルス間のスキャン移動量Δyがエ
キシマレーザビームL1のスキャン移動方向の長さΔW
よりも小さくなるようにマスク8のスキャン移動速度v
を定める。
【0143】または、制御手段16Aは、エキシマレー
ザビームL0〜L2のパルス間でのマスク8のスキャン
移動量ΔyがエキシマレーザビームL1のスキャン移動
方向長さΔWよりも小さくなるようにエキシマレーザ発
振器1の発振繰り返し周波数fを定め、エキシマレーザ
ビームL2をワーク12に照射する。
【0144】制御手段16Aは、上記条件を満たすよう
に、スキャン移動速度vおよび発振繰り返し周波数fの
うちの少なくとも一方を設定すればよい。たとえば、マ
スク8上におけるエキシマレーザビームL1のパルス間
のスキャン移動量Δyは、発振繰り返し周波数fおよび
スキャン移動速度vを用いて、次式のように表わされ、
また、パルス間のスキャン移動量Δyとエキシマレーザ
ビームL1のスキャン移動方向長さΔWとの関係は、次
式のようになる。
【0145】Δy=v/f Δy<k6・ΔW
【0146】ただし、k6は比例定数であり、1>k6
>0の範囲内の値に設定される。すなわち、スキャン移
動速度vを小さくすればするほどパルス間のスキャン移
動量Δyが小さくなり、発振繰り返し周波数fを高くす
ればするほどパルス間のスキャン移動量Δyが小さくな
る。
【0147】実際には、比例係数k6を0.2に設定し
たとき、エキシマレーザビームL1およびL2のビーム
強度分布(累積)に対して±10%程度の均一度が得ら
れたが、さらにビーム強度分布に対して±2%程度の均
一度を得るためには、比例係数k6を0.05程度に設
定することが望ましい。
【0148】このように、パルス間のスキャン移動量Δ
yを低減させることにより、エキシマレーザビームL2
の強度分布(累積)の均一化が可能となり、ひいてはワ
ーク12に対する加工の均一度をさらに向上させること
ができる。
【0149】実施例7.なお、上記各実施例では、ワー
ク12上の照射領域12a(図9参照)内に照射不要領
域が存在する場合を考慮しなかったが、同期スキャン移
動時において、照射不要領域に対してはエキシマレーザ
ビームL2を照射させないことが望ましい。以下、照射
不要領域にエキシマレーザビームL2を照射させないよ
うにしたこの発明の実施例7について説明する。
【0150】図13(a)はこの発明の実施例7の多重
反射部、転写レンズ11およびワーク12をx軸方向か
ら見た側面図、図13(b)はワーク12上のエキシマ
レーザビームL2の照射位置を示す平面図であり、12
bは照射領域12a内の照射不要領域(加工不要領
域)、mおよびnは照射不要領域12bのy軸方向の両
端位置である。なお、この発明の実施例7の装置構成
は、図1に示した通りである。
【0151】この場合、制御手段16Aは、ワーク12
に対する照射領域12a内に照射不要領域12bが存在
する場合、照射不要領域12bに対するエキシマレーザ
ビームL2のスキャン移動時においてエキシマレーザ発
振器1を停止させるようになっている。
【0152】または、制御手段16Aにより制御されて
エキシマレーザビームL0〜L2の光路中に選択的に挿
入される遮蔽板(図示せず)を設け、制御手段16A
は、照射領域12a内の照射不要領域12bに対するエ
キシマレーザビームL2のスキャン移動時において光路
中に遮蔽板を挿入し、ワーク12にエキシマレーザビー
ムL2を照射させないようになっている。
【0153】図13において、マスク8のスキャン移動
と同期してワーク12をy方向にスキャン移動させる場
合、エキシマレーザビームL2の照射位置は、図13
(b)のようにL2a(実線)からL2b(破線)にス
キャン移動する。このとき、照射不要領域12bにかか
る位置mからnまでの間においては、エキシマレーザ発
振器1を停止させるか、またはエキシマレーザビームL
0〜L2の光路中に遮蔽板を挿入する。
【0154】これにより、照射不要領域12bにはエキ
シマレーザビームL2が照射されなくなり、必要な照射
領域12aのみの位置を選択してエキシマレーザビーム
L2を照射することができる。したがって、ワーク12
に対して不要な照射および加工が行われることはなく、
照射エネルギーの無駄が省かれるとともに、エキシマレ
ーザビーム照射装置の寿命を延ばすことができ、加工装
置としての信頼性も向上する。なお、照射不要領域12
bの位置mおよびnは、たとえば、制御手段16A内の
メモリにあらかじめ測定データとして格納しておけばよ
い。
【0155】上記各実施例では、マスク8およびワーク
12の一方のみに注目して同期スキャン移動またはステ
ップ送り移動について説明したが、マスク8およびワー
ク12は互いに同期移動制御される以上、同時にスキャ
ン移動またはステップ送り移動されることは言うまでも
ない。
【0156】また、上記各実施例は任意に組み合わせる
ことができ、これにより、それぞれの効果が重畳され、
さらにビーム強度分布の均一化または信頼性の向上を実
現することができる。
【0157】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、エキシマレーザビームを出射するエキシマレーザ発
振器と、エキシマレーザ発振器からのエキシマレーザビ
ームを通過させる通過部およびエキシマレーザビームを
反射させる反射部を有するマスクと、反射部に対向配置
されて反射部で反射されたエキシマレーザビームをマス
クに向けて反射させる反射手段と、マスクを通過したエ
キシマレーザビームのパターンをワーク上に転写して照
射するための転写レンズと、転写レンズの光軸に対して
直角方向にワークを動かすためのワーク移動機構と、転
写レンズの光軸に対して直角方向にマスクを動かすため
のマスク移動機構と、エキシマレーザ発振器、ワーク移
動機構およびマスク移動機構を制御するための制御手段
とを備え、制御手段は、マスクおよびワークを同一軸に
沿って同期移動させるとともに、同期移動時のスキャン
移動方向を、マスクと反射手段との間のエキシマレーザ
ビームの反射移動方向と一致させたので、マスクと反射
手段との間で多重反射されたエキシマレーザビームの強
度分布が必ずしも均一でない場合であっても、均一化さ
れた適切な照射(加工)エネルギーをワークに与えるこ
とのできるエキシマレーザビーム照射装置が得られる効
果がある。
【0158】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、制御手段は、同期移動時のスキャン移動
量を、エキシマレーザビームのパターンに相当するマス
ク上の有効パターン領域のスキャン移動方向の長さより
も長くなるように設定したので、有効パターン領域上で
のエキシマレーザビームの強度分布をさらに均一化し
て、適切な照射エネルギーをワークに与えることのでき
るエキシマレーザビーム照射装置が得られる効果があ
る。
【0159】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1または請求項2において、制御手段は、同期移動時
のスキャン移動速度の安定領域がワークに対するエキシ
マレーザビームの照射領域となるように、マスクおよび
ワークのスキャン移動開始位置を決定し、スキャン移動
開始時のスキャン移動速度が変化する領域がマスクの有
効パターン領域と重なるのを避け、スキャン移動速度が
安定した領域でビーム光が照射されるようにしたので、
有効パターン領域上でのエキシマレーザビームの強度分
布をさらに均一化して、適切な照射エネルギーをワーク
に与えることのできるエキシマレーザビーム照射装置が
得られる効果がある。
【0160】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1から請求項3までのいずれかにおいて、制御手段
は、同期移動時のスキャン移動速度がワークに対するエ
キシマレーザビームの照射領域内で変化する場合、スキ
ャン移動速度が所定速度よりも遅いときにはエキシマレ
ーザ発振器による発振繰り返し周波数を所定周波数より
も減少させ、スキャン移動速度が所定速度よりも速いと
きには発振繰り返し周波数を所定周波数よりも増大さ
せ、スキャン移動速度の変化に合わせて発振繰り返し周
波数を変化させるようにしたので、有効パターン領域上
でのエキシマレーザビームの強度分布を均一化して、適
切な照射エネルギーをワークに与えることのできるエキ
シマレーザビーム照射装置が得られる効果がある。
【0161】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1から請求項4までのいずれかにおいて、制御手段
は、同期移動時にワークの厚さが変化する場合、ワーク
の厚さが所定厚よりも厚いときにはエキシマレーザ発振
器の発振繰り返し周波数を所定周波数よりも増大させ、
ワークの厚さが所定厚よりも薄いときには発振繰り返し
周波数を所定周波数よりも減少させ、照射領域の厚さに
合わせて発振繰り返し周波数を変化させるようにしたの
で、ワークの厚さによらず照射領域に適切な照射エネル
ギーを与えることのできるエキシマレーザビーム照射装
置が得られる効果がある。
【0162】また、この発明の請求項6によれば、請求
項1から請求項5までのいずれかにおいて、制御手段
は、同期移動時にワークの厚さが変化する場合、ワーク
の厚さが所定厚よりも厚いときにはマスクおよびワーク
のスキャン移動速度を減少させ、ワークの厚さが所定厚
よりも薄いときにはスキャン移動速度を増大させ、照射
領域の厚さに合わせて同期スキャン移動速度を変化させ
るようにしたので、ワークの厚さによらず照射領域に適
切な照射エネルギーを与えることのできるエキシマレー
ザビーム照射装置が得られる効果がある。
【0163】また、この発明の請求項7によれば、請求
項1から請求項6までのいずれかにおいて、制御手段
は、同期移動時にワークの材質がエキシマレーザビーム
の照射領域内で変化する場合、ワークが比較的加工され
易い材質のときにはエキシマレーザ発振器の発振繰り返
し周波数を所定周波数よりも減少させ、ワークが比較的
加工されにくい材質のときには発振繰り返し周波数を所
定周波数よりも増大させ、照射領域の材質変化に合わせ
て発振繰り返し周波数を変化させるようにしたので、ワ
ークの材質によらず照射領域に適切な照射エネルギーを
与えることのできるエキシマレーザビーム照射装置が得
られる効果がある。
【0164】また、この発明の請求項8によれば、請求
項1から請求項7までのいずれかにおいて、制御手段
は、同期移動時にワークの材質がエキシマレーザビーム
の照射領域内で変化する場合、ワークが比較的加工され
易い材質のときにはマスクおよびワークのスキャン移動
速度を増大させ、ワークが比較的加工されにくい材質の
ときにはスキャン移動速度を減少させ、照射領域の材質
変化に合わせて同期スキャン移動速度を変化させるよう
にしたので、ワークの材質によらず照射領域に適切な照
射エネルギーを与えることのできるエキシマレーザビー
ム照射装置が得られる効果がある。
【0165】また、この発明の請求項9によれば、請求
項1から請求項8までのいずれかにおいて、制御手段
は、エキシマレーザビームの照射を繰り返す場合、マス
クおよびワークのスキャン移動方向と転写レンズの光軸
方向との両方に対して直角方向にマスクおよびワークを
ステップ送り移動させ、直角方向のステップ送り移動量
をエキシマレーザビームのステップ送り移動方向の長さ
よりも小さく設定したので、有効パターン領域上でのス
テップ送り移動方向のエキシマレーザビームの強度分布
を均一化して、さらに適切な照射エネルギーをワークに
与えることのできるエキシマレーザビーム照射装置が得
られる効果がある。
【0166】また、この発明の請求項10によれば、請
求項1から請求項9までのいずれかにおいて、制御手段
は、エキシマレーザビームのパルス間における同期移動
時のマスクおよびワークのスキャン移動量が、エキシマ
レーザビームの反射移動方向の長さよりも小さくなるよ
うに、マスクおよびワークのスキャン移動速度を変化さ
せるようにしたので、有効パターン領域上でのエキシマ
レーザビームの強度分布をさらに均一化して、適切な照
射エネルギーをワークに与えることのできるエキシマレ
ーザビーム照射装置が得られる効果がある。
【0167】また、この発明の請求項11によれば、請
求項1から請求項10までのいずれかにおいて、制御手
段は、エキシマレーザビームのパルス間における同期移
動時のマスクおよびワークのスキャン移動量が、エキシ
マレーザビームの反射移動方向の長さよりも小さくなる
ように、エキシマレーザ発振器の発振繰り返し周波数を
変化させるようにしたので、有効パターン領域上でのエ
キシマレーザビームの強度分布をさらに均一化して、適
切な照射エネルギーをワークに与えることのできるエキ
シマレーザビーム照射装置が得られる効果がある。
【0168】また、この発明の請求項12によれば、請
求項1から請求項11までのいずれかにおいて、制御手
段は、ワークに対する照射領域内に照射不要領域が存在
する場合、照射不要領域に対するエキシマレーザビーム
のスキャン移動時においてエキシマレーザ発振器を停止
させ、照射不要領域に不所望なエキシマレーザビームを
照射させないようにしたので、照射エネルギーの無駄を
省くとともに装置寿命を延ばすことのできるエキシマレ
ーザビーム照射装置が得られる効果がある。
【0169】また、この発明の請求項13によれば、請
求項1から請求項12までのいずれかにおいて、制御手
段により制御されてエキシマレーザビームの光路中に選
択的に挿入される遮蔽板を設け、制御手段は、ワークに
対する照射領域内に照射不要領域が存在する場合に、照
射不要領域に対するエキシマレーザビームのスキャン移
動時において光路中に遮蔽板を挿入し、ワークにエキシ
マレーザビームを照射させないようにしたので、照射エ
ネルギーの無駄を省くとともに装置寿命を延ばすことの
できるエキシマレーザビーム照射装置が得られる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1によるエキシマレーザビ
ーム照射装置の構成を示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施例1によるy軸方向のスキャ
ン移動動作を説明するための図であり、(a)は多重反
射部、転写レンズおよびワークをx軸方向から見た側面
図、(b)はワーク上に照射されるy軸方向のビーム強
度分布を示す説明図である。
【図3】 この発明の実施例1によるx軸方向のステッ
プ送り移動動作を説明するための図であり、(a)は多
重反射部、転写レンズおよびワークをy軸方向から見た
側面図、(b)はワーク上に照射されるx軸方向のビー
ム強度分布を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施例2によるy軸方向のスキャ
ン移動動作を説明するための図であり、(a)は多重反
射部をx軸方向から見た側面図、(b)はマスク上に照
射されるエキシマレーザビームの位置を示す平面図、
(c)はスキャン移動速度の変化を示す説明図である。
【図5】 この発明の実施例3によるエキシマレーザビ
ーム照射装置の構成を示す斜視図である。
【図6】 この発明の実施例3によるy軸方向のスキャ
ン移動動作を説明するための図であり、(a)は多重反
射部をx軸方向から見た側面図、(b)はマスク上に照
射されるエキシマレーザビームの位置を示す平面図、
(c)はスキャン移動速度の変化を示す説明図、(d)
はスキャン移動時の発振繰り返し周波数の変化を示す説
明図である。
【図7】 この発明の実施例4によるエキシマレーザビ
ーム照射装置の構成を示す斜視図である。
【図8】 この発明の実施例4によるy軸方向のスキャ
ン移動動作を説明するための図であり、(a)は多重反
射部、転写レンズおよびワークをx軸方向から見た側面
図、(b)はワーク上に照射されるエキシマレーザビー
ムの位置を示す平面図、(c)はスキャン移動時のワー
クの厚さの変化を示す説明図、(d)はスキャン移動時
のワークの厚さに応じた発振繰り返し周波数およびスキ
ャン移動速度の変化を示す説明図である。
【図9】 この発明の実施例4によるy軸方向の他のス
キャン移動動作を説明するための図であり、(a)はワ
ーク上に照射されるエキシマレーザビームの位置を示す
平面図、(b)はスキャン移動時のワークのエッチレー
トの変化を示す説明図、(c)はスキャン移動時のワー
クのエッチレートに応じた発振繰り返し周波数およびス
キャン移動速度の変化を示す説明図である。
【図10】 この発明の実施例5によるy軸方向のスキ
ャン移動動作を説明するための図であり、(a)は多重
反射部をx軸方向から見た側面図、(b)はマスク上に
照射されるエキシマレーザビームの位置を示す平面図で
ある。
【図11】 この発明の実施例5によるx軸方向のステ
ップ送り移動動作を説明するための図であり、(a)は
多重反射部、転写レンズおよびワークをy軸方向から見
た側面図、(b)はワーク上に照射されるx軸方向のビ
ーム強度分布を示す説明図である。
【図12】 この発明の実施例6によるy軸方向のスキ
ャン移動動作を説明するための図であり、(a)は多重
反射部をx軸方向から見た側面図、(b)はマスク上に
照射されるエキシマレーザビームの位置を示す平面図で
ある。
【図13】 この発明の実施例7によるy軸方向のスキ
ャン移動動作を説明するための図であり、(a)は多重
反射部、転写レンズおよびワークをx軸方向から見た側
面図、(b)はワーク上に照射されるエキシマレーザビ
ームの位置を示す平面図である。
【図14】 従来のエキシマレーザビーム照射装置の構
成を示す斜視図である。
【図15】 従来のエキシマレーザビーム照射装置によ
るy軸方向のステップ送り移動動作を説明するための図
であり、(a)は多重反射部、転写レンズおよびワーク
をx軸方向から見た側面図、(b)はワーク上に照射さ
れるy軸方向のビーム強度分布を示す説明図である。
【図16】 従来のエキシマレーザビーム照射装置によ
るx軸方向のスキャン移動動作を説明するための図であ
り、(a)は多重反射部、転写レンズおよびワークをy
軸方向から見た側面図、(b)はワーク上に照射される
x軸方向のビーム強度分布を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エキシマレーザ発振器、8 マスク、8b 反射
部、8c 通過部、8d有効パターン領域、9 マスク
移動機構、10 高反射ミラー、11 転写レンズ、1
2 ワーク、12a 照射領域、12b 照射不要領
域、14 ワーク移動機構、16A〜16C 制御手
段、18 バイアホール、19 速度測定装置、20
変位センサ、a スキャン移動開始位置、b スキャン
移動停止位置、d ワークの厚さ、do 所定厚、e
エッチレート、eo 所定エッチレート、f 発振繰り
返し周波数、fo 所定周波数、L0〜L2 エキシマ
レーザビーム、RS 速度安定領域、v スキャン移動
速度、vo 所定速度、Wabスキャン移動量、W 有
効パターン領域のスキャン移動方向の長さ、x ステッ
プ送り移動方向、y スキャン移動方向(反射移動方
向)、ΔS ステップ送り移動量、ΔW エキシマレー
ザビームの反射移動方向の長さ、ΔWx エキシマレー
ザビームのステップ送り移動方向の長さ、Δy パルス
間のスキャン移動量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/00 N 3/46 X 6921−4E (72)発明者 皆川 忠郎 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 八木 俊憲 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社生産技術センター内 (72)発明者 伊藤 慶子 尼崎市塚口本町八丁目1番1号 三菱電機 株式会社生産技術センター内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エキシマレーザビームを出射するエキシ
    マレーザ発振器と、 前記エキシマレーザ発振器からのエキシマレーザビーム
    を通過させる通過部および前記エキシマレーザビームを
    反射させる反射部を有するマスクと、 前記反射部に対向配置されて前記反射部で反射されたエ
    キシマレーザビームを前記マスクに向けて反射させる反
    射手段と、 前記マスクを通過したエキシマレーザビームのパターン
    をワーク上に転写して照射するための転写レンズと、 前記転写レンズの光軸に対して直角方向に前記ワークを
    動かすためのワーク移動機構と、 前記転写レンズの光軸に対して直角方向に前記マスクを
    動かすためのマスク移動機構と、 前記エキシマレーザ発振器、前記ワーク移動機構および
    前記マスク移動機構を制御するための制御手段とを備え
    たエキシマレーザビーム照射装置において、 前記制御手段は、前記マスクおよび前記ワークを同一軸
    に沿って同期移動させるとともに、前記同期移動時のス
    キャン移動方向を、前記マスクと前記反射手段との間の
    前記エキシマレーザビームの反射移動方向と一致させた
    ことを特徴とするエキシマレーザビーム照射装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記同期移動時のスキ
    ャン移動量を、前記エキシマレーザビームのパターンに
    相当する前記マスク上の有効パターン領域のスキャン移
    動方向の長さよりも長くなるように設定したことを特徴
    とする請求項1のエキシマレーザビーム照射装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記同期移動時のスキ
    ャン移動速度の安定領域が前記ワークに対する前記エキ
    シマレーザビームの照射領域となるように、前記マスク
    および前記ワークのスキャン移動開始位置を決定したこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2のエキシマレー
    ザビーム照射装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記同期移動時のスキ
    ャン移動速度が前記ワークに対する前記エキシマレーザ
    ビームの照射領域内で変化する場合、前記スキャン移動
    速度が所定速度よりも遅いときには前記エキシマレーザ
    発振器による発振繰り返し周波数を所定周波数よりも減
    少させ、前記スキャン移動速度が前記所定速度よりも速
    いときには前記発振繰り返し周波数を前記所定周波数よ
    りも増大させることを特徴とする請求項1から請求項3
    までのいずれかのエキシマレーザビーム照射装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記同期移動時に前記
    ワークの厚さが変化する場合、前記ワークの厚さが所定
    厚よりも厚いときには前記エキシマレーザ発振器の発振
    繰り返し周波数を所定周波数よりも増大させ、前記ワー
    クの厚さが前記所定厚よりも薄いときには前記発振繰り
    返し周波数を前記所定周波数よりも減少させることを特
    徴とする請求項1から請求項4までのいずれかのエキシ
    マレーザビーム照射装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記同期移動時に前記
    ワークの厚さが変化する場合、前記ワークの厚さが所定
    厚よりも厚いときには前記マスクおよび前記ワークのス
    キャン移動速度を減少させ、前記ワークの厚さが前記所
    定厚よりも薄いときには前記スキャン移動速度を増大さ
    せることを特徴とする請求項1から請求項5までのいず
    れかのエキシマレーザビーム照射装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記同期移動時に前記
    ワークの材質が前記エキシマレーザビームの照射領域内
    で変化する場合、前記ワークが比較的加工され易い材質
    のときには前記エキシマレーザ発振器の発振繰り返し周
    波数を所定周波数よりも減少させ、前記ワークが比較的
    加工されにくい材質のときには前記発振繰り返し周波数
    を前記所定周波数よりも増大させることを特徴とする請
    求項1から請求項6までのいずれかのエキシマレーザビ
    ーム照射装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記同期移動時に前記
    ワークの材質が前記エキシマレーザビームの照射領域内
    で変化する場合、前記ワークが比較的加工され易い材質
    のときには前記マスクおよび前記ワークのスキャン移動
    速度を増大させ、前記ワークが比較的加工されにくい材
    質のときには前記スキャン移動速度を減少させることを
    特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかのエキ
    シマレーザビーム照射装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記エキシマレーザビ
    ームの照射を繰り返す場合、前記マスクおよび前記ワー
    クのスキャン移動方向と前記転写レンズの光軸方向との
    両方に対して直角方向に前記マスクおよび前記ワークを
    ステップ送り移動させ、前記直角方向のステップ送り移
    動量を前記エキシマレーザビームのステップ送り移動方
    向の長さよりも小さく設定したことを特徴とする請求項
    1から請求項8までのいずれかのエキシマレーザビーム
    照射装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記エキシマレーザ
    ビームのパルス間における前記同期移動時の前記マスク
    および前記ワークのスキャン移動量が、前記エキシマレ
    ーザビームの反射移動方向の長さよりも小さくなるよう
    に、前記マスクおよび前記ワークのスキャン移動速度を
    変化させることを特徴とする請求項1から請求項9まで
    のいずれかのエキシマレーザビーム照射装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記エキシマレーザ
    ビームのパルス間における前記同期移動時の前記マスク
    および前記ワークのスキャン移動量が、前記エキシマレ
    ーザビームの反射移動方向の長さよりも小さくなるよう
    に、前記エキシマレーザ発振器の発振繰り返し周波数を
    変化させることを特徴とする請求項1から請求項10ま
    でのいずれかのエキシマレーザビーム照射装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記ワークに対する
    照射領域内に照射不要領域が存在する場合、前記照射不
    要領域に対する前記エキシマレーザビームのスキャン移
    動時において前記エキシマレーザ発振器を停止させるこ
    とを特徴とする請求項1から請求項11までのいずれか
    のエキシマレーザビーム照射装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段により制御されて前記エ
    キシマレーザビームの光路中に選択的に挿入される遮蔽
    板を設け、 前記制御手段は、前記ワークに対する照射領域内に照射
    不要領域が存在する場合に、前記照射不要領域に対する
    前記エキシマレーザビームのスキャン移動時において前
    記光路中に前記遮蔽板を挿入し、前記ワークに前記エキ
    シマレーザビームを照射させないことを特徴とする請求
    項1から請求項12までのいずれかのエキシマレーザビ
    ーム照射装置。
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