JPH07146509A - トリミング情報記録カメラ - Google Patents

トリミング情報記録カメラ

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Publication number
JPH07146509A
JPH07146509A JP29313893A JP29313893A JPH07146509A JP H07146509 A JPH07146509 A JP H07146509A JP 29313893 A JP29313893 A JP 29313893A JP 29313893 A JP29313893 A JP 29313893A JP H07146509 A JPH07146509 A JP H07146509A
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JP
Japan
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film
trimming information
trimming
frame
light emitting
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Application number
JP29313893A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Funaki
昭彦 舟木
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07146509A publication Critical patent/JPH07146509A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 写真フイルムのジッタや給送モータの電源電
圧の変動等の影響を排し、単一の発光素子によってトリ
ミング情報となる複数個の光学マークを移送中の写真フ
イルムの正確な位置に写し込めるようにするとともに、
発熱素子の取付け位置を任意に設定する。 【構成】 1コマの撮影が終了する度に、そのコマのト
リミング情報がコマ毎にRAMに記憶される。撮影が終
了すると、写真フイルム5の巻戻しが開始される。RA
Mからトリミング情報が読み出され、パノラマサイズを
指定して撮影されたコマの下には、2個の光学マークM
1,M2が写し込まれる。この写込み時には、パーフォ
レーション5Dがホトセンサ38によって検出された時
点から給送モータの回転周期に同期したパルス数がカウ
ントされる。写真フイルム5が距離D1 だけ移送される
間のパルス数がカウントされると、LED40が発光さ
れて光学マークM1が所定位置に写し込まれる。さら
に、写真フイルム5が距離D2だけ移送される間のパル
ス数がカウントされ、再びLED40が発光される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプリント写真のトリミン
グを指示するトリミング情報を写真フイルム上に記録す
るようにしたトリミング情報記録カメラに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近、本出願人から提供されている「カ
ルディアミニエリート」(商品名)のように、ノーマル
サイズ(アスペクト比1.5)の他に、パノラマサイズ
(アスペクト比約2.8)のプリント写真が得られるよ
うにしたカメラが知られている。これは、モード切換ス
イッチを操作すると、アパーチャ内に上下から遮光板が
入り込み、露光範囲をパノラマサイズのアスペクト比に
変更するものである。ラボでは、このネガの露光範囲に
合わせて焼付け範囲をトリミングするネガマスクを使用
し、パノラマサイズのプリント写真を焼き付ける。
【0003】一方、露光範囲を変更せずに、プリント写
真のトリミングを指定するトリミング情報を撮影時に写
真フイルムに記録するようにしたトリミング情報記録カ
メラが提案されている(特開昭62−135818号公
報)。このカメラは、写真フイルムが停止状態にある時
に撮影画面内のトリミングされる領域のうちの一部を遮
光するとともに、遮光した部分にLEDでトリミング情
報を表す光学マークを写し込むようにしたものである。
【0004】また、写真フイルムに磁気記録層を設けて
おき、これに記録されているフイルム感度やラチチュー
ド等のフイルム情報を読み取ったり、また撮影時の絞り
やシャッタ速度等の撮影情報を写真フイルムの磁気記録
層に記録する磁気ヘッド付きカメラが公知である(例え
ば国際公開特許WO90/04201号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記市販の
カメラのように、ノーマルサイズ,パノラマサイズの2
種類のプリント写真が得られるだけでなく、さらにワイ
ドサイズ(アスペクト比約1.8でハイビジョンサイズ
ともいう)のプリント写真も得られるようにしたいとい
う要望が出てきている。このようなアスペクト比が異な
る3サイズのプリント写真を得られるようにするには、
アパーチャに遮光板を出し入れするよりも、上記公報記
載のカメラのように、光学マークを写真フイルムに写し
込み、その数で所定のトリミング指定を行うようにする
方がトリミング情報の判断の間違いなくプリント写真が
焼き付けられる。
【0006】ところが、光学マークの数を変更するに
は、LED等の発光素子が複数個必要になり、コストア
ップの原因になる。そこで、1個の発光素子で複数のト
リミング情報を記録するには、フイルム給送中に発光素
子の発光間隔を制御して写し込む光学マークの数やサイ
ズを変更すればよいが、写真フイルムのジッタ(細かい
給送ムラ)やフイルム給送用モータの電源電圧の変動が
あるため、写真フイルムの送り量がわずかではあるが変
動し、正確な位置に光学マークを写し込むことが困難で
あった。
【0007】また、フイルム給送中に光学マークを写し
込むには、写真フイルムの給送速度が安定した状態にな
ってから発光素子を駆動することになる。このため、発
光素子の取付け位置は、フイルム給送方向のできる限り
下流側に設定されなければならない。ところが、上述し
たような磁気ヘッド付きカメラに光学マークを写し込む
機能を付加するには、発光素子を取り付けるべき下流側
位置には、すでに磁気ヘッドが配置されている。したが
って、磁気ヘッドが大きな部品であることもあり、図6
に示すように、発光素子であるLED40と磁気ヘッド
42との距離D 0 は、例えば10mm以上になってしま
う。これでは、該当するコマ位置内に光学マークを重な
らず判断できるように複数個写し込むことが困難である
という不都合があった。
【0008】本発明は上述のような課題を解決するため
になされたもので、写真フイルムのジッタや給送モータ
の電源電圧の変動等の影響を排し、単一の発光素子によ
ってトリミング情報となる複数個の光学マークを移送中
の写真フイルムの正確な位置に写し込めるようにすると
ともに、発光素子の取付け位置を任意に設定することが
できるトリミング情報記録カメラを提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のトリミング情報記録カメラは、トリ
ミング情報をコマ毎に記憶する記憶手段と、この記憶手
段に記憶されたトリミング情報に基づいて、リワインド
中の写真フイルムにトリミング情報を表すマークを光学
的に記録する単一の発光手段と、フイルム給送用モータ
の回転周期を検出する検出手段と、この検出手段からの
検出信号に基づいて発光手段の発光タイミングを制御
し、前記発光手段にて複数のマークを所定のコマ位置に
写し込み可能とする制御手段とを備えたものである。
【0010】請求項2記載のトリミング情報記録カメラ
は、写真フイルムにトリミング情報を表すマークを光学
的に記録する単一の発光手段と、所定のトリミング情報
のみをコマ毎に記憶する記憶手段と、フイルム給送用モ
ータの回転周期を検出する検出手段と、この検出手段か
らの検出信号に基づいて発光手段の発光タイミングを制
御する制御手段とを備え、前記所定のトリミング情報以
外のトリミング情報は、露光後、1コマ送りが完了する
までの間に写真フイルムに記録し、前記記憶手段に記憶
されたトリミング情報は、リワインド中の写真フイルム
に記録するものである。
【0011】請求項3記載のトリミング情報記録カメラ
は、磁気トラックを有する写真フイルムとともに用いら
れ、フイルム圧板に磁気ヘッドを固定したトリミング情
報記録カメラにおいて、前記フイルム圧板には磁気トラ
ックに相対する部分を除いて写真フイルムとの摺接抵抗
を減少する複数の突起が設けられているものである。
【0012】
【作用】1コマの撮影が終了する度に、そのコマのトリ
ミング情報が記憶手段に記憶される。全てのコマの撮影
が終了,又は撮影途中で写真フイルムを交換しようとす
ると、写真フイルムの巻戻しが開始される。記憶手段か
らトリミング情報が読み出され、該当するコマの下に所
定の数の光学マークが写し込まれる。この写込み時に
は、フイルム給送用モータの回転周期が検出され、この
検出信号に基づいて発光手段の発光タイミングが制御さ
れるから、単一の発光手段にて複数の光学マークが写真
フイルムの正確な位置に写し込まれる。
【0013】
【実施例】本発明を実施したトリミング情報記録カメラ
を示す図2において、カメラボディ10の上部には、レ
リーズボタン11,フイルムカウンタ窓12,トリミン
グサイズ指定摘み13,ファインダ14が設けられてい
る。トリミングサイズ指定摘み13をスライド操作する
ことにより、「P」(パノラマサイズ),「W」(ワイ
ドサイズ),「L」(フルサイズ)の何れかを選択して
撮影することができる。パノラマサイズで撮影したコマ
はアスペクト比約2.8,ワイドサイズで撮影したコマ
はアスペクト比約1.8,フルサイズで撮影したコマは
アスペクト比1.5の各プリント写真に焼き付けられる
ように、それぞれのトリミング情報が後述する情報写込
みモジュールにより写真フイルムの該当するコマ下に写
し込まれる。
【0014】背面カバー15を開放すると、カメラボデ
ィ10の中央部には、フイルム通路16が露呈される。
フイルム通路16の中央部には、35mmフルサイズに
対応した縦24mm,横36mmのアパーチャ17が形
成されている。また、フイルム通路16の奥側には、撮
影レンズ18が設けられている。また、フイルム通路1
6の下側には、後述する磁気ヘッドと対面する位置に、
フイルム給送に従動する対向ローラ19が設けられてい
る。
【0015】フイルム通路16の両脇には、写真フイル
ムパトローネ2のパトローネ本体3が収納されるパトロ
ーネ室22と、写真フイルム5を巻き取る巻取り軸24
が設けられたフイルム巻取り室25とが形成されてい
る。写真フイルム5には、1コマあたり2個ずつのパー
フォレーション5aが形成され、コマ位置検出用に用い
られる(図1参照)。また、終端部には1個だけパーフ
ォレーションが形成され、巻戻しタイミングの検知用に
用いられる。なお、写真フイルム5の先端部にはパーフ
ォレーションが設けられていないが、巻取り軸24には
摩擦によって巻き付けられる。
【0016】背面カバー15の内壁面には、写真フイル
ム5をフイルム通路16に押し付けるフイルム圧板28
と、前記巻取り軸24に写真フイルム5を押し付けるフ
イルムガイド板29と、フイルム圧板28の各開口28
a〜28eを通して各種の情報を写真フイルム5に記録
する情報記録モジュール30とが取り付けられている。
また、背面カバー15の外壁面には、情報記録モジュー
ル30に日付や時間等のデート情報を入力するスイッチ
入力部32および入力されたデート情報を表示するモニ
タ用LCD表示板33が取り付けられている(図3参
照)。
【0017】図1において、情報記録モジュール30の
フイルム圧板28側の面には、デート情報を写し込むた
めの大小2個の第1,第2写込み用LCD表示板35,
36と、写真フイルム5のパーフォレーションを検出す
るためのホトセンサ38と、トリミング情報を表す光学
マークM1やM2を写真フイルム5に写し込むLED4
0と、予め写真フイルム5の磁気記録層に記録されてい
るフイルム感度やラチチュード等のフイルム情報を読み
取ったり、また撮影時の絞りやシャッタ速度等の撮影情
報を写真フイルム5の磁気記録層に記録するための磁気
ヘッド42とが取り付けられている。なお、図1は情報
記録モジュール30を背面カバー側から観た概略図であ
るが、制御演算部等の他の部品は煩雑を避けるため省略
してある。
【0018】LED40は、写し込むべき光学マークM
1,M2と離れたパトローネ室22寄りの位置(図面の
右方)に取り付けてある。この理由を説明する。1コマ
毎に光学マークを複数個重ならないようにはっきりと写
し込む場合には、LED40の取付け位置は磁気ヘッド
42と同様にフイルム巻取り室25寄りの位置でなけれ
ばならない。ところが、磁気ヘッド42の取付けスペー
スが大きいため、図6に示すように、LED40と磁気
ヘッド42との距離D0 は、例えば10mm以上必要に
なる。これでは、光学マークを重ならないように写し込
んだ場合には、最後の方のマークは、該当するコマの所
定の位置に写し込むことができない。
【0019】なお、1コマ撮影する毎に写真フイルム5
を1コマ分巻き戻し、それから2コマ分送って次の撮影
コマをアパーチャにセットする間に光学マークを写し込
むことも可能である。しかしながら、この方法では、制
御が複雑になるとともに、次コマのセットまでに時間が
かかり、シャッタチャンスを逃しやすくなる等の弊害が
あるので、好ましくない。
【0020】本発明では、1コマ撮影する毎にそのコマ
に関するトリミング情報を後述するRAMに記憶してお
き、撮影が終わって写真フイルム5の巻戻しを開始した
後、RAMに記憶されていたトリミング情報を読み出し
て各コマに該当する光学マークを写し込むようにした。
写し込むべき光学マークM1の位置とLED40の取付
け位置との距離D1 は予め分かっているから、該当する
コマの位置決め用パーフォレーション5Dがホトセンサ
38によって検出された時点から給送モータの回転周期
に同期したパルスをカウントし、所定のカウント値に達
した時にLED40を発光させれば、正確な位置に光学
マークM1が写し込まれる。さらに、光学マークM2を
写し込む場合には、光学マークM1から写し込むべき光
学マークM2までの距離D2 が既知であるから、この距
離D2 を写真フイルム5が移送するために要するパルス
数をカウントし、これが該当するカウント値に達した
時、LED40に2度目の発光を行わせればよい。これ
によって、LED40をフイルム給送方向で任意の位置
に取り付けることができるようになり、本実施例では、
スペースに余裕のあるパトローネ室22寄りの位置(図
面の右方)にLED40を取り付けてある。
【0021】なお、巻戻し毎に写真フイルムパトローネ
2のスプール4の巻径は少しずつ太くなるから、スプー
ル4の同一回転角で移送される写真フイルム5の長さは
わずかずつではあるが増加する。したがって、同じ位置
に光学マークを写し込むために必要なパルスカウント数
は次第に減少する。制御演算部45は、このスプール4
の巻径の変化に対応して変化するパルスカウント数と写
込みタイミングとの関係を、写真フイルム5を1コマを
巻き戻す毎に補正する。すなわち、パーフォカウント値
Nによって、パルスカウント数と写込みタイミングとの
関係を示す係数Kの値は変化する。この関係を関数fで
表し、K=f(N)とする。この関数fはテーブルとし
てROM57に予め記憶されている。したがって、パー
フォカウント値がNのときの光学マークを写し込むタイ
ミングは、巻戻し時の最初の1コマ目(最後に撮影した
コマ)におけるタイミングをパルスカウント値がPのと
きとすると、K・Pとなる。
【0022】例えば、パノラマサイズは2個/ワイドサ
イズは1個/フルサイズは0個光学マークを写し込むと
した場合で以下を説明する。最後のコマをパノラマサイ
ズにセットして撮影したとすると、巻戻し時の最初の1
コマ目に光学マークを2個写し込むことになる。このと
き、LED40の発光タイミングをパルスカウント値が
例えば11と25のときであり、巻戻しが進んで例えば
パーフォカウント値が10(コマNo.が10)で再び
パノラマサイズにセットして撮影されたコマがあったと
すると、K←f(10)であるから、パルスカウント値
はそれぞれ11・Kと25・Kとなる。ここで、ROM
57のテーブルを参照し、例えばK=f(10)=0.
7を代入すると、それぞれ 11・K=11×0.7=7.7≒8 25・K=25×0.7=17.5≒18 となる。すなわち、コマNo.が10のコマでは、パル
スカウント値が8と18のときにLED40が発光され
る。
【0023】前記第1写込み用LCD表示板35はフル
サイズおよびワイドサイズ兼用であり、これより小さい
第2写込み用LCD表示板36はパノラマサイズ専用で
ある。このようにサイズが異なる写込み用LCD表示板
35,36をそれぞれ設けているのは、パノラマサイズ
の引伸し倍率が他のフルサイズ,ワイドサイズよりも大
きいためである。そして、第1,第2写込み用LCD表
示板35,36の相対するフイルム圧板28の各位置に
は、それぞれの大きさに対応した開口28a,28bが
形成されている。
【0024】また、ホトセンサ38,LED40,磁気
ヘッド42を設けるフイルム圧板28の各位置には、開
口28c,28d,28eがそれぞれ形成されている。
なお、磁気ヘッド42はフイルム圧板28の背面側に止
められていて、磁気ヘッド42の記録面が開口28eを
通ってフイルム圧板28の前面と同じ面になるように取
り付けられ、磁気ヘッド42の両端子が情報記録モジュ
ール30に接続されている。
【0025】図3において、破線で囲んだ情報記録モジ
ュール側回路Aの制御演算部45は、I/Oインターフ
ェース46を介してカメラボディ10に内蔵されたメイ
ンCPU47に接続され、この両者間でシリアルにコマ
ンドや制御信号の授受,データの送・受信が行われる。
【0026】メインCPU47から制御演算部45に入
力される信号としては、例えばUSED信号(フイルム
装填の有無、あるいは装填されたフイルムが使用可能で
あるか否かに係わる信号),フイルム装填蓋の閉じ信
号,メインスイッチのオン/オフ信号,トリミング信
号,給送コマンド信号(フイルム送りを促す信号),電
池容量信号等がある。このトリミング信号は、トリミン
グサイズ指定摘み13が接続されたトリミング信号発生
器48によって発生され、メインCPU47およびI/
Oインターフェース46を介して制御演算部45に入力
される。また、制御演算部45からメインCPU47に
送られる信号としては、例えばフイルム給送時にシャッ
タレリーズを禁止する撮影禁止信号がある。
【0027】I/0インターフェース46には、カメラ
の背面カバー15に設けたスイッチ入力部32からの信
号も入力される。スイッチ入力部32からは、フイルム
に情報記録を行うか否かの選択信号、制御演算部45に
含まれている時計回路の調節信号、撮影途中でフイルム
を強制的に巻き戻すリワインド信号等が入力される。
【0028】基板側回路Aには、すでに説明した制御演
算部45の他に、前記モニタ用LCD表示板33および
第1,第2写込み用LCD表示板35,36を駆動する
LCDドライバ51,磁気ヘッド42を駆動する磁気ヘ
ッドドライバ52,給送モータ53を駆動する給送モー
タドライバ54,波形整形器55,RAM56,ROM
57,パーフォレーション検知回路58,LEDドライ
バ59,パルスカウンタ60が含まれている。
【0029】波形整形器55は、給送モータ53の軸に
固定された羽根車61の回転を検出する馬蹄形の透過型
ホトセンサ62から出力されたアナログ信号をデジタル
のタイミングパルスに変換して制御演算部45に入力す
る。そして、制御演算部45は、順次入力されるタイミ
ングパルスをパルスカウンタ60に送り、タイミングパ
ルスをカウントさせる。このカウンタ値は、LED40
の発光タイミングを決める際に用いられる。
【0030】RAM56は、バッテリ・バックアップさ
れており、メインCPU47から制御演算部45に入力
されたトリミング信号を各コマ毎に記憶しておくために
用いられる。また、例えば撮影済の写真フイルムパトロ
ーネをカメラから取り出した際に、RAM56の記憶内
容は消去される。ROM57には、情報記録やフイルム
給送制御に必要なシーケンスプログラムが格納されてい
る。
【0031】パーフォレーション検知回路58は、ホト
センサ38からの光電信号を受け、フイルム給送が行わ
れる間にフイルムパーフォレーション5aが通過したこ
とを光電検出する。この検出信号は制御演算部45に入
力され、フイルム給送及び情報記録のタイミング信号の
発生に用いられる。すなわち、給送時には、給送を開始
してから最初にパーフォレーション5Cが光電検出さ
れ、給送モータ53にブレーキ(逆電流)がかけられ
る。続いてパーフォレーション5Dが光電検出される
と、給送モータ53の駆動が停止される。このとき、制
御演算部45はフイルムカウンタ窓12に表示するパー
フォカウント値を1だけ加算する。また、フイルム巻戻
し時には、続けて2つのパーフォレーションが検出され
た後、やや間隔を置いてパーフォレーション5Eが検出
されるから、このとき制御演算部45はパーフォカウン
ト値を1だけ減算する。
【0032】LCDドライバ51は、前記モニタ用LC
D表示板33および第1,第2写込み用LCD表示板3
5,36の他に、ファインダ内表示用LCD64の駆動
も制御し、トリミング信号に対応し、そのときに選択さ
れているトリミングサイズが分るように、ファインダ内
にフレーム表示を行う。
【0033】上記構成からなるトリミング情報記録カメ
ラの作用について説明する。トリミングサイズ指定摘み
13を操作して所望のトリミングサイズを指定する。例
えば、パノラマサイズで撮影する場合には、トリミング
サイズ指定摘み13を指標「P」にセットする。シャッ
タボタン11を押圧して撮影が行われた直後に、制御演
算部45はこのコマ番号(パーフォカウント値)に該当
したRAM56内のアドレスにパノラマサイズのトリミ
ング情報を記憶する。また、スイッチ入力部32の設定
状態によってデート情報を写し込むかどうかを判断す
る。データ情報を写し込むようにスイッチ入力部32で
設定されていれば、パノラマサイズに対応した第2写込
み用LCD表示板36が選択され、この背後に配置され
たランプが点灯される。これによって、第2写込み用L
CD表示板36に表示されているデート情報が写真フイ
ルム5のコマ内に写し込まれる(図5参照)。
【0034】これと同時に、メインCPU47からのフ
イルム給送コマンドを受け、制御演算部45は給送モー
タドライバ54を作動させる。これにより給送モータ5
3が駆動し、写真フイルム5の給送が開始される。給送
モータ53の駆動の初期には回転速度が不安定で、この
状態は波形整形器55から入力されるパルスの間隔から
判別される。そして、この期間中には、磁気ヘッドドラ
イバ52は作動されない。フイルム給送が進行して給送
モータ53が一定速度になると、磁気ヘッドドライバ5
2が作動し、スイッチ入力部32での設定態様に応じた
所定の情報,例えばシャッタ速度や絞り値等が磁気ヘッ
ド42によって写真フイルム5の磁気記録層に記録され
る。
【0035】所定長さ分のフイルム給送が行われると、
磁気ヘッド42による情報記録が完了する。引続きフイ
ルム給送が行われてゆき、ホトセンサ38がパーフォレ
ーション5Cを検知すると、制御演算部45は給送モー
タドライバ54にブレーキ信号を送り、給送モータ53
を減速させる。その直後に、ホトセンサ38が次のパー
フォレーション5Dを検知し、制御演算部45は給送モ
ータドライバ54に停止信号を送る。これにより給送モ
ータ53が停止してフイルム1コマ送りが完了する。制
御演算部45からのフイルム給送コマンドにより、給送
モータドライバ54が作動している状態では、メインC
PU47に撮影禁止信号が入力されており、その間はシ
ャッタレリーズを行うことができないが、制御演算部4
5が給送モータドライバ54に停止信号を送った時点で
撮影禁止信号の入力が解除され、次の撮影待機状態とな
る。
【0036】同様にしてトリミングサイズ指定摘み13
を操作し、任意のトリミングサイズを指定しながら全コ
マの撮影が完了すると、RAM56には各コマ毎のトリ
ミング情報が全て記憶された状態になる。最終コマの撮
影が終わってフイルム給送を開始した直後に、ホトセン
サ38がフイルム終端部に形成された1個だけのパーフ
ォレーションを検知し、制御演算部45は給送モータド
ライバ54に巻戻し信号を送出し、給送モータ53を逆
転させる。これによって、給送伝達装置(図示せず)が
切り換えられ、給送モータ53の回転力が巻戻し軸に伝
達されるから、これに係合している写真フイルムパトロ
ーネ2のスプール4が巻戻し方向に回転され、写真フイ
ルム5のパトローネ本体3内への巻戻しが開始される。
【0037】図4に示すように、ホトセンサ38がパー
フォレーション5Dを検知する毎に、制御演算部45は
パーフォカウント値を減算してゆくとともに、係数Kの
値を補正する。そして、そのパーフォカウント値Nのト
リミング情報をRAM56から読み出す。このトリミン
グ情報がパノラマサイズであった場合には、制御演算部
45はパルスカウンタ60を作動させ、光学マークM1
を写し込むべき位置までのタイミングパルス数をカウン
トする。所定のカウント数に達したら制御演算部45は
LEDドライバ59を作動させ、LED40を発光させ
る。この発光時間は、光学マークM1がブレない程度の
短時間に設定されている。続いて光学マークM2を写し
込むべき位置までのタイミングパルス数をカウントし、
LED40を発光させる。これによって、コマ下には2
個の光学マークM1,M2が写し込まれる。このよう
に、LED40の発光タイミングは、給送モータ53の
回転周期に基づいて行われるから、写真フイルム5のジ
ッタや電源電圧の変動があっても、これらから影響を受
けることなく、所定の正確な位置にトリミング指定に対
応した光学マークが写し込まれる。
【0038】同様に、ワイドサイズにトリミング指定し
て撮影されたコマの下には1個の光学マークM1が写し
込まれ、フルサイズに指定されて撮影されたコマの下に
は何も写し込まれない。これによって、撮影済の写真フ
イルム5を現像処理すると、図5に示すような結果を得
る。なお、符号66は磁気記録が行われた部分であり、
符号67,68は第1,第2写込み用LCD表示板3
5,36によってそれぞれ記録されたデート情報であ
る。
【0039】プリンタ側に1コマあたりの光学マークの
数を読み取る装置を備えておけば、パノラマ,ワイド,
ノーマルの各サイズを自動判別して、それぞれに対応し
たトリミングを自動的に行わせることができる。この読
み取りに際して、光学マークM1,M2の各々が正確な
所定位置に写し込まれているから、読み取り間違いによ
ってトリミング指定が間違われ、異なったアスペクト比
のプリント写真が焼き付けられるというような不都合は
生じない。
【0040】以上説明した実施例では、光学マークの写
込みを全てフイルム巻戻し時に行ったが、撮影時とフイ
ルム巻戻し時とに分けて行ってもよい。光学マークが1
個だけであれば、静止状態に写し込むことができるか
ら、例えばワイドサイズは撮影時に写し込み、2個の光
学マークでトリミング指定を行うパノラマサイズはフイ
ルム巻戻し時に写し込むようにする。このようにする
と、パノラマサイズを指定したコマだけを記憶すればよ
くなるので、メモリ容量を少なくすることができる。ま
た、パノラマサイズを指定したコマに関しても、一方の
光学マークを撮影時に写し込み、他方の光学マークをフ
イルム巻戻し時に写し込むようにすれば、それぞれLE
Dを一回ずつ発光させればよいので、写込み制御も簡単
になる。
【0041】また、トリミング情報を記憶させる記憶手
段としてRAMを用いたが、EEPROMを使用しても
よい。なお、写し込む光学マークを最大で2個とした
が、本発明はこの数に限定されず、3個以上としてもよ
い。また、光学マークの形や位置等も任意に設定するこ
とができる。なお、パーフォカウント値と写込みタイミ
ングの関係fを予めROMに記憶されているとしたが、
1コマ給送の間に発生するモータ回転周期検出信号のパ
ルスカウント数を基に、上記の関係fを逐次修正するよ
うにしてもよい。また、本件ではカメラでLCDによる
デート情報の写込み(符号67,68)を行っている
が、この情報を磁気で書き込んでプリント写真の焼き込
み時にデート情報の写込みを行ってもよい。
【0042】また、図7に示すように、フイルム圧板7
0は、写真フイルム面との接触抵抗を減少させるため
に、複数の微小な突起71をもつものが多くのカメラで
採用されているが、このようなフイルム圧板70に上記
のような磁気ヘッド42等の記録手段を設ける場合、写
真フイルム上の磁気トラックに相対する部分70aの突
起71を無くしておくことが好ましい。これによって、
磁気トラックと突起71の摺接により発生するゴミが磁
気ヘッド42に付着することが防止できる。また、本発
明では磁気ヘッド付きカメラに光学マークを写真フイル
ムに写し込む発光手段を併設する例を述べたが、磁気ヘ
ッドのないものに適用することができるのは勿論であ
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明のトリミング
情報記録カメラでは、発光手段の取付け位置を任意に設
定することができ、また写込みタイミングはフイルム給
送用モータの回転周期に基づいて発光手段の発光タイミ
ングを制御するようにしたから、写真フイルムのジッタ
や給送モータの電源電圧の変動等の影響を受けることな
く、単一の発光手段にて複数のマークを所定のコマ位置
に正確に写し込むことができる。また、第2の発明で
は、所定のトリミング情報か否かを判定して写込みタイ
ミングを撮影時のフイルム給送と巻戻し中に分けている
ので、少ない記憶容量で同様の効果を得ることができ、
制御もより簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】LEDの取付け位置と光学マークの写込み位置
との関係を示す情報写込みモジュールを背面側から見た
概略説明図である。
【図2】トリミング情報記録カメラの背面カバーを開け
た状態を示す斜視図である。
【図3】トリミング情報記録カメラの電気的構成を示す
ブロック図である。
【図4】光学マークの写込みシーケンスを示すフローチ
ャートである。
【図5】光学マークを写し込んだ現像済みの写真フイル
ムを示す概略図である。
【図6】LEDの従来の取付け位置を示す概略説明図で
ある。
【図7】フイルム圧板の写真フイルム面と摺接される面
の形状を示す斜視図である。
【符号の説明】
5 写真フイルム 13 トリミングサイズ指定摘み 28,70 フイルム圧板 30 情報記録モジュール 35 第1写込み用LCD表示板 36 第2写込み用LCD表示板 38 ホトセンサ 40 LED 42 磁気ヘッド 45 制御演算部 53 給送モータ 55 波形整形器 56 RAM 60 パルスカウンタ 71 突起 M1,M2 光学マーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント写真のトリミングを指定するト
    リミング情報を写真フイルムに記録するトリミング情報
    記録カメラにおいて、 トリミング情報をコマ毎に記憶する記憶手段と、この記
    憶手段に記憶されたトリミング情報に基づいて、リワイ
    ンド中の写真フイルムにトリミング情報を表すマークを
    光学的に記録する単一の発光手段と、フイルム給送用モ
    ータの回転周期を検出する検出手段と、この検出手段か
    らの検出信号に基づいて発光手段の発光タイミングを制
    御し、前記発光手段にて複数のマークを所定のコマ位置
    に写し込み可能とする制御手段とを備えたことを特徴と
    するトリミング情報記録カメラ。
  2. 【請求項2】 プリント写真のトリミングを指定するト
    リミング情報を写真フイルムに記録するトリミング情報
    記録カメラにおいて、 写真フイルムにトリミング情報を表すマークを光学的に
    記録する単一の発光手段と、所定のトリミング情報のみ
    をコマ毎に記憶する記憶手段と、フイルム給送用モータ
    の回転周期を検出する検出手段と、この検出手段からの
    検出信号に基づいて発光手段の発光タイミングを制御す
    る制御手段とを備え、前記所定のトリミング情報以外の
    トリミング情報は、露光後、1コマ送りが完了するまで
    の間に写真フイルムに記録し、前記記憶手段に記憶され
    たトリミング情報は、リワインド中の写真フイルムに記
    録することを特徴とするトリミング情報記録カメラ。
  3. 【請求項3】 磁気トラックを有する写真フイルムとと
    もに用いられ、フイルム圧板に磁気ヘッドを固定したト
    リミング情報記録カメラにおいて、 前記フイルム圧板には磁気トラックに相対する部分を除
    いて写真フイルムとの摺接抵抗を減少する複数の突起が
    設けられていることを特徴とするトリミング情報記録カ
    メラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113645830A (zh) * 2021-07-20 2021-11-12 深圳市中纬智能有限公司 一种smt贴片视觉检测设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113645830A (zh) * 2021-07-20 2021-11-12 深圳市中纬智能有限公司 一种smt贴片视觉检测设备
CN113645830B (zh) * 2021-07-20 2022-09-27 深圳市中纬智能有限公司 一种smt贴片视觉检测设备

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