JPH0552842A - Hla−dp抗原の型判定法 - Google Patents

Hla−dp抗原の型判定法

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JPH0552842A
JPH0552842A JP20946491A JP20946491A JPH0552842A JP H0552842 A JPH0552842 A JP H0552842A JP 20946491 A JP20946491 A JP 20946491A JP 20946491 A JP20946491 A JP 20946491A JP H0552842 A JPH0552842 A JP H0552842A
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JP
Japan
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group
probe
atom
antigen
lower alkyl
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JP20946491A
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English (en)
Inventor
Kyoichi Matsubara
亨一 松原
Eiji Matsuda
英司 松田
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Chugai Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Chugai Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a)試料からDNAを抽出し、(b)抽出
したDNAを増幅させ、(c)アクリジニウムエステル
でラベルされたプローブを、増幅されたDNAとハイブ
リダイズ条件下でハイブリダイズさせ、(d)ハイブリ
ダイズしていないプローブ及びハイブリダイズしている
が、その交雑において一塩基以上のミスマッチを有する
プローブの標識部分を選択的に分解させ、(e)残存し
ている化学発光量を測定することにより試料中のヒト白
血球DP抗原の型を判定する。 【効果】 今まで一般の検査室では行うことが不可能で
あったヒト白血球DP抗原の型判定を容易にかつ短時間
に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は臓器等の移植や自己免疫
疾患あるいは薬剤感受性の診断等に重要であるヒトの組
織適合性抗原であるHLA(human leukoc
yte antigen:白血球抗原)の型判定法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】HLAの型判定法のうち、クラスI抗原
のA,B,CとクラスII抗原のDR,DQの各抗原に
ついては血清学的方法、すなわち特異抗体と補体による
リンパ球障害テストにより行われてきた。一方クラスI
I抗原のうちD抗原およびDP抗原は各々MLC(Mi
xed Lymphocyte Culture)およ
びPLT(Primed Lymphocyte Cu
lture)で判定される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法のうちDP
抗原を判定するPLT法は、クローン化T細胞を用いた
方法で行うため、特殊性から一般の検査室で行うことが
不可能であった。一方、最近の分子生物学の進歩によ
り、DP抗原を規定する遺伝子群が明らかにされた。さ
らにこれを特異的に増幅する方法(PCR法)も開発さ
れた。これによりPCR−RFLP法(増幅後制限酵素
で切断する方法)やPCR−SSO(増幅後32Pプロー
ブで検出する方法)が確立され、遺伝子レべルでのDP
抗原の型判定が可能となった。しかしながら前者は制限
酵素による切断や電気泳動に時間がかかり、また後者は
アイソトープを使うこと、一塩基のミスマッチを見分け
ることが難しいことなどからマススクリーニングに用い
ることはできない。このように従来のDP抗原検出系に
おいては、いずれも問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題点を解決して、一塩基の差異も識別できるHLA−
DP抗原の型判定法を開発すべく鋭意研究を重ねた結
果、試料から抽出したDNAを材料とし、アクリジニウ
ムエステル(AE)標識プローブを用いることによっ
て、従来の方法に比較して飛躍的に正確性と簡便性を高
め、さらに検出時間を大幅に短縮することができること
を見出し、この知見に基づいて本発明を完成した。本発
明者らの開発した方法(HPA法:Hybridiza
tion Protection Assay)は、ア
イソトープを用いず、一塩基の識別が可能で、操作が迅
速・簡便と現状のDNAアッセイ法の欠点をすべて克服
している。この方法を用いることでDP抗原のマススク
リーニングが初めて可能となった。
【0005】本発明の一方法は一般式(I)に示すリン
カーアームを介して、一般式(II)に示すアクリジニ
ウムエステルが標識されている標識プローブを用いるH
LAの型判定法である。すなわち、「一般式(I): (式中、X1 はS原子又はアミノ基を、Yは式
【0006】 1 は炭素数1〜10の脂肪族炭化水素鎖を、 の整数を示し、R2 は、(R2 m −C−がX1 を保護
するような電子吸引性を持つような、1個又は2個以上
の炭素原子、酸素原子、窒素原子又はハロゲン原子か、
あるいはこれらの組合せである。又、nは1又は2を示
すが、X1 がS原子である時はnは1を示し、X1 がア
ミノ基である時はnは1又は2を示す。X2 はハロゲン
原子又は置換基を有するアミノ基を、X3 はハロゲン原
子、アミノ基又は−O−を、R3 はそれぞれ置換されて
いてもよい低級アルキル基、低級アルコキシ基又はアリ
ールオキシ基を、R4 は低級アルキル基、低級アルコキ
シ基を示すか、X3 が−O−の時は水素原子を示す。)
で表されるリンカーアームを介して一般式(II):
【0007】
【0008】(式中、R5 はそれぞれ置換されていても
よい低級アルキル基、低級アルケニル基、又はアリール
基を、R6 ,R7 は同一又は異なって、水素原子、アミ
ノ基、水酸基、チオール基、ハロゲン原子、ニトロ基、
置換されていてもよいアセチル基、置換されていてもよ
い低級アルキル基、置換されていてもよい低級アルケニ
ル基、置換されていてもよいアリール基、低級アルコキ
シ基又はアリールオキシ基を、R8
【0009】
【0010】を示す。pは0〜10の整数を示す。)が
標識されている構造を有する標識プローブを、試料中の
DNAを増幅させた産物にハイブリダイズさせ、次いで
ハイブリダイズしていないプローブ及びハイブリダイズ
しているが、その交雑において一塩基以上のミスマッチ
を有するプローブの標識部分を選択的に分解させた後、
化学発光量を測定することから成るHLA−DP抗原の
型判定法」である。
【0011】本発明の他の一方法は次の通りである。
【0012】「一般式(I)で表されるリンカーアーム
を結合させたプローブに、一般式(II)で表されるア
クリジニウムエステルを標識させた標識プローブを、試
料中のDNAを増幅させた産物にハイブリダイズさせ、
次いでハイブリダイズしていないプローブ及びハイブリ
ダイズしているが、その交雑において一塩基以上のミス
マッチを有するプローブを選択的に分解させることを特
徴とするHLA−DP抗原の型判定法」である。
【0013】本発明の更に別の方法は次の通りである。
【0014】「以下の工程からなることを特徴とするH
LA−DP抗原の型判定法。
【0015】(a)試料からDNAを抽出する工程; (b)抽出したDNAを増幅させる工程; (c)アクリジニウムエステルでラベルされたプローブ
を、増幅されたDNAとハイブリダイズ条件下で、ハイ
ブリダイズさせる工程; (d)ハイブリダイズしていないプローブ及びハイブリ
ダイズしているが、その交雑において一塩基以上のミス
マッチを有するプローブの標識部分を選択的に分解させ
る工程; (e)残存している化学発光量を測定することにより試
料中のHLA−DP抗原の型を判別する工程。」 以下、本発明によるHLA−DP抗原の型判定法につい
て詳細に説明する。
【0016】現在までに報告されたDPB1遺伝子の2
ndエクソンの塩基配列を図1〜図3に示した。DPB
1遺伝子上の変異はこの領域に集中しており、この塩基
配列の差異を識別することでDPの型判定が可能であ
る。
【0017】DNAの抽出は、proteinaseK
で細胞を破した後フェノール抽出を行う(molecu
lor cloning,Maniatis et.a
l.)一般的な方法で行うことができる。
【0018】DNAを増幅させる方法としては、PCR
法(polymerase chain reacti
on)や、T7ポリメラーゼと逆転写酵素を用いる方法
等を挙げることができる。このT7ポリメラーゼと逆転
写酵素を用いる方法とは、二本鎖DNAを一本鎖に変性
させ、プライマー(増幅させるDNA領域を挟んで、+
鎖、−鎖に相補的な配列とT7プロモーター領域に相補
的な配列を合わせ持つオリゴヌクレオチド)を結合させ
リボヌクレオチド3リン酸、デオキシリボヌクレオチド
3リン酸、逆転写酵素、T7ポリメラーゼ及び酵素に必
要な塩を含む緩衝液を加える。次いで、37℃で数分間
インキュベートし、高温(約95℃)で変性した後、室
温に戻し、逆転写酵素、T7ポリメラーゼ及びRNas
eHを含む緩衝液を加え、さらに37℃で数時間インキ
ュベートする方法である。
【0019】PCR法で用いるプライマーは、プローブ
で検出する超可変域が増幅されるように定めたものを用
いることができ、長さは20−25merのものが好ま
しい。
【0020】一方、検出用のプローブは核酸合成機(ア
プライド バイオシステム社製、モデル380B)によ
り合成できる。プローブは超可変部が中心になるように
デザインし、その中心にアミノ基をもったリンカーを挿
入する。合成したオリゴヌクレオチドは、定法により精
製を行い、ジメチルスルホキシド及びヘペス等の緩衝液
を含む反応液中で,有機溶媒に溶解した活性エステルを
持つAEと混合する。その結果活性エステルが、リンカ
ーのアミノ基と反応し、オリゴヌクレオチドのAEラベ
ルが行える。
【0021】本発明で用いるプローブは、型判定の結果
が偽陽性となることを防ぐため、一定時間加水分解を行
った後の化学発光量が、陰性のものは陰性コントロール
である水の値まで減衰し、かつ陽性であるものの化学発
光量は、5,000RLUs(RULs:Relati
ve Light Umits,光子の数)以上、好ま
しくは10,000RLUs以上となるものを特に選択
する必要がある。発明者は、このような性質をもったプ
ローブの選択について研究を重ねた結果、プローブの長
さ及びTm値〔(ブローブ中の塩基G及びCの個数)×
4+(プローブ中の塩基A及びTの個数)×2〕がある
一定の範囲にあるものが、HLAの型判定に特に優れて
いることを発見した。すなわち、プローブの長さが19
〜28merであり、かつTm値が62〜80、好まし
くは72前後であるプローブが特に好ましく本発明に用
いられる。プローブの例として、その配列及びTm値を
第1表に記載する。
【0022】
【0023】これらのプローブに対応する塩基配列は図
1〜図3上に*印で示した。
【0024】実際の検出では、増幅させたターゲットを
高温またはアルカリ処理で一本鎖にした後、プローブと
混合し、定法によりハイブリダイゼーションを行う。ハ
イブリダイゼーションは酸性緩衝液中で行い、反応時間
を短縮するためには、リチウム塩を含む酸性緩衝液中で
行い、温度は50〜70℃、時間は1〜数十分の間で行
う。ハイブリダイゼーション後は、界面活性剤を含む弱
アルカリ液を加え、ターゲットとプローブの塩基配列が
完全に一致する場合は、アクリジニウムエステルは加水
分解されないが、不一致があると加水分解を受け、化学
発光量が減衰する。
【0025】又、本発明で用いられる一般式(I)で示
されるリンカーアームは、例えば欧州特許公開EP03
10312号に開示されており、一般式(II)で示さ
れるAEは例えば国際特許出願公開WO89/0247
6に開示されている。
【0026】以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するがこれらの記載は本発明を限定するものではな
い。なお、以下の各実施例においては、AEとして次の
構造式で示される化合物を用いた。
【0027】
【0028】化学名 4−(2−Succinimid
yloxycarbonylethyl)phenyl
−10−methyl−acridinium−9−c
arboxylatefluorosulfonate
【0029】
【実施例】
1.プローブ及びプライマーの作成 図1〜図3に示したP1〜P7の7種のプローブを核酸
合成機(アプライドバイオシステムズ社、モデル380
B)で合成した。合成の途中で#印で示した部位にアミ
ノリンカアーム(Amino Modifier I
I,CLONTECH Laboratories,I
ns)を導入した。
【0030】合成したオリゴヌクレオチドは、OPCカ
ラム(アプライド社)で精製し、そのうち0.5ODを
真空乾燥後、水4μl、1M HEPES(pH8)1
μl,DMSO3μlおよびAE2μl(0.8mg/
50μl DMSO)を加え、37℃で20分、遮光し
て反応させた。再度、水1.5μl,1MHEPES
0.5μlおよびAE3μl加え、上記同様に37℃で
20分反応させた。続いて未反応のAEをブロックする
ため、125μM Lysine,0.1MHEPES
および50%DMSOを含む混合液を加え、室温で5分
放置した。これをエタノール沈殿させてフリーのAEを
除去した。
【0031】エタノール沈殿したプローブに水100μ
l加え、その全量をTSK geloligo DNA
RPカラム(東ソー社製、4.6mm ID×15c
mL)に注入した。また、0.5分間隔で溶出液を分取
し、各フラクションの化学発光量(RLU)を測定し、
オリゴヌクレオチドのAEラベルが正確に行われている
か確認した。
【0032】なお、このときのHPLC条件は次の通り
であった。
【0033】溶離液A:50mM TEAA(酢酸トリ
エチルアンモニウム) B:CH3 CN CH3 CNの濃度勾配 0→40%,40分 流速 1 ml/min 検出器 UV 260nm b)プライマーの作成 プライマーは11th HLA internatio
nal workshopで公認されている配列を、核
酸合成機(既述)で作成し、プローブと同様に精製し
た。プライマーの配列は以下の通りである。
【0034】 プライマー DPBAMP−A 5’−CCT CCC CGC AGA GAA TTA C−3’ DPBAMP−B 5’−AGC CCT CAC TCA CCT CGG CG−3’ 2.DNA抽出および増幅 HTC(homozygous typing cel
l:DR遺伝子をホモに持つ培養細胞)からのDNAの
抽出 細胞は表2に示した遺伝子を持つHTCを用いた。
【0035】
【0036】HTCは、10% FCS 加 RPMI
1640培地で培養した。5×106 〜107 の細胞を
PBSで3回洗浄した後、DNA抽出機(アプライド
社)でDNAを抽出した。抽出したDNAは、10mM
Tris−HCl,1mM EDTA pH8に溶解
した。次に1μgのDNAをとり、10倍PCRバッフ
ァー(100mM Tris−HCl pH8.3,5
00mM KCl,25mM DTT)を10μl、1
0mM dNTPを2μl、プライマー(DPBAMP
−AとDPBAMP−B)を各々50pmol,Taq
ポリメラーゼ2.5unitを加え蒸留水で100μl
にメスアップし、さらにミネラルオイルを2滴加えた。
これを96℃で30秒ディネーチャー後、96℃60秒
55℃60秒 72℃60秒で40サイクル反応し、
最後に72℃5分反応を行った。
【0037】3.HPAによる検出 PCR産物に1/5規定の水酸化ナトリウムを100μ
l加え5分間放置後、10μlずつファルコンチューブ
(カタログNo.2053)に分注した。これにプロー
ブ液*1を50μl(1,000,000〜1,500,
000RLUs)加え、vortex後60℃で15分
間反応した。これにselectionreagent
*2を250μlずつ分注しvortex後さらに60℃
で15分間反応した。これを室温に戻した後Leade
rIで化学発光量の測定を行った。
【0038】*1,プローブ液:プローブをHybri
dization Bufferに溶かしたもの Hybridization B:0.1M lith
ium succinate pH5.2 9% lithium laurylsulfate 1mM EDTA/EGTA *2,selection reagent: sodiom hydroxide 182mM boric acid 600mM Triton X−100 1% pH 8.5
【0039】
【結果および考察】結果を表3に示した。10,000
RLUs以上の化学発光量を示すものを陽性と判定し
た。プローブとミスマッチのあるものはすべて5000
RLUs以下であった。
【0040】
【0041】次にプローブとオンプルの相補性と、HP
Aの結果の比較を表4に示した。表から分かるようにH
PAの結果は予想と完全に一致した。
【0042】
【0043】
【発明の効果】以上の結果より今まで一般の検査室では
行うことが不可能であったDP抗原の型判定が、本発明
のHLA型判定法によって容易に短時間に行えるように
なった。
【0044】この方法が、臓器移植の領域に大きく寄与
することは容易に想像しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
【図2】
【図3】図1〜図3は、HLA−DP抗原遺伝子のDN
A塩基配列図であり、図1は塩基番号1〜82に対応す
る塩基配列図、図2は塩基番号83〜181に対応する
塩基配列図、図3は塩基番号182〜288に対応する
塩基配列図である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 (式中、X1 はS原子又はアミノ基を、Yは式 1 は炭素数1〜10の脂肪族炭化水素鎖を、 の整数を示し、R2 は、(R2 m −C−がX1 を保護
    するような電子吸引性を持つような、1個又は2個以上
    の炭素原子、酸素原子、窒素原子又はハロゲン原子か、
    あるいはこれらの組合せである。又nは1又は2を示す
    が、X1 がS原子である時はnは1を示し、X1 がアミ
    ノ基である時はnは1又は2を示す。X2 はハロゲン原
    子又は置換基を有するアミノ基を、X3 はハロゲン原
    子、アミノ基又は−O−を、R3 はそれぞれ置換されて
    いてもよい低級アルキル基、低級アルコキシ基又はアリ
    ールオキシ基を、R4 は低級アルキル基、低級アルコキ
    シ基又はアリールオキシ基を示すか、X3 が−O−の時
    は水素原子を示す。)で表されるリンカーアームを介し
    て一般式 (式中、R5 はそれぞれ置換されていてもよい低級アル
    キル基、低級アルケニル基、又はアリール基を、R6
    7 は同一又は異なって、水素原子、アミノ基、水酸
    基、チオール基、ハロゲン原子、ニトロ基、アセチル
    基、低級アルキル基、低級アルケニル基、アリール基、
    置換アセチル基、置換低級アルキル基、置換低級アルケ
    ニル基、置換アリール基、低級アルコキシ基又はアリー
    ルオキシ基を、R8 を示す。pは0〜10の整数を示す。)で表されるアク
    リジニウムエステルが標識されている構造を有する標識
    プローブを、試料中のDNAを増幅させた産物にハイブ
    リダイズさせ、次いでハイブリダイズしていないプロー
    ブ及びハイブリダイズしているが、その交雑において一
    塩基以上のミスマッチを有するプローブの標識部分を選
    択的に分解させた後、化学発光量を測定することから成
    るHLA−DP抗原(ヒト白血球抗原)の型判定法。
  2. 【請求項2】 一般式 (式中、X1 はS原子又はアミノ基を、Yは式 1 は炭素数1〜10の脂肪族炭化水素鎖を、 の整数を示し、R2 は、(R2 m −C−がX1 を保護
    するような電子吸引性を持つような、1個又は2個以上
    の炭素原子、酸素原子、窒素原子又はハロゲン原子か、
    あるいはこれらの組合せである。又nは1又は2を示す
    が、X1 がS原子である時はnは1を示し、X1 がアミ
    ノ基である時はnは1又は2を示す。X2 はハロゲン原
    子又は置換基を有するアミノ基を、X3 はハロゲン原
    子、アミノ基又は−O−を、R3 はそれぞれ置換されて
    いてもよい低級アルキル基、低級アルコキシ基又はアリ
    ールオキシ基を、R4 は低級アルキル基、低級アルコキ
    シ基又はアリールオキシ基を示すか、X3 が−O−の時
    は水素原子を示す。)で表されるリンカーアームを結合
    させたプローブに一般式 (式中、R5 はそれぞれ置換されていてもよい低級アル
    キル基、低級アルケニル基、又はアリール基を、R6
    7 は同一又は異なって、水素原子、アミノ基、水酸
    基、チオール基、ハロゲン原子、ニトロ基、アセチル
    基、低級アルキル基、低級アルケニル基、アリール基、
    置換アセチル基、置換低級アルキル基、置換低級アルケ
    ニル基、置換アリール基、低級アルコキシ基又はアリー
    ルオキシ基を、R8 を示す。pは0〜10の整数を示す。)で表されるアク
    リジニウムエステルが標識された標識プローブを、試料
    中のDNAを増幅させた産物にハイブリダイズさせ、次
    いでハイブリダイズしていないプローブ及びハイブリダ
    イズしているが、その交雑において一塩基以上のミスマ
    ッチを有するプローブの標識部分を選択的に分解させる
    ことを特徴とするHLA−DP抗原(ヒト白血球抗原)
    の型判定法。
  3. 【請求項3】 溶液中に均一に行われることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の型判定法。
  4. 【請求項4】 以下の工程からなることを特徴とするH
    LA−DP抗原の型判定法。 (a)試料からDNAを抽出する工程; (b)抽出したDNAを増幅させる工程; (c)アクリジニウムエステルでラベルされたプローブ
    を、増幅されたDNAとハイブリダイズ条件下で、ハイ
    ブリダイズさせる工程; (d)ハイブリダイズしていないプローブ及びハイブリ
    ダイズしているが、その交雑において一塩基以上のミス
    マッチを有するプローブの標識部分を選択的に分解させ
    る工程; (e)残存している化学発光量を測定することにより試
    料中のHLA−DP抗原の型を判別する工程。
  5. 【請求項5】 上記(c)工程が溶液中で均一に行われ
    ることを特徴とする請求項4記載の型判定法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995034812A1 (fr) * 1994-06-16 1995-12-21 Dainabot Co., Ltd. Procede de dosage d'un anticorps d'une immunoglobuline m specifique et reactif approprie

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995034812A1 (fr) * 1994-06-16 1995-12-21 Dainabot Co., Ltd. Procede de dosage d'un anticorps d'une immunoglobuline m specifique et reactif approprie

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