JPH10319493A - カメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】撮影場所で表示画面を確認しながら、任意文字
から成るユーザーインプットタイトルを記録できるタイ
トル設定表示装置を備えたカメラを提供する。 【解決手段】選択した文字で撮影者が自由にタイトルを
設定できる手段１と、それらを表示する外部表示液晶装
置２と、その設定したタイトルを前もって記憶する手段
３と、磁気書込み装置４とを有するＡＰＳカメラにおい
て、撮影場所で液晶装置を確認しながら任意文字で構成
されるユーザーインプットタイトルを記録できる（２
３）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、フィルムに磁気的
あるいは光学的に情報を書き込む手段を備えたカメラに
関し、特に撮影した写真裏面へのタイトル等のインプリ
ントが可能なカメラに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来は、磁気記憶部を有するフィルムを
使用し、この磁気記憶部に日付け、時刻や撮影情報等を
磁気ヘッドで書き込むことを可能としたカメラが米国特
許第４８６４３３２号で提案されている。このカメラの
機能としては、撮影者が写真にタイトルを設定する機能
が紹介されており、タイトルの入力には次の２種類があ
る。

【０００３】第一の方法は、予め規格化された国別コー
ド文字列コードを、各々カメラ上で選択してフィルムに
磁気記録し、それをプリンタが解読してコードから定型
文字列を写真の裏側に印字する方法である。この方法は
所望の文字列を指定するだけで済むといった簡便さがあ
る。

【０００４】第二の方法は、使用者が１文字毎、文字コ
ードとして記録し自由な文字列を作成する方法である。
プリンタ側で１文字毎解読し、使用者の欲する文字列を
印字するのは言うまでもない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、その
文字入力手段とその入力文字確認用の表示装置が大型化
してしまうためにその機能自体を盛り込んだカメラは現
在実用化されていない。よってフリータイトルの機能を
カメラに具現化するためにはその文字入力の操作手段と
表示装置の小型化が必須となっている。

【０００６】これらの課題を解決するために既に特開平
４ー２４６６２６には表示装置の小型化に関するカメラ
が紹介されている。また、このカメラの小型化と同時に
撮影者が自分で入力した文字がシャッターチャンスの場
面で如何に容易に印字設定できるかもカメラ具現化の重
要な要素になってくる。

【０００７】本発明の目的は、撮影者が如何に容易に自
分の登録したタイトルを設定し、シャッターチャンスを
のがすこと無く撮影することができるカメラを提供する
ことにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、フィルムに磁気的あるいは光学的に情報を
書き込む手段を備えたカメラにおいて、その情報を選択
するための情報選択手段と、前記情報選択手段により選
択された情報を同一の表示部に表示する情報表示手段
と、アルファベットやカナ文字を入力する文字入力手段
と、前記入力された文字で撮影者がタイトルを設定でき
るタイトル設定手段と、その設定したタイトルを記憶す
る記憶手段とを備え、撮影者が前記記憶手段に予め記憶
されているタイトルを選択式タイトルコードを設定する
状態で前記情報表示手段により確認し印字設定できるよ
うに構成したことを特徴とするカメラを提供する。

【０００９】すなわち、磁気書込み装置を装備し、プリ
ント印字を設定する手段として、アルファベット，カナ
等を選択する手段と、その上記選択した文字でユーザー
が自由にタイトルを設定できる手段と、それらを表示す
るドットマトリクス式の液晶装置と、その設定したタイ
トルを前もって記憶する手段を持ったカメラを用いて、
撮影場所で液晶装置を確認しながら任意文字で構成され
るユーザーインプットタイトルを記録することができ
る。

【００１０】また、カメラの書込モードを、任意文字書
込モード（ユーザーインプットタイトル書込モード）か
らシャッター秒時や絞り値書込モードに変更した場合
は、ユーザーインプットタイトル文字のデータそのもの
をシャッター秒時と絞り値を表す文字データとして書込
む。この時、液晶表示も任意タイトル文字を消し、その
代わりにシャッター秒時と絞り値を表示する。一方、フ
ィルムカウンタ、日時を表す場合には、上記液晶の表示
を切換えて表示する。

【００１１】上記の構成と方法によれば、撮影場所で液
晶装置を確認しながら、任意文字で構成されるユーザー
インプットタイトルを記録できる。すなわち、ＡＰＳカ
メラのユーザーインプットタイトル機能を可能とするカ
メラにて、ユーザーが入力した文字列を複数個記憶でき
るようにし、その記憶した文字を予め定義されている選
択式のタイトル一覧モードにて確認でき、印字を可能と
する。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。図１は、本発明によるカメラの構成
を示すブロック図である。図において、１はタイトル設
定装置、２は外部表示ＬＣＤ、３はＥＥＰＲＯＭ、４は
磁気書き込み装置、５はＣＰＵ、６は測距回路、７は測
光回路、８は測距制御回路、９はシャッタ制御回路、１
０はフイルム給送制御回路である。

【００１３】ここで、カメラはタイトル設定装置１によ
りタイトルを設定し、磁気書き込み装置４によりフイル
ムへ記録する場合と、更に撮影条件であるシャッター秒
時や絞り値を記録する場合とがあり、どちらかに切り換
える手段の指示でＣＰＵ５が判断し処理する。これらデ
ータを撮影後、フイルム給送制御回路１０によりフィル
ムを巻き上げる時に、フイルムへ磁気書き込みを行う。

【００１４】図２は、本発明によるカメラの操作スイッ
チの配置を示す図であり、カメラ外部の液晶表示部（Ｌ
ＣＤ）２に隣接して、タイトルボタン１５、セレクトボ
タン１４またはセレクトダイヤル１９、設定ボタン１
３、カナボタン１６、更にデートボタン１７、プリント
ボタン１２を設けてある。なお、操作性を考慮して図２
（ａ）のセレクトボタン１５をセレクトダイアル１９に
置き換えたものを図２（ｂ）に示す。ここで、日付けを
表示している状態で、タイトルボタン１５を押すとタイ
トル変更モードへ遷移する。また、タイトルを表示して
いる状態で、デートボタン１７を押すとデート変更モー
ドへ遷移する。タイトルボタンを複数回押す場合には、
タイトルボタンを押す度に図３のように遷移する。

【００１５】次に、図４（ａ）に選択式タイトルの設
定、変更と予め入力し記憶しておいたユーザインプット
タイトルを選択する場合のＬＣＤ２に表示される画面の
遷移の例を示す。まず、タイトルボタン１５で図３に示
す" 規定文字列、履歴任意文字列選択モード”に設定し
ておく。設定ボタン１３を押すと図４（ａ）２０のよう
に言語コード（ここでは" ＪＰ" ）が点滅をし、変更可
能となったことを示す。ここで、操作者はセレクトボタ
ン１４を押して（もしくはセレクトダイヤル１９をまわ
して）意とする言語に合わせる。ここでは" ＥＮ" と合
わせたことを図４（ａ）２１に示す。

【００１６】合わせた所で、メッセージコードを変更す
る場合は、再度設定ボタン１３を押す。するとＬＣＤ２
に表示される画面は、メッセージコード部の点滅を始め
る。ここでは" ５" が点滅したことを図４（ａ）２２に
示す。なお、メッセージコードを変えないでよい場合
は、プリントボタン１２をおすことで印字設定は完了す
る。

【００１７】次に、撮影者の入力した文字の設定方法を
以下に示す。選択式メッセージでなく、予め入力し記憶
しておいたユーザインプットタイトルを選択する場合
は、このメッセージコードを変更する状態でセレクトボ
タン１４をおしていき、所定量の選択式メッセージの終
わりまでいって、更にその後セレクトボタン１４をおす
とＬＣＤ２の表示画面に表示される。図４（ａ）２３に
その一例を示す。

【００１８】図４（ｂ）は、これらのメッセージの設定
の遷移する流れの一例を示す。ここで、規定文字列、履
歴任意文字列選択モードでは、この表示は前回設定した
コードを記憶しておき、本モードへ切り替えたときには
これを表示する。セレクトタイトル（規定文字列）とユ
ーザが任意に作成した最新の異なる３つの文字列からな
る。数字は実施例であり、もちろん任意文字列数は例え
ば１つでも、或いは任意文字列が本モードで選ばれなく
てもよい。

【００１９】この設定を変更する場合は、先ず設定ボタ
ン１３を押して、国別コードの変更を行い、所望の箇所
で止めて、次にセレクトボタン１４を押すと選択式文字
列の設定になる。

【００２０】ここではＡＰＳ（Advanced Photo System)
で定義された規定文字列と、最新の異なる３つの任意文
字列から選択され、セレクトボタン１５またはセレクト
ダイヤル１９で所望の規定文字列コードまたは過去の任
意文字列を選択する。再度セレクトボタン１４を押すと
国別コードの変更に戻る。最後に、プリントボタン１２
で確定し、フイルム巻上げとともに磁気データとしてフ
イルムの所定の位置に書込まれる。

【００２１】次に、選択式タイトルをインプリントする
状態を図５、６、７に示す。図５はシャッター秒時と絞
り値をインプリントする状態を示し、シャッター秒時と
絞りデータ等の撮影情報を書込むモードでは、最新シャ
ッター制御値が表示される。設定ボタン、セレクトボタ
ンはこのモードでは受け付けないことを実施例とする
が、例えばシャッター秒時側を分数表示や小数表示、或
いは絞り側を絞り値や絞り込み量として選択させてもよ
い。同様に最後にプリントボタンで確定し、巻上げとと
もに磁気データとして書込む。

【００２２】このモードでの表示データは最新の３つの
任意文字列を記憶し、その中から選択したり、一部修正
したりすることができる。更に、記憶文字数を規定する
ものでもないし、記憶せず毎回設定してもよい。

【００２３】図６は、仮名文字やアルファベット文字を
入力する状態を示し、任意文字列作成モードでは、初期
文字列が存在しない場合について説明する。先ず、文字
列１番目が”Ａ”の文字として点滅する。文字タイプボ
タンで”Ａ”←→”ア”を選択し、入力文字タイプを変
えられる。セレクトボタンを押してア、イ、ウ…と変化
させ、目的の文字の所で設定ボタンを押すと次の右文字
が対象になる。液晶の表示は編集対象の文字は点滅し、
確定文字は点灯する。文字数は最高１６文字まで可能と
し、最後の文字で設定を押すと再び先頭の文字が編集対
象になる。最後にプリントボタンで文字列が確定し、巻
上げとともに磁気データとして書込む。プリントボタン
で磁気記録したものは、自動的に上記選択文字列モード
の任意文字へ最新履歴として書き込まれ、その代わりに
古い任意文字から消去される。ここで過去３文字列の中
の文字列と一致していれば消去はせず、履歴順位だけを
入れ換える。また、プリントボタンを押した場合は、本
任意文字列作成モード上の文字列はクリアされ、プリン
トボタンで確定しない場合は、（例えばタイトルボタン
等で１周させた場合）編集中の文字列はメモリ上に残
し、クリアしない。操作を誤って１周させてしまっても
編集は途中から継続することができる。

【００２４】また、図７に日付けをインプリントする状
態を示し、前記タイトル変更モードでデート確認し、修
正を行いたい場合はデートボタン１７を押すことでデー
ト表示、変更モードに遷移する。

【００２５】以上、詳しく説明した動作の流れを図８、
９に示し、図８はタイトル設定の手順を示すフローチャ
ートであり、図９は図８から続くユーザインプットタイ
トル入力の手順を示すフローチャートである。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、使
用者が任意に作成する文字列であっても簡便に書き込め
ることができ、撮影場所で液晶装置を確認しながら、任
意文字で構成されるユーザーインプットタイトルを記録
でき、シャッタチャンスを逃すといった恐れがなくな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるカメラの構成を示すブロック図

【図２】本発明によるカメラの操作スイッチの種類と配
置を示す図

【図３】タイトルボタンを押す度モードが切り替わる順
序の説明図

【図４】選択式タイトルをインプリントする状態を示す
説明図

【図５】シャッター秒時と絞り値をインプリントする状
態を示す説明図

【図６】任意文字列作成モードの状態を示す説明図

【図７】日付けをインプリントする状態を示す説明図

【図８】タイトル設定の手順を示すフローチャート

【図９】ユーザインプットタイトル入力の手順を示すフ
ローチャート

【符号の説明】

１ タイトル設定装置 ２ 外部表示ＬＣＤ ３ ＥＥＰＲＯＭ ４ 磁気書き込み装置 ５ ＣＰＵ ６ 測距回路 ７ 測光回路 ８ 測距制御回路 ９ シャッタ制御回路 １０ フイルム給送制御回路 １２ プリントボタン １３ 設定ボタン １４ セレクトボタン １５ タイトルボタン １６ カナボタン １７ デートボタン １９ セレクトダイヤル

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】フィルムに磁気的あるいは光学的に情報を
   書き込む手段を備えたカメラにおいて、その情報を選択
   するための情報選択手段と、前記情報選択手段により選
   択された情報を同一の表示部に表示する情報表示手段
   と、アルファベットやカナ文字を入力する文字入力手段
   と、前記入力された文字で撮影者がタイトルを設定でき
   るタイトル設定手段と、その設定したタイトルを記憶す
   る記憶手段とを備え、 撮影者が前記記憶手段に予め記憶されているタイトルを
   選択式タイトルコードを設定する状態で前記情報表示手
   段により確認し印字設定できるように構成したことを特
   徴とするカメラ。