JPH1195299A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH1195299A
JPH1195299A JP9260004A JP26000497A JPH1195299A JP H1195299 A JPH1195299 A JP H1195299A JP 9260004 A JP9260004 A JP 9260004A JP 26000497 A JP26000497 A JP 26000497A JP H1195299 A JPH1195299 A JP H1195299A
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JP
Japan
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film
exposed
area
exposure
rewinding
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Withdrawn
Application number
JP9260004A
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English (en)
Inventor
Shigeru Wada
滋 和田
Takehiro Kano
健博 加納
Yoshito Tanaka
義人 田中
Yasushi Iijima
康司 飯島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1195299A publication Critical patent/JPH1195299A/ja
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ASP等の画面フォーマットが指定されてい
るシステムにおいて、指定されている画面フォーマット
以外のフォーマットで撮影し、連続写真等におけるフィ
ルムや印画紙の消費量を節約する。 【解決手段】 被露光領域106の前面にほぼ隙間なく
複数の画像G1及びG2を露光し、磁気記録領域113
には1つの磁気情報のみを記録し、写真処理システム
上、1つの被露光領域106に1つの画像を露光し、そ
れに対応する1つの磁気記録領域113に1つの情報を
記録する通常の撮影と等価にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新写真システム
(Advanced Photo System:以下
APSと称する)等の画面フォーマットが指定されてい
るフィルム上の1つの被露光領域に、指定された画面フ
ォーマット以外の画面フォーマットの複数の画像を露光
し、連続写真撮影や同じシーンを露光条件を変えて複数
枚撮影が可能なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から広く用いられている135サイ
ズフィルムでは、フィルムの両側部に一定間隔でパーフ
ォレーションが連続して設けられており、1コマごとの
フィルムの送り量を、パーフォレーションの数を計数す
ることにより制御されている。従って、画面フォーマッ
トが24mm×36mmのいわゆるフルサイズのほか、
画面フォーマットが24mm×18mmのいわゆるハー
フサイズ等、任意の画面フォーマットを設定することが
できる。
【0003】また、135サイズフィルムでは、フィル
ムの自動現像及びプリント等の写真処理システムが発達
しており、1本のフィルム上に撮影された複数の画像を
1枚の横長の印画紙上にプリントすることも可能であ
る。従って、スポーツ等の一連の動作や一連の風景等を
連続的に撮影した連続写真を手軽に楽しむことも可能で
ある。また、オプション機能として、少しずつ露光条件
を変えて同じシーンを複数枚撮影する(以下、単に「複
数枚撮影」とする)機能が付加されたカメラも市販され
ている。
【0004】一般的に、連続写真の場合、それほど大き
なプリントサイズや高画質は要求されない。また、13
5フィルムで撮影された写真の大部分は、比較的安価に
提供されるサービスサイズ(大きさは4つ切りサイズ程
度が上限)にプリントされるにすぎず、フィルムや印画
紙の微粒子化に伴い、従来より24mm×36mmのフ
ルサイズは過剰品質であるという指摘もある。従って、
画面フォーマットとしてハーフサイズを採用した場合、
連続写真や複数枚撮影におけるカメラの撮影速度の高速
化及び使用フィルムや印画紙等の消費量の節約に有利で
ある。
【0005】一方、APSでは、135サイズフィルム
と同様に又はそれ以上にカメラの自動化、フィルムの自
動現像及びプリント等の写真処理システムが発達してい
る。特に、現像を依頼すると、1本のフィルム上に撮影
された全ての画像が一覧できるインデックスプリントが
添付される。また、APSでは、フィルム上に光学的に
画像情報を記録するのみならず、磁気的に撮影情報等が
記録可能であるため、上記連続写真や複数枚撮影には有
利である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ようにAPSでは、フィルム上に光学的に画像情報を記
録するのみならず、磁気的に撮影情報等が記録されるた
め、指定されたサイズの画面フォーマット以外のサイズ
の画面フォーマット、例えばフィルム給送方向における
フィルム送り量を半分にしたハーフサイズ等は事実上検
討されていなかった。また、1枚のインデックスプリン
ト上にプリントされるコマ数が限られている(例えば2
5コマ)ため、連続撮影可能なコマ数が少ないという問
題点を有していた。
【0007】また、APSでは、撮影済みのフィルムを
現像し、撮影された写真をプリントする写真処理システ
ムにおいて、指定された画面フォーマット以外の大きさ
の画面フォーマットに対しては、露光失敗又はシステム
エラーと判断して、写真処理を行わないように構成され
ている。そのため、カメラ側でAPS対応フィルム上に
指定された画面フォーマットとは異なる画面フォーマッ
ト(例えば、ハーフサイズ)で露光を行った場合、プリ
ントされないコマが発生するという問題を有していた。
【0008】本発明は上記従来例の問題点を解決するた
めになされたものであり、APS等のような画面フォー
マットが指定されているシステムにおいて、連続写真や
複数枚撮影を行う場合のフィルムや印画紙等の節約が可
能なカメラを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1のカメラは、フィルム給送方向に配列
されたパーフォレーションのうち、2つのパーフォレー
ション間に被露光領域が設定されているシステムに対応
したフィルムを用いるカメラであって、1つの被露光領
域にほぼ隙間なく複数の画像を時間的に連続的して露光
する。
【0010】前述のように、APS等のように画面フォ
ーマットが指定されているシステムでは、例えば1つの
被露光領域のうち半分にしか露光がされていない場合、
写真処理システムは、その被露光領域に関して露光失敗
と判断し、プリント処理を行わない。しかしながら、本
発明によれば、1つの被露光領域に必ず複数の画像がほ
ぼ隙間なく露光され、写真処理システム上では、1つの
被露光領域の全域に1つの画像が露光されている通常の
場合と等価となる。従って、写真処理システムは、その
被露光領域に関して露光失敗とは判断せず、通常のプリ
ント処理を行う。その結果、通常の写真処理システムで
プリントされる1コマ分の大きさの印画紙上に2コマ以
上の写真がプリントされることになり、フィルム及び印
画紙の節約が可能となる。また、インデックスプリント
が添付される場合は、インデックスプリント上に通常の
2倍以上のコマ数の写真がプリントされるため、連続写
真等における撮影可能なコマ数が多くなる。なお、大き
なサイズのプリントは必要な場合は、拡大プリントして
切断すれば良い。
【0011】上記第1のカメラの構成において、フィル
ムは被露光領域に対応した磁気記録領域を有するもので
あって、1つの磁気記録領域に所定の1つの情報のみを
書き込むように構成しても良い。例えば、APSでは、
各コマごとの撮影情報等が記録できるように、フィルム
上の各被露光領域に対応して磁気記録領域が設けられて
いる。ところで、APSでは1つの被露光領域に複数の
画像を露光することは、元々予定されていなかったの
で、磁気記録領域を複数に分割して、それぞれに各画像
の露光条件等を記録することはできない。もし、1つの
磁気記録領域に複数の情報を記録すると、写真処理シス
テムでは、記録エラー又はシステムエラーと判断して、
そのフィルム全体又はその磁気記録領域に対応するコマ
のプリントを行わない。しかしながら、本発明によれ
ば、1つの磁気記録領域には1つの情報しか書き込まな
いので、写真処理システム上では、1つの被露光領域に
露光された1つの画像に対して1つの情報が記録されて
いる通常の場合と等価となる。従って、写真処理システ
ムは、その被露光領域に関して記録エラーとは判断せ
ず、通常のプリント処理を行う。その結果、プリント処
理された写真には、通常の場合と同様に撮影データ等が
印刷される。
【0012】また、上記第1のカメラの構成において、
情報として、被露光領域に最初に露光された画像の露光
情報を記録するように構成しても良い。または、情報と
して、被露光領域に露光された全ての画像の露光情報の
平均的な露光情報を記録するように構成しても良い。一
般的に、連続写真等は、短時間のうちに連続して撮影さ
れるため、この間に撮影条件が大きく変化することは希
である。従って、情報として、最初に露光された画像の
情報を記録しても、あるいは露光された全ての画像の露
光情報の平均的な露光情報を記録しても、結果的にはほ
とんど同じである。
【0013】また、上記第1のカメラの構成において、
1つの被露光領域に露光される画像は、それぞれあらか
じめ設定された異なった露光条件で露光されるように構
成しても良い。このような構成により、例えばプロフェ
ッショナルの写真家が行っているように、露光条件を少
しずつ変化させて、同じシーンを多数撮影し、その中か
ら最適な露光条件のものを選択することが可能となる。
【0014】また、本発明の第2のカメラは、フィルム
給送方向に配列されたパーフォレーションのうち、2つ
のパーフォレーション間に被露光領域が設定されている
システムに対応したフィルムを用い、1つの被露光領域
にほぼ隙間なくn個(nは2以上の整数)の画像を時間
的に連続して露光するカメラであって、撮像光学系の焦
点面近傍であって焦点面よりも撮像光学系側に設けら
れ、被露光領域をフィルム給送方向にn個に分割した領
域とほぼ同じ大きさの幅を有するアパーチャと、フィル
ムをフィルム給送方向に給送するフィルム給送手段と、
フィルムをフィルム給送方向とは逆のフィルム巻き戻し
方向に巻き戻すフィルム巻き戻し手段と、フィルム給送
方向及びフィルム巻き戻し方向におけるフィルムの移動
量を検出する移動量検出手段と、移動量検出手段からの
出力信号に基づいて、フィルム給送手段及びフィルム巻
き戻し手段を制御する制御手段と、フィルムの磁気記録
領域に情報を記録するための情報書き込み手段とを具備
する。
【0015】一般に、カメラボディのほぼ中央部には、
そのカメラの採用するフィルムシステムに対応した画面
フォーマットのアパーチャ(開口)が形成されている。
カメラを例えばハーフサイズ専用機とする場合、カメラ
ボディには、被露光領域をフィルム給送方向に2つに分
割した領域とほぼ同じ大きさのアパーチャが形成され、
その背面側に設けられたレール上をフィルムが摺動す
る。また、カメラをフルサイズとハーフサイズの切り換
え可能な汎用機とする場合、カメラボディにはフィルム
システムで指定されている画面フォーマットのアパーチ
ャを形成し、取り外し又は収納可能な補助アパーチャを
設けて、画面フォーマットの面積を略半分にする。
【0016】フィルム給送手段は、フィルムをフィルム
カートリッジから引き出す方向にフィルムを給送する。
また、フィルム巻き戻し手段は、フィルムカートリッジ
側のスプールを回転させることにより、フィルムをフィ
ルムカートリッジ内部に巻き戻す。
【0017】移動量検出手段は、フィルムの側部に形成
されたパーフォレーションの到達又は通過を検出し、フ
ィルムの移動量を検出する。制御手段は、移動量検出手
段の出力を比較してフィルムの移動方向や移動量を判断
し、フィルム給送手段やフィルム巻き戻し手段を制御す
る。その結果、例えばフルサイズやハーフサイズ等の任
意の画面フォーマットに相当する量だけ、フィルムを給
送又は巻き戻しすることが可能となる。また、APS等
のように画面フォーマットが指定されているシステムに
おいて、通常の写真処理システムでプリントされる1コ
マ分の大きさの印画紙上に2コマ以上の写真をプリント
することができ、フィルム及び印画紙の節約が可能とな
る。
【0018】上記第2のカメラの構成において、制御手
段は、フィルム給送手段を制御して、フィルム給送方向
における分割された領域の幅に相当する第1の距離ず
つ、n−1回続けてフィルムをフィルム給送方向に給送
した後、フィルム巻き戻し手段を制御して、フィルム給
送方向における被露光領域の幅に相当する第2の距離だ
けフィルムをフィルム巻き戻し方向に巻き戻し、さら
に、フィルム給送手段を制御して、2つのパーフォレー
ション間隔に相当する第3の距離だけフィルムをフィル
ム給送方向に給送し、情報書き込み手段は、少なくとも
フィルムが連続して第2の距離だけ給送又は巻き戻され
ている間に、フィルムの磁気記録領域に所定の情報を記
録するように構成しても良い。この構成によれば、1本
のフィルム上で、各画像が露光の順番に同じ方向に連続
して配列される(例えば、1、2、3、4・・・の順)
と共に、1つの被露光領域に複数の画像が全て露光され
るごとに、当該被露光領域に対応する磁気記録領域に情
報が記録される。なお、第3の距離は第2の距離にフィ
ルム上の各コマ間の隙間分を加えた距離である。
【0019】または、上記第2のカメラの構成におい
て、制御手段は、フィルム巻き戻し手段を制御して、フ
ィルム給送方向における分割された領域の幅に相当する
第1の距離ずつ、n−1回続けてフィルムをフィルム巻
き戻し方向に巻き戻した後、フィルム給送手段を制御し
て、2つのパーフォレーション間隔に相当する第3の距
離に第1の距離を加えた距離だけフィルムをフィルム給
送方向に給送し、情報書き込み手段は、フィルムが連続
してフィルム給送方向における被露光領域の幅に相当す
る第2の距離だけ給送されている間に、フィルムの磁気
記録領域に所定の情報を記録するように構成しても良
い。この構成によれば、1つの被露光領域に複数の画像
が全て露光されるごとに、当該被露光領域に対応する磁
気記録領域に情報が記録されると共に、さらにフィルム
の給送及び巻き戻しの全距離を短くすることができる。
なお、各被露光領域における露光された画像の配列方向
は同じであるが、その配列方向がフィルムの給送方向と
逆になり、1本のフィルム上では、各画像が露光の順番
には連続して配列されない(例えば、2、1、4、3、
6、5・・・の順)。しかしながら、写真処理されて返
却されたプリントの順番を逆に並べ替えればよい(例え
ば、・・・6、5、4、3、2、1のようになる)。
【0020】または、上記第2のカメラの構成におい
て、制御手段は、フィルム1本分の全被露光領域が露光
されるまで又はフィルム巻き戻し信号が入力されるま
で、フィルム給送手段を制御して、フィルム給送方向に
おける分割された領域の幅に相当する第1の距離ずつフ
ィルムをフィルム給送方向に給送し、フィルム1本分の
全被露光領域の露光が完了するか又はフィルム巻き戻し
信号が入力されると、フィルム巻き戻し手段を制御して
フィルムを巻き戻し、情報書き込み手段は、フィルム巻
き戻し中に、フィルムの各被露光領域ごとの磁気記録領
域に所定の情報を記録することように構成しても良い。
この構成により、フィルム1本分の全被露光領域の露光
が完了するか又はフィルム巻き戻し信号が入力されるま
で、フィルムをフィルム給送方向にのみ連続して給送
し、その間フィルムを巻き戻すことなく、またフィルム
の磁気記録領域には情報を書き込まないので、フィルム
上への画像の露光間隔が短くなり、連続写真におけるコ
マ速度を速くすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)本発明のカメラの第1の実施形態に
ついて、図面を参照しつつ説明する。図1は第1の実施
形態のカメラ200を撮影者側から見たものである。レ
ンズ(図示せず)の光軸を中心として、フィルム101
の被露光領域の略1/2(いわゆるハーフサイズ)に対
応する長方形のアパーチャ201が形成されている。図
1中、Lを光軸又はアパーチャ201の中心とする。フ
ィルムカートリッジ100が装填されるフィルムカート
リッジ装填室202は、図1中、アパーチャ201の右
手に配置されている。フィルムカートリッジ装填室20
2の下部には、蓋213が開閉可能に設けられている。
また、フィルム101が巻き取られるためのスプール2
03は、図1中、アパーチャ201の左手に配置されて
いる。アパーチャ201の上下には、フィルム101の
給送をガイドするための上部レール204及び下部レー
ル205が形成されている。
【0022】カメラ200の底部には、スプール203
を駆動するための巻上機構206が設けられている。フ
ィルムカートリッジ装填室202の上部には、フィルム
カートリッジ100の内部スプール100aと係合する
フォーク等の係合部材207aを有し、フィルム自動装
填の際にフィルムカートリッジ100からフィルム10
1を繰り出すための係合部材駆動機構207が設けられ
ている。巻上機構206の一部206aは、軸212を
介して係合部材駆動機構207とほぼ同じレベルに設け
られている。係合部材駆動機構207及び巻上機構20
6の一部206aの近傍(例えば、上部)には、切換機
構208が設けられている。
【0023】モータ209の回転軸210は、ギヤ列
(図示せず)等を介して切換機構208に接続されてい
る。また、モータ209の回転軸210の近傍にはエン
コーダ211が設けられており、エンコーダ211はモ
ータ209の回転軸210の回転方向及び回転数等を制
御回路220に出力する。
【0024】切換機構208はカム及び遊星ギヤ等(図
示せず)を具備し、一方向クラッチを介してモータ20
9の第1の方向の回転によりカム位置を変化させ、カム
位置に応じて遊星ギヤ等の組み合わせを変化させ、モー
タ209の第2の方向の回転による駆動力を巻上機構2
06や係合部材駆動機構207等に選択的に伝達する。
【0025】図1中、アパーチャ201の枠の左端近傍
で、かつ上部レール204の近傍には第1光センサS1
が設けられている。また、アパーチャ201の枠の右端
近傍で、かつ上部レール204の近傍には第2光センサ
S2が設けられている。さらに、アパーチャ201の右
端近傍で、かつ下部レール205の近傍には、フィルム
101の磁気記録領域に対して磁気情報を記録再生する
ための磁気ヘッドM1が設けられている。
【0026】制御回路220への接続関係を図2に示
す。制御回路220には、図1に示す第1光センサS
1、第2光センサS2、磁気ヘッドM1、モータ209
の他に、図1には示されていないシャッタ駆動モータ2
30及びシャッタ231、電源スイッチ(図ではSWと
略記する)、巻き戻しスイッチ、レリーズスイッチ、連
写モードスイッチ、ブラケットモードスイッチ、通常モ
ードスイッチ等が接続されている。
【0027】フィルム101をフィルムカートリッジ1
00から引き出した状態を図3に示す。図3はフィルム
の乳剤塗布面側から見た斜視図である。フィルム101
は、その先端102から順に配列されたリーダ部10
3、露光部104及びエンド部105からなる。リーダ
部103は、フィルム自動装填の際、フィルムカートリ
ッジ100から繰り出され、カメラ側のスプール(図示
せず)に巻き付けられる。露光部104は、実際に画像
が露光される領域であり、フィルムの規格に応じたコマ
数の被露光領域106が割り当てられている。
【0028】図3中、フィルム101の先端102の近
傍の上端縁には、ノッチと呼ばれる切り欠き(以下、ノ
ッチとする)107が設けられている。また、リーダ部
103の終端部で、かつフィルム101の上端縁近傍に
は、リーダ部103の終端位置を示す第1のパーフォレ
ーション108が設けられている。フィルム101の上
端縁近傍であって、露光部104の各被露光領域106
の前端及び後端には、それぞれ被露光領域106の前端
及び後端を示す第2及び第3のパーフォレーション10
9及び110が設けられている。フィルム101の下端
縁近傍であって、露光部104の終端部には、露光部1
04の終端位置を示す第4のパーフォレーション111
が設けられている。さらに、リーダ部103のフィルム
101の下端縁近傍には、フィルム全体に共通するデー
タ等を記録する第1の磁気記録部112が設けられてい
る。露光部104のフィルム101の下端部近傍で、か
つ各被露光領域106の下部には、各コマごとの情報を
記録する第2の磁気記録部113が設けられている。
【0029】次に、第1の実施形態の動作を説明する。
まず、フィルム自動装填モードにおいて、フィルムカー
トリッジ装填室202にフィルムカートリッジ100が
装填されると、制御回路220は切換機構208を操作
し、モータ209の駆動力を係合部材駆動機構207及
び巻上機構206の両方に伝達する。係合部材駆動機構
207は、係合部材207aを介して内部スプール10
0aを所定方向に回転させ、フィルム101をフィルム
カートリッジ100から外部へ繰り出す。巻上機構20
6はスプール203を所定方向に回転させ、繰り出され
たフィルム101のリーダ部をスプール203の外周部
に巻きつける。
【0030】第1光センサS1は、例えばフォトカプラ
等である。フィルム101の先端102が第1光センサ
S1の検出範囲に到達すると、第1光センサS1の出力
信号の電圧は所定の閾値よりも高いハイレベルから所定
の閾値よりも低いローレベルに変化する。従って、制御
回路220は、第1光センサS1の出力信号の最初の変
化により、フィルム101の先端102が第1光センサ
S1の位置に到達したことを知る。
【0031】次に、制御回路220は、前記検出が行な
われてから、第2光センサS2による第1のパーフォレ
ーション108の検出を開始する。第2光センサS2
も、例えばフォトカプラ等である。フィルム101のリ
ーダ部103は、フィルム給送方向における被露光領域
106の長さの数倍の長さを有するので、フィルム10
1の先端102が第1光センサS1の検出領域に到達し
ても、第1のパーフォレーション108は、第2光セン
サS2の検出領域には到達していない。一方、フィルム
101の先端部近傍に設けられたノッチ107は、すで
に第2光センサS2の検出領域を通過している。つま
り、ノッチ107がS2を通過してから検出を開始する
ので、第2光センサS2は、ノッチ107を誤って検出
することはなく、確実に第1のパーフォレーション10
8を検出する。
【0032】第2光センサS2が、第1のパーフォレー
ション108の通過を検出すると、この時点で、フィル
ム101のリーダ部103は、すでにスプール203の
周りに巻きつけられている。そこで、制御回路220は
切換機構208を操作し、係合部材駆動機構207への
モータ209の駆動力の伝達を解除し、モータ209の
駆動力を巻上機構206にのみ伝達する。
【0033】次に、制御回路220は、第1のセンサS
1による第1のパーフォレーション108の検出を開始
する。第1のセンサS1の出力信号は、フィルム101
の先端部102が通過した後は、ノッチ107が通過し
た場合を除き、ローレベル信号である。従って、制御回
路220は、第1光センサS1の出力信号のローレベル
信号からハイレベル信号への変化により、第1のパーフ
ォレーション108が第1光センサS1の位置に到達し
たことを知り、モータ209への通電を停止する。この
時、アパーチャ201に対向する位置には、フィルム1
01の露光部104の最初の被露光領域106の前半分
部が位置している。以上により、フィルムの自動装填モ
ードが完了する。
【0034】次に、撮影モードにおけるフィルム給送及
び巻き戻し動作について図4〜図7を参照しつつ説明す
る。図4(a)〜(e)は、それぞれフィルム101の
乳剤塗布面側から見たフィルムの給送状態を示す図であ
る。また、図5〜図7は撮影モードにおける動作のフロ
ーチャートを示す。
【0035】図4(a)は、第2番目以降の被露光領域
106の前半部分がアパーチャ201に対向する位置に
停止している状態を示している。第1光センサS1に対
向する位置には、被露光領域106の前端を表す第2の
パーフォレーション109又は1つ前の被露光領域の後
端を表す第3のパーフォレーション(図示を簡単にする
ため、符号省略)が停止している。図4(b)は、被露
光領域106の前半部分に最初の画像G1を露光した状
態を表している。図4(c)は、最初の画像G1を露光
した後、X方向(フィルム給送方向)における被露光領
域106の幅の約1/2だけフィルム101をX方向に
給送した状態を示している。この状態では、被露光領域
106の前半部分がアパーチャ201に対向する位置に
停止している。図4(d)は、被露光領域106の後半
部分に第2番目の画像G2を露光した状態を表してい
る。図4(e)は、第2番目の画像G2を露光した後、
X方向(又はY方向:フィルム巻き戻し方向)における
被露光領域106の幅のだけフィルム101をY方向に
巻き戻し、同時に磁気ヘッドM1により被露光領域10
6の下方に設けられた磁気記録領域113に磁気情報を
記録した状態を示している。
【0036】図5〜図7に示すフローチャートにおい
て、図4(a)に示す状態で電源スイッチがオンすると
(#1)、制御回路220は巻き戻しスイッチがオンし
ているか否かを判断する(#3)。巻き戻しスイッチが
オンしていない場合(#3でNO)、制御回路220は
レリーズスイッチがオンするのを待つ(#5)。レリー
ズスイッチがオンされると(#5でYES)、制御回路
220はシャッタ駆動モータ230を駆動し、あらかじ
め設定されているシャッタ速度及び絞り値でシャッタ2
31を作動させ、図4(b)に示すように、被露光領域
106の前半部分に最初の画像G1を露光する(#
7)。
【0037】次に、制御回路220は、モータ209等
を制御してスプール203を駆動し、フィルム101を
フィルム給送方向(図4(c)中X方向)に給送を開始
し(#9)、第2光センサS2がパーフォレーション1
10の到達又は通過を検出するのを待つ(#11)。第
2光センサS2がパーフォレーション110の到達又は
通過を検出すると(#11でYES)、制御回路220
はモータ209等を制御してフィルムの給送を停止する
(#13)。このとき、フィルム101は図4(c)に
示す状態で停止している。ここで、制御回路220は通
常モードスイッチがオンしているか否かを判断する(#
15)。
【0038】通常モードスイッチがオフの場合(#15
でNO)、制御回路220は連写モードスイッチがオン
しているか否かを判断する(#17)。連写モードスイ
ッチがオフの場合(#17でNO)、さらに制御回路2
20はブラケットモードスイッチがオンしているか否か
を判断する(#19)。ブラケットモードスイッチがオ
ンしている場合(#19でYES)、制御回路220は
露光条件を変更し(#21)、制御回路220はシャッ
タ駆動モータ230を駆動し、変更されたシャッタ速度
及び絞り値でシャッタ231を作動させ、図4(d)に
示すように、被露光領域106の後半部分に第2番目の
画像G2を露光する(#23)。
【0039】一方、連写モードスイッチがオンの場合
(#17でYES)、制御回路220は露光条件を変更
せずに、前半部分を露光した時の条件と同じ条件で被露
光領域106の後半部分に第2番目の画像G2を露光す
る(#23)。また、通常モードスイッチがオンしてい
る場合(#15でYES)及びブラケットモードスイッ
チがオフの場合(#19でNO)、制御回路220は次
にレリーズスイッチがオンするのを待ち(#25)、被
露光領域106の後半部分に第2番目の画像G2を露光
する(#23)。
【0040】フィルム101の被露光領域106に2つ
の画像G1及びG2を露光すると、制御回路220はモ
ータ209等を制御して係合部材207aを駆動し、フ
ィルム101の巻き戻しを開始する(#29)。ほぼ同
時に、制御回路220は磁気ヘッドM1による磁気記録
領域113への磁気情報の記録を開始する(#29)。
次に、制御回路220は、第2光センサS2がパーフォ
レーション109の到達又は通過を検出するのを待つ
(#31)。第2光センサS2がパーフォレーション1
09の到達又は通過を検出すると、制御回路220はモ
ータ209等を制御してフィルムの巻き戻しを停止す
る。このとき、図4(e)に示すように、被露光領域1
06の下部に設けられた磁気記録領域113には、磁気
ヘッドM1により、露光条件等の情報が磁気的に記録さ
れている。また、フィルム101は、図4(a)に示す
最初の状態から、被露光領域106のX方向又はY方向
における幅の略1/2だけフィルムカートリッジ100
側へ巻き戻された状態にある。
【0041】次に、制御回路220は、露光された被露
光領域106がフィルム101の最後のコマのものであ
るのか否かを判断する(#35)。被露光領域106が
最後のコマのものでない場合、制御回路220は次の被
露光領域への露光を可能にするため、モータ209等を
制御し、フィルム101の給送を開始する(#37)。
さらに、制御回路220は、第1光センサS1が2つの
パーフォレーション109及び110の通過と3つめの
パーフォレーション(次の被露光領域のパーフォレーシ
ョン109に相当)の到達又は通過を検出すると(#3
9)、モータ209等を制御し、フィルム101の給送
を停止する(#41)。その結果、フィルム101は図
4(a)に示す状態で停止し、次の被露光領域の前半部
分への露光が可能になる。従って、制御回路220は、
#3に戻って次の動作信号が入力されるのを待つ。連写
モードでは、レリーズスイッチがオンされている限り#
5から#41の動作が連続して行なわれる。
【0042】一方、#3において巻き戻しスイッチがオ
ンしている場合(#3でYES)及び#35で最後のコ
マであると判断した場合(#35でYES)、制御回路
220はモータ209等を制御し、係合部材207aを
駆動して、フィルムカートリッジ100の外側に出てい
るフィルム101をフィルムカートリッジ100の内部
に巻き戻し(#43)、動作を終了する。
【0043】以上のように、本発明の第1の実施形態に
よれば、フィルム101上の1つの被露光領域106
は、必ずそのほぼ全域が露光されるので、撮影されたフ
ィルムの現像及びプリント処理を行った場合、写真処理
システム上では、1つの被露光領域106の全域に1つ
の画像が露光されている通常の場合と等価となる。従っ
て、写真処理システムは、各被露光領域106に関して
露光失敗とは判断せず、通常のプリント処理を行う。そ
の結果、通常の写真処理システムでプリントされる1コ
マ分の大きさの印画紙上に2コマ以上の写真がプリント
されることになり、フィルム及び印画紙の節約が可能と
なる。
【0044】(第2の実施形態)次に、本発明のカメラ
の第2の実施形態について、図面を参照しつつ説明す
る。図8は第2の実施形態のカメラ200を撮影者側か
ら見たものである。なお、上記第1の実施形態の場合と
基本的な構成は同じであるため、相違点のみを説明す
る。
【0045】図8から明らかなように、磁気ヘッドM1
はアパーチャ201の左端近傍に設けられている。ま
た、フィルムの自動装填モードでは、制御回路220
は、第1光センサS1が第1のパーフォレーション10
8の通過を検出した後、さらに最初の被露光領域106
に対応する第2パーフォレーションの通過を検出し、第
2光センサS2による第3パーフォレーション110の
第2光センサS2の位置への到達又は通過の検出によ
り、モータ209への通電を停止する。この時、アパー
チャ201に対向する位置には、フィルム101の露光
部104の最初の被露光領域106の後半分部が位置し
ている。
【0046】次に、第2の実施形態の撮影モードにおけ
るフィルム給送及び巻き戻し動作について図9〜図12
を参照しつつ説明する。図9(a)〜(e)は、それぞ
れフィルム101の乳剤塗布面側から見たフィルムの給
送状態を示す図である。また、図10〜図12は撮影モ
ードにおける動作のフローチャートを示す。
【0047】図9(a)は、第2番目以降の被露光領域
106の後半部分がアパーチャ201に対向する位置に
停止している状態を示している。第2光センサS2に対
向する位置には、被露光領域106の後端を表す第3の
パーフォレーション110又は1つ後の被露光領域の前
端を表す第2のパーフォレーション(図示を簡単にする
ため、符号省略)が停止している。図9(b)は、被露
光領域106の後半部分に最初の画像G1を露光した状
態を表している。図9(c)は、最初の画像G1を露光
した後、X方向(フィルム給送方向)又はY方向(フィ
ルム巻き戻し方向)における被露光領域106の幅の約
1/2だけフィルム101をY方向に給送した状態を示
している。この状態では、被露光領域106の前半部分
がアパーチャ201に対向する位置に停止している。図
9(d)は、被露光領域106の前半部分に第2番目の
画像G2を露光した状態を表している。図9(e)は、
第2番目の画像G2を露光した後、X方向又はY方向に
おける被露光領域106の幅の略1.5倍だけフィルム
101をX方向に給送し、同時に磁気ヘッドM1により
被露光領域106の下方に設けられた磁気記録領域11
3に磁気情報を記録した状態を示している。
【0048】図10〜図12に示すフローチャートにお
いて、図9(a)に示す状態で電源スイッチがオンする
と(#101)、制御回路220は巻き戻しスイッチが
オンしているか否かを判断する(#103)。巻き戻し
スイッチがオンしていない場合(#103でNO)、制
御回路220はレリーズスイッチがオンするのを待つ
(#105)。レリーズスイッチがオンされると(#5
でYES)、制御回路220はシャッタ駆動モータ23
0を駆動し、あらかじめ設定されているシャッタ速度及
び絞り値でシャッタ231を作動させ、図9(b)に示
すように、被露光領域106の後半部分に最初の画像G
1を露光する(#107)。
【0049】次に、制御回路220は、モータ209等
を制御して係合部材207aを駆動し、フィルム101
をフィルム巻き戻し方向(図9(c)中Y方向)に巻き
戻しを開始し(#109)、第1光センサS1がパーフ
ォレーション109の到達又は通過を検出するのを待つ
(#111)。第1光センサS1がパーフォレーション
109の到達又は通過を検出すると(#111でYE
S)、制御回路220はモータ209等を制御してフィ
ルムの巻き戻しを停止する(#113)。このとき、フ
ィルム101は図9(c)に示す状態で停止している。
ここで、制御回路220は通常モードスイッチがオンし
ているか否かを判断する(#115)。
【0050】通常モードスイッチがオフの場合(#11
5でNO)、制御回路220は連写モードスイッチがオ
ンしているか否かを判断する(#117)。連写モード
スイッチがオフの場合(#117でNO)、さらに制御
回路220はブラケットモードスイッチがオンしている
か否かを判断する(#119)。ブラケットモードスイ
ッチがオンしている場合(#119でYES)、制御回
路220は露光条件を変更し(#121)、制御回路2
20はシャッタ駆動モータ230を駆動し、変更された
シャッタ速度及び絞り値でシャッタ231を作動させ、
図9(d)に示すように、被露光領域106の前半部分
に第2番目の画像G2を露光する(#123)。
【0051】一方、連写モードスイッチがオンの場合
(#117でYES)、制御回路220は露光条件を変
更せずに、後半部分を露光した時の条件と同じ条件で被
露光領域106の前半部分に第2番目の画像G2を露光
する(#123)。また、通常モードスイッチがオンし
ている場合(#115でYES)及びブラケットモード
スイッチがオフの場合(#119でNO)、制御回路2
20は次にレリーズスイッチがオンするのを待ち(#1
25)、被露光領域106の前半部分に第2番目の画像
G2を露光する(#123)。
【0052】フィルム101の被露光領域106に2つ
の画像G1及びG2を露光すると、制御回路220はモ
ータ209等を制御してスプール203を駆動し、フィ
ルム101の給送を開始する(#129)。ほぼ同時
に、制御回路220は磁気ヘッドM1による磁気記録領
域113への磁気情報の記録を開始する(#129)。
次に、制御回路220は、第2光センサSが2つのパー
フォレーション(パーフォレーション110及び次の被
露光領域のパーフォレーション109に相当するもの)
の通過と3つめのパーフォレーション(次の被露光領域
のパーフォレーション110に相当するもの)通過又は
到達を検出すると(#131)、モータ209等を制御
し、フィルム101の給送を停止する(#133)。こ
のとき、図9(e)に示すように、被露光領域106の
下部に設けられた磁気記録領域113には、磁気ヘッド
M1により、露光条件等の情報が磁気的に記録されてい
る。また、フィルム101は、図9(a)に示す最初の
状態から、被露光領域106のX方向又はY方向におけ
る幅分だけスプール203側へ給送された状態にある。
【0053】ここで、制御回路220は、露光された被
露光領域106がフィルム101の最後のコマのもので
あるのか否かを判断する(#135)。被露光領域10
6が最後のコマのものでない場合、次の被露光領域に関
しては、フィルム101は図9(a)に示す状態で停止
し、次の被露光領域の後前半部分への露光が可能にな
る。従って、制御回路220は、#103に戻って次の
動作信号が入力されるのを待つ。連写モードでは、レリ
ーズスイッチがオンされている限り#105から#13
5の動作が連続して行なわれる。
【0054】一方、#103において巻き戻しスイッチ
がオンされている場合(#103でYES)及び#13
5で最後のコマであると判断した場合(#135でYE
S)、制御回路220はモータ209等を制御し、係合
部材207aを駆動して、フィルムカートリッジ100
の外側に出ているフィルム101をフィルムカートリッ
ジ100の内部に巻き戻し(#137)、動作を終了す
る。
【0055】以上のように、本発明の第2の実施形態に
よれば、上記第1の実施形態の場合と比較して、フィル
ムの給送及び巻き戻しの全距離を短くすることができ
る。なお、各被露光領域における露光された画像の配列
方向は同じであるが、その配列方向がフィルムの給送方
向と逆になり、1本のフィルム上では、各画像G1及び
G2がフィルムの給送方向(X方向)にG2、G1、G
2、G1・・・の順に配列され、露光された順番には配
列されない。しかしながら、フィルム101上の1つの
被露光領域106は、必ずそのほぼ全域が露光されるの
で、撮影されたフィルムの現像及びプリント処理を行っ
た場合、写真処理システム上では、1つの被露光領域1
06の全域に1つの画像が露光されている通常の場合と
等価となる。従って、写真処理システムは、各被露光領
域106に関して露光失敗とは判断せず、通常のプリン
ト処理を行う。その結果、通常の写真処理システムでプ
リントされる1コマ分の大きさの印画紙上に2コマ以上
の写真がプリントされることになり、フィルム及び印画
紙の節約が可能となる。また、プリントされた写真の順
番を並べ替えることにより、連続写真効果を得ることが
可能である。
【0056】(第3の実施形態)なお、上記第1及び第
2の実施形態では、1コマ分の被露光領域106の露光
が完了するごとに、当該被露光領域106に対応する磁
気記録領域に、磁気ヘッドM1により磁気情報を記録す
るように構成したが、第3の実施形態では、図1に示す
第1の実施形態のカメラ又は図8に示す第2の実施形態
のカメラと同じハードウエア構成のカメラを用いて、フ
ィルム101の1本分の全被露光領域106が露光され
るまで又は巻き戻しスイッチがオンされるまで、フィル
ム101を被露光領域106のフィルム給送方向の幅の
約1/2の長さずつ給送し、その環の撮影条件等の情報
を制御回路220のメモリ等に記憶しておく。フィルム
1本分の全被露光領域106の露光が完了するか又は巻
き戻しスイッチがオンすると、制御回路220はモータ
209等を制御して係合部材207aを駆動し、フィル
ム101をフィルムカートリッジ100へ巻き戻す。こ
れと並行して、制御回路220は磁気ヘッドM1を制御
して、フィルム巻き戻し中に、フィルム101の各被露
光領域106ごとの磁気記録領域113に所定の情報を
記録する。
【0057】この構成により、フィルム1本分の全被露
光領域の露光が完了するか又は巻き戻しスイッチがオン
するまで、フィルム101をフィルム給送方向にのみ連
続して給送し、その間フィルム101を巻き戻すことな
く、またフィルム101の磁気記録領域113には情報
を書き込まないので、フィルム101上への画像の露光
間隔が短くなり、連続写真におけるコマ速度を速くする
ことができる。
【0058】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1のカメラに
よれば、フィルム給送方向に配列されたパーフォレーシ
ョンのうち、2つのパーフォレーション間に被露光領域
が設定されているシステムに対応したフィルムを用い、
1つの被露光領域にほぼ隙間なく複数の画像を時間的に
連続的して露光するので、APS等のように画面フォー
マットが指定されているシステムであっても、1つの被
露光領域に必ず複数の画像がほぼ隙間なく露光され、写
真処理システム上では、1つの被露光領域の全域に1つ
の画像が露光されている通常の場合と等価となる。従っ
て、写真処理システムは、その被露光領域に関して露光
失敗とは判断せず、通常のプリント処理を行うので、通
常の写真処理システムでプリントされる1コマ分の大き
さの印画紙上に2コマ以上の写真がプリントされ、フィ
ルム及び印画紙の節約が可能となる。また、インデック
スプリントが添付される場合は、インデックスプリント
上に通常の2倍以上のコマ数の写真がプリントされるた
め、連続写真等における撮影可能なコマ数が多くなる。
【0059】また、フィルムは被露光領域に対応した磁
気記録領域を有するものであって、1つの磁気記録領域
に所定の1つの情報のみを書き込むように構成すること
により、APSのように元々1つの被露光領域に1つの
画像を露光し、それに対応する1つの磁気記録領域に1
つの磁気情報しか書き込めないシステムであっても、写
真処理システム上では、1つの被露光領域に露光された
1つの画像に対して1つの情報が記録されている通常の
場合と等価となる。従って、写真処理システムは、その
被露光領域に関して記録エラーとは判断せず、通常のプ
リント処理を行うので、プリント処理された写真に、通
常の場合と同様に撮影データ等を印刷することが可能と
なる。
【0060】また、1つの被露光領域に露光される画像
を、それぞれあらかじめ設定された異なった露光条件で
露光することにより、例えばプロフェッショナルの写真
家が行っているように、露光条件を少しずつ変化させ
て、同じシーンを多数撮影し、その中から最適な露光条
件のものを選択することが可能となる。
【0061】また、本発明の第2のカメラによれば、フ
ィルム給送方向に配列されたパーフォレーションのう
ち、2つのパーフォレーション間に被露光領域が設定さ
れているシステムに対応したフィルムを用い、1つの被
露光領域にほぼ隙間なくn個(nは2以上の整数)の画
像を時間的に連続して露光するカメラであって、撮像光
学系の焦点面近傍であって焦点面よりも撮像光学系側に
設けられ、被露光領域をフィルム給送方向にn個に分割
した領域とほぼ同じ大きさの幅を有するアパーチャと、
フィルムをフィルム給送方向に給送するフィルム給送手
段と、フィルムをフィルム給送方向とは逆のフィルム巻
き戻し方向に巻き戻すフィルム巻き戻し手段と、フィル
ム給送方向及びフィルム巻き戻し方向におけるフィルム
の移動量を検出する移動量検出手段と、移動量検出手段
からの出力信号に基づいて、フィルム給送手段及びフィ
ルム巻き戻し手段を制御する制御手段と、フィルムの磁
気記録領域に情報を記録するための情報書き込み手段と
を具備するので、APS等のように画面フォーマットが
指定されているシステムにおいて、通常の写真処理シス
テムでプリントされる1コマ分の大きさの印画紙上に2
コマ以上の写真をプリントすることができ、フィルム及
び印画紙の節約が可能となる。
【0062】また、制御手段は、フィルム給送手段を制
御して、フィルム給送方向における分割された領域の幅
に相当する第1の距離ずつ、n−1回続けてフィルムを
フィルム給送方向に給送した後、フィルム巻き戻し手段
を制御して、フィルム給送方向における被露光領域の幅
に相当する第2の距離だけフィルムをフィルム巻き戻し
方向に巻き戻し、さらに、フィルム給送手段を制御し
て、2つのパーフォレーション間隔に相当する第3の距
離だけフィルムをフィルム給送方向に給送し、情報書き
込み手段は、少なくともフィルムが連続して第2の距離
だけ給送又は巻き戻されている間に、フィルムの磁気記
録領域に所定の情報を記録するように構成することによ
り、1本のフィルム上で、各画像を露光の順番に同じ方
向に連続して配列することができると共に、1つの被露
光領域に複数の画像が全て露光されるごとに、当該被露
光領域に対応する磁気記録領域に情報を記録することが
できる。
【0063】または、制御手段は、フィルム巻き戻し手
段を制御して、フィルム給送方向における分割された領
域の幅に相当する第1の距離ずつ、n−1回続けてフィ
ルムをフィルム巻き戻し方向に巻き戻した後、フィルム
給送手段を制御して、2つのパーフォレーション間隔に
相当する第2の距離に第1の距離を加えた距離だけフィ
ルムをフィルム給送方向に給送し、情報書き込み手段
は、フィルムが連続してフィルム給送方向における被露
光領域の幅に相当する第2の距離だけ給送されている間
に、フィルムの磁気記録領域に所定の情報を記録するよ
うに構成することにより、1つの被露光領域に複数の画
像が全て露光されるごとに、当該被露光領域に対応する
磁気記録領域に情報が記録されると共に、さらにフィル
ムの給送及び巻き戻しの全距離を短くすることができ
る。
【0064】または、制御手段は、フィルム1本分の全
被露光領域が露光されるまで又はフィルム巻き戻し信号
が入力されるまで、フィルム給送手段を制御して、フィ
ルム給送方向における分割された領域の幅に相当する第
1の距離ずつフィルムをフィルム給送方向に給送し、フ
ィルム1本分の全被露光領域の露光が完了するか又はフ
ィルム巻き戻し信号が入力されると、フィルム巻き戻し
手段を制御してフィルムを巻き戻し、情報書き込み手段
は、フィルム巻き戻し中に、フィルムの各被露光領域ご
との磁気記録領域に所定の情報を記録することように構
成することにより、フィルム1本分の全被露光領域の露
光が完了するか又はフィルム巻き戻し信号が入力される
まで、フィルムをフィルム給送方向にのみ連続して給送
し、その間フィルムを巻き戻すことなく、またフィルム
の磁気記録領域には情報を書き込まないので、フィルム
上への画像の露光間隔が短くなり、連続写真におけるコ
マ速度を速くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカメラの第1の実施形態の構成を示
す図である。
【図2】 上記第1の実施形態における制御回路220
への接続を示す図である。
【図3】 APS対応フィルムの構成を示す図である。
【図4】 (a)〜(e)はそれぞれ上記第1の実施形
態におけるフィルム給送状態を示す図である。
【図5】 上記第1の実施形態における動作を示すフロ
ーチャートである。
【図6】 上記第1の実施形態における動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】 上記第1の実施形態における動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】 本発明のカメラの第2の実施形態の構成を示
す図である。
【図9】 (a)〜(e)はそれぞれ上記第2の実施形
態におけるフィルム給送状態を示す図である。
【図10】 上記第2の実施形態における動作を示すフ
ローチャートである。
【図11】 上記第2の実施形態における動作を示すフ
ローチャートである。
【図12】 上記第2の実施形態における動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
100 :フィルムカートリッジ 101 :フィルム 106 :被露光領域 109 :パーフォレーション 110 :パーフォレーション 113 :磁気記録領域 201 :アパーチャ 203 :スプール 207a:係合部材 209 :モータ 220 :制御回路 S1 :第1光センサ S2 :第2光センサ M1 :磁気ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 義人 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 飯島 康司 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム給送方向に配列されたパーフォ
    レーションのうち、2つのパーフォレーション間に被露
    光領域が設定されているシステムに対応したフィルムを
    用い、1つの被露光領域にほぼ隙間なく複数の画像を時
    間的に連続的して露光するカメラ。
  2. 【請求項2】 前記フィルムは前記被露光領域に対応し
    た磁気記録領域を有するものであって、1つの磁気記録
    領域に所定の1つの情報のみを書き込むことを特徴とす
    る請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記情報として、前記被露光領域に最初
    に露光された画像の露光情報を記録することを特徴とす
    る請求項2記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記情報として、前記被露光領域に露光
    された全ての画像の露光情報の平均的な露光情報を記録
    することを特徴とする請求項2記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記1つの被露光領域に露光される画像
    は、それぞれあらかじめ設定された異なった露光条件で
    露光されることを特徴とする請求項1から4のいずれか
    に記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 フィルム給送方向に配列されたパーフォ
    レーションのうち、2つのパーフォレーション間に被露
    光領域が設定されているシステムに対応したフィルムを
    用い、1つの被露光領域にほぼ隙間なくn個(nは2以
    上の整数)の画像を時間的に連続して露光するカメラで
    あって、 撮像光学系の焦点面近傍であって前記焦点面よりも前記
    撮像光学系側に設けられ、前記被露光領域を前記フィル
    ム給送方向にn個に分割した領域とほぼ同じ大きさの幅
    を有するアパーチャと、 前記フィルムを前記フィルム給送方向に給送するフィル
    ム給送手段と、 前記フィルムを前記フィルム給送方向とは逆のフィルム
    巻き戻し方向に巻き戻すフィルム巻き戻し手段と、 前記フィルム給送方向及び前記フィルム巻き戻し方向に
    おける前記フィルムの移動量を検出する移動量検出手段
    と、 前記移動量検出手段からの出力信号に基づいて、前記フ
    ィルム給送手段及び前記フィルム巻き戻し手段を制御す
    る制御手段と、 前記フィルムの磁気記録領域に情報を記録するための情
    報書き込み手段とを具備することを特徴とするカメラ。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記フィルム給送手段
    を制御して、前記フィルム給送方向における分割された
    領域の幅に相当する第1の距離ずつ、n−1回続けて前
    記フィルムを前記フィルム給送方向に給送した後、前記
    フィルム巻き戻し手段を制御して、前記フィルム給送方
    向における前記被露光領域の幅に相当する第2の距離だ
    け前記フィルムを前記フィルム巻き戻し方向に巻き戻
    し、さらに、前記フィルム給送手段を制御して、前記2
    つのパーフォレーション間隔に相当する第3の距離だけ
    前記フィルムを前記フィルム給送方向に給送し、 前記情報書き込み手段は、少なくとも前記フィルムが連
    続して前記第2の距離だけ給送又は巻き戻されている間
    に、前記フィルムの磁気記録領域に所定の情報を記録す
    ることを特徴とする請求項6記載のカメラ。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記フィルム巻き戻し
    手段を制御して、前記フィルム給送方向における分割さ
    れた領域の幅に相当する第1の距離ずつ、n−1回続け
    て前記フィルムを前記フィルム巻き戻し方向に巻き戻し
    た後、前記フィルム給送手段を制御して、前記2つのパ
    ーフォレーション間隔に相当する第3の距離に前記第1
    の距離を加えた距離だけ前記フィルムを前記フィルム給
    送方向に給送し、 前記情報書き込み手段は、前記フィルムが連続して前記
    フィルム給送方向における前記被露光領域の幅に相当す
    る第2の距離だけ給送されている間に、前記フィルムの
    磁気記録領域に所定の情報を記録することを特徴とする
    請求項6記載のカメラ。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記フィルム1本分の
    全被露光領域が露光されるまで又はフィルム巻き戻し信
    号が入力されるまで、前記フィルム給送手段を制御し
    て、前記フィルム給送方向における分割された領域の幅
    に相当する第1の距離ずつ前記フィルムを前記フィルム
    給送方向に給送し、前記フィルム1本分の全被露光領域
    の露光が完了するか又はフィルム巻き戻し信号が入力さ
    れると、前記フィルム巻き戻し手段を制御してフィルム
    を巻き戻し、 前記情報書き込み手段は、フィルム巻き戻し中に、前記
    フィルムの各被露光領域ごとの磁気記録領域に所定の情
    報を記録することを特徴とする請求項6記載のカメラ。
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