JP3047519B2 - データ記録装置付きカメラ - Google Patents
データ記録装置付きカメラInfo
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- JP3047519B2 JP3047519B2 JP3159608A JP15960891A JP3047519B2 JP 3047519 B2 JP3047519 B2 JP 3047519B2 JP 3159608 A JP3159608 A JP 3159608A JP 15960891 A JP15960891 A JP 15960891A JP 3047519 B2 JP3047519 B2 JP 3047519B2
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- camera
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- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
- Camera Data Copying Or Recording (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ記録装置付きカ
メラに関し、特にフィルムの撮影画面の間の領域に複数
行のデータの記録が可能でありしかも撮影画面相互の間
隔の調整ができるようにしたカメラに関する。
メラに関し、特にフィルムの撮影画面の間の領域に複数
行のデータの記録が可能でありしかも撮影画面相互の間
隔の調整ができるようにしたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、学術上や実験などの記録、資料
複写などを行なう場合に撮影内容に関連したデータを撮
影時にフィルム上に記録したいという要望がある。
複写などを行なう場合に撮影内容に関連したデータを撮
影時にフィルム上に記録したいという要望がある。
【0003】フィルム上にデータを写し込みまたは記録
する方法として、従来より撮影画面内に日付その他を記
録するカメラが使用されている。ところが、このような
方式では、撮影画像の1部がデータの記録によって消去
されるとともに、撮影画像を著しく見にくいものとして
しまうため、多数のデータを記録するものとしては適し
ていなかった。
する方法として、従来より撮影画面内に日付その他を記
録するカメラが使用されている。ところが、このような
方式では、撮影画像の1部がデータの記録によって消去
されるとともに、撮影画像を著しく見にくいものとして
しまうため、多数のデータを記録するものとしては適し
ていなかった。
【0004】このため、フィルムの撮影画面と撮影画面
との間の部分(以後、駒間と称する)にデータを記録す
る機能を備えたカメラが知られている(特開平1−26
3633号)。このようなカメラでは、撮影画像に影響
を与えることなくデータを記録することが可能であっ
た。
との間の部分(以後、駒間と称する)にデータを記録す
る機能を備えたカメラが知られている(特開平1−26
3633号)。このようなカメラでは、撮影画像に影響
を与えることなくデータを記録することが可能であっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の駒間にデータを記録するカメラにおいては、デー
タ記録装置付きでないカメラで撮影した場合の撮影可能
駒数、すなわちフィルムの公称撮影可能駒数などの統一
性を重視するあまり、データ記録装置付きでないカメラ
と同様に駒間部分の幅が狭い(2mm)ままでデータを
記録していた。このため、このような従来のカメラで
は、データ記録が1行のみしか行なえないという不都合
があった。
従来の駒間にデータを記録するカメラにおいては、デー
タ記録装置付きでないカメラで撮影した場合の撮影可能
駒数、すなわちフィルムの公称撮影可能駒数などの統一
性を重視するあまり、データ記録装置付きでないカメラ
と同様に駒間部分の幅が狭い(2mm)ままでデータを
記録していた。このため、このような従来のカメラで
は、データ記録が1行のみしか行なえないという不都合
があった。
【0006】このような不都合を解決するため、駒間に
複数行のデータを記録することが考えられるが、駒間に
複数行のデータを記録するためには駒間距離を広く取ら
なければならず、しかも、各駒ごとの記録データ量が異
なっている場合、駒間距離が不安定となる。
複数行のデータを記録することが考えられるが、駒間に
複数行のデータを記録するためには駒間距離を広く取ら
なければならず、しかも、各駒ごとの記録データ量が異
なっている場合、駒間距離が不安定となる。
【0007】このことは、特にネガフィルムのようにい
くつかの撮影駒ごとに切り離してケースに保管するよう
な場合、各切断片の長さの不一致を引き起こし、一般に
使用されている通常の撮影駒間隔38mm×6駒分=2
28mmの切断片が収納できるようになっている所定の
ケースに収納しようとする場合、フィルム1本分を1つ
のケースに収納できなくなるなど無駄が多く取り扱いも
不便となる。
くつかの撮影駒ごとに切り離してケースに保管するよう
な場合、各切断片の長さの不一致を引き起こし、一般に
使用されている通常の撮影駒間隔38mm×6駒分=2
28mmの切断片が収納できるようになっている所定の
ケースに収納しようとする場合、フィルム1本分を1つ
のケースに収納できなくなるなど無駄が多く取り扱いも
不便となる。
【0008】また、通常使用される35mmフィルムに
は一定間隔でパーフォレーション穴が開いており、駒間
にデータを写し込んだためにフィルム切断位置が該パー
フォレーション穴と重なってしまうと、上記収納ケース
の収納口にフィルムが掛り易く、収納に大変手間取ると
いう不都合を生ずる。
は一定間隔でパーフォレーション穴が開いており、駒間
にデータを写し込んだためにフィルム切断位置が該パー
フォレーション穴と重なってしまうと、上記収納ケース
の収納口にフィルムが掛り易く、収納に大変手間取ると
いう不都合を生ずる。
【0009】本発明の目的は、このような問題点に対処
すべくなされたものであり、フィルムの駒間に複数行の
データの記録を可能にし、しかも撮影画面相互の間隔を
調整可能としたデータ記録装置付きカメラを提供するこ
とにある。
すべくなされたものであり、フィルムの駒間に複数行の
データの記録を可能にし、しかも撮影画面相互の間隔を
調整可能としたデータ記録装置付きカメラを提供するこ
とにある。
【0010】本発明の他の目的は、フィルムの駒間に複
数行のデータの記録が可能なカメラにおいて、フィルム
のパーフォレーション穴とフィルム切断位置が重ならな
いように駒間距離の調整ができるようにすることにあ
る。
数行のデータの記録が可能なカメラにおいて、フィルム
のパーフォレーション穴とフィルム切断位置が重ならな
いように駒間距離の調整ができるようにすることにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、データをフィルムの撮影画面と撮
影画面との間の領域に記録するデータ記録装置付きカメ
ラが提供され、該カメラは、前記フィルムの画面領域を
規定する撮影用アパーチャ部の前端または後端近傍に配
設された記録ヘッドと、前記フィルムの画面送りおよび
データ記録のための小刻み送りが可能なフィルム巻き上
げ手段と、撮影画面相互の間隔を設定する設定手段とを
備え、複数行のデータを記録することおよび撮影画面相
互の間隔を記録データ量によらず常に一定の駒間隔に設
定することが可能であることを特徴とする。
め、本発明によれば、データをフィルムの撮影画面と撮
影画面との間の領域に記録するデータ記録装置付きカメ
ラが提供され、該カメラは、前記フィルムの画面領域を
規定する撮影用アパーチャ部の前端または後端近傍に配
設された記録ヘッドと、前記フィルムの画面送りおよび
データ記録のための小刻み送りが可能なフィルム巻き上
げ手段と、撮影画面相互の間隔を設定する設定手段とを
備え、複数行のデータを記録することおよび撮影画面相
互の間隔を記録データ量によらず常に一定の駒間隔に設
定することが可能であることを特徴とする。
【0012】
【0013】また、nを1以上の整数とした時、n駒目
の撮影画面の前端部若しくは後端部と、mを1〜6の整
数とした時、n+m駒目の撮影画面の前端部若しくは後
端部との間隔距離を所定量、例えば略228mmとする
と好都合である。
の撮影画面の前端部若しくは後端部と、mを1〜6の整
数とした時、n+m駒目の撮影画面の前端部若しくは後
端部との間隔距離を所定量、例えば略228mmとする
と好都合である。
【0014】また、本発明によれば、パーフォレーショ
ン穴を有するフィルムの撮影画面と撮影画面との間の領
域にデータを記録するデータ記録装置付きカメラが提供
され、該カメラは、前記フィルムの画面領域を規定する
撮影用アパーチャ部の前端または後端近傍に配設された
記録ヘッドと、前記フィルムの画面送りおよびデータ記
録のための小刻み送りが可能なフィルム巻き上げ手段
と、前記フィルムのパーフォレーション穴の位置を検出
する穴検出手段とを備え、複数行のデータの記録および
撮影画面相互の間隔の調整が可能であり、かつ前記穴位
置検出手段の出力を用いて撮影画面前端または後端がパ
ーフォレーション穴間中央から所定距離だけ離れるよう
撮影画面間隔を調整することを特徴とする。また、この
場合記録データ中の該データに対応する撮影画面から最
も遠いデータ行から隣接撮影画面端部までの間隔が、記
録データの量によらず常に所定の値以上であるように撮
影画面間隔を調整すると好都合である。
ン穴を有するフィルムの撮影画面と撮影画面との間の領
域にデータを記録するデータ記録装置付きカメラが提供
され、該カメラは、前記フィルムの画面領域を規定する
撮影用アパーチャ部の前端または後端近傍に配設された
記録ヘッドと、前記フィルムの画面送りおよびデータ記
録のための小刻み送りが可能なフィルム巻き上げ手段
と、前記フィルムのパーフォレーション穴の位置を検出
する穴検出手段とを備え、複数行のデータの記録および
撮影画面相互の間隔の調整が可能であり、かつ前記穴位
置検出手段の出力を用いて撮影画面前端または後端がパ
ーフォレーション穴間中央から所定距離だけ離れるよう
撮影画面間隔を調整することを特徴とする。また、この
場合記録データ中の該データに対応する撮影画面から最
も遠いデータ行から隣接撮影画面端部までの間隔が、記
録データの量によらず常に所定の値以上であるように撮
影画面間隔を調整すると好都合である。
【0015】さらに、記録データ量の超過を警告する警
告手段を備え、前記設定手段によって設定された撮影画
面相互の間隔部に記録データすべてが記録できない場合
に該警告手段を作動させるよう構成することもできる。
告手段を備え、前記設定手段によって設定された撮影画
面相互の間隔部に記録データすべてが記録できない場合
に該警告手段を作動させるよう構成することもできる。
【0016】また、フィルム情報設定手段と、該フィル
ム情報設定手段から得られたフィルム情報に基づきフィ
ルム引き出し可能量を算出するフィルム長算出手段と、
フィルム巻き上げ量を積算し巻き上げ済みフィルム量を
算出する巻き上げ済み長算出手段と、これらの各算出手
段の出力を用いてフィルム駒数に関する情報の表示を行
なう表示手段を設けると好都合である。
ム情報設定手段から得られたフィルム情報に基づきフィ
ルム引き出し可能量を算出するフィルム長算出手段と、
フィルム巻き上げ量を積算し巻き上げ済みフィルム量を
算出する巻き上げ済み長算出手段と、これらの各算出手
段の出力を用いてフィルム駒数に関する情報の表示を行
なう表示手段を設けると好都合である。
【0017】また、この場合前記フィルム情報設定手段
は、例えばDXコード検出手段のようなフィルム情報検
出手段とすることもできる。
は、例えばDXコード検出手段のようなフィルム情報検
出手段とすることもできる。
【0018】
【作用】上記構成に係わるカメラにおいては、フィルム
の画面領域を規定する撮影用アパーチャ部の前端または
後端近傍に配設された記録ヘッドによるデータ記録とフ
ィルム巻き上げ手段によるフィルムの小刻み送りにより
複数行のデータの記録が行なわれる。また、フィルム巻
き上げ手段の巻き上げ量を調整することにより撮影画面
相互の間隔の調整も可能となる。
の画面領域を規定する撮影用アパーチャ部の前端または
後端近傍に配設された記録ヘッドによるデータ記録とフ
ィルム巻き上げ手段によるフィルムの小刻み送りにより
複数行のデータの記録が行なわれる。また、フィルム巻
き上げ手段の巻き上げ量を調整することにより撮影画面
相互の間隔の調整も可能となる。
【0019】そして、撮影画面相互の間隔を設定する前
記設定手段を設けた場合には、該設定手段によって撮影
画面相互の間隔を設定すると、記録データ量によらず該
間隔が常に一定の値に設定可能となる。これにより、駒
間距離が一定となり、フィルムの取り扱いが容易にな
る。また、前記n駒目の撮影画面の前端部若しくは後端
部とn+m駒目の撮影画面の前端部若しくは後端部との
間隔距離が所定量、例えば228mmとすることによ
り、現在一般に使用されているフィルム収納ケースの各
収納段に同じ長さのフィルムを効率良く収納することが
でき、フィルム整理上好都合となる。
記設定手段を設けた場合には、該設定手段によって撮影
画面相互の間隔を設定すると、記録データ量によらず該
間隔が常に一定の値に設定可能となる。これにより、駒
間距離が一定となり、フィルムの取り扱いが容易にな
る。また、前記n駒目の撮影画面の前端部若しくは後端
部とn+m駒目の撮影画面の前端部若しくは後端部との
間隔距離が所定量、例えば228mmとすることによ
り、現在一般に使用されているフィルム収納ケースの各
収納段に同じ長さのフィルムを効率良く収納することが
でき、フィルム整理上好都合となる。
【0020】また、フィルムがパーフォレーション穴を
有するものである場合、該フィルムのパーフォレーショ
ン穴の位置を検出する穴検出手段などを用いて撮影画面
前端または後端がパーフォレーション穴間中央から所定
距離だけ離れるよう画面間隔を調整した場合には、撮影
画面前端また後端部でフィルムを切断する場合に切断位
置がパーフォレーション穴と重なることがなくなる。ま
た、この場合、記録データ中の該データに対応する撮影
画面から最も遠いデータ行から隣接撮影画面端部までの
間隔が、記録データの量によらず常に所定の値以上とな
るよう画面間隔を調整することにより、ある画面に対応
する記録データ部分と隣接撮影画面端部との間でフィル
ムを切断する場合にもフィルム切断位置がパーフォレー
ション穴と重なることがなくなる。
有するものである場合、該フィルムのパーフォレーショ
ン穴の位置を検出する穴検出手段などを用いて撮影画面
前端または後端がパーフォレーション穴間中央から所定
距離だけ離れるよう画面間隔を調整した場合には、撮影
画面前端また後端部でフィルムを切断する場合に切断位
置がパーフォレーション穴と重なることがなくなる。ま
た、この場合、記録データ中の該データに対応する撮影
画面から最も遠いデータ行から隣接撮影画面端部までの
間隔が、記録データの量によらず常に所定の値以上とな
るよう画面間隔を調整することにより、ある画面に対応
する記録データ部分と隣接撮影画面端部との間でフィル
ムを切断する場合にもフィルム切断位置がパーフォレー
ション穴と重なることがなくなる。
【0021】また、前記設定手段によって設定された撮
影画面相互の間隔部にすべてのデータが記録できない場
合に警告手段を用いて警告を行なうことができるから、
データの設定ミスなどを防止することができる。
影画面相互の間隔部にすべてのデータが記録できない場
合に警告手段を用いて警告を行なうことができるから、
データの設定ミスなどを防止することができる。
【0022】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につき
説明する。図1は、本発明の1実施例に係わるデータ写
し込み装置付きカメラにおけるデータ写し込みに関連す
る部分の概略の装置構成を示す。同図の装置は、マイク
ロプロセッサなどによって構成されるカメラ制御部10
と、DXコード付きのフィルムパトローネ11と、該フ
ィルムパトローネ11より引き出されたフィルム12
と、撮影済みのフィルム12を巻き取る巻き取りスプー
ル13と、巻き取りスプール13を駆動する巻き取りモ
ータ14と、写し込みヘッド15Hと、フィルム12の
移動により回転するローラ16,17と、ローラ16に
接続され所定の回転角度ごとにパルスを発生するエンコ
ーダ18と、フィルムパトローネ11に接触するDX接
点部19と、撮影画面20を規定する図示しない撮影用
アパーチャ(開口)などによって構成される。
説明する。図1は、本発明の1実施例に係わるデータ写
し込み装置付きカメラにおけるデータ写し込みに関連す
る部分の概略の装置構成を示す。同図の装置は、マイク
ロプロセッサなどによって構成されるカメラ制御部10
と、DXコード付きのフィルムパトローネ11と、該フ
ィルムパトローネ11より引き出されたフィルム12
と、撮影済みのフィルム12を巻き取る巻き取りスプー
ル13と、巻き取りスプール13を駆動する巻き取りモ
ータ14と、写し込みヘッド15Hと、フィルム12の
移動により回転するローラ16,17と、ローラ16に
接続され所定の回転角度ごとにパルスを発生するエンコ
ーダ18と、フィルムパトローネ11に接触するDX接
点部19と、撮影画面20を規定する図示しない撮影用
アパーチャ(開口)などによって構成される。
【0023】また、12Pはフィルム12に設けられた
パーフォレーション穴を示し、標準的には、4.75m
m間隔で開いている。図1の装置には、さらに、このよ
うなフィルム12に前記撮影用アパーチャを介して写し
込まれる撮影画面の位置とパーフォレーション穴12P
の相対位置を検出するために穴位置検出部21が設けら
れている。穴位置検出部21は、例えばフィルムに感光
しない波長光を用いたフォトカプラ、若しくはパーフォ
レーション穴12Pに噛み合う歯車状回転板を備えるエ
ンコーダなどで構成することができる。
パーフォレーション穴を示し、標準的には、4.75m
m間隔で開いている。図1の装置には、さらに、このよ
うなフィルム12に前記撮影用アパーチャを介して写し
込まれる撮影画面の位置とパーフォレーション穴12P
の相対位置を検出するために穴位置検出部21が設けら
れている。穴位置検出部21は、例えばフィルムに感光
しない波長光を用いたフォトカプラ、若しくはパーフォ
レーション穴12Pに噛み合う歯車状回転板を備えるエ
ンコーダなどで構成することができる。
【0024】図1の装置においては、フィルムパトロー
ネ11から引き出されたフィルム12に撮影用開口を通
して周知の手順で撮影が行なわれる。撮影後、フィルム
12はモータ14によって巻き取られ所定の画面送り量
だけ巻き取りスプール13に巻き取られる。これによ
り、撮影された画面の後端部が写し込みヘッド15Hよ
り先に進み、写し込みヘッド15Hが駒間のデータ写し
込み領域の先頭行に対向するようになる。そして、カメ
ラ制御部10および図示しないデータ写し込み部15な
どの制御により写し込みヘッド15Hを用いて1行分の
データがフィルム12上に写し込まれる。そして、複数
行の写し込みを行なう場合には、モータ14によりフィ
ルム12を1行分ずつ巻き取りながら順次各行のデータ
の写し込みが行なわれる。この場合、フィルム12の移
動により回転するローラ16に結合されたエンコーダ1
8によってフィルムの送り量が検出され、カメラ制御部
10によってモータ14の回転量を制御することにより
フィルム12の小刻み巻き上げが行なわれる。
ネ11から引き出されたフィルム12に撮影用開口を通
して周知の手順で撮影が行なわれる。撮影後、フィルム
12はモータ14によって巻き取られ所定の画面送り量
だけ巻き取りスプール13に巻き取られる。これによ
り、撮影された画面の後端部が写し込みヘッド15Hよ
り先に進み、写し込みヘッド15Hが駒間のデータ写し
込み領域の先頭行に対向するようになる。そして、カメ
ラ制御部10および図示しないデータ写し込み部15な
どの制御により写し込みヘッド15Hを用いて1行分の
データがフィルム12上に写し込まれる。そして、複数
行の写し込みを行なう場合には、モータ14によりフィ
ルム12を1行分ずつ巻き取りながら順次各行のデータ
の写し込みが行なわれる。この場合、フィルム12の移
動により回転するローラ16に結合されたエンコーダ1
8によってフィルムの送り量が検出され、カメラ制御部
10によってモータ14の回転量を制御することにより
フィルム12の小刻み巻き上げが行なわれる。
【0025】また、このようなフィルム12の小刻み巻
き上げを行なう場合に、穴位置検出部21の出力がカメ
ラ制御部10に入力され、後に詳細に説明するようにフ
ィルムの送り量を調節してフィルムの切断部がパーフォ
レーション穴12Pと一致しないようにする。
き上げを行なう場合に、穴位置検出部21の出力がカメ
ラ制御部10に入力され、後に詳細に説明するようにフ
ィルムの送り量を調節してフィルムの切断部がパーフォ
レーション穴12Pと一致しないようにする。
【0026】図2は、図1の装置が組込まれる1眼レフ
カメラのファインダ部に設けられた表示部の1例を示
す。同図に示されるように、本発明に係わるカメラにお
いては、例えばファインダ画面30の周囲に表示部31
が設けられ、フィルム駒数などに関連する情報を表示す
る。例えば、図2の表示部31は、残り駒数表示部31
A、撮影済み駒数表示部31B、撮影可能駒数表示部3
1C、および残量警告マーク表示部31Dなどを備えて
いる。なお、これら各表示部31A〜31Dがすべて表
示部31に設けられている必要は必ずしもなく、これら
の一部のみでもよく、また表示部31以外の部分に表示
してもよい。なお、各表示部31A〜31Dに表示する
数値およびマークについては後に説明する。
カメラのファインダ部に設けられた表示部の1例を示
す。同図に示されるように、本発明に係わるカメラにお
いては、例えばファインダ画面30の周囲に表示部31
が設けられ、フィルム駒数などに関連する情報を表示す
る。例えば、図2の表示部31は、残り駒数表示部31
A、撮影済み駒数表示部31B、撮影可能駒数表示部3
1C、および残量警告マーク表示部31Dなどを備えて
いる。なお、これら各表示部31A〜31Dがすべて表
示部31に設けられている必要は必ずしもなく、これら
の一部のみでもよく、また表示部31以外の部分に表示
してもよい。なお、各表示部31A〜31Dに表示する
数値およびマークについては後に説明する。
【0027】図3は、図1の装置に使用されている写し
込みヘッド15Hの具体的な構成を示す。図3に示され
る写し込みヘッド15Hは、例えばマトリクス状セグメ
ントからなる透過式液晶板35を備えている。この透過
式液晶板35の背面には図示しない照明光源部が配設さ
れており、透過式液晶板の各セグメントを光透過また光
非透過状態に制御することにより、例えば1行ごとに数
字若しくは文字をフィルムに写し込むことができるよう
構成されている。図3においては、黒ベタ部分が光透過
部となっており、フィルムに任意の文字、数字などを写
し込むことができる。なお、写し込みヘッド15Hは透
過式液晶板と照明光源の組み合わせに限らず、例えば発
光ダイオードで構成されるものを使用することもでき
る。また、図3においては、1行分のセグメントを有す
るものとして示されているが、これは例えば1画素列の
みの投光または発光素子を有するものを用い、フィルム
を順次送りながら任意の文字、数字、図形などを写し込
むよう構成することもできる。
込みヘッド15Hの具体的な構成を示す。図3に示され
る写し込みヘッド15Hは、例えばマトリクス状セグメ
ントからなる透過式液晶板35を備えている。この透過
式液晶板35の背面には図示しない照明光源部が配設さ
れており、透過式液晶板の各セグメントを光透過また光
非透過状態に制御することにより、例えば1行ごとに数
字若しくは文字をフィルムに写し込むことができるよう
構成されている。図3においては、黒ベタ部分が光透過
部となっており、フィルムに任意の文字、数字などを写
し込むことができる。なお、写し込みヘッド15Hは透
過式液晶板と照明光源の組み合わせに限らず、例えば発
光ダイオードで構成されるものを使用することもでき
る。また、図3においては、1行分のセグメントを有す
るものとして示されているが、これは例えば1画素列の
みの投光または発光素子を有するものを用い、フィルム
を順次送りながら任意の文字、数字、図形などを写し込
むよう構成することもできる。
【0028】なお、実際にはこのような写し込みヘッド
15Hの文字写し込み高さは例えば1mmとされる。ま
た、このような写し込みヘッド15Hは、図1に示した
ように、写し込み文字と撮影画面端部までとの空間が例
えば0.5mmとなるように、撮影画面の巻き取りスプ
ール13側近傍に配置されている。
15Hの文字写し込み高さは例えば1mmとされる。ま
た、このような写し込みヘッド15Hは、図1に示した
ように、写し込み文字と撮影画面端部までとの空間が例
えば0.5mmとなるように、撮影画面の巻き取りスプ
ール13側近傍に配置されている。
【0029】図4は、データ写し込み部15の制御パネ
ル40の構成例を示す。このデータ写し込み部15は、
例えばカメラ裏蓋背面に配設され、写し込みヘッド15
Hを制御してデータ写し込みを行なうものである。図4
に示される制御パネル40は、例えば1行分の設定モー
ド表示行と1行分の写し込みデータ内容表示行とを有す
る表示部41を具備する。制御パネル40にはさらに、
アップボタン42と、ダウンボタン43と、レフトボタ
ン44と、ライトボタン45と、セットボタン46と、
エンターボタン47と、クリアボタン48と、ピッチボ
タン49と、プリントボタン50とが設けられている。
なお、42〜45の各ボタンは、セットボタン46、エ
ンターボタン47、クリアボタン48、ピッチボタン4
9、プリントボタン50の各機能ボタンと組合わせて使
用され、写し込みデータ行数、写し込みモード、文字お
よび数字の設定などを行なうものである。
ル40の構成例を示す。このデータ写し込み部15は、
例えばカメラ裏蓋背面に配設され、写し込みヘッド15
Hを制御してデータ写し込みを行なうものである。図4
に示される制御パネル40は、例えば1行分の設定モー
ド表示行と1行分の写し込みデータ内容表示行とを有す
る表示部41を具備する。制御パネル40にはさらに、
アップボタン42と、ダウンボタン43と、レフトボタ
ン44と、ライトボタン45と、セットボタン46と、
エンターボタン47と、クリアボタン48と、ピッチボ
タン49と、プリントボタン50とが設けられている。
なお、42〜45の各ボタンは、セットボタン46、エ
ンターボタン47、クリアボタン48、ピッチボタン4
9、プリントボタン50の各機能ボタンと組合わせて使
用され、写し込みデータ行数、写し込みモード、文字お
よび数字の設定などを行なうものである。
【0030】なお、表示部41は1行分の設定条件を示
す設定モード表示行「上段41a〜41dと写し込みデ
ータ内容表示行「下段41e」とを有する。上段41a
に表示されている「3」は現在下段に内容表示されてい
る表示行番号を表す。また、41bに表示されている
「(5)」は写し込みを行なう全行数を示す。また、4
1cに表示されている「*MAN」は現在表示されてい
る行の写し込みモードを示し、「*MAN」は任意文字
および数字の写し込みモードを示している。さらに、4
1dに表示されている「−4」は駒送りピッチ設定値を
示し、「−4」は228mmで4駒を均等間隔に写し込
むピッチ設定を示している。また、下段41eにおける
「TAROU」は写し込みデータ内容を示す。
す設定モード表示行「上段41a〜41dと写し込みデ
ータ内容表示行「下段41e」とを有する。上段41a
に表示されている「3」は現在下段に内容表示されてい
る表示行番号を表す。また、41bに表示されている
「(5)」は写し込みを行なう全行数を示す。また、4
1cに表示されている「*MAN」は現在表示されてい
る行の写し込みモードを示し、「*MAN」は任意文字
および数字の写し込みモードを示している。さらに、4
1dに表示されている「−4」は駒送りピッチ設定値を
示し、「−4」は228mmで4駒を均等間隔に写し込
むピッチ設定を示している。また、下段41eにおける
「TAROU」は写し込みデータ内容を示す。
【0031】次に、各ボタンの機能につきさらに詳細に
説明する。セットボタン46を押圧することにより写し
込みデータ・セッティングモードをオン、オフさせるこ
とができる。また、セットボタン46を押しながらさら
にプリントボタン50を押すことによってデータ写し込
み動作のオン、オフを設定することができる。
説明する。セットボタン46を押圧することにより写し
込みデータ・セッティングモードをオン、オフさせるこ
とができる。また、セットボタン46を押しながらさら
にプリントボタン50を押すことによってデータ写し込
み動作のオン、オフを設定することができる。
【0032】写し込みデータ・セッティングモードがオ
フの状態では、アップボタン42、ダウンボタン43に
よって表示行を変えることができる。写し込みデータ・
セッティングモードがオンの状態では、まず表示行の数
字部分がリバース表示、すなわち白黒が反転されて表示
される状態となり、表示行変更状態となる。この状態を
今仮に状態Aとする。
フの状態では、アップボタン42、ダウンボタン43に
よって表示行を変えることができる。写し込みデータ・
セッティングモードがオンの状態では、まず表示行の数
字部分がリバース表示、すなわち白黒が反転されて表示
される状態となり、表示行変更状態となる。この状態を
今仮に状態Aとする。
【0033】この状態で、アップボタン42、ダウンボ
タン43を押圧することにより表示行の変更を行なうこ
とができ、アップボタン42を押すと前の行に、ダウン
ボタン43を押すと後の行に移る。また、表示行変更状
態でエンターボタン47を押すと、今まで表示されてい
た行の前に1行割り込み追加となる。この場合、右隣り
に表示されている全行数を示す数値が1だけ増加され
る。また、表示行変更状態でクリアボタン48を押す
と、現在表示されている1行が削除され、右隣りの全行
数の表示数値が1だけ減算される。
タン43を押圧することにより表示行の変更を行なうこ
とができ、アップボタン42を押すと前の行に、ダウン
ボタン43を押すと後の行に移る。また、表示行変更状
態でエンターボタン47を押すと、今まで表示されてい
た行の前に1行割り込み追加となる。この場合、右隣り
に表示されている全行数を示す数値が1だけ増加され
る。また、表示行変更状態でクリアボタン48を押す
と、現在表示されている1行が削除され、右隣りの全行
数の表示数値が1だけ減算される。
【0034】なお、表示行表示部41aおよび全行数表
示部41bはそれぞれ2桁の数値の表示が可能である。
後に述べるように、表示行数は127行までカウントす
る必要があるため、「99」の表示以降100を「A
0」、101を「A1」、…、109を「A9」、11
0を「B0」、…、120を「C0」、…、127を
「C7」と表わすものとする。これにより、2桁の表示
部で127までカウント可能となる。また、表示行変更
状態でライトボタン45を押すと、表示行の写し込みモ
ード変更状態となる。表示行の数字は通常の表示状態と
なり、今度はモード表示部分がリバース表示となる。こ
れを仮に状態Bとする。
示部41bはそれぞれ2桁の数値の表示が可能である。
後に述べるように、表示行数は127行までカウントす
る必要があるため、「99」の表示以降100を「A
0」、101を「A1」、…、109を「A9」、11
0を「B0」、…、120を「C0」、…、127を
「C7」と表わすものとする。これにより、2桁の表示
部で127までカウント可能となる。また、表示行変更
状態でライトボタン45を押すと、表示行の写し込みモ
ード変更状態となる。表示行の数字は通常の表示状態と
なり、今度はモード表示部分がリバース表示となる。こ
れを仮に状態Bとする。
【0035】写し込みモード変更状態ではアップボタン
42若しくはダウンボタン43で表示行の写し込みモー
ドを選択する。
42若しくはダウンボタン43で表示行の写し込みモー
ドを選択する。
【0036】写し込みモードは各写し込み行ごとに設定
可能で、内蔵タイマによる年月日(*YMD)〜時分秒
(*HMS)や撮影シャッタースピードと撮影レンズ絞
り値の自動写し込みモード(*T+F)、任意の設定数
値の撮影駒ごとの加算/減算値の写し込みモード(*U
PC)*DNC)、任意の文字(数字も含む)の写し込
みモード(*MAN)、空白行モード(****)など
が用意されている。
可能で、内蔵タイマによる年月日(*YMD)〜時分秒
(*HMS)や撮影シャッタースピードと撮影レンズ絞
り値の自動写し込みモード(*T+F)、任意の設定数
値の撮影駒ごとの加算/減算値の写し込みモード(*U
PC)*DNC)、任意の文字(数字も含む)の写し込
みモード(*MAN)、空白行モード(****)など
が用意されている。
【0037】このようにして、写し込みモードの選定が
終了した後エンターボタン47を押すと、表示行の写し
込みモードが確定され、次の行の表示に移る。すなわち
前記状態Aに戻る。
終了した後エンターボタン47を押すと、表示行の写し
込みモードが確定され、次の行の表示に移る。すなわち
前記状態Aに戻る。
【0038】写し込みモードの選定において、加算/減
算値写し込みモード(*UPC)*DNC)、および任
意文字数字写し込みモード(*MAN)を選定した場
合、ライトボタン45の操作で写し込みデータ内容の設
定状態に移る。この場合は、モード表示部分が通常表示
に戻り、下段の写し込みデータ内容表示の左端の桁がリ
バース表示となる。この状態を仮に状態Cとする。
算値写し込みモード(*UPC)*DNC)、および任
意文字数字写し込みモード(*MAN)を選定した場
合、ライトボタン45の操作で写し込みデータ内容の設
定状態に移る。この場合は、モード表示部分が通常表示
に戻り、下段の写し込みデータ内容表示の左端の桁がリ
バース表示となる。この状態を仮に状態Cとする。
【0039】この状態で、桁移動にライトボタン45、
レフトボタン44を用い、アップボタン42、ダウンボ
タン43を用いて、1桁ずつの写し込み文字を設定す
る。この設定は、A〜Z、0〜9、ブランクをアップボ
タン42、ダウンボタン43により選択することにより
行なう。このようにして1桁ずつの写し込み文字を設定
した後、エンターボタン47で写し込む文字または数字
を確定する。なお、データ内容の設定中にクリアボタン
48を押圧すると、リバース表示の桁が消去され、文字
数字列が順次左詰めされる。
レフトボタン44を用い、アップボタン42、ダウンボ
タン43を用いて、1桁ずつの写し込み文字を設定す
る。この設定は、A〜Z、0〜9、ブランクをアップボ
タン42、ダウンボタン43により選択することにより
行なう。このようにして1桁ずつの写し込み文字を設定
した後、エンターボタン47で写し込む文字または数字
を確定する。なお、データ内容の設定中にクリアボタン
48を押圧すると、リバース表示の桁が消去され、文字
数字列が順次左詰めされる。
【0040】図4の表示例においては、全写し込みデー
タ5行中の3行で、任意文字数字写し込みモードで写し
込む文字列の5桁目の「U」の文字がリバース表示とな
っており、選択中の状態を示している。
タ5行中の3行で、任意文字数字写し込みモードで写し
込む文字列の5桁目の「U」の文字がリバース表示とな
っており、選択中の状態を示している。
【0041】ピッチボタン49を押圧すると、写し込み
データ・セッティングモードのオンまたはオフを問わ
ず、駒送りピッチ設定モードに移行する。この状態では
駒送りピッチ設定値がリバース表示となる。この状態を
仮に状態Dとする。
データ・セッティングモードのオンまたはオフを問わ
ず、駒送りピッチ設定モードに移行する。この状態では
駒送りピッチ設定値がリバース表示となる。この状態を
仮に状態Dとする。
【0042】この状態においては、アップボタン42、
ダウンボタン43を用いて、駒送りピッチの設定を「−
6」〜「−1」、「−−」、「−P」の内の1つを選択
した後、エンターボタン47で駒送りピッチ設定を確定
する。なお、この場合、「−6」〜「−1」は、フィル
ム長228mmで6〜1駒を均等間隔で写し込みピッチ
設定を示す。フィルム長228mm単位を基準とするの
は、先にも述べたように、各段ごとに6駒分のフィルム
を収納する一般的なフィルム収納ケースに整理しよい長
さ単位のためである。なお、この場合駒送り量および駒
間距離は表1に示した数値となる。
ダウンボタン43を用いて、駒送りピッチの設定を「−
6」〜「−1」、「−−」、「−P」の内の1つを選択
した後、エンターボタン47で駒送りピッチ設定を確定
する。なお、この場合、「−6」〜「−1」は、フィル
ム長228mmで6〜1駒を均等間隔で写し込みピッチ
設定を示す。フィルム長228mm単位を基準とするの
は、先にも述べたように、各段ごとに6駒分のフィルム
を収納する一般的なフィルム収納ケースに整理しよい長
さ単位のためである。なお、この場合駒送り量および駒
間距離は表1に示した数値となる。
【0043】このようなピッチ設定により、後に詳細に
説明するように、撮影画面端がフィルムのパーフォレー
ション穴間中央から所定の距離、すなわち切断代、だけ
離れた切断容易な位置となるようにフィルムの巻き上げ
が制御される。この場合は、切断部がパーフォレーショ
ン穴位置に掛ることがなく、切断に好都合である。
説明するように、撮影画面端がフィルムのパーフォレー
ション穴間中央から所定の距離、すなわち切断代、だけ
離れた切断容易な位置となるようにフィルムの巻き上げ
が制御される。この場合は、切断部がパーフォレーショ
ン穴位置に掛ることがなく、切断に好都合である。
【0044】但し、「−5」の設定では駒送り量とパー
フォレーション穴の間隔との関係で、上記撮影画面端の
位置設定が常には出来なくなる。「−5」の場合には、
撮影1駒目が上記撮影画面端の位置関係となるように巻
き上げが制御される。以下、6駒目、11駒目、16駒
目、…が上記撮影画面端の位置関係となる。このように
設定することにより、フィルム長228mm単位での切
断部ではパーフォレーション穴に掛ることがなく切断容
易な条件が満足される。
フォレーション穴の間隔との関係で、上記撮影画面端の
位置設定が常には出来なくなる。「−5」の場合には、
撮影1駒目が上記撮影画面端の位置関係となるように巻
き上げが制御される。以下、6駒目、11駒目、16駒
目、…が上記撮影画面端の位置関係となる。このように
設定することにより、フィルム長228mm単位での切
断部ではパーフォレーション穴に掛ることがなく切断容
易な条件が満足される。
【0045】「−−」の設定では、写し込みデータ中の
最終行から次の撮影画面端までの間隔が常に切断代の2
倍となるように巻き上げが制御される。これは、写し込
みデータ中の最終行と切断部までも所定の切断代を確保
するためである。この場合は、パーフォレーション穴の
位置関係は考慮されない。
最終行から次の撮影画面端までの間隔が常に切断代の2
倍となるように巻き上げが制御される。これは、写し込
みデータ中の最終行と切断部までも所定の切断代を確保
するためである。この場合は、パーフォレーション穴の
位置関係は考慮されない。
【0046】「−P」の設定では、写し込みデータ中の
最終行から次の撮影画面端までの間隔が切断代の2倍以
上で、なおかつ撮影画面端がパーフォレーション穴間中
央から切断代の距離となるようにフィルムの巻き上げが
制御される。「−P」の設定では常に切断容易な条件が
満足される。
最終行から次の撮影画面端までの間隔が切断代の2倍以
上で、なおかつ撮影画面端がパーフォレーション穴間中
央から切断代の距離となるようにフィルムの巻き上げが
制御される。「−P」の設定では常に切断容易な条件が
満足される。
【0047】なお、駒送りピッチ設定が「−6」〜「−
1」の時は駒送り量が固定で、前記表1に示したように
写し込み可能行数が決まっている。このため、表示行数
変更状態、すなわち状態A、での行数追加で、写し込み
設定行数が写し込み可能行数を超過する場合は、全行数
表示の数値が通常表示およびリバース表示を繰返し、警
告を行なう。あるいは、図示しない警報音ブザーによっ
て警告を行なってもよい。なお、写し込み可能行数超過
分のデータ行は、入力を受けつけないものとする。
1」の時は駒送り量が固定で、前記表1に示したように
写し込み可能行数が決まっている。このため、表示行数
変更状態、すなわち状態A、での行数追加で、写し込み
設定行数が写し込み可能行数を超過する場合は、全行数
表示の数値が通常表示およびリバース表示を繰返し、警
告を行なう。あるいは、図示しない警報音ブザーによっ
て警告を行なってもよい。なお、写し込み可能行数超過
分のデータ行は、入力を受けつけないものとする。
【0048】このようにして、駒送りピッチ設定を確定
の後、エンターボタン47を押圧すると設定が完了し、
ピッチボタン49を押す以前の状態へ戻る。
の後、エンターボタン47を押圧すると設定が完了し、
ピッチボタン49を押す以前の状態へ戻る。
【0049】以上は主に一連の撮影動作に先立って設定
する条件であるが、次に撮影途中で行なわれる設定につ
き説明する。
する条件であるが、次に撮影途中で行なわれる設定につ
き説明する。
【0050】駒送りピッチ設定が「−−」の場合、エン
ターボタン47を押しながらプリントボタン50を押す
と、追加写し込みモードとなる。追加写し込みデータの
設定は1行ずつ行なわれる。追加写し込みモードで表示
行表示部分は「AD」となり、全行数の表示数値は1だ
け加算される。この場合、モード表示部分がリバース表
示となる。この状態を仮に状態Eとする。
ターボタン47を押しながらプリントボタン50を押す
と、追加写し込みモードとなる。追加写し込みデータの
設定は1行ずつ行なわれる。追加写し込みモードで表示
行表示部分は「AD」となり、全行数の表示数値は1だ
け加算される。この場合、モード表示部分がリバース表
示となる。この状態を仮に状態Eとする。
【0051】このような状態における設定方法は前記写
し込みモード変更状態での設定方法と同様でよい。
し込みモード変更状態での設定方法と同様でよい。
【0052】このようにして追加写し込みデータの設定
が終了した後、再びプリントボタン50を単独で押圧す
ると、追加写し込みデータがフィルムの駒間に写し込ま
れる。追加写し込みはフィルム巻き上げ可能な限りいく
らでも繰返すことができる。
が終了した後、再びプリントボタン50を単独で押圧す
ると、追加写し込みデータがフィルムの駒間に写し込ま
れる。追加写し込みはフィルム巻き上げ可能な限りいく
らでも繰返すことができる。
【0053】図5は、本発明に係わるデータ写し込み装
置付きカメラの電気回路の概略の構成を示すものであ
る。同図に示されるように、マイクロプロセッサなどに
よって構成されるカメラ制御部10に各周辺装置などが
接続されている。すなわち、カメラ制御部10には図1
に示すようなフィルム巻き上げ用モータ14、フィルム
送り量を検出するためのエンコーダ18、フィルムのD
Xコードを検出するDX接点部のようなフィルム情報検
出部19が接続されている。カメラ制御部10にはさら
に、カメラの裏蓋に配設されるデータ写し込み部15が
接続されており、該データ写し込み部15はデータ写し
込みヘッド15Hおよび制御パネル40などを含む。ま
た、カメラ制御部10にはフィルムのパーフォレーショ
ン穴と画面との相対位置の検出などを行なう穴位置検出
部21も接続されている。
置付きカメラの電気回路の概略の構成を示すものであ
る。同図に示されるように、マイクロプロセッサなどに
よって構成されるカメラ制御部10に各周辺装置などが
接続されている。すなわち、カメラ制御部10には図1
に示すようなフィルム巻き上げ用モータ14、フィルム
送り量を検出するためのエンコーダ18、フィルムのD
Xコードを検出するDX接点部のようなフィルム情報検
出部19が接続されている。カメラ制御部10にはさら
に、カメラの裏蓋に配設されるデータ写し込み部15が
接続されており、該データ写し込み部15はデータ写し
込みヘッド15Hおよび制御パネル40などを含む。ま
た、カメラ制御部10にはフィルムのパーフォレーショ
ン穴と画面との相対位置の検出などを行なう穴位置検出
部21も接続されている。
【0054】次に、本発明に係わるカメラのデータ写し
込み手順などをカメラ制御部10の動作を中心にして説
明する。図6は、本発明の1実施例に係わるデータ写し
込み装置付きカメラにおけるデータ写し込み手順を示
す。同図においては、フィルム装填完了後、図示しない
裏蓋閉成検出手段での裏蓋の閉成検出が行なわれると、
ステップ(以下Sと略す)5から処理を開始し、S10
で巻き取りモータ14を駆動させてフィルム巻き上げを
開始する。
込み手順などをカメラ制御部10の動作を中心にして説
明する。図6は、本発明の1実施例に係わるデータ写し
込み装置付きカメラにおけるデータ写し込み手順を示
す。同図においては、フィルム装填完了後、図示しない
裏蓋閉成検出手段での裏蓋の閉成検出が行なわれると、
ステップ(以下Sと略す)5から処理を開始し、S10
で巻き取りモータ14を駆動させてフィルム巻き上げを
開始する。
【0055】フィルム巻き上げ動作中、次のS15で巻
き上げ量をエンコーダ18からのパルス信号でモニタ
し、予め設定された初期巻き上げ量に達したかどうかを
検出する。不足であれば送り量を検出しながら巻き上げ
を続ける。予め設定された初期巻き上げ量に達したこと
を検出するとS20に進む。
き上げ量をエンコーダ18からのパルス信号でモニタ
し、予め設定された初期巻き上げ量に達したかどうかを
検出する。不足であれば送り量を検出しながら巻き上げ
を続ける。予め設定された初期巻き上げ量に達したこと
を検出するとS20に進む。
【0056】S20で、穴位置検出部21からの信号に
基づき、パーフォレーション穴12Pが撮影画面20に
対して切断代の距離だけ離れた切断容易な位置にあるか
どうかを検出する。切断容易な位置とは、例えばパーフ
ォレーション穴12Pの間の中央部が撮影画面20の端
部に対して例えば1mm(=切断代)の位置にある時を
指す。この条件を満足する位置にパーフォレーション穴
12Pがくるまでさらに巻き上げを続ける。
基づき、パーフォレーション穴12Pが撮影画面20に
対して切断代の距離だけ離れた切断容易な位置にあるか
どうかを検出する。切断容易な位置とは、例えばパーフ
ォレーション穴12Pの間の中央部が撮影画面20の端
部に対して例えば1mm(=切断代)の位置にある時を
指す。この条件を満足する位置にパーフォレーション穴
12Pがくるまでさらに巻き上げを続ける。
【0057】切断容易な位置にパーフォレーション穴1
2Pがくると、S25に進み巻き上げを停止する。次
に、S30で現在巻き上げ済みのフィルム量を算出す
る。この値は、エンコーダ18からのパルスをフィルム
巻き上げ開始時より積算することによって求めることが
できる。
2Pがくると、S25に進み巻き上げを停止する。次
に、S30で現在巻き上げ済みのフィルム量を算出す
る。この値は、エンコーダ18からのパルスをフィルム
巻き上げ開始時より積算することによって求めることが
できる。
【0058】次に、S35において、未露光のフィルム
の残り部分の量、すなわちフィルム残長を演算により求
める。これはまず、DX接点部19からの信号で、現在
使用されているフィルムが何駒撮りのフィルムであるか
を検出する。次に、フィルムの撮影可能駒数を規定する
1駒ごとの送り量(通常38mm)に上記駒数を掛け、
所定の空送り見込量、例えば200mm、を加算するこ
とにより、使用中のフィルムの引き出し可能量すなわち
フィルム全長が算出できる。例えば、36枚撮りのフィ
ルムで(38×36)+200=1568mmである。
また、フィルムの巻き上げ長はS30で算出済みである
から、求めるフィルム残長は上記フィルム引き出し可能
量、すなわちフィルム全長、からフィルム巻き上げ済み
長を減じて求めればよい。
の残り部分の量、すなわちフィルム残長を演算により求
める。これはまず、DX接点部19からの信号で、現在
使用されているフィルムが何駒撮りのフィルムであるか
を検出する。次に、フィルムの撮影可能駒数を規定する
1駒ごとの送り量(通常38mm)に上記駒数を掛け、
所定の空送り見込量、例えば200mm、を加算するこ
とにより、使用中のフィルムの引き出し可能量すなわち
フィルム全長が算出できる。例えば、36枚撮りのフィ
ルムで(38×36)+200=1568mmである。
また、フィルムの巻き上げ長はS30で算出済みである
から、求めるフィルム残長は上記フィルム引き出し可能
量、すなわちフィルム全長、からフィルム巻き上げ済み
長を減じて求めればよい。
【0059】次に、S40でフィルム全体で撮影可能な
全駒数を算出する。この値は現在設定されている駒送り
ピッチ設定による駒送り量や、写し込みデータ数によっ
て定まる駒送り量での演算値であり、本ルーチンでのこ
の全駒数は上記フィルム残長を駒送り量で序した数値の
整数部(この数値が残り駒数である。)に1を加算した
(すでに1駒目は巻き上げているため)数値である。
全駒数を算出する。この値は現在設定されている駒送り
ピッチ設定による駒送り量や、写し込みデータ数によっ
て定まる駒送り量での演算値であり、本ルーチンでのこ
の全駒数は上記フィルム残長を駒送り量で序した数値の
整数部(この数値が残り駒数である。)に1を加算した
(すでに1駒目は巻き上げているため)数値である。
【0060】次に、S45に進み、上記S40で算出し
た全駒数を表示部31の31Cに表示させる。ちなみ
に、表示部31の31Aに表示される残り駒数は全駒数
−1の数値で、31Bに表示される撮影駒数は「1」で
ある。このようにしてS45の処理が完了した後、S5
0でルーチンを終了する。
た全駒数を表示部31の31Cに表示させる。ちなみ
に、表示部31の31Aに表示される残り駒数は全駒数
−1の数値で、31Bに表示される撮影駒数は「1」で
ある。このようにしてS45の処理が完了した後、S5
0でルーチンを終了する。
【0061】なお、以上述べた例では図2の表示例をも
含めて、撮影駒数および残り駒数と全駒数を表示するよ
う構成されているが、撮影者に各種駒数の情報を与える
ことが目的であるから、後にも述べるように、上記3つ
の数値が必ずしもすべて表示される必要はない。
含めて、撮影駒数および残り駒数と全駒数を表示するよ
う構成されているが、撮影者に各種駒数の情報を与える
ことが目的であるから、後にも述べるように、上記3つ
の数値が必ずしもすべて表示される必要はない。
【0062】図7は、本発明の1実施例に係わるデータ
写し込み装置付きカメラにおけるデータ写し込み処理お
よびフィルム巻き上げ処理手順を示すもので、駒送りピ
ッチ設定が「−6」〜「−1」の場合のものである。図
6の場合と同様に、図7の処理もカメラ制御部10によ
って行なわれるものである。
写し込み装置付きカメラにおけるデータ写し込み処理お
よびフィルム巻き上げ処理手順を示すもので、駒送りピ
ッチ設定が「−6」〜「−1」の場合のものである。図
6の場合と同様に、図7の処理もカメラ制御部10によ
って行なわれるものである。
【0063】図7において、カメラの撮影動作終了と同
時にS100からルーチンをスタートし、まずS110
で巻き取りモータ14を駆動させ、所定の画面送り量で
のフィルム巻き上げを行なう。ここで、所定の画面送り
量とは、撮影画面幅36mm+撮影画面〜データ第1行
間マージン0.5mm+データ文字高さ1mm+データ
行間マージン0.5mm=38mmである。
時にS100からルーチンをスタートし、まずS110
で巻き取りモータ14を駆動させ、所定の画面送り量で
のフィルム巻き上げを行なう。ここで、所定の画面送り
量とは、撮影画面幅36mm+撮影画面〜データ第1行
間マージン0.5mm+データ文字高さ1mm+データ
行間マージン0.5mm=38mmである。
【0064】フィルム巻き上げ動作中は、巻き上げ量を
エンコーダ18からのパルスでモニタし、所定の画面送
り量に達したところで巻き上げを停止する。このような
巻き上げ動作によって、写し込みデータに対応する撮影
画面が写し込みヘッド15Hよりも巻き取りスプール1
3側に移動する。写し込みデータに対応する撮影画面の
データ写し込み側端(後端)は写し込みヘッド15Hの
文字写し込み部から0.5mm巻き取りスプール13側
に位置するようになる。
エンコーダ18からのパルスでモニタし、所定の画面送
り量に達したところで巻き上げを停止する。このような
巻き上げ動作によって、写し込みデータに対応する撮影
画面が写し込みヘッド15Hよりも巻き取りスプール1
3側に移動する。写し込みデータに対応する撮影画面の
データ写し込み側端(後端)は写し込みヘッド15Hの
文字写し込み部から0.5mm巻き取りスプール13側
に位置するようになる。
【0065】次に、S115でデータ写し込み部15に
設定された写し込みデータ内容を第1行面の内容にセッ
トさせる。そして、次のS120で1行分データの写し
込みを行なわせる。
設定された写し込みデータ内容を第1行面の内容にセッ
トさせる。そして、次のS120で1行分データの写し
込みを行なわせる。
【0066】次に、S130で写し込むべきデータ行の
写し込みが終了したかどうかをデータ写し込み部15か
らの情報で判定する。データ写し込みが終了していない
場合、すなわちデータ写し込み部15が複数行のデータ
写し込みを設定されている場合はS140に進む。S1
40においては、巻き取りモータ14を駆動させ、写し
込みデータ改行分、すなわちデータ文字高さ+行間マー
ジン分(1mm+0.5mm=1.5mm)のフィルム
巻き上げを行なう。この巻き上げ動作においても、巻き
上げ量をエンコーダ18からのパルスでモニタし、所定
の写し込みデータ改行分に達したところで巻き上げを停
止する。停止後、S150でデータ写し込み部15に設
定された写し込みデータ内容を改行し次行の内容に改め
させ、S120に戻り次行のデータの写し込みを行なわ
せる。このような処理はデータ写し込み部15に設定さ
れたすべての写し込みデータ行の写し込み終了まで続け
られる。
写し込みが終了したかどうかをデータ写し込み部15か
らの情報で判定する。データ写し込みが終了していない
場合、すなわちデータ写し込み部15が複数行のデータ
写し込みを設定されている場合はS140に進む。S1
40においては、巻き取りモータ14を駆動させ、写し
込みデータ改行分、すなわちデータ文字高さ+行間マー
ジン分(1mm+0.5mm=1.5mm)のフィルム
巻き上げを行なう。この巻き上げ動作においても、巻き
上げ量をエンコーダ18からのパルスでモニタし、所定
の写し込みデータ改行分に達したところで巻き上げを停
止する。停止後、S150でデータ写し込み部15に設
定された写し込みデータ内容を改行し次行の内容に改め
させ、S120に戻り次行のデータの写し込みを行なわ
せる。このような処理はデータ写し込み部15に設定さ
れたすべての写し込みデータ行の写し込み終了まで続け
られる。
【0067】このようにして、すべての写し込みデータ
行の写し込みが終了するとS130の判定によりS16
0に進む。S160においては、撮影駒数の記憶値を1
つカウントアップする。また、次のS170で設定され
た駒送り量からS110、S140での巻き上げ量を減
じて駒送りに不足している巻き上げ量を算出する。そし
て、S180で巻き取りモータ14を駆動させ、巻き上
げ量をエンコーダ18からのパルスでモニタしながら上
記不足量を巻き上げ所定の駒送り量とする。
行の写し込みが終了するとS130の判定によりS16
0に進む。S160においては、撮影駒数の記憶値を1
つカウントアップする。また、次のS170で設定され
た駒送り量からS110、S140での巻き上げ量を減
じて駒送りに不足している巻き上げ量を算出する。そし
て、S180で巻き取りモータ14を駆動させ、巻き上
げ量をエンコーダ18からのパルスでモニタしながら上
記不足量を巻き上げ所定の駒送り量とする。
【0068】なお、駒送りピッチ設定が「−6」、「−
4」〜「−1」の場合は、パーフォレーション穴12P
が常に先の空送りルーチンの説明で述べた通り切断容易
位置となるため、エンコーダ18からのパルス信号に加
え、穴位置検出部21からの信号も考慮してパーフォレ
ーション穴12Pが切断容易位置となるよう巻き上げ制
御を行なう。但し、駒送りピッチ設定が「−6」の場合
は、すでに不足巻き上げ量はないのでS180の巻き上
げ動作は実際には行われない。また、「−5」の場合に
は1駒目、6駒目、11駒目…の時に上記同様パーフォ
レーション穴12Pが切断容易位置となるよう巻き上げ
制御を行なえばよい。
4」〜「−1」の場合は、パーフォレーション穴12P
が常に先の空送りルーチンの説明で述べた通り切断容易
位置となるため、エンコーダ18からのパルス信号に加
え、穴位置検出部21からの信号も考慮してパーフォレ
ーション穴12Pが切断容易位置となるよう巻き上げ制
御を行なう。但し、駒送りピッチ設定が「−6」の場合
は、すでに不足巻き上げ量はないのでS180の巻き上
げ動作は実際には行われない。また、「−5」の場合に
は1駒目、6駒目、11駒目…の時に上記同様パーフォ
レーション穴12Pが切断容易位置となるよう巻き上げ
制御を行なえばよい。
【0069】次に、S190で現在巻き上げ済みのフィ
ルム量を算出する。この値は、エンコーダ18からのパ
ルスをフィルム装填時の巻き上げから積算することによ
って求めることができる。次に、S200で未露光のフ
ィルム残り部分の量、すなわちフィルム残長を演算によ
り求める。これも、先のS35で求めたフィルム全長か
らS190で求めた巻き上げ済み長さを減算することに
より求めることができる。
ルム量を算出する。この値は、エンコーダ18からのパ
ルスをフィルム装填時の巻き上げから積算することによ
って求めることができる。次に、S200で未露光のフ
ィルム残り部分の量、すなわちフィルム残長を演算によ
り求める。これも、先のS35で求めたフィルム全長か
らS190で求めた巻き上げ済み長さを減算することに
より求めることができる。
【0070】次に、このようにして求めたフィルム残長
の値などを用いてS210で残りのフィルムで撮影可能
な駒数を算出する。この値は、現在設定されている条件
での駒送り量を用いた演算値とされ、上記フィルム残長
を駒送り量で除した数値の整数値とされる。次に、S2
20でフィルム全体の全駒数を算出する。この数値はS
160で算出した撮影駒数にS210で算出した残り駒
数を足し合わせた数値とされる。次にS230に進み、
上記S160、S210、S220で算出した撮影駒
数、残り駒数、全駒数を表示部31の31B、31A、
31Cにそれぞれ表示させる。なお、以上のS190〜
S230のステップをSS190−230とまとめて表
記し、後の説明において使用する。
の値などを用いてS210で残りのフィルムで撮影可能
な駒数を算出する。この値は、現在設定されている条件
での駒送り量を用いた演算値とされ、上記フィルム残長
を駒送り量で除した数値の整数値とされる。次に、S2
20でフィルム全体の全駒数を算出する。この数値はS
160で算出した撮影駒数にS210で算出した残り駒
数を足し合わせた数値とされる。次にS230に進み、
上記S160、S210、S220で算出した撮影駒
数、残り駒数、全駒数を表示部31の31B、31A、
31Cにそれぞれ表示させる。なお、以上のS190〜
S230のステップをSS190−230とまとめて表
記し、後の説明において使用する。
【0071】以上の処理が終了した後、S240におい
てルーチンを終了する。なお、本図の例では、撮影駒
数、残り駒数と全駒数を表示することにより、撮影者に
各種駒数の最新情報を逐一与え、不意のフィルム駒切れ
を防止している。しかしながら、表示部分の大きさなど
の条件に応じて、撮影駒数と全駒数の表示や残り駒数の
みの表示を行なうよう構成することもできる。あるい
は、図2の31Dに示したように、残り駒数が、例えば
2駒のような所定の値以下になった場合に駒数警告マー
ク表示によって、あるいは点滅表示によって、表示警告
を行ない、若しくは図示しない警報ブザーによって警報
音を発生させてもよい。
てルーチンを終了する。なお、本図の例では、撮影駒
数、残り駒数と全駒数を表示することにより、撮影者に
各種駒数の最新情報を逐一与え、不意のフィルム駒切れ
を防止している。しかしながら、表示部分の大きさなど
の条件に応じて、撮影駒数と全駒数の表示や残り駒数の
みの表示を行なうよう構成することもできる。あるい
は、図2の31Dに示したように、残り駒数が、例えば
2駒のような所定の値以下になった場合に駒数警告マー
ク表示によって、あるいは点滅表示によって、表示警告
を行ない、若しくは図示しない警報ブザーによって警報
音を発生させてもよい。
【0072】以上のような動作により、フィルムの駒間
に複数行のデータを写し込み、しかも整理容易な形で切
断可能な撮影フィルムを得ることが可能となる。なお、
上記実施例ではフィルム長の算出にあたり使用中のフィ
ルムが何駒撮りのフィルムであるかの検出をDX接点部
19によって行なったが、フィルム情報を得るためにD
X接点部以外の手段を用いることも可能である。また、
フィルム情報はフィルム駒数選択スイッチ(例えば12
EX、24EX、36EX選択式)、若しくは駒数やフ
ィルム長を数値で設定可能な手段によって使用フィルム
の駒数設定、フィルム長設定を行なってもよい。後者の
場合は、特殊なフィルムや長尺マガジンにも対応可能と
なる。
に複数行のデータを写し込み、しかも整理容易な形で切
断可能な撮影フィルムを得ることが可能となる。なお、
上記実施例ではフィルム長の算出にあたり使用中のフィ
ルムが何駒撮りのフィルムであるかの検出をDX接点部
19によって行なったが、フィルム情報を得るためにD
X接点部以外の手段を用いることも可能である。また、
フィルム情報はフィルム駒数選択スイッチ(例えば12
EX、24EX、36EX選択式)、若しくは駒数やフ
ィルム長を数値で設定可能な手段によって使用フィルム
の駒数設定、フィルム長設定を行なってもよい。後者の
場合は、特殊なフィルムや長尺マガジンにも対応可能と
なる。
【0073】図8は、上記動作によって駒間にデータ写
し込みを行なったフィルムの1例を示し、この場合駒送
りピッチ設定が「−4」の場合の例を示している。この
設定では、駒送りピッチは12穴/駒で、パーフォレー
ション穴12Pと撮影画面端とは切断容易位置の関係に
ある。
し込みを行なったフィルムの1例を示し、この場合駒送
りピッチ設定が「−4」の場合の例を示している。この
設定では、駒送りピッチは12穴/駒で、パーフォレー
ション穴12Pと撮影画面端とは切断容易位置の関係に
ある。
【0074】駒間p部には任意文字、年月日、任意文字
の3行のデータが写し込まれている。また、駒間q部に
任意文字、年月日、任意文字、時分秒、シャッタスピー
ドとレンズ絞り値、続いて任意文字2行と撮影駒ごとの
減算値の計8行のデータが写し込まれている。
の3行のデータが写し込まれている。また、駒間q部に
任意文字、年月日、任意文字、時分秒、シャッタスピー
ドとレンズ絞り値、続いて任意文字2行と撮影駒ごとの
減算値の計8行のデータが写し込まれている。
【0075】図9は、駒送りピッチ設定が「−−」の場
合のデータ写し込み手順を示す。なお、図9において図
7と共通な処理ステップについては同一の番号を付し説
明を省略する。
合のデータ写し込み手順を示す。なお、図9において図
7と共通な処理ステップについては同一の番号を付し説
明を省略する。
【0076】図9の処理においては、まず図7の場合と
同様にS100からスタートしS110からS160ま
でのステップは共通である。また図7におけるS170
およびS180のステップは含まれていない。S160
の後、S175で写し込みデータ中の最終行から次の撮
影画面端までの間隔が切断代の2倍となるような追加巻
き上げを行なう。この追加巻き上げは、S110若しく
はS140の終了時点で、写し込みヘッド15Hと撮影
画面20の位置関係から、写し込みデータ中の最終行と
次の撮影画面間との間隔は0.5mm開いているから、
この間隔が切断代の2倍の2mmとなるように、さらに
1.5mm巻き上げることによって行なわれる。この場
合も、巻き取りモータ14を駆動させ巻き上げ量をエン
コーダ18からのパルスでモニタしながら切断代確保の
ための追加巻き上げを行ない、所定量に達したら巻き取
りモータ14を停止する。
同様にS100からスタートしS110からS160ま
でのステップは共通である。また図7におけるS170
およびS180のステップは含まれていない。S160
の後、S175で写し込みデータ中の最終行から次の撮
影画面端までの間隔が切断代の2倍となるような追加巻
き上げを行なう。この追加巻き上げは、S110若しく
はS140の終了時点で、写し込みヘッド15Hと撮影
画面20の位置関係から、写し込みデータ中の最終行と
次の撮影画面間との間隔は0.5mm開いているから、
この間隔が切断代の2倍の2mmとなるように、さらに
1.5mm巻き上げることによって行なわれる。この場
合も、巻き取りモータ14を駆動させ巻き上げ量をエン
コーダ18からのパルスでモニタしながら切断代確保の
ための追加巻き上げを行ない、所定量に達したら巻き取
りモータ14を停止する。
【0077】次のステップSS190−230は図7の
ものと同様である。但し、SS190−230における
S210において残りのフィルムで撮影可能な駒数を算
出する際に基礎となる駒送り量は、画面送り量(38m
m)+[{写し込みデータ行数−1}×データ改行送り
量(1.5mm)]+切断代確保送り量(1.5mm)
を用いる。
ものと同様である。但し、SS190−230における
S210において残りのフィルムで撮影可能な駒数を算
出する際に基礎となる駒送り量は、画面送り量(38m
m)+[{写し込みデータ行数−1}×データ改行送り
量(1.5mm)]+切断代確保送り量(1.5mm)
を用いる。
【0078】なお、本図で説明した駒送りピッチ設定で
は撮影画面位置とパーフォレーション穴位置が不定のた
め、必ずしもフィルム切断に都合がよいとは限らない。
しかし、写し込みデータの行数によって駒間が決まるた
め、フィルムの有効利用という面で有利性がある。しか
も、一定の切断代を確保しているので写し込みデータと
次の撮影画面との間を余裕をもって切断することができ
る。
は撮影画面位置とパーフォレーション穴位置が不定のた
め、必ずしもフィルム切断に都合がよいとは限らない。
しかし、写し込みデータの行数によって駒間が決まるた
め、フィルムの有効利用という面で有利性がある。しか
も、一定の切断代を確保しているので写し込みデータと
次の撮影画面との間を余裕をもって切断することができ
る。
【0079】図10は、駒送りピッチ設定が「−−」の
場合に、図9の処理手順によって駒間にデータ写し込み
を行なったフィルムの1例を示し、前記図8に示した駒
間q部に対応する部分が示されている。この場合、駒送
りピッチは不定で、写し込まれたデータの最終行から切
断代の2倍の位置に次の撮影画面端が来る。
場合に、図9の処理手順によって駒間にデータ写し込み
を行なったフィルムの1例を示し、前記図8に示した駒
間q部に対応する部分が示されている。この場合、駒送
りピッチは不定で、写し込まれたデータの最終行から切
断代の2倍の位置に次の撮影画面端が来る。
【0080】図11は、駒送りピッチ設定が「−P」の
場合のデータ写し込み手順を示す。図11においても、
前記図7および図9と共通な処理ステップにっいては同
一の番号を付し説明を省略する。
場合のデータ写し込み手順を示す。図11においても、
前記図7および図9と共通な処理ステップにっいては同
一の番号を付し説明を省略する。
【0081】図11の処理手順においても、まず前記図
7と同様にS100からスタートし、S160のステッ
プまでは共通である。また、S170、S180のステ
ップは含まれていない。S160の後、図9と同様にS
175で切断代確保のための追加巻き上げを行なう。
7と同様にS100からスタートし、S160のステッ
プまでは共通である。また、S170、S180のステ
ップは含まれていない。S160の後、図9と同様にS
175で切断代確保のための追加巻き上げを行なう。
【0082】次に、S185において、パーフォレーシ
ョン穴12Pが撮影画面20に対して切断容易位置とな
っているか否かを穴位置検出部21からの信号により判
定する。もし、切断容易位置になっておればSS190
−230に進む。また、切断容易位置になっておらなけ
ればS187、S185のルーチンにより、穴位置検出
部21からの信号を元にパーフォレーション穴12Pが
切断容易位置となるまで巻き上げを行なう。そして、切
断容易位置になれば巻き取りモータ14を停止し、SS
190−230に進む。但し、本例ではSS190−2
30のステップの内、S210で残りのフィルムで撮影
可能な駒数を算出する際に基礎となる駒送り量は、画面
送り量(38mm)+[{写し込みデータ行数−1}×
データ改行送り量(1.5mm)]+切断代確保送り量
(1.5mm)+パーフォレーション穴ピッチ量(4.
75mm)を用いる。パーフォレーション穴ピッチ量を
加えるのはS187、S185の各サブルーチンで巻き
上げる量を考慮してのことである。
ョン穴12Pが撮影画面20に対して切断容易位置とな
っているか否かを穴位置検出部21からの信号により判
定する。もし、切断容易位置になっておればSS190
−230に進む。また、切断容易位置になっておらなけ
ればS187、S185のルーチンにより、穴位置検出
部21からの信号を元にパーフォレーション穴12Pが
切断容易位置となるまで巻き上げを行なう。そして、切
断容易位置になれば巻き取りモータ14を停止し、SS
190−230に進む。但し、本例ではSS190−2
30のステップの内、S210で残りのフィルムで撮影
可能な駒数を算出する際に基礎となる駒送り量は、画面
送り量(38mm)+[{写し込みデータ行数−1}×
データ改行送り量(1.5mm)]+切断代確保送り量
(1.5mm)+パーフォレーション穴ピッチ量(4.
75mm)を用いる。パーフォレーション穴ピッチ量を
加えるのはS187、S185の各サブルーチンで巻き
上げる量を考慮してのことである。
【0083】図11の場合における駒送りピッチの設定
では、撮影画面位置とパーフォレーション穴位置との関
係が必ず切断容易位置となるため、切断に都合がよい。
しかも、写し込みデータの行数によって駒間を詰めるの
で、前述の「−−」の駒送りピッチ設定に次いでフィル
ムの有効利用という面で有利である。
では、撮影画面位置とパーフォレーション穴位置との関
係が必ず切断容易位置となるため、切断に都合がよい。
しかも、写し込みデータの行数によって駒間を詰めるの
で、前述の「−−」の駒送りピッチ設定に次いでフィル
ムの有効利用という面で有利である。
【0084】図12は、以上のように駒送りピッチ設定
が「−P」の場合の駒間にデータ写し込みを行なったフ
ィルムの1例を示す。この場合、前記図8に示した駒間
q部に対応する部分がq2′部として示されている。こ
の場合は、駒送りピッチは不定であるが、写し込まれた
データの最終行から切断代の2倍以上の余裕で、なおか
つパーフォレーション穴12Pと撮影画面端とが切断容
易位置となるよう駒間部分の間隔が開けられている。
が「−P」の場合の駒間にデータ写し込みを行なったフ
ィルムの1例を示す。この場合、前記図8に示した駒間
q部に対応する部分がq2′部として示されている。こ
の場合は、駒送りピッチは不定であるが、写し込まれた
データの最終行から切断代の2倍以上の余裕で、なおか
つパーフォレーション穴12Pと撮影画面端とが切断容
易位置となるよう駒間部分の間隔が開けられている。
【0085】図13は、前記図9のように駒送りピッチ
設定が「−−」の場合で、さらにデータの追加写し込み
を行なう場合の処理手順を示す。図13においては、S
175以下のSS190−230までが図9と共通であ
る。そしてS230の次に本図で説明するS232へ進
む。
設定が「−−」の場合で、さらにデータの追加写し込み
を行なう場合の処理手順を示す。図13においては、S
175以下のSS190−230までが図9と共通であ
る。そしてS230の次に本図で説明するS232へ進
む。
【0086】S232およびそれに続くS236でデー
タ写し込み部15のプリントボタン50の操作によって
発せられる追加写し込みデータラインの写し込み信号
(この時、すでに追加写し込みデータライン内容は決定
されている)、または図示しないレリーズボタンから発
せられる次の撮影動作を回避させるためのレリーズ信号
の入力を待つ。
タ写し込み部15のプリントボタン50の操作によって
発せられる追加写し込みデータラインの写し込み信号
(この時、すでに追加写し込みデータライン内容は決定
されている)、または図示しないレリーズボタンから発
せられる次の撮影動作を回避させるためのレリーズ信号
の入力を待つ。
【0087】すなわち、S232で追加写し込みデータ
ラインの写し込み信号入力を検出すると、S234の追
加データ写し込みのサブルーチンに進む。S234で
は、S120と同様にデータ写し込み部15に追加行の
データの写し込みを行なわせる。この時、すでに写し込
んでいるデータの最終行は先のS175の追加巻き上げ
によって写し込みヘッド15Hよりも0.5mm巻き取
りスプール13側にきている。従って、S234で追加
写し込みを行なってもデータ行間マージン0.5mmを
確保して追加行を写し込むことが可能になる。S234
の処理を終了すると、制御はS175へ戻り、再度S1
75で切断代確保のための追加巻き上げを行なう。その
後、SS190−230へ進み、巻き上げ済みのフィル
ム量の算出などを再度行なう。これは、S175で追加
巻き上げを行なうので、巻き上げ済みのフィルム量が変
化するためである。なお、上記再計算時に基礎となるデ
ータ写し込み用送り量は、追加写し込み分のデータ行数
を追加せず、予め設定されているデータ行数に対応する
データ写し込み用送り量を用いる。これは、追加写し込
み分は応急的処置と見なし得るためである。
ラインの写し込み信号入力を検出すると、S234の追
加データ写し込みのサブルーチンに進む。S234で
は、S120と同様にデータ写し込み部15に追加行の
データの写し込みを行なわせる。この時、すでに写し込
んでいるデータの最終行は先のS175の追加巻き上げ
によって写し込みヘッド15Hよりも0.5mm巻き取
りスプール13側にきている。従って、S234で追加
写し込みを行なってもデータ行間マージン0.5mmを
確保して追加行を写し込むことが可能になる。S234
の処理を終了すると、制御はS175へ戻り、再度S1
75で切断代確保のための追加巻き上げを行なう。その
後、SS190−230へ進み、巻き上げ済みのフィル
ム量の算出などを再度行なう。これは、S175で追加
巻き上げを行なうので、巻き上げ済みのフィルム量が変
化するためである。なお、上記再計算時に基礎となるデ
ータ写し込み用送り量は、追加写し込み分のデータ行数
を追加せず、予め設定されているデータ行数に対応する
データ写し込み用送り量を用いる。これは、追加写し込
み分は応急的処置と見なし得るためである。
【0088】S232で追加写し込みデータラインの写
し込み信号入力を検出しない場合は、S236に進む。
S236において、レリーズ信号を検出しない場合はS
232に戻るが、レリーズ信号を検出した場合は次の撮
影動作に入るため、S240に進み本データ写し込みル
ーチンによる処理を終了する。
し込み信号入力を検出しない場合は、S236に進む。
S236において、レリーズ信号を検出しない場合はS
232に戻るが、レリーズ信号を検出した場合は次の撮
影動作に入るため、S240に進み本データ写し込みル
ーチンによる処理を終了する。
【0089】このような処理により、通常のデータ写し
込みルーチン終了後も、次の撮影動作開始以前であれ
ば、追加のデータを所望するだけ写し込むことが可能と
なる。しかも、データを駒間に写し込むため、撮影画面
には一切影響を与えない。また、追加写し込みによるフ
ィルム残量の変化にも即座に対応して正確なフィルム残
量情報などを撮影者に知らせることができる。
込みルーチン終了後も、次の撮影動作開始以前であれ
ば、追加のデータを所望するだけ写し込むことが可能と
なる。しかも、データを駒間に写し込むため、撮影画面
には一切影響を与えない。また、追加写し込みによるフ
ィルム残量の変化にも即座に対応して正確なフィルム残
量情報などを撮影者に知らせることができる。
【0090】なお、上記各実施例の説明では、パトロー
ネからフィルムを巻き上げながら順次撮影を行なう一般
的な巻き上げ方式として説明してきたが、本発明は最近
行なわれるようになったプリ・リワインド方式(最初に
パトローネからスプールにフィルムを巻きとってしま
い、順次パトローネに巻き戻しながら撮影を行なう方
式)のカメラにも適用可能である。
ネからフィルムを巻き上げながら順次撮影を行なう一般
的な巻き上げ方式として説明してきたが、本発明は最近
行なわれるようになったプリ・リワインド方式(最初に
パトローネからスプールにフィルムを巻きとってしま
い、順次パトローネに巻き戻しながら撮影を行なう方
式)のカメラにも適用可能である。
【0091】つまりは、図1のフィルムパトローネ1
1、DX接点部19と巻き取りスプール13の配置を逆
にすれば、容易に本発明のカメラを構成できる。この
際、図6で説明したS20より順次巻き戻し動作とな
る。
1、DX接点部19と巻き取りスプール13の配置を逆
にすれば、容易に本発明のカメラを構成できる。この
際、図6で説明したS20より順次巻き戻し動作とな
る。
【0092】このプリ・リワインド方式を用いる場合に
は、最初のスプール巻き取り時にエンコーダ18によっ
てフィルム全長が確認できる利点もある。
は、最初のスプール巻き取り時にエンコーダ18によっ
てフィルム全長が確認できる利点もある。
【0093】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、フィル
ムの撮影画面と撮影画面の間すなわち駒間に複数行のデ
ータを写し込むことができ、しかも駒間隔を所望の値に
調整することができる。このため、例えばフィルム整理
の容易な駒間隔を一定にして撮影社が望む証拠能力の高
い多数のデータを撮影画面に影響を及すことなく、従っ
て記録写真としての品位を落とすこともなく、フィルム
中の駒間に写し込むことが可能になる。
ムの撮影画面と撮影画面の間すなわち駒間に複数行のデ
ータを写し込むことができ、しかも駒間隔を所望の値に
調整することができる。このため、例えばフィルム整理
の容易な駒間隔を一定にして撮影社が望む証拠能力の高
い多数のデータを撮影画面に影響を及すことなく、従っ
て記録写真としての品位を落とすこともなく、フィルム
中の駒間に写し込むことが可能になる。
【0094】また、写し込みデータの設定量が多すぎて
上記一定間隔の駒間に収まらない場合などには警告を発
することができるため、データ量設定などに関するミス
が防止できる。さらに、必要に応じて、1連のデータ写
し込みルーチン終了後も、次の撮影動作開始以前であれ
ば、追加のデータをいくらでも写し込むことが可能とな
る。また、フィルムの残り駒数の表示や残量警告を設け
ることにより、残り駒数の予想が付けられ、気が付かな
いうちにフィルム残量不足に陥るなどの不都合を防止す
ることができる。
上記一定間隔の駒間に収まらない場合などには警告を発
することができるため、データ量設定などに関するミス
が防止できる。さらに、必要に応じて、1連のデータ写
し込みルーチン終了後も、次の撮影動作開始以前であれ
ば、追加のデータをいくらでも写し込むことが可能とな
る。また、フィルムの残り駒数の表示や残量警告を設け
ることにより、残り駒数の予想が付けられ、気が付かな
いうちにフィルム残量不足に陥るなどの不都合を防止す
ることができる。
【図1】本発明に係わるデータ写し込み装置付きカメラ
のデータ写し込み動作に関連する装置の構造を示す説明
的斜視図である。
のデータ写し込み動作に関連する装置の構造を示す説明
的斜視図である。
【図2】図1の装置が含まれるカメラの表示部分の構成
例を示す説明図である。
例を示す説明図である。
【図3】図1の装置におけるデータ写し込みヘッドの詳
細な構成を示す説明図である。
細な構成を示す説明図である。
【図4】本発明に係わるデータ写し込み装置付きカメラ
のデータ写し込み用制御パネルの構成を示す説明図であ
る。
のデータ写し込み用制御パネルの構成を示す説明図であ
る。
【図5】本発明に係わるデータ写し込み装置付きカメラ
の電気的構成を示す概略的ブロック図である。
の電気的構成を示す概略的ブロック図である。
【図6】本発明に係わるデータ写し込み装置付きカメラ
における初期フィルム巻き上げ処理手順を示すフローチ
ャートである。
における初期フィルム巻き上げ処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図7】本発明に係わるデータ写し込み装置付きカメラ
におけるデータ写し込み処理手順を示すフローチャート
である。
におけるデータ写し込み処理手順を示すフローチャート
である。
【図8】前記図7の処理手順によってデータ写し込みを
行ったフィルムの1例を示す部分的説明図である。
行ったフィルムの1例を示す部分的説明図である。
【図9】本発明に係わるデータ写し込み装置付きカメラ
において、別の駒送りピッチ設定によりデータ写し込み
処理を行なった場合の処理手順示すフローチャートであ
る。
において、別の駒送りピッチ設定によりデータ写し込み
処理を行なった場合の処理手順示すフローチャートであ
る。
【図10】図9の手順によってデータ写し込みを行なっ
たフィルムの1例を示す部分的説明図である。
たフィルムの1例を示す部分的説明図である。
【図11】本発明に係わるデータ写し込み装置付きカメ
ラにおいて、さらに別の駒送りピッチ設定によってデー
タ写し込みを行なった場合の処理手順を示すフローチャ
ートである。
ラにおいて、さらに別の駒送りピッチ設定によってデー
タ写し込みを行なった場合の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図12】図11の手順によってデータ写し込みを行な
ったフィルムの1例を示す部分的説明図である。
ったフィルムの1例を示す部分的説明図である。
【図13】本発明に係わるデータ写し込み装置付きカメ
ラにおいて、データの追加写し込みを行なう場合の処理
手順を示すフローチャートである。
ラにおいて、データの追加写し込みを行なう場合の処理
手順を示すフローチャートである。
10 カメラ制御部 11 フィルムパトローネ 12 フィルム 12P パーフォレーション穴 13 巻き取りスプール 14 巻き取りモータ 15 データ写し込み部 15H データ写し込みヘッド 16,17 ローラー 18 エンコーダ 19 DX接点部 20 撮影画面部 21 穴位置検出部 30 ファインダ画面 31 表示部 40 制御パネル 41 制御パネル表示部 42 アップボタン 43 ダウンボタン 44 レフトボタン 45 ライトボタン 46 セットボタン 47 エンターボタン 48 クリアボタン 49 ピッチボタン 50 プリントボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 17/24
Claims (8)
- 【請求項1】 データをフィルムの撮影画面と撮影画面
との間の領域に記録するデータ記録装置付きカメラであ
って、 前記フィルムの画面領域を規定する撮影用アパーチャ部
の前端または後端近傍に配設された記録ヘッドと、前記
フィルムの画面送りおよびデータ記録のための小刻み送
りが可能なフィルム巻き上げ手段と、撮影画面相互の間
隔を設定する設定手段とを備え、複数行のデータを記録
することおよび撮影画面相互の間隔を記録データ量によ
らず常に一定の駒間隔に設定することが可能であること
を特徴とするデータ記録装置付きカメラ。 - 【請求項2】 nを1以上の整数としたとき、n駒目の
撮影画面の前端部若しくは後端部と、mを1〜6の整数
としたとき、n+m駒目の撮影画面の前端部若しくは後
端部との間隔距離が所定量であることを特徴とする請求
項1に記載のデータ記録装置付きカメラ。 - 【請求項3】 前記所定量は略228mmであることを
特徴とする請求項2に記載のデータ記録装置付きカメ
ラ。 - 【請求項4】 パーフォレーション穴を有するフィルム
の撮影画面と撮影画面との間の領域にデータを記録する
データ記録装置付きカメラであって、 前記フィルムの画面領域を規定する撮影用アパーチャ部
の前端または後端近傍に配設された記録ヘッドと、前記
フィルムの画面送りおよびデータ記録のための小刻み送
りが可能なフィルム巻き上げ手段と、前記フィルムのパ
ーフォレーション穴の位置を検出する穴検出手段とを備
え、複数行のデータの記録および撮影画面相互の間隔の
調整が可能であり、かつ前記穴位置検出手段の出力を用
いて撮影画面前端または後端がパーフォレーション穴間
中央から所定距離だけ離れるよう撮影画面間隔を調整す
ることを特徴とするデータ記録装置付きカメラ。 - 【請求項5】 記録データ中の該データに対応する撮影
画面から最も遠いデータ行から隣接撮影画面端部までの
間隔が、記録データの量によらず常に所定の値以上であ
るように撮影画面間隔を調整することを特徴とする請求
項4に記載のデータ記録装置付きカメラ。 - 【請求項6】 さらに、記録データ量の超過を警告する
警告手段を備え、前記設定手段によって設定された撮影
画面相互の間隔部に記録データすべてが記録できない場
合に該警告手段を作動させることを特徴とする請求項1
に記載のデータ記録装置付きカメラ。 - 【請求項7】 さらに、フィルム情報設定手段と、該フ
ィルム情報設定手段から得られたフィルム情報に基づき
フィルム引き出し可能量を算出するフィルム長算出手段
と、フィルム巻き上げ量を積算し巻き上げ済みフィルム
量を算出する巻き上げ済み長算出手段と、これらの各算
出手段の出力を用いてフィルム駒数に関する情報の表示
を行なう表示手段を具備することを特徴とする請求項1
から6までのいずれか1項に記載のデータ記録装置付き
カメラ。 - 【請求項8】 前記フィルム情報設定手段はフィルム情
報検出手段であることを特徴とする請求項7に記載のデ
ータ記録装置付きカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3159608A JP3047519B2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | データ記録装置付きカメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3159608A JP3047519B2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | データ記録装置付きカメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05150331A JPH05150331A (ja) | 1993-06-18 |
JP3047519B2 true JP3047519B2 (ja) | 2000-05-29 |
Family
ID=15697432
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3159608A Expired - Fee Related JP3047519B2 (ja) | 1991-06-04 | 1991-06-04 | データ記録装置付きカメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3047519B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102225915B1 (ko) * | 2019-07-05 | 2021-03-10 | 윈엔윈(주) | 배드민턴 라켓 |
-
1991
- 1991-06-04 JP JP3159608A patent/JP3047519B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102225915B1 (ko) * | 2019-07-05 | 2021-03-10 | 윈엔윈(주) | 배드민턴 라켓 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05150331A (ja) | 1993-06-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |