JPH0854301A - 紙送りローラの摩擦特性測定装置 - Google Patents

紙送りローラの摩擦特性測定装置

Info

Publication number
JPH0854301A
JPH0854301A JP19030394A JP19030394A JPH0854301A JP H0854301 A JPH0854301 A JP H0854301A JP 19030394 A JP19030394 A JP 19030394A JP 19030394 A JP19030394 A JP 19030394A JP H0854301 A JPH0854301 A JP H0854301A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper
paper feed
feed roller
load
measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP19030394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3215579B2 (ja
Inventor
Atsushi Yatsuyanagi
淳 八柳
Yoshiaki Nojima
嘉昭 野嶋
Nobuaki Komata
順昭 小俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokushin Industries Corp
Omron Corp
Hokushin Industry Co Ltd
Original Assignee
Hokushin Industries Corp
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Hokushin Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokushin Industries Corp, Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co, Hokushin Industry Co Ltd filed Critical Hokushin Industries Corp
Priority to JP19030394A priority Critical patent/JP3215579B2/ja
Publication of JPH0854301A publication Critical patent/JPH0854301A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3215579B2 publication Critical patent/JP3215579B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 摩擦力測定用ロードセルが固定されたスライ
ドユニットと、紙の搬送量の測定に必要な負荷ローラユ
ニットが選択的に着脱可能になっている紙送りローラの
表面特性測定装置。 【効果】 単一の測定装置によって、紙と紙送りローラ
との間の摩擦係数、及び紙の移動量を正確に測定できる
紙送りローラの摩擦特性測定装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙送りローラの摩擦特
性測定装置に関するものであって、より詳しくは、単一
の測定装置によって、紙送りローラと紙との間の摩擦係
数、紙の移動量を測定できる紙送りローラの摩擦特性測
定装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】複写機、電子写真装置等に
使用される紙送りローラにおいては、搬送しようとする
紙との間の摩擦係数や、紙送りローラの回転量に対する
紙の搬送量等の値が、紙送りローラの機能に大きく関係
する。したがって、従来、これらの特性の測定が行われ
ており、これらを測定するために、摩擦係数を測定する
装置や、搬送量を測定する装置等がある。しかしなが
ら、従来知られているこれらの装置は、測定しようとす
る紙送りローラの特性に応じて、複数の測定装置を使用
することになり、コストや、各測定器を保管するスペー
ス等の面で得策ではない。
【0003】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、単一の測定装
置によって、紙送りローラと紙との間の摩擦係数、紙の
移動量を測定できる紙送りローラの摩擦特性測定装置を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために提案されたものであり、下記の構成からな
ることを特徴とするものである。
【0005】すなわち、本発明によれば、紙送りローラ
を固定状態と回転可能状態とに選択的に切替える切替え
手段と、紙を紙送りローラに圧接させる押圧部材と、紙
と紙送りローラとの接触面間の直角圧力測定手段と、紙
送りローラと反対側の一端部が取付けられる摩擦力測定
手段と、紙送りローラから離間する方向へ移動可能な状
態と固定状態とに選択的に設定されると共に摩擦力測定
手段が固定されるスライド部材と、スライド部材を移動
させる駆動手段と、摩擦力測定手段の取付けられていな
い状態の紙の一端部に紙送りローラと押圧部材とによっ
て挟持された紙を引抜く、引抜き負荷付与手段と、紙送
りローラに回転力を付与し紙送りローラの回転により紙
をその一端部から他端部へ向かう方向へ移動させるため
の回転力付与手段と、回転力付与手段からの回転力を前
記紙送りローラに伝達する回転力伝達状態と紙送りロー
ラに対する回転力の伝達を遮断する回転力遮断状態とに
切り替える第1クラッチ手段と、紙の一端部に前記引抜
き負荷を伝達する負荷伝達状態と紙の一端部に対する引
抜き負荷を遮断する負荷遮断状態とに切替える第2クラ
ッチ手段と、他端部に引抜き負荷が付与された紙が紙送
りローラの回転によって搬送された搬送量を測定する搬
送量測定手段と、を有することを特徴とする紙送りロー
ラの摩擦特性測定装置が提供される。
【0006】また、本発明によれば、回転力付与手段に
よる回転力の大きさを所望の値に設定可能な回転力設定
手段を有する紙送りローラの摩擦特性測定装置が提供さ
れる。
【0007】また、本発明によれば、紙送りローラによ
って紙が送られているときの紙送りロールのトルクを測
定するトルク測定手段、及び、前記紙送りロールによっ
て紙が送られているときの紙送りロールの回転量を測定
する回転量測定手段の少なくとも一方が設けられている
紙送りローラの摩擦特性測定装置が提供される。
【0008】さらに、本発明によれば、引抜き負荷を所
望の大きさに設定する引抜き負荷値設定手段を有する紙
送りローラの摩擦特性測定装置が提供される。
【0009】
【作用】請求項1の発明に係る紙送りローラの摩擦特性
測定装置では、単一の装置によって摩擦係数測定と紙送
り量測定とを行うことができる。摩擦係数測定において
は、スライド部材を移動させた状態で測定する態様と、
スライド部材を固定した状態で測定する態様とがある。
【0010】まず、スライド部材を移動させた状態で摩
擦係数を測定する態様について説明する。この場合に
は、スライド部材を移動可能な状態に設定し、紙の一端
部を摩擦力測定手段に取付けると共に、紙の他端側を押
圧部材によって紙送りローラに圧接させる。また、切替
え手段によって、紙送りローラを固定状態とする。この
状態で、スライド部材を駆動手段によって紙送りローラ
から離間する方向へ移動させる。
【0011】これにより、紙送りローラを固定した状態
における紙送りローラと紙との接触面に生じる摩擦力が
摩擦力測定手段によって測定されると共に、直角圧力測
定手段によって、紙送りローラと紙との接触面間の直角
圧力が測定され、これらの摩擦力と直角圧力とに基づい
て紙送りローラと紙との間の摩擦係数が算出される。
【0012】次に、スライド部材を固定状態として、摩
擦係数を測定する態様について説明する。スライド部材
を固定状態に設定して、紙の一端部を摩擦力測定手段に
取付けると共に、紙の他端側を押圧部材によって紙送り
ローラに圧接させる。また、切替え手段によって、紙送
りローラを回転可能な状態とすると共に、第1クラッチ
手段によって回転力伝達状態とする。これにより、回転
力付手段によって、紙送りローラに、紙を、その一端部
から他端部へ向かう方向(摩擦力測定手段から離間する
方向)へ移動させる方向への回転力が付与される。これ
により、紙送りローラと紙との接触面に生じる摩擦力が
摩擦力測定手段によって測定されると共に、直角圧力測
定手段によって、紙送りローラと紙との接触面間の直角
圧力が測定され、これらの摩擦力と直角圧力とに基づい
て紙送りローラと紙との間の摩擦係数が算出される。
【0013】次に、紙送りローラによる紙送り量の測定
について説明する。この紙送り量の測定においては、回
転力付与手段による回転力が紙送りローラに伝達される
瞬間から負荷をかけた状態(すなわち、紙送りローラの
駆動力の立ち上がりから負荷をかけた状態)で紙送り量
を測定する方式と、紙送りローラによる紙の搬送途中か
ら負荷をかけた状態で紙送り量を測定する方式との2種
の測定が可能である。
【0014】まず、紙送りローラの駆動力の立ち上がり
初めから負荷をかけた状態で紙の搬送量を測定する方式
について説明する。この場合には、紙の他端側を押圧部
材によって紙送りローラに圧接させる。また、第2クラ
ッチ手段により、負荷伝達状態を設定し、引抜き負荷付
与手段によって、引抜き負荷を紙の一端部に付与する。
また切替え手段によって、紙送りローラを回転可能な状
態とすると共に、第1クラッチ手段によって、回転力伝
達状態とする。これにより、回転力付与手段によって紙
送りローラに瞬時に回転力が付与され、紙送りローラが
回転する。この回転によって、紙が、その一端部から他
端部へ向かう方向へ搬送され、この搬送量が搬送量測定
手段によって測定される。
【0015】次に、紙の搬送途中から負荷をかけた状態
で紙の搬送量の測定について説明する。この場合には、
紙の他端側を押圧部材によって紙送りローラに圧接させ
る。また、第2クラッチ手段によって、負荷遮断状態と
すると共に、第1クラッチ手段により回転力伝達状態と
し、回転力付与手段によって回転力を紙送りローラに付
与する。これにより、紙送りローラが回転され、該回転
により、紙がその一端部から他端側へ向かう方向へ搬送
される。この搬送状態で、第2クラッチ手段によって、
負荷伝達状態とし、これにより、引抜き負荷付与手段に
よって瞬時に紙の一端部に負荷が与えられ、この状態に
おける紙の送り量が搬送量測定手段によって測定され
る。
【0016】また、請求項2の発明における紙送りロー
ラの摩擦特性測定装置では、請求項1の紙送りローラの
摩擦特性測定装置に、さらに回転力設定手段が設けられ
ているので、紙送りローラに付与する回転力を種々に設
定可能であり、紙送りローラの回転力を徐々に増加させ
た場合の摩擦係数が測定可能となる。
【0017】また、請求項3の発明における紙送りロー
ラの摩擦特性測定装置では、トルク測定手段を設けた態
様においては、紙送りローラを駆動する瞬間におけるト
ルク、及び紙送りローラによって紙を搬送している状態
におけるトルクを測定することができる。また、回転量
測定手段を設けた態様においては、紙送りローラの回転
量と紙の搬送量との関係を知ることができる。また、ト
ルク測定手段と、回転量測定手段との双方を設ける態様
においては、紙送りローラを駆動する瞬間、及び紙送り
ローラによって紙を搬送している状態におけるトルクを
測定できると共に、紙送りローラの回転量と紙の搬送量
との関係を知ることができる。
【0018】また、請求項4の発明における紙送りロー
ラの摩擦特性測定装置では、引抜き負荷設定手段により
所望の大きさの引抜き負荷を設定でき、所望の大きさ
の引抜き負荷における紙の搬送量、紙送りローラの回転
量、及び紙送りローラのトルクを測定できる。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。本実施例に係る紙送りローラの摩擦特性測定装
置10は、スライドユニット12(図1参照)及び負荷
ローラユニット14(図2参照)の一方を選択的に設置
して使用されるようになっており、スライドユニット1
2を装着した図1の状態で、摩擦係数測定モードとさ
れ、負荷ローラユニット14を装着した図2の状態で、
紙送り量測定モードとされる。
【0020】スライドユニット12は、図3に示す如
く、ベースフレーム25に図3の上下方向に移動可能に
支持されたユニットベース11に載置されており、さら
に、取付け部材(図示省略)に軸支されたスクリュー6
0に螺合されている。したがって、スライドユニット1
2は、スクリュー60が回転されると、ユニットベース
11にガイドされた状態で、図3の左右方向に往復移動
されるようになっている。また、スライドユニット12
は、ユニットベース11から延出されたアーム(図示省
略)にねじ62によって固定可能となっている。このス
ライドユニット12に、摩擦力測定手段としての摩擦力
測定用ロードセル16が固定されている。なお、スライ
ドユニット12は、後述する駆動手段により、1ないし
300mm/minの範囲内の速度で移動されるように
なっている。
【0021】この摩擦力測定用ロードセル16の端部に
は、フック17が設けられ、該フック17に取り付けら
れた図4に示す目玉クリップ19に紙21の一端部が挟
持されるようになっている。この場合、目玉クリップ1
9を使用することなく、図5に示す如く、紙21の穴2
1Aに直接フック17をひっかけてもよい。なお、前記
いずれの場合においても、紙21の穴21Aの周縁部に
シールを貼着するなどして穴21Aの周縁部を補強する
のが好ましい。
【0022】また、図1に示す如く、スライドユニット
12は、スクリュー60を含む動力伝達機構(図示省
略)を介して、プーリー18と連結されており、このプ
ーリー18に、無端ベルト20が巻きかけられている。
また、この無端ベルト20が、スライドユニット駆動用
モータ22の回転軸に固定されたプーリー24に巻きか
けられている。これによって、スライドユニット駆動用
モータ22の回転力が、プーリー24、無端ベルト2
0、プーリー18、及び動力伝達機構を介して、スライ
ドユニット12に伝達され、スライドユニット12が図
1の左右方向に往復移動されるようになっている。
【0023】紙送りローラの摩擦特性測定装置10で
は、図3に示す如く、摩擦係数等の表面特性が測定され
る被試験部材である紙送りローラ26が装着されるよう
になっている。該紙送りローラ26は、その軸心回りに
回転可能となる回転モードと、駆動用モータ32のブレ
ーキにより軸心回りに回転不能となる回転不能モードと
に設定可能となっている。
【0024】前記紙送りローラ26に対応して、押圧部
材としてのフリーローラ28が設けられている。フリー
ローラ28は、ガイド部材23の図3の下方側におい
て、その軸心回りに、ガイド部材23に回転可能に支持
されている。ガイド部材23は、その上面が通紙面とさ
れると共に、フリーローラ28の軸線方向(図3の紙面
と直交する方向)に沿って開口しており、これにより、
フリーローラ28の外周面が、ガイド部材23から露出
され、紙送りローラ26の外周面に対向するようになっ
ている。また、ガイド部材23は、スライドユニット1
1のアーム11Aにピン23Aを介して回転可能に支持
されている。
【0025】ガイド部材23には、動力伝達機構(図示
省略)を介して、図1に示す荷重調整用モータ30に連
結されており、荷重調整用モータ30の駆動力が動力伝
達機構を介して、ガイド部材23に伝達され、これによ
り、ガイド部材23がピン23Aを中心に回転するよう
になっている。これにより、フリーローラ28がガイド
部材23と一体となって図3の上下方向へ移動されるよ
うになっている。また、図3に示す如く、ガイド部材2
3には、直角圧力測定手段としての荷重調整用ロードセ
ル56が連結されている。すなわち、荷重調整用ロード
セル56の荷重受け部には、スプリング56Aの一端部
が連結されており、該スプリング56Aの他端部がガイ
ド部材23に連結されている。これにより、フリーロー
ラ28の上下方向移動量に応じて設定される、紙21と
紙送りローラ26との接触面間の直角圧力をリアルタイ
ムで測定できるようになっている。
【0026】また、紙送りローラ26の摩擦特性測定装
置10は、図1に示す如く、紙送りローラ26を回転駆
動するための駆動用モータ32を備えている。この駆動
用モータ32は、1ないし3000rpmの範囲内にお
いて回転出力調節ができるようになっている。この駆動
用モータ32の回転軸に固定されたプーリー36には、
回転力設定手段としてのヒステリシスクラッチ34の回
転軸に固定されたプーリー36に巻きかけられたタイミ
ングベルト38が巻きかけられている。これにより、駆
動用モータ32の回転力をタイミングベルト38を介し
て、ヒステリシスクラッチ34に伝達できるようになっ
ている。ヒステリシスクラッチ34は、紙送りローラ2
6へ付与する駆動トルクを調節するためのものである。
【0027】また、このヒステリシスクラッチ34は、
第1クラッチ手段としての駆動力伝達用クラッチ40を
介してトルク検出器42に連結されるようになってい
る。このトルク検出器42は、紙21を搬送状態にある
紙送りローラ26に付与されるトルク特性を測定するた
めのものであり、このトルク検出器42は、紙送りロー
ラ26の回転角度を測定するための回転量測定手段とし
てのエンコーダ44、遊星ギア(図示省略)を介して紙
送りローラ26の駆動軸に連結されている。この紙送り
ローラ26は、駆動力伝達用クラッチ40によって、駆
動用モータ32による回転力が伝達される回転力伝達状
態と、回転力が伝達されることのない回転力遮断状態と
に設定されるようになっている。
【0028】また、図2に示される如く、負荷ローラユ
ニット14は、巻き付け用ローラ15を備えており、紙
送り量の測定の際には、紙21の一端部が巻き付けられ
た状態で接着されるようになっている。また、負荷ロー
ラユニット14は、巻き付け用ローラ15の図2右方側
には、ピン23Aが設けられており、これにより、負荷
ローラユニット14の通紙面を水平にすることができる
ようになっている。また、紙送りローラの摩擦特性測定
装置10には、巻きかけ用ローラ15に、該ローラ15
を回転させるための所望の大きさの負荷を付与するため
のパウダブレーキ48が設けられており、該パウダーブ
レーキ48は、第2クラッチ手段としての負荷伝達用ク
ラッチ50を介して、負荷伝達用歯車52と連結される
ようになっている。
【0029】負荷ローラユニット14は、負荷伝達用ク
ラッチ50によって、パウダーブレーキ48からの負荷
が伝達される負荷伝達状態と、パウダーブレーキ48か
らの負荷が伝達されることのない負荷遮断状態とに設定
されるようになっている。また、負荷ローラユニット1
4上で、かつ巻き付け用ローラ15の近傍には、搬送量
測定手段としてのレーザーフィードモニタ54が設けら
れており、紙21の移動量が非接触で測定できるように
なっている。
【0030】以下に、紙送りローラの摩擦特性測定装置
によって、摩擦係数を測定する方法において、まず、紙
送りローラ26を固定し、スライドユニット12を移動
させた状態で摩擦係数を特定する方法について説明する この場合には、紙送りローラ26を駆動力伝達用クラッ
チ40、及びヒステリシスクラッチ34を介した駆動用
モータ32のブレーキにより移動可能な状態(すなわ
ち、ねじ止めをしない状態)に設定し、紙21の一端部
を、摩擦力測定用ロードセル16のフック17に取り付
けられた目玉クリップ19によって挟持するか、あるい
は紙21の一端部に穴をあけこれを直接フック17につ
ける。
【0031】また、荷重調整用モータ30によって、フ
リーローラ28を図3の上下方向へ移動させ、紙送りロ
ーラ26に、紙21を所望の直角圧力で圧接させ、この
状態で、任意の移動速度に設定したスライドユニット駆
動用モータ22の電源をオンする。これにより、スライ
ドユニット駆動用モータ22の駆動力がプーリー24、
無端部ベルト20、プーリー18を介して、スライドユ
ニット12に伝達され、スライドユニット12が図3左
方向へ移動される。これにより、摩擦力測定用ロードセ
ル16によってリアルタイムで摩擦力が測定され、さら
に、荷重調整用ロードセル56によってリアルタイムで
測定された直角圧力とによって、摩擦係数が算出でき
る。
【0032】次に、スライドユニット12を固定状態と
して、摩擦係数を測定する方法について説明する。スラ
イドユニット12をねじによって、ユニットベース11
に固定状態に設定すると共に、上記と同様にして、紙2
1の一端部を摩擦力測定用ロードセル16に取付けると
共に、荷重調整用モータ30によって、フリーローラ2
8を図3の上下方向へ移動させ、紙送りローラ26に、
紙21の端部を所望の直角圧力で圧接させる。
【0033】また、紙送りローラ26を回転可能な状態
とすると共に、駆動力伝達用クラッチ40によって、回
転力遮断状態とし、駆動用モータ32をオンする。次い
で、駆動力伝達用クラッチ40によって回転力伝達状態
とする。これにより、駆動用モータ32によって、紙送
りローラ26が回転され、紙21に図3右方側への搬送
力が瞬時に付与される。
【0034】これにより、紙送りローラ26と紙21と
の接触面に生じる摩擦力が摩擦力測定用ロードセル16
によってリアルタイムで測定されると共に、荷重測定用
ロードセル56によって、紙送りローラ26と紙21と
の接触面間の直角圧力がリアルタイムで測定され、これ
らの摩擦力と直角圧力とに基づいて紙送りローラ26と
紙21との間の摩擦係数が算出できる。したがって、紙
送りローラ26に回転力が付与された瞬間における摩擦
係数の測定が可能である。
【0035】また、この場合において、ヒステリシスク
ラッチ34により、駆動トルクを徐々に増やし、該状態
における摩擦係数を上記と同様に測定することも可能で
あり、この点においても、紙送りローラ26の摩擦特性
を評価を有意義に行える。また、上記場合において、エ
ンコーダ44によって、紙送りローラ26の回転角度が
測定され、摩擦力の発生過程と、紙送りローラ26の回
転角度との関係を知ることができる。
【0036】次に、紙送りローラ26による紙送り量及
びトルク特性等の測定について説明する。この紙送り量
の測定においては、駆動用モータ32による回転力が紙
送りローラ26に伝達される瞬間から負荷をかけた状態
(すなわち、紙送りローラ26の駆動力の立ち上がりか
ら負荷をかけた状態)で紙送り量を測定する方式と、紙
送りローラ26による紙21の搬送途中から負荷をかけ
た状態で紙送り量を測定する方式との2種の測定が可能
である。
【0037】まず、紙送りローラ26の駆動力の立ち上
がり初めから負荷をかけた状態で紙の搬送量を測定する
方式について説明する。この場合には、スライドユニッ
ト12に代えて、負荷ローラユニット14を装着し、巻
き付け用ローラ15に紙21の一端部を接着状態で巻き
付けると共に、負荷伝達用クラッチ50によって負荷遮
断状態とする。次いで、荷重調整用モータ30によっ
て、フリーローラ28を図3の上下方向へ移動させ、紙
送りローラ26に、紙21の他端部を所望の直角圧力で
圧接させる。また、負荷伝達用クラッチ50により、負
荷伝達状態を設定し、パウダーブレーキ48による引抜
き負荷を巻きかけ用ローラ15を介して紙21の一端部
に付与する。
【0038】また、紙送りローラ26を回転可能な状態
とすると共に、駆動用モータ32の電源をオンし、駆動
力伝達用クラッチ40によって、回転力伝達状態とす
る。これにより、駆動用モータ32によって紙送りロー
ラ26に瞬時に回転力が付与され、紙送りローラ26が
回転する。この回転によって、紙21が、図2の右方側
へ搬送され、この搬送量がレーザフィードモニタ54に
よって測定されると共に、トルク検出器42によって、
紙送りローラ26に付与されるトルク特性が測定され
る。
【0039】次に、紙21の搬送途中から負荷をかけた
状態で紙21の搬送量の測定について説明する。この場
合には、上記の如く、紙21の一端部を負荷ローラユニ
ット14に取り付けた状態で、荷重調整用モータ30に
よって、フリーローラ28を図3の上下方向へ移動さ
せ、紙送りローラ26に、紙21の他端部を所望の直角
圧力で圧接させる。また、負荷伝達用クラッチ50によ
って、負荷遮断状態とすると共に、駆動用モータ32の
電源をオンし、駆動力伝達用クラッチ40により回転力
伝達状態とする。
【0040】これにより、駆動用モータ32によって紙
送りローラ26が回転され、該回転により、紙21がそ
の図1の右方側へ向けて搬送される。この搬送状態で、
負荷伝達用クラッチ50によって、負荷伝達状態とし、
これにより、パウダーブレーキ48によって瞬時に紙の
一端部に引抜き負荷が与えられ、この状態における紙2
1の送り量がレーザフィードモニタ54によって測定さ
れると共に、トルク検出器42によって紙送りローラ2
6に付与されるトルク特性が測定される。
【0041】また、この場合において、エンコーダ44
によって、紙送りローラ26の回転角度が測定され、こ
れにより、紙送りローラ26の回転量と搬送量との関係
を知ることができ、紙送りローラ26の表面特性の評価
に極めて有意義である。上記の如く、本発明の紙送りロ
ーラの摩擦特性測定装置10では、単一の装置によっ
て、紙送りローラ26と紙21との間の摩擦係数の測
定、並びに紙送りローラ26による紙21の搬送量の測
定、及び紙送りローラ26に付与されるトルク等を測定
できるので、装置の利用価値を極めて高いものとするこ
とができる。
【0042】また、本実施例では、駆動用モータ32、
ヒステリシスクラッチ34、駆動力伝達用クラッチ40
等種々の部材を、摩擦係数測定及び紙の搬送量測定にお
いて共用できるので、大幅に装置のコストを削減でき
る。なお、上記摩擦係数の測定、及び紙の搬送量の測定
においては、紙送りローラ26の外形寸法に応じて、ユ
ニットベース11を図3の上下方向の所定の位置に移動
させて行うのが好ましい。なお、上記では、押圧部材と
して、フリーローラー28を使用しているが、平板状の
部材を使用してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上のように構成したので、本発明によ
れば、単一の測定装置によって、紙送りローラと紙との
間の摩擦係数、紙の移動量を正確に測定できる紙送りロ
ーラの摩擦特性測定装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】紙送りローラの摩擦特性測定装置において摩擦
係数を測定する場合の概略構成図である。
【図2】紙送りローラの摩擦特性測定装置において紙搬
送量等を測定する場合の概略構成図である。
【図3】スライドユニット及びその周辺に配置される部
材を示す側面図である。
【図4】目玉クリップを介してロードセルに紙が取り付
けられた状態を示す側面図である。
【図5】目玉クリップを介することなくロードセルに紙
が取り付けられた状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10 紙送りローラの摩擦特性測定装置 12 スライドユニット 16 摩擦力測定用ロードセル 26 紙送りローラ 28 フリーローラ 32 駆動用モータ 40 駆動力伝達用クラッチ 50 負荷伝達用クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小俣 順昭 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙送りローラを固定状態と回転可能状態
    とに選択的に切替える切替え手段と、 前記紙を前記紙送りローラに圧接させる押圧部材と、 前記紙と紙送りローラとの接触面間の直角圧力測定手段
    と、 前記紙送りローラと反対側の一端部が取付けられる摩擦
    力測定手段と、 前記紙送りローラから離間する方向へ移動可能な状態
    と、固定状態と、に選択的に設定されると共に、前記摩
    擦力測定手段が固定されるスライド部材と、 前記スライド部材を移動させる駆動手段と、 前記摩擦力測定手段の取付けられていない状態の紙の一
    端部に、前記紙送りローラと押圧部材とによって挟持さ
    れた紙を引抜く、引抜き負荷付与手段と、 前記紙送りローラに回転力を付与し、該紙送りローラの
    回転により前記紙をその一端部から他端部へ向かう方向
    へ移動させるための回転力付与手段と、 前記回転力付与手段からの回転力を前記紙送りローラに
    伝達する回転力伝達状態と、紙送りローラに対する回転
    力の伝達を遮断する回転力遮断状態と、に切り替える第
    1クラッチ手段と、 前記紙の一端部に前記引抜き負荷を伝達する負荷伝達状
    態と、前記紙の一端部に対する前記引抜き負荷を遮断す
    る負荷遮断状態と、に切替える第2クラッチ手段と、 前記他端部に引抜き負荷が付与された紙が紙送りローラ
    の回転によって搬送された搬送量を測定する搬送量測定
    手段と、 を有することを特徴とする紙送りローラの摩擦特性測定
    装置。
  2. 【請求項2】 前記回転力付与手段による回転力の大き
    さを所望の値に設定可能な回転力設定手段を有する請求
    項1記載の紙送りローラの摩擦特性測定装置。
  3. 【請求項3】 前記紙送りローラによって前記紙が送ら
    れているときの紙送りロールのトルクを測定するトルク
    測定手段、及び、前記紙送りロールによって紙が送られ
    ているときの紙送りロールの回転量を測定する回転量測
    定手段の少なくとも一方が設けられている請求項1ない
    し2のいずれか1項記載の紙送りローラの摩擦特性測定
    装置。
  4. 【請求項4】 引抜き負荷を所望の大きさに設定する引
    抜き負荷値設定手段を有する請求項1ないし3のいずれ
    か1項記載の紙送りローラの摩擦特性測定装置。
JP19030394A 1994-08-12 1994-08-12 紙送りローラの摩擦特性測定装置 Expired - Fee Related JP3215579B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19030394A JP3215579B2 (ja) 1994-08-12 1994-08-12 紙送りローラの摩擦特性測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19030394A JP3215579B2 (ja) 1994-08-12 1994-08-12 紙送りローラの摩擦特性測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0854301A true JPH0854301A (ja) 1996-02-27
JP3215579B2 JP3215579B2 (ja) 2001-10-09

Family

ID=16255918

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19030394A Expired - Fee Related JP3215579B2 (ja) 1994-08-12 1994-08-12 紙送りローラの摩擦特性測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3215579B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002181644A (ja) * 2000-12-19 2002-06-26 Fujitsu Ltd ローラ状回転体の摩擦力測定方法及びローラ状回転体の摩擦力測定装置
KR100706515B1 (ko) * 2001-12-13 2007-04-11 주식회사 만도 브레이크 부스터용 부시의 마찰력 측정장치
JP2011033365A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Fujitsu Frontech Ltd 摩擦力測定装置
CN103207144A (zh) * 2013-04-24 2013-07-17 深圳市怡化电脑有限公司 摩擦性能测试装置
CN103727976A (zh) * 2013-12-10 2014-04-16 东华大学 用于纱线弯曲与摩擦及条干与毛羽的组合测量装置与方法
JP2017003420A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 富士フイルム株式会社 保持力測定装置、及び保持力測定方法
CN108732088A (zh) * 2018-08-20 2018-11-02 哈尔滨工业大学(威海) 一种动态加载滚动摩擦特性检测仪

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002181644A (ja) * 2000-12-19 2002-06-26 Fujitsu Ltd ローラ状回転体の摩擦力測定方法及びローラ状回転体の摩擦力測定装置
KR100706515B1 (ko) * 2001-12-13 2007-04-11 주식회사 만도 브레이크 부스터용 부시의 마찰력 측정장치
JP2011033365A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Fujitsu Frontech Ltd 摩擦力測定装置
CN103207144A (zh) * 2013-04-24 2013-07-17 深圳市怡化电脑有限公司 摩擦性能测试装置
CN103207144B (zh) * 2013-04-24 2015-09-02 深圳怡化电脑股份有限公司 摩擦性能测试装置
CN103727976A (zh) * 2013-12-10 2014-04-16 东华大学 用于纱线弯曲与摩擦及条干与毛羽的组合测量装置与方法
JP2017003420A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 富士フイルム株式会社 保持力測定装置、及び保持力測定方法
CN108732088A (zh) * 2018-08-20 2018-11-02 哈尔滨工业大学(威海) 一种动态加载滚动摩擦特性检测仪
CN108732088B (zh) * 2018-08-20 2024-02-20 哈尔滨工业大学(威海) 一种动态加载滚动摩擦特性检测仪

Also Published As

Publication number Publication date
JP3215579B2 (ja) 2001-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4934686A (en) Sheet feeding apparatus with a constant friction torque generating mechanism
JPH0854301A (ja) 紙送りローラの摩擦特性測定装置
JPH02151498A (ja) 供給ロール用ブレーキを備える漸進プロッタ
JPH11322193A (ja) 繊維機械のボビンクリ―ルを制御するための装置
EP1178241A2 (en) Belt tensioning device
JPH01269568A (ja) 印字装置の給紙機構
US2514293A (en) Wrapping and twisting machine
JPS6127299B2 (ja)
JPH0210059B2 (ja)
JP3280039B2 (ja) 紙ウェブの巻取装置および紙ウェブの巻取方法
JPH0126970B2 (ja)
GB2059010A (en) Tension adjusting mechanism for article binding machine
JP4557226B2 (ja) 摩擦状況測定装置
JP2006281738A (ja) 製本機のクランパ装置
JP3044131B2 (ja) 二次引締の制御方法及び装置
CN218751901U (zh) 卷带收料装置
JP2000086027A (ja) シート材の巻取装置
CN215666299U (zh) 焊丝缠绕装置
JPS5964463A (ja) 給紙装置
JP3211844B2 (ja) 給紙装置
JP2777751B2 (ja) ハイブリッド型高速印刷機におけるウエブの張力調整装置
JPS588543Y2 (ja) 感熱記録装置の紙送り機構
JPH11153527A (ja) 物品保持装置
JPH0586350B2 (ja)
FR2664249A1 (fr) Dispositif pour faire defiler des matieres en forme de bandes.

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010717

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080727

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080727

Year of fee payment: 7

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080727

Year of fee payment: 7

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080727

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees