JP2006281738A - 製本機のクランパ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ねじ軸駆動制御部140に設けられた1つのモータ141により、挟持動作と、適正な挟持圧力が得られるようにする。挟持圧力はねじ軸駆動制御部140と、本身挟持動作制御回路190と、規制部材180の長さ等によって調整する。
【選択図】 図1
Description
そのため、製本機においては、製本対象の本身を挟持して、この本身に対し糊付け、表紙付け等の作業を行うためのクランパ装置が必要である。
このような製本機のクランパ装置における、従来、提案されている例や用いられている例について説明する。図5(a),(b)は、製本機の一般的な構成を説明するための上面図及び側面図である。
背景技術における製本機のクランパ装置の第1の例では、本身を挟持する可動クランプ板607と固定クランプ板608との間の初期間隔調整を、本身の厚さに応じて、調整ねじ用モータ652で行うようになっている。また、本身を挟持するための、固定クランプ板608に対する可動クランプ板607の移動は、モータ640を回転させることにより、回転軸641を回転させてカム642を回転させ、またばね625の圧力とにより、その挟持圧力が得られる(例えば、特許文献1参照)。
製本対象の本身を挟持してこの本身に対する各製本作業を実施するための製本機のクランパ装置であって、次の各構成を有することを特徴とする。
(イ)本身挟持の際、本身の一方の面に接触してこの本身を受け止め保持する受け側クランプ板
(ロ)本身挟持の際には、前記受け側クランプ板に近づく方向に移動して前記本身の他方の面に接触し、この本身を前記受け側クランプ板に押し付ける押付け側クランプ板
(ハ)回転することにより前記押付け側クランプ板を移動させて、本身挟持の際にこの押付け側クランプ板と前記受け側クランプ板との間に前記本身を挟持させ、各製本作業終了後はこの押付け側クランプ板を受け側クランプ板から離れる方向に移動させるねじ軸
(ニ)制御信号に基づいて前記ねじ軸を回転駆動し、かつ回転を停止させるねじ軸駆動制御部
(ホ)前記受け側クランプ板及び押付け側クランプ板を各製本作業が可能なように保持ガイドするガイド軸
(ヘ)前記ガイド軸をその両端で保持する、前記受け側クランプ側端部の第1の枠体及び前記押付け側クランプ側端部の第2の枠体
(ト)一端が前記第1の枠体に固定され他端が前記受け側クランプ板に固定されて、本身挟持の際、前記受け側クランプ板・押付け側クランプ板間を加圧するばね
(チ)一端が前記第2の枠体に固定され、他端が前記受け側クランプ板に当接して、前記第2の枠体と前記受け側クランプ板との間の寸法が予め設定された寸法より小さくならないように規制する規制部材
(リ)前記ねじ軸を回転制御して、本身挟持の際、前記押付け側クランプ板を前記受け側クランプ板方向に移動させてこれらクランプ板間に本身を挟持させ、更に前記ねじ軸を回転させることによるばねの圧縮量を検出して前記ねじ軸の回転を停止させ、各製本作業終了後は前記押付け側クランプ板を受け側クランプ板から離れる方向に移動させる本身挟持動作制御回路
また、ばね圧縮量調整手段により、本身挟持圧力を調整することができるので、紙質等が変わっても、容易に最適の挟持圧とすることができる。
製本対象の本身を挟持してこの本身に対する各製本作業を実施するための製本機のクランパ装置であって、次の各構成を有している。
(イ)本身挟持の際、本身の一方の面に接触してこの本身を受け止め保持する受け側クランプ板
(ロ)本身挟持の際には、上記受け側クランプ板に近づく方向に移動して上記本身の他方の面に接触し、この本身を上記受け側クランプ板に押し付ける押付け側クランプ板
(ハ)回転することにより上記押付け側クランプ板を移動させて、本身挟持の際にこの押付け側クランプ板と上記受け側クランプ板との間に上記本身を挟持させ、各製本作業終了後はこの押付け側クランプ板を受け側クランプ板から離れる方向に移動させるねじ軸
(ニ)制御信号に基づいて上記ねじ軸を回転駆動し、かつ回転を停止させるねじ軸駆動制御部
(ホ)上記受け側クランプ板及び押付け側クランプ板を各製本作業が可能なように保持ガイドするガイド軸
(ヘ)上記ガイド軸をその両端で保持する、上記受け側クランプ側端部の第1の枠体及び上記押付け側クランプ側端部の第2の枠体
(ト)一端が上記第1の枠体に固定され他端が前記受け側クランプ板に固定されて、本身挟持の際、上記受け側クランプ板・押付け側クランプ板間を加圧するばね
(チ)一端が上記第2の枠体に固定され、他端が上記受け側クランプ板に当接して、上記第2の枠体と上記受け側クランプ板との間の寸法が予め設定された寸法より小さくならないように規制する規制部材
(リ)上記ねじ軸を回転制御して、本身挟持の際、上記押付け側クランプ板を上記受け側クランプ板方向に移動させてこれらクランプ板間に本身を挟持させ、更に上記ねじ軸を回転させることによるばねの圧縮量を検出して上記ねじ軸の回転を停止させ、各製本作業終了後は上記押付け側クランプ板を受け側クランプ板から離れる方向に移動させる本身挟持動作制御回路
また、上記ばねの圧縮量を測定することができる、ばね圧縮量測定手段を含む構成を有している。
図1(a)〜(c)は本発明の一実施例を説明するための、本身挟持動作順に示された装置側面図、図2乃至図4は、図1(a)〜(c)に示された本身挟持動作順と対応する装置平面図である。
(イ)本身挟持の際、本身900の一方の面に接触してこの本身900を受け止め保持する受け側クランプ板110
(ロ)本身挟持の際には、受け側クランプ板110に近づく方向に移動して、本身900の他方の面に接触してこの本身900を受け側クランプ板110に押し付ける押付け側クランプ板120
(ハ)回転することにより押付け側クランプ板120を移動させて、本身挟持の際にこの押付け側クランプ板120と受け側クランプ板110との間に本身900を挟持させ、各製本作業終了後はこの押付け側クランプ板120を受け側クランプ板110から離れる方向に移動させるねじ軸130
(ニ)制御信号に基づいてねじ軸130を回転、駆動し、かつ回転を停止させる、モータ141及びギヤ機構等から成るねじ軸駆動制御部140
(ホ)受け側クランプ板110及び押付け側クランプ板120を、各製本作業が可能なように保持、ガイドするガイド軸150
(ヘ)このガイド軸150をその両端で保持する、受け側クランプ板110側端部の第1の枠体161、及び押付け側クランプ板120側端部の第2の枠体162
(ト)一端が第1の枠体161に固定され他端が受け側クランプ板110に固定されて、本身挟持の際、受け側クランプ板110・押付け側クランプ板120間を加圧するばね170
(チ)一端が第2の枠体162に固定され、他端が受け側クランプ板110に当接して、第2の枠体162と受け側クランプ板110との間の寸法が予め設定された寸法より小さくならないように規制する規制部材180
(リ)ねじ軸130を回転制御して、本身挟持の際、押付け側クランプ板120を受け側クランプ板110方向に移動させてこれらクランプ板(110,120)間に本身900を挟持させ、更にねじ軸130を回転させることによるばね170の圧縮量を検出してねじ軸130の回転を停止させ、各製本作業終了後は押付け側クランプ板120を受け側クランプ板110から離れる方向に移動させる挟持停止位置センサ部191及びクランパ初期位置センサ部193を含む本身挟持動作制御回路190
なお、図2乃至図4に記載されているように、ねじ軸130、ガイド軸150、ばね170、及び規制部材180は、それぞれを2本づつ設けて、受け側クランプ板110等を、その両端部分でガイド保持、駆動等の動作を行うようにすることにより、各動作が安定して行えるようになる。
初期状態は、図1(a),図2における、本身900配置前の状態である。
この初期状態では、押付け側クランプ板120がクランパ初期位置センサ部193(光センサ134含む)によって検知されてその位置にとどまっている。
すると、モータ141が回転して、ねじ軸130を回転させる。
ねじ軸130と押付け側クランプ板120とが螺合しているので、ねじ軸130の回転によって、押付け側クランプ板120が図示左方に移動する。
その後押付け側クランプ板120は、図1(b)及び図3に示すように、本身900に当接して、押付け側クランプ板120と受け側クランプ板110とによって本身900を挟持する。
ここで、受け側クランプ板110は完全に固定されている。
ねじ軸130はなおも回転を続けるが、受け側クランプ板110は完全に固定されているので、押付け側クランプ板120も図示左方へ移動することはできない。従って、押付け側クランプ板120が本身900に当接して以降は、ねじ軸130の回転により、ねじ軸130そのものが図示右方に移動する。このねじ軸130にはカラー135が設けられているので、このカラー135により、第1の枠体161、ガイド軸150、第2の枠体162、規制部材180、ねじ軸駆動制御部140が全て図示右方へ移動する。
そして第1の枠体161の移動を挟持停止位置センサ部191(光センサ192含む)が検知すると、モータ141が停止し、挟持完了になる(図1(c)及び図4の状態)。
ここで、規制部材180が受け側クランプ板110に当接している間は、ばね170の付勢力は規制部材180の受け側クランプ板110に対して当接する力になるので、本身の挟持力は働かない。本身900に対する挟持力は規制部材180が受け側クランプ板110から離間した瞬間に発生する。
光センサ192は完全に固定されているので、第1の枠体161の到来を検知してモータ141を停止させる。本身の厚さが変わっても、この第1の枠体161が移動を開始してから光センサ192に検知されて停止するまでの移動量が同じであれば、本身挟持後のばね170の長さも同じなので、本身の厚さにかかわらず、本身に対して同じ挟持力が働くことになる。
あらかじめ押付け側クランプ板120のホームポジションを決めておき、このホームポジションから押付け側クランプ板120を移動開始させるようにすれば、モータ回転量から本身の厚さが一義的に算出できる。
第1に、押付け側クランプ板120を、本身を入れるたびにいちいちホームポジションまで戻しては、押付け側クランプ板120の無駄な移動が多くなるので、本身の厚さプラスアルファの待機位置を決めて、その待機位置まで戻すようにすれば、移動量を減らすことができる。この待機位置決定の基準値として活用することができ、
第2に、糊付け製本機には、クランパで挟持した本身をミーリング部、糊付け部、表紙貼付部と移動させて製本する。ミーリング部と表紙貼付部には、本身の厚さに対応してその位置を調整しなければならないガイド板があるので、厚さを検知すればミーリング部と表示貼付部のガイド類の調整を自動的に行うことができる、という点が上げられる。
120 押付け側クランプ板
130 ねじ軸
135 カラー
140 ねじ軸駆動制御部
141 モータ
150 ガイド軸
161 第1の枠体
162 第2の枠体
170 ばね
180 規制部材
190 本身挟持動作制御回路
191 挟持停止位置センサ部
192 光センサ
193 クランパ初期位置センサ部
194 光センサ
200 ミーリング部
300 糊付け部
400 表紙貼付け部
500 移動用軸
607 可動クランプ板
608 固定クランプ板
620 ベルト
621 取付け金具
622 基部金具
623 ガイド軸
624 平板状金具
625 ばね
640 モータ
641 回転軸
642 カム
645 モータ
652 調整ねじ用モータ
737A,737B クランプ板
739 クランプ板駆動モータ
745 送りねじ軸
900 本身
Claims (4)
- 製本対象の本身を挟持してこの本身に対する各製本作業を実施するための製本機のクランパ装置であって、次の各構成を有することを特徴とする製本機のクランパ装置。
(イ)本身挟持の際、本身の一方の面に接触してこの本身を受け止め保持する受け側クランプ板
(ロ)本身挟持の際には、前記受け側クランプ板に近づく方向に移動して前記本身の他方の面に接触し、この本身を前記受け側クランプ板に押し付ける押付け側クランプ板
(ハ)回転することにより前記押付け側クランプ板を移動させて、本身挟持の際にこの押付け側クランプ板と前記受け側クランプ板との間に前記本身を挟持させ、各製本作業終了後はこの押付け側クランプ板を受け側クランプ板から離れる方向に移動させるねじ軸
(ニ)制御信号に基づいて前記ねじ軸を回転駆動し、かつ回転を停止させるねじ軸駆動制御部
(ホ)前記受け側クランプ板及び押付け側クランプ板を各製本作業が可能なように保持ガイドするガイド軸
(ヘ)前記ガイド軸をその両端で保持する、前記受け側クランプ側端部の第1の枠体及び前記押付け側クランプ側端部の第2の枠体
(ト)一端が前記第1の枠体に固定され他端が前記受け側クランプ板に固定されて、本身挟持の際、前記受け側クランプ板・押付け側クランプ板間を加圧するばね
(チ)一端が前記第2の枠体に固定され、他端が前記受け側クランプ板に当接して、前記第2の枠体と前記受け側クランプ板との間の寸法が予め設定された寸法より小さくならないように規制する規制部材
(リ)前記ねじ軸を回転制御して、本身挟持の際、前記押付け側クランプ板を前記受け側クランプ板方向に移動させてこれらクランプ板間に本身を挟持させ、更に前記ねじ軸を回転させることによるばねの圧縮量を検出して前記ねじ軸の回転を停止させ、各製本作業終了後は前記押付け側クランプ板を受け側クランプ板から離れる方向に移動させる本身挟持動作制御回路 - 前記本身挟持動作制御回路は、前記ねじ軸の回転を停止させるばね圧縮量の調整手段を含む請求項1記載の製本機のクランパ装置。
- 前記本身挟持動作制御回路は、前記ばねの圧縮量を測定することができる、ばね圧縮量測定手段を含む構成である、
請求項1記載の製本機のクランパ装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載された製本機のクランパ装置の構成に加えて、その規制部材が受け側クランプ板に接している状態での第2の枠体・受け側クランプ板間の寸法と押付け側クランプ板の初期位置及び移動量から、本身の厚さを計測して記憶する、本身厚計測手段を有する、
製本機のクランパ装置。
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