JPH086635Y2 - オートマチツクシートベルト装置 - Google Patents

オートマチツクシートベルト装置

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JPH086635Y2
JPH086635Y2 JP4843990U JP4843990U JPH086635Y2 JP H086635 Y2 JPH086635 Y2 JP H086635Y2 JP 4843990 U JP4843990 U JP 4843990U JP 4843990 U JP4843990 U JP 4843990U JP H086635 Y2 JPH086635 Y2 JP H086635Y2
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locking
pole
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康隆 渡辺
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はオートマチツクシートベルト装置に係り、特
にウエビングの装着高さ調節機構を有するオートマチツ
クシートベルト装置に関する。
[従来の技術] この種のオートマチツクシートベルト装置では、ガイ
ドレールに沿って移動可能に配置されたスライダにウエ
ビングの一端が係止されている。スライダは、長尺体と
しての可撓性テープあるいはワイヤを介してモータに連
結されており、モータが回転することによりガイドレー
ルに沿って移動するようになっている。
また、ガイドレールの車両後方側にはスライダ保持部
材(シヨルダアンカ)が配置されている。シヨルダアン
カは、スライダに係合可能なロツクシヤフトを備えてお
り、また、ロツクピンを介して車体側壁の強度部材に連
結されている。スライダがロツクシヤフトに係合するこ
とにより、スライダはロツクピンを介して強度部材に連
結されて保持される。また、シヨルダアンカは、ガイド
レールに沿って移動することにより、ロツクピンによる
強度部材への連結位置を変更できるようになっている。
乗員が車両シートに着座しドアが閉じられてと、モー
タの駆動によってスライダがガイドレールに沿って車両
後方側へ移動する。スライダが所定位置に達すると、ス
ライダがシヨルダアンカに当接して保持されると共に、
このスライダ保持位置がリミツトスイツチによって検出
されてモータの駆動が停止され、これによって乗員はウ
エビング装着状態となる。
また、乗員が手動操作によって、シヨルダアンカのロ
ツクピンによる強度部材への連結位置を変更することに
より、スライダの保持位置、即ち乗員のウエビング装着
高さを調節することができ、異なる体格の乗員であって
も確実なウエビング装着状態とすることができる。
[考案が解決しようとする課題] ところで、このような従来のウエビングの装着高さ調
節機構を有するオートマチツクシートベルト装置では、
前述の如くウエビング装着高さを調節する際には、乗員
の手動操作によってシヨルダアンカを移動させスライダ
の保持位置を変更する構成であるため、例えば、体格の
小さな乗員が着座した場合や、シートが車両前方側へ移
動されて位置決めされた場合等では、乗員とシヨルダア
ンカとの距離が離れることになり、このため、操作性が
悪くなる。また、着座した乗員がウエビング装着高さの
調節に不慣れな場合等では、適切な調節操作ができなか
ったり、ウエビング装着高さを未調節のままウエビング
の装着状態となる可能性もある。
本考案は上記事実を考慮し、調節に不慣れな乗員が着
座した場合であっても、乗員の体格やシート位置に応じ
てスライダ保持部材を所望の位置へ移動させて、適切な
ウエビング装着高さの調節を容易に行なうことができる
オートマチツクシートベルト装置を得ることが目的であ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案に係るオートマチツクシートベルト装置は、乗
員拘束用のウエビングが取り付けられると共に、車室内
に配置されたガイドレールに案内されてウエビング装着
解除位置からウエビング装着位置まで移動可能なスライ
ダと、前記スライダに長尺体を介して連結され前記ガイ
ドレールに沿って前記スライダを正逆方向へ移動させる
駆動源と、ウエビング装着位置において前記スライダに
係合してこれを保持すると共に車体に対して相対移動可
能なスライダ保持部材と、前記スライダ保持部材を車体
に係止すると共にこの係止位置を前記スライダ保持部材
の移動に応じて変更可能な係止手段と、前記スライダ保
持部材による前記スライダの保持を強制的に解除不能状
態としスライダ保持状態を維持すると共に、前記係止手
段による前記スライダ保持部材の係止を強制的に解除し
て係止位置変更可能状態とする変更準備手段と、入力さ
れた信号に基づいて前記変更準備手段を作動させると共
に前記駆動源を作動させ、前記スライダを前記スライダ
保持部材に保持された状態のままで移動させてウエビン
グ装着位置を変更する制御手段と、を備えている。
[作用] 上記構成のオートマチツクシートベルト装置では、駆
動源の作動によって長尺体を介して駆動力が伝達されて
スライダがウエビング装着位置へ移動される。スライダ
がウエビング装着位置に達すると、スライダはスライダ
保持部材に係合して保持される。この状態では、スライ
ダ保持部材は係止手段によって車体に係止されているた
め、乗員は仮のウエビング装着状態となる。
ここで、スライダがスライダ保持部材に保持されて仮
のウエビング装着状態となると、制御手段が入力された
信号に基づいて変更準備手段及び駆動源を作動させる。
変更準備手段が作動すると、スライダ保持部材による
スライダの保持状態が維持されると共に、係止手段によ
るスライダ保持部材の係止が一時的に解除される。この
ため、スライダ保持部材はスライダを保持した状態のま
まで移動が可能となりスライダ保持部材の係止位置変更
可能状態となる。次いで、駆動源の作動によって、スラ
イダがスライダ保持部材に保持された状態のままで移動
され、ウエビング装着位置が乗員の体格やシート位置に
応じて自動的に変更される。スライダ及びスライダ保持
部材が移動しウエビング装着位置が変更された後には、
駆動源が停止されると共に、変更準備手段の復帰によっ
てスライダ保持部材によるスライダの保持が解除可能と
なり、さらに、係止手段によって再びスライダ保持部材
が係止される。これにより、乗員は最終的なウエビング
の装着状態となる。
このように、乗員は手動操作によってシヨルダアンカ
等を移動させスライダの保持位置を変更する必要が無
く、調節に不慣れな乗員が着座した場合であっても、乗
員の体格やシート位置に応じてスライダ保持部材を所望
の位置へ移動させて、適切なウエビング装着高さの調節
を容易に行なうことができる。
[実施例] 第3図には本考案に係るオートマチツクシートベルト
装置12の概略全体構成図が示されており、第4図にはオ
ートマチツクシートベルト装置12におけるウエビング装
着状態が示されている。
車両14のルーフサイド16にはガイドレール18が設置さ
れている。ガイドレール18の車両前方側端部は車両14の
フラントピラー20に沿って延長され、車両後方側端部は
センタピラー22に沿って略直角に屈曲垂下されている。
このガイドレール18内にはスライダ24が移動可能に配置
されている。
スライダ24の先端部にはバツクル等の連結部材32を介
してウエビング34の一端が結合されており、また、ウエ
ビング34の他端は、車両中央部に配設された巻取装置36
に層状に巻き取られて収容されている。巻取装置36に
は、車両緊急時にこれを加速度センサで感知してウエビ
ング34の引き出しを瞬時に阻止するイナーシヤーロツク
機構が内蔵されている。
第1図に詳細に示す如く、ガイドレール18には長手方
向に沿って溝30が設けられている。溝30の側壁には互い
に対向する凹部30Aが形成されると共に、溝30の底壁に
はテープ40を収容するテープ収容溝30Bが連続して形成
されている。
一方、スライダ24には拡径案内部24A及び頭部24Bが形
成されている。案内部24Aの反ウエビング側の面は、案
内部24Aの長手方向に沿って緩やかな円弧状に形成され
て円弧面24Cとなっている。このスライダ24の拡径案内
部24A及び頭部24Bが溝30にスライダ可能に挿入される構
成である。
前記スライダ24の頭部24Bは長尺体としてのテープ40
にその開口40Aを利用して連結され、テープ40の車両前
後方向への移動に従ってスライダ24も車両前後方向へ移
動するようになっている。またこの頭部24Bを挿入する
テープ40の開口40Aは、テープ40の長手方向に沿う長孔
とされ、スライダ24がテープ40の長手方向へ若干量だけ
相対移動可能となっている。
また、スライダ24の下方のテープ40には、ロストモー
シヨンピース38が連結されている。ロストモーシヨンピ
ース38は、スライダ24と所定の間隔をおいて突起部38A
が開口40Aに嵌入して連結されており、テープ40と共に
ロストモーシヨンピース38も移動するようになってい
る。
ガイドレール18の下部外周には、係止手段を構成する
リインフオースメント50が配設されている。リインフオ
ースメント50は、鋼板から箱状に屈曲形成されており、
ガイドレール18を覆いガイドレール18に作用する荷重を
受けてガイドレール18を補強するものである。リインフ
オースメント50の上端屈曲部及び下端部には円孔51が夫
々形成されており、これらの円孔51にボルト52を挿入し
て車両本体に固着されるようになっている。なお、下方
の円孔51はボルト52がテープ40の移動を妨げない位置と
なっている。
リインフオースメント50の外周にはスライダ保持部材
を構成する可動プレート54が配置されている。可動プレ
ート54は、一対のシユー60を介してリインフオースメン
ト50の外周に取付けられており、リインフオースメント
50の長手方向に沿って一定量摺動可能となっている。こ
の可動プレート54は鋼板から折り曲げ形成され、その両
側には互いに平行とされた脚板56、58が形成されると共
に前面側には脚板56、58に連続して前面壁59が形成さ
れ、全体として略箱型となっている。
脚板56、58には水平でかつ同軸上に円孔64が形成され
ており、さらに円孔64にはロツクシヤフト68が貫通され
ている。このロツクシヤフト68はスライダ24の案内部24
Aよりも車両前方側に位置してウエビング34の張力を支
持するようになっている。また、ロツクシヤフト68はポ
ール70を軸支している。
ポール70の一端部にはピン挿入孔70Aが形成されてお
り、ピン挿入孔70Aにロツクシヤフト68が挿入する構成
である。ポール70の中間部には、スライダ24に形成され
た凹部25に対応する爪部72が形成されており、凹部25に
係合可能となっている。また、ポール70の他端部には、
突出部74A、及び突出部74Bが形成されている。突出部74
Aは、テープ40に連結されたロストモーシヨンピース38
に当接可能となっている。このため、第7図(C)に示
すようにロストモーシヨンピース38がテープ40の移動に
伴って下方向へ移動すると、ロストモーシヨンピース38
がポール70の突出部74Aに当接して押圧し、これによっ
てポール70がロツクシヤフト68を中心に時計回り方向へ
回転して爪部72がスライダ24の凹部25から離間するよう
になっている。また、ポール70がロツクシヤフト68を中
心に時計回り方向へ回転した場合には、突出部74Bがリ
インフオースメント50から外方へ突出するようになって
いる。
ポール70を軸支するロツクシヤフト68の直下には板ば
ね76が配置されている。板ばね76は、一部が可動プレー
ト54の前面壁59に嵌め込まれて固定され前面壁59とポー
ル70との間に位置する状態で配置されており、ロツクシ
ヤフト68を中心としポール70の爪部72をスライダ24の凹
部25へ入り込む方向へ付勢している。この爪部72がスラ
イダ24の凹部25へ入り込んでいる状態では、スライダ24
はロツクされてガイドレール18に沿った移動は不可能と
なる。
一方、可動プレート54の脚板56の円孔64近傍には円孔
90が形成されている。この円孔90は、可動プレート54を
上下方向に摺動させた場合にリインフオースメント50に
複数(実施例では3個)形成されて係止手段を構成する
円孔55と選択的に対応するようになっている。この円孔
90には、同様に係止手段を構成するロツクピン92が挿入
されている。
ロツクピン92の一端部には大径部94が形成されてお
り、この大径部94が円孔90に貫入されている。さらに、
円孔90に貫入された後の大径部94が円孔55に嵌入される
ようになっており、これによって、可動プレート54がリ
インフオースメント50に連結されて支持される構成であ
る。さらにこの場合、可動プレート54がリインフオース
メント50に沿って摺動することにより異なる円孔55へ大
径部94を嵌入することができ、これによって可動プレー
ト54の連結位置を変更できるようになっている。
一方、ロックピン92の他端部には、軸線と直交する方
向にガイドピン95が突出固着されており、変更準備手段
としてのアクチユエータ96によって保持されている。ア
クチユエータ96は、一つの対抗面が開口する箱形に形成
されており、さらに、側壁96A、96Bには一対の案内孔97
が対角線に沿って形成されている。これらの案内孔97内
にロツクピン92のガイドピン95が移動可能に入り込んで
いる。すなち、案内孔97はロツクピン92の軸線に対して
略45度に傾斜しており、このためアクチユエータ96が可
動プレート54の脚板56に沿って移動すると、案内孔97の
内周壁によってガイドピン95が押圧案内され、ロツクピ
ン92が軸線に沿って移動される構成である。
案内孔97が形成された側壁96Aには係止片98が延出さ
れている。係止片98は、中間部が略直角に屈曲されてお
り、先端部98Aは可動プレート54の前面壁59の最下端部
の直下に位置している。この先端部98Aは、アクチユエ
ータ96が可動プレート54の脚板56に沿って上方へ移動し
た場合にポール70の突出部74Bに対応しており、突出部7
4Bに係合可能となっている。すなわち、係止片98の先端
部98Aは、テープ40と共に移動するロストモーシヨンピ
ース38がポール70の突出部74Aに当接して押圧しポール7
0がロツクシヤフト68を中心に時計回り方向へ回転しよ
うとする際に、ポール70の突出部74Bに直接係合してポ
ール70の回転移動を阻止するようになっている。
アクチユエータ96には、同様に変更準備手段を構成す
るソレノイド100が連結されている。ソレノイド100はア
クチユエータ96の上方の可動プレート54の脚板56に取り
付けられており、ON/OFF動作することによって、アクチ
ユエータ96を可動プレート54の脚板56に沿って移動させ
るようになっている。このソレノイド100は、後述する
制御手段としてのCPU(センタープロセシングユニツ
ト)80に接続されている。
また、可動プレート54には、ピン84によって後端リミ
ツトスイツチ86が軸支されている。この後端リミツトス
イツチ86は接触子86Aを備えている。接触子86Aは、テー
プ40と共に移動するロストモーシヨンピース38が接触可
能であり、接触子86Aがロストモーシヨンピース38に押
圧されることにより後端リミツトスイツチ86が作動し
て、スライダ24すなわちテープ40の停止位置を検出でき
るようになっている。後端リミツトスイツチ86もCPU80
に接続されている。
ガイドレール18の端部から突出するテープ40の後端部
は、第4図に示す如く、ガイドレール18から延長された
補助ガイド18Aに案内されて駆動源としての駆動装置28
に連結されている。駆動装置28は、モータ29とギヤ部31
とによって構成されている。
第5図に示す如く、モータ29の回転軸33にはウオーム
35が固着されている。一方、ギヤ部31の一方の側壁には
ウオームホイール37が形成されており、モータ29のウオ
ーム35に噛み合っている。またギヤ部31の外周には、テ
ープ40の開口40Aに噛み合うラツク39が形成されてい
る。このため、モータ29が駆動すると、この回転力がウ
オーム35及びウオームホイール37を介してテープ40へ伝
達されるようになっている。このモータ29もCPU80に接
続されている。
ガイドレール18の車両前端部には、前端リミツトスイ
ツチ26が、スライダ24に当接可能に配置されている。前
端リミツトスイツチ26は、スライダ24の車両前方側の停
止位置を検出するようになっており、CPU80に接続され
ている。
また、車両のシート(図示省略)には、シートスイツ
チ78が配置されている、このシートスイツチ78は、乗員
がシートをスライダ調節した際にシート位置を検出する
ようになっている。シートスイツチ78もCPU80に接続さ
れている。また、CPU80には、車両ドアの開閉を検出す
るドアスイツチ82、及びイグニツシヨンスイツチ88が接
続されており、それぞれの作動状態が検出できるように
なっている。
CPU80はコンピユータシステムの中枢をなす装置であ
り、演算部、制御部、記憶部から構成されている。この
CPU80には、前述のソレノイド100、前端リミツトスイツ
チ26、後端リミツトスイツチ86、シートスイツチ78、ド
アスイツチ82及びイグニツシヨンスイツチ88が夫々接続
されていると共に、モータ29が接続されている。
次に本実施例の作用を、第6図に示すフローチヤート
及び第7図(A)乃至第7図(K)に示す作動図に従っ
て説明する。
乗員が着座する場合には、スライダ24はガイドレール
18の車両前方側端部に位置している。また、駆動位置28
のモータ29は停止しており、ウエビング34とシートとの
間は広くなっているので乗員はシートへ着座することが
できる。
乗員がシートへ着座してドアを閉めると、ステツプ10
0においてドアスツチ82の作動が判断される。ドアスイ
ツチ82がONしてドア閉状態が確認されると、ステツプ10
2においてイグニツシヨンスイツチ84の作動が判断され
る。乗員によってイグニツシヨンスイツチ84が作動され
ると、ステツプ104へ進み、駆動装置28のモータ29が正
回転する。モータ29が正回転すると、この回転力がウオ
ームホイール37及びラツク39を介してテープ40へ伝達さ
れテープ40に引張力が生じる。このため、第7図(A)
に示すように、スライダ24がガイドレール18に沿ってウ
エビング34と共に車両後方側へ移動される。スライダ24
の移動と同時に前端リミツトスイツチ26がオフ状態とな
る。
また、この時点においては、第2図(A)に示す如
く、可動プレート54に取り付けられたソレノイド100はO
FF状態となっており、アクチユエータ96の係止片98の先
端部98Aは、ポール70の突出部74Bよりも下方に位置して
いる。したがってこの時点では、アクチユエータ96の先
端部98Aがポール70の回転移動を阻害することのない状
態となっている。
第7図(B)に示す如く、テープ40が車両後方側に移
動してテープ40に連結しているロストモーシヨンピース
38がポール70の爪部72に当接し、さらにその後に突出部
74Aに当接すると、第7図(C)に示す如く、ロストモ
ーシヨンピース38が板ばね76の付勢力に抗してポール70
をロツクシヤフト68周りに第7図(C)時計回り方向へ
回転させる。このため、ポール70の爪部72がスライダ24
の移動軌跡上から離間される。さらにスライダ24の移動
が進行し、(第7図(D)に示すようにロストモーシヨ
ンピース38がポール70の突出部74Aを通過すると、ロス
トモーシヨンピース38によるポール70の押圧が解除され
る。このため、第7図(E)に示す如く、ポール70は板
ばね76の付勢力によって反時計回り方向へ回転し、爪部
72がスライダ24の凹部25へと入り込む。これにより、ス
ライダ24がポール70及びロツクシヤフト68を介して可動
プレート54に強固にロツクされる。
この場合、ロツクピン92の大径部94は可動プレート54
の円孔90及びリインフオースメント50の円孔55内に共に
入り込んでいるため、スライダ24は可動プレート54及び
リインフオースメント50を介して車体に強固に係止され
たこととなり、このスライダ24に連結されたウエビング
34が乗員に装着された状態となる。
さらに、ステツプ106において後端リミツトスイツチ8
6の作動が判断される。ここで、スライダ24がロツクさ
れるとこれと同時に、第7図(D)及び第7図(E)に
示す如く、ロストモーシヨンピース38が後端リミツトス
イツチ86の接触子86Aを押し下げて後端リミツトスイツ
チ86が作動される。後端リミツトスイツチ86が作動され
ると、ステツプ108において、CPU80によってモータ29が
停止されスライダ24の移動が停止する。これにより、乗
員は仮のウエピング装着状態となる。
次いで、ステツプ110において、乗員がシートをスラ
イド調節してシート位置を変更したか否かが、シートス
イツチ78の検出信号に基づいて判断される。ここで、シ
ート位置の変更が確認されるとステツプ112へ進み、ソ
レノイド100がONされる。
ソレノイド100がONすると、第2図(B)にも示す如
く、アクチユエータ96が可動プレート54の脚板56に沿っ
て上方へ移動される。このため、案内孔97の内周壁によ
ってガイドピン95が押圧案内され、ロツクピン92が軸線
に沿って可動プレート54の外方(可動プレート54から突
出する方向)へ移動される。したがって、可動プレート
54の円孔90及びリインフオースメント50の円孔55内に共
に入り込んでいたロツクピン92の大径部94が、リインフ
オースメント50の円孔55から一旦抜け出す。これによ
り、可動プレート54はリインフオースメント50に対して
スライダ移動可能な状態となる。またさらに、アクチユ
エータ96が可動プレート54の脚板56に沿って上方へ移動
されると、第7図(F)に示すごとく、係止片98の先端
部98Aがポール70の先端部74Bに対応する位置へ移動し、
これによって、ポール70の爪部72がスライダ24の凹部25
から抜け出す方向への回転移動を阻止する状態となる。
次いで、ステツプ114において、駆動装置28のモータ2
9が作動されてスライダ24が移動され、ウエビング装着
高さの調節が自動的に行なわれる。すなわち、予めシー
ト位置に応じてCPUに記憶された最適位置にスライダ24
が達するまでモータ29が正逆回転し、スライダ24がウエ
ビング34と共に上下に移動されて、乗員の最適位置で停
止される。この場合、スライダ24がテープ40と共に移動
する際には、第7図(G)に示す如く、アクチユエータ
96の係止片98の先端部98Aがポール70の突出部74Bに対応
してポール70の回転移動を阻止する状態となっている。
したがって、テープ40と共に移動するロストモーシヨン
ピース38がポール70の突出部74Aに当接して押圧する
と、ポール70が連結された可動プレート54が、スライダ
24と共に(ポール70の爪部72がスライダ24の凹部25に嵌
入しロツクされた状態のままで)上下に移動される(第
7図(G)図示状態のままで移動される)。
次いで、ステツプ116において、ソレノイド100がOFF
される。ソレノイド100がOFFすると、アクチユエータ96
が可動プレート54の脚板56に沿って下方へ移動される。
このため、案内孔97の内周壁によってガイドピン95が押
圧案内され、ロツクピン92が軸線に沿って可動プレート
54の内方へ移動される。したがって、リインフオースメ
ント50の円孔55から一旦抜け出していたロツクピン92の
大径部94が、再び可動プレート54の円孔90及びリインフ
オースメント50の円孔55内に共に入り込む。これによ
り、可動プレート54はリインフオースメント50に固定さ
れ、スライダ24は可動プレート54及びリインフオースメ
ント50を介して車体に強固に係止されたこととなり、最
終的なウエビング装着状態となる。また、アクチユエー
タ96が可動プレート54の脚板56に沿って下方へ移動され
ると、第7図(H)に示す如く、係止片98の先端部98A
がポール70の突出部74Bから下方へ離間した位置へ移動
し、これによって、ポール70の爪部72がスライダ24の凹
部25から抜け出す方向への回転移動が可能な状態とな
る。
ウエビング装着高さの調節が終了すると、スライダ24
の位置がモータ29の回転量としてCPU80に記憶される。
ウエビング34の装着を解除する場合には、ステツプ11
8においてドアの開閉状態が判断される。ドアが開放さ
れてドアスイツチ82がOFFすると、ステツプ120において
駆動装置28のモータ29が逆回転する。モータ29が逆回転
すると、この回転力がウオームホイール37及びラツク39
を介してテープ40へ伝達されて、テープ40に圧縮力が生
じる。このため、スライダ24がガイドレール18に沿って
車両前方側(第7図(H)上方)へ移動される。
テープ40が車両前方側へ移動すると、ロストモーシヨ
ンピース38がポール70の突出部74Aに当接してこれを押
圧する。この場合、係止片98の先端部98Aはポール70の
突出部74Bから下方へ離間した位置にあり、ポール70の
回転移動が可能な状態となっているため、ロストモーシ
ヨンピース38の押圧によって第7図(I)に示すように
ポール70が時計回り方向へ回転される。これにより、ポ
ール70の爪部72がスライダ24の凹部25から抜け出してス
ライダ24のロツクが解除され、さらに、第7図(J)に
示すようにロストモーシヨンピース38が後端リミツトス
イツチ86の接触子86Aから離間すると再び後端リミツト
スイツチ86がOFFとなる。さらに、第7図(K)に示す
ように順次スライダ24がガイドレール18に沿って車両前
方へ移動する。
スライダ24の移動が進行し、ガイドレール18の車両前
方側端部に達すると、スチツプ122において前端リミツ
トスイツチ26のON状態が判断され、前端リミツトスイツ
チ26がONされるとステイプ124において駆動装置28のモ
ータ29が停止される。これにより、ウエビング34とシー
トとの間に広い空間が生じて乗員はシートから離れるこ
とができる。
さらにステツプ126へ進み、イグニツシヨンスイツチ8
4の作動が判断される。ここで、イグニツシヨスイツチ8
4が切られた場合には処理を終了する。
一方、ステツプ126において乗員がシートから離れる
ことなくイグニツシヨンスイツチ84が切られない場合に
は、再びステツプ100へ戻り、前述のルーチンが繰り返
される。すなわち、前述と同様に、駆動装置28のモータ
29が正回転してスライダ24がガイドレール18に沿って車
両後方側へ移動される。さらに、スライダ24がホルダ50
に至った後は、ソレノイド100がONしてアクチユエータ9
6が移動され、ロツクピン92による可動プレート54の係
止が解除されると共に、係止片98の先端部98Aがポール7
0の先端部74Bに対応する位置へ移動してポール70の回転
移動を阻止する状態となる。次いで、スライダ24がCPU8
0に記憶されたウエビング装着位置に達するように、CPU
80によってモータ29が自動的に作動されてスライダ24が
可動プレート54と共に移動されて係止位置が変更され
る。このため、乗員は再度ウエビング装着状態となる。
この場合にも、乗員は自動的に最適なウエビング装着状
態となり、ウエビング装着性がよい。
ウエビング再装着の後に再度ドアを開けると、前述と
同様に、ドアスイツチ82がオンしてドア開状態が確認さ
れ、駆動装置28のモータ29が逆回転しスライダ24が車両
前方側へ移動される。スライダ24が車両前方側へ移動さ
れることにより、ウエビング34の装着が解除される。
このように、本実施例においては、スライダ24がホル
ダ50に達した後には、CPU80がモータ29を駆動させてス
ライダ24が移動され、かつこの際に、ソレノイド100に
よってアクチユエータ96を移動させてロツクピン92を移
動し大径部94をリインフオースメント50の円孔55から一
旦抜け出させて可動プレート54をスライド移動可能な状
態とすると共に、係止片98の先端部98Aによってポール7
0の回転移動を阻止して可動プレート54をスライダ24と
共に移動させ、スライダ24の係止位置を自動的に変更し
てウエビング装着位置が自動的に変更される。したがっ
て、乗員は手動操作によってシヨルダアンカ等を移動さ
せスライダの保持位置を変更する必要が無く、乗員の体
格やシート位置に拘わらず、ウエビング装着高さの調節
を容易に行なうことができる。また、初回のウエビング
装着高さの調節が実施された際に、ウエビング装着高さ
の最適位置がCPU80に記憶されるため、二度目以後のウ
エビング装着時には、自動的に最適なウエビング装着状
態となり、ウエビング装着性がよい。
なお、本実施例においては、予めシート位置に応じて
CPUに記憶された最適位置にスライダ24が達するよう
に、シートスイツチ78の検出信号に基づいてCPU80によ
ってモータ29が自動的に作動される構成としたが、これ
に限らず、モータ29を正逆回転させるための操作スイツ
チを設け、この操作スイツチを操作してモータ29を作動
させてスライダ24を移動させる構成としてもよい。この
場合であっても、乗員の体格やシート位置に拘わらず、
ウエビング装着高さの調節を容易に行なうことができ
る。
[考案の効果] 以上説明した如く本考案に係るオートマチツクシート
ベルト装置は、調節に不慣れな乗員が着座した場合であ
っても、乗員の体格やシート位置に応じてスライダ保持
部材を所望の位置へ移動させて、適切なウエビング装着
高さの調節を容易に行なうことができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るオートマチツクシートベルト装置
の可動プレート周辺の部品を示す分解斜視図、第2図
(A)及び第2図(B)は可動プレートとリインフオー
スメントの組付け状態及びアクチユエータの作動状態を
示す斜視図、第3図は本考案に係るオートマチツクシー
トベルト装置の全体構成図、第4図はオートマチツクシ
ートベルト装置におけるウエビング装着状態を示す側面
図、第5図は駆動装置の分解斜視図、第6図はオートマ
チツクシートベルト装置の作動を示すフローチヤート、
第7図(A)乃至第7図(K)はスライダ、ポール及び
周辺部品の作動を示す作動図である。 12……オートマチツクシートベルト装置、18……ガイド
レール、24……スライダ、28……駆動装置(駆動源)、
29……モータ、34……ウエビング、38……ロストモーシ
ヨンピース、40……テープ(長尺体)、50……リインフ
オースメント(係止手段)、54……可動プレート(スラ
イダ保持部材)、70……ポール(スライダ保持部材)、
80……CPU(制御手段)、92……ロツクピン(係止手
段)。96……アクチユエータ(変更準備手段)、97……
案内孔(変更準備手段)、98……係止片(変更準備手
段)、98A……先端部(変更準備手段)、100……ソレノ
イド(変更準備手段)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗員拘束用のウエビングが取り付けられる
    と共に、車室内に配置されたガイドレールに案内されて
    ウエビング装着解除位置からウエビング装着位置まで移
    動可能なスライダと、 前記スライダに長尺体を介して連結され前記ガイドレー
    ルに沿って前記スライダを正逆方向へ移動させる駆動源
    と、 ウエビング装着位置において前記スライダに係合してこ
    れを保持すると共に車体に対して相対移動可能なスライ
    ダ保持部材と、 前記スライダ保持部材を車体に係止すると共にこの係止
    位置を前記スライダ保持部材の移動に応じて変更可能な
    係止手段と、 前記スライダ保持部材による前記スライダの保持を強制
    的に解除不能状態としスライダ保持状態を維持すると共
    に、前記係止手段による前記スライダ保持部材の係止を
    強制的に解除して係止位置変更可能状態とする変更準備
    手段と、 入力された信号に基づいて前記変更準備手段を作動させ
    ると共に前記駆動源を作動させ、前記スライダを前記ス
    ライダ保持部材に保持された状態のままで移動させてウ
    エビング装着位置を変更する制御手段と、 を備えたオートマチツクシートベルト装置。
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