JP3487643B2 - 特異的IgM抗体の測定法及びその試薬 - Google Patents

特異的IgM抗体の測定法及びその試薬

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗ヒトIgM抗体試薬
を使用して、被検試料中の対象抗原に対する特異的Ig
M抗体を免疫学的に測定する方法において、被検試料を
少なくともIgMまたはIgM含有水溶液により希釈す
ることを特徴とする特異的IgM抗体測定試薬及びその
試薬を用いた測定方法に関する。
【0002】
【従来技術及び解決すべき課題】免疫学的測定法は、人
の臨床における検査や病気の診断に広く利用される他、
動物についてもその臨床検査や病気の診断、さらにはそ
の他の広い範囲の測定対象物の分析、測定、定量、検出
などの分野において応用されている。この免疫学的測定
法は、抗原とその抗原に対する抗体との間の抗原抗体反
応を利用するものであるが、通常この抗原抗体反応の生
起していることの検出は可視的に判別したり、あるいは
検知することは困難であるので、その検知、検出を容易
にするため様々な手法が開発されてきている。
【0003】そのうち特に急性期において生体内の免疫
反応によりに生じる特異的IgM抗体を測定すること
は、例えば、ウイルス感染、病原菌感染などの初期感染
の診断に用いられて有用であることから注目されてい
る。ところが特異的IgM抗体はリウマチ因子などの妨
害を受けたり、IgGなどの干渉を受けるため、その測
定が難しいという問題があった。このIgM測定を利用
する免疫学的測定法の代表的なものとしては、IgM抗
体捕捉測定法が挙げられ、例えば、A型肝炎ウイルス
(Hepatitis A virus: HAV)感
染の診断、B型肝炎ウイルスコア抗原(Hepatit
is B virus core antigen:H
Bc)、風疹、麻疹、ムンプスなどの診断などに利用さ
れている。
【0004】特に、A型肝炎ウイルス(HAV)は、1
973年フェインストン(Feinstone)等によ
りA型肝炎急性期患者の便材料のうちに発見され、19
77年には実験感染チンパンジー肝組織における増殖の
報告がされてのち、1979年には初代マーモセット肝
細胞及びアカゲザル胎児腎細胞での増殖が報告されて以
来、HAVを培養細胞系では初代及び株化アフリカミド
リザル腎細胞、ヒト二倍体細胞などにおいて増殖せしめ
ることが報告されている。
【0005】ところで、現在日本では、A型肝炎ウイル
ス感染の発生は減少してはいるものの、若年層を中心に
抗HAV抗体陰性者が増加するのに対して、一方では高
年齢者にはその陽性者が多く分布するという状況から、
成人ではHAVに汚染された飲食物に接する機会が多く
なることに加えて、大人では一旦感染した場合、肝炎の
発症につながる恐れが高いことから、そのHAV感染を
防ぐ意味でも、正確かつ迅速なHAV感染の有無を検出
することが求められている。
【0006】また、HAVは糞便などによる経口感染を
その主な伝播経路とするため、環境衛生の不備な地域で
の感染の危険は大きく、最近では海外渡航の機会も増加
し、こうしてHAV感染の検査が、近親者間、従業員者
間などでの感染を防ぐ意味でも重要視されている。
【0007】この急性期のHAV感染の検出のために
は、HAV感染に伴って生体内の強い免疫反応により患
者の血液中に出現する抗HAV抗体、特にHAVに特異
的なIgM抗体を検出して行われており、この抗HAV
(IgM)抗体と免疫学的に反応性を有するHAV抗原
を試薬として用いる次のようなIgM抗体捕捉測定法が
開発されている。代表的なIgM抗体捕捉測定法にした
がう急性A型肝炎の感染診断法は、IgM抗体のμ−鎖
に特異性をもつ抗ヒトIgM抗体を使用し、その抗ヒト
IgM抗体(μ−鎖特異抗体)で被覆した固相、例えば
下記に示すような固相担体を、測定試料と反応させ、次
にHAV抗原試薬と反応させ、最後に標識抗HAV抗体
と反応させるというように順次反応させることにより行
われている。
【0008】ところが、このような急性期においては血
液、血清、血漿などの被検試料中の抗HAV(IgM)
抗体などの測定すべき特異的なIgM及び総IgMの濃
度は様々である。一般には、血液中の総IgM量は通常
約0.4〜2mg/ml存在していることが知られてい
るが、上記した第一反応での抗ヒトIgM抗体で被覆し
た固相の抗体量が充分でない場合が起こるので、被検試
料を前希釈、例えば、高倍率の前希釈を行うことが必要
であるという問題がある。従来は、緩衝水溶液、生理食
塩水溶液などで被検試料を前希釈していた。こうすると
総IgM抗体の量を減ずることになるが、総IgM抗体
量に対する特異的IgM量の比率を減ずることはできな
い。そのため、必要な測定範囲を得ることが困難である
という問題がある。また自動化された測定系において
は、希釈液量が制限されるという問題があり、測定範囲
が限定されしまうという問題があった。上記したように
より早い時期で特異的なIgM、例えば、HAV関連抗
体を検出したり、前希釈の希釈倍率を低減せしめてより
広範囲の測定を可能にし、例えば、A型肝疾患などの高
濃度領域における確実な測定法が、緊急的かつ強く求め
られている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
問題のないそして被検試料の必要な測定範囲を簡単に設
定でき、より早い時期で特異的なIgM、例えば、HA
V関連抗体を検出したり、前希釈の希釈倍率を低減せし
めてより広範囲の測定を可能にする自動化された測定系
に適した測定方法を見いだすべく、鋭意研究を行った結
果、簡単な方法によりそれらの問題を解決しうることを
見出し、本発明を完成した。
【0010】本発明は、抗ヒトIgM抗体試薬を使用し
て、被検試料中の対象抗原に対する特異的IgM抗体を
免疫学的に測定する方法において、被検試料を少なくと
もIgMまたはIgM含有水溶液により希釈することを
特徴とする特異的IgM抗体測定試薬及びその試薬を用
いた測定方法を提供する。本発明で用いられる測定対象
試料としては、全血、血清、血漿、唾液、生体粘液、な
どの生体由来材料をあげることができる。特に測定対象
試料としては、全血、血清、血漿が好ましく用いられ
る。本発明においては、また試料をヒトIgM含有フラ
クション、精製ヒトIgMなどの水溶液を添加して、試
料中のIgM量に影響されること無く、目的の抗原に特
異的なIgM抗体を測定できるようにする。約0.00
5%のヒトIgMを含有する水溶液の場合、その水溶液
で試料を約10〜500倍に、好ましくは約50〜20
0倍に、さらに好ましくは約70〜150倍に、最も好
ましくは約80〜120倍に希釈してもよい。ヒトIg
Mの添加処理により、より広範囲の測定を達成すること
もできるし、測定試料調製の手間、例えば試料濃度の調
製などの測定範囲設定が簡易に行うことができるように
なり、自動化免疫測定系における適用が容易になる。
【0011】測定対象試料は、必要に応じ上記処理の前
に、緩衝剤、希釈液、キレート化剤、保存剤などを添加
して用いることができる。試料は、場合によって50〜
500倍に希釈してもよい。緩衝剤、希釈液又は希釈剤
としては、水、リン酸又はリン酸塩緩衝液、トリス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタン(Tris)緩衝液、例
えば生理食塩水などの塩化ナトリウム液、N−(2−ヒ
ドロキシエチル)ピペラジン−N’−(2−エタンスル
ホン酸)(HEPES)液、ピペラジン−N,N’−ビ
ス(2−エタンスルホン酸)(PIBES)液、3−
(シアノヘキシルアミノ)−1−プロパンスルホン酸
(CAPS)液、3−(モルホリノ)プロパンスルホン
酸(MOPS)液、N,N’−ビス(2−ヒドロキシエ
チル)−2−アミノエタンスルホン酸(BES)液、N
−トリス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタ
ンスルホン酸(TES)液、N−(2−アセトアミド)
−2−アミノエタンスルホン酸(ACES)液、アミノ
酸液などが挙げられる。これらは単独でも、任意に組合
わせて配合しても用いることができる。キレート化剤と
しては、エチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、エ
チレングリコール−ビス(β−アミノエチルエーテル)
−N,N,N’,N’−テトラ酢酸(EGTA)などが
挙げられる。これらキレート化剤は、約0.01mM〜
約20mMの範囲で用いることができる。
【0012】また、試料は、必要に応じ肝炎陰性のヒト
血清、血漿、ヒトIgMを含有する水溶液で希釈処理す
ることもできる。より具体的な態様においては、本発明
は、試料を一旦緩衝剤、希釈液又は希釈剤などの水溶液
で幾分か希釈し、つぎに試料を少なくともIgMまたは
IgM含有水溶液により希釈した後、試料中の抗ウイル
ス特異的IgM抗体などの特定の抗原に特異性をもつI
gM抗体を、抗ヒトIgM抗体で被覆した固相担体など
と反応させて試料中のIgM抗体を固相抗ヒトIgM抗
体と免疫学的に反応させ、(a)つぎにウイルスなどの
特定の抗原試薬を免疫学的に反応させ、得られた反応生
成物に化学発光標識抗ウイルス抗体などの標識抗体を免
疫学的に反応させるか、または(b)ウイルスなどの特
定の抗原試薬を標識剤で標識した標識抗原を免疫学的に
反応させることからなることを特徴とする特異的IgM
抗体の測定法及びその測定法に用いる試薬が提供され
る。特に好ましい測定系の例としては、HAV感染の急
性期に生ずる、IgM型の抗HAV抗体を患者の血液を
測定することにより急性A型肝炎の感染を診断する方法
が挙げられる。このIgM型の抗HAV抗体を特異的に
測定する系では、μ−鎖特異性の抗ヒトIgM抗体で被
覆した固相、例えば下記に示すような固相担体を、測定
試料と反応させ、次にHAV抗原試薬と反応させ、最後
に標識抗HAV抗体と反応させるというように順次反応
させることにより行われる。
【0013】本発明に従ったIgM型の抗HAV抗体を
特異的に測定する系で用いられるHAV抗原試薬は、イ
ン・ビトロの細胞培養法で得られたウイルス抗原を用い
ている。それは感染細胞を溶菌化して得られた細胞ライ
ゼートから分離されたHAV抽出物あるいはそれから誘
導されたものが挙げられる。そのHAV抽出物は、例え
ばアフリカミドリザル腎培養細胞、ヒト肝臓腫瘍セルラ
インPLC/PRF/5、Hep.G2などのHAV感
染細胞であって培養しうるもので、さらに好ましくは大
量にHAVを産生しうるセルライン細胞を、公知の生育
培地、例えばイーグル最小必須培地(Eagle’s
MEM)、ダルベッコ最小必須培地(Dulbecc
o’s MEM)、PRM1−1640(Gibco
社)、Eagle’s MEM)、N−(2−ヒドロキ
シエチル)ピペラジン−N’−(2−エタンスルホン
酸)(HEPES)緩衝液添加イーグルMEM、リン酸
緩衝化L−15−a培地、ハンクス液(Hanks’
balanced salt solution)など
の生育培地で、必要に応じウシ胎児血清(FCS)、ペ
ンシリン、トレプトマイシンなどの抗生物質、酵母抽出
液、バクトペプトン、ラクトアルブミン加水分解物、そ
の他細胞成長因子などを添加したものの中で培養し、次
にこうして得られた細胞培養物から次のようにして得ら
れる。
【0014】つまり、上記のようにして得られた細胞培
養物から栄養培地を除去し、ついで細胞を生理的食塩
水、燐酸塩などで緩衝化された溶液などで、必要に応じ
EDTAなどのキレート化剤を添加したもので洗浄す
る。こうして単離・収穫された細胞を、代表的にはED
TAなどのキレート化剤及びポリオキシエチレンエーテ
ル(代表的なものは、0.5%のTriton X−1
00などの商品名で入手しうる)などの非イオン界面活
性剤を含む燐酸塩などで緩衝化された溶液、例えば1m
MのEDTA及び0.5%のTriton X−100
を含む燐酸塩緩衝化溶液、あるいはデオキシコール酸塩
を含む燐酸塩などで緩衝化された溶液でもって溶菌処理
し、こうして得られた細胞ライゼートを、必要に応じ、
例えば約10〜15分間インキュベーション処理し、つ
ぎに遠心処理、例えば約1,000〜20,000×
g、好ましくは約2,000〜10,000×gで、約
5〜60分間、好ましくは約10〜30分間遠心処理
し、HAV抽出物を得ることができる。このように、細
胞ライゼートからその核由来物質、細胞オルガネラ、破
砕物などを遠心分離処理して除き、A型肝炎ウイルスが
得られている。HAV抽出物は、例えば米国特許明細書
第4,721,675号に記載のようにしても得られ
る。HAV抽出物は、必要に応じ、例えばクロロホルム
抽出法、酵素処理法、蔗糖濃度勾配遠心分離法などでさ
らに精製することもできる。
【0015】こうして得られたHAV抽出物は、つぎに
公知の方法又はそれを修飾した方法によりその感染性を
不活性化するための処理がなされる。不活性化処理は、
例えばホルマリン液で処理する、例えば約37℃で約2
5〜45%ホルマリン溶液の約1:3000〜1:70
00希釈下、例えば、1:4000希釈下にインキュベ
ーション処理することにより行うことができるが、その
他適切な方法を公知のものの中から選んで適用すること
が出来る。この処理は、例えば、2週間行うこともで
き、さらにそれより短い時間あるいは長い時間でもよ
い。この処理の際の処理液においては、必要に応じ、緩
衝剤、希釈液又は希釈剤、キレート化剤、保存剤などを
添加して用いることもできる。
【0016】緩衝剤、希釈液又は希釈剤としては、水、
リン酸緩衝液、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタ
ン(Tris)緩衝液、生理食塩水などの塩化ナトリウ
ム液、N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’
−(2−エタンスルホン酸)(HEPES)液、ピペラ
ジン−N,N’−ビス(2−エタンスルホン酸)(PI
BES)液、3−(シアノヘキシルアミノ)−1−プロ
パンスルホン酸(CAPS)液、3−(モルホリノ)プ
ロパンスルホン酸(MOPS)液、アミノ酸液などが挙
げられる。これらは単独でも、任意に組合わせて配合し
ても用いることができる。キレート化剤としては、エチ
レンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、エチレングリコ
ール−ビス(β−アミノエチルエーテル)−N,N,
N’,N’−テトラ酢酸(EGTA)などが挙げられ
る。
【0017】本発明によれば、こうして得られた感染性
が不活性化されたHAV抽出物は、それをそのままHA
V抗原として用いることもできるし、さらにそれをつぎ
に界面活性剤で処理し得られたものも用いることがで
き、こうした界面活性剤処理HAV抽出物は好ましいも
のとして使用できる。界面活性剤としては、適切なもの
を公知又は市販のもののうちから選んで用いることがで
き、特にアニオン性界面活性剤が適している。
【0018】アニオン性界面活性剤としては、ステアリ
ン酸カリウムなどの炭素数12〜18の高級脂肪酸のア
ルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、胆汁酸のアルカ
リ金属塩、炭素数12〜18の高級脂肪酸のトリエタノ
ールアミンなどの有機塩基塩、ラウリル硫酸ナトリウム
(LDS)、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)などの
炭素数12〜18の高級脂肪酸又は高級アルコールの硫
酸エステル、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼン
スルホン酸ナトリウムなどのアルキルアリールスルホン
酸塩などが挙げられ、特にLDS、SDSは著効を示
す。アルカリ金属としては、ナトリウム、カリウム、リ
チウムなど、アルカリ土類金属としては、カルシウム、
マグネシウムなどが挙げられる。
【0019】これら界面活性剤は、共存する蛋白質の量
に応じて、その使用量を選ぶことが好ましく、例えば約
0.001%v/v〜約10%v/vの範囲で用いるこ
とができる。特に好ましくはSDSを用い、約0.05
%v/v〜約5%v/v、より好ましくは共存する他の
蛋白質が存在しない場合には約0.5%v/v〜約1.
0%v/vの範囲で用いることができる。
【0020】界面活性剤でHAV抽出物を処理するにあ
たっては、必要に応じHAV抽出物を緩衝剤、希釈液又
は希釈剤などで希釈し、所要濃度を与える界面活性剤溶
液と混合するか、懸濁する。こうして得られた混合物
は、必要に応じ攪拌処理されることができる。また場合
によっては、混合物中にガラスビーズなどを加えて攪拌
処理してもよい。攪拌処理は、測定感度を改善しうるも
のであれば、例えば穏やかな混合のみで済ますこともで
きるし、激しい攪拌混合であることもできる。処理温度
は、室温で行うこともできるし、冷却下行うこともでき
るし、37℃あるいはそれ以上の温度とすることも測定
感度を改善しうるものであれば、採用できる。界面活性
剤で処理されたHAV抽出物は、そのまま次の処理に使
用できるし、あるいは一旦保存したのち次の処理に使用
できるし、また必要に応じ遠心分離などの分離処理を
し、さらに必要に応じ洗浄などの処理をして後次の処理
に使用できる。これらの処理は、測定時の非特異吸着を
抑制し、感度を改善しうるように選ぶことができる。
【0021】本発明の界面活性剤処理の際の処理液にお
いては、緩衝剤、希釈液又は希釈剤、キレート化剤、保
存剤などを添加して用いることができる。緩衝剤、希釈
液又は希釈剤としては、水、リン酸又はリン酸塩緩衝
液、Tris緩衝液、例えば生理食塩水などの塩化ナト
リウム液、HEPES液、PIBES液、CAPS液、
MOPS液、N,N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)
−2−アミノエタンスルホン酸(BES)液、N−トリ
ス(ヒドロキシメチル)メチル−2−アミノエタンスル
ホン酸(TES)液、N−(2−アセトアミド)−2−
アミノエタンスルホン酸(ACES)液、アミノ酸液な
どが挙げられる。これらは単独でも、任意に組合わせて
配合して用いることができる。キレート化剤としては、
EDTA、EGTAなどが挙げられる。
【0022】本発明によれば、HAV抽出物は、必要に
応じて、その感染性を不活性化する前に上記界面活性剤
で処理し、つぎに得られた界面活性剤で処理されたHA
Vを、公知の方法又はそれを修飾した方法により不活性
化処理してもよい。不活性化処理は、上記と同様にして
よく、例えば約37℃で約37%ホルマリン溶液の1:
4000希釈下にインキュベーション処理することによ
り行うことができる。
【0023】より具体的な態様において、本発明で用い
られるHAV抗原試薬は、イン・ビトロの細胞培養法で
得られた細胞ライゼートから得られたHAV抽出物を約
0.5%v/v〜約1.0%v/vの範囲の濃度のドデ
シル硫酸ナトリウム(SDS)液と混合し、つぎに必要
に応じ、例えば室温で3時間インキュベーション処理
し、SDS処理HAV抽出物を得ることによって提供さ
れるものであることもできる。本発明では、少なくとも
IgMまたはIgM含有水溶液処理工程と組合せ、その
該得られたSDS処理HAV抽出物を用いた試料中のH
AV抗体の免疫測定試薬及びそれを用いた試料中の抗体
の測定法も提供される。
【0024】本発明における特異的IgM抗体を測定す
るにあたっては、ラジオイムノアッセイ、酵素免疫測定
法、螢光免疫測定法、及び化学発光免疫測定法などの方
法によることができる。特に化学発光免疫測定法、例え
ばIgM捕捉固相化学発光免疫測定法は自動化された測
定ができ好ましい方法である。
【0025】本発明において試料中の特異的IgM抗体
を測定するにあたっては、抗原抗体反応にあずかる抗原
や抗体は、必要に応じて、例えば、寒天、アガロース、
セルロース、紙、ニトロセルロース、デキストラン、ゼ
ラチン、キチン、コラーゲン、綿などの生体由来高分子
あるいは天然物由来高分子、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミドなどの
アクリル樹脂、イオン交換樹脂、光架橋樹脂、テフロ
ン、ポリアセタールなどの合成高分子、ガラスビーズ、
シリカゲル、アルミナ、セラミック、カーボン、硫酸マ
グネシウムなどの無機質材料などからなる、微粒子、ビ
ーズ、マイクロプレート、マイクロタイターウェル、マ
イクロチューブ、トリップ、メンブレン、トレイ、ゲル
など、さらには赤血球、ラテックス粒子、乳剤などの固
体担体に固定しておき、この固定担体を、分析対象とし
ての抗体等を含有する試料と接触させ、こうして固定担
体に固定された抗原と、分析試料中の抗体等とを特異的
に結合反応せしめ、この特異的に結合した分析対象物を
検知することによりおこなうことができる。
【0026】好ましい態様において、本発明では試料と
反応せしめられる抗ヒトIgM抗体結合固体担体あるい
は粒子状担体などとしては、ポリスチレン製のビーズ、
ポリスチレン製の微小粒子などを用いることができる。
また、抗体としては、ヒトIgMに対する抗体であれば
特に限定されることなく用いることができる。抗体は常
法により得ることができ、例えば村松繁、他編、実験生
物学講座14、免疫生物学、丸善株式会社、昭和60
年、日本生化学会編、続生化学実験講座5、免疫生化学
研究法、東京化学同人、1986年、日本生化学会編、
新生化学実験講座12、分子免疫学III、抗原・抗体
・補体、東京化学同人、1992年などに記載の方法に
準じて、例えばウマ、ウシ、ヒツジ、ウサギ、ヤギ、ラ
ット、マウスなどを免疫するなどして得たり、モノクロ
ーナル抗体であることもでき、これらは単独でもあるい
はこれらを組合せて用いることは任意にできる。これら
抗体は、必要なら、ペプシン、パパインなどの酵素で消
化して、F(ab’)2 、Fab’として使用してもよ
い。抗ヒトIgM抗体としては、好ましくはμ鎖に対し
て特異的に反応する抗体、抗μ鎖−ヒトIgM抗体が挙
げられ、これらはマウスミエローマ細胞を用いて細胞融
合技術を利用して得られたモノクローナル抗体であって
もよいことはいうまでもない。また、抗HAV抗体は、
高力価を有するヒトHAV陽性血清又は血漿から得られ
たものが利用できるが、上記したようにモノクローナル
抗体であってもよいことはいうまでもない。抗HBc抗
体は、ウイルス培養物から得ることもできるが、遺伝子
組換えの手法を用い、大腸菌、酵母などで発現させた組
換え抗原であることもできる。
【0027】ラジオイムノアッセイ、酵素免疫測定法、
螢光免疫測定法、化学発光免疫測定法などでは、
125I、 3Hなどの放射性物質、西洋わさびペルオキシ
ダーゼ、β−D −ガラクトシダーゼ、アルカリフォスフ
ァターゼなどの酵素、フルオレッセインなどの螢光色
素、アクリジニウムエステル類などの化学発光色素、金
コロイド、セレンコロイドあるいは有色ラテックス粒子
などの有色物質などで標識された抗原あるいは二次抗体
が試薬として用いられ、分析試料中の抗体、複合体等と
特異的に結合反応せしめられ、その放射活性、酵素活
性、化学発光あるいは色の有無などを測定して、試料中
の抗体等が存在していたか否かを判別することができ
る。本発明においては、特に化学発光標識法、例えばア
クリジニウムエステル類あるいは螢光標識法、例えば発
光ランタニドなどで標識された二次抗体試薬を用いる螢
光あるいは化学発光免疫測定法は自動化された測定がで
き好ましい方法である。特にアクリジニウムエステル類
で標識された二次抗体試薬を用いる化学発光免疫測定法
は自動化された測定ができ好ましい。
【0028】アクリジニウムエステル類としては、例え
ば特開昭62−39598号公報、特開昭62−619
69号公報、特開昭63−57572号公報、特開昭6
3−101368号公報、特開昭63−112564号
公報、特開平1−199949号公報、特開平1−26
1461号公報、特開平2−96567号公報、特開平
2−133469号公報、特開平2−503268号公
報、特開平2−501772号公報、欧州特許公開出願
第0082636号、英国特許明細書第1,461,8
77号、米国特許明細書第3,539,574号などに
記載のN−アルキル又はアリールアクリジニウム−9−
カルボン酸エステルなどが挙げられる。
【0029】特に、特開昭63−112564号公報、
米国特許明細書第3,539,574号などに記載の1
0−アルキル・N−アルキル又はアリール−スルホニル
−N−アルキル又はアリールスルホニルアクリジニウム
−9−カルボキサミド、N−メチルアクリジニウム−9
−カルボン酸エステルなどは代表的な化学発光標識とし
て挙げられる。アクリジニウム標識の場合、測定前にト
リガー試薬処理、例えば過酸化水素、例えば約0.01
%〜約0.1%の過酸化水素水溶液、及び水酸化ナトリ
ウム、例えば約0.05N〜約0.5Nの水酸化ナトリ
ウム水溶液で処理してから、ルミノメーターなどを用い
て測定を行うことができる。
【0030】発光ランタニドとしては、例えば欧州特許
公開出願第0068875号、米国特許明細書第4,3
74,120号、米国特許明細書第4,283,382
号、米国特許明細書第4,259,313号、米国特許
明細書第4,352,751号、米国特許明細書第4,
432,907号、欧州特許公開出願第0103558
号などに記載のアミノカルボン酸基を持つ発光ランタニ
ドをキレート化できるものなどが挙げられる。また測定
前にレーザー光などによる励起処理をして測定を容易に
することもできる。勿論、標識剤は上記のものに限定さ
れること無く、測定に使用される機器、場所などを考慮
し、適宜当該分野で使用することが知られているものの
中から目的に応じ選択して用いることができる。
【0031】固体担体、粒子状担体あるいは標識などと
抗原あるいは抗体などとを結合あるいは吸着させるに
は、当該分野で汎用されている方法を用いることがで
き、例えばイオン相互作用、疎水相互作用、共有結合な
どの物理的吸着や化学的結合により行うことができる。
例えば、架橋剤としては、グルタルアルデヒド、1−エ
チル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイ
ミド、N,N’−o−フェニレンジマレイミド、N−ス
クシンイミジル3−(2−ピリジルジチオ)プロピオネ
ート、N−スクシンイミジル S−アセチルメルカプト
アセテート、N−スクシンイミジル 4−(N−マレイ
ミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレート、
N−スクシンイミジル 6−マレイミドヘキサノエー
ト、N−スクシンイミジル 4−ヨードアセチルアミノ
ベンゾエート、N−スクシンイミジル3−(p−ヒドロ
キシフェニル)プロピオンネート、N−スクシンイミジ
ル m−マレイミドベンゾエート、N−スクシンイミジ
ル 4−マレイミドブチレート、N−スクシンイミジル
(p−マレイミドフェニル)アセテート、N−スクシ
ンイミジル 4−(p−マレイミドフェニル)ブチレー
トなどが挙げられる。
【0032】固体担体、粒子状担体などの例としては、
上記したようなものが挙げられ、例えば寒天、アガロー
ス、架橋アガロース、架橋アルギン酸、架橋グアガム、
ニトロセルロースやカルボキシルセルロースなどのセル
ロースエステルあるいは混合セルロースエステル、ゼラ
チン、架橋ゼラチン、ラテックス、ゴム、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリスチレン、スチレン−ブタジ
エン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ
アクリルアミド、ポリメタクリレート、スチレン−メタ
クリレート共重合体、ポリグリシジルメタクリレート、
アクロレイン−エチレングリコールジメタクリレート共
重合体などのポリエステル、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ポリエポキシ樹脂などの天然あるいは合成の修飾あ
るいは非修飾の重合炭水化物、重合炭化水素など、それ
らの架橋誘導体など、ガラス、例えば活性化ガラス、シ
リカゲル、カオリン、タルク、シリカ−アルミナ、アル
ミナ、硫酸バリウムなどの無機材料などからなる群から
選ばれたものを、多孔性のゲル、微粒子などにしたもの
が挙げられる。本発明においては、測定は競合アッセ
イ、サンドイッチアッセイ、中和アッセイ、固相アッセ
イ、クロマトグラムアッセイなどに適したようにしてお
こなうこともできる。
【0033】本発明においては、標識用試薬として、4
−ヒドロキシフェニル酢酸、1,2−フェニレンジアミ
ン、テトラメチルベンジジンなどと西洋ワサビ・ペルオ
キシダーゼ、ウンベリフェリルガラクトシド、ニトロフ
ェニルガラクトシドなどとβ−D −ガラクトシダーゼ、
ウンベリフェリルホスフェート、ニトロフェニルホスフ
ェート、NADPなどとアルカリフォスファターゼ、グ
ルコース−6−リン酸・デヒドロゲナーゼなどの酵素試
薬、放射性物質試薬、フルオレッセインイソチオシアネ
ート、テトラメチルローダミンイソチオシアネート、ア
クリジニウムエステル類、発光ランタニドなどを用いて
いる螢光試薬、発光試薬、化学発光試薬、金コロイド、
銀コロイド、セレンコロイドなどのコロイド標識試薬、
磁性体試薬、ビオチン標識抗ビオチン抗体などのハプテ
ン標識抗ハプテン抗体検出系試薬などを用いることがで
きる。上記したように本発明においては、特に化学発光
標識試薬、例えばアクリジニウムエステル類あるいは螢
光標識試薬、例えば発光ランタニドなどで標識された二
次抗体試薬を用いると、測定は自動化され好ましい。
【0034】本発明の測定系においては、前記以外の界
面活性剤、緩衝剤、希釈液又は希釈剤、ブロッキング
剤、キレート化剤、保存剤などを含有させるようにして
用いることができる。好ましいこの界面活性剤として
は、ポリオキシエチレンソルビタン(代表的なものは、
Tween 20などの商品名で入手しうる)、ポリオ
キシエチレンエーテル(代表的なものは、Triton
X−100などの商品名で入手しうる)、オクチルフ
ェノール・エチレンオキサイド縮合物(代表的なもの
は、Nonidet P−40などの商品名で入手しう
る)などが挙げられる。
【0035】緩衝剤、希釈液又は希釈剤としては、上記
したような水、リン酸緩衝液、Tris緩衝液、生理食
塩水など、HEPES液、PBES液、CAPS液、M
OPS液、アミノ酸液などが挙げられる。これらは単独
でも、任意に配合しても用いることができる。キレート
化剤としては、EDTA、EGTAなどが挙げられる。
【0036】保存剤としては、例えばナトリウムアジ
ド、エチルパラベンなどが挙げられる。その他、本発明
の測定系には、各種動物の血清、例えばウシ血清、ウシ
血清アルブンミン(BSA)、ウシ胎児血清(FC
S)、ヤギ血清、卵白アルブンミン、ゼラチン、各種乳
蛋白質、例えばスキムミルク、カゼイン、カゼイン分解
物、ホエー蛋白質など、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドンなどからなる群から選ばれたものを添加
することができる。
【0037】本発明においては、試薬は単一の容器ある
いは複数の容器に入れてあり、使用にあたり配合されて
用いるようになっていてもよい。IgM抗体測定の代表
的なHAV感染診断のための測定系のより具体的な態様
においては、本発明は、試料を適当な濃度に生理食塩水
などで希釈し、例えば約80〜120倍、好ましくは約
100倍に希釈し、ついで適当な量のヒトIgM溶液及
び抗ヒトIgM抗体結合固体担体あるいは粒子状担体な
どを反応させ、次に(1)HAV感染培養細胞から収穫
されたHAV抽出物又は(2)このHAV抽出物を少な
くとも界面活性剤、例えばSDSで処理して得られたH
AV抗原と免疫学的に反応させ、得られた反応生成物に
化学発光標識抗HAV抗体、例えばアクリジニウム標識
抗HAV抗体を免疫学的に反応させ、過酸化水素溶液及
び水酸化ナトリウム溶液からなるトリガー試薬と反応さ
せた後検知を行うことを特徴とするHAV抗体の測定法
が提供されうる。
【0038】イン・ビトロの細胞培養法で得られたウイ
ルス抗原を用いて、試料中の該抗原と免疫学的に反応性
の抗体を測定する場合、感染細胞を溶菌化して得られた
細胞ライゼートから一旦分離されたHAV抽出物を、さ
らに界面活性剤で処理したものを、HAV抗原試薬とし
て用いると、予想外にも抗原活性に悪影響を与えること
無く、測定感度を大幅に上昇させることができる。
【0039】本発明においては、特異的IgM抗体を測
定する公知の免疫学的測定法にそれを利用可能であり、
例えば、ウイルス感染、病原性微生物感染などにより生
ずる特異抗体測定系に応用できると考えられる。ウイル
スとしては、単純ヘルペス、帯状ヘルペス、水痘ウイル
ス、ムンプス、麻疹、風疹、AIDSウイルス(HI
V)、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス
(HCV)などが挙げられ、病原性微生物などとして
は、ジフテリア菌(Corynebacteium diphtheriae)、破
傷風菌(Clostridium tetani)、コレラ菌(Vibrio cho
lerae )、ボツリヌス菌(Clostridium botulinum )、
ウェルシュ菌(Clostridium perfringens )、黄色ブド
ウ球菌(Staphylococcus aureus )、例えば、MRSA、赤
痢菌(Shigella dysenteriae)、百日咳菌(Bordetella
perussis )、チフス菌(Salmonellatyphi)、パラチ
フスA菌(Salmonella paratyphi)、腸炎菌(Salmonel
la enteritidis)、結核菌(Mycobacterium tuberculos
is)などが挙げられる。
【0040】
【実施例】次に実施例を示して、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこの具体例により限定されるもの
でなく、その思想に従うかぎり各種の形態で実施できる
ことは理解されるべきである。
【0041】実施例1 IgMの調製 市販のヒトIgM溶液(米国ケミコン・インターナショ
ナル社製〔Chemicon Internation
al,USA.〕)を使用の前に0.1%アジ化ナトリ
ウムを含有する0.02Mのトリス(Tris)緩衝液
(pH8.5)中に希釈し、IgM試薬とした。
【0042】抗ヒトμ−IgM抗体被覆微粒子の調製 ヤギから得られたヒトIgMのμ鎖に対して特異性をも
つポリクローナル抗体( 米国ジャクソン・イムノ・リサ
ーチ・ラボ社製〔Jackson Immuno Re
search Labo.,USA.〕)をカルボキシ
ル化ポリスチレンラテックス微粒子( 米国セラダイン社
製〔Seradyn,USA.〕;0.2μm)に以下
に記載の方法で結合した。まず、0.015MのMES
(2−〔N−モルホリノ〕エタンスルホン酸)緩衝液
(pH4.7)中の1−エチル−3−(3−ジメチルア
ミノプロピル)カルボジイミド(EDAC;16mg/
ml)を用いてポリクローナル抗体抗ヒトIgM抗体
(160mg/ml)を室温で1.5時間かけて結合し
た。次に1%ツイーン(Tween)20及び0.9%
NaClを含有する0.05Mのリン酸緩衝液(pH
7.2)を用いて洗浄した。最終的には、0.05%ゼ
ラチン、0.1%ツイーン20、0.9%NaCl及び
0.1%アジ化ナトリウムを含有する0.01Mのトリ
ス(Tris)緩衝液(pH7.4)中に貯蔵した。被
覆微粒子の固形分の%が、0.0625%になるように
貯蔵バッファーで希釈し、抗ヒトμ−IgM抗体被覆微
粒子試薬とした。
【0043】アクリジニウム標識抗HAV抗体の調製 β−アラニンアクリジニウム(1mg)を無水ジメチル
ホルムアミド(DMF)(100μl)中に溶解し、N
−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)(5.75mg
/ml、50μl)及びEDAC(9.6mg/ml、
50μl)を連続して添加し、暗所、25℃で48時間
攪拌することにより活性化した。プロテインA精製モノ
クローナル抗HAV抗体(1mg/ml)を含有してい
る、0.9%NaCl及び0.5%CHAPSを含む
0.1Mのリン酸緩衝液(pH8.0)に活性化アクリ
ジニウムを加え(抗体の4倍のモル数)、反応混合物を
室温中で10分間攪拌した。緩衝液を0.1%CHAP
S、0.1%アジ化ナトリウム及び0.9%NaClを
含有する0.01Mのリン酸緩衝液(pH6.3)に置
き換えた後、調製物を遠心分離にかけ、上清を置換後の
ものと同じ緩衝液で平衡化したバイオシル SEC 2
50(米国バイオラド社製〔Biolad,USA.〕
のHPLCカラム上のクロマトグラフィーにかけた。そ
れぞれのフラクション(1ml)を369nm及び28
0nmでの紫外分光分析により分析し、アクリジニウム
の結合量を決定した。結合体を濃縮フラクション(約1
00μg/ml)中、約4℃で貯蔵し、使用前に1%カ
ゼインナトリウム、0.1%ツイーン20、0.1%ア
ジ化ナトリウム、5mM EDTA及び0.9%NaC
lを含有する0.05Mのリン酸緩衝液(pH6.3)
で希釈し、アクリジニウム標識抗HAV抗体試薬とし
た。
【0044】HAV抗原の調製 HAVは栄養培地中のバース−アレキサンダー細胞(B
arth−AlexanderCells)を用いて培
養した。培養細胞に、0.5%トライトン(Trito
n)X−100を含有しかつ5mM EDTA及び0.
9%NaClを含む0.02Mリン酸緩衝液(pH7.
2)を混合し、36℃で16〜68時間攪拌した後、遠
心分離にかけ、上清を捨てることにより、HAV抽出物
をホルムアルデヒド希釈倍率で1:4000となるよう
に添加した後、36℃で3日間攪拌して、HAVの感染
性を不活性化した。不活性化したHAV抽出物は、1%
牛血清アルブミン、0.05%ツイーン20、0.1%
アジ化ナトリウム、5mM EDTA及び0.9%Na
Clを含有する0.01Mのリン酸緩衝液(pH7.
2)で希釈し、HAV抗原試薬とした。HAV抗原試薬
は使用時まで4℃で貯蔵した。
【0045】アッセイ HAVAB−M陽性パネル試料を生理食塩水で希釈し
た。希釈試料をIgM試薬(30μl)を用いてさらに
5倍に希釈した。比較としてHAVAB−M陰性パネル
試料を生理食塩水で希釈した後に、IgMを希釈する際
に用いた緩衝液を用いてさらに5倍に希釈した。希釈し
た試料(125μl)を容器に入れ、これに抗ヒトμ−
IgM抗体被覆微粒子試薬(30μl)を添加し、37
℃で20分間反応させた。反応した微粒子をガラス繊維
フィルターで捕捉し、0.1Mのホウ酸緩衝液(pH
8.5)(300μl)で2回洗浄した。次にHAV抗
原試薬(30μl)をフィルター表面に添加し、37℃
で20分間フィルター表面に捕捉されている微粒子と反
応させた。フィルターを0.1Mのホウ酸緩衝液(pH
8.5)(100μl)で1回、そして同緩衝液(30
0μl)で1回洗浄した。次にアクリジニウム標識抗H
AV抗体試薬(30μl)をフィルター表面に添加し、
37℃で10分間フィルター表面に捕捉されている微粒
子と反応させた。フィルターを0.1Mのホウ酸緩衝液
(pH8.5)(100μl)で1回、そして同緩衝液
(300μl)で1回洗浄した。
【0046】このフィルターを化学発光読取り機に移
し、この中で0.25NのNaOH中の0.4%過酸化
水素を含むトリガー溶液(50μl)をフィルターに送
り込んだ。微粒子に結合したアクリジニウムが発光し、
生じた光の量を測定した。低いHAVAB−M陽性パネ
ル試料の濃度では、IgM試薬による希釈処理では21
36の発光量(光子カウント)で、IgM試薬添加無し
では13299の発光量(光子カウント)であり、中程
度のHAVAB−M陽性パネル試料の濃度では、IgM
試薬による希釈処理では5010の発光量(光子カウン
ト)で、IgM試薬添加無しでは16788の発光量
(光子カウント)であり、高いHAVAB−M陽性パネ
ル試料の濃度では、IgM試薬による希釈処理では12
531の発光量(光子カウント)で、IgM試薬添加無
しでは18029の発光量(光子カウント)であった。
【0047】実施例2 SDS処理HAV抗原の調製 HAVは栄養培地中のバース−アレキサンダー細胞(B
arth−AlexanderCells)を用いて培
養した。培養細胞に、0.5%トライトン(Trito
n)X−100を含有しかつ5mM EDTA及び0.
9%NaClを含む0.02Mリン酸緩衝液(pH7.
2)を混合し、36℃で16〜68時間攪拌した後、遠
心分離にかけ、上清を捨てることにより、HAV抽出物
をホルムアルデヒド希釈倍率で1:4000となるよう
に添加した後、36℃で3日間攪拌して、HAVの感染
性を不活性化した。不活性化したHAV抽出物にSDS
を添加し、室温で24時間攪拌して、SDS処理HAV
抽出物を得た。SDS処理HAV抽出物は、0.1%の
アジ化ナトリウム、5mM EDTA及び0.9%Na
Clを含む0.01Mリン酸緩衝液(pH7.2)で希
釈して、SDS処理HAV抗原試薬とした。SDS処理
HAV抗原試薬は使用時まで4℃で貯蔵した。
【0048】アッセイ 実施例1と同様にして、HAVAB−M陽性パネル試料
を生理食塩水で希釈した。希釈試料をIgM試薬(30
μl)を用いてさらに5倍に希釈した。比較としてHA
VAB−M陰性パネル試料を生理食塩水で希釈した後
に、IgMを希釈する際に用いた緩衝液を用いてさらに
5倍に希釈した。希釈した試料(125μl)を容器に
入れ、これに抗ヒトμ−IgM抗体被覆微粒子試薬(3
0μl)を添加し、37℃で20分間反応させた。反応
した微粒子をガラス繊維フィルターで捕捉し、0.1M
のホウ酸緩衝液(pH8.5)(300μl)で2回洗
浄した。次にSDS処理HAV抗原試薬(30μl)を
フィルター表面に添加し、37℃で20分間フィルター
表面に捕捉されている微粒子と反応させた。フィルター
を0.1Mのホウ酸緩衝液(pH8.5)(100μ
l)で1回、そして同緩衝液(300μl)で1回洗浄
した。次にアクリジニウム標識抗HAV抗体試薬(30
μl)をフィルター表面に添加し、37℃で10分間フ
ィルター表面に捕捉されている微粒子と反応させた。フ
ィルターを0.1Mのホウ酸緩衝液(pH8.5)(1
00μl)で1回、そして同緩衝液(300μl)で1
回洗浄した。
【0049】このフィルターを化学発光読取り機に移
し、この中で0.25NのNaOH中の0.4%過酸化
水素を含むトリガー溶液(50μl)をフィルターに送
り込んだ。微粒子に結合したアクリジニウムが発光し、
生じた光の量を測定した。得られた結果を図1に示す。
図1中横軸は試料を生理食塩水で希釈したとき(一回目
の希釈)の試料の濃度で、全く希釈していないものを1
とした。図1よりヒトIgM含有液で希釈することによ
り、すぐれた希釈直線性が得られることが判明した。
【0050】こうして、血清中にIgMが多量に存在
し、試料血清を多量の希釈液で希釈したとしても、使用
担体結合抗体の量がIgM量に対して十分な量無い(例
えば、HAV感染者などでは、感染時には血中IgM量
が数倍から十数倍程度も増加してしまう)と、該担体結
合抗体は全IgMのうち一部の血中IgMとしか結合で
きなくなり、こうして担体結合抗体と結合できる抗HA
V−IgM抗体(以下、単に「HAV−M」という。)
の量は、結局HAV−M量/血中総IgM量に比例した
ものとなってしまうことがわかった。つまりいくら試料
を希釈してもあるいはいくら試料を濃縮しても担体に結
合するHAV−M量は常に一定となってしまう。一方、
試料をヒトIgM含有液で希釈すると担体結合抗体と結
合できるHAV−M量は、HAV−M量/(血中総Ig
M量+添加IgM量)に比例したものとなり、血中総I
gM量に関係なく添加IgM量に応じて担体結合抗体と
結合できるHAV−M量を調節できる。こうして試料中
のIgM量に関係なく、測定HAV−M量を希釈直線性
のあるようにした測定系を組み立てることができる。こ
うして定性的測定でよいなら、IgMを添加しないで測
定するとか、定量化したい場合にはIgMを添加するこ
とにより測定HAV−M量の希釈直線性を容易に達成で
きる。
【0051】
【発明の効果】被検試料を少なくともIgMまたはIg
M含有水溶液により希釈することで、試料中のIgM抗
体の測定において、必要な測定範囲を得ることができ、
より優れた測定ができる。さらに希釈液量の制限を回避
し、自動化された広範囲の測定系を組み立てることが可
能となった。より早い時期(急性期)で特異的なIg
M、例えば、HAV関連抗体を検出したり、前希釈の希
釈倍率を低減せしめてより広範囲の測定を可能にし、例
えば、A型肝疾患などの診断・検出を確実に行なうこと
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 試料濃度と発光量との関係を示す。

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗ヒトIgM抗体試薬を使用して、被検
    試料中の対象抗原に対する特異的IgM抗体を免疫学的
    に測定する方法において、被検試料を少なくともIgM
    またはIgM含有水溶液により希釈することを特徴とす
    る特異的IgM抗体の測定法。
  2. 【請求項2】 特異的IgM抗体が感染初期のIgM抗
    体である請求項1記載の特異的IgM抗体の測定法。
  3. 【請求項3】 特異的IgM抗体が感染初期のHAVに
    対するIgM抗体又はHBcに対するIgM抗体である
    請求項1又は2記載の特異的IgM抗体の測定法。
  4. 【請求項4】 測定対象試料が、全血、血清、または血
    漿である請求項1〜3のいずれか一記載の特異的IgM
    抗体の測定法。
  5. 【請求項5】 (1)測定対象試料を必要に応じ緩衝
    剤、希釈液又は希釈剤の水溶液で希釈し、つぎに試料を
    少なくともIgMまたはIgM含有水溶液により希釈し
    た後、試料中の測定対象特異性IgM抗体を、抗ヒトI
    gM抗体結合固体担体と反応させて試料中のIgM抗体
    を固相抗ヒトIgM抗体と免疫学的に反応させ、(2)
    (a)得られた反応生成物に特定の抗原試薬を免疫学的
    に反応させ、さらに抗原試薬に対する抗体を標識剤で標
    識した標識抗体を免疫学的に反応させるか、又は(b)
    得られた反応生成物に特定の抗原試薬を標識剤で標識し
    た標識抗原を免疫学的に反応させることからなることを
    特徴とする請求項1〜4のいずれか一記載の特異的Ig
    M抗体の測定法。
  6. 【請求項6】 標識抗体が、アクリジニウム標識抗HA
    V抗体又はアクリジニウム標識抗HBc抗体である請求
    項5記載の特異的IgM抗体の測定法。
  7. 【請求項7】 対象抗原が、HAV抗原又はHBc抗原
    である請求項1〜6のいずれか一記載の特異的IgM抗
    体の測定法。
  8. 【請求項8】 HAV抗原試薬が、イン・ビトロの細胞
    培養法で得られたHAV抗原を界面活性剤で処理したも
    のである請求項1〜7のいずれか一記載の特異的IgM
    抗体の測定法。
  9. 【請求項9】 界面活性剤が、アニオン性界面活性剤で
    ある請求項8記載の特異的IgM抗体の測定法。
  10. 【請求項10】 アニオン性界面活性剤が、ドデシル硫
    酸ナトリウム(SDS)である請求項9記載の特異的I
    gM抗体の測定法。
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