JPH0810540Y2 - オートマチックシートベルト装置 - Google Patents

オートマチックシートベルト装置

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JPH0810540Y2
JPH0810540Y2 JP1990036374U JP3637490U JPH0810540Y2 JP H0810540 Y2 JPH0810540 Y2 JP H0810540Y2 JP 1990036374 U JP1990036374 U JP 1990036374U JP 3637490 U JP3637490 U JP 3637490U JP H0810540 Y2 JPH0810540 Y2 JP H0810540Y2
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JP
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tape
slider
elongated body
piece
webbing
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JP1990036374U
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秀元 荒木
研二 松井
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Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/04Passive restraint systems, i.e. systems both applied and removed automatically, e.g. by movement of the vehicle door
    • B60R22/06Passive restraint systems, i.e. systems both applied and removed automatically, e.g. by movement of the vehicle door having the belt or harness connected to a member slidable in a vehicle-mounted track

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はオートマチツクシートベルト装置に係り、特
にウエビングの装着高さ調節機構を有するオートマチツ
クシートベルト装置に関する。
[従来の技術] この種のオートマチツクシートベルト装置では、ガイ
ドレールに沿って移動可能に配置されたスライダにウエ
ビングの一端が係止されている。スライダは、長尺体と
しての可撓性テープあるいはワイヤを介してモータに連
結されており、モータが回転することによりガイドレー
ルに沿って移動するようになっている。
また、ガイドレールの車両後方側にはスライダ保持部
材(シヨルダアンカ)が配置されている。シヨルダアン
カは車体側壁の強度部材に連結されており、スライダに
係合してこれを保持できるようになっている。またシヨ
ルダアンカは、強度部材への連結位置をガイドレールに
沿って変更できるようになっている。
乗員が車両シートに着座しドアが閉じられると、モー
タの駆動によってスライダがガイドレールに沿って車両
後方側へ移動し、さらに、スライダがシヨルダアンカに
当接して保持され、これによって乗員はウエビング装着
状態となる。
また、乗員が手動操作によってシヨルダアンカの連結
位置を変更することにより、スライダの保持位置、即ち
乗員のウエビング装着高さを調節することができ、異な
る体格の乗員であっても確実なウエビング装着状態とす
ることができる。
しかしながら、このような従来のウエビングの装着高
さ調節機構を有するオートマチツクシートベルト装置で
は、前述の如くシヨルダアンカによって保持されるスラ
イダは可撓性テープあるいはワイヤを介してモータに連
結されているため、ウエビング装着高さを調節するため
に乗員がシヨルダアンカをスライダと共にガイドレール
に沿って移動させると、可撓性テープあるいはワイヤを
介してモータも回転する。このため、大きな操作力が必
要となり、装着高さ調節の操作性が悪いという欠点があ
った。特に、モータに付設される減速用のギヤが逆回転
できない構成のギヤである場合には、シヨルダアンカを
移動させることができず、ウエビングの装着高さを調節
することができなくなる。
そこで、スライダがシヨルダアンカに保持されて乗員
がウエビング装着状態となった時点で、スライダ移動用
の可撓性テープを、モータの側とスライダの側とで分離
し、これによって、シヨルダアンカをスライダと共にガ
イドレールに沿って移動させる際の移動力がモータへ伝
達されないようにしたオートマチツクシートベルト装置
が既に本出願人によって提案されている(実願平1-1173
68号)。
このオートマチツクシートベルト装置では、ウエビン
グ装着高さの調節の際のシヨルダアンカの移動力がモー
タへ伝達され無いため、自己の希望するウエビング装着
高さの調節を軽い操作力で容易に行なうことができる。
ところで、この種のオートマチツクシートベルト装置
では、モータの側とスライダの側とで分離されたスライ
ダ移動用の可撓性テープは、乗員のウエビング装着、解
除の度に分離、接続が繰り返されるため、分離部分(接
続部分)には大きな荷重が繰り返し負荷される。したが
って、この可撓性テープの分離接続部分は、このような
繰返し荷重に耐え得る充分な強度を備える必要がある。
特に、可撓性のテープは高温条件下においては撓み易い
ため、高温条件においても分離状態および接続状態を確
実に維持できることが必要である。
[考案が解決しようとする課題] 本考案は上記事実を考慮し、スライダ移動用の長尺体
を分離可能にしてウエビング装着高さ調節の際の操作力
を低減することができ、かつ、長尺体の分離接続部分に
充分な強度を確保できるオートマチツクシートベルト装
置を得ることが目的である。
[課題を解決するための手段] 本考案に係るオートマチツクシートベルト装置は、車
室内に配置されたガイドレールと、乗員拘束用のウエビ
ングが取り付けられると共に前記ガイドレールに案内さ
れてウエビング装着解除位置からウエビング装着位置ま
で移動可能なスライダと、ウエビング装着位置において
前記スライダに係合してこれを保持すると共にこの保持
位置をスライダ保持状態のままで変更可能なスライダ保
持部材と、を備えたオートマチツクシートベルト装置に
おいて、前記スライダに連結され駆動力を受けて前記ス
ライダを前記ガイドレールに沿って移動させる第1の長
尺体と、駆動源に連結された第2の長尺体と、前記第1
の長尺体に複数個所で連結されると共に前記第2の長尺
体が当接する当接部が形成され、前記第2の長尺体の移
動力を前記当接部が前記第2の長尺体に当接することに
より押圧移動力として前記第1の長尺体へ伝達する第1
の連結部材と、前記第1の連結部材に連結されると共に
前記第2の長尺体に複数個所で係合しかつ解除可能な係
合部が形成され、前記第2の長尺体の移動力を、前記係
合部が前記第2の長尺体に係合することにより引張移動
力として前記第1の連結部材へ伝達する第2の連結部材
と、前記ガイドレールの所定位置に対応して配置され、
前記スライダ保持部材によるスライダの保持状態では前
記第2の連結部材の係合部を係合解除状態とさせる解除
手段と、を備えたことを特徴としている。
[作用] 上記構成のオートマチツクシートベルト装置では、第
2の連結部材の係合部が第2の長尺体に係合することに
より、第1の長尺体は、第1の連結部材及び第2の連結
部材を介して第2の長尺体に連結状態となる。
乗員がウエビングを装着する際には、駆動源の駆動に
より第2の長尺体が移動すると、この移動力は第1の連
結部材及び第2の連結部材を介して第1の長尺体へ引張
移動力として伝達される。このため、第1の長尺体がス
ライダと共に車両後方へ移動し、スライダ保持部材によ
ってスライダが保持されてウエビング装着状態となる。
この場合、第1の連結部材は複数個所で第1の長尺体
に連結されており、かつ、第2の連結部材は複数個所で
第2の長尺体に係合しているため、第1の連結部材及び
第2の連結部材による連結部分は充分な強度を確保で
き、第2の長尺体の引張移動力は確実に第1の長尺体へ
伝達される。したがって、スライダは確実に移動する。
ここで、スライダ保持部材よってスライダが保持され
ると、解除手段によって第2の連結部材の係合部と第2
の長尺体との係合が解除される。このため、第1の長尺
体と第2の長尺体は連結が解除されて互いに分離独立す
る。したがって、スライダの保持位置を変更するために
スライダ保持部材をスライダ及び第1の長尺体と共に移
動させても、この移動力が駆動源へ伝達されることがな
い。したがって、スライダ保持部材をスライダ及び第1
の長尺体と共に軽い操作力で自己の希望する位置に移動
させることができ、ウエビング装着高さの調節を容易に
行なうことができる。
乗員がウエビングの装着を解除する際には、駆動源の
駆動により第2の長尺体がウエビング装着時と反対向き
に移動すると、この移動力は第1の連結部材を介して第
1の長尺体へ押圧移動力として伝達される。このため、
第1の長尺体がスライダと共に車両前方へ移動し、ウエ
ビングの装着解除状態となる。
この場合、第2の長尺体は第1の連結部材に形成され
た当接部に当接しこれを押圧して押圧移動力を第1の長
尺体へ伝達するため、すなわち、第2の長尺体は第1の
長尺体に直接当接しないため、仮に高温条件であっても
第1の長尺体及び第2の長尺体が不要に撓むことが無
く、第1の長尺体及び第2の長尺体の連結部分は充分な
強度を確保できる。したがって、第2の長尺体の押圧移
動力は確実に第1の長尺体へ伝達され、スライダは確実
に移動する。
[実施例] 第2図には本考案の第1実施例に係るオートマチツク
シートベルト装置10の概略全体構成図が示されている。
車両のルーフサイド12にはガイドレール14が設置され
ている。ガイドレール14の車両前方側端部はフロントピ
ラー16に沿って延長され、車両後方側端部はセンタピラ
ー18に沿って略直角に屈曲垂下されている。このガイド
レール14内にはスライダ20が移動可能に配置されてい
る。
スライダ20の先端部にはバツクル22を介してウエビン
グ24の一端が結合されており、また、ウエビング24の他
端は、車両中央部に配設された巻取装置26に層状に巻き
取られて収容されている。巻取装置26には、車両緊急時
にこれを加速度センサで感知してウエビング24の引き出
しを瞬時に阻止するイナーシヤーロツク機構が内蔵され
ている。
また、ガイドレール14内には、後述する連結部材によ
って連結された第1の長尺体としてのテープ28及び第2
の長尺体としてのテープ30がスライド可能に収容されて
いる。第1図に示す如く、テープ28には長手方向に沿っ
て隣接する長孔32が形成されており、この長孔32内にス
ライダ20の突起21が嵌入して連結され、テープ28の移動
に伴ってスライダ20もガイドレール14に沿って移動する
ようになっている。
ガイドレール14の車両後方側端部には、リインフオー
スメント34が配置されて車体側壁に固定されており、さ
らにリインフオースメント34の外周にはスライダ保持部
材を構成する可動プレート36がリインフオースメント34
の長手方向(第2図上下方向)に沿って一定量摺動可能
に配置されている。可動プレート36はスライダ20に係合
しこれを保持できると共に、リインフオースメント34に
沿って摺動することによりスライダ20の保持位置(換言
すれば、リインフオースメント34への連結位置)を変更
できるようになっている。
第1図に詳細に示す如く、テープ28の最下端部には、
第1の連結部材としてのロストピース40が取り付けられ
ている。ロストピース40はブロツク状で、長手方向一端
部近傍には一対の凸部42、44が突出されている。これら
の凸部42、44は、ロストピース40の長手方向に沿って隣
接しテープ28に形成された開口29に対応しており、凸部
42、44が開口29内に嵌入することによってロストピース
40がテープ28に固定されている。
ロストピース40の長手方向略中央部には、凸部42、44
と同方向へ突出する当接部46が形成されている。この当
接部46は、凸部42、44が開口29内に嵌入してロストピー
ス40がテープ28に固定された状態において、テープ28の
先端部よりもさらに前方に位置している。
ロストピース40の長手方向他端部には、テープ28の側
(すなわち、当接部46、凸部42、44が突出された側)が
開口する収納部48が形成されており、さらに、収納部48
には第2の連結部材としてのロツクピース50が収納され
ている。
ロツクピース50はブロツク材で、ロストピース40の収
納部48にスライド可能に配置されている。ロツクピース
50の一端部(収納部48の開口側の端部)には、一対の係
合部52、54が突出形成されている。これらの係合部52、
54は、テープ30の上端部に形成された開口31に対応して
おり、係合部52、54のそれぞれ先端部は、ロツクピース
50(ロストピース40及びテープ28)の移動方向に沿って
傾斜する傾斜面52A、54Aが形成されている。ロツクピー
ス50が収納部48から突出した状態となると、係合部52、
54がそれぞれ開口31内に嵌入するようになっている。係
合部52、54が開口31に嵌入すると、テープ30がロツクピ
ース50を介してロストピース40に連結され、したがって
この状態ではテープ28はテープ30と共に移動する構成で
ある。
ロツクピース50の収納部48側の端部には突起56が形成
されており、さらに、ロツクピース50と収納部48との間
には、圧縮スプリング58が突起56に係止された状態で配
置されている。圧縮スプリング58は、常にロツクピース
50が収納部48から突出する方向、すなわち係合部52、54
がテープ30の開口31に嵌入する方向へ付勢している。
ロツクピース50の中央部には、ロストピース40及びテ
ープ28の移動方向に沿って傾斜する傾斜部60が形成され
ている。この傾斜部60は、解除手段としての解除ピース
62に係合可能となっている。
解除ピース62は楔状に形成されており、可動プレート
36の下端部に取り付けられている。この解除ピース62
は、テープ28と共に移動するロストピース40及びロツク
ピース50の移動軌跡上に位置している。このため、ロス
トピース40及びロツクピース50がテープ28と共に、ガイ
ドレール14の上方から降下すると、ロツクピース50の傾
斜部60が解除ピース62に当接し、さらに下方への移動に
伴って、圧縮スプリング58の付勢力に抗してロツクピー
ス50を収納部48の内方、すなわち係合部52、54がテープ
30の開口31から離脱する方向へ移動させるようになって
いる。
ロツクピース50及びロストピース40を介してテープ28
に連結されてガイドレール14の端部から突出するテープ
30は、第2図に示す如く、ガイドレール14から延長され
た補助ガイド15に案内されて駆動源としての駆動装置64
に連結されている。このため、駆動装置64の駆動によっ
てテープ30が移動するようになっている。
次に本実施例の作用を説明する。
乗員が着座する場合には、スライダ20はガイドレール
14の車両前方側端部に位置しており、また、ロツクピー
ス50の係合部52、54ははテープ30の開口31のうち最も上
方に形成された開口31に圧縮スプリング58の付勢力によ
って嵌入している(第3図(A)図示状態)。このた
め、テープ30はロツクピース50及びロストピース40によ
ってテープ28に連結されている。さらに、駆動装置64は
停止している。ウエビング24とシートとの間は広くなっ
ているので乗員はシートへ着座することができる。
乗員がシートへ着座しドアを閉めると、図示しないド
アスイッチが作動して駆動装置64が正回転する。ここ
で、駆動装置64に連結されたテープ30はロツクピース50
及びロストピース40によってテープ28に連結されている
ため、駆動装置64の駆動力はテープ30を介してテープ28
へ伝達されテープ28に引張力が生じる。このため、スラ
イダ20がガイドレール14に沿って車両後方側へ移動され
る。スライダ20がテープ28、30と共に車両後方側に移動
すると、スライダ20に連結されたウエビング24もこれに
伴って移動される。
スライダ20の移動が進行しガイドレール14の車両後方
側端部に達すると、スライダ20が可動プレート36に係合
して強固にロツクされる。さらに、これと同時に後端ス
イツチ(図示省略)が作動されて駆動装置64が停止さ
れ、テープ30及びテープ28の移動が停止する。これによ
り、乗員はウエビング装着状態となる。
この場合、ロストピース40は複数個所(凸部42、44)
でテープ28(開口29)に固定されており、かつ、ロツク
ピース50は複数個所(係合部52、54)でテープ30(開口
31)に係合しているため、ロストピース40及びロツクピ
ース50による連結部分は充分な強度を確保でき、テープ
30の引張移動力は確実にテープ28へ伝達される。したが
って、スライダ20は確実に移動する。
ここで、可動プレート36によってスライダ20が保持さ
れると、テープ30及びテープ28の移動に伴って解除ピー
ス62がロツクピース50の傾斜部60に当接する。さらにテ
ープ28及びテープ30の下方への移動が進行すると、第3
図(B)に示す如く、解除ピース62が圧縮スプリング58
の付勢力に抗してロツクピース50を収納部48の内方、す
なわち係合部52、54がテープ30の開口31から離脱する方
向へ移動させる。このため、テープ30とテープ28との連
結が解除され、テープ30はテープ28から分離独立する。
したがって、スライダ20の保持位置を変更するために
可動プレート36をスライダ20及びテープ28と共に移動さ
せても、この移動力がテープ30を介して駆動装置64へ伝
達されることがない。したがって、可動プレート36をス
ライダ20及びテープ28と共に軽い操作力で自己の希望す
る位置に移動させることができ、ウエビング装着高さの
調節を容易に行なうことができる。
乗員がウエビング24の装着を解除する際には、駆動装
置64の駆動によりテープ30がウエビング装着時と反対向
きに移動する。ここで、テープ30の移動が進行すると、
第3図(C)に示す如く、テープ30の先端部がロストピ
ース40の当接部46に当接し、この当接部46を直接を押圧
する。このため、ロストピース40を介してテープ28に押
圧移動力が伝達され、テープ28はロストピース40と共に
移動する。さらに、ロストピース40に移動に伴って、収
納部48に収納された状態のロツクピース50が圧縮スプリ
ング58の付勢力によって次第に収納部48から抜け出し、
係合部52、54がテープ30の開口31内に嵌入する(第3図
(D)図示状態)。これにより、テープ28が再びテープ
30に連結された状態となり、テープ28がスライダ20と共
に車両前方へ移動してウエビング24の装着解除状態とな
る。
この場合、第3図(D)に示す如く、テープ30はテー
プ28に直接当接しないため(ロストピース40の当接部46
に当接して押圧するため)、仮に高温条件であってもテ
ープ28及びテープ30が不要に撓むことが無く、テープ28
及びテープ30の連結部分は充分な強度を確保できる。し
たがって、テープ30の押圧移動力は確実にテープ28へ伝
達され、スライダ20は確実に移動する。
スライダ20が順次車両前方側へ移動され、ガイドレー
ル14の車両前方側端部に達した時点で駆動装置64が停止
される。これにより、ウエビング24とシートとの間に広
い空間が生じて乗員はシートから離れることができる。
このように、本実施例においては、スライダ20が可動
プレート36に保持されウエビング装着状態となった後に
は、ロストピース40及びロツクピース50によるテープ28
とテープ30との連結が解除されるため、可動プレート36
をスライダ20及びテープ28と共に移動させても、この移
動力がテープ30を介して駆動装置64へ伝達されることが
ない。したがって、可動プレート36をスライダ20及びテ
ープ28と共に軽い操作力で自己の希望する位置に移動さ
せることができ、ウエビング装着高さの調節を容易に行
なうことができる。
また、ロストピース40は複数個所でテープ28に固定さ
れており、かつ、ロツクピース50は複数個所でテープ30
に係合しているため、ロストピース40及びロツクピース
50による連結部分は充分な強度を確保でき、テープ30の
引張移動力は確実にテープ28へ伝達される。さらに、テ
ープ30はロストピース40の当接部46に当接してテープ28
に直接当接することなく押圧するため、テープ30の押圧
移動力は確実にテープ28へ伝達され、仮に高温条件であ
ってもテープ28及びテープ30が不要に撓むことが無く、
テープ28及びテープ30の連結部分は充分な強度を確保で
きる。
なお、本実施例においては、ロストピース40は凸部4
2、44の二個所でテープ28(開口29)に固定され、ロツ
クピース50は係合部52、54の二個所でテープ30に係合し
て連結される構成としたが、これに限らず、凸部あるい
は係合部を三個所以上形成し、これによって三個所以上
で各テープに連結する構成としてもよい。この場合に
は、連結部分の強度をより一層向上できる。
次に本考案の第2実施例を説明する。なお、前記第1
実施例と基本的に同一の部品には、前記第1実施例と同
一の符号を付与しその説明省略している。
第4図には、第2実施例に係るオートマチツクシート
ベルト装置70のテープ28とテープ30の連結部分の詳細が
示されている。
オートマチツクシートベルト装置70では、テープ28の
最下端部には、第1の連結部材としてのロストピース72
が取り付けられている。ロストピース72はブロツク状
で、長手方向一端部近傍にはテープ28に形成された開口
29に対応して一対の凸部74、76が突出されており、前記
第1実施例と同様に、テープ28の開口29に凸部74、76が
嵌入することによってロストピース72がテープ28に固定
されている。
ロストピース72の長手方向他端部には、凸部74、76と
同方向へ突出する当接部78が形成されている。この当接
部78は、凸部74、76が開口29内に嵌入してロストピース
72がテープ28に固定された状態において、テープ28の先
端部よりもさらに前方に位置している。
またロストピース72の長手方向他端部には、テープ28
の長手方向に沿って腕部80が突出形成されており、さら
に、腕部80には第2の連結部材としてのロツクピース82
が連結されている。
ロツクピース82は、一端部がピン81によって回転可能
に支持されており、他端部の近傍および略中央部には、
一対の係合部84、86が突出形成されている。これらの係
合部84、86は共に楔状に形成されており、テープ30の上
端部に形成された開口31に対応している。ロツクピース
82がピン81周りに回転すると、係合部84、86がそれぞれ
開口31内に嵌入するようになっている。係合部84、86が
開口31に嵌入すると、テープ30がロツクピース82を介し
てロストピース72に連結され、したがってこの状態では
テープ28はテープ30と共に移動する構成である。
また、ピン81には捩りスプリング88が取り付けられて
いる。捩りスプリング88の一端はロストピース72に係止
されており、他端はロツクピース82に係止されている。
このため、捩りスプリング88は、常にロツクピース82の
係合部84、86がテープ30の開口31に嵌入する方向へ付勢
している。
ロツクピース82の先端部には、ロストピース72及びテ
ープ28の移動方向に沿って傾斜する傾斜部90が形成され
ている。この傾斜部90は、解除手段としての解除ピース
62に係合可能となっている。
次に本実施例の作用を説明する。
本実施例においても、乗員が着座する場合には、スラ
イダ20はガイドレール14の車両前方側端部に位置してお
り、また、ロツクピース82の係合部84、86ははテープ30
の開口31のうち最も上方に形成された開口31に捩りスプ
リング88の付勢力によって嵌入している(第5図(A)
図示状態)。このため、テープ30はロツクピース82及び
ロストピース72によってテープ28に連結されている。さ
らに、駆動装置64は停止している。ウエビング24とシー
トとの間は広くなっているので乗員はシートへ着座する
ことができる。
乗員の着座後に駆動装置64が正回転すると、駆動装置
64の駆動力はテープ30を介してテープ28へ伝達されテー
プ28に引張力が生じる。このため、スライダ20がガイド
レール14に沿って車両後方側へ移動され、可動プレート
36に保持されて乗員はウエビング装着状態となる。
この場合、ロストピース72は複数個所(凸部74、76)
でテープ28(開口29)に固定されており、かつ、ロツク
ピース82は複数個所(係合部84、86)でテープ30(開口
31)に係合しているため、ロストピース72及びロツクピ
ース82による連結部分は充分な強度を確保でき、テープ
30の引張移動力は確実にテープ28へ伝達される。したが
って、スライダ20は確実に移動する。
ここで、可動プレート36によってスライダ20が保持さ
れると、テープ30及びテープ28の移動に伴って解除ピー
ス62がロツクピース82の傾斜部90に当接する。さらにテ
ープ28、30の下方への移動が進行すると、第5図(B)
に示す如く、解除ピース62が捩りスプリング88の付勢力
に抗してロツクピース82をピン81周りに回転させ、係合
部84、86がテープ30の開口31から離脱する方向へ移動さ
せる。このため、テープ30とテープ28との連結が解除さ
れ、テープ30はテープ28から分離独立する。
したがってこの実施例においても、スライダ20の保持
位置を変更するために可動プレート36をスライダ20及び
テープ28と共に移動させても、この移動力がテープ30を
介して駆動装置64へ伝達されることがない。したがっ
て、可動プレート36をスライダ20及びテープ28と共に軽
い操作力で自己の希望する位置に移動させることがで
き、ウエビング装着高さの調節を容易に行なうことがで
きる。
乗員がウエビング24の装着を解除する際には、テープ
30がウエビング装着時と反対向きに移動する。ここで、
テープ30の移動が進行すると、第5図(C)に示す如
く、テープ30の先端部がロストピース72に形成された当
接部78に当接してこれを押圧し、テープ30の押圧移動力
をロストピース72を介してテープ28へ伝達する。このた
め、テープ28がロストピース72及びロツクピース82と共
に移動する。さらに、ロストピース72に移動に伴って、
解除ピース62に保持された状態のロツクピース82が捩じ
スプリング88の付勢力によって次第にピン81周りに回転
し、係合部84、86がテープ30の開口31内に嵌入する(第
5図(D)図示状態)。これにより、テープ28が再びテ
ープ30に連結された状態となり、テープ28がスライダ20
と共に車両前方へ移動してウエビング24の装着解除状態
となる。
この場合においても、第5図(D)に示す如く、テー
プ30はテープ28に直接当接しないため(ロストピース72
の当接部78に当接して押圧するため)、仮に高温条件で
あってもテープ28及びテープ30が不要に撓むことが無
く、テープ28及びテープ30の連結部分は充分な強度を確
保できる。したがって、テープ30の押圧移動力は確実に
テープ28へ伝達され、スライダ20は確実に移動する。
このように、本実施例においても、スライダ20が可動
プレート36に保持されウエビング装着状態となった後に
は、ロストピース72及びロツクピース82によるテープ28
とテープ30との連結が解除されるため、可動プレート36
をスライダ20及びテープ28と共に移動させても、この移
動力がテープ30を介して駆動装置64へ伝達されることが
ない。したがって、可動プレート36をスライダ20及びテ
ープ28と共に軽い操作力で自己の希望する位置に移動さ
せることができ、ウエビング装着高さの調節を容易に行
なうことができる。
また、ロストピース72は複数個所でテープ28に固定さ
れており、かつ、ロツクピース82は複数個所でテープ30
に係合しているため、ロストピース72及びロツクピース
82による連結部分は充分な強度を確保でき、テープ30の
引張移動力は確実にテープ28へ伝達される。さらに、テ
ープ30はロストピース72の当接部78に当接してテープ28
に直接当接することなく押圧するため、テープ30の押圧
移動力は確実にテープ28へ伝達され、テープ28及びテー
プ30の連結部分は充分な強度を確保できる。
なお、本実施例においても、ロストピース72の凸部7
4、76、あるいはロツクピース82の係合部84、86を三個
所以上設けて、それぞれテープ28あるいはテープ30に連
結する構成としてもよい。
[考案の効果] 以上説明した如く本考案に係るオートマチツクシート
ベルト装置は、スライダ移動用の長尺体を分離可能にし
てスライダ保持部材を移動させる際の操作力が低減され
ウエビング装着高さ調節を容易に行なうことができ、か
つ、長尺体の分離接続部分に充分な強度を確保できる効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係るオートマチツクシー
トベルト装置のテープの連結部分周辺の分解斜視図、第
2図はオートマチツクシートベルト装置の概略全体構成
図、第3図(A)乃至第3図(D)は第1実施例に係る
ロツクピースとテープの連結状態を示す作動図、第4図
は本考案の第2実施例に係るオートマチツクシートベル
ト装置のテープの連結部分周辺の分解斜視図、第5図
(A)乃至第5図(D)は第2実施例に係るロツクピー
スとテープの連結状態を示す作動図である。 10……オートマチツクシートベルト装置、14……ガイド
レール、20……スライダ、24……ウエビング、28……テ
ープ(第1の長尺体)、29……開口、30……テープ(第
2の長尺体)、31……開口、36……可動プレート(スラ
イダ保持部材)、40……ロストピース(第1の連結部
材)、42、44……凸部、46……当接部、50……ロツクピ
ース(第2の連結部材)、52、54……係合部、62……解
除ピース(解除手段)、70……オートマチツクシートベ
ルト装置、72……ロストピース(第1の連結部材)、7
4、76……凸部、78……当接部、82……ロツクピース
(第2の連結部材)、84、86……係合部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内に配置されたガイドレールと、乗員
    拘束用のウエビングが取り付けられると共に前記ガイド
    レールに案内されてウエビング装着解除位置からウエビ
    ング装着位置まで移動可能なスライダと、ウエビング装
    着位置において前記スライダに係合してこれを保持する
    と共にこの保持位置をスライダ保持状態のままで変更可
    能なスライダ保持部材と、を備えたオートマチツクシー
    トベルト装置において、 前記スライダに連結され駆動力を受けて前記スライダを
    前記ガイドレールに沿って移動させる第1の長尺体と、 駆動源に連結された第2の長尺体と、 前記第1の長尺体に複数個所で連結されると共に前記第
    2の長尺体が当接する当接部が形成され、前記第2の長
    尺体の移動力を前記当接部が前記第2の長尺体に当接す
    ることにより押圧移動力として前記第1の長尺体へ伝達
    する第1の連結部材と、 前記第1の連結部材に連結されると共に前記第2の長尺
    体に複数個所で係合しかつ解除可能な係合部が形成さ
    れ、前記第2の長尺体の移動力を、前記係合部が前記第
    2の長尺体に係合することにより引張移動力として前記
    第1の連結部材へ伝達する第2の連結部材と、 前記ガイドレールの所定位置に対応して配置され、前記
    スライダ保持部材によるスライダの保持状態では前記第
    2の連結部材の係合部を係合解除状態とさせる解除手段
    と、 を備えたことを特徴とするオートマチツクシートベルト
    装置。
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