JP2724993B2 - レーザ加工装置およびレーザ装置 - Google Patents
レーザ加工装置およびレーザ装置Info
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Description
実行するレーザ装置と、このレーザ装置から発生された
レーザ光を用いて半導体、高分子材料、または無機材料
に対し所定の加工を加える加工装置とを備えたレーザ加
工装置に関する。
ザを用いて回路パターンの露光処理を行う縮小投影露光
装置(以下、「ステッパ」と呼ぶ)においては、回路パ
ターンの解像度を一定レベル以上に維持するために厳密
な露光量制御が必要とされる。一方、このステッパの光
源として使用されるエキシマレーザは、いわゆるパルス
放電励起ガスレーザのために1パルス毎のパルスエネル
ギーにバラツキがあり、露光量制御の精度向上のために
はこのバラツキを小さくする必要がある。
キシマレーザリソグラフィ」、国際レーザ/アプリケー
ション’91、セミナーL−5、P36−51)に見ら
れるように、複数のパルスを連続発振して露光を行う、
いわゆる複数パルス露光によって露光量制御の精度向上
を図ろうとするものがある。すなわち、この手法は、露
光パルス数を増加させることによりトータル露光量のば
らつきを低減しようとするものである。
動とを交互に繰り返す。このため、光源となるエキシマ
レーザの運転状態としては、必然的に、レーザ光を所定
回数連続してパルス発振させた後、所定時間パルス発振
を休止させる運転を繰り返すバーストモードとなる。つ
まり、バーストモードとは、連続パルス発振期間と発振
休止期間とを交互に繰り返すものである。
ス」、「連続パルス発振」というときは、パルス放電を
繰返し行い断続的なパルスレーザ光を繰返し得るという
意味で使用しており、一般にいわれる「連続発振レー
ザ」、「CW発振」とは異なる意味で使用している。
パルス放電励起ガスレーザであるため、常に一定の大き
さのパルスエネルギーで発振を続けることが困難であ
る。この原因としては、放電されることによって放電空
間内にレーザガスの密度擾乱が発生し、次回の放電を不
均一、不安定にすること、この不均一放電等のため放電
電極の表面において局所的な温度上昇が発生し、次回の
放電を劣化させ放電を不均一で不安定なものにすること
などがある。
いてその傾向が顕著であり、図8(a)のSの部分に示す
ように、発振休止期間経過後の初期のパルスでは、比較
的高いパルスエネルギーが得られるが、その後は放電が
劣化し徐々にパルスエネルギーが低下するという、謂ゆ
るスパイキング現象が現れる。すなわち、図8に示すよ
うに、一定のパルスエネルギーPsを得るために、この
エネルギーに対応する所定の一定の放電電圧でレーザ発
振したとしても、実際には初期の数発のパルスエネルギ
ーがPsよりも大きくなってしまう。
レーザ装置では、前述した1パルス毎のエネルギのバラ
ツキが露光量制御の精度を低下させるとともに、スパイ
キング現象がさらにバラツキを著しく大きくし、露光量
制御の精度を大きく低下させるという問題がある。
感度が向上しており、これがスループットの向上にも寄
与するので、少ない連続パルス数での露光が可能となっ
ており、パルス数減少の傾向にある。
応じて複数パルスのトータルパルスエネルギーのバラツ
キが大きくなってしまい、前述した複数パルス露光制御
のみによっては露光量制御の精度の維持が困難になる。
は、ステージを停止させて露光を行うステッパ方式から
ステージを移動させながら露光を行うステップ&スキャ
ン方式に移行しつつある。かかるステップ&スキャン方
式では、ステージを移動させながら露光を行うため、前
述したような露光パルス数を増加させることによりトー
タル露光量のばらつきを低減させる従来手法は用いる事
ができず、他の手法を用いて各パルス毎のパルスエネル
ギーが均一になるように制御しなくてはいけない。
圧)が大きなるにつれて発振されるパルスのエネルギー
が大きくなるという性質を利用して、バーストモードに
おける連続パルス発振の最初のパルスの放電電圧を小さ
くし、以後パルスの放電電圧を徐々に大きくしていくと
いう具合に、放電電圧を各パルスごとに変化させてスパ
イキング現象による初期のエネルギー上昇を防止する、
謂ゆるスパイキング発生防止制御に関する発明を種々特
許出願している(特願平4−191056号、特開平7
−106678号公報(特願平5−249483号)な
ど)。
グの大きさがバーストモード運転の発振休止時間Tpp
(図8(a)参照)、充電電圧値などに大きく依存するこ
とに着目し、発振休止時間Tpp、充電電圧値などに応じ
て放電電圧を可変制御するようにしている。
マレーザ側では、ステッパ側から送られてくるレーザ発
振同期信号TRを発振のトリガとして、レーザ発振制御
を行っている。すなわち、レーザ側は、図8(b)に示す
ように、ステッパ側から送出される連続パルス発振を行
わせるためのレーザ発振同期信号TRを受信し、これら
受信したレーザ発振同期信号TRに同期して連続パルス
発振を行うようにしており、レーザ側では、受け身の制
御を行うしかない。
側がどのような内容のバースト運転モードでレーザ発振
を所望しているかを、事前に知る事ができない。すなわ
ち、連続パルス発振の周期、連続パルス発振の個数、現
時点は発振休止状態であるか否か、発振休止時間など
は、レーザ側においては全て未知の情報であるが、レー
ザ側はレーザ発振同期信号が入力される度に、常に即座
に適正な放電電圧制御ができるようにしていなくてはな
らない。
8号公報(特願平5−249483号)においては、い
つレーザ発振同期信号TRが受信されても、適正な放電
電圧制御ができるように、次のような制御を行うように
している。
発振の各パルスのエネルギーを所定の目標値Psに一致
させるための、充電電圧データを、発振休止時間、充電
電圧値などをパラメータ値として、連続パルス発振の各
パルス(何番目のパルスであるか)毎に、予め記憶して
いる。また、連続パルス発振を行う度に、その際の各パ
ルスのパルスエネルギーを記憶し、これらの記憶データ
を次回の連続パルス発振の際の、各パルスの充電電圧制
御に用いる。すなわち、これら記憶された前回の各パル
スエネルギー値を目標値Psと比較し、この比較結果に
応じて前記記憶された各パルスの充電電圧データを補正
し、この補正された充電電圧データにしたがって充電電
圧制御を実行する。
ように、レーザ側では、レーザ発振同期信号TRの入力
タイミングを知る事ができないので、次のような前取り
制御を行うようにしている。すなわち、レーザ側には、
レーザ発振同期信号TRの周期に比べて短い周期のシス
テムクロック信号をカウントすることにより計時動作を
行うタイマが内蔵されており、このタイマの計時出力を
所定の設定時間と比較することにより、現システムクロ
ック入力時点が連続発振中か、発振休止時間中かを判断
するようにしており、この判断結果を用いて、各システ
ムクロック入力時点に前述した充電電圧の補正演算を行
うことによりその時点の最適な充電電圧値を演算し、該
演算した充電電圧となるように充電コンデンサの制御を
各システムクロック入力時点に行うようにしている。た
とえば、現時点が発振休止時間中と判断された場合にお
いては、最後にレーザ発振同期信号TRが入力されてか
ら現時点までが発振休止時間Tppであると仮定し、この
仮定した発振休止時間Tppに対応する充電電圧データを
読み出し、この充電電圧データを、前回の連続パルス発
振の第1発目のエネルギーのモニタ値とパルスエネルギ
ー値の目標値Psとの比較結果を用いて補正する演算を
行い、この演算した充電電圧となるように充電コンデン
サの制御を行う。
つレーザ発振同期信号TRが入力されてもいいように、
発振休止時間中も関係なく、常にそのときの最適充電値
が得られるよう常に放電用の電源回路を常にスタンバイ
状態にしている。
高電圧を供給しているので、危険であり、電力エネルギ
ー消費量が大きい。 (b)休止時間の計時計算を、実際にレーザ発振同期信号
TRが入力されたタイミングではなく、レーザ装置内の
システムクロック信号に基づき行っているので、正確な
休止時間の計算が行えず、スパイキング制御の制御性が
悪くなる。 (c)常時、充電電圧制御のための演算を行っているの
で、その他の各種制御の応答性、制御速度に悪影響を与
える。 などの問題がある。
は、レーザ装置側では、目標パルスエネルギーPsを露
光装置から受け取り、該受け取った目標パルスエネルギ
ーPsとなるように前述した充電電圧制御などの各種制
御が行われる。この際、レーザ装置側においては、前述
したように、実際に出力した各レーザパルスのエネルギ
ーをモニタし、このモニタ値と目標パルスエネルギーP
sとを比較することにより、充電電圧制御が行われる。
くまでもレーザ装置側でのエネルギーのモニタ値であ
り、これは実際に露光される段階でのレーザエネルギー
値とは必ずしも一致しない。すなわち、レーザ装置のエ
ネルギーモニタのドリフト、レーザビームのモード変化
による露光装置での透過率変化(例えば、レーザビーム
が広がることにより露光装置のレーザ入射口に設けられ
たスリットなどでレーザビームの一部がけられることな
どを原因とする)などを原因として、レーザ装置側での
エネルギーのモニタ値が実際に露光される段階でのレー
ザエネルギー値とは一致しなくなることが発生する。
のエネルギーモニタ値として、レーザ装置側に配したモ
ニタの出力を用いるようにしているので、このモニタ値
が実際に露光される段階でのレーザエネルギー値と異な
り、これを原因として正確な露光量制御をなし得ない。
たもので、レーザ発振休止中は充電制御を行う必要をな
くしてレーザ装置の安全化を図るとともに、高精度のレ
ーザ出力一定制御をなし得、かつその他の各種制御の応
答性、制御速度を向上させることができるレーザ加工装
置を提供することを目的とする。
変動分、レーザ出力モニタの変動分を補正して正確な露
光量制御をなし得るレーザ加工装置を提供することを目
的とする。
を所定の周期で所定回数連続してパルス発振させる連続
発振運転と、この連続発振運転後に前記連続パルス発振
を所定時間停止させる停止運転とを交互に繰り返すバー
ストモード運転を行うレーザ装置と、前記レーザ装置で
発生されたレーザ光によって所定の加工または露光を実
行する加工装置とを備えたレーザ加工装置において、前
記加工装置に、1発目の前記レーザ発振同期信号の出力
より所定時間前に発生されて連続発振運転を開始させる
バーストオン信号と、当該連続パルス発振の最後のレー
ザ発振同期信号の出力から所定時間後に発生されて前記
連続発振運転を停止して前記停止運転を開始させるバー
ストオフ信号とを発生し、該バーストオンオフ信号を前
記レーザ装置に送信するバーストオンオフ信号送信手段
を具えるとともに、前記レーザ装置に、前記バーストオ
ン信号および前記バーストオフ信号を受信する受信手段
と、前記バーストオン信号を受信するとレーザ発振のた
めの電源電圧制御を開始するとともに前記バーストオフ
信号を受信すると前記電源電圧制御を終了する制御手段
とを具えるようにしている。
ルス発振は、加工装置からレーザ装置に対して送信され
るレーザ発振同期信号に同期して行われるようにしても
よいし、レーザ装置自身で発生されたレーザ発振同期信
号に同期して行われるようにしてもよい。
装置側から送られてきたバーストオン信号及びバースト
オフ信号を用いてバースト運転にかかる制御を実行す
る。
置で発生するようにした場合は、加工装置側では、連続
パルス発振のトリガ信号としてのレーザ発振同期信号を
バーストオン信号の後に送信し、またレーザ発振同期信
号の後にバーストオフ信号を送信するようにすれば、レ
ーザ装置側では、バーストオン信号が入力された時点か
ら1発目のレーザ発振同期信号が入力される時点までに
スパイキング防止制御のための充電電圧制御を行えばよ
く、レーザ発振の休止時間中は充電電圧制御を行う必要
はない。
身で発生するようにした場合においても、レーザ発振同
期信号をバーストオン信号の受信の後に発生し、またレ
ーザ発振同期信号の後にバーストオフ信号が送信される
ようにすれば、レーザ装置側では、バーストオン信号が
入力された時点から1発目のレーザ発振同期信号が入力
される時点までにスパイキング防止制御のための充電電
圧制御を行えばよく、レーザ発振の休止時間中は充電電
圧制御を行う必要はなくなる。
続してパルス発振させる連続発振運転と、この連続発振
運転後に前記連続パルス発振を所定時間停止させる停止
運転とを交互に繰り返すバーストモード運転を行うレー
ザ装置と、このレーザ装置で発生されたレーザ光によっ
て所定の加工を実行する加工装置とを備えたレーザ加工
装置において、前記レーザ装置側に、前記パルス発振さ
れたレーザ光のエネルギーをモニタする第1のモニタ手
段と、この第1のモニタ手段の出力に基づいて連続発振
運転の際の出力レーザ光の積算エネルギーまたは平均エ
ネルギーを求め、この積算エネルギー値または平均エネ
ルギーを前記加工装置に送信する第1のエネルギー演算
手段とを具えるとともに、前記加工装置側に、当該加工
装置に入力される前記レーザ光のエネルギーをモニタす
る第2のモニタ手段と、この第2のモニタ手段の出力に
基づいて入力レーザ光の積算エネルギーまたは平均エネ
ルギーを求める第2のエネルギー演算手段と、予め設定
された連続パルス発振の目標エネルギー値を、前記第1
のエネルギー演算手段から送信されたエネルギー値およ
び前記第2のエネルギー演算手段で演算したエネルギー
値によって補正し、この補正目標エネルギー値を前記レ
ーザ装置に送信する目標エネルギー補正手段とを具え、
さらに前記レーザ装置に受信された補正目標エネルギー
値を目標値としてレーザ出力制御を行う制御手段を具え
るようにしている。
パルス発振の目標エネルギー値を、加工装置側でのレー
ザモニタ出力とレーザ装置側でのレーザモニタ出力との
比較結果を用いて補正し、この補正された目標エネルギ
ー値を目標値として露光量一定制御を実行する。
分、レーザ出力モニタの変動分がキャンセルされ、正確
な露光量一定制御をなし得る。
に従って詳細に説明する。
レーザ1を用い、加工装置として半導体の回路パターン
の縮小投影露光処理を行うステッパ20を用いた場合の
第1の実施例を示している。
図示しない放電電極等を有し、レーザチャンバ2内に充
填されたKr、F2,Ne等からなるレーザガスを放電電
極間の放電によって励起させてレーザ発振を行う。発光
した光は再びレーザチャンバ2に戻って増幅され、狭帯
域化ユニット3によって狭帯域化されて、フロントミラ
ー4を介して発振レーザ光Lとして出力される。そし
て、一部の光はフロントミラー4から再びレーザチャン
バ2に戻りレーザ発振が起こる。なお、レーザ光Lは、
所定の周期で所定回数連続してパルス発振させる連続発
振運転と、連続発振運転後に前記連続パルス発振を所定
時間停止させる停止運転とを交互に繰り返すバーストモ
ード運転により、断続的に出力される。
6から加えられた電圧データに応じて前記放電電極間に
電位差Vを与えて放電を行う。なお、レーザ電源回路5
においては、図示しない充電回路により放電電圧を一旦
充電した後、たとえばサイラトロン等のスイッチ素子の
動作により放電を行う。
び狭帯域化ユニット3で構成される共振器から発振され
たレーザ光Lは、ビームスプリッタ7によってその一部
がサンプリングされ、モニタモジュール8に入射され
る。またその残りのレーザ光Lはスリット9を介して露
光装置20へ出射される。
の1パルス当たりのエネルギーEが検出される。この検
出エネルギー値Eはレーザコントローラ6に入力され
る。また、図示を省略した分光器とラインセンサによ
り、レーザ光Lのスペクトル線幅、波長等が検出され、
これらのデータもレーザコントローラ6に入力する。
ら以下の信号が入力されており、 ・バースト信号BS(図2参照) ・レーザ発振同期信号TR(図2参照) ・目標パルスエネルギー値Pd レーザコントローラ6では、これら入力信号に基づいて
本発明に関連した制御として主に次のような制御を実行
する。
で検出された各パルスエネルギーPi(i=1〜n)を記憶
する。この記憶データを次回の連続パルス発振時の充電
電圧計算に用いる。 (2)目標パルスエネルギーPdおよび発振休止時間Tppを
パラメータとして、一定のパルスエネルギーを得るため
の最適充電電圧値が、発振順番i毎に、電圧データテー
ブルとして予め記憶されており、この記憶データから各
バーストサイクル毎に今回の目標パルスエネルギーPd
および発振休止時間Tppに対応する最適充電電圧値Vi
を発振順番i毎に読みだす。さらに、前記記憶しておい
た前回周期の連続パルス発振の際の各パルスエネルギー
Piのモニタ値を、今回の目標パルスエネルギー値Psと
比較し、この比較結果に応じて前記読み出した最適充電
電圧値Viを補正し、これら補正した充電電圧値Vi´を
電源回路5に出力して充電制御を行わせる。 (3)モニタモジュール8で検出したパルスエネルギーPi
を1バースト期間中の間順次積算することにより、1バ
ースト期間中の積算エネルギーQeを算出し、この積算
エネルギー値Qeを露光装置20へ送信する。 (4)レーザ発振同期信号TRをカウントすることによ
り、今回のパルス発振が何番目のパルス発振か認識す
る。 露光装置20には、スリット10を介して入射されたレ
ーザ光Lの一部をサンプリングするビームスプリッタ1
1が設けられ、そのサンプリング光はモニタモジュール
12へ入射される。モニタモジュール12では、入射さ
れたレーザ光Lの1パルス当たりのエネルギーPi´を
検出し、この検出エネルギー値Pi´を露光装置コント
ローラ13に入力する。なお、ビームスプリッタ11を
通過したレーザ光は、縮小露光処理に用いられる。
処理およびウエハが載置されたステージの移動制御の他
に、本発明に関連した次のような処理を実行する。
スエネルギーPi´を1バースト期間中の間順次積算す
ることにより、1バースト期間中の積算エネルギーQl
を算出する。そして、この算出値Qlとレーザ装置1か
ら送られてきた積算エネルギー 値Qeと比較することに
より、設定された目標パルスエネルギーPs(1パルス
発振での目標エネルギー)を補正する。この補正演算式
を下式に示す。 Pd=(Qe/Ql)・Ps そして、この補正結果としての補正目標パルスエネルギ
ーPdをレーザ装置1へ送信する。かかる目標パルスエ
ネルギーの補正によって、レーザ装置を出射してから露
光されるまでのレーザ光の透過率の変動分およびレーザ
装置内のモニタモジュール8のドリフトによる変動分が
吸収される。 (2)レーザ発振同期信号TRと共にバースト信号BSを
レーザ装置1へ送信する。これらレーザ発振同期信号T
Rおよびバースト信号BSのタイムチャートを図2に示
す。レーザ発振同期信号TRは、先の図8でも説明した
ように、レーザ装置1での連続パルス発振のトリガ信号
として機能する。バースト信号BSは、その立上がりで
レーザ装置1での連続発振運転を開始させ(バーストオ
ン)、その立下がりでレーザ装置1での連続発振運転を
停止させる(バーストオフ)よう機能させるものであ
り、そのバーストオン時点から所定時間t1後に1発目
のレーザ発振同期信号TRが発生され、かつ最後のレー
ザ発振同期信号TRが発生されてから所定時間t2後に
バーストオフされるように設定している。なお、前述の
補正目標パルスエネルギーPdは、バースト信号BSが
オフしてからオンするまでのバースト休止期間にレーザ
装置1に送出される。
エキシマレーザ1での充電電圧制御について説明する。
ースト信号BSの状態を判定し、その判定結果に応じて
各種の異なる処理を実行する(ステップ100)。
バースト信号BSがオフ状態にあるバースト休止期間中
には、露光装置20から補正された目標パルスエネルギ
ーPdが送られてくるので、この目標パルスエネルギー
Pdを受信し、記憶しておく(ステップ110)。ま
た、レーザコントローラ6は、このバースト休止期間中
には、充電電圧制御以外のその他の処理を実行する(ス
テップ120)。
した場合、レーザコントローラ6は、この立上がり時点
から第1発目のレーザ発振同期信号TRが入力されるま
での期間(図2の時間t1)中に、次のような処理を実
行する。
ト信号BSがオフになった時点からオンになるまでの発
振停止時間te(図2参照)を計時するタイマが内蔵さ
れており、レーザコントローラ6はバースト信号BSが
オンに立ち上がると、このタイマの出力teを取り込む
と共に、直前のバースト休止時間中に露光装置20から
送られてきた補正目標パルスエネルギーPdを取り込む
(ステップ200)。
のレーザ発振同期信号TRが入力される時点での真の発
振停止時間Tppを下式にしたがって演算する(ステップ
210)。
後のレーザ発振同期信号TRが発生されてから今回のバ
ースト周期の最初のレーザ発振同期信号がTRが発生さ
れるまでの期間であるので、上記2式のうち式(2)の
ほうが正確である。
込んだ目標パルスエネルギーPd、発振停止時間Tppを
用いて今回の第1発目のレーザ発振用の充電電圧V1を
計算する(ステップ220)。
各種の値の目標パルスエネルギーPdおよび発振休止時
間Tppをパラメータとして、一定のパルスエネルギーを
得るための最適充電電圧値が、発振順番i毎に、電圧デ
ータテーブルとして予め記憶されている。
て、目標パルスエネルギーPdをP1,P2,P3(P1<
P2<P3)の3つの異なる値に変化させ、発振停止時間
Tppをta,tb(ta<tb)の2つの異なる値に変化さ
せた場合の、計6つの異なる条件下における実験結果を
示すもので、図4(a)には各パルスエネルギーのモニタ
値を発振順番i毎に示し、図4(b)には各発振順番i毎
の各充電電圧値Viを示している。
を与えるようにすれば、図4(a)に示すように、スパイ
キング現象が吸収されて各パルスエネルギーを目標値
(P1,P2,P3)にほぼ一致させることができること
が判る。また、この際、図4(b)から判るように、7発
目のパルスまではスパイキング現象を消すために充電電
圧値Viが増加しており、7発目のパルス以降は充電電
圧値がほぼ一定値となっている。また、発振休止時間T
ppが長くなると、スパイキング現象が顕著に現れるの
で、発振休止時間Tppが長くなると初期のパルスの充電
電圧をより低くしなくてはならないことも判る。さら
に、目標パルスエネルギーPdが大きくなればなるほ
ど、充電電圧を大きくしなければならないことも判る。
ータテーブルには、図4に示したような、連続パルス運
転中の各パルスエネルギーを所定の目標値に一定制御す
るための充電電圧データが、目標パルスエネルギーPd
および発振休止時間Tppをパラメータとして、発振順番
i毎に、予め記憶されている。
ラ6には、モニタモジュール8から各パルスエネルギー
のモニタ値が入力されており、レーザコントローラ6で
は、これらのモニタ値を発振順番iに対応付けて記憶し
ている。
充電電圧の計算を行う際、まず、ステップ200の処理
で取り込んだ目標パルスエネルギーPdおよび発振休止
時間Tppに対応しかつ第1発目のパルスに対応する充電
電圧値を前記電圧データテーブルから読み出す。次に、
前記記憶しておいた前回の連続パルス発振の際の第1発
目パルスのエネルギーのモニタ値を前記露光装置20か
ら入力された目標パルスエネルギー値Pdと比較し、こ
の比較結果に応じて前記電圧データテーブルから読み出
した充電電圧値を補正し、この補正結果を今回、すなわ
ち第1発目のパルス発振の充電電圧値V1として電源回
路5に出力する(ステップ230)。
ば、前回の第1発目パルスのエネルギーのモニタ値と目
標パルスエネルギー値Pdとの差を求め、この差が所定
の設定値より小さい場合は補正を行わず、前記差が設定
値より大きいときには、その差の±に応じて充電電圧値
を増減する手法がある。
装置20からの第1発目のレーザ発振同期信号TRが受
信された時点で、電源回路5に発振指令を与える(ステ
ップ240、250)。この結果、電源回路5によっ
て、先に与えられた充電電圧に基づく放電制御が実行さ
れる。
ルス発振の際の各種発振条件、充電電圧値V1、モニタ
モジュール8によってモニタされたパルスエネルギーP
を記憶しておく。この記憶データは、次回の連続パルス
発振の第1発目の充電電圧の計算に用いられる。なお、
記憶する発振条件としては、目標パルスエネルギーP
d、発振停止時間Tpp、パルス発振の順番i等がある。
が行われる。
る連続パルス発振中においては、基本的には、第1発目
のパルス発振の際と同様の演算が行われる(ステップ3
00)。
(i=2〜n)発目パルスの充電電圧の計算を行う際、
先のステップ200の処理で取り込んだ目標パルスエネ
ルギーPdおよび発振休止時間Tppに対応しかつ第i発
目のパルスに対応する充電電圧値を前記電圧データテー
ブルから読み出す。次に、前記記憶しておいた前回の連
続パルス発振の際の第i発目パルスのエネルギーのモニ
タ値を前記露光装置20から入力された目標パルスエネ
ルギー値Pdと比較し、この比較結果に応じて前記電圧
データテーブルから読み出した充電電圧値を補正する
(ステップ300)。そして、この補正結果を今回、す
なわち第i発目のパルス発振の充電電圧値Viとして電
源回路5に出力する(ステップ230)。
装置20からの第i発目のレーザ発振同期信号TRが受
信された時点で、電源回路5に発振指令を与える(ステ
ップ240、250)。この結果、電源回路5によっ
て、先に与えられた充電電圧に基づく放電制御が実行さ
れる。
同様、今回のパルス発振の際の各種発振条件、充電電圧
値Vi、モニタモジュール8によってモニタされたパル
スエネルギーPを記憶しておく。この記憶データは、次
回の連続パルス発振の第i発目の充電電圧の計算に用い
られる。
が行われる。
出した場合、レーザコントローラ6は、今回のバースト
運転中にモニタモジュール8でモニタされたパルスエネ
ルギーPiを積算することにより、1バースト期間中の
積算エネルギーQeを算出し、この積算エネルギー値Qe
を露光装置20へ送信する(ステップ400)。この積
算エネルギー値Qeは、前述したように、露光装置20
での目標パルスエネルギーPsの補正演算に用いられ
る。
第2実施例について説明する。
号BSおよびレーザ発振同期信号TRの双方をステッパ
20が発生し、これをエキシマレーザ1へ出力するよう
にしていたが、この第2の実施例では、レーザ発振同期
信号TRをエキシマレーザ1側で発生し、この自分自身
で発生したレーザ発振同期信号TRを電源回路5に出力
することにより該レーザ発振同期信号TRに同期したレ
ーザパルス発振を行わせるようにしている。バースト信
号BSに関しては、先の第1の実施例同様、先の図2に
示したような信号がステッパ20側からエキシマレーザ
1に対して送られる。
マレーザ1側では、1バースト周期内で発生するべきレ
ーザ発振同期信号TRの個数Np及びその発生周期Δtp
(図2参照)を予め知っているとする。
図では、先の図1に示した構成からレーザ発振同期信号
TRの露光装置コントローラ13からレーザコントロー
ラ6への信号経路を除去している。
3においては、先の第1の実施例とは異なり、バースト
信号BSおよび目標パルスエネルギーPdのみをレーザ
コントローラ6に対して出力する。また、図5のレーザ
コントローラ6においては、先の図2に示すように、露
光装置コントローラ13から入力されるバースト信号B
Sが立ち上がると、この立上がり時点からt1時間経過
後に第1発目のレーザ発振同期信号TRを出力し、これ
以降所定の周期ΔtpをもってNp個のレーザ発振同期信
号TRを発生する。
この第2の実施例におけるエキシマレーザ1での充電電
圧制御について説明する。
様、バースト信号BSの状態を判定し、その判定結果に
応じて各種の異なる処理を実行する(ステップ10
0)。
ト信号BSがオフ状態にあるバースト休止期間中には、
露光装置20から補正された目標パルスエネルギーPd
が送られてくるので、この目標パルスエネルギーPdを
受信し、記憶しておく(ステップ110)。また、レー
ザコントローラ6は、このバースト休止期間中には、充
電電圧制御以外のその他の処理を実行する(ステップ1
20)。これらの処理に関しても先の実施例と同様であ
る。
した場合、レーザコントローラ6は、この立上がり時点
から第1発目のレーザ発振同期信号TRを自身で発生す
るまでの期間中に(図2の時間t1)、前記実施例同
様、先の(1)式または(2)式にしたがって真の発振
停止時間Tppを演算し(ステップ201)、この演算し
た発振停止時間Tppと前記取り込んだ目標パルスエネル
ギーPdを用いて今回の第1発目のレーザ発振用の充電
電圧V1を前記同様にして計算する(ステップ22
0)。
スト信号BSの立上がり時点から前記時間t1が経過す
ると、第1発目のレーザ発振同期信号TRを発生し、こ
れを電源回路5に与える。この結果、電源回路5によっ
て、先に与えられた充電電圧に基づく放電制御が実行さ
れる(ステップ231,250)。
にして、今回のパルス発振の際の各種発振条件、充電電
圧値V1、モニタモジュール8によってモニタされたパ
ルスエネルギーPを記憶しておく(ステップ260)。
が行われると、レーザコントローラ6は、当該バースト
周期におけるパルス発振の個数を計数し、この計数値が
Npに一致するか否かを判定する。一致した場合は、当
該バースト周期内におけるレーザ発振を終了する(ステ
ップ261,262)。
る連続パルス発振中においては、基本的には、第1発目
のパルス発振の際と同様の演算が行われる(ステップ3
00)。
(i=2〜n)発目パルスの充電電圧の計算を行う際、
先のステップ200の処理で取り込んだ目標パルスエネ
ルギーPdおよび発振休止時間Tppに対応しかつ第i発
目のパルスに対応する充電電圧値を電圧データテーブル
から読み出す。次に、前記記憶しておいた前回の連続パ
ルス発振の際の第i発目パルスのエネルギーのモニタ値
を前記露光装置20から入力された目標パルスエネルギ
ー値Pdと比較し、この比較結果に応じて前記電圧デー
タテーブルから読み出した充電電圧値を補正する(ステ
ップ300)。そして、この補正結果を今回、すなわち
第i発目のパルス発振の充電電圧値Viとして電源回路
5に出力する(ステップ301)。
発振同期信号TRを発生してからの時間を計時してお
り、この経時時間が前記パルス発振の周期Δtpに一致
すると、今回のパルス発振のためのレーザ発振同期信号
TRを発生し、これを電源回路5に与える。この結果、
電源回路5によって、先に与えられた充電電圧に基づく
放電制御が実行される(ステップ302,250)。
同様、今回のパルス発振の際の各種発振条件、充電電圧
値Vi、モニタモジュール8によってモニタされたパル
スエネルギーPを記憶しておく。
を含むパルス発振を実行する。
出した場合、レーザコントローラ6は、今回のバースト
運転中にモニタモジュール8でモニタされたパルスエネ
ルギーPiを積算することにより、1バースト期間中の
積算エネルギーQeを算出し、この積算エネルギー値Qe
を露光装置20へ送信する(ステップ400)。この積
算エネルギー値Qeは、前述したように、露光装置20
での目標パルスエネルギーPsの補正演算に用いられ
る。
施例について説明する。
ト信号BSは、バースト周期期間中はオン状態を保持し
ており、その立上がりによってバーストオンを表し、そ
の立下がりによってバーストオフを表すようにしていた
が、この第3実施例では、露光装置コントローラ13
は、図7に示すように、ワンショットのバーストオン信
号BS´のみを出力しており、バーストオフ信号は出力
してはいない。
第1の実施例と同様に、露光装置コントローラ13で発
生するようにしてもよいし、また先の第2の実施例と同
様にレーザコントローラ6で発生するようにしても良
い。
ザ発振同期信号TRを露光装置コントローラ13で発生
するようにした場合は、レーザコントローラ6側では少
なくとも1バースト周期内でのレーザ発振同期信号TR
の個数Npを予め認知しておく必要があり、またレーザ
発振同期信号TRをレーザコントローラ6側で発生する
ようにした場合は、レーザコントローラ6側では少なく
とも前記個数Npとレーザ発振同期信号TRの発生周期
Δtpを予め認知しておく必要がある。何れにしても、
この場合、第1発目のレーザ発振同期信号TRはバース
トオン信号BS´が発生された時点からt1時間経過し
た後発生されるとともに、1バースト周期内の最後のレ
ーザ発振同期信号TRが発生された時点からt3時間経
過後に次のバースト周期用のバーストオン信号BS´が
発生されるようになっている。
コントローラ13で発生するようにした場合は、レーザ
コントローラ6側では1バースト周期内での発振個数N
pを認知しているので、レーザコントローラ6は露光装
置コントローラ13から送られてきたレーザ発振同期信
号TRを計数することにより、該計数値がNpに一致し
た時点がバーストオフであると判断することができる。
また、露光装置コントローラ13側では、Np個目のレ
ーザ発振同期信号TRを送出した時点から時間t3が経
過した時点が次のバーストオン信号BS´を送出するタ
イミングであると判断することができる。
ントローラ6側で発生するようにした場合は、前記同
様、レーザコントローラ6側では1バースト周期内での
発振個数Npを認知しているので、レーザコントローラ
6は露光装置コントローラ13から送られてきたレーザ
発振同期信号TRを計数することにより、該計数値がN
pに一致した時点がバーストオフであると判断すること
ができる。
振が終了した事を示す連続パルス発振終了信号(最後の
レーザ発振同期信号TRと同じタイミングで送出され
る)をレーザコントローラ6から露光装置コントローラ
13に送信するか、あるいは露光装置コントローラ13
においてレーザコントローラ6側で発生されるレーザ発
振同期信号TRの周期Δtpを予め知っておく事で、露
光装置コントローラ13側でバーストオン信号BS´の
信号送出タイミングを知る或いは確認するようにしてい
る。
ーラ6から露光装置コントローラ13に送信する場合
は、露光装置コントローラ13は連続パルス発振終了信
号を受信した時点から時間t3が経過した時点が次のバ
ーストオン信号BS´を送出するタイミングであると判
断することができる。
るレーザ発振同期信号TRの周期Δtpを露光装置コン
トローラ13で予め知っている場合は、バーストオン信
号BS´が発生された時点から下式に示す時間Tzが経
過した時点が次のバーストオン信号BS´を送出するタ
イミングであると判断することができる。
210または図6のステップ201で行った真の発振停
止時間Tppを演算するための演算式は下式のようにな
る。
信号BS´のみを送信しバーストオフ信号は省略するよ
うにしている。
パルス発振の際の各パルスエネルギーのモニタ値に基づ
いて充電電圧データテーブルに記憶された充電電圧デー
タを補正するようにしたが、露光精度によっては、この
補正を行わずに、充電電圧データテーブルの記憶データ
をそのまま用いて充電電圧制御を行うようにしてもよ
い。
パルス発振の際の各パルスエネルギーのモニタ値に基づ
いて充電電圧データテーブルに記憶された充電電圧デー
タを補正するようにしたが、それよりも前の連続パルス
発振時のデータを使用するようにしてもよい。また、1
回の連続パルス発振時のデータではなく、2回以上の連
続パルス発振時のデータに基づいて補正処理を行うよう
にしてもよい。
することによってレーザの励起強度あるいは放電電圧を
変化させるようにしているが、他の手法を用いて励起強
度或いは放電電圧を制御するようにしてもよい。例え
ば、YAGレーザの場合は、フラッシュランプの光強度
を制御するようにしてもよい。、また、バーストオンか
らバーストオフまでの1バースト期間中には、ウエハ上
の1つのICチップを露光するようにしてもよいが、こ
の1バースト期間中に複数のICチップを露光するよう
にしてもよい。
積算パルスエネルギーを測定し、この積算パルスエネル
ギーを露光装置に送るようにしたが、該積算パルスエネ
ルギーを1バースト内のパルス数で割った平均パルスエ
ネルギーを露光装置へ送るようにしてもよい。また、ス
キャン方式の場合は移動積算パルスエネルギーの積算値
を用いるようにしてもよい。さらに、パルスエネルギー
以外のパラメータ値、例えば目標波長などを送るように
してもよい。
号BSがオンになってから1発目のレーザ発振同期信号
TRを受信するまでの期間に第1発目のパルス発振の充
電電圧値を演算し、或るレーザ発振同期信号が受信され
てから次のレーザ発振同期信号が受信されるまでの各期
間中に第2発目以降のパルス発振の励起強度の演算をそ
れぞれ実行するようにしたが、バースト信号BSがオン
になってから1発目のレーザ発振同期信号TRを受信す
るまでの期間に今回の連続パルス発振の全てのパルス発
振の充電電圧値を計算するようにしてもよい。
エキシマレーザ1に対して充電信号を送出してはいない
が、充電信号を送出するようにしてもよい。この場合
は、バースト信号をオンにしてから所定時間後に充電信
号を送出し、その後に外部トリガとしてのレーザ発振同
期信号TRを送出するようにすればよい。エキシマレー
ザ1では、充電信号を受信した後に充電コンデンサの充
電を行う。
のバースト信号BSでバーストオン及びバーストオフを
表すようにしたが、バーストオン信号とバーストオフ信
号として別の信号線を使うようにしてもよい。
行うものであれば、露光装置以外の加工装置に適用する
ようにしてもよい。
Tppが極端に長い場合(例えば1時間以上)には、この
発振休止時間中に調整発振(レーザ出力が露光装置20
へは入射されないようにレーザを適宜に遮断してレーザ
発振を行う)を行い、その後の連続パルス発振の際、前
記調整発振の各パルスエネルギーのモニタ結果を所定の
目標パルスエネルギーPdと比較し、この比較結果に応
じて電圧データテーブルに記憶された最適充電電圧値を
補正するようにしてもよい。
キャン方式のいずれの露光装置にも適用可能である。
レーザ装置は、加工装置側から送られてきたバーストオ
ン信号及びバーストオフ信号を用いてバースト運転にか
かる制御を実行するようにしたので、このバーストオン
信号の後に連続パルス発振のトリガ信号としてのレーザ
発振同期信号を送信し、レーザ発振同期信号の後にバー
ストオフ信号を送信するようにすれば、バーストオン信
号が入力された時点から1発目のレーザ発振同期信号が
入力される時点までに励起強度用の演算を行うことがで
きるようになり、これにより、次のような効果を奏す
る。
て高電圧を供給する必要がなくなり、安全である。
ができ、スパイキング防止制御の制御性が向上する。
の演算を行なう必要がなくなり、この休止時間中に行う
べきその他の各種制御の応答性、制御速度に悪影響を与
えない。
ルス発振の目標エネルギー値を、加工装置側でのレーザ
モニタ出力とレーザ装置側でのレーザモニタ出力との比
較結果を用いて補正し、この補正された目標エネルギー
値を目標値としてレーザ出力一定制御を実行するように
しているので、レーザ出力の透過率の変動分、レーザ出
力モニタの変動分がキャンセルされ、正確かつ高精度の
レーザ出力一定制御をなし得る。
とレーザ発振同期信号のタイムチャート。
のバースト信号に基づく充電電圧制御の動作例を示すフ
ローチャート。
電電圧との関係を示す図。
バースト信号に基づく充電電圧制御の動作例を示すフロ
ーチャート。
発振同期信号のタイムチャート。
と、レーザ発振同期信号を示す図。
Claims (26)
- 【請求項1】受信したレーザ発振同期信号に基づいて、
レーザ光を所定の周期で所定回数連続してパルス発振さ
せる連続発振運転と、この連続発振運転後に前記連続パ
ルス発振を所定時間停止させる停止運転とを交互に繰り
返すバーストモード運転を行うレーザ装置と、前記レー
ザ発振同期信号を前記レーザ装置に送信すると共に前記
レーザ装置で発生されたレーザ光によって所定の加工ま
たは露光を実行する加工装置とを備えたレーザ加工装置
において、 前記加工装置に、 1発目の前記レーザ発振同期信号の出力より所定時間前
に発生されて連続発振運転を開始させるバーストオン信
号と、当該連続パルス発振の最後のレーザ発振同期信号
の出力から所定時間後に発生されて前記連続発振運転を
停止して前記停止運転を開始させるバーストオフ信号と
を発生し、該バーストオンオフ信号を前記レーザ装置に
送信するバーストオンオフ信号送信手段を具えるととも
に、 前記レーザ装置に、 前記バーストオン信号および前記バーストオフ信号を受
信する受信手段と、 前記バーストオン信号を受信するとレーザ発振のための
電源電圧制御を開始するとともに前記バーストオフ信号
を受信すると前記電源電圧制御を終了する制御手段と、 を具えるようにしたことを特徴とするレーザ加工装置。 - 【請求項2】前記制御手段は、 前記バーストオン信号を受信してから1発目のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間に、今回の連続パル
ス発振の際の、各パルス発振の励起強度を演算する演算
手段を具える請求項1記載のレーザ加工装置。 - 【請求項3】前記制御手段は、 前記バーストオン信号を受信してから1発目のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間に今回の連続パルス
発振の際の、第1発目のパルス発振の励起強度を演算す
るとともに、第2発目以降のパルス発振の励起強度の演
算をレーザ発振同期信号が入力されてから次のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間中に実行する演算手
段を具える請求項1記載のレーザ加工装置。 - 【請求項4】内部で発生したレーザ発振同期信号に基づ
いて、レーザ光を所定の周期で所定回数連続してパルス
発振させる連続発振運転と、この連続発振運転後に前記
連続パルス発振を所定時間停止させる停止運転とを交互
に繰り返すバーストモード運転を行うレーザ装置と、前
記レーザ装置で発生されたレーザ光によって所定の加工
または露光を実行する加工装置とを備えたレーザ加工装
置において、 前記加工装置に、 前記連続発振運転を開始させるバーストオン信号と、前
記連続発振運転を停止して前記停止運転を開始させるバ
ーストオフ信号とを発生し、該バーストオンオフ信号を
前記レーザ装置に送信するバーストオンオフ信号送信手
段を具えるとともに、 前記レーザ装置に、 前記バーストオン信号および前記バーストオフ信号を受
信する受信手段と、 前記バーストオン信号を受信するとレーザ発振のための
電源電圧制御を開始するとともに前記バーストオフ信号
を受信すると前記電源電圧制御を終了する制御手段と、 前記バーストオン信号の受信時点から所定時間が経過し
た時点で1発目のレーザ発振同期信号を発生させる手段
と、 を具えるようにしたことを特徴とするレーザ加工装置。 - 【請求項5】前記制御手段は、 前記バーストオン信号を受信してから1発目のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間に、今回の連続パル
ス発振の際の、各パルス発振の励起強度を演算する演算
手段を具える請求項4記載のレーザ加工装置。 - 【請求項6】前記制御手段は、 前記バーストオン信号を受信してから1発目のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間に今回の連続パルス
発振の際の、第1発目のパルス発振の励起強度を演算す
るとともに、第2発目以降のパルス発振の励起強度の演
算をレーザ発振同期信号が入力されてから次のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間中に実行する演算手
段を具える請求項4記載のレーザ加工装置。 - 【請求項7】レーザ装置で発生されたレーザ光によって
所定の加工または露光を実行する加工装置から入力され
るレーザ発振同期信号をトリガとして、レーザ光を所定
の周期で所定回数連続してパルス発振させる連続発振運
転と、この連続発振運転後に前記連続パルス発振を所定
時間停止させる停止運転とを交互に繰り返すバーストモ
ード運転を行うレーザ装置において、 1発目の前記レーザ発振同期信号の出力より所定時間前
に発生されて前記連続発振運転を開始させるバーストオ
ン信号と、当該連続パルス発振の最後のレーザ発振同期
信号の出力から所定時間後に発生されて前記連続発振運
転を停止して前記停止運転を開始させるバーストオフ信
号とを前記加工装置から受信する受信手段と、 前記バーストオン信号を受信するとレーザ発振のための
電源電圧制御を開始するとともに前記バーストオフ信号
を受信すると前記電源電圧制御を終了する制御手段と、 を具えるようにしたことを特徴とするレーザ装置。 - 【請求項8】前記制御手段は、 前記バーストオン信号を受信してから1発目のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間に、今回の連続パル
ス発振の際の、各パルス発振の励起強度を演算する演算
手段を具える請求項7記載のレーザ装置。 - 【請求項9】前記制御手段は、 前記バーストオン信号を受信してから1発目のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間に今回の連続パルス
発振の際の、第1発目のパルス発振の励起強度を演算す
るとともに、第2発目以降のパルス発振の励起強度の演
算をレーザ発振同期信号が入力されてから次のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間中に実行する演算手
段を具える請求項7記載のレーザ装置。 - 【請求項10】内部で発生したレーザ発振同期信号をト
リガとして、レーザ光を所定の周期で所定回数連続して
パルス発振させる連続発振運転と、この連続発振運転後
に前記連続パルス発振を所定時間停止させる停止運転と
を交互に繰り返すバーストモード運転を行うレーザ装置
において、 レーザ装置で発生されたレーザ光によって所定の加工ま
たは露光を実行する加工装置から、前記連続発振運転を
開始させるバーストオン信号と、前記連続発振運転を停
止して前記停止運転を開始させるバーストオフ信号とを
受信する受信手段と、 前記バーストオン信号を受信するとレーザ発振のための
電源電圧制御を開始するとともに前記バーストオフ信号
を受信すると前記電源電圧制御を終了する制御手段と、 前記バーストオン信号の受信時点から所定時間が経過し
た時点で1発目のレーザ発振同期信号を発生させる手段
と、 を具えるようにしたことを特徴とするレーザ装置。 - 【請求項11】前記制御手段は、 前記バーストオン信号を受信してから1発目のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間に、今回の連続パル
ス発振の際の、各パルス発振の励起強度を演算する演算
手段を具える請求項10記載のレーザ装置。 - 【請求項12】前記制御手段は、 前記バーストオン信号を受信してから1発目のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間に今回の連続パルス
発振の際の、第1発目のパルス発振の励起強度を演算す
るとともに、第2発目以降のパルス発振の励起強度の演
算をレーザ発振同期信号が入力されてから次のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間中に実行する演算手
段を具える請求項10記載のレーザ装置。 - 【請求項13】受信したレーザ発振同期信号に基づい
て、レーザ光を所定の周期で所定回数連続してパルス発
振させる連続発振運転と、この連続発振運転後に前記連
続パルス発振を所定時間停止させる停止運転とを交互に
繰り返すバーストモード運転を行うレーザ装置と、前記
レーザ発振同期信号を前記レーザ装置に送信すると共に
前記レーザ装置で発生されたレーザ光によって所定の加
工または露光を実行する加工装置とを備えたレーザ加工
装置において、 前記加工装置に、 1発目の前記レーザ発振同期信号の出力より所定時間前
に発生されて連続発振運転を開始させるバーストオン信
号を発生し、該バーストオン信号を前記レーザ装置に送
信するバーストオン信号送信手段を具えるとともに、 前記レーザ装置に、 前記バーストオン信号を受信する受信手段と、 前記バーストオン信号を受信するとレーザ発振のための
電源電圧制御を開始する制御手段と、 を具えるようにしたことを特徴とするレーザ加工装置。 - 【請求項14】前記制御手段は、 前記バーストオン信号を受信してから1発目のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間に、今回の連続パル
ス発振の際の、各パルス発振の励起強度を演算する演算
手段を具える請求項13記載のレーザ加工装置。 - 【請求項15】前記制御手段は、 前記バーストオン信号を受信してから1発目のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間に今回の連続パルス
発振の際の、第1発目のパルス発振の励起強度を演算す
るとともに、第2発目以降のパルス発振の励起強度の演
算をレーザ発振同期信号が入力されてから次のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間中に実行する演算手
段を具える請求項13記載のレーザ加工装置。 - 【請求項16】内部で発生したレーザ発振同期信号に基
づいて、レーザ光を所定の周期で所定回数連続してパル
ス発振させる連続発振運転と、この連続発振運転後に前
記連続パルス発振を所定時間停止させる停止運転とを交
互に繰り返すバーストモード運転を行うレーザ装置と、
前記レーザ装置で発生されたレーザ光によって所定の加
工または露光を実行する加工装置とを備えたレーザ加工
装置において、 前記加工装置に、 前記連続発振運転を開始させるバーストオン信号を発生
し、該バーストオン信号を前記レーザ装置に送信するバ
ーストオン信号送信手段を具えるとともに、 前記レーザ装置に、 前記バーストオン信号を受信する受信手段と、 前記バーストオン信号を受信するとレーザ発振のための
電源電圧制御を開始する制御手段と、 前記バーストオン信号の受信時点から所定時間が経過し
た時点で1発目のレーザ発振同期信号を発生させる手段
と、 を具えるようにしたことを特徴とするレーザ加工装置。 - 【請求項17】前記制御手段は、 前記バーストオン信号を受信してから1発目のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間に、今回の連続パル
ス発振の際の、各パルス発振の励起強度を演算する演算
手段を具える請求項16記載のレーザ加工装置。 - 【請求項18】前記制御手段は、 前記バーストオン信号を受信してから1発目のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間に今回の連続パルス
発振の際の、第1発目のパルス発振の励起強度を演算す
るとともに、第2発目以降のパルス発振の励起強度の演
算をレーザ発振同期信号が入力されてから次のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間中に実行する演算手
段を具える請求項16記載のレーザ加工装置。 - 【請求項19】レーザ装置で発生されたレーザ光によっ
て所定の加工または露光を実行する加工装置から入力さ
れるレーザ発振同期信号をトリガとして、レーザ光を所
定の周期で所定回数連続してパルス発振させる連続発振
運転と、この連続発振運転後に前記連続パルス発振を所
定時間停止させる停止運転とを交互に繰り返すバースト
モード運転を行うレーザ装置において、 1発目の前記レーザ発振同期信号の出力より所定時間前
に発生されて前記連続発振運転を開始させるバーストオ
ン信号を前記加工装置から受信する受信手段と、 前記バーストオン信号を受信するとレーザ発振のための
電源電圧制御を開始する制御手段と、 を具えるようにしたことを特徴とするレーザ装置。 - 【請求項20】前記制御手段は、 前記バーストオン信号を受信してから1発目のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間に、今回の連続パル
ス発振の際の、各パルス発振の励起強度を演算する演算
手段を具える請求項19記載のレーザ装置。 - 【請求項21】前記制御手段は、 前記バーストオン信号を受信してから1発目のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間に今回の連続パルス
発振の際の、第1発目のパルス発振の励起強度を演算す
るとともに、第2発目以降のパルス発振の励起強度の演
算をレーザ発振同期信号が入力されてから次のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間中に実行する演算手
段を具える請求項19記載のレーザ装置。 - 【請求項22】内部で発生したレーザ発振同期信号をト
リガとして、レーザ光を所定の周期で所定回数連続して
パルス発振させる連続発振運転と、この連続発振運転後
に前記連続パルス発振を所定時間停止させる停止運転と
を交互に繰り返すバーストモード運転を行うレーザ装置
において、 レーザ装置で発生されたレーザ光によって所定の加工ま
たは露光を実行する加工装置から、前記連続発振運転を
開始させるバーストオン信号を受信する受信手段と、 前記バーストオン信号を受信するとレーザ発振のための
電源電圧制御を開始する制御手段と、 前記バーストオン信号の受信時点から所定時間が経過し
た時点で1発目のレーザ発振同期信号を発生させる手段
と、 を具えるようにしたことを特徴とするレーザ装置。 - 【請求項23】前記制御手段は、 前記バーストオン信号を受信してから1発目のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間に、今回の連続パル
ス発振の際の、各パルス発振の励起強度を演算する演算
手段を具える請求項22記載のレーザ装置。 - 【請求項24】前記制御手段は、 前記バーストオン信号を受信してから1発目のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間に今回の連続パルス
発振の際の、第1発目のパルス発振の励起強度を演算す
るとともに、第2発目以降のパルス発振の励起強度の演
算をレーザ発振同期信号が入力されてから次のレーザ発
振同期信号が入力されるまでの期間中に実行する演算手
段を具える請求項22記載のレーザ装置。 - 【請求項25】レーザ光を所定回数連続してパルス発振
させる連続発振運転と、この連続発振運転後に前記連続
パルス発振を所定時間停止させる停止運転とを交互に繰
り返すバーストモード運転を行うレーザ装置と、このレ
ーザ装置で発生されたレーザ光によって所定の加工また
は露光を実行する加工装置とを備えたレーザ加工装置に
おいて、 前記レーザ装置側に、 前記パルス発振されたレーザ光のエネルギーをモニタす
る第1のモニタ手段と、 この第1のモニタ手段の出力に基づいて連続発振運転の
際の出力レーザ光の積算エネルギーまたは平均エネルギ
ーを求め、この積算エネルギー値または平均エネルギー
を前記加工装置に送信する第1のエネルギー演算手段
と、 を具えるとともに、 前記加工装置側に、 当該加工装置に入力される前記レーザ光のエネルギーを
モニタする第2のモニタ手段と、 この第2のモニタ手段の出力に基づいて入力レーザ光の
積算エネルギーまたは平均エネルギーを求める第2のエ
ネルギー演算手段と、 予め設定された連続パルス発振の目標エネルギー値を、
前記第1のエネルギー演算手段から送信されたエネルギ
ー値および前記第2のエネルギー演算手段で演算したエ
ネルギー値によって補正し、この補正目標エネルギー値
を前記レーザ装置に送信する目標エネルギー補正手段
と、 を具え、 さらに前記レーザ装置に、 受信された補正目標エネルギー値を目標値としてレーザ
出力制御を行う制御手段を具えるようにしたことを特徴
とするレーザ加工装置。 - 【請求項26】前記加工装置の目標エネルギー演算手段
による補正目標エネルギー値の送信は、前記停止運転中
に行われることを特徴とする請求項25記載のレーザ加
工装置。
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