JPH0740437Y2 - オートマチツクシートベルト装置 - Google Patents

オートマチツクシートベルト装置

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JPH0740437Y2
JPH0740437Y2 JP11736889U JP11736889U JPH0740437Y2 JP H0740437 Y2 JPH0740437 Y2 JP H0740437Y2 JP 11736889 U JP11736889 U JP 11736889U JP 11736889 U JP11736889 U JP 11736889U JP H0740437 Y2 JPH0740437 Y2 JP H0740437Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はオートマチツクシートベルト装置に係り、特に
ウエビングの装着高さ調節機構を有するオートマチツク
シートベルト装置に関する。
[従来の技術] この種のオートマチツクシートベルト装置では、ガイド
レールに沿って移動可能に配置されたスライダにウエビ
ングの一端が係止されている。スライダは、長尺体とし
ての可撓性テープあるいはワイヤを介してモータに連結
されており、モータが回転することによりガイドレール
に沿って移動するようになっている。
また、ガイドレールの車両後方側にはスライダ保持部材
(シヨルダアンカ)が配置されている。シヨルダアンカ
は車体側壁の強度部材に連結されており、スライダに係
合してこれを保持できるようになっている。またシヨル
ダアンカは、強度部材への連結位置をガイドレールに沿
って変更できるようになっている。
乗員が車両シートに着座しドアが閉じられると、モータ
の駆動によってスライダがガイドレールに沿って車両後
方側へ移動し、さらに、スライダがシヨルダアンカに当
接して保持され、これによって乗員はウエビング装着状
態となる。
また、乗員が手動操作によってシヨルダアンカの連結位
置を変更することにより、スライダの保持位置、即ち乗
員のウエビング装着高さを調節することができ、異なる
体格の乗員であっても確実なウエビング装着状態とする
ことができる。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来のウエビングの装着高さ
調節機構を有するオートマチツクシートベルト装置で
は、前述の如くシヨルダアンカによって保持されるスラ
イダは可撓性テープあるいはワイヤを介してモータに連
結されているため、ウエビング装着高さを調節するため
に乗員がシヨルダアンカをスライダと共にガイドレール
に沿って移動させると、可撓性テープあるいはワイヤを
介してモータも回転する。このため、大きな操作力が必
要となり、装着高さ調節の操作性が悪いという欠点があ
った。特に、モータに付設される減速用のギヤが逆回転
できない構成のギヤである場合には、シヨルダアンカを
移動させることができず、ウエビングの装着高さを調節
することができなくなる。
本考案は上記事実を考慮し、スライダ保持部材を移動さ
せる際の操作力が低減され、ウエビング装着高さの調節
を容易に行なうことができるオートマチツクシートベル
ト装置を提供することが目的である。
[課題を解決するための手段] 本考案に係るオートマチツクシートベルト装置は、車室
内に配置されたガイドレールと、乗員拘束用のウエビン
グが取り付けられると共に前記ガイドレールに案内され
てウエビング装着解除位置からウエビング装着位置まで
移動可能なスライダと、ウエビング装着位置において前
記スライダに係合してこれを保持すると共にこの保持位
置をスライダ保持状態のままで変更可能なスライダ保持
部材と、駆動源に連結された第1の長尺体と、前記スラ
イダに連結され駆動力を受けて前記スライダを前記ガイ
ドレールに沿って移動させる第2の長尺体と、前記第1
の長尺体と第2の長尺体との間に配置されて両者を連結
し駆動源の駆動力を前記第1の長尺体から第2の長尺体
へ伝達すると共に前記スライダ保持部材によるスライダ
保持状態では前記第1の長尺体と第2の長尺体との連結
を解除可能な長尺体連結手段と、を備えている。
[作用] 上記構成のオートマチツクシートベルト装置では、スラ
イダ保持部材によってスライダが保持されると、長尺体
連結手段による第1の長尺体と第2の長尺体との連結が
解除される。このため、スライダ保持部材をスライダ及
び第2の長尺体と共に移動させても、この移動力が駆動
源へ伝達されることがない。したがって、スライダ保持
部材をスライダ及び第2の長尺体と共に軽い操作力で自
己の希望する位置に移動させることができ、ウエビング
装着高さの調節を容易に行なうことができる。
[実施例] 第2図には本考案に係るオートマチツクシートベルト装
置12の概略全体構成図が示されている。
車両14のルーフサイド16にはガイドレール18が設置され
ている。ガイドレール18の車両前方側端部は車両14のフ
ロントピラー20に沿って延長され、車両後方側端部はセ
ンタピラー22に沿って略直角に屈曲垂下されている。こ
のガイドレール18内にはスライダ24が移動可能に配置さ
れている。
スライダ24の先端部にはバツクル等の連結部材32を介し
てウエビング34の一端が結合されており、また、ウエビ
ング34の他端は、車両中央部に配設された巻取装置36に
層状に巻き取られて収容されている。巻取装置36には、
車両緊急時にこれを加速度センサで感知してウエビング
34の引き出しを瞬時に阻止するイナーシヤーロツク機構
が内蔵されている。この巻取装置36はセンタコンソール
38の内方で車体へ固定されている。
第1図に詳細に示す如く、ガイドレール18には長手方向
に沿って溝30が設けられている。溝30の側壁には互いに
対向する凹部30Aが形成されている。また、溝30の底壁
にはテープ収容溝30Bが連続して形成されており、後述
する長尺体連結手段によって連結された第1の長尺体と
してのテープ40及び第2の長尺体としてのテープ41がス
ライド可能に収容される。
一方、スライダ24には拡径案内部24A及び頭部24Bが形成
されている。案内部24Aの反ウエビング側の面は、案内
部24Aの長手方向に沿って緩やかな円弧状に形成されて
円弧面24Cとなっている。このスライダ24の拡径案内部2
4A及び頭部24Bが溝30にスライド可能に挿入される構成
である。また、溝30にスライド可能に挿入されたスライ
ダ24は、頭部24Bがテープ41の開口41A内に嵌入して連結
され、テープ41の移動に伴ってスライダ24もガイドレー
ル18に沿って移動するようになっている。この場合、ス
ライダ24はテープ41の長手方向へ若干量だけテープ41と
相対移動可能となっている。
ガイドレール18の下部外周にはリインフオースメント50
が配設されている。このリインフオースメント50は鋼板
から略箱状に形成されてガイドレール18を覆い、ガイド
レール18に作用する荷重を受けてガイドレール18を補強
するものである。リインフオースメント50の上端屈曲部
及び下端部には円孔50Aが夫々形成されており、この円
孔50Aにボルト52を挿入してリインフオースメント50を
車両本体に固着するようになっている。なお、下方の円
孔50Aはボルト52がテープ40、41の移動を妨げない位置
となっている。
リインフオースメント50の外周にはスライダ保持部材を
構成する可動プレート54がリインフオースメント50の長
手方向(第1図上下方向)に沿って一定量摺動可能に配
置されている。この可動プレート54は鋼板から折り曲げ
形成され、その両側には互いに平行とされた脚板56、58
が形成されて断面形状略コ字状となっている。
脚板56、58には車両前方方向(第1図矢印F方向)に向
かって略半円形状に突出した突起部60、62が形成され、
突起部60、62には水平でかつ同軸上に円孔64、66が夫々
形成されている。この円孔64は円孔66よりも大径とさ
れ、円孔64には段付アンカピン68の大径部68Aが、円孔6
6には小径部68Bが貫通するようになっている。
第3図及び第4図に示す如く、段付アンカピン68はスラ
イダ24の案内部24Aよりも車両前方側に位置してウエビ
ング34の張力を支持するようになっている。また、段付
アンカピン68はポール70を支持している。ポール70の両
側部には一対の脚板70Aが形成され、これらの脚板70Aに
は同軸上にピン挿入孔70Bが形成され段付アンカピン68
の大径部68Aが挿入する構成である。ポール70の一部に
は爪部72が形成されており、爪部72はスライダ24に形成
された凹部74と対応している。
ポール70を軸支する段付アンカピン68の大径部68Aには
ねじりコイルばね76が巻装されており、段付アンカピン
68を中心として爪部72をスライダ24の凹部74へ入り込む
方向(第3図及び第4図矢印D方向)へ付勢している。
この爪部72がスライダ24の凹部74へ入り込んでいる間
は、スライダ24はロツクされガイドレール18に沿った移
動は不可能となる。
可動プレート54の脚板56の円孔64の近傍には円孔90が形
成されている。この円孔90は、可動プレート54を上下方
向に摺動させた場合にリインフオースメント50に複数
(実施例では3個)形成されている円孔50Bと選択的に
対応するようになっている。円孔90の外方には、テンシ
ヨンホルダ96によってロツクピン92が支持されている。
第5図に示す如く、ロツクピン92の一端部には大径部94
が形成されており、この大径部94が円孔90に貫入されて
いる。さらに、円孔90に貫入された後の大径部94が円孔
50Bに貫入されるようになっており、これによって、可
動プレート54がリインフオースメント50に連結されて支
持される構成である。さらにこの場合、可動プレート54
がリインフオースメント50に沿って摺動することにより
異なる円孔50Bへ大径部94を嵌入することができ、これ
によって可動プレート54の連結位置を変更できるように
なっている。
ロツクピン92の大径部94には円板状のフランジ部95が半
径方向に突出して形成されている。また、ロツクピン92
の他端部はその中間部がテンシヨンホルダ96の貫通孔96
Aを貫通した後、ノブ98へ螺入されている。テンシヨン
ホルダ96とフランジ部95との間には圧縮コイルばね100
が介在されており、ロツクピン92は常に車両幅方向外方
(第5図矢印O方向)へ付勢されている。
テープ41に連結されたスライダ24の下方には、ロストモ
ーシヨンピース78が配置されている。ロストモーシヨン
ピース78には突起部78Aが形成されており、この突起部7
8Aがテープ41の開口41A内に入り込んで連結されてい
る。このため、ロストモーシヨンピース78はテープ41と
共に移動する。このロストモーシヨンピース78は、ロス
トモーシヨンレバー82及び後端リミツトスイツチ86に係
合可能である。
ロストモーシヨンレバー82及び後端リミツトスイツチ86
は、ピン84によって可動プレート54に軸支されている。
ロストモーシヨンレバー82には車両後方向(第3図及び
第4図右方)に突出した突出部82Aとポール70方向へ延
長される細幅の2叉の延長部82Bが一体形成されてい
る。この延長部82Bの先端部はポール70の爪部72を間に
挟んでポール70へ当接している。したがって、ロストモ
ーシヨンピース78がテープ41の移動に伴って下方向へ移
動すると、ロストモーシヨンピース78はロストモーシヨ
ンレバー82の突出部82Aに当接し、これによってロスト
モーシヨンレバー82がピン84を中心に第3図及び第4図
反時計回り方向へ回転するようになっている。さらに、
このロストモーシヨンレバー82の回転により、延長部82
Bがねじりコイルばね76の付勢力に抗してポール70の爪
部72をスライダ24の凹部74から離間する方向へ押圧する
ようになっている。
一方、後端リミツトスイツチ86には接触子86Aが突出形
成されている。接触子86Aは、ロストモーシヨンピース7
8の突片78Bが接触可能であり、接触子86Aが突片78Bに押
圧されることにより後端リミツトスイツチ86が作動し
て、スライダ24すなわちテープ40の停止位置を検出でき
るようになっている。
テープ41に連結されたロストモーシヨンピース78の下方
には、長尺体連結手段としてのレバー29が配置されてい
る。レバー29は略楔形に形成されており、テープ41の開
口41Aのうち最も下方に形成された開口41A内に上端部が
入り込んでテープ41に取付けられている。レバー29の中
央部には爪部31が形成されており、テープ40の開口40A
のうち最も上方に形成された開口40A内に嵌入可能とな
っている。すなわち、爪部31がテープ40の開口40A内に
嵌入した状態では、テープ41は、レバー29によってテー
プ40に連結されてテープ40と共に移動するようになって
いる。
レバー29の直上(すなわち、ロストモーシヨンピース78
とレバー29との間)のテープ41にはリターンスプリング
33が配置されており、常にレバー29をテープ41の下端部
方向、換言すればレバー29の爪部31がテープ40の開口40
Aに嵌入する方向(第3図及び第4図右方向)へ付勢し
ている。
またレバー29はガイドピン35に係合可能となっている。
ガイドピン35は可動プレート54の下端部に取付けられて
おり、テープ41と共に移動するレバー29の移動軌跡上に
位置している。このため、レバー29がテープ41と共にガ
イドレール18の上方から降下すると、レバー29の下端部
がガイドピン35に当接し、さらに下方への移動に伴っ
て、リターンスプリング33の付勢力に抗して第3図及び
第4図左方向(レバー29の爪部31がテープ40の開口40A
から離間する方向)へ移動するようになっている。
レバー29を介してテープ41に連結されてガイドレール18
の端部から突出するテープ40は、第2図に示す如く、ガ
イドレール18から延長された補助ガイド18Aに案内され
て駆動装置28に連結されている。このため、駆動装置28
の駆動によってテープ40が移動するようになっている。
ガイドレール18の車両前端部には、前端リミツトスイツ
チ26がスライダ24に当接可能に配置されている。前端リ
ミツトスイツチ26は、スライダ24の車両前方側の停止位
置を検出するようになっている。
次に本実施例の作用を説明する。
乗員が着座する場合には、スライダ24はガイドレール18
の車両前方側端部に位置しており、また、レバー29の爪
部31はテープ40の開口40Aのうち最も上方に形成された
開口40A内にリターンスプリング33の付勢力によって嵌
入してテープ41はテープ40に連結されている。さらに、
前端リミツトスイツチ26はオン状態となっており、駆動
装置28のモータ29は停止している。ウエビング34とシー
トとの間は広くなっているので乗員はシートへ着座する
ことができる。
乗員がシートへ着座してドアを閉めると、図示しないド
アスイツチが作動して駆動装置28が正回転する。ここ
で、駆動装置28に連結されたテープ40はレバー29によっ
てテープ41に連結されているため、駆動装置28の駆動力
はテープ40を介してテープ41で伝達されテープ41に引張
力が生じる。このため、スライダ24がガイドレール18に
沿って車両後方側へ移動される。
また、スライダ24が移動と同時に前端リミツトスイツチ
26がオフ状態となる。
スライダ24がテープ40、41と共に車両後方側に移動し、
テープ41に連結されているロストモーシヨンピース78が
ロストモーシヨンレバー82の突出部82Aと当接すると、
ロストモーシヨンレバー82は第3図反時計回り方向へ回
転する。このロストモーシヨンレバー82の回転により、
延長部82Bはポール70をねじりコイルばね76の付勢力に
抗して段付アンカピン68を中心に第3図矢印C方向へ回
転させる。この状態が保持されている間にスライダ24の
下端部(凹部74の先端)がポール70の爪部72と干渉する
ことなく第3図下方へ通過する。
スライダ24の移動が進行し、ロストモーシヨンピース78
がロストモーシヨンレバー82の突出部82Aを通過する
と、ロストモーシヨンレバー82によるポール70の押圧が
解除される。このため、ポール70はねじりコイルばね76
の付勢力によって矢印D方向へ回転し、爪部72がスライ
ダ24の凹部74へと入り込む(第3図図示状態)。これに
より、スライダ24がポール70及び段付アンカピン68を介
して可動プレート54に強固にロツクされたことになる。
さらにテープ40、41の移動が進行すると、テープ41と共
に降下するレバー29の下端部がガイドピン35に当接し、
さらに下方への移動に伴って、リターンスプリング33の
付勢力に抗して第3図左方向へ移動する。このため、レ
バー29の爪部31がテープ40の開口40Aから抜け出してレ
バー29によるテープ40とテープ41との連結が解除され、
レバー29はガイドピン35に保持された状態となって、テ
ープ40のみが下方へ移動する。また、テープ40とテープ
41との連結解除と同時に、ロストモーシヨンピース78の
突片78Bが後端リミツトスイツチ86の接触子86Aを押し下
げて後端スイツチ86が作動される。このため、図示しな
い制御装置によって駆動装置28が停止されテープ40の移
動が停止する(第4図図示状態)。これにより、乗員は
ウエビング装着状態となる。
ウエビング34の装着後にウエビング装着高さの調節を行
なう場合には、ノブ98を操作する。すなわち、ノブ98を
車両室内側へ引いたままの状態で可動プレート54を上方
に移動させ、乗員の最適位置でリインフオースメント50
の円孔50Bと可動プレート54の円孔90とを対応させてノ
ブ98の引きを解除する。ノブ98の解除後には、圧縮コイ
ルばね100の付勢力によってロツクピン92は車両幅方向
外側に移動し、大径部94が円孔106、64、50Bに挿入して
可動プレート54が固定される。このため、乗員は最適な
ウエビング装着高さとなると共に、確実に拘束される。
さらにこの場合、装着高さ調節の際にはレバー29による
テープ40とテープ41との連結が解除されているため、可
動プレート54をスライダ24及びテープ41と共に移動させ
ても、この移動力がテープ40及びこれに連結されたモー
タ29へ伝達されることがない。したがって、可動プレー
ト54をスライダ24及びテープ41と共に軽い操作力で自己
の希望する位置に移動させることができ、ウエビング装
着高さの調節を容易に行なうことができる。
ウエビング34の装着を解除する際においては、乗員がド
アを開けるとドアスイツチがオンして駆動装置28が逆回
転する。このため、テープ40が第4図上方へ移動してテ
ープ41に当接して押圧し、テープ41がレバー29と共に上
方へ移動する。このため、ガイドピン35に保持された状
態となっていたレバー29は、順次リターンスプリング33
の付勢力によって第4図右方向へ移動し、爪部31がテー
プ40の開口40A内に嵌入する。このため、テープ41は再
びレバー29によってテープ40に連結される。
テープ40とテープ41との連結後には、テープ40がレバー
29及びロストモーシヨンピース78と共に第3図上方向へ
移動し、ロストモーシヨンピース78がロストモーシヨン
レバー82の突出部82Aに当接してロストモーシヨンレバ
ー82を反時計回り方向へ回転させる。このため、ロスト
モーシヨンレバー82の延長部82Bがポール70を矢印C方
向へ回転させ、ポール70の爪部72がスライダ24の凹部74
から抜け出す。これにより、スライダ24の移動が可能と
なり、テープ40、41の移動に伴ってスライダ24がガイド
レール18に沿って順次車両前方側へ移動される。また、
スライダ24の移動と同時に後端リミツトスイツチ86がオ
フ状態となる。
スライダ24の移動が進行し、ガイドレール18の車両前方
側端部に達すると、前端リミツトスイツチ26が再びオン
状態となって駆動装置28が停止される。これにより、ウ
エビング34とシートとの間に広い空間が生じて乗員はシ
ートから離れることができる。
このように、スライダ24がガイドレール18の車両後方側
端部に達しウエビング装着状態となると、レバー29によ
るテープ40とテープ41との連結が自動的に解除されるた
め、軽い操作力でウエビング装着高さの調節を行なうこ
とができる。
[考案の効果] 以上説明した如く本考案に係るオートマチツクシートベ
ルト装置は、スライダ保持部材によるスライダの保持位
置を変更する場合には長尺体連結手段による第1の長尺
体と第2の長尺体との連結が解除されるため、スライダ
保持部材を移動させる際の操作力が低減され、ウエビン
グ装着高さの調節を容易に行なうことができるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るオートマチツクシートベルト装置
の可動プレート周辺の分解斜視図、第2図はオートマチ
ツクシートベルト装置の全体構成図、第3図及び第4図
はレバーの作動状態を示す可動プレート周辺の一部切欠
き縦断面図、第5図はノブの周辺部品の断面図である。 12……オートマチツクシートベルト装置、18……ガイド
レール、24……スライダ、28……駆動装置、29……レバ
ー(長尺体連結手段)、31……爪部、33……リターンス
プリング、35……ガイドピン、40……テープ(第1の長
尺体)、41……テープ(第2の長尺体)、54……可動プ
レート(スライダ保持部材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内に配置されたガイドレールと、乗員
    拘束用のウエビングが取り付けられると共に前記ガイド
    レールに案内されてウエビング装着解除位置からウエビ
    ング装着位置まで移動可能なスライダと、ウエビング装
    着位置において前記スライダに係合してこれを保持する
    と共にこの保持位置をスライダ保持状態のままで変更可
    能なスライダ保持部材と、駆動源に連結された第1の長
    尺体と、前記スライダに連結され駆動力を受けて前記ス
    ライダを前記ガイドレールに沿って移動させる第2の長
    尺体と、前記第1の長尺体と第2の長尺体との間に配置
    されて両者を連結し駆動源の駆動力を前記第1の長尺体
    から第2の長尺体へ伝達すると共に前記スライダ保持部
    材によるスライダ保持状態では前記第1の長尺体と第2
    の長尺体との連結を解除可能な長尺体連結手段と、を備
    えたオートマチツクシートベルト装置。
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