JPH0862219A - 還元型抗原に対する抗体アッセイ試薬及びそれを使用した測定方法 - Google Patents

還元型抗原に対する抗体アッセイ試薬及びそれを使用した測定方法

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JPH0862219A
JPH0862219A JP21678194A JP21678194A JPH0862219A JP H0862219 A JPH0862219 A JP H0862219A JP 21678194 A JP21678194 A JP 21678194A JP 21678194 A JP21678194 A JP 21678194A JP H0862219 A JPH0862219 A JP H0862219A
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hcv
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Yuzo Inoue
裕三 井上
Toshinori Takei
俊憲 武井
Susumu Tokita
進 時田
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/576Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for hepatitis
    • G01N33/5767Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor for hepatitis non-A, non-B hepatitis

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 試料中のC型肝炎ウイルス(HCV)抗原と
免疫学的に反応性の抗体の存在を同定するためのアッセ
イ方法において、抗還元型HCV抗体特に、33C抗原
に対する抗体を高い感度で正確に測定する。 【構成】 抗原としてHCVゲノム上のNS3領域にコ
ードされているタンパク質抗原またはそれと実質的に同
等の作用を有するペプチドを少なくとも用い、該抗原が
還元型NS3関連抗原の形態を実質上保有するように変
換または保持されていることにより、抗還元型HCV抗
体を高い感度で測定できる。その変換保存処理は、還元
型NS3関連抗原を乾燥状態、不活性ガス中あるいは脱
酸素剤存在下で保持するとか、チオール基を、チオール
基保護または修飾試薬で修飾するとか、システイン残基
を、遺伝子組換え技術、例えば特定部位変異誘発法など
により修飾し、変異体リコビナントNS3関連抗原とし
て製造するとか、などである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、試料中のC型肝炎ウイ
ルス(HCV)抗原と免疫学的に反応性の抗体の存在を
同定するためのアッセイ、特に該抗原中に存在するシス
テイン残基を還元型あるいは還元型誘導体に変換あるい
は保持し、特異的に該還元型抗原またはその還元型抗原
誘導体と特異的に反応性の抗体を検出することに関す
る。HCVゲノムのNS3領域、特に33C抗原のシス
テイン残基が還元型あるいは還元型誘導体に変換されて
いるかあるいはその還元型に保持されているものは、C
型肝炎ウイルス(HCV)に曝された個体の体液中の抗
体検出試薬として有用である。特に、本発明はC型肝炎
ウイルス(HCV)に対する抗体を高い感度で測定する
と共により正確に測定するための測定用試薬に関する。
【0002】
【従来の技術】急性ウイルス肝炎は、これまでA型肝炎
ウイルス(HAV)、B型肝炎ウイルス(HBV)など
のウイルスにより引き起こされていることが見出されて
きているが、これらHAVやHBV、サイトメガロウイ
ルス、エプスタイン−バールウイルスに対する抗体が検
出されない急性肝炎が臨床的に見出され、これを非A非
B型肝炎(NANBH)と呼ぶことが提案された。HB
Vに対しては優れた試験法の開発が成功していることか
ら、現在では輸血後肝炎の大部分が非A非B型肝炎であ
るという状況になっており、この意味でも非A非B型肝
炎の有効な試験法の開発が求められた。
【0003】このような中にあって、慢性非A非B型肝
炎感染チンパンジーの血液から遺伝子組換え法によりク
ローニングされた非A非B型肝炎の因子はC型肝炎ウイ
ルス(HCV)と名付けられた(欧州特許公開第318
216号〔EP−A−0318216〕、同第3882
32号〔EP−A−0388232〕)。こうしてC型
肝炎ウイルス(HCV)による感染を診断する方法とし
ては、1988年に米国カイロン社よりC100−3抗
原を使用したHCV抗体測定系が開発された。このC1
00−3と呼ばれる抗原は、そのアミノ末端にヒトスー
パーオキサイドディスムターゼ(SOD)に由来する1
54個のアミノ酸残基、EcoRI制限酵素部位を含む
合成DNAアダプターの発現で導かれる5個のアミノ酸
残基、クローン化されたHCVゲノム由来のcDNAフ
ラグメントの発現で導かれる363個のアミノ酸残基及
びMS2クローニングベクターDNAから導かれる5個
のカルボキシ末端にある5個のアミノ酸残基を含むもの
であると報告されている。
【0004】1991年には、HCVゲノム上の構造領
域であるコア領域およびC100−3抗原とは重複しな
いNS3領域にコードされる33C抗原の使用により更
に感度および検出率の優れたHCV抗体測定系が開発さ
れた。さらにNS4領域にコードされる抗原の使用も図
られている。これらHCV抗体の測定法としては、赤血
球やラテックス粒子を抗原担持担体として用いる凝集
法、ビーズ、チューブ、あるいはプレートを抗原固相化
担体として用いるイムノメトリック法等が用いられてい
る。
【0005】しかし、抗原を担体上へ固相化する工程中
あるいは調製された試薬の保存中に抗原の活性が反応溶
液中で急激に低下し、抗原抗体反応が十分に進行できな
いために測定感度が十分に上がらない、更には抗原の活
性が経時的に変化するために感度の再現性が悪化する等
の問題があった。本発明者等は先にこのHCV抗体測定
系における感度不良の問題は、HCV抗原、特にHCV
ゲノム上のNS3領域にコードされているタンパク質に
含まれているシステインが自然酸化を受け、ジスルフィ
ド結合等になることに起因するとの知見に基づきHCV
測定系に還元剤、特にチオール保護剤を添加することに
より、そのHCV抗体測定系の感度の低下の問題を防止
でき、さらにその還元剤処理は該測定系に悪影響を与え
ないものであることを確かめた。こうして検体中のHC
V抗体を免疫学的方法により測定するための試薬におい
て、該HCV抗原またはそれと実質的に同等の作用を有
するペプチド含有試薬に還元剤を含有せしめること、あ
るいは担体に固相化したHCV抗原またはそれと実質的
に同等の作用を有するペプチドを還元剤で処理した試薬
を提供した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】こうした試薬を用いて
さらに研究を進めるなかで、HCV陽性検体中にはHC
Vゲノム上のNS3領域にコードされているタンパク質
に含まれているシステインの酸化型に対する抗体よりも
その還元型に対する抗体の方がC型肝炎ウイルス(HC
V)に曝された個体の体液中でははるかに高い力価で存
在を示すことを見出した。したがって、HCV陽性検体
を検出するには安定してHCVゲノム上のNS3領域に
コードされているタンパク質のうち還元型システイン残
基を含有するタンパク質部分に対する抗体(以下、単に
「抗還元型HCV抗体」という。)を検知する系を利用
するのが有用である。しかしながら、これまでは上記し
たようにペプチド含有試薬に還元剤を含有せしめると
か、担体に固相化したHCV抗原を一旦還元剤で処理す
るなどのことしかなされておらず、確実に抗還元型HC
V抗体のみを検知する系は他には知られていなかった。
また、一旦還元型のシステイン残基を含有するタンパク
質部分が測定の途中などで酸化型に変化してしまうとい
う問題を解決できなかった。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明者等は、より確実にHC
V陽性検体を検出するためには、安定して少なくとも該
抗還元型HCV抗体を検出できる測定系であれば、非常
に有用との考えのもと鋭意研究した結果、HCVゲノム
上のNS3領域にコードされているタンパク質,特に3
3C抗原のうちのシステイン残基を該抗還元型HCV抗
体とのみ反応できるようにすればよいことを見出し、本
発明を完成したものである。
【0008】即ち、本発明は、検体中のHCV抗体を免
疫学的方法により測定するための抗原またはそれと実質
的に同等の作用を有するペプチド含有試薬において、該
HCVゲノム上のNS3領域にコードされているタンパ
ク質抗原(以下、単に「NS3抗原」という。)または
それと実質的に同等の作用を有するペプチド(以下、単
に「NS3抗原関連ペプチド」という。)中に存在する
システイン残基を、該NS3抗原またはNS3抗原関連
ペプチドに存在する還元型システイン残基を含有するタ
ンパク質抗原部分に免疫学的かつ特異的に反応性の抗体
(以下、単に「抗還元型HCV抗体」という。)と免疫
学的かつ特異的に反応性の残基に変換または保持されて
いることを特徴とする試薬及びその製造法に関する。な
お、NS3抗原及びNS3抗原関連ペプチドを含めて、
NS3関連抗原と略称する。該抗還元型HCV抗体は、
HCV陽性検体において抗酸化型HCV抗体よりもはる
かに高い力価で存在することが見出され、この抗還元型
HCV抗体に特異的に反応する抗原を試薬として用いる
ことにより、測定系の感度を高めたり、測定結果の信頼
性を高めることができる。ここで抗酸化型HCV抗体と
はNS3抗原に対して酸化状態においても反応性の抗体
を指す。
【0009】NS3関連抗原中に存在するシステイン残
基は、以下(1)〜(5)からなる群から選ばれた処理
を施すことにより、該抗還元型HCV抗体と免疫学的か
つ特異的に反応性の残基に変換するかまたはそのような
残基を保持しているようにされることができると考えら
れるが、要は該NS3関連抗原が該抗還元型HCV抗体
と免疫学的かつ特異的に反応性のものに変換されるか、
あるいは該抗還元型HCV抗体と免疫学的かつ特異的な
反応性の保持されているものであればよい。 (1)NS3関連抗原をその中に存在するシステイン残
基が還元型となるよう還元剤で処理し、得られた還元型
NS3関連抗原を乾燥状態、不活性ガス中あるいは脱酸
素剤存在下で保持する、(2)NS3関連抗原中に存在
するシステイン残基のチオール基を、チオール基保護ま
たは修飾試薬、例えばヨードアセトアミド、ヨード酢
酸、p−クロロマーキュリ安息香酸、ヨウ化メチル、あ
るいは水銀、鉄、鉛などの金属などで修飾する、(3)
NS3関連抗原中に存在するシステイン残基を、遺伝子
組換え技術、例えば特定部位変異誘発法などにより修飾
し、変異体リコビナントNS3抗原またはNS3抗原関
連ペプチドを製造する、(4)NS3関連抗原をその中
に存在するシステイン残基が還元型となるよう還元剤で
処理し、次に還元剤除去後得られた還元型の該NS3関
連抗原を酸化防止剤の存在下使用直前まで保持する、
(5)NS3関連抗原の中に存在するジスルフィド結合
(−S−S−)を開裂させて、チオール基を形成できる
酵素、例えばジスルフィド・レダクターゼなどで処理す
る、及び(6)NS3関連抗原の中に存在するシステイ
ン残基に基質親和性をもつものでNS3抗原またはNS
3抗原関連ペプチドを処理する。
【0010】本発明で用いる抗原としては、システイン
残基を有するものであり、特には還元型システイン残基
を有するものである。特表平2−500880号公報、
欧州特許公開第318216号〔EP−A−03182
16〕、同第388232号〔EP−A−038823
2〕には、C型肝炎ウイルス(HCV)のゲノムのクロ
ーニングにより得られたDNA配列をもつクローンが開
示されており、その開示された配列を利用して得られ、
システイン残基を有するものは、本発明で用いる抗原の
一つとして考えられる。上記文献には、C100−3ク
ローンにより発現されるC100−3抗原の記載があ
り、このC100−3と呼ばれる抗原は、そのアミノ末
端にヒトスーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)
に由来する154個のアミノ酸残基、EcoRI制限酵
素部位を含む合成DNAアダプターの発現で導かれる5
個のアミノ酸残基、クローン化されたHCVゲノム由来
のcDNAフラグメントの発現で導かれる363個のア
ミノ酸残基及びMS2クローニングベクターDNAから
導かれる5個のカルボキシ末端にある5個のアミノ酸残
基を含むと報告されている。HCV配列の第1番目〜第
150番目のアミノ酸残基を含むものはHCV−コア
(Core)抗原として知られている。HCV配列の第
1192番目〜第1457番目のアミノ酸残基を含むも
のは、NS3領域からのポリペプチドでクローン33に
より発現され、33C抗原として知られている。HCV
配列の第1676番目〜第1931番目のアミノ酸残基
(256個のアミノ酸残基からなる)を含むものは、N
S4領域からのポリペプチドである。本発明で用いる抗
原としては、NS3領域からのポリペプチドが挙げら
れ、特に、33C抗原またはそれと実質的に同様な活性
を持つものが挙げられる。
【0011】ここで抗原の活性とは、特異的な抗原抗体
反応をなすことができるものをいい、特に検体中の特異
抗体と免疫学的方法で反応する特異抗原の活性を指すも
ので、抗還元型HCV抗体と反応しうるものである。本
発明で用いる抗原は、このような性状を持つものであれ
ば、遺伝子工学的手法によって作製された発現産物たる
組換え抗原、あるいは合成ペプチドであるものも格別の
制限無く用いることが出来る。本発明で用いられる遺伝
子工学的手法によって作製された発現産物たる組換え抗
原、すなわち遺伝子組換え法で産生された抗原は、例え
ば遺伝子組換え技術を適用し、天然HCVなどのウイル
スなどからクローニングにより得られたDNA配列ある
いは既に知られたHCVなどのゲノム配列から、酵素な
どを用いたり、化学合成により得られたDNA配列を、
微生物あるいは動物、植物、昆虫及びそれらの培養細胞
などで発現させて得られたリコビナント抗原である。こ
のリコビナント抗原としては、例えば、HCVなどのゲ
ノムの別々の抗原領域を発現させた組換え蛋白質(リコ
ビナント蛋白質)の少なくとも1種であることができ
る。本発明で用いられる遺伝子組換え法で産生された抗
原としては、好ましくは融合蛋白質として得られるもの
である。特に、本発明の上記(3)の処理方法では、変
異体リコビナントNS3抗原またはNS3抗原関連ペプ
チド(変異体リコビナントNS3関連抗原)を合成する
には、例えば、特定部位変異誘発法(アル、ウー(R.
Wu)及びエル、グロスマン(L.Grossman)
編、メソーズ・イン・エンザイモロジー(Method
s in Enzymology)、Vol.154、
アカデミック・プレス、ニュー・ヨーク(Academ
ic Press、New)、1987年、セクション
IV、第3291頁以降、例えば、第329頁、第35
0頁、第367頁、第382頁など)などの方法に従っ
て行うことができる。該システイン残基は、例えば、欠
失などの除去を施したり、あるいは他のアミノ酸で置換
したり、さらには近傍配列を除去したり、他の配列で置
換するなどの処理ができる。これらの決定は実験により
なすことができる。該システイン残基は、中性のアミノ
酸、例えば、グリシン、バリン、アラニン、ロイシン、
イソロイシン、チロシン、フェニルアラニン、ヒスチジ
ン、トリプトファン、セリン、スレオニン、メチオニン
などに置き換えることが挙げられる。
【0012】さらに好ましくはこのリコビナント抗原は
CKS、SOD、β−ガラクトシダーゼ、グルタチオン
S−トランスフェラーゼ、プロテインAのIgG結合
領域、マルトース結合蛋白質、あるいはそれらの関連蛋
白質の融合蛋白質として得られるものであることができ
る。例えば、宿主細胞として大腸菌を用いてCKS融合
蛋白質発現系の遺伝子産物として得られるもの、特には
CKSの全248個のアミノ酸配列のうち最初の239
個のアミノ酸配列をもつものとの融合蛋白質、及び宿主
細胞として酵母を用いてSOD融合蛋白質発現系の遺伝
子産物として得られるものが挙げられる。
【0013】CKS融合蛋白質発現系によるものとして
は、例えば、特開平4─253998公報や特開平4─
281792公報に記載のものが挙げられ、さらには例
えばpHCV−23リコビナント抗原、pHCV−29
リコビナント抗原、pHCV−31リコビナント抗原、
pHCV−34リコビナント抗原、pHCV−45リコ
ビナント抗原、pHCV−48リコビナント抗原、pH
CV−49リコビナント抗原、pHCV−50リコビナ
ント抗原、pHCV−51リコビナント抗原、pHCV
−57リコビナント抗原、pHCV−58リコビナント
抗原、pHCV−101リコビナント抗原、pHCV−
102リコビナント抗原、pHCV−103リコビナン
ト抗原、pHCV−104リコビナント抗原、pHCV
−105リコビナント抗原、pHCV−107リコビナ
ント抗原、あるいはそれらをペプチダーゼや化学的開裂
試薬で処理などし、プロセッシングして得られたペプチ
ド、例えばCKS遺伝子由来ペプチド部分の切断してあ
るものなどが挙げられる。融合部位は、例えば臭化シア
ン、ヒドロキシルアミン、ギ酸、酢酸−ピリジン溶液、
2−(2−ニトロフェニルスルフェニル)−3−ブロモ
インドール−スカトールなどの化学的な処理で切断しう
るようなものか、トリプシン、リシルエンドプロテアー
ゼ、Xa因子、トロンビン、ヒト血漿カリクレインなど
の酵素で切断しうるようなものとされていることができ
る。こうして得られた形質転換体は、その大腸菌、酵母
などの細胞を、ガラスビーズ、アルミナビーズなどを備
えていてもよいホモジュナイザー、ワーリングブレンダ
ー、フレンチプレス、超音波破砕機などの機械的方法、
リゾチームなどの酵素による方法、凍結融解や浸透圧に
よる物理的方法あるいはドデシル硫酸ナトリウム(SD
S)、トウィーン(Tween:商品名)、トライトン
X(Triton X:商品名)などの界面活性剤、ア
セトン、ブタノールなどの有機溶媒、EDTAなどのキ
レート化剤などを用いる化学的方法などにより破砕する
ことができる。細胞を破砕する際、懸濁液中にプロテア
ーゼ阻害剤などを添加しておくこともできる。
【0014】超音波処理は、例えば、懸濁溶液試料を1
0〜60kHzの音波(超音波)を出すことのできる超
音波振動子に適用することにより細胞を破壊することの
できる装置にかけて行うことができ、そのような装置と
しては棒状の超音波振動子を試料に浸す型のものや、超
音波振動子を取り付けたカップ状の容器に試料をいれ処
理する型のものや、連続処理が可能なように循環式にさ
れた型のもの、さらにはビーズなどと共に試料を処理で
きるようにしたもの等が挙げられる。こういった超音波
破砕装置は、大岳製作所(株)、セントラル科学貿易
(株)、セイコー電子工業(株)などから市販されてい
る。超音波処理は、細胞を破砕するに十分な時間処理す
ることにより行われ、使用試料の量や使用出力に応じて
適宜適当に選ぶことができ、通常約1分間から約2時間
の範囲で選ぶことができる。
【0015】得られた抗原含有形質転換体細胞液は、例
えば硫酸アンモニウムなどの蛋白質沈殿剤などを用いて
の塩析、エタノールなどの有機溶媒による沈殿法、界面
活性剤などを用いての抽出、透析、密度勾配遠心などの
遠心分離法、限外濾過法、イオン交換樹脂、イオン交換
セルロース、イオン交換セファデックス、アルミナ、ハ
イドロキシアパタイトなどによる吸着、カラムクロマト
グラフィー、電気泳動法、デキストランゲル、ポリアク
リルアミドゲル、ポリエチレングリコールジメタクリル
酸ゲル、アガロースゲル、多孔質シリカガラス、分子ふ
るい法、モノクローナル抗体などを利用したアフィニテ
ィクロマトグラフィーによりさらに分離、精製されるこ
とができ、使用に適したものに加工できる。これらの処
理は、任意に適した方法を選び組み合わせてよい。これ
らの処理にあたっては、還元状態でその処理を行うこと
ができ、例えば還元剤を含有する媒質を使用したり、酸
素との接触を排除し得るように不活性ガス雰囲気中で処
理をしたり、脱酸素剤共存下あるいは脱酸素剤のある雰
囲気中で処理を行うことができる。還元剤としては、例
えばジチオスレイトール、ジチオエリスリトール、チオ
グリコール酸、システイン、グルタチオン、2−メルカ
プトエタノール、2−メルカプトエチルアミンおよびこ
れらの混合物から成る群より選ばれた少なくとも一つで
あるものにより処理されていることができる。この処理
においては、特に、ジチオスレイトール、グルタチオ
ン、2−メルカプトエタノール等が好ましい。
【0016】本発明で用いる抗原は、上記抗還元型HC
V抗体と実質的に免疫学的に特異的に反応しうる性状を
持つものであれば、遺伝子工学的手法によって作製され
た発現産物たる組換え抗原、あるいは合成ペプチドであ
るものも格別の制限無く用いることが出来る。本発明に
おいては、たとえ分子中にシステインのチオール基また
はそれに由来するジスルフィド結合を有していてもそれ
らが該抗原の活性に影響を与えうる基でない場合は、本
発明での処理をなす対象抗原としてそれを意図はしな
い。本発明で用いられる測定対象試料検体としては、全
血、血清、血漿、などの生物由来材料をあげることがで
きるが、これらに限定されるものではない。
【0017】本発明では、不溶性担体などの担体に、上
記の(1)〜(6)からなる群から選ばれた処理を施し
て得られたNS3関連抗原を感作し、こうして得られた
感作担体を用いて、検体中の特異抗体を免疫学的に測定
するために使用する試薬が製造される。上記(1)の方
法に従えば、例えば担体にその還元型の抗原を感作した
後、凍結乾燥させるか、又は得られた感作担体を実質的
に還元剤非存在のもとで不活性ガス雰囲気の下、適当な
緩衝液に分散させることにより達成することが出来る。
こうして得られた試薬は不活性ガス雰囲気下その使用直
前まで保存される。このようにして得られた試薬は、測
定時においても還元剤非存在のもとでその測定を行うこ
とが出来る。不活性ガスとしては、窒素ガス、アルゴン
ガス、ヘリウムガス、炭酸ガス、それらの任意の混合ガ
スなどが挙げられる。担体にその還元型の抗原を感作す
る前に、必要に応じ、抗原は例えばジチオスレイトー
ル、ジチオエリスリトール、チオグリコール酸、システ
イン、グルタチオン、2−メルカプトエタノール、2−
メルカプトエチルアミンおよびこれらの混合物から成る
群より選ばれた少なくとも一つであるものにより処理さ
れていることができる。この処理においては、特に、ジ
チオスレイトール、グルタチオン、2−メルカプトエタ
ノール等が好ましい。本発明においては、上記感作処
理、凍結乾燥処理、保存及び測定操作のいずれかあるい
はそのすべての処理にわたって脱酸素剤共存下または脱
酸素剤のある雰囲気中で行うことができる。脱酸素剤と
しては、無機系の鉄粉末、アルカリ金属あるいはアルカ
リ土金属の亜硫酸水素塩、亜硫酸塩、チオ硫酸塩、ピロ
亜硫酸塩など、有機系のアスコルビン酸、ハイドロキノ
ン、カテコールなどが挙げられる。脱酸素剤としては、
市販のエージレス(商品名)として入手できるものが挙
げられる。ここで脱酸素剤としては、上記還元剤、さら
にはチオール保護剤とは異なる。
【0018】ここで用いることが出来る不溶性担体とし
ては、不溶性担体として広く知られたものが挙げられ、
例えば合成樹脂、ニトロセルロース等の天然あるいは合
成の高分子等から作られたものの他、ラテックス粒子等
あるいは赤血球等が挙げられる。上記(2)の方法に従
えば、例えば抗原をチオール基修飾試薬で処理し、次に
修飾抗原を感作した後、適当な緩衝液に分散させること
により達成することが出来る。チオール基修飾試薬とし
ては、ヨード酢酸、ヨードアセトアミド、ブロモ酢酸な
どのハロゲノ酢酸またはそのアミド、2−ブロモプロピ
オン酸など、N−エチルマレイミド、p−クロロマーキ
ュリ安息香酸、ヨウ化メチル、あるいは水銀、鉄、鉛な
どの金属、テトラチオン酸カリウム、テトラチオン酸ナ
トリウム、メチルメタンスルホネート、2−ヒドロキシ
エチルジスルフィド、S−アセチルメルカプトコハク酸
無水物、N,N’−o−フェニレンジマレイミド、グル
タチオン、ジチオピリジンまたはそのN−オキサイド体
などが挙げられる。上記(4)の方法に従えば、例えば
担体にその抗原を感作した後、得られた感作担体を酸化
防止剤(還元剤やチオール保護剤を除く)を含有する雰
囲気下、適当な緩衝液に分散させることにより達成する
ことが出来る。また、本発明は、上記(1)〜(6)か
らなる群から選ばれた処理を施して得られたNS3関連
抗原を不溶性担体に固相化することによって得られた固
相化抗原を用いて、エンザイムイムノアッセイ(EI
A)、ラジオイムノアッセイ(RIA)、あるいはフル
オロイムノアッセイ(FIA)等の方法により検体中の
特異抗体を免疫学的に測定するために使用する試薬が製
造される。不溶性担体にHCV抗原を固相化した後、得
られた抗原結合固相を前記の(1)〜(6)からなる群
から選ばれた処理を施し、次に緩衝液に浸漬し、達成す
ることが出来る。本発明において試料中の抗原と免疫学
的に反応性の抗体を測定するにあたっては、抗原抗体反
応にあずかる抗原は、必要に応じて、固定担体に固定し
ておき、この固定担体を、分析対象としての抗体等を含
有する試料と接触させ、こうして固定担体に固定された
抗原と、分析試料中の抗体等とを特異的に結合反応せし
め、この特異的に結合した分析対象物を検知することに
よりおこなうことができる。
【0019】ここで用いることが出来る不溶性又は固体
の担体としては、固相化用担体として広く知られたもの
が挙げられ、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリ塩化
ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、テフ
ロン、ポリアセタール、ポリアクリルアミド、ポリメタ
クリレート、ポリアクリレート、スチレン−メタクリレ
ート共重合体、ポリグリシジルメタクリレート、アクロ
レイン−エチレングリコールジメタクリレート共重合体
等のポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエ
ポキシ樹脂など合成樹脂、寒天、アガロース、架橋アガ
ロース、架橋アルギン酸、架橋グアガム、紙、セルロー
ス、ニトロセルロース、カルボキシルセルロースなどの
セルロースエステルあるいは混合セルロースエステル、
デキストラン、ゼラチン、キチン、コラーゲン、綿な
ど、重合アミノ酸、多糖等の天然あるいは合成の修飾あ
るいは非修飾の重合炭水化物、重合炭化水素などの高分
子、それらの架橋誘導体など、ガラス、例えば活性化ガ
ラス、シリカゲル、アルミナ、カオリン、タルク、シリ
カ−アルミナ、セラミック、カーボン、硫酸バリウム、
硫酸マグネシウムなどから選ばれたものであり、粒子、
微粒子、膜、ビーズ、チューブ、プレート、マイクロプ
レート、マイクロタイター・ウェル、マイクロチュー
ブ、ストリップ等の形状のものがある。さらには赤血
球、ラテックス粒子、乳剤などが挙げられる。
【0020】本発明において試料中の抗原と免疫学的に
反応性の抗体を測定するにあたっては、ラジオイムノア
ッセイ、酵素免疫測定法、螢光免疫測定法、化学又は生
物発光免疫測定法、及び凝集反応免疫測定法などの方法
によることができる。また化学発光免疫測定法は自動化
された測定ができ好ましい方法でもある。ラジオイムノ
アッセイ、酵素免疫測定法、化学又は生物発光あるいは
螢光免疫測定法などでは、 125I、 3Hなどの放射性物
質、西洋わさびペルオキシダーゼ、β−D−ガラクトシ
ダーゼ、アルカリフォスファターゼなどの酵素、フルオ
レッセインなどの螢光色素、アクリジニウムエステル類
などの化学発光色素、金コロイド、セレンコロイドある
いは有色ラテックス粒子などの有色物質、発光又は発色
物質などで標識された抗原などが試薬として用いられ、
分析試料中の抗体、複合体等と特異的に結合反応せしめ
られ、その放射活性、酵素活性、化学発光あるいは色の
有無などを測定して、試料中の抗体等が存在していたか
否かを判別することができる。
【0021】本発明においては、例えば、検知用試薬と
して、4−ヒドロキシフェニル酢酸、1,2−フェニレ
ンジアミン、テトラメチルベンジジンなどと西洋ワサビ
・ペルオキシダーゼ、ウンベリフェリルガラクトシド、
ニトロフェニルガラクトシドなどとβ−D −ガラクトシ
ダーゼ、ウンベリフェリルホスフェート、ニトロフェニ
ルホスフェート、NADPなどとアルカリフォスファタ
ーゼ、グルコース−6−リン酸・デヒドロゲナーゼなど
の酵素試薬、放射性物質試薬、フルオレッセインイソチ
オシアネート、テトラメチルローダミンイソチオシアネ
ート、アクリジニウムエステル類、発光ランタニドなど
を用いている螢光試薬、発光試薬、化学発光試薬、金コ
ロイド、銀コロイド、セレンコロイドなどのコロイド標
識試薬、磁性体試薬、ビオチン標識抗ビオチン抗体など
のハプテン標識抗ハプテン抗体検出系試薬などを用いる
ことができる。
【0022】本発明においては、特に化学発光標識法、
例えばアクリジニウムエステル類あるいは螢光標識法、
例えば発光ランタニドなどで標識された試薬を用いる螢
光あるいは化学発光免疫測定法は自動化された測定がで
き好ましい方法である。特にアクリジニウムエステル類
で標識された試薬を用いる化学発光免疫測定法は自動化
された測定ができ好ましい。
【0023】アクリジニウムエステル類としては、例え
ば特開昭62−39598号公報、特開昭62−619
69号公報、特開昭63−57572号公報、特開昭6
3−101368号公報、特開昭63−112564号
公報、特開平1−261461号公報、英国特許明細書
第1,461,877号、米国特許明細書第3,53
9,574号などに記載のN−アルキル又はアリールア
クリジニウム−9−カルボン酸エステルなどが挙げられ
る。特に、特開昭63−112564号公報、米国特許
明細書第3,539,574号などに記載の10−アル
キル・N−アルキル又はアリール−スルホニル−N−ア
ルキル又はアリールスルホニルアクリジニウム−9−カ
ルボキサミド、N−メチルアクリジニウム−9−カルボ
ン酸エステルなどは代表的な化学発光標識として挙げら
れる。アクリジニウム標識の場合、測定前に発光開始試
薬処理、例えば過酸化水素、例えば約0.01%〜約
0.1%の過酸化水素水溶液、及び水酸化ナトリウム、
例えば約0.05N〜約0.5Nの水酸化ナトリウム水
溶液で処理しながら、ルミノメーターなどを用いて測定
を行うことができる。
【0024】発光ランタニドとしては、例えば欧州特許
公開出願第0068875号、米国特許明細書第4,3
74,120号、米国特許明細書第4,283,382
号、米国特許明細書第4,259,313号、米国特許
明細書第4,352,751号、米国特許明細書第4,
432,907号、欧州特許公開出願第0103558
号などに記載のアミノカルボン酸基を持つ発光ランタニ
ドをキレート化できるものなどが挙げられる。また測定
前にレーザー光などによる励起処理をして測定を容易に
することもできる。勿論、標識剤は上記のものに限定さ
れること無く、測定に使用される機器、場所などを考慮
し、適宜当該分野で使用することが知られているものの
中から目的に応じ選択して用いることができる。
【0025】凝集反応を利用した測定法では、抗原を粒
子状担体、例えば、赤血球、ポリスチレン粒子、ラテッ
クス粒子などに結合させたいわゆる感作粒子抗原などの
粒子状抗原と、それに対する抗体とが特異的に結合反応
して観察できるような凝集塊をつくる反応を利用する。
例えば、試料中の抗体を検知するため、上記したような
粒子状抗原を試料と混合して反応させ、例えば、水性媒
質の中で抗原抗体反応により生じた凝集反応が観察され
るか否かにより、試料中に測定対象の抗体が存在してい
るか否かが判別される。この凝集反応を用いた測定法に
あっては、一定量の抗原に対し、一定の希釈列にある既
知濃度あるいは量の抗体を加え、反応の結果得られる溶
液の凝集反応の程度を希釈倍数の逆数で表して評価され
ることがなされる。逆に一定量の抗体に対し、一定の希
釈列にある既知濃度あるいは量の抗原を加え、反応の結
果得られる溶液の凝集反応の程度を希釈倍数の逆数で表
して評価されることもなされるし、更に抗体に対する抗
体、すなわち二次抗体を用いて間接的な凝集反応を観察
することもなされる。受身凝集反応免疫測定法は、本発
明に従い、例えば、HCVに対する抗体などの測定に用
いられ、優れた作用効果が得られる。
【0026】固体担体、粒子状担体あるいは標識などと
抗原とを結合あるいは吸着させるには、当該分野で汎用
されている方法を用いることができ、例えばイオン相互
作用、疎水相互作用、共有結合などの物理的吸着や化学
的結合により行うことができる。化学的な結合剤として
は、通常の当業者に知られたものの中から選択すること
ができるが、例えば、グルタルアルデヒド、1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミ
ド、N,N’−o−フェニレンジマレイミド、N−スク
シンイミジル 3−(2−ピリジルジチオ)プロピオネ
ート、N−スクシンイミジル S−アセチルメルカプト
アセテート、N−スクシンイミジル 4−(N−マレイ
ミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート、
N−スクシンイミジル 6−マレイミドヘキサノエー
ト、N−スクシンイミジル 4−ヨードアセチルアミノ
ベンゾエート、N−スクシンイミジル 3−(p−ヒド
ロキシフェニル)プロピオンネート、N−スクシンイミ
ジル m−マレイミドベンゾエート、N−スクシンイミ
ジル 4−マレイミドブチレート、N−スクシンイミジ
ル (p−マレイミドフェニル)アセテート、N−スク
シンイミジル 4−(p−マレイミドフェニル)ブチレ
ートなどが挙げられ、さらに6−マレイミドカプロン
酸、2−ブロモ酢酸、2−ヨード酢酸、コハク酸等の活
性エステル、トリアジンの活性エステル、スルホン酸エ
ステル誘導体等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。
【0027】本発明の測定系においては、界面活性剤、
緩衝剤、希釈液又は希釈剤、ブロッキング剤、キレート
化剤、保存剤などを用いることができる。界面活性剤と
しては、陰イオン型界面活性剤、陽イオン型界面活性
剤、両性界面活性剤、非イオン型界面活性剤のうちから
選んで用いることが出来る。陰イオン型界面活性剤とし
ては、炭素数12〜18の高級脂肪酸のアルカリ金属塩
あるいはアルカリ土類金属塩、炭素数12〜18の高級
脂肪酸のトリエタノールアミンなどの有機塩基塩、炭素
数12〜18の高級脂肪酸又は高級アルコールの硫酸エ
ステル、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスル
ホン酸塩などが挙げられる。陽イオン型界面活性剤とし
ては、アルキル基、アリール基、複素環基などを有する
第四級アンモニウム化合物などが挙げられる。アルカリ
金属としては、ナトリウム、カリウム、リチウムなど、
アルカリ土類金属としては、カルシウム、マグネシウム
などが挙げられる。
【0028】両性界面活性剤としては、ポリアミノモノ
カルボン酸、炭素数12〜18の高級アルキルアミノ
酸、ラウリルジメチルベタインなどのアミノ酸のN−ト
リアルキル置換体などが挙げられる。非イオン型界面活
性剤としては、モノステアリン酸グリセリンなどの炭素
数12〜18の高級脂肪酸の多価アルコールエステル、
高級脂肪酸のポリオキシエチレンエステル、高級脂肪酸
のソルビタンエステル、高級脂肪酸とポリオキシエチレ
ン及びソルビタンエーテルとのエステル、ポリオキシエ
チレンラウリルアルコールなどの高級アルコールとポリ
オキシエチレンとのエーテル、ポリオキシエチレンとポ
リオキシプロピレンとのエーテルなどが挙げられる。
【0029】緩衝剤、希釈液又は希釈剤としては、水、
リン酸緩衝液、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン(Tris)緩衝液、例えば生理食塩水などの塩化ナ
トリウム液、N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン
−N’−(2−エタンスルホン酸)(HEPES)液、
ピペラジン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)
(PIBES)液、3−(シアノヘキシルアミノ)−1
−プロパンスルホン酸(CAPS)液、3−(モルホリ
ノ)プロパンスルホン酸(MOPS)液、N,N’−ビ
ス(2−ヒドロキシエチル)−2−アミノエタンスルホ
ン酸(BES)液、N−トリス(ヒドロキシメチル)メ
チル−2−アミノエタンスルホン酸(TES)液、N−
(2−アセトアミド)−2−アミノエタンスルホン酸
(ACES)液、アミノ酸液などが挙げられる。これら
は単独で用いることができるし、任意に二種以上を配合
しても用いることができる。キレート化剤としては、エ
チレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、エチレングリ
コール−ビス(β−アミノエチルエーテル)−N,N,
N’,N’−テトラ酢酸(EGTA)などが挙げられ
る。これらキレート化剤は、約0.01mM〜約20m
Mの範囲で用いることができる。
【0030】保存剤としては、例えばナトリウムアジ
ド、エチルパラベンなどが挙げられる。その他、本発明
の測定系には、各種動物の血清、例えば牛血清、牛血清
アルブンミン(BSA)、牛胎児血清(FCS)、ヤギ
血清、卵白アルブンミン、ゼラチン、各種乳蛋白質、例
えばスキムミルク、カゼイン、カゼイン分解物、ホエー
蛋白質など、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドンなどからなる群から選ばれたものを添加することが
できる。これらは、約0.01%v/v〜約50%v/
vの範囲で添加することができる。
【0031】本発明においては、リンパ球破砕物、例え
ばヒトT−リンパ球抽出液、大腸菌抽出液、酵母抽出
液、マウス細胞培養液抽出液などの細胞抽出物を添加す
ることもできる これらのものは、約0.001%v/
v〜約20%v/vの範囲で添加することもできる。
【0032】
【実施例】次に実施例を示して、本発明を更に具体的に
説明する。 実施例1 固定化用ヒト赤血球をリン酸緩衝液(pH7.4)で3
回洗浄後、pH5.7の酢酸緩衝液に1容量%となるよ
うに懸濁し、遺伝子組換え技術により産生された精製H
CV 33C抗原を最終濃度が、6μg/mlとなるよ
うに添加し、室温で1時間攪拌した後に、リン酸緩衝液
(pH7.4)で3回洗浄し、7.5%のサッカロース
及び30mMのグルタチオン(GSH)を含有するリン
酸緩衝液(pH7.4)中で凍結乾燥して、33C抗原
感作赤血球を調製した。
【0033】得られた33C抗原感作赤血球をトリス塩
酸緩衝液(pH7.8)の入ったボトルに、1容量%と
なるように注入し、懸濁させた。33C抗原感作赤血球
懸濁液が入った該ボトルを酸素濃度の約2倍量及び20
倍量の脱酸素剤エージレス(商品名、三菱ガス化学社
製)と共に非開放空間に保存した。対照として33C抗
原感作赤血球懸濁液の入ったボトルを脱酸素剤不存在下
開放空間に放置したものを用いた。こうして調製された
33C抗原感作赤血球懸濁液を用い、0〜9日間その液
を25℃に静置した後、感度比較を行った。感度の比較
は、33C抗体陽性ヒト血清を、同抗体陰性である血清
により予め段階希釈したものを感度管理用血清として使
用した。マイクロタイター・プレートの各ウエルに、リ
ン酸緩衝液(pH7.4)25μl、及び各濃度の感度
管理用血清25μlを分注し、さらに感作赤血球を25
μl分注し、ミキサーで30秒間攪拌し、室温で1時間
放置した後、結果を目視により判定した。結果は表1に
示す。対照33C抗原感作赤血球液を用いた場合、5日
目にはAパネル及びBパネル血清検体で感度の消失が認
められたが,脱酸素剤付加群ではいずれのパネル血清検
体でも感度に変化は認められ無かった。
【0034】
【表1】
【0035】実施例2 33C抗原感作赤血球保存用ボトル内にヘリウムガスを
封入しておき、さらにトリス塩酸緩衝液(pH7.8)
を入れておく。実施例1と同様にして得られた凍結乾燥
33C抗原感作赤血球を用い、該ボトルに、1容量%と
なるように該HCV抗原感作赤血球をシリンジを使用し
て注入し、33C抗原感作赤血球を懸濁した。対照とし
て何らヘリウムガスなどの不活性ガスの加えてないボト
ル中のトリス塩酸緩衝液に懸濁した33C抗原感作赤血
球液を用いた。こうして調製された33C抗原感作赤血
球懸濁液を用い、0〜9日間その液を25℃に静置した
後、実施例1と同様にして感度比較を行った。結果は図
1に示す。ヘリウムガス封入ボトルでの33C抗原感作
赤血球液の場合には、16日後でも十分に感度を保持で
きていたが、空気中で保存された33C抗原感作血球液
の場合5日目で感度がなくなり、2日目で実質上その使
用に問題なものとなっていた。
【0036】実施例3 実施例1と同様にして調製された凍結乾燥33C抗原感
作赤血球を用い、トリス塩酸緩衝液(pH7.8)を含
有するボトル中で4容量%となるようにその33C抗原
感作赤血球を懸濁した後、凍結乾燥した。こうして調製
された33C抗原感作赤血球を(1)1%牛血清アルブ
ミン(BSA)、6%牛胎児血清(FCS)含有110
mMトリス塩酸緩衝液(pH7.8)に再懸濁した後、
室温で1時間置いたもの、(2)(1)と同様に再懸濁
後、室温で空気雰囲気に曝したまま4日間置いたもの及
び(3)(2)と同様4日間空気雰囲気中に放置した
後、30mMグルタチオン含有110mMトリス塩酸緩
衝液(pH7.8)で処理した33C抗原感作赤血球を
室温で1時間置いたものそれぞれを用い試験した。検体
としては、5’NC−region−RT−PCR法H
CV RNA陽性を示した血清及び陰性を示した血清を
用いた。血清は実施例1に準じてHCV抗体陰性である
血清により予め段階希釈し、感度管理用血清として使用
し、測定を行った。結果は表2に示す。PCR法陽性及
び陰性血清検体共に、(1)再懸濁後1時間血球で測定
されうる還元型抗原に対する抗体のタイター(tite
r)のほうが、(2)再懸濁後4日間置かれた血球で測
定されうる酸化型抗原に対する抗体のタイターより高か
った。さらに、酸化型抗原をグルタチオン溶液で還元処
理すると(1)と同様の抗原の反応性が再現されること
が観察された。
【0037】
【表2】
【0038】実施例4 HCV抗原のコア抗原、C100抗原及び33C抗原を
実施例1と同様にして感作して各HCV抗原感作赤血球
を調製した。同様にHCV抗原としてコア抗原、C10
0抗原及び33C抗原の混合物を用いHCV PHA抗
原感作赤血球を調製した。HCV 33C抗原感作赤血
球中のシステイン残基は十分に還元型であることが認め
られていた。この各HCV抗原感作赤血球を用い、実施
例1に準じて感度比較を行った。結果は図2及び図3に
示す。図2(a)は、HCV PHA抗原感作赤血球で
の結果を示し、図2(b)は、HCV 33C抗原感作
赤血球での結果を示し、図3(c)は、HCV コア抗
原抗原感作赤血球での結果を示し、図3(d)は、HC
V C100抗原感作赤血球での結果を示す。HCV
PHA抗原感作赤血球での結果とHCV 33C抗原感
作赤血球での結果とはその分布がよく一致し、還元型3
3C抗原がHCV抗体測定試薬として非常に有用である
ことが証明された。
【0039】実施例5 実施例1と同様にして得られた33C抗原感作赤血球を
7.5%のサッカロース及び10mMのジチオスレイト
ール(DDT)を含有するリン酸緩衝液(pH7.4)
中で凍結乾燥して、33C抗原感作赤血球を調製した。
得られた33C抗原感作赤血球を用い、実施例1に準じ
て感度比較を行った。実施例1と同様な結果が得られ
る。
【0040】実施例6 1/4インチのポリスチレン・ビーズを7.5%のサッ
カロースを含有するリン酸緩衝液(pH7.4)中に入
れ、実施例1で使用した遺伝子組換え技術により産生さ
れた精製HCV 33C抗原を最終濃度が、10μg/
mlとなるように添加し、37℃で1時間静置した。次
にリン酸緩衝液(pH7.4)で3回洗浄後、7.5%
のサッカロース及び20mMの2−メルカプトエタノー
ル(2−ME)を含有するリン酸緩衝液(pH7.4)
中に浸漬し、ついで乾燥処理し、33C抗原固相化ビー
ズを得た。対照固相化ビーズとして、2−MEを含まな
い7.5%のサッカロース含有リン酸緩衝液(pH7.
4)中に浸漬し、ついで乾燥処理して得られた33C抗
原固相化ビーズを用いた。
【0041】保存33C抗原固相化ビーズ1個を、反応
用緩衝液としてトリス塩酸緩衝液(pH7.8)200
μlを入れた反応試験管に入れ、各濃度の感度管理用血
清10μlを添加し、37℃で1時間反応させた。反応
終了後、生理食塩水で3回洗浄し、ペルオキシダーゼ標
識抗ヒトイムノグロブリンG抗体200μlを添加し、
37℃で30分間反応させた。反応終了後、生理食塩水
で3回洗浄し、オルトエチレンジアミン及び過酸化水素
を含む基質溶液を1ml加え、室温で30分間反応させ
た後、1N硫酸溶液1mlを添加し、反応停止後490
nmの吸光度を測定することにより判定した。2−ME
処理ビーズは、感度が優れていた。
【0042】実施例7 7.5%のサッカロース及び40mMのグルタチオン
(GSH)を含有するリン酸緩衝液(pH7.4)中に
浸漬し、ついで乾燥処理する以外は、実施例6と同様に
処理し、33C抗原固相化ビーズを調製した。得られた
33C抗原固相化ビーズを用い、実施例6と同様にして
感度比較を行った。実施例6と同様な結果が得られる。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】 ボトル中の不活性ガスの影響を示す。Heは
ヘリウム含有の場合、Cont.は対照試験を示す。
【図2】 各HCV抗原感作赤血球とHCV抗体陽性血
清における検出感度との関係を示す。縦軸はNumbe
rを示す。
【図3】 各HCV抗原感作赤血球とHCV抗体陽性血
清における検出感度との関係を示す。縦軸はNumbe
rを示す。
【図4】 図2及び図3の結果の相関関係を示す。
【図5】 図2及び図3の結果の相関関係を示す。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検体中のHCV抗体を免疫学的方法によ
    り測定するための抗原またはそれと実質的に同等の作用
    を有するペプチド含有試薬において、抗原としてHCV
    ゲノム上のNS3領域にコードされているタンパク質抗
    原またはそれと実質的に同等の作用を有するペプチドを
    少なくとも用い、該抗原が還元型NS3関連抗原の形態
    を実質上保有するように変換または保持されていること
    を特徴とする試薬。
  2. 【請求項2】 該抗原中にはシステイン残基が存在し、
    該システイン残基は、以下(1)還元型NS3関連抗原
    を乾燥状態、不活性ガス中あるいは脱酸素剤存在下で保
    持する、(2)還元型NS3関連抗原中に存在するシス
    テイン残基のチオール基を、チオール基保護または修飾
    試薬、例えばヨードアセトアミド、ヨード酢酸、p−ク
    ロロマーキュリ安息香酸、ヨウ化メチル、あるいは水
    銀、鉄、鉛などの金属などで修飾する、(3)還元型N
    S3関連抗原中に存在するシステイン残基を、遺伝子組
    換え技術、例えば特定部位変異誘発法などにより修飾
    し、変異体リコビナントNS3関連抗原として製造す
    る、(4)還元型NS3関連抗原を酸化防止剤の存在下
    使用直前まで保持する、(5)ジスルフィド結合(−S
    −S−)を開裂させて、チオール基を形成できる酵素、
    例えばジスルフィド・レダクターゼなどでNS3関連抗
    原を処理する、または(6)NS3関連抗原を存在する
    システイン残基に基質親和性をもつもので処理するのい
    ずれかの処理をなすことにより、該抗還元型HCV抗体
    と免疫学的かつ特異的に反応性の残基に変換するかまた
    はそのような残基を保持しているようにされることを特
    徴とする請求項1記載の試薬。
  3. 【請求項3】 抗原はその製造、分離及び/又は精製処
    理において実質的に還元状態あるいは酸素非存在下にそ
    れらの処理がなされたものである請求項1又は2記載の
    試薬。
  4. 【請求項4】 NS3領域にコードされているタンパク
    質抗原が33Cである請求項1〜3のいずれか一記載の
    試薬。
  5. 【請求項5】 抗原またはそれと実質的に同等の作用を
    有するペプチドを用いた検体中のHCV抗体の免疫学的
    測定方法において、抗原としてHCVゲノム上のNS3
    領域にコードされているタンパク質抗原またはそれと実
    質的に同等の作用を有するペプチドを少なくとも使用
    し、該抗原中に存在するシステイン残基を、抗還元型H
    CV抗体と免疫学的かつ特異的に反応性である残基に変
    換または保持しておくことを特徴とする検体中のHCV
    抗体の測定方法。
  6. 【請求項6】 該抗原中に存在するシステイン残基を、
    以下(1)還元型NS3関連抗原を乾燥状態、不活性ガ
    ス中あるいは脱酸素剤存在下で保持する、(2)還元型
    NS3関連抗原中に存在するシステイン残基のチオール
    基を、チオール基保護または修飾試薬、例えばヨードア
    セトアミド、ヨード酢酸、p−クロロマーキュリ安息香
    酸、ヨウ化メチル、あるいは水銀、鉄、鉛などの金属な
    どで修飾する、(3)還元型NS3関連抗原中に存在す
    るシステイン残基を、遺伝子組換え技術、例えば特定部
    位変異誘発法などにより修飾し、変異体リコビナントN
    S3関連抗原として製造する、(4)還元型NS3関連
    抗原を酸化防止剤の存在下使用直前まで保持する、
    (5)ジスルフィド結合(−S−S−)を開裂させて、
    チオール基を形成できる酵素、例えばジスルフィド・レ
    ダクターゼなどでNS3関連抗原を処理する、または
    (6)NS3関連抗原を存在するシステイン残基に基質
    親和性をもつもので処理するのいずれかをなすことによ
    り、該抗還元型HCV抗体と免疫学的かつ特異的に反応
    性の残基に変換するかまたはそのような残基を保持して
    いるようにすることを特徴とする請求項5記載の検体中
    のHCV抗体の測定方法。
  7. 【請求項7】 抗原はその製造、分離及び/又は精製処
    理において実質的に還元状態あるいは酸素非存在下にそ
    れらの処理がなされたものである請求項5又は6記載の
    検体中のHCV抗体の測定方法。
  8. 【請求項8】 NS3領域にコードされているタンパク
    質抗原が33Cである請求項5〜7のいずれか一記載の
    検体中のHCV抗体の測定方法。
  9. 【請求項9】 該抗原試薬を乾燥状態、脱酸素剤又は不
    活性ガス中で保存、又は測定のため使用するものである
    請求項5記載の検体中のHCV抗体の測定方法。
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