JPH0530999A - 慢性b型肝炎ウイルスの検出方法 - Google Patents
慢性b型肝炎ウイルスの検出方法Info
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- JPH0530999A JPH0530999A JP19808791A JP19808791A JPH0530999A JP H0530999 A JPH0530999 A JP H0530999A JP 19808791 A JP19808791 A JP 19808791A JP 19808791 A JP19808791 A JP 19808791A JP H0530999 A JPH0530999 A JP H0530999A
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Abstract
Aのpre−core領域の点突然変異を高感度に検出
する方法を確立する。 【構成】 リンカーアームを介してアクリジニウムエス
テルを標識したプローブであって、HBV−DNAのp
re−core領域中の塩基配列に相補的な18−25
塩基配列からなるプローブを、試料中のHBV−DNA
又は試料中から抽出しPCR法によって増幅させたHB
V−DNAとハイブリダイズさせ、次いでハイブリダイ
ズしていないプローブ及びハイブリダイズしているがそ
の交雑において一塩基以上のミスマッチを有するプロー
ブの標識部分を選択的に分解させた後、化学発光量を測
定することによってHBV−DNA及びその点突然変異
を検出する。
Description
検出方法およびそのための試薬キットに関する。
atitis B)は肝炎期が数ケ月〜数十年と非常に
長く続き、特にHBe抗原陽性の肝炎期が長い程、肝硬
変、肝癌等への重篤比例が多くなる。このため、慢性B
型肝炎の患者においては、HBe抗原から抗HBe抗体
への移行が、治療における1つの目標となっており、ま
た、効果判定の目安ともなっている。
抗原が検出されないにもかかわらず、HBV(chro
nic hepatitis B virus)−DN
Aが検出される場合があり、この点の解明について、多
くの研究がなされていた。そして最近になって、「ある
種の慢性B型肝炎患者のなかには、肝炎期において、あ
る時期を境としてHBe抗原が陰性化する場合があり、
このHBe抗原の陰性化はpre−core領域(18
14−1901位)の1896位と1899位の点突然
変異によりおこる。」という報告がなされた(W.F.
Carmanet al.;Lancet,588−5
90,1989)。この報告によると、抗HBe抗体陽
性期のHBV−DNAのpre−core領域の189
6位に点突然変異(G→A)が起こることにより、スト
ップコドンTAGが生じるため、HBe抗原が消失する
と説明されている。
e chain reaction;R.K.Saik
i et .al.,Science 239,487
−491(1988);以下“PCR法”と略す)等の
遺伝子操作技術を利用して、HBV−DNAについての
研究が種々おこなわれている(例えば、肝臓、30巻s
uppl.48頁;同31巻 suppl.160,1
62,169頁を参照)。
知見を利用すれば、HBV−DNAのpre−core
領域の点突然変異を検出することによって慢性B型肝炎
患者のタイプ分けが可能となる。しかしながら、電気泳
動、dideoxy chain terminati
on法など現存する方法を用いてpre−core領域
の核酸配列を決定することは、非常に時間を要し、多数
の検体処理には不適当であった。簡便かつ正確であり、
しかも多数の検体処理ができる分析法はこれまで提案さ
れていなかった。
core領域の点突然変異の検出を簡便かつ正確に行う
ことができ、検出時間が少なくて済む方法を開発すべく
鋭意研究を重ねた結果、HPA(hybridizat
ion protection assay)法を用い
ることによって、多数の検体を正確かつ簡便に処理する
ことができることを見い出し、この知見に基づいて本発
明を完成した。
ームを介して、一般式(II)に示すアクリジニウムエス
テルが標識されている標識プローブを用いるHBV−D
NAのpre−core領域における点突然変異検出方
法に関する。すなわち、「一般式 (式中、X1は硫黄原子又はアミノ基を、Yは式 化水素鎖を、 数を示し、R2は(R2)m−C−X1を保護するような電
子吸引性を持つ1個又は2個以上の炭素原子、酸素原
子、窒素原子又はハロゲン原子か、あるいはこれらの組
合せである。nは1又は2を示すが、X1が硫黄原子で
ある時はnは1を示し、X1がアミノ基である時はnは
1又は2を示す。X2はハロゲン原子又は置換基を有す
るアミノ基を示し、X3はハロゲン原子、アミノ基又は
−O−を示し、R3はそれぞれ置換されていてもよい低
級アルキル基、低級アルコキシ基又はアリールオキシ基
を示し、R4は低級アルキル基、低級アルコキシ基又は
アリールオキシ基を示すか、X3が−O−の時は水素原
子を示す。)で表されるリンカーアームを介して一般式
い低級アルキル基、低級アルケニル基又はアリール基
を、R6,R7は同一又は異なって、水素原子、アミノ
基、水酸基、チオール基、ハロゲン原子、ニトロ基、ア
セチル基、低級アルキル基、低級アルケニル基、アリー
ル基、置換アセチル基、置換低級アルキル基、置換低級
アルケニル基、置換アリール基、低級アルコキシ基又は
アリールオキシ基を、R8は
アクリジニウムエステルが標識されている標識プローブ
を、試料中のヒト慢性B型肝炎ウイルス(HBV)DN
A又は試料中から抽出し、増幅させたHBV−DNAと
ハイブリダイズさせ、次いでハイブリダイズしていない
プローブ及びハイブリダイズしているがその交雑におい
て一塩基以上のミスマッチを有するプローブの標識部分
を選択的に分解させた後、化学発光量を測定することか
らなるHBV−DNAの検出方法。」である。
(I)で表されるリンカーアームを介して一般式(II)
で表されるアクリジニウムエステルが標識されている標
識プローブを含むハイブリダイゼーション試薬、及びハ
イブリダイゼーション後の反応液に対するセレクション
試薬を包含することを特徴とする慢性B型肝炎ウイルス
検出用の試薬キットに関する。
e−core領域の点突然変異の検出は、慢性B型肝炎
患者の血清からHBV−DNAを抽出し、得られたDN
Aをsingle PCR法またはdouble PC
R法を用いて増幅し、AE(アクリジニウムエステル)
で標識した18〜25merのオリゴヌクレオチドをプ
ローブとし、HPA法を行うことによって達成される。
この際、AEをプローブの中心付近にある二つの隣接す
る塩基間に結合させると検出の感度が上昇する。
る。
ド バイオシステム社製,モデル380B)により合成
できる。プローブは超可変部が中心付近になるようにデ
ザインし、その中心付近にアミノ基をもったリンカーを
挿入する。合成したオリゴヌクレオチドは、常法により
精製を行い、ジメチルスルホキシド及びヘペス等の緩衝
液を含む反応液中で、有機溶媒に溶解した活性エステル
を持つAEと混合する。その結果、活性エステルが、リ
ンカーのアミノ基と反応し、オリゴヌクレオチドのAE
ラベルが行える。
高温またはアルカリ処理で一本鎖にした後、プローブと
混合し、常法によりハイブリダイゼーションを行う。ハ
イブリダイゼーションは酸性緩衝液中で行い、反応時間
を短縮するためには、リチウム塩を含む酸性緩衝液中で
行い、温度は50〜70℃、時間は3〜数十分の間で行
う。ハイブリダイゼーション後は、界面活性剤を含む弱
アルカリ液を加え、ターゲットとプローブの塩基配列が
完全に一致する場合は、アクリジニウムエステルは加水
分解されないが、不一致があると加水分解を受け、化学
発光量が減衰する。
されるリンカーアームは、例えば欧州特許公開EP03
10312号に開示されており、一般式(II)で示され
るAEは例えば国際特許出願公開WO89/02476
に開示されている。
明するが、これらの記載は本発明を限定するものではな
い。
ーブをそれぞれ、トリチルOFFにて上記の核酸合成機
で合成後、8%ポリアクリルアミドゲルで分離し、C1
8セップパックカラム(ミリポア)にて精製した。
ーは、アミノモディファイヤーII(CLONTEC)を
用いた。エステル化反応後、Sephadex G−2
5(1×STE(pH6.0))を用いたSpun−C
olumn法により精製した。
(2塩基置換) 図1にHBV−DNAに対する上記プライマー及びプロ
ーブの位置関係を示す。
例えば次のように、MOプローブ及びM1プローブにつ
いてはHBV−DNAの1895位と1896位に対応
するプローブの二つの塩基間に結合していても良い。ま
た、M2a,M2b及びM2cプローブについても、プ
ローブの中央付近にある、上記とは異なる二つの隣接す
る塩基間にAEを結合させることができる。
検討 (i)プライマーの特異性の検討は、HBV ds D
NAを鋳型にしてPCRにより、目的のDNA断片が増
幅されるかどうかを電気泳動により確認することによっ
て行った。PCRはsingle又はdouble P
CR法を用い、プライマーの種類、KClの濃度及びH
BV患者から得られたHBVを含む血清の添加量を変え
ることによって以下(3)(ii)に記すように9つの条
件を設定して検討した。
ds DNAを鋳型として行ったPCR産物、あるい
はプローブと相補的塩基配列をもつ合成オリゴヌクレオ
チドを用いて行った。PCRはPrimer Set
1801/2000を用いて1回行った。検出はHPA
法を用いた。まずPCR産物を用いて行った結果を表1
に示す。
ht Unitの略であり、単位はない。
を起こしていないものである。 以上の結果から、M0プローブは相補的塩基配列を検出
できることが分かった。またM0プローブの検出感度
は、突然変異を起こしていないものに対して濃度依存的
に増加することが明らかとなった。M1,M2の両プロ
ーブは、1塩基又は2塩基の点突然変異を起こした標的
DNAに相補的であり、本実験に用いたPCR産物は検
出しないことがわかった。
た場合の検出結果を表2に示す。
限界は標的DNA濃度10-2pmolであると予想され
た。10-2pmolは200bpのDNA断片に換算す
ると約1ngとなった。従って、M1プローブで検出で
きる標的DNA量は1ng以上必要であると推定され
る。
を検出することが分かった。また、M0プローブではM
1に相補的な標的DNAを検出できないことが分かっ
た。
いて、検出限界試験を行った。このとき用いたプローブ
は下記のプローブである。
ことができ、その本実験系における検出限界は標的DN
A濃度3.2fmolと推測された。3.2fmolは
200bpのDNA断片に換算すると約0.42ngと
なった。従って、M2プローブで検出できる標的DNA
量は0.42ng以上必要であると推定される。
−DNAの抽出及び増幅 (i)血清よりHBV−DNAの抽出 患者血清50μlに0.2N NaOHを50μl加え
て混合した後、37℃1時間加温した。次に50μlの
0.2N HClを加え、Voltexし中和した後、
軽く(〜5000rpm,〜2秒)遠心し、変性した蛋
白を沈澱させた。サンプルは4℃で保存して約1週間以
内に使用した。
lの系でPCRを行った。プライマーはPR1701/
PR2080セットを用い、各々1pmol/μlとな
るように加えた。酵素はTaq DNA polyme
rase(Perkin Elmer Cetus/A
mpti TaqTM)を用いた。反応系の組成は、各2
00μM dNTPs,Taq Buffer(10m
M Tris・Cl(pH8.3),50mM KC
l,1.5mM MgCl2,0.001%(w/v)
gelatin),2.5U Ampli Taq,各
1μMプライマーで行い、ミネラルオイルでおおい、反
応を行った。温度サイクルは、92℃3分加熱後、92
℃2分,55℃2分,72℃1分の3段階の温度変化を
1サイクルとしこれを40サイクル繰り返し、最後に7
2℃8分間加熱した。Double PCRを行う場合
は1回目を上記反応系で行い、2回目のPCRは、PR
1801/PR2080プライマーセットを用いた。2
回目のPCRは、1回目のPCRを終えた反応液5μl
を用いた。
GE後、EtdBr(エチジウムブロマイド)でゲルを
染色してからUV下確認した。なお、上記の反応条件は
表4中に示す実験条件a)に相当する。
清添加量を変えることによって、b)〜i)の8つの条
件で増幅を行なった。結果を表4に示す。
反応系から過剰のKClを除くことにより、またHBV
を含む血清の添加量を低下してやることにより、反応系
の感度を上げることができた。最終的にKClを除き、
HBVを含む血清の添加量を30μl以下とすることに
よりdouble PCRで3ゲノム(3×10°ge
nome)のHBV−DNAを検出できた。
の、HBV pre−core領域の点突然変異の検出 (i)条件a)による検出 表4の条件a)によるPCR後の反応液10μlをと
り、95〜100℃で5分間加熱後、氷中で急冷し、2
0μlのハイブリダイゼーション溶液(15μlの2×
Hybridization Buffer(注1),
5μlの2×Transport Media(注
2),1μlのAEラベル化プローブ)を加え、60℃
15分間加温した。この反応液4μlをとり、100μ
lのセレクション試薬(Seleetion Reag
ent)を加え、60℃10分間加温し、氷冷後、室温
でケミルミネセッセンスを測定した。
Buffer:0.2M lithiumsucci
nate;pH5.2,18%lithium lau
ryl sulfate;及び2mM EDTA/EG
TAからなる。
ia:6%lithium laurylsulfat
e;60mM sodium phosphate b
uffer;及びpH6.8,2mM EDTA/EG
TAからなる。
4,15及び16で点突然変異の起こっていないタイプ
のウイルスのみが検出された(野生型のみ)。
は対照として行ったものである。表6から明らかなよう
に、各サンプルのpre−core領域の点突然変異が
検出できタイプ分けができた。すなわち、M0型がサン
プル番号21,28及び30であり、M1型がサンプル
番号18及び25であり、M2型がサンプル番号20及
び27である。
条件f)によりPCR化した後、反応液10μlをと
り、以下(i)の場合と同様に処理してケミルミネッセ
ンスを測定した。結果を表7及び表8に示す。
各サンプルのpre−core領域の点突然変異が検出
できタイプ分けができた。すなわち、M0型がサンプル
番号34,35,37,38,41,42及び45〜5
3であり、M2型がサンプル番号43であり、M0/M
2型がサンプル番号39及び54であり、M1/M2型
がサンプル番号40であり、M0/M1/M2型がサン
プル番号33,36,44及び55である。
を表4の条件i)によりPCR化した後、反応液10μ
lをとり、以下(i)の場合と同様に処理してケミルミ
ネッセンスを測定した。結果を表9に示す。
ンプルのpre−core領域の点突然変異を検出でき
タイプ分けができた。すなわち、M0型がサンプル番号
56及び62であり、M1型がサンプル番号57であ
り、M2型がサンプル番号61であり、M1/M2型が
サンプル番号58〜60及び63である。このように、
本発明の検出方法を臨床サンプルに適用するとHBVp
re−core領域の点突然変異を高感度で検出できる
ことが裏付けられた。
基配列の決定 上記サンプル番号18,20,30の検体について、P
R2000(2000〜1981:(−)鎖)プライマ
ーを用いて電気泳動、オートラジオグラフィー等により
シークエンスを行い塩基配列を決定した。
シークエンシンングに用いるプライマーの5’末端を32
Pで標識化した。以下の反応系にて反応を行った。
氷中急冷した。反応液は−20℃に貯蔵した。
y)法で行った。
g)のPCR生成物(Sephadex G−75を用
いてSpun−column法により、PCR時のプラ
イマーを除去した後、10mM MgCl2存在下エタ
ノール沈澱した)をとり、2pmolの32P標識化プラ
イマーを加え、TEを用いて全量を12μlにした。こ
のサンプルを95℃5分間加熱後、氷中急冷し、氷上に
5分間放置した。その後、これをA,C,G,T各チュ
ーブに2.8μlずつ分注し、2.5μlのA,C,
G,T各termination mixture(シ
ークエナーゼキット)を各チューブに加え、0.4μl
の5×Sequence Buffer(シークエナー
ゼキット)、0.2μlの0.1M DTT、0.2μ
lのSequease(version 1又は2)を
それぞれのチューブに加え、37℃10分間保温した。
4μlのstop solution(シークエナーゼ
キット)を加え、75〜85℃で2分間加熱し、氷中急
冷後、各レーン4μlを電気泳動に供した。電気泳動
は、8%ポリアクリルアミドゲル(8Mウレア)で、2
0〜24mA、1500〜2000V、約2時間半行っ
た。電気泳動後、ゲルを3MM濾紙にのせ、ゲル上をラ
ップフィルムでおおい、ゲルドライヤーにて80℃で吸
引し乾燥した。−100℃でコダックXAR−5フィル
ム(コダック社製)を用いてオートラジオグラフィーを
とった。なお、シークエナーゼキットは、“Seqen
aseDNA Sequencing Kit usi
ng 7−deaza−dGTP(USR)”を用い
た。
に変異が確認され、HPA法により検出した値の信頼性
が確認された。
のタイピングを行うと、サンプル番号18がM1型、サ
ンプル番号20がM2型、サンプル番号30がM0型と
なり、HPAにより行ったタイピング結果と一致した。
抗原陽性から抗HBe抗体陽性への移行が見られる。H
Be抗原の消失は、HBV遺伝子の1896位のG→A
への変異により、終止コドン(TAG)となることによ
るという仮説が示されている(W.F. Carman
et al.;Lancet,588−590,19
89)。
の点突然変異との関係及びHBe抗原陰性へと移行する
過程の詳細は不明である。
高感度検出系を用いることにより、HBV pre−c
ore領域の部分変異の検出をルーチンワークで行うこ
とが可能となり、慢性B型肝炎患者の臨床経過の多様性
とHBe抗原との関連性を知る手掛かりとなるととも
に、突然変異の有無の診断が治療における一つの目安に
なるのではないかと思われる。
突然変異の他に1913位と1915位にも変異が認め
られたが、これらは今回新たに本発明者らが発見したも
のである。これらの点突然変異と病態変化との関連性
は、今後本実験系を用いることにより明らかになると思
われる。
DNA検出用試薬キットを作製した。
Taq Buffer[10mM Tris・Cl
(pH8.3),50mM KCl,1.5mMMgC
l2,0.001%(w/v)gelatin],2.
5U AmpliTaq(Perkin Elmer
Cetus),各1μMプライマーを含む。) (4)ハイブリダイゼーション試薬(15μlの2×H
ybridization Buffer,5μlの2
×Transport Media,1μlのAE標識
プローブを含む。) (5)セレクション試薬100μl この試薬キットを用いて、慢性B型肝炎患者の血清を次
のようにして分析した。
aOHを50μl加え混和後、37℃で1時間放置す
る。
を加え混和後、〜5000rpmで〜2秒間遠心する
(変性した蛋白は沈澱)。
50μlを加え混和し、95℃で10分間放置後水冷す
る。
2℃で3分間加熱してDNAを変性させた後、92℃で
2分,55℃で2分,72℃で1分を1サイクルとし
て、これを35〜40サイクル繰り返し、最後に72℃
で8分間加熱する。
5と同じ条件で行うが、この場合には1回目のPCRを
終えた材料を5μl用いる。
95℃で5分間加熱後、氷中で急冷する。
試薬を加え、60℃で15分間加温する。
4μlを取り、これに100μlのセレクション試薬を
加え、60℃で10分間加温する。
光を測定する。
って、本発明方法を実施するためには、他に様々なキッ
ト化が考えられる。
異の検出方法を用いることにより、HBV pre−c
ore領域の部分変異の高感度検出をルーチンワークで
簡便に行うことが可能となった。このため、本発明方法
によれば、慢性B型肝炎患者の臨床経過を容易に診断す
ることができ、適切な治療を行うための手掛かりを提供
することを可能にした。
とプローブのHBV−DNAのpre−core領域上
における対応関係を示す図である。
Claims (18)
- 【請求項1】 一般式 (式中、X1は硫黄原子又はアミノ基を、Yは式 化水素鎖を、 数を示し、R2は(R2)m−C−X1を保護するような電
子吸引性を持つ1個又は2個以上の炭素原子、酸素原
子、窒素原子又はハロゲン原子か、あるいはこれらの組
合せである。nは1又は2を示すが、X1が硫黄原子で
ある時はnは1を示し、X1がアミノ基である時はnは
1又は2を示す。X2はハロゲン原子又は置換基を有す
るアミノ基を示し、X3はハロゲン原子、アミノ基又は
−O−を示し、R3はそれぞれ置換されていてもよい低
級アルキル基、低級アルコキシ基又はアリールオキシ基
を示し、R4は低級アルキル基、低級アルコキシ基又は
アリールオキシ基を示すか、X3が−O−の時は水素原
子を示す。)で表されるリンカーアームを介して一般式 (式中R5はそれぞれ置換されていてもよい低級アルキ
ル基、低級アルケニル基又はアリール基を、R6,R7は
同一又は異なって、水素原子、アミノ基、水酸基、チオ
ール基、ハロゲン原子、ニトロ基、アセチル基、低級ア
ルキル基、低級アルケニル基、アリール基、置換アセチ
ル基、置換低級アルキル基、置換低級アルケニル基、置
換アリール基、低級アルコキシ基又はアリールオキシ基
を、R8は pは0〜10の整数を示す。)で表されるアクリジニウ
ムエステルが標識されている標識プローブを、試料中の
ヒト慢性B型肝炎ウイルス(HBV)DNA又は試料中
から抽出し、増幅させたHBV−DNAとハイブリダイ
ズさせ、次いでハイブリダイズしていないプローブ及び
ハイブリダイズしているがその交雑において一塩基以上
のミスマッチを有するプローブの標識部分を選択的に分
解させた後、化学発光量を測定することからなるHBV
−DNAの検出方法。 - 【請求項2】 プローブが、HBV−DNAのpre−
core領域(1814−1901位)中の塩基配列に
相補的である請求項1記載の検出方法。 - 【請求項3】 プローブが18〜25塩基配列からなる
ことを特徴とする請求項1又は2記載の検出方法。 - 【請求項4】 プローブが以下の20塩基配列からなる
ことを特徴とする請求項3記載の検出方法。 - 【請求項5】 標識されたアクリジニウムエステル
が、プローブの中央付近にある二つの隣接する塩基間に
結合していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
1項に記載の方法。 - 【請求項6】 アクリジニウムエステルが、HBV−D
NAの1895位と1896位又は1896位と189
7位に対応するプローブの二つの塩基間に結合している
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の検出方法。 - 【請求項7】 HBV−DNAの塩基配列中の1896
位の塩基が、A(アデニン)に突然変異したDNAをタ
ーゲットとすることを特徴とする請求項1又は2記載の
検出方法。 - 【請求項8】 プローブが以下の20塩基配列からなる
ことを特徴とする請求項7記載の検出方法。 - 【請求項9】 アクリジニウムエステルが、HBV−
DNAの1895位と1896位又は1896位と18
97位に対応するプローブの二つの塩基間に結合してい
ることを特徴とする請求項8記載の検出方法。 - 【請求項10】 HBV−DNAの塩基配列中の189
9位の塩基が、A(アデニン)に突然変異したDNAを
ターゲットとすることを特徴とする請求項1又は2記載
の検出方法。 - 【請求項11】 HBV−DNAの塩基配列中の189
6位及び1899位の塩基がA(アデニン)に突然変異
したDNAをターゲットとすることを特徴とする請求項
1又は2記載の検出方法。 - 【請求項12】 プローブが18〜25塩基配列からな
ることを特徴とする請求項10又は11記載の検出方
法。 - 【請求項13】 プローブが以下の20塩基配列からな
ることを特徴とする請求項11記載の検出方法。 - 【請求項14】 アクリジニウムエステルが、HBV
−DNAの1898位と1899位又は1899位と1
900位に対応するプローブの二つの塩基間に結合して
いることを特徴とする請求項13記載の検出方法。 - 【請求項15】 プローブが以下の25塩基配列からな
ることを特徴とする請求項11記載の検出方法。 - 【請求項16】 アクリジニウムエステルが、HBV
−DNAの1898位と1899位又は1899位と1
900位に対応するプローブの二つの塩基間に結合して
いることを特徴とする請求項15記載の検出方法。 - 【請求項17】 次の(1)〜(3)を構成要素として
包含することを特徴とする慢性B型肝炎ウイルス検出用
試薬キット。 (1)増幅試薬 (2)一般式 (式中、X1は硫黄原子又はアミノ基を、Yは式 化水素鎖を、 数を示し、R2は(R2)m−C−X1を保護するような電
子吸引性を持つ1個又は2個以上の炭素原子、酸素原
子、窒素原子又はハロゲン原子か、あるいはこれらの組
合せである。nは1又は2を示すが、X1が硫黄原子で
ある時はnは1を示し、X1がアミノ基である時はnは
1又は2を示す。X2はハロゲン原子又は置換基を有す
るアミノ基を示し、X3はハロゲン原子、アミノ基又は
−O−を示し、R3はそれぞれ置換されていてもよい低
級アルキル基、低級アルコキシ基又はアリールオキシ基
を示し、R4は低級アルキル基、低級アルコキシ基又は
アリールオキシ基を示すか、X3が−O−の時は水素原
子を示す。)で表されるリンカーアームを介して一般式 (式中R5はそれぞれ置換されていてもよい低級アルキ
ル基、低級アルケニル基又はアリール基を、R6,R7は
同一又は異なって、水素原子、アミノ基、水酸基、チオ
ール基、ハロゲン原子、ニトロ基、アセチル基、低級ア
ルキル基、低級アルケニル基、アリール基、置換アセチ
ル基、置換低級アルキル基、置換低級アルケニル基、置
換アリール基、低級アルコキシ基又はアリールオキシ基
を、R8は pは0〜10の整数を示す。)で表されるアクリジニウ
ムエステルが標識されている標識プローブを含有するハ
イブリダイゼーション試薬 (3)セレクション試薬 - 【請求項18】 アクリジニウムエステル標識プローブ
として次の四種の標識プローブを含む請求項17記載の
慢性B型肝炎ウイルス検出用試薬キット。 (上記式中、AEはアクリジニウムエステルをあらわ
す)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03198087A JP3098807B2 (ja) | 1990-08-07 | 1991-08-07 | 慢性b型肝炎ウイルスの検出方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-209726 | 1990-08-07 | ||
JP20972690 | 1990-08-07 | ||
JP03198087A JP3098807B2 (ja) | 1990-08-07 | 1991-08-07 | 慢性b型肝炎ウイルスの検出方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0530999A true JPH0530999A (ja) | 1993-02-09 |
JP3098807B2 JP3098807B2 (ja) | 2000-10-16 |
Family
ID=26510763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03198087A Expired - Lifetime JP3098807B2 (ja) | 1990-08-07 | 1991-08-07 | 慢性b型肝炎ウイルスの検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3098807B2 (ja) |
-
1991
- 1991-08-07 JP JP03198087A patent/JP3098807B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP3098807B2 (ja) | 2000-10-16 |
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