JPH0854678A - スチルカメラ - Google Patents

スチルカメラ

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JPH0854678A
JPH0854678A JP7178308A JP17830895A JPH0854678A JP H0854678 A JPH0854678 A JP H0854678A JP 7178308 A JP7178308 A JP 7178308A JP 17830895 A JP17830895 A JP 17830895A JP H0854678 A JPH0854678 A JP H0854678A
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camera
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film
title
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Pending
Application number
JP7178308A
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English (en)
Inventor
Daniel Timothy Meyerhoefer
ティモシー マイヤーホーファー ダニエル
James Vergil Leavy
バーギル リーヴィ ジェームズ
J David Cocca
デービッド コッカ ジェイ
Michael Timothy Malley
ティモシー マリー マイケル
Gerard Julius Kosarko
ジュリアス コサルコ ジェラルド
Robert Gordon Hills
ゴードン ヒルズ ロバート
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film, e.g. title, time of exposure
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/18Signals indicating condition of a camera member or suitability of light

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザインターフェースを通じて、写真フィ
ルムにプリントしたいテキストデータを簡便な方法でカ
メラに入力することができるスチルカメラを提供する。 【解決手段】 表示ユニット14と、この表示ユニット
14に表示したいテキストデータをマニュアルで選択さ
せる表示制御インターフェース16と、表示ユニット1
4の作動を制御して、この表示制御インターフェース1
6によって選択されたテキストデータを表示させる制御
部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広く、写真フィル
ムにデータを記録することができるスチルカメラに関
し、特に、簡単なテキスト(文字)入力インターフェー
スによって、記録しておきたいデータとして撮影者が選
択したテキスト(文字)データを入力することができる
スチルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】多くのスチルカメラでは、撮影の際に写
真フィルムが露光されると、その写真フィルムのフレー
ムに直接に日付情報や時刻情報をプリントする機構が設
けられている。最近提案されているスチルカメラでは、
こういった日付情報や時刻情報に加えて、メッセージと
いった情報が写真フィルムに記録される。例えば、米国
特許第5220366号には、メッセージ受信データバ
ックを備えたカメラが開示される。このカメラでは、メ
ッセージ情報をペジャー型ラジオ受信機で受信し、その
情報がディスプレイに表示される。続いて、データ書き
込み装置は、カメラに装填された写真フィルムにその情
報をプリントする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなスチルカメラでは、写真フィルムにプリントしたい
メッセージを撮影者が直接に入力することができない。
【0004】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たもので、写真フィルムにプリントしたいテキストデー
タを撮影者が簡単かつ都合よく入力することができるユ
ーザに優しいインターフェースを内蔵したカメラを提供
することを目的とする。
【0005】また、本発明は、そういったインターフェ
ースを通じて、ユーザがカメラの作動状態に関する情報
を得ることができるスチルカメラを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係るカメラは、写真フィルムに記録
したいテキストデータを撮影者が簡単かつ都合よく入力
することができるユーザに優しいインターフェースを備
える。また、このユーザインターフェースを用いれば、
テキストメッセージをユーザに表示して、カメラの任意
の状態を知らせることができる。
【0007】具体的には、カメラには、表示ユニット
と、この表示ユニットに表示させたいテキストデータを
マニュアルで選択させる表示制御インターフェースと、
表示ユニットの動作を制御して、表示制御インターフェ
ースによって選択されたテキストデータを表示させる制
御ユニットとが設けられる。表示ユニットには、テキス
トデータ表示部と、固定アイコン表示部とを設けること
が好ましい。
【0008】カメラには、装填された写真フィルムに、
表示制御インターフェースによって選択されたテキスト
データを記録するテキストデータ記録装置が設けられ
る。このテキストデータ記録装置として、人間が読むこ
とができる形態でテキストデータを記録する発光素子ア
レイや、写真フィルム上のテキストデータを機械が読み
取ることができる形態に符号化する磁気ヘッドといった
符号化機構を設けてもよい。
【0009】テキストデータには、ロールタイトルデー
タやプリントタイトルデータが含まれる。これらのタイ
トルデータはテキストデータ記録装置によって写真フィ
ルムに記録される。記憶ユニットは、少なくともロール
タイトルおよびプリントタイトルの一方を記憶する。い
ずれを選択するかは表示制御インターフェースによって
操作される。その他、予め記憶ユニットにテキストデー
タを記憶しておき、その中から表示制御インターフェー
スによって選択されたテキストデータを表示ユニットに
表示させてもよい。この記憶ユニットとして、カメラに
挿入されたり取り外されたりする着脱可能なメモリユニ
ットを設けることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の実施の形態を説明する。
【0011】図1および図2は、本発明に係る写真スチ
ルカメラ10の背面図および正面図を示す。カメラ10
には、ビューファインダ12、表示ユニット14、表示
制御インターフェース16、レンズシステム18、電子
フラッシュユニット20、オートフォーカスセンサ22
および光量測定センサ24が設けられる。レンズシステ
ム18は、電気駆動式のオートフォーカス/望遠レンズ
システムであることが望ましい。かかるレンズシステム
では、撮影者は、ワイド(パノラマ)設定からクローズ
アップ望遠設定までの範囲で焦点距離を調整することが
できる。その調整は、カメラ10の背面に設けられた望
遠制御スイッチ26の操作によってなされる。一体型の
レンズカバー(図示せず)は、レンズカバー用スライド
スイッチ19によってレンズシステム18の前方で閉鎖
状態に移動することができる。レンズカバー用スライド
スイッチ19を操作して一体型のレンズカバーを開放位
置に移動させると、カメラ作動用の内蔵スイッチが作動
してカメラ10を作動させる。その他、フラッシュユニ
ット20を「フリップアップ」レンズカバーに内蔵して
おき、このレンズカバーが開いた時にカメラ10を作動
させる構成にすることもできる。カメラ10には、従来
から知られたモーター駆動のフィルム送りシステムが設
けられる。カメラ10の底面に設けられたフィルムスロ
ットにフィルムカートリッジを落とし込み、カメラ10
にフィルムカートリッジを装填すると、フィルムカート
リッジのリーダーは、自動的に、モーター駆動の巻き取
りスプールに巻き取られる。このフィルムスロットを開
放するには、ラッチ機構28を操作して、カメラ10の
底面にヒンジを介して取り付けられたフィルム装填扉3
0を開ける。モーター駆動のフィルム送りシステムは、
巻き戻し制御スイッチ32によっても作動し、フィルム
カートリッジの取り外しに先立ってフィルムカートリッ
ジを巻き戻す。シャッタ制御スイッチ34は露光動作を
開始させる。このシャッタ制御スイッチ34は、第1位
置で、第1信号を発生して光測定動作やオートフォーカ
ス動作といった予備露光動作を開始させ、第2位置に達
すると、第2信号を発生して写真フィルムの実際の露光
を開始させる。
【0012】表示ユニット14は、特に図3に示すよう
に、テキスト表示セグメント36と、アイコン表示セグ
メント38と、アルファベット/数字表示セグメント4
0とを備えることが好ましい。テキスト表示セグメント
36は、液晶ディスプレイ(LCD)からなる16個の
7行5列のマトリクス素子42を備え、これらの素子4
2を用いてテキストデータを表示する。アイコン表示セ
グメント38は、少なくとも1個のLCDアイコン表示
素子を備え、この素子を用いて任意のカメラ機能やカメ
ラ状態を表示する。例えば、図3では、アイコン表示セ
グメント38に、フィルムカートリッジ装填/フィルム
送り素子44、コマなし素子46、バッテリ状態素子4
8、「OK」表示素子50、セルフタイマ機能表示素子
52、フラッシュ機能表示素子54およびオートフォー
カス表示素子56が設けられる。アルファベット/数字
表示セグメント40は、2個のLCDアルファベット/
数字素子58を備える。
【0013】図3では、テキスト表示セグメント36
は、アイコン表示セグメント38およびアルファベット
/数字表示セグメント40の上方に配置されるが、各表
示セグメントの位置関係は任意に設定することができ
る。例えば、図4に示すように、アイコン表示セグメン
ト38およびアルファベット/数字表示セグメント40
の下方にテキスト表示セグメント36を配置してもよ
い。しかも、撮影者が見やすい位置であれば、表示ユニ
ット14全体を任意の位置に配置してもよい。例えば、
カメラ10の背面ではなくカメラ10の上面に表示ユニ
ットを配置することができる。
【0014】表示ユニット14内のLCDセグメント
は、様々な方法によって電気的に駆動される。例えば、
テキスト表示セグメント36、アイコン表示セグメント
38およびアルファベット/数字表示セグメント40を
含む表示ユニット14全体を1つのLCDドライバ集積
回路によって駆動してもよい。このような集積回路とし
て、新日本無線製NJRC6428/29は、17本の
共通出力ラインと60本のセグメント出力ラインとを有
する。これらの出力ラインはマイクロプロセッサコント
ローラに接続される。16本の共通出力ラインを使用し
て、テキスト表示セグメント36の7行5列マトリクス
素子は駆動される。残りの1本の共通出力ラインと60
本のセグメント出力ラインとを使用して、アイコン表示
セグメント38の各アイコンと、アルファベット/数字
表示セグメント40のアルファベット/数字素子58と
が駆動される。なお、マルチプレクスレート(駆動電圧
引加比率)およびその他の条件によって、表示ユニット
14のコントラスト比は決定される。単一のドライバに
よって表示ユニット14の全ての素子を駆動すれば、表
示ユニット14全体でコントラスト比を均一化すること
ができるといった利点がある。
【0015】その他、テキスト表示セグメント36、ア
イコン表示セグメント38およびアルファベット/数字
表示セグメント40ごとに異なるドライバによって駆動
し、これらのセグメント36、38、40(あるいはセ
グメント同士の任意の組合せ)が別個の装置であるかの
ように電気的に駆動することもできる。例えば、図5に
示すように、テキスト表示セグメント36のみをアイコ
ン表示セグメント38およびアルファベット/数字表示
セグメント40とは別個のドライバで駆動することが好
ましい。このようにセグメントを電気的に分離すること
の利点には、後述するように、カメラの全体機能を制御
するマイクロプロセッサコントローラに内蔵のLCDド
ライバを使用できる点がある。このマイクロプロセッサ
内蔵のLCDドライバは、最大で3倍あるいは4倍のマ
ルチプレクスレートを扱うことができる。したがって、
このドライバを用いてアイコン表示セグメント38およ
びアルファベット/数字表示セグメント40を駆動する
一方で、前述した単一のドライバよりも安価なドライバ
でテキスト表示セグメント36を駆動することができ
る。そういった安価なドライバとして、例えば、三星電
子製KS0068 16X40LCDドライバが挙げら
れる。この場合、単一の装置内では、2種類のマルチプ
レクスレートを用いて異なるLCDセグメントを駆動す
れば十分であって、一方のレートをテキスト表示セグメ
ント36に割り当て、他方のレートをアイコン表示セグ
メント38およびアルファベット/数字表示セグメント
40に割り当てる。2つのマルチプレクスレートを用い
て単一のLCD装置内でセグメントごとに駆動すること
に難点があるとすれば、マルチプレクスレートの異なる
2つのセグメント間でコントラスト比が異なってしまう
ことがある。3倍または4倍のマルチプレクスレートに
よってアイコン表示セグメント38およびアルファベッ
ト/数字表示セグメント40を表示させる場合、テキス
ト表示セグメント36に必要な1/16または1/18
倍のマルチプレクスレートよりもはるかに見易いコント
ラスト比が得られる。このようなコントラストの違いを
解消するには、テキスト表示セグメント36のバイアス
電圧をできるだけ高くしてコントラストを高める一方
で、アイコン表示セグメント38およびアルファベット
/数字表示セグメント40のバイアス電圧を低下させて
コントラストを低めればよい。一層効果的な方法では、
表示ユニット14の製造時に、異なる液晶を利用した完
全に個別のLCD装置によって個別の表示セグメントを
構成する。各LCD装置ごとに、マルチプレクスに相性
のよい液晶を選択するわけである。その他、単一のガラ
ス基板上に、エポキシシールによって個別の液晶セルを
構成して表示ユニット14を製造することもできる。液
晶セルごとに、個々のマルチプレクスレートに相性のよ
い液晶を満たすのである。
【0016】図6はカメラ10の機能を示すブロック図
である。カメラ10全体の動作はカメラ制御プロセッサ
60によって制御される。このカメラ制御プロセッサ6
0として、例えば、三菱電機製M38223M4プロセ
ッサが用いられる。このカメラ制御プロセッサ60は、
表示制御インターフェース16、望遠制御スイッチ2
6、巻き戻し制御スイッチ32およびシャッタ制御スイ
ッチ34から制御信号を受信し、光量測定センサ24お
よびオートフォーカスセンサ22からデータ信号を受信
する。フィルムカートリッジセンサ62は、フィルムス
ロット64内にフィルムカートリッジが装填されている
か否かを検知し、フィルムカートリッジから符号化され
たデータを読み取る。制御信号およびデータ信号の受信
に応じて、カメラ制御プロセッサ60は、レンズドライ
バ66の動作を制御してレンズシステム18を所望の焦
点距離にセットし、被写体に正しく合焦させたり、アパ
ーチャドライバ70を通じてアパーチャ68をセットし
たり、シャッタ機構72および電子フラッシュユニット
74の動作を制御して写真フィルムを正しく露光させた
りする。続いて、カメラ制御プロセッサ60は、フィル
ム送りユニット74を作動させてフィルムカートリッジ
内の写真フィルムを次のコマまで送る。
【0017】カメラ制御プロセッサ60は表示ユニット
14の動作をも制御する。アイコン表示セグメント38
およびアルファベット/数字表示セグメント40はカメ
ラ制御プロセッサ60に内蔵されたLCDドライバによ
って直接に駆動される。ただし、テキスト表示セグメン
ト36は、カメラ制御プロセッサ60に接続された1つ
のLCDドライバ77によって駆動される。その他の構
成としては、前述したように、カメラ制御プロセッサ6
0や単一のLCDドライバによって全表示セグメントを
駆動することもできる。テキスト表示セグメント36を
設けたことによって、様々なカメラメッセージをユーザ
に対して表示することができ、一層重要なことには、後
述するように、ユーザ自身がテキストデータを入力する
ことができる。
【0018】上述の機能に加えて、カメラ制御プロセッ
サ60は、データ書き込み装置76の動作を制御して、
写真フィルムにデータを書き込ませる。データ書き込み
装置76として発光ダイオードアレイを設けてもよく、
この発光ダイオードアレイによれば、人間が読み取れる
形態で直接にデータを写真フィルムに書き込むことがで
きる。このような発光ダイオードアレイは、例えば、既
存のカメラに頻繁に利用され、日付/時刻情報をプリン
トするものである。ただし、データ書き込み装置76と
して磁気読み取り/書き込みヘッドを用いるのが好適で
ある。この磁気読み取り/書き込みヘッドによって、機
械が読み取ることができる形態で、写真フィルムに設け
られた磁気ストリップや磁気層にデータを書き込む。こ
のヘッドを用いれば、磁気ストリップや磁気層に書き込
まれているデータを読み取ることもできる。書き込まれ
たテキストデータはフィルム現像処理の際に再生され、
印刷装置によって、写真プリントの裏面に人間が読み取
れる形態でプリントされる。その他、機械が読み取るこ
とができる形態で写真フィルムにテキストデータを光学
的に記録し、その後のプリンタの再生に用いてもよい。
【0019】カメラ10が写真フィルムに書き込んだデ
ータには、表示制御インターフェース16を通じて入力
されたテキストデータや、カメラ制御プロセッサ60に
接続されたメモリユニット78から表示制御インターフ
ェース16によって呼び出されたテキストデータが含ま
れる。テキストデータには、ロールタイトルや、プリン
トタイトル、任意タイトル、日付/時刻情報、これらの
組み合わせ等が含まれる。ユーザは、ロールタイトルと
して、例えば、「VACATION 94(1994年
休暇)」といった1つのタイトルを選択し、このタイト
ルを1本のフィルムロールの全てのプリントの裏面に印
刷させることができる。プリントタイトルを用いれば、
1本のフィルムロールでプリントごとにタイトルを変更
することができる。例えば、ユーザは、1度の休暇で多
数の場所を訪れることがある。プリントタイトルを用い
れば、異なる場所や題目を表示することができる。任意
タイトルを用いれば、ユーザは文字注釈を追加すること
ができる。これらの注釈は、ロールタイトルと同様に1
本のフィルムロールの全てのプリントにプリントされ
る。カメラにバッテリを装填する際にカメラ撮影者が設
定した日付/時刻情報はカメラ制御プロセッサ60によ
って自動的に更新される。
【0020】メモリユニット78として不揮発性メモリ
素子を用いることが好ましい。このメモリ素子に、基本
的なカメラメッセージの他に、複数のロールタイトル
や、プリントタイトル、任意タイトルを記憶させる。図
7に示すように、メモリユニット78には、ロールタイ
トル記憶部79、プリントタイトル記憶部81、任意タ
イトル記憶部83およびカメラメッセージ記憶部85が
設けられる。カメラ製造者は、「VACATION(休
暇)」や「BIRTHDAY(誕生日)」といった標準
的なロールタイトルやカメラメッセージを予め記憶させ
ておくことが望ましく、その場合、ユーザが入力したロ
ールタイトルや、プリントタイトル、任意タイトルは、
タイトルごとに対応する領域内の記憶位置91に記憶さ
れ、その後のフィルムロールやプリントに用いられる。
「VACATION」や「BIRTHDAY」といった
標準ロールタイトルを固定的に使用すれば、共通して使
用されるタイトルをユーザが入力する時間と手間とを省
くことができる。ロールタイトルだけでなく、プリント
タイトルや任意タイトルを予め記憶させておいてもよ
く、それらの任意の組合せを予め記憶させておいてもよ
い。
【0021】図6では、メモリユニット78がプロセッ
サから独立した素子として描かれているが、カメラ制御
プロセッサ60に内蔵されたRAMおよびROMメモリ
としてもよく、別個のメモリ装置としてもよく、これら
を任意に組み合わせてもよい。例えば、タイトルやカメ
ラメッセージといった予め記憶可能なテキストデータを
カメラ制御プロセッサ60内蔵のROM記憶領域に記憶
する一方で、他のフィルムロールやプリントに用いるた
めに記憶させておきたいテキストデータは、ユーザの入
力を通じて、別個の不揮発性メモリ装置に記憶される。
【0022】図1に示すように、表示制御インターフェ
ース16には5個の制御ボタンが設けられる。ユーザ
は、「メニュー」ボタンによって、様々なカメラ機能や
オプションのメニューをスクロールさせながら表示ユニ
ット14のテキスト表示セグメント36に表示させるこ
とができる。「メニュー」ボタンを押す度に新たなカメ
ラ機能が表示される。「メニュー」ボタンを押し続けれ
ば、自動的にカメラ機能がスクロールされる。テキスト
表示セグメント36に所望のカメラ機能が表示された時
点で、「選択」ボタンを用いれば、そのカメラ機能を選
択することができる。一旦特定のカメラ機能が選択され
ると、「選択」ボタンを用いることによって、その選択
されたカメラ機能に関する選択肢がスクロールされる。
「メニュー」ボタンと同様に、「選択」ボタンを押す度
に新たな選択肢が表示される。「選択」ボタンを押し続
ければ、選択肢が自動的にスクロールされる。テキスト
表示セグメント36に所望の選択肢が表示された時点で
「入力」ボタンを操作すれば、その選択肢が入力され
る。「逆送り」ボタンは「選択」ボタンによるスクロー
ル動作を反転させる。文字注釈モードでは、「取消」ボ
タンを操作することによって、最後に「入力」ボタンを
押して選択した選択肢を取り消すことができる。カメラ
操作に必要な制御ボタンの数を減らすには、「逆送り」
ボタンや「取消」ボタンに、カメラ10のセルフタイマ
機能やフラッシュ機能を兼ねさせてもよい。
【0023】望遠制御スイッチ26を用いて、「選択」
ボタンおよび「逆送り」ボタンと同様に、スイッチ26
の望遠位置でスクロールの前進を制御し、スイッチ26
のワイド位置で反転スクロールの動作を制御してもよ
い。カメラが望遠レンズシステムを備えていない場合
や、望遠制御スイッチ26によって「選択」ボタンや
「逆送り」ボタンの機能を兼ねさせることが望ましくな
い場合は、図1に示すように、データ入力装置としてト
ラッキングボール27をカメラ10の背面に設け、いく
つかの機能を重複して行わせることが好ましい。この場
合には、望遠制御スイッチ26やトラッキングボール2
7は表示制御インターフェース16の一部として考えら
れる。ただ、その他のボタンを含んでいるパネルとは分
離して配置されているだけである。
【0024】次に、図8〜図10に示す全体のフローチ
ャートを参照しつつ、テキストデータを入力する際の表
示ユニット14および表示制御インターフェース16の
動作を説明する。「メニュー」ボタンを押すと、様々な
カメラ機能がテキスト表示セグメント36に表示され
る。これらの機能には、「ロールタイトル設定」、「プ
リントタイトル設定」、「任意タイトル設定」、「時刻
表示形式設定」、「時刻設定」、「日付表示形式設
定」、「日付設定」、「カメラデモ」、「言語設定」お
よび「終了」がある。どの時点でも、「選択」ボタンを
操作すれば、表示された所望のカメラ機能を選択するこ
とができる。例えば、「メニュー」ボタンを操作する
と、まず最初に、「ロールタイトル設定」がテキスト表
示セグメント36に表示される(S1)。もう一度「メ
ニュー」ボタンを押すと(S2)、「プリントタイトル
設定」(S4)が表示される。この作業を繰り返すと、
任意のメニュー機能を表示することができる。特定のメ
ニュー機能を選択するには、「選択」ボタンを操作す
る。例えば、「ロールタイトル設定」が表示されている
間に「選択」ボタンを操作すると、「ロールタイトル設
定」機能(F1)が選択される。「終了」が表示された
ところで「選択」ボタンを押すと(S30)、カメラ1
0の動作は撮影モードに切り替わり、日付とフィルムI
SO感度とがテキスト表示セグメント36に表示され
る。
【0025】「選択」ボタンを操作してメニュー機能の
1つを選択し、さらに「選択」ボタンを操作すると、選
択された機能に付随する様々な選択肢がスクロールされ
る。例えば、図11および図12は「ロールタイトル設
定」機能(F1)を選択した場合の動作を示すフローチ
ャートである。テキスト表示セグメント36には、まず
最初に、「ロールタイトル:NONE(なし)」のメッ
セージが表示される(S31)。このメッセージが表示
されている間に「入力」ボタンを押すと(S33)、カ
メラ制御プロセッサ60の一時レジスタやメモリユニッ
ト78の一時記憶領域にロールタイトルとして「NON
E」が入力される。動作はメインメニューに戻る。「選
択」ボタンを押すと、次の選択肢メッセージとして「ロ
ールタイトルを入力せよ」が表示される(S35)。
「入力」ボタンを押せば(S37)、カメラ動作は文字
注釈モード(S38)になる。このモードでは、アルフ
ァベットや数字といった文字を入力してロールタイトル
が作成される。ロールタイトルが完成して一時記憶メモ
リに入力されると、テキスト表示セグメント36に「入
力されたタイトルを記憶します」というメッセージが表
示される(S44)。この時点で、ユーザは、今後の使
用に備えて、入力したタイトルをメモリユニット78の
ロールタイトル記憶部に記憶させるか、ロールタイトル
の記憶は不要であるとしてメインメニューに戻るかを選
択することができる。例えば、「入力」ボタンを操作す
ればタイトルは記憶され、「メニュー」ボタンを操作す
ればメインメニューに戻る。仮に、予め記録されたタイ
トルを使用したければ、「ロールタイトルの入力」が表
示されている時点で(S35)、「選択」ボタンを押し
て(S36)次の選択肢メッセージ「記憶されたタイト
ル:N」を表示させる。ここで、Nは、メモリユニット
78のロールタイトル記憶部の第1記憶位置に記憶され
ているタイトル名である。表示されたタイトルを選択す
るには、「入力」ボタンを操作してそのタイトルを入力
する(S43、S46)。ユーザが次のタイトルを呼び
出したければ再び「選択」ボタンを押す(S40、S4
1、S42)。予め記憶されたタイトルを全てスクロー
ルしたにも拘わらずユーザの選択がなかった場合には、
テキスト表示セグメント36に「NONE」が表示され
る段階 (S31)まで戻る。予め記憶されたロールタ
イトルであれ文字注釈モードにおいて作成されたロール
タイトルであれ、一旦ロールタイトルが入力されると、
確認メッセージ「ロールタイトル:」と、選択されたロ
ールタイトルとが並んで表示される。その後、メインメ
ニューに戻る。
【0026】ロールタイトルの文字を入力するには、
「選択」ボタンを用いてテキスト表示セグメント36に
表示された文字をスクロールさせる。具体的には、ま
ず、点滅するカーソルがテキスト表示セグメント36の
第1マトリクス素子42に表示される。「入力」ボタン
を操作すると、カーソルが消えて空白が現れる。次の第
2マトリクス素子42ではカーソルが点滅する。空白で
はなく、文字か数字を表示させたければ、「選択」ボタ
ンを押してアルファベットや数字といった文字をそのマ
トリクス素子42に表示させる。文字には、a〜zとい
ったアルファベットや0〜9の数字の他、「*」や
「!」といった記号が含まれる。所望の文字が表示され
た時点で「入力」ボタンを押すと、その文字が入力さ
れ、次のマトリクス素子42へと操作は移行する。ユー
ザが誤って所望の文字を通り過ぎてしまった場合、例え
ば、「A」を入力しようとして「B」までスクロールし
てしまった場合には、「入力」ボタンを押す前に「逆送
り」ボタンを押せばスクロールは逆戻りする。前述のよ
うに、望遠制御スイッチ26やトラッキングボール27
を代わりに用いて、「選択」ボタンや「入力」ボタンに
よって行う前送りスクロールや反転スクロールといった
機能を実行することもできる。カメラを撮影姿勢に保持
している場合には、望遠制御スイッチ26やトラッキン
グボール27を用いた方がユーザには使いやすいかもし
れない。誤った文字が入力されてしまった場合には、
「取消」ボタンを押してカーソルを後退させれば、誤っ
た文字を取り消すことができる。例えば、誤って「VA
CATIOM」と入力した場合を考える。「取消」ボタ
ンを一度押すと、「M」が消去される。「N」が現れる
まで「選択」ボタンを押し、「入力」ボタンを押して
「N」を入力する。ロールタイトル「VACATIO
N」が完成する。「プリントタイトル設定」機能(F
2)や「任意タイトル設定」機能(F3)も、機能的に
は前述の「ロールタイトル設定」機能と同じであるの
で、個別の説明は省略する。
【0027】「時刻表示形式設定」機能(F4)を選択
すれば、ユーザは、12時間表示形式か24時間表示形
式かを選択することができる。選択を行わなければ12
時間表示が現れる。「時刻表示形式設定」を入力する
と、メッセージ「12HR(12時間)」がテキスト表
示セグメント36に表示される。「選択」ボタンを押す
と、メッセージは「24HR(24時間)」に変わる。
「入力」ボタンを押して「12HR」および「24H
R」のいずれかを時刻表示形式として選択する。続い
て、確認メッセージ「時刻表示形式設定:」と、選択さ
れた時刻表示形式とが並んで表示される。その後、メイ
ンメニューに戻る。
【0028】「時刻設定」機能(F5)を選択すると、
ゼロ時間表示がなされる。つまり、12時間表示形式で
あれば、「00:00AM」が表示され、24時間表示
形式であれば、「00:00」が表示される。数字を設
定すべきフィールド(例えば「分」)が点滅する。「選
択」ボタンによって、点滅しているフィールドの数字が
前進し、「逆戻し」ボタンによって数字が後退する。正
確な数字が表示されたら「入力」ボタンを一度押す。数
字を設定すべき次のフィールド(例えば「時」)が点滅
するので、同様の方法で数字を設定する。最後のフィー
ルドが設定されると確認メッセージが表示され、メイン
メニューに戻る。全てのフィールドを設定する前に「メ
ニュー」ボタンを押すと、ゼロ時間(12時間表示形式
では「00:00AM」)が採用される。確認メッセー
ジが表示され、ユーザはメインメニューに戻る。
【0029】「日付表示形式設定」機能(F6)は「時
刻表示形式設定」機能と同様に動作する。この機能を用
いてユーザは任意の日付表示形式を選択することができ
る。日付表示形式として、「月/日/年」形式、「日/
月/年」形式および「年/月/日」形式のいずれかを設
定する。選択を行わなければ「月/日/年」が現れる。
日付表示形式機能を入力すると、(M/D/YR)が文
字表示部36に表示される。「選択」ボタンを押せば、
選択可能な日付表示形式が順次表示される。「入力」ボ
タンを押すと、日付表示形式が選択され、確認メッセー
ジ「日付表示形式:」と、選択された日付表示形式とが
並んでテキスト表示セグメント36に表示される。続い
て、メインメニューに戻る。「メニュー」ボタンが操作
されると、日付表示形式「月/日/年」が採用され、ユ
ーザはメインメニューに戻る。
【0030】「日付設定」機能(F7)が選択される
と、「時刻設定」を選択した場合と同様にゼロ日付が表
示される。「月/日/年」の表示形式であれば「00/
00/00」が表示され、最初の「00」が点滅する。
いずれの表示形式でも、月を示す「00」が最初に点滅
する。「月」、「日」、「年」の順番で設定される。設
定すべきフィールドは、いずれかのボタンが押されるま
で点滅を続ける。最初に設定すべきフィールドに正確な
数字が表示されたら「入力」ボタンを押す。設定すべき
次のフィールドが点滅する。最後のフィールドが設定さ
れると、確認メッセージが表示され、ユーザはメインメ
ニューに戻る。日付設定操作中に「メニュー」ボタンを
押すと、「月/日/年」形式の「00/00/00」が
現れる。確認メッセージが表示され、ユーザはメインメ
ニューに戻る。
【0031】「カメラデモ」機能(F8)が選択される
と、様々なカメラ機能やアイコン表示セグメント38の
意味を説明するメッセージがテキスト表示セグメント3
6に表示される。例えば、フィルムの残りのコマ数がア
ルファベット/数字表示セグメント40に表示され、
「フィルム残り枚数」とテキスト表示セグメント36に
表示される。様々なカメラ注意メッセージを事前に見る
こともできる。カメラ注意メッセージには、「被写体に
近寄りすぎです」といったユーザに関するメッセージ
や、「受光レベルを下げてください」といった撮影条件
を注意するメッセージの他、メモリユニット78に記憶
されているカメラ状態に関するメッセージが含まれる。
【0032】「言語設定」機能(F9)では、どの言語
を用いてメッセージをテキスト表示セグメント36に表
示するかをユーザは選択することができる。選択がない
場合、英語が採用される。「選択」ボタンを操作すれ
ば、使用可能な言語のリストがスクロールされる。使用
可能な言語には、ドイツ語、フランス語、スペイン語お
よび日本語(カタカナ)がある。「入力」ボタンを操作
して、所望の言語を選択する。
【0033】露光時に、ロールタイトルと同様に、1本
のフィルムロールの各プリントごとに任意タイトルを記
録することもできることが好ましい。プリントタイトル
は、プリント(コマ)ごとに書き込まれ、露光前であれ
ば各コマごとに変更することができる。フィルムカート
リッジをカメラから取り出すまで、任意タイトルやロー
ルタイトルは一時記憶領域に記憶されていることが望ま
しい。フィルムカートリッジを取り出すと、カメラ制御
プロセッサ60は、写真フィルムにプリントするために
一時記憶領域に記憶されていたロールタイトルや任意タ
イトルを自動的に消去する。ただし、それらのロールタ
イトルや任意タイトルは、メモリユニット78のロール
タイトル記憶部や任意タイトル記憶部に保存しておき、
後日呼び出して他のフィルムカートリッジに使用しても
よい。各タイトルはメインメニューを通じて簡単に変更
される。
【0034】図13および図14はカメラ10の撮影モ
ードを示す。カメラ10が始動されると(S50)、表
示ユニット14は更新される(S51)。具体的には、
図15に示すように、表示ユニット14の更新はフィル
ム状態に基づく。カメラの作動時には3つのフィルム状
態が存在する。第1は、カメラにフィルムは装填されて
いるが撮影できるコマが残っていない状態である。第2
は、カメラにフィルムが装填され、撮影できるコマが残
っている状態である。第3は、カメラにフィルムが装填
されていない状態である。撮影済みのフィルムロールが
カメラに装填されている場合、テキスト表示セグメント
36にはメッセージ「フィルムを取り出してください」
が表示される(S67)。カメラにフィルムが装填され
ていなければ、テキスト表示セグメント36はメッセー
ジ「フィルムがありません」を表示する(S68)。カ
メラに装填されているフィルムに撮影可能なコマが残っ
ている場合、表示ユニット14の更新はタイトル設定状
態に依存する(S69)。タイトルが設定されていなけ
れば、日付とISO感度とを示す標準表示(S70)が
表示される。プリントタイトルが入力されていれば、そ
のプリントタイトルがテキスト表示セグメント36に表
示される(S71)。プリントタイトルは入力されてい
ないが、ロールタイトルまたは任意タイトルが入力され
ていれば、日付とISO感度とがアステリスクとともに
表示される。このアステリスクによって、ロールタイト
ルまたは任意タイトルが設定されていることが示され
る。その他、ロールタイトルまたは任意タイトルそのも
のを表示してもよい。
【0035】表示ユニット14が更新されると、図13
に示すように、カメラ10はユーザの次の操作を待つ
(S52)。「メニュー」ボタンが操作されると、カメ
ラ10はメインメニューに入り、タイトルの作成や日時
の設定、その他を行うことができる。セルフタイマが作
動していない状態で「逆戻し」ボタン(またはセルフタ
イマボタン)を押せば、アイコン表示セグメント38の
セルフタイマ機能表示素子52が作動し、テキスト表示
セグメント36に「セルフタイマ準備完了」のメッセー
ジが表示される。セルフタイマが既に作動していれば、
「逆戻し」ボタンを押すと作動が解除される。フラッシ
ュユニット20がオフの時に「取消」ボタン(またはフ
ラッシュボタン)を押せば、フラッシュ機能表示素子5
4が作動し、メッセージ「フラッシュオン」がテキスト
表示セグメント36に表示される。フラッシュユニット
20が既に作動している場合、「取消」ボタンを押すと
作動が解除される。「入力」ボタンを押した場合、直前
のカメラメッセージが表示されてからの経過時間によっ
て異なる動作が行われる。直前のカメラメッセージ(例
えば「フラッシュが充電されるまで待ってください」)
が表示されてから「入力」ボタンを押すまでに30秒が
経過していなければ、そのメッセージがもう一度表示さ
れてユーザに復習させる(S62)。続いて、その時点
で設定されているロールタイトル、プリントタイトルお
よび任意タイトルが復習のために表示される(S63、
S64、S65)。「入力」ボタンを押す直前の30秒
以内にカメラメッセージが表示されていない場合には、
その時点で設定されているタイトルがすぐに表示され
る。次に、テキスト表示セグメント36は好適な定常状
態に設定される。この定常状態では、例えば、時刻やフ
ィルムISO感度、タイトルの1つが表示される。
【0036】カメラメッセージは、撮影時におけるカメ
ラに関する機能や撮影者に関する注意を伝達するコミュ
ニケーション手段である。例えば、フィルムカートリッ
ジを装填する際やフィルムのコマを進める際に、何らか
のエラーが生じることがある。図16に示すように、テ
キスト表示セグメント36にメッセージ「フィルム装填
中」が表示されるのは、何の問題もなくフィルムが自動
的に巻き取られている場合である(S76)。問題が発
生すると、テキスト表示セグメント36にカメラ注意メ
ッセージが表示される。例えば、撮影済みのフィルムカ
ートリッジがカメラ10に挿入されると、メッセージ
「撮影済みフィルム…フィルムを取り出してください」
がテキスト表示セグメント36に表示される(S7
8)。いわゆる重ね撮り防止(DEP)機能である。フ
ィルムが正しく送られない場合(この状態をスラストエ
ラー(thrust error)という)には、メッ
セージ「フィルムが装填されません…フィルムを取り出
してください」が表示される(S77)。挿入されたフ
ィルムロールの一部のみが撮影済みの場合には、そのフ
ィルムの磁気層に含まれている情報を読み取ることによ
ってその事実が検知される。その情報は、データ書き込
み装置によって磁気層に書き込まれ、前述したように、
同じデータ書き込み装置を読み取りヘッドとしても使用
することができる。一部撮影済みのフィルムが挿入され
ると、図17に示す通り、メッセージ「一部撮影済みフ
ィルム」が表示され(S80)、撮影可能なコマまでフ
ィルムが送られる。フィルムが正しく装填されると、フ
ィルムタイプを知らせるメッセージ「フィルムタイ
プ:」が表示され(S81)、フィルムタイプを知らせ
るメッセージ「カラープリント」や「白黒プリント」、
「カラースライド」が挿入される(S83、S84、S
85)。次に、図18で示すように、表示ユニット14
が更新され、日付とISO感度とが表示される(S8
6)。仮に、フィルムが装填された状態でユーザがフィ
ルム装填扉を開けようとすると、メッセージ「フィルム
を巻き取ってから取り出してください」が表示される
(S88)。ユーザがシャッタ制御スイッチ34を押し
て撮影をする場合(S89)、シャッタ制御スイッチ3
4が第1位置に達すると、第1のエラーチェックが行わ
れる。上述したように、シャッタ制御スイッチ34は2
段位置を占める操作ボタンであり、第1位置では、露光
機構およびオートフォーカス機構が始動し、第2位置に
達した時点で露光が行われる。エラーが検出されれば、
図19で示すように、ビューファインダ12内の赤いL
EDが点灯し(S94)、テキスト表示セグメント36
に適切なエラーメッセージが表示される。エラーには、
撮影者側のエラーや、カメラ側のエラーが考えられる。
例えば、フラッシュが充電されていなければ、フラッシ
ュコンデンサが充電されるまでメッセージ「フラッシュ
充電中」が表示される(S95)。撮影者側のエラーに
は、被写体に近づきすぎていたり、フラッシュが届く範
囲から外れていたり、フラッシュが必要にも拘わらずフ
ラッシュを使用していなかったり、といったものが含ま
れる。撮影者が被写体に近づきすぎると、オートフォー
カスシステムがその事実を検知し、メッセージ「近づき
すぎ…離れてください」が表示される(S97)。この
メッセージを1分間表示してから表示を更新しても、撮
影が済んでから表示を更新してもよい。フラッシュの届
く範囲から被写体が外れていることは、オートフォーカ
スシステムによって検出され、メッセージ「フラッシュ
範囲外…近づいてください」が表示される(S99)。
このメッセージを1分間表示してから表示を更新して
も、撮影が済んでから表示を更新してもよい。撮影後、
フィルムが送られ、図20に示すように、メッセージ
「フィルム送り中」が表示される(S104)。フィル
ム送り中に生じるエラーには、フィルムジャム(フィル
ム詰まり)や途中巻き戻しなどが含まれる。フィルムジ
ャムエラーは、フィルムが完全に詰まってカメラが作動
しなくなると表示される。メッセージ「フィルムエラー
…カメラの点検…0120−XXX−XXXまで電話し
て下さい(XXX−XXXはサービスセンターの電話番
号)」が表示され (S102)、カメラの動作は停止
される。途中巻き戻しエラーが生じるのは、フィルムジ
ャムが生じたものの、そのフィルムジャムを解消するこ
とができる場合である。ただし、カメラのロジックは、
この状態をフィルムロールの終わりとして検知し、巻き
戻しを開始する。メッセージ「フィルム巻き戻し中…フ
ィルムエラー…フィルムを取り出してください」が表示
される(S103)。フィルムカートリッジの最後のコ
マを撮り終えると、図21に示すように、フィルムが巻
き戻され、メッセージ「フィルム巻き戻し中」が表示さ
れる(S107)。フィルムが完全に巻き戻されると、
メッセージ「フィルムを取り出してください」が表示さ
れ(S109)、その表示はフィルムが取り出されるま
で続けられる。フィルムのコマが残っている間は、テキ
スト表示セグメント36に定常状態の表示が表示され
る。
【0037】カメラ制御プロセッサ60は、様々な場面
でバッテリの充電状態を点検する。この点検では、図2
2に示す動作が繰り返し行われる。バッテリ充電状態が
好ましければ、カメラを始動させた際にバッテリ状態表
示のアイコンが光り、10秒後に消える。バッテリ充電
状態が低ければ、メッセージ「バッテリを交換してくだ
さい」が表示される(S113)。このメッセージは、
他のメッセージが取って代わるまで表示される。メッセ
ージ「バッテリがなくなりました」が表示されると(S
114)、カメラの動作は停止する(S115)。
【0038】テキスト表示セグメント36を内蔵したこ
とによって、写真フィルムに記録したテキストデータを
簡単に入力することができるだけでなく、様々な情報を
表示してユーザに示すことができる。例えば、カメラデ
モ機能を表現するほかに、広範囲にわたるユーザガイド
(例えば、写真撮影にむいた場所を示した旅行ガイドな
ど)をメモリユニット78に記憶してもよい。そういっ
たユーザガイドにアクセスするには表示制御インターフ
ェースを用いればよい。この表示制御インターフェース
によって、ユーザガイド内のデータがテキスト表示セグ
メント36に表示され、ユーザに示される。記憶される
情報量の上限は、メモリユニット78に内蔵されるメモ
リ量によって決定される。ただし、このメモリユニット
78は、カメラ10に挿入される着脱可能なメモリ装置
で構成されてもよく、その場合には、ユーザに表示する
ために予め記憶すべき情報量が制限を受けることもな
い。こういったメモリ装置として、例えば、図1に示す
フラッシュEEPROMメモリカード80が挙げられ
る。その他、図1に示すように、カメラ制御プロセッサ
60に接続されたデータコミュニケーションポート82
をカメラ10に設けてもよい。このポート82を通じて
カメラ10は外部コンピュータや機能診断装置に接続さ
れる。こうしたコンピュータや機能診断装置からカメラ
へとロードされたテキストデータは、フィルムに書き込
まれたり、テキスト表示セグメント36に表示されたり
する。
【0039】なお、図示されたカメラ10では、フィル
ムカートリッジをカメラ底面から装填する。したがっ
て、一般に、ユーザはカメラの上下を反転させてフィル
ムカートリッジを装填することとなる。この姿勢では、
テキスト表示セグメント36に表示されたメッセージを
ユーザが簡単に読み取ることができない。このため、図
6に示すような位置検出スイッチ84を設けて、カメラ
10の反転を検出することが望ましい。カメラ制御プロ
セッサ60は、テキスト表示セグメント36を制御し
て、フィルムの装填時にユーザが読み取りやすい方向に
メッセージを反転させて表示させる。別個の検出スイッ
チを用いずにこうした反転機能を実行するには、フィル
ム装填扉30が開放された時点でテキスト表示セグメン
ト36を反転モードに駆動することが考えられる。
【0040】以上、好適な実施例を参照しながら本発明
を説明してきたが、請求の範囲を逸脱することなく多様
な修正や変更を加えることは可能である。例えば、テキ
スト表示セグメント36の大きさやタイプは、実施例で
開示されたものに限定されるものではなく、マトリクス
素子の代わりに、マルチラインディスプレイや、フルグ
ラフィックディスプレイを用いることもできる。その
他、例えば、図23に示すように、表示ユニット14の
一部としてフリップカバー86を設けてもよい。このフ
リップカバー86には、付加的なテキスト表示セグメン
ト88が設けられる。フリップカバー86が開放される
と、テキスト表示セグメント88が露出され、一層多く
のテキストデータを表示することができる。そういった
付加的なテキスト表示セグメント88の代わりに、図2
4に示すように、小型文字入力キーボード90をフリッ
プカバー86に設けることもできる。このキーボード9
0によれば、ユーザは、スタイラスペンで小型文字入力
キーボード90のキーに触れてテキストデータを入力す
ることができる。その他、フリップカバーの表面にテキ
スト表示セグメント、アイコン表示セグメントあるいは
アルファベット/数字表示セグメント40の中から1以
上のセグメントをフィリップカバーの正面に配置しつ
つ、フリップカバーを開放すると付加的な表示セグメン
トが露出する構成にしてもよい。カメラの1ユニットと
は別個に販売されるデータバックアクセサリに本発明を
内蔵することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るスチルカメラの背面図である。
【図2】 図1のスチルカメラの正面図である。
【図3】 テキスト表示セグメント、アイコン表示セグ
メントおよびアルファベット/数字セグメントによって
構成され、スチルカメラに内蔵された表示ユニットの正
面図である。
【図4】 テキスト表示セグメント、アイコン表示セグ
メントおよびアルファベット/数字セグメントの配置を
変えた表示ユニットの他の態様を示す正面図である。
【図5】 テキスト表示セグメント、アイコン表示セグ
メントおよびアルファベット/数字セグメントの配置を
変えた表示ユニットのさらに他の態様を示す正面図であ
る。
【図6】 スチルカメラの内部構造を示す概略ブロック
図である。
【図7】 図6のメモリユニットの概略図である。
【図8】 テキストデータを入力する際、スチルカメラ
に内蔵された表示ユニットおよび表示制御インターフェ
ースの全体的な動作を示すフローチャートである。
【図9】 テキストデータを入力する際、スチルカメラ
に内蔵された表示ユニットおよび表示制御インターフェ
ースの全体的な動作を示すフローチャートである。
【図10】 テキストデータを入力する際、スチルカメ
ラに内蔵された表示ユニットおよび表示制御インターフ
ェースの全体的な動作を示すフローチャートである。
【図11】 ロールタイトルメニュー機能における文字
注釈機能の一般的な動作を示すフローチャートである。
【図12】 ロールタイトルメニュー機能における文字
注釈機能の一般的な動作を示すフローチャートである。
【図13】 写真撮影モードにおける一般的な動作を示
すフローチャートである。
【図14】 写真撮影モードにおける一般的な動作を示
すフローチャートである。
【図15】 表示ユニットの更新を示すフローチャート
である。
【図16】 フィルムを装填する際の動作を示すフロー
チャートである。
【図17】 フィルムを装填する際の動作を示すフロー
チャートである。
【図18】 露光動作を示すフローチャートである。
【図19】 エラーチェックの動作を示すフローチャー
トである。
【図20】 フィルム送りの動作を示すフローチャート
である。
【図21】 フィルム送りの動作を示すフローチャート
である。
【図22】 バッテリチェックの動作を示すフローチャ
ートである。
【図23】 付加的なテキスト表示セグメントがフリッ
プカバーに設けられた表示ユニットを示す図である。
【図24】 キーボードがフリップカバーに設けられた
表示ユニットを示す図である。
【符号の説明】
10 スチルカメラ、14 表示ユニット、16 表示
制御インターフェース、60 制御部としてのカメラ制
御プロセッサ、76 テキストデータ記録装置としての
データ書き込み装置、78 記憶ユニットとしてのメモ
リユニット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェイ デービッド コッカ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ピッツ フォード ミル バレー ロード 35 (72)発明者 マイケル ティモシー マリー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ロチェ スター レインズ パーク 400 (72)発明者 ジェラルド ジュリアス コサルコ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 ロチェ スター チェストナット クレッセント 18 (72)発明者 ロバート ゴードン ヒルズ アメリカ合衆国 ニューヨーク州 スペン サーポート クレス ヒル ドライブ 33

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示ユニットと、この表示ユニットに表
    示したいテキストデータをマニュアルで選択させる表示
    制御インターフェースと、表示ユニットの作動を制御し
    て、表示制御インターフェースによって選択されたテキ
    ストデータを表示させる制御ユニットとを備えることを
    特徴とするスチルカメラ。
JP7178308A 1994-07-20 1995-07-14 スチルカメラ Pending JPH0854678A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US277866 1994-07-20
US08/277,866 US5666186A (en) 1994-07-20 1994-07-20 Text interface for still photographic camera with data recording capability

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ID=23062695

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JP7178308A Pending JPH0854678A (ja) 1994-07-20 1995-07-14 スチルカメラ

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