JPH10170982A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH10170982A
JPH10170982A JP33077396A JP33077396A JPH10170982A JP H10170982 A JPH10170982 A JP H10170982A JP 33077396 A JP33077396 A JP 33077396A JP 33077396 A JP33077396 A JP 33077396A JP H10170982 A JPH10170982 A JP H10170982A
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JP
Japan
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film
cartridge
color correction
camera
signal
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Withdrawn
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JP33077396A
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English (en)
Inventor
Yoichiro Okumura
洋一郎 奥村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィルムスキャナを使う場合の色補正情報を記
録するために、フィルムのリーダ部にLED光を写し込
むが撮影せずに未露光のままフィルムを巻戻して、再装
填した場合の多重写し込み、磁気記録部付フィルム特有
の部分露光フィルムを装填した時の多重写し込みを防止
し、色補正情報が破壊されることを防ぐ。 【解決手段】画像読取装置によって記録画像を電気信号
に変換する際の色補正に使用するべく、マイクロコンピ
ュータ11は、定電流回路31を介して発光ダイオード
32によりフィルム28上に色補正用の色を写し込む。
そして、上記フィルム28のフィルムカートリッジ26
の装填時の使用状態若しくはフィルム28の撮影状態
を、マイクロコンピュータ11により判定する。マイク
ロコンピュータ11は、この判定結果に応じて上記発光
ダイオード32による写し込みを禁止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、フィルムの撮影
情報を光学的に読取るフィルムスキャナで色補正を行う
ために、予め撮影時にフィルム上に色補正情報を記録す
ることの可能なカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、撮影情報等の種々のデータを読取
り及び記録可能な磁気記録部付フィルムが開発され、該
磁気記録部付フィルムを使用したカメラも種々開発され
ている。そして、上記磁気記録部付フィルムに撮影され
たか否かで色補正情報を写し込むか否かの判断をし、更
に該フィルムが装填されたカートリッジが「未露光」か
「部分露光」のカートリッジかを見分けて、それぞれの
状態に応じて色再現性の良い画像を得ようとする技術が
開発されている。
【0003】例えば、特開平7−270853号公報に
は、フィルムの工場出荷時に、フィルム上に基準色情報
を予め記録しておき、現像後、フィルムスキャナにて撮
影情報を読取る際に色補正情報として使う技術が開示さ
れている。
【0004】また、特開平8−101443号公報に
は、露光量を連続的に変化させた基準露光パターンを記
録しておき、現像後、フィルムスキャナで情報読取り
時、画像センサの入射光量−出力電圧の特性を補正する
技術について開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平7−270853号公報には、フィルムの磁気
記録部に記録された情報を読取る技術は開示しているも
のの、カメラで情報を記録する方法については全く述べ
られていない。
【0006】また、特開平8−101443号公報に
は、露光量を連続的に変化させた基準露光パターンを記
録する旨は記載されているが、磁気記録部付フィルムを
使用するカメラで情報を記録する方法については何ら記
載されているものではない。
【0007】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
であり、撮影されたか否かで色補正情報を写し込むか否
かの判断ができ、該色補正情報が破壊されるのを防止
し、各色補正に於ける画像センサの入射光量−出力電圧
特性を正しく補正して色再現性の良い画像を得ることの
できるカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、画
像読取装置によって記録画像を電気信号に変換する際の
色補正に使用するために、写真フィルム上に色補正用の
色で写し込む発光体と、上記写真フィルムのカートリッ
ジの装填時の使用状態若しくは上記写真フィルムの撮影
状態を判定し、この判定結果に応じて、上記発光体によ
る写し込みを禁止する写し込み禁止手段とを具備したこ
とを特徴とする。
【0009】この発明のカメラにあっては、画像読取装
置によって記録画像を電気信号に変換する際の色補正に
使用するために、発光体によって写真フィルム上に色補
正用の色が写し込まれる。そして、上記写真フィルムの
カートリッジの装填時の使用状態若しくは上記写真フィ
ルムの撮影状態が判定され、この判定結果に応じて、写
し込み禁止手段によって上記発光体による写し込みが禁
止される。
【0010】これにより、撮影されたか否かで色補正情
報を写し込むか否かの判断ができ、更にカメラに装填さ
れたフィルムカートリッジが未露光か部分露光かを見分
けることで写し込むか否かの判断を行うことにより、色
補正情報の写し込みの回数を制御する。したがって、予
定していた回数より多く写し込むことにより色補正情報
が破壊されるのを防ぐことにより、正しい色補正情報を
スキャナに受け渡しが可能となる。その結果、スキャナ
で各色補正に於ける画像センサの入射光量−出力電圧の
特性を正しく補正でき、色再現性の良い画像が得られる
こととなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。図1は、この発明のカメラの一
実施の形態を説明するための構成を示すブロック図であ
る。
【0012】図1のカメラに於いては、マイクロコンピ
ュータ11によりカメラ全体の動作制御が行われる。こ
のマイクロコンピュータ11には、公知の構成から成る
測光回路12、測距回路13、シャッタ制御機構14、
焦点調節機構15、撮影情報や日付、カメラの動作モー
ド等の各種情報を表示するための表示回路16及びEE
PROMにより構成されるフィルム駒数、カメラの調整
データ等が記憶される記憶回路17が接続されている。
【0013】更に、上記マイクロコンピュータ11に
は、露出動作を開始させるためのレリーズスイッチ(R
ELSW)18と、撮影が終了したフィルムをフィルム
カートリッジへ巻戻す時に操作されるリワインドスイッ
チ(REWSW)19と、カメラの電源に連動したパワ
ースイッチ(PWSW)20と、フィルムカートリッジ
がカメラに装填されると“オン”となるパトローネ検知
スイッチ(PTSW)21と、磁気記録動作を再度実行
させる時に動作されるリライトスイッチ(RWRSW)
22が接続されている。
【0014】更に、上記マイクロコンピュータ11に
は、磁気記録回路24を介して磁気ヘッド25が接続さ
れている。使用開始時にフィルムカートリッジ26に収
容されていて、巻取スプール27間に巻回されるフィル
ム28上の図示されない磁気層に、この磁気ヘッド25
でデータを記録したり、フィルム28上の磁気層にデー
タが記録されていることを検出するために使用されるも
のである。磁気記録回路24を制御することにより、磁
気ヘッド25でフィルム28上にデータを記録すること
が可能となる。一方、磁気検出回路24を制御すること
により、フィルム28上にデータがあるか否かを検出す
ることが可能となる。
【0015】上記磁気ヘッド25によりフィルム28上
の磁気層にデータを記録する技術、データを検出する技
術については、上述した本件出願人による先の出願であ
る特願平8−184904号及び特願平5−14204
5号に詳しく述べてあるので、ここでは説明を省略す
る。
【0016】上記フィルムカートリッジ26上には、そ
のスプール軸にバーコード29が形成されている。この
バーコード29には、フィルム28の感度と撮影枚数が
記憶されている。このバーコード29に記憶されている
データは、フォトリフレクタ(PR)30で検出され
る。
【0017】また、フィルムカートリッジ26のスプー
ル軸の初期位置は、バーコード29の信号から検出する
ことができる。該初期位置を検出することにより、カメ
ラに装填されたフィルムカートリッジ26が、「未露
光」、「部分露光」、「露出済」、「現像済」の何れか
のカートリッジ状態であることが判る。
【0018】上記フィルム28の近傍には、また、定電
流回路31を介して赤、緑、青の3色(いわゆるR、
G、B)から構成される発光ダイオード(LED)32
と、該フィルム28の図示されないパーフォレーション
を検出するためのフォトリフレクタ(PR)33と、フ
ィルム28の移動量及び移動速度を測定するためのスリ
ット付円板34及びフォトインタラプタ(PI)35
が、それぞれ配置されている。
【0019】上記定電流回路31は、マイクロコンピュ
ータ11からの信号により制御されてLED32に流れ
るLED電流値を変えることが可能な定電流源である。
また、上記スリット付円板34はフィルム28の移動に
連動して回転するものであり、フォトインタラプタ35
はスリット付円板34を読取ることによって、その出力
信号を変更させるものである。
【0020】上記フォトリフレクタ30及び33と、フ
ォトインタラプタ35の出力信号は、信号処理回路36
によりマイクロコンピュータ11に入力可能な信号に変
換される。すなわち、フォトリフレクタ33の出力信号
は入力ポートP−PRに供給され、フォトリフレクタ3
0の出力信号は入力ポートP−BPRへ供給され、フォ
トインタラプタ35の出力信号は入力ポートP−PIへ
供給される。
【0021】また、フィルム28の巻上げ、巻戻し等の
制御は、駆動回路37を介してフィルム給送機構38に
連結されたモータにより行われる。次に、本カメラのフ
ィルム給送機構38について説明する。
【0022】図2は、フィルム給送機構38をカメラ後
方より透視した斜視図である。このフィルム給送機構3
8の状態は、フィルムカートリッジ29をカメラ本体に
装填した直後を示している。
【0023】このカメラ本体に設けられたフィルム巻上
げ・巻戻しモータ(M1)41の出力軸にはピニオンギ
ヤ42が設けられており、このピニオンギヤ42は、太
陽ギヤ43と噛合している。更に、この太陽ギヤ43
は、ギヤアーム44によって遊星ギヤ45と噛合してい
る。この遊星ギヤ45は、上記ギヤアーム44により、
太陽ギヤ43の回転軸周りに公転されるように支持され
ている。
【0024】また、カメラ本体の後方より向かって右側
に設けられたフィルム巻取室には、フィルムを巻取るた
めの巻取スプール27が回転自在に設けられている。こ
の巻取スプール27の上端面には、上記遊星ギヤ45が
反時計方向に公転した際に該遊星ギヤ45と噛合するス
プールギヤ46が、一体的に設けられている。フィルム
押さえ板47は、ばね48の張力によって巻取スプール
27へフィルムを押付けるためのものである。
【0025】上記遊星ギヤ45が時計方向に公転した際
に、該遊星ギヤ45と噛合する位置にアイドルギヤ50
が設けられている。このアイドルギヤ50は、ギヤ5
1、52、53を介し、後述するカプラギヤ54に連結
される。そして、カメラ本体の後方より向かって左側に
は、フィルムカートリッジ26を収納するためのカート
リッジ収納室がある。
【0026】このカートリッジ収納室の上方には、先端
が“−(マイナス)”字状に突出して形成されたカプラ
55を有するカプラギヤ54が回転自在に設けられてい
る。上記カプラ55は、図3に示されるように、フィル
ムカートリッジ26に設けられた給送スプール56の上
端面に設けられた溝と係合し、該給送スプール56と軸
周りに一体にされる。
【0027】また、カメラ本体には、フィルム送出しモ
ータ(M2)58が設けられている。このフィルム送出
しモータ58の出力軸には、ピニオンギヤ59が設けら
れている。このピニオンギヤ59は太陽ギヤ60と噛合
しているもので、更にこの太陽ギヤ60はギヤアーム6
1によって遊星ギヤ62と噛合している。この遊星ギヤ
62は、上記ギヤアーム61により上記太陽ギヤ60の
回転軸周りに公転されるように支持されている。
【0028】上記ギヤアーム61にはばね63の張力が
働くため、フィルム送出しモータ(M2)58が反時計
方向に回転した時のみ、遊星ギヤ62とアイドルギヤ5
3とが噛合する。
【0029】ところで、上記フィルム28には、フィル
ムの位置を定義しこれを検出するためのパーフォレーシ
ョンが設けられている。図3は、フィルムカートリッジ
及びフィルムの構成を示した図である。
【0030】図3に示されるように、フィルム28の各
駒の露光領域28aの左右に、パーフォレーション28
bが形成されている。また、露光領域28aのパーフォ
レーション28bが形成されている側と反対側には、磁
気記録領域28cが形成されている。
【0031】上記フィルム28は、カメラ本体の開口部
65からの光で露光される。そして、この開口部65の
近傍に、上述した磁気ヘッド25、LED32、フォト
リフレクタ33、フォトインタラプタ35等が配置され
ている。この場合、LED32は、フィルム28の乳剤
面から投光し、該フィルム28の駒の上部にLED光が
写し込まれるように、開口部65と巻取スプール27間
で且つ開口部65の近傍に縦方向に配列されている。
尚、上記LED32の配列順は特定されないものとす
る。
【0032】尚、フォトリフレクタ33は開口部65上
方に配置され、磁気ヘッド25、フォトインタラプタ3
5は開口部65の下方に配置される。そして、磁気ヘッ
ド25と対向してフィルム28を間に挟むように、パッ
ド66が配置されている。このパッド66は、板ばね6
7に固定されており、該板ばね67の張力によってフィ
ルム28に圧接される。磁気ヘッド25は、露光領域2
8aの下方に設けられた磁気データの記録領域28cに
データを記録する。
【0033】ローラ部材68は、その外周がゴム等で形
成されており、フィルム28の移動に連動して回転す
る。このローラ部材68の回転軸には、上述したスリッ
ト付円板34が一体化されている。したがって、ローラ
部材68が所定方向に回転すると、スリット付円板34
が回転する。そして、このスリット付円板34のスリッ
トがフォトインタラプタ35を横切る毎に、該フォトイ
ンタラプタ35から記録動作のタイミングの基準となる
信号が出力されるようになっている。
【0034】次に、この実施の形態のカメラの動作につ
いて説明する。図4及び図5は、カメラの動作のメイン
ルーチンを示すフローチャートである。尚、以下の説明
では、各構成部材の符号として図1に示された構成部材
の参照符号を用いる。
【0035】先ず、カメラのシステムに電源が投入され
ると、マイクロコンピュータ11は、パワーオンリセッ
トされる。そして、ステップS1にて、マイクロコンピ
ュータ11ではI/Oポートの初期化及びメモリの初期
化が行われる。続いて、ステップS2に於いて、マイク
ロコンピュータ11によりパトローネ検出スイッチ(P
TSW)20の状態が判定される。ここで、PTSW2
0が“オフ”から“オン”へ変化すると、ステップS3
へ移行する。
【0036】ステップS3では、バーコード29よりス
プール軸の初期位置が検出できるので、フィルムカート
リッジの状態が「未露光」であるのか「部分露光」であ
るのかが判別可能である。
【0037】尚、図4及び図5のフローチャートでは説
明していないが、「露光済」、「現像済み」のカートリ
ッジ状態であることがわかると、ステップS4以降のフ
ィルムの空送り動作は行われず、空送り失敗として撮影
者に告知される。
【0038】ステップS4では、バーコード29よりフ
ィルム感度と駒数が読取られる。次いで、ステップS5
にて、マイクロコンピュータ11によりフィルムカート
リッジ26からフィルム28が引出され、巻取スプール
27へ巻付けられる。そして、フィルム28の1駒目の
露光領域28aが、カメラ本体の開口部65に合うよう
にフィルム28が移動される。
【0039】上記ステップS3にて、フィルムカートリ
ッジ26が「未露光」であると判断された場合は、ステ
ップS6にて該カートリッジ26の撮影済フラグが
“0”にされる。カートリッジ状態が「未露光」である
場合は、この状態ですぐに撮影が可能であるが、「部分
露光」であると判断された場合には、ステップS7以降
が実行される。
【0040】ステップS7に於いて、「部分露光」フィ
ルムであると判断された場合には、撮影された駒の磁気
記録層にデータが記録されていることが検出され、順次
検出されながら駒送りされて、データの記録されていな
い未露光駒が検出される。この技術については、本出願
人が先に出願した特願平8−296075号で述べてい
るので説明は省略する。一方、ステップS7にて部分露
光でないと判断された場合は、上記ステップS2に戻
る。
【0041】1駒を巻上げながら、図示されない磁気検
出回路により整形された信号がマイクロコンピュータ1
1の入力ポートにて検出され、信号のパルス数が1駒の
間に所定パルス数以上あるかどうかでデータの記録の有
無が判断される。したがって、データの記録のない駒が
発見されるまでステップS8〜S10が繰返され、駒数
がカンウトアップされる。そして、データの記録のない
駒が発見されたならば、フィルム28の位置はカメラの
開口部65の位置よりも行き過ぎていることになる。
【0042】そのため、図4及び図5のフローチャート
には記載されていないが、行き過ぎたフィルムを2駒巻
戻して1駒巻上げる処理が行われ、未露光駒位置を正し
く開口部65に接触することが可能である。
【0043】ステップS11では、「部分露光」である
と判断されたカートリッジについて、撮影済フラグが
“1”に設定される。これにより、撮影の準備完了であ
るため、上記ステップS2に戻る。
【0044】上記ステップS2に於いて、PTSW20
の状態に変化がない場合は、ステップS12に移行し
て、マイクロコンピュータ11によりリワインドスイッ
チ(REWSW)22の状態が判断される。ここで、R
EWSW22が“オフ”から“オン”へ変化した場合
は、後述するステップS23に移行してフィルム28が
カートリッジ26に巻戻される動作が実行される。その
後、上記ステップS2へ戻り、ステップS2以降の処理
が繰返される。
【0045】一方、上記ステップS12にて、REWS
W22に変化がないと判断された場合は、ステップS1
3へ移行して、パワースイッチ(PWSW)21の状態
が判断される。ここで、PWSW21が“オフ”の場合
は、マイクロコンピュータ11は、本メインルーチンを
終了してカメラの動作を停止させる。
【0046】上記ステップS13にて、PWSW21が
“オン”の場合は、ステップS14へ移行する。このス
テップS14では、測光回路12から受取られた輝度デ
ータと、上記ステップS4で読込まれだ感度データに基
いて、マイクロコンピュータ11によってシャッタスピ
ードTvと絞り値Avとが算出される。次いで、ステッ
プS15にて、算出されたシャッタスピードTvと絞り
値Avとが表示回路16に表示される。
【0047】次に、ステップS16に於いて、マイクロ
コンピュータ11ではレリーズスイッチ(RELSW)
18の状態が判断される。ここで、RELSW18に変
化がない場合はステップS22へ移行する。一方、RE
LSW18が“オン”の場合は、ステップS17に移行
して、マイクロコンピュータ11により、測距回路13
から出力されるデータに基いて被写体までの距離(被写
体距離)が算出される。
【0048】そして、ステップS18にて、上記被写体
距離のデータに基いて焦点調節機構15が制御される。
更に、ステップS19にて、すでに算出されたTv値、
Av値に基いて、シャッタ制御機構14が制御されてフ
ィルム28への露出が行われる。ステップS20では、
撮影済フラグが“1”に設定されて、後述するステップ
S27でのフィルム巻戻しで、写し込みが行われるよう
にする。
【0049】次に、ステップS22に於いて、上記ステ
ップS21で1駒巻上げ中にフィルムエンドが検出され
たならばフィルム28が巻戻される。いわゆる自動フィ
ルム巻戻しを行うために、フィルムエンドが検出された
か否かが判断される。具体的には、フィルムエンドフラ
グが“1”か“0”かで判断される。
【0050】上記ステップS22にてフィルムエンドが
検出された場合(フィルムエンドフラグが“1”の場
合)には、ステップS23へ移行する。これに対し、ス
テップS22で、フィルムエンドが検出されなかった場
合は、上記ステップS2へ戻る。
【0051】上記ステップS22でフィルムエンドが検
出されたならば、巻戻しの最後で色補正用の情報を写し
込むか否かを判断するために、ステップS23にて、先
ず、写し込み禁止フラグが“0”に設定され、写し込み
が許可される。写し込みの禁止、許可の判断は、下記表
1を参照して説明する。
【0052】
【表1】
【0053】すなわち、未露光のカートリッジ26がカ
メラに装填されている場合で、一度も撮影しないままリ
ワインドスイッチ(REWSW)19が押されて途中巻
戻しが行われた場合には、フィルム28のリーダ部に色
補正用の情報が写し込まれないため、写し込みが禁止さ
れる。
【0054】しかし、一度でも撮影が行われた場合に
は、フィルム28のリーダ部に色補正用の情報を写し込
んでおく必要があるので、写し込みが許可される。更
に、未露光のカートリッジ26がカメラに装填されて、
最後の駒まで撮影されて自動巻戻しが行われた場合にも
写し込みは許可される。
【0055】次に、部分露光カートリッジが装填された
場合には、未露光の途中巻戻しはすでに露光済みの部分
が存在するので除外する。部分露光カートリッジで、撮
影後、途中巻戻しが行われた場合には、未露光カートリ
ッジの途中巻戻しで色補正情報を写し込んでいる可能性
があるため、二重露光すると色補正情報に誤りが生じて
しまう虞れがあるため、写し込みは禁止される。同様
に、部分露光カートリッジの自動巻戻しも最初の途中巻
戻しで色補正情報を写し込んでいる可能性があるため、
写し込みは禁止される。
【0056】上記表1に基いた写し込みの許可、禁止
は、次のようにしてフラグで判断されて処理される。先
ず、ステップS24に於いて、未露光カートリッジか部
分露光カートリッジかが判断され、未露光カートリッジ
であればステップS25へ移行する。上記ステップS2
4に於いて、未露光カートリッジでない場合、つまり部
分露光カートリッジ、露光済カートリッジ、或いは現像
済カートリッジである場合は、ステップS26へ移行す
る。
【0057】上記ステップS24にて、未露光カートリ
ッジと判断された場合には、ステップS25に移行し
て、撮影された否かを判断するために撮影済フラグが
“0”か“1”で判断される。ここで、撮影済フラグが
“1”である場合には、未露光カートリッジの装填で撮
影した場合であるので、写し込みを許可するためステッ
プS27へ移行する。しかし、撮影済フラグが“0”で
ある場合には、写し込みをしてはいけないので、ステッ
プS26へ移行する。
【0058】上記ステップS24及びS25にて、写し
込み禁止の判断がなされた場合には、ステップS26に
移行して写し込み禁止フラグが“1”に設定される。上
述した写し込みの判断が完了したならば、ステップS2
7へ移行してフィルム28が巻戻される。このステップ
S27のフィルム巻戻しの処理が終了したならば、上記
ステップS2に戻り、以降の処理が続けられる。
【0059】尚、フィルム28の巻戻しの詳細なシーケ
ンスは後述する。また、上述したフローチャートに於い
て、ステップS23〜S26の処理動作は、ステップS
23で写し込み禁止フラグを“1”に設定し、ステップ
S24及びS25で未露光カートリッジの場合及び撮影
済フラグが“1”の場合にステップS26で写し込み禁
止フラグを“0”にするようにしても良い。
【0060】次に、図6のフローチャートを参照して、
サブルーチン「1駒巻上げ」の動作について説明する。
このサブルーチンでは、露出が終了したフィルムを1駒
分巻上げる。
【0061】サブルーチン「1駒巻上げ」が開始される
と、ステップS31にて、マイクロコンピュータ11に
より記憶回路17から巻上げ、巻戻しモータ(M1)4
1の制御パラメータが読出される。更に、ステップS3
2にて、フィルムエンドフラグとPRCNTがクリア
(“0”が設定)される。ここで、フィルムエンドフラ
グは、所定時間(TFE)内に巻上げが完了しないときに
立つフラグ、PRCNTはフォトリフレクタ33の信号
の変化をカウントするためのレジスタである。
【0062】続いて、ステップS33にて、マイクロコ
ンピュータ11により、モータ(M1)41の印加電圧
(Vm1)が設定され、ステップS34で該モータ(M
1)41がオンされる。この動作は、図7に示されるタ
イミングチャート上の*1のタイミングで行われ、これ
によりフィルム28が移動し始める。
【0063】次に、ステップS35でフィルムエンドを
検出するタイマに所定時間(TFE)が設定され、タイマ
の計時がスタートされる。そして、ステップS36に於
いて、上記タイマのオーバーフローが判断される。すな
わち、タイマのオーバーフローがフィルム28の巻上げ
完了よりも先に発生したならばフィルムエンドと判断さ
れ、ステップS37に移行する。このステップS37で
は、フィルムエンドフラグを“1”にして終了処理が行
われるため、その後はステップS44へ移行する。
【0064】これに対し、上記タイマのオーバーフロー
が発生しないうちは、ステップS38に移行して巻上げ
処理が続行される。次に、フィルム28に設けられたパ
ーフォレーション28bが検出されたときの処理につい
て説明する。
【0065】ステップS38では、マイクロコンピュー
タ11によって、入力ポートP−PRよりフォトリフレ
クタ33の信号に変化がないかどうかが判断される。こ
こで、変化が検出されると、ステップS39に移行し
て、フォトリフレクタ33の信号エッジをカウントする
レジスタPRCNTがインクリメント(+1)される。
続いて、ステップS40に於いて、PRCNTの値が#
2に等しいか否かが判断される。このステップS40に
て、上記PRCNTの値が#2に等しい場合ときは、ス
テップS41へ移行する。
【0066】図7に示されるタイミングチャート上の*
6の信号が検出されると、フィルムの巻上げ動作も終り
に近付いたことが判る。フィルムを止め易くするために
は速度を落とす必要があり、また磁気記録も終了させる
必要がある。これは、次の駒の磁気データが記録される
領域と現在の記録領域の間に、磁気データ再生時の便宜
を考えて隙間を空けるためである。
【0067】ステップS41では、モータ(M1)41
へ所定時間(図7のタイミングチャート上のTS1)だけ
ショートブレーキがかけられ、ステップS42でモータ
(M1)41の印加電圧が降下させられる(図7にのタ
イミングチャート上のVm2)。このように、ショートブ
レーキと電圧を降下させることで、フィルム28の速度
は急激に降下する。その後、上記ステップS38に於い
て、フォトリフレクタ33の信号に変化がないときは上
記ステップS36へ戻り、このステップS36以降の処
理が繰返される。
【0068】また、上記ステップS40に於いて、PR
CNTの値が#2に等しくない場合は、続いてステップ
S43に移行してPRCNTの値が#4に等しいか否か
が判断される。ここで、#4に等しくない場合は、上記
ステップS36へ戻る。一方、ステップS43にて#4
に等しい場合は、巻上げ動作は終了となる。
【0069】続いて、ステップS44では、モータ(M
1)41へ所定時間(図7に示されるタイミングチャー
ト上のTS2)だけショートブレーキがかけられる。その
後、ステップS45で、モータ(M1)41へ所定時間
(図7のタイミングチャート上のTR )だけ負の電圧が
印加される。更に、ステップS46で、モータ(M1)
41へ所定時間(図7のタイミングチャート上のTS3
だけショートブレーキがかけられる。
【0070】このように、上記ステップS44〜S46
の処理により、フィルム28は完全に停止する。以上に
より、サブルーチン「1駒巻上げ」の処理動作が終了す
る。尚、図7に示されるタイミングチャート上のフィル
ムの速度制御に関するパラメータであるVm1、Vm2、T
S1、TS2、TS3、TR 、TFEは、予め記憶回路17に記
憶されているものである。これにより、フィルム給送機
構38の個々の製造上の特性及びカメラが動作する環境
に合せて、最適なパラメータが設定可能になる。
【0071】また、図8は、フィルムエンドを検出した
場合の信号の動作を説明するタイミングチャートであ
る。この図8のタイミングチャートは、図7のタイミン
グチャートに準じているものであり、その説明は省略す
る。
【0072】図9は、図4及び図5のフローチャートの
ステップS27での「フィルム巻戻し」サブルーチンの
詳細な処理動作を説明するフローチャートである。この
サブルーチンでは、写し込みを許可している場合には、
巻戻しの終了近くで、フィルムのリーダ部(図11
(a)参照)に発光ダイオード36による写し込みが行
われる。
【0073】サブルーチン「フィルム巻戻し」が開始さ
れると、ステップS51にて、マイクロコンピュータ1
1によって記憶回路17から写し込みに関係するパラメ
ータ及び巻上げ、巻戻しモータ(M1)41の制御パラ
メータが読出され、次いでステップS52にて、レジス
タPICNTとPRCNTがクリア(←0)される。こ
こで、PICNTはフォトインタラプタ35から出力さ
れるパルス信号をカウントするためのレジスタであり、
PRCNTはフォトリフレクタ33の信号の変化をカウ
ントするためのレジスタである。
【0074】続いて、ステップS53で、マイクロコン
ピュータ11によりモータ(M1)41の印加電圧(V
mr)が設定され、ステップS54でモータ(M1)41
がオンされる。この動作は、図10に示されるタイミン
グチャート上の*1のタイミングで行われ、これにより
フィルム28が移動し始める。
【0075】ステップS55では、マイクロコンピュー
タ11によって入力ポートP−PRよりフォトリフレク
タ33からの信号に変化がないか否かが判断される。こ
こで、変化が検出されると、ステップS56に移行して
フォトリフレクタ33の信号エッジをカウントするレジ
スタPRCNTがインクリメント(+1)される。
【0076】続いて、ステップS57にて、PRCNT
の値が#4に等しいか否かが判断され、#4に等しい場
合はステップS58へ移行する。一方、上記ステップS
57にてPRCNTの値が#4に等しくない場合は、上
記ステップS55に戻って、以降の処理ループが実行さ
れる。PRCNTが#4に等しいということは、1駒
分、フィルムが移動したことを表している。したがっ
て、先ずステップS58でPRCNTがクリアされる。
次に、ステップS59で撮影時にカウントアップされた
駒数がカウントダウンされる。
【0077】そして、ステップS59にて、カウントダ
ウンされた駒数が#0に等しいか否かが判断される。こ
こで、等しくない場合は上記ステップS55へ、等しい
場合はステップS61に移行する。
【0078】上記ステップS60に於いて、駒数が#0
に等しい場合には、フィルム28は図9のタイミングチ
ャートの*2の位置に到達していることになる。そこ
で、続くステップS61〜S63で、P−PRの信号P
7、P8が検出される。
【0079】先ず、上記ステップS55、S56と同様
にして、ステップS61でPR信号の変化が検出された
後、ステップS62でPRCNTがイングリメントされ
る。PRCNTは、上述したステップS58でクリアさ
れているので、PR信号の変化が正しくカウントされ
る。そして、ステップS63に於いてPRCNTが#2
と等しくなるまでステップS61〜S63の処理が繰返
される。PRCNTが#2と等しくなったならば、ステ
ップS64に移行する。
【0080】次に、フィルム28がカートリッジ26の
中に巻込まれる、いわゆるフィルムエンドを検出するた
めに、最後のPR信号(図9のタイミングチャートのP
8)が出力されてからの時間が計時され、フィルム28
が巻込まれるのに十分な時間をもって代用することとす
る。そのために、ステップS64で計時用タイマにTr
が設定されてタイマがスタートされる。
【0081】次に、ステップS65に於いて、写し込み
禁止かどうかで、後述するステップS66〜S77の写
し込み処理を実行するか否かが判断される。ここで、写
し込み禁止フラグが“1”の場合には、ステップS78
に移行する。一方、写し込み禁止フラグが“0”の場
合、すなわち写し込み許可の場合には、ステップS66
に移行する。
【0082】ステップS66では、マイクロコンピュー
タ11により、入力ポートP−PIの状態よってPIパ
ルスが入力されたかどうかが判断される。その後、ステ
ップS67にて、マイクロコンピュータ11により、P
Iパルスの数をカウントするレジスタPICNTがイン
クリメント(+1)される。次いで、ステップS68に
於いて、PICNTが所定数PLSTA と等しいか否かが
判断される。この所定数PLSTA は、フィルム28上の
写し込み開始位置を表している(図10に示されるタイ
ミングチャート上の*3のタイミングに相当する)。
【0083】尚、上記所定数PLSTA は図6のフローチ
ャートのステップS31に於いて、記憶回路17より読
出される。上記ステップS68に於いて、PICNTが
LSTA と等しいと判断された場合は、写し込みを開始
するためステップS69へ移行する。そして、このステ
ップS69にて、発光ダイオード32の発光光量を制御
するために、ステップS70での発光に先立ってLED
電流値IL が定電流回路31に送られる。次いで、定電
流回路31に発光ダイオード32がオンされる。制御信
号が出力されることにより発光ダイオード32が点灯さ
れ、これにより写し込みが開始される。
【0084】次に、ステップS71に於いて、上記ステ
ップS67でインクリメントされたカウンタPICNT
と所定数PLENDとが等しいか否かが判断される。この所
定数PLENDは、フィルム28上の写し込み中断の位置を
表している(図10に示されるタイミングチャート上の
*4のタイミングに相当する)。
【0085】上記ステップS71に於いて、PICNT
がPLENDとが等しい場合は、写し込みを中断するために
ステップS72へ移行する。そして、このステップS7
2にて、発光ダイオード32の発光を中断するために、
マイクロコンピュータ11から定電流回路31に発光ダ
イオード32をオフする制御信号が出力されることによ
り、発光ダイオード32は消灯する。これは、発光ダイ
オード32の発光による淡い写し込みと濃い写し込みの
間に隙間を与えるために、PLENDからPHSTAの間に写し
込身をしない区間が設けられる。
【0086】そして、ステップS73に於いて、カウン
タPICNTと所定数PHSTAとが等しいか否かが判断さ
れる。この所定数PHSTAは、フィルム28上の写し込み
再開の位置を表している(図10に示されるタイミング
チャート上の*5のタイミングに相当する)。
【0087】上記ステップS73にて、PICNTと所
定数PHSTAとが等しい場合は、写し込みを再開するため
にステップS74へ移行する。そして、このステップS
74で、発光ダイオード32の発光光量を制御するため
に、発光に先立ってLED電流値IH がマイクロコンピ
ュータ11から定電流回路31に送られる。次いで、ス
テップS75にて、定電流回路31に発光ダイオード3
2をオンする制御信号が出力されて発光ダイオード32
が点灯される。
【0088】次に、ステップS76にて、カウンタPI
CNTと所定数PHENDと等しいか否かが判断される。こ
の所定数PHENDは、フィルム28の写し込み終了の位置
を表している(図9に示されるタイミングチャート上の
*6のタイミングに相当する)。上記ステップS76に
てPICNTがPHENDと等しい場合は、写し込みを終了
するためにステップS77へ移行する。
【0089】ステップS77では、発光ダイオード32
の発光を終了するために、定電流回路31に発光ダイオ
ード32をオフする制御信号がマイクロコンピュータ1
1から出力されることにより、発光ダイオード32が消
灯される。
【0090】尚、上記所定数IL 、IH 、PLSTA、P
LEND、PHSTA、PHENDは、巻戻しの給送速度から、発光
ダイオード32をオンするタイミング、オフするタイミ
ングを求める。上記タイミングから狙いの露光量になる
ように、下記表2に示されるように、フィルム28の感
度に応じてLED電流値を求めている。
【0091】
【表2】 これら所定数は、上記ステップS51に於いて、記憶回
路17より読出される。
【0092】ステップS78では、上記ステップS64
でスタートされたタイマを見て、フィルム28の巻戻し
に要した所定時間が経過したか否かが判断される。ここ
で、経過していなければ上記ステップS65へ移行し、
経過していればステップS79へ移行する。そして、ス
テップS79ではショートブレーキTrsが設定される。
【0093】以上のようにして写し込みが行われると、
図11(b)に示されるように、発光ダイオード32に
よる写し込みが、図示70a、70bの濃淡2種類行わ
れることになる。この場合、写し込み70a、70b
は、斜線部分の密と疎の状態によって濃い部分と薄い部
分を表しているものとする。
【0094】尚、上述した実施の形態の発光体は、赤緑
青の3色であるが、この内の2色または1色であっても
良く、更に、赤緑青以外の色でも良いことは勿論であ
る。更に、写し込み濃度は予めスキャナとの間で規格化
されているものとする。
【0095】また、この発明の上記実施態様によれば、
以下の如き構成を得ることができる。 (1) フィルムスキャナのための色補正情報を記録す
るためにフィルムの乳剤面から赤緑青の内の少なくとも
1色を写し込む発光体と、上記発光体の輝度を切換える
駆動手段と、フィルムをカートリッジに巻込む際に、上
記駆動手段に上記発光体の発光輝度と発光のオンオフの
信号を出力するフィルム駆動手段と、フィルムを巻戻す
要求信号を出力する巻戻し要求手段と、上記フィルムが
撮影されないまま、上記巻戻し要求手段から巻戻し要求
信号が出力された場合には写し込み禁止信号を出力し、
上記フィルムが露光済みで上記巻戻し要求信号が出力さ
れた場合には写し込み禁止信号を出力せず、上記フィル
ム駆動手段に制御信号を出力する制御手段とを具備する
ことを特徴とするカメラ。
【0096】(2) フィルムスキャナのための色補正
情報を記録するためにフィルムの乳剤面から赤緑青の内
の少なくとも1色を写し込む発光体と、上記発光体の輝
度を切換える駆動手段と、装填されたカートリッジ情報
を検出して出力するカートリッジ情報検出手段と、フィ
ルムをカートリッジに巻込む際に、上記駆動手段に上記
発光体の発光輝度と発光のオンオフの信号を出力するフ
ィルム駆動手段と、フィルムの最終駒を検出し、フィル
ムエンド信号を出力するフィルムエンド検出手段と、上
記フィルムエンド検出手段からのフィルムエンド信号を
受け、上記フィルム駆動手段に制御信号を出力する際
に、上記カートリッジ情報検出手段の出力が未露光カー
トリッジの場合には、上記フィルム駆動手段に写し込み
禁止信号を出力せず、上記カートリッジ情報検出手段の
出力が部分露光カートリッジの場合には、上記フィルム
駆動手段に写し込み禁止信号を出力する制御手段とを具
備することを特徴とするカメラ。
【0097】(3) フィルムスキャナのための色補正
情報を記録するためにフィルムの乳剤面から赤緑青の内
の少なくとも1色を写し込む発光体と、上記発光体の輝
度を切換える駆動手段と、装填されたカートリッジ情報
を検出して出力するカートリッジ情報検出手段と、フィ
ルムをカートリッジに巻込む際に、上記駆動手段に上記
発光体の発光輝度と発光のオンオフの信号を出力するフ
ィルム駆動手段と、フィルムを巻戻す要求信号を出力す
る巻戻し要求手段と、上記巻戻し要求手段から巻戻し要
求信号を受けて上記フィルム駆動手段に制御信号を出カ
する際に、上記カートリッジ情報検出手段の出力が未露
光カートリッジの場合には写し込み禁止信号を出力せ
ず、上記カートリッジ情報検出手段の出力が部分露光カ
ートリッジの場合には写し込み禁止信号を出力する制御
手段とを具備することを特徴とするカメラ。
【0098】(4) フィルムスキャナのための色補正
情報を記録するためにフィルムの乳剤面から赤緑青の内
の少なくとも1色を写し込む発光体と、上記発光体の輝
度を切換える駆動手段と、装填されたカートリッジ情報
を検出して出力するカートリッジ情報検出手段と、フィ
ルムをカートリッジに巻込む際に、上記駆動手段に上記
発光体の発光輝度と発光のオンオフの信号を出力するフ
ィルム駆動手段と、フィルムを巻戻す要求信号を出力す
る巻戻し要求手段と、フィルムの最終駒を検出し、フィ
ルムエンド信号を出力するフィルムエンド検出手段と、
上記巻戻し要求手段からの巻戻し要求信号を受けて、上
記フィルム駆動手段に制御信号を出力する際に、上記カ
ートリッジ情報検出手段の出力が未露光カートリッジの
場合で、上記フィルムが一度も撮影していない場合には
上記フィルム駆動手段に写し込み禁止信号を出力し、上
記カートリッジ情報検出手段の出力が未露光カートリッ
ジの場合で、上記フィルムが一度でも撮影された場合、
若しくは部分露光カートリッジの場合には上記フィルム
駆動手段に写し込み禁止信号を出力せず、上記フィルム
エンド検出手段からのフィルムエンド信号を受け、上記
フィルム駆動手段に制御信号を出力する際には、上記カ
ートリッジ情報検出手段の出力が未露光の場合には、写
し込み禁止信号を出力せず、部分露光の場合には写し込
み禁止信号を出力する制御手段とを具備したことを特徴
とするカメラ。
【0099】(5) 上記発光体は発光ダイオード(L
ED)であることを特徴とする上記(1)乃至(4)に
記載のカメラ。 (6) 上記フィルム駆動手段による上記オンオフ信号
を出力するタイミングは、フィルムのリーダ部に上記発
光体が位置するときであることを特徴とする上記(1)
乃至(4)に記載のカメラ。
【0100】(7) 上記フィルム駆動手段は上記発光
体の発光輝度を少なくとも2種類に切換えることを特徴
とする上記(1)乃至(4)に記載のカメラ。 (8) 上記発光体は画面とスプールの間に配置されて
いることを特徴とする(1)乃至(4)に記載のカメ
ラ。
【0101】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、色補正
情報を写し込むタイミングをフィルムの巻戻し時に行う
ことにより、撮影されたか否かで色補正情報を写し込む
か否かの判断ができる。更に、磁気記録部付フィルム特
有の装填されたカートリッジが未露光か部分露光カート
リッジかを見分けることにより、写し込むか否かの判断
を行うことにより、色補正情報の写し込みの回数を制御
できる。したがって、予定していた回数より多く写し込
むことにより色補正情報が破壊されるのを防ぐことで正
しい色補正情報をスキャナに受け渡しが可能となる。そ
の結果、スキャナで各色補正に於ける画像センサの入射
光量−出力電圧の特性を正しく補正でき、色再現性の良
い画像が得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のカメラの一実施の形態を説明するた
めの構成を示すブロック図である。
【図2】フィルム給送機構38をカメラ後方より透視し
た斜視図である。
【図3】フィルムカートリッジ及びフィルムの構成を示
した図である。
【図4】カメラの動作のメインルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図5】カメラの動作のメインルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図6】サブルーチン「1駒巻上げ」の動作について説
明するフローチャートである。
【図7】1駒巻上げ時の信号の動作を説明するタイミン
グチャートである。
【図8】フィルムエンドを検出した場合の信号の動作を
説明するタイミングチャートである。
【図9】図4及び図5のフローチャートのステップS2
7での「フィルム巻戻し」サブルーチンの詳細な処理動
作を説明するフローチャートである。
【図10】フィルム巻戻し時の信号の動作を説明するタ
イミングチャートである。
【図11】(a)はフィルム28のリーダ部を説明する
図であり、(b)は発光ダイオード32によるフィルム
28への写し込みの例を示した図である。
【符号の説明】
11 マイクロコンピュータ、 12 測光回路、 13 測距回路、 14 シャッタ制御機構、 15 焦点調節機構、 16 表示回路、 17 記憶回路、 18 レリーズスイッチ(RELSW)、 19 リワインドスイッチ(REWSW)、 20 パワースイッチ(PWSW)、 21 パトローネ検知スイッチ(PTSW)、 22 リライトスイッチ(REWRSW) 24 磁気記録回路、 25 磁気ヘッド、 26 フィルムカートリッジ、 27 巻取スプール、 28 フィルム、 28a 露光領域、 28b パーフォレーション、 28c 磁気記録領域、 29 バーコード、 30、33 フォトリフレクタ(PR)、 31 定電流回路、 32 発光ダイオード(LED)、 34 スリット付円板、 35 フォトインタラプタ(PI)、 36 信号処理回路、 37 駆動回路、 38 フィルム給送機構、 41 フィルム巻上げ・巻戻しモータ(M1)、 58 フィルム送出しモータ(M2)、 65 開口部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読取装置によって記録画像を電気信
    号に変換する際の色補正に使用するために、写真フィル
    ム上に色補正用の色で写し込む発光体と、 上記写真フィルムのカートリッジの装填時の使用状態若
    しくは上記写真フィルムの撮影状態を判定し、この判定
    結果に応じて、上記発光体による写し込みを禁止する写
    し込み禁止手段とを具備したことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 上記写真フィルムの巻戻し時に上記写真
    フィルムのリーダ部に上記発光体により写し込まれるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 上記カートリッジの装填時の使用状態の
    判定は、上記カートリッジが未露光フィルムであるか部
    分露光フィルムの何れかであり、上記写真フィルムの撮
    影状態の判定は、未露光のまま巻戻しを行うか、若しく
    は少なくとも1駒以上露光後に巻戻しを行うかであるこ
    とを特徴とする請求項1若しくは2に記載のカメラ。
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